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ボリューム感満載のROADSIDERS' weeklyを是非お楽しみください!

2015/06/03号 Vol.166

ロードサイダーズ・ウィークリー166号をお届けします。
今週は函館と那須塩原から、とてつもなくヘヴィなアウトサイダー・アーティストを紹介!
好評連載「はぐれAV劇場」はこれまた上質のクライム・サスペンスのようにダークなドキュメンタリーAV。そして北京からやってきた、ビザールな記念写真コレクション。
旅情・・・は掻き立てないけど、こころの奥のなにかを確実に掻き立ててくれます。じっくりお付き合いください!


旅のあはれ 02
ブータンのガソリンスタンド

art 夜をかける少女

art 新連載! アウトサイダー・キュレーター日記(写真・文:櫛野展正)

movie はぐれAV劇場 04 実録SEX犯罪ファイル(文:大須蔵人)

photography 北京銀山

告知1

青木昌三作品展、スタート!

告知2

辛酸なめ子の「善行ビジネス講座」、6月11日!

告知3

ラバー造物主サエボーグ展・開催中!

告知4

いぬんこかぞく展、神保町で開催中!


旅のあはれ 02 


ブータンのガソリンスタンド

フランスの「ヴォーグ・オム・インターナショナル」という、まるでふさわしくない雑誌の取材でブータンに行ったのは2004年のこと。いまはずいぶん変わっているだろうが、当時のブータンは観光客をふつうに受け入れはじめたころで、たしかエレベーターは空港を含め全国で3機、信号は首都ティンプーの交差点にひとつだけ、それも手旗信号!という状態だった。

その交差点に行ったら、犬がごろんとしていた。こんなに車が少ないのに轢かれるなんて・・と思って見ていたら、しばらくして起き上がると歩き去ってしまった。寝てたんだ・・。国でいちばん交通量の多い交差点で、犬が寝ていられる国、それが2004年のブータンなのだった。


art 夜をかける少女


函館湾に面して、函館市の西隣にある北斗市。来年3月にはここに北海道新幹線の新函館北斗駅が開業予定(当面、北海道側のターミナル駅)・・・という情報が信じられないほど、眠るように静かな住宅地と田畑が交じり合うランドスケープが広がっている。観光地としてはトラピスト修道院があり、三橋美智也や『フランシーヌの場合』の新谷のり子の出身地でもあるのだが。

2006年の町村合併で北斗市になる前は上磯町(かみいそちょう)と呼ばれていた、函館から20キロほどのベッドタウン。いかにも漁村らしい風情を残した海辺の集落の、浜からほんの数メートルという家屋の前に、強い浜風に飛ばされそうな風情で、高誠二(たか・せいじ)さんが待っていてくれた。

高さんの絵を最初に見たのは2年ほど前だろうか。札幌市内にト・オン・カフェというカフェ&ギャラリーがあり、毎年いちどトークに呼んでもらっているのだが、そこによく来るアーティストが、「うちの兄の作品」だという絵葉書大のフォルダを置いていた。それを「都築さんなら好きそう」と見せてくれたのだった。


分厚く膨らんだフォルダを開いてみると、そこにはなんともラブリーな少女、というより幼女のイラストがあった。めくってもめくっても、幼ない女の子がこっちを見て微笑んだり、無邪気に遊んだりしている。年齢的には『めばえ』とか『おかあさんといっしょ』あたりに出てきそうだけれど、その画風は妙にノスタルジックでもある。いまどきのイラストというより、ノーマン・ロックウェルの絵に出てきそうな少女でもある。そうしてまっすぐこっちを見る黒い、大きな瞳は、なんだか吸い込まれていきそうに、微妙に妖しくも危うくもある。10代のころから始めて38歳になる現在まで、高さんはこんな幼女ばかりをもう20年近く、描き続けているのだった。




2009年の個展案内

高さんはパソコンも携帯も持たず、メールもしない。実家の離れに長く引きこもっていて、しかも極度の潔癖症でもあるので、会うのは少し難しいかも・・・と言われていた。それがこのところ新しいシリーズの作品も描くようになって、見せるのはやぶさかではないようだから、いまなら会ってもらえるかもと言われ、現地の友人が連絡をつけてくれて、「ほんとに会ってくれるだろうか、お話聞かせてくれるだろうか」と、ちょっとドキドキしながらここまでやってきたのだった。


部屋のすぐ外に函館湾が広がる

高誠二さんは1977年にこの地、上磯町で生まれた。

小さいころから絵を描くのは好きだったんです。ガンダムやタイムボカンの世代で、特に好きだったのはマクロス。戦闘機とか戦隊もの、子供がヒーローのアクションものを描いていて、そのころはちょっと漫画家に憧れたりもしてました。

高校に通うようになったころから学校になじめなくなって、中退してバイトしてたんですが、やっぱり高校くらいは卒業しておいたほうがいいだろういうことになって、定時制に通うようになり、20歳で卒業しました。それからはずっと、家で絵を描いてます。


そのころからなので、この離れに暮らすようになってから、もう10数年になります。もともと母が洋裁の作業場にしていたので、いまも工業用ミシンとか置いてありますが。離れは2部屋あって、こっちはテレビを見たり録画したりする場所。アコーディオンカーテンの向こうが寝る部屋で、そこで絵も描いてます。でも写真はちょっと・・・。


離れの部屋の高誠二さん

母屋と庭を挟んで建つ離れで、高さんは日々のほとんどを過ごしている。昼過ぎ、1時くらいに起床して、昼間はテレビ番組のチェックと録画にあてる。『おかあさんといっしょ』のような児童番組を大量に録画。それを見返しながら、自分が描きたいと思う場面で一時停止して、その映像をもとに深夜、布団を敷きっぱなしの部屋で絵に起こす。たまに手伝う地元の学童保育や、児童ハイキングの折に撮った写真を元にすることもある。


そうやって長いあいだ幼女の宇宙に耽溺したままの高さんは、外出するのも月にいちど、函館に画材を買いに行くくらい。札幌には「もう10年ほど出ていません」という。絵だけでなく漫画仕立ての作品や絵物語も描くし、パソコンはないものの複合コピー機は持っているので、描いた絵をスキャンしてそのまま絵葉書サイズにプリント。これまで数回の函館や札幌での個展、グループ展で配ってきた。


テレビの脇にはうずたかく積まれたビデオやDVDの山が


漫画や絵物語を収めたファイルの数々








『天使の精神病理』から








『かわいいナイチンゲール/トユカのおおきなかぶ』から

途切れがちな会話の着地点を見つけるように、高さんはデスクの脇に無造作に立てかけてある、大量の作品を見せてくれはじめる。いずれもここ最近のものだという、大判のボードにリキテックスで描かれた作品が次々に現れて、僕はしばし言葉を失った。画面いっぱいに広がる幼女たちのクローズアップ。これまでの、どちらかといえば「可愛らしさ」というオブラートに包まれたイラストとは、いきなり次元の異なる緊張感が画面の隅々を支配して、一気に画中に引きずり込まれる。日本人の幼女が多いが、なかには金髪の子もいて、それはなにが元になっているのかと聞いたら、「チェルノブイリのドキュメンタリー番組です」と・・・。




部屋は作品や資料で満杯の状態だ


子供のころに兄弟みんなで描いたというボードもあった


窓の外から見える天使たち

ほとんどの場合、画面の幼女はすでにこちらに微笑むことすらしない。ただどこか、ここではないどこかを見つめているだけで、その深い眼差しが激しく不安な気持ちをかきたてる。可愛らしいというのではない。美しいというのでもない。むしろ不気味な表情から、それでも目を離すことができない。

それは感動というよりも動揺だった。絵を鑑賞するというよりも、絵に捕獲される感覚だった。これほどの作品が、言い方は悪いがこんな場所で、作者とともに引きこもっているだけとは・・・。そうして高さんは、「こんなふうに画風が変わったのはなにかきっかけがあったんですか?」という問いに、「いろいろ描けるようになりたかった、まだまだ勉強中という気持ちですから」と、小さな声で答えるだけなのだ。


世の多くの健全な美術ファンにとって、高誠二の作品は単に危険な小児性愛の変型なのかもしれない。けれど往々にして「病的であること」と「アーティスティックであること」のあいだには、かすれかけた線しか引かれていないのだし、多くのアーティストはそのかすれた線の上を、あるときはこわごわと、あるときは眼をつぶりながら歩いているだけだ。それを線の両側に区分けするのは、前へもがき進むアーティストではなく、安全な位置から眺める世間のほうだ。


そうやってあるものは「変態」に、あるものは「芸術」になり、ふたつの評価の極のあいだに、世間はこれまで多くの天才を押し込んできた。いまも、そしてこれからも。変態だろうが芸術だろうが、なにかをつくるという行為そのものが、そのつくり手にとってどれだけ大切な命綱になっているかを、想像も理解もできないままに。

少女に耽溺したルイス・キャロルや、夢見るパンチラ少女を執拗に描いたバルテュスが「芸術」とされながら、少女の水着やパンチラ写真を撮るだけで逮捕されかねないこの時代に、高誠二の膨大な、これまでまったく関心を持たれることのなかった作品群は、少女が持ちうる闇の深さをあらためて思い知らせてくれる。無言のうちに。あらがいようのないちからで。すぐそこにあるブラックホールのように。

[高誠二・誌上作品展]
















































































































[高誠二展『少女の頭部』、開催決定!]

ちょうどこの記事を書いているときに、高誠二さんの個展開催が決定した。場所は記事中にも出てきた札幌ト・オン・カフェ。会期が短いうえ、次にいつ見られるかわからないので、興味ある方は万難を排して駆けつけるべし! そして東京でも、どこかのギャラリーに一刻も早く手を上げていただきたい。

高誠二『少女の頭部』展
6月16日(火)~28日(日)10:30~22:00(日曜は20時まで)
@札幌ト・オン・カフェ(会期中無休)
札幌市中央区南9条西3丁目2-1マジソンハイツ1階
(地下鉄南北線「中島公園駅」より徒歩2分)
問い合わせ:011-299-6380(ト・オン・カフェ)
http://toov.cafe.coocan.jp/

[少女の頭部バッジ、読者プレゼント!]


今回の展覧会に向けて制作される「少女の頭部」バッジを、読者プレゼントにとト・オン・カフェから提供していただきました。3種類をセットにして、3名様に差し上げます! 

締め切りは6月10日水曜。厳正な抽選の上、当選者に直接発送いたします。下記のアドレスまで、どしどしご応募ください! もちろん、会場でも販売されます!

https://docs.google.com/forms/d/1soOsE2yCrfgY3bn5arch0HRtC-s_FgP42gM6ChoclrI/viewform



art 新連載! アウトサイダー・キュレーター日記

写真・文:櫛野展正

先月の『スピリチュアルからこんにちは』展でも紹介した、本メルマガではおなじみの広島県福山市・鞆の津ミュージアム。死刑囚の絵からヤンキーまで、従来の「アウトサイダー・アート」の枠から大きく踏み出した、挑発的な展覧会を連発してきたキュレーターが櫛野展正だ。

展覧会の企画を組み立てるプロセスで、多くの「アウトサイドに生きる創作者たち」と出会ってきた櫛野さん。これから毎月ひとりずつ、そのリアルな出会いの旅を誌上で再現していただく。第1回めは現在開催中の『スピリチュアルからこんにちは』展でも大きくフィーチャーされている、創作仮面館だ。


vol.01 創作仮面館

知的障害者施設のスタッフとして15年働いている。障害のある人たちの展覧会も増えてきたけど、良く目にするようになったのは「魂」「純粋無垢」「楽園」「ユートピア」などが冠についた展覧会。コミュニケーションが苦手な彼らは、そんなこと絶対、言っているはずはないのに。

文化庁や厚生労働省の後押しもあり、近年「アール・ブリュット」と言う呼称のもとで、障害のある人たちが「作家」として紹介されるようになってきた。けれど、作品だけが評価されている現状は否めないし、地域で人知れず表現活動を続けている人たちに至っては、障害がないがゆえに、現状の福祉制度で拾い上げることすら、ほとんどされていない。本当の「アール・ブリュット」はどこにあるんだう。

特別なアンテナがあるわけではないけれど、制度というザルからこぼれ落ちた、いや最初から掬われてもいない人たちに、よく出逢ってしまう。人生の先輩たちの、いい意味で刹那的な生き方から、僕はいつも自分の人生を見つめ直す。やっぱり人間って、おもしろすぎる。


東京から東北新幹線で北上すること1時間。那須塩原駅で出迎えてくれたのは、ハンチング帽に病気予防用のマスク姿の「岡田昇」と名乗る男性だった。帽子とマスクの間から僅かに見えるその眼差しや声色から年の功は50代だろうか。

彼の車で走ること20分、たどり着いたのは日本有数のリゾート地のひとつ、栃木県の那須高原。近隣には「トリックアート ミケランジェロ館」や「那須高原私の美術館」、そして黄金の巨大神像のある「神命大神宮 那須別宮」など数々の迷物件が立ち並ぶ。


伸び放題の草が侵入者の立ち入りを拒む外観

コテージが立ち並ぶ閑静な道路沿いを走っていると、眼前には茂みに覆われた建物が現れた。草は伸び放題でまるで人の出入りを拒んでいるようだ。建物には廃材などでつくられた無数の仮面が貼り付けられ、入口には空き缶で出来た巨大な兵士の人形も見える。ここは、ほとんど開館していないことで有名な「創作仮面館」。

案内してくれたこの男こそ、館の主・岡田昇(自称)さんだ。

生年月日はノーコメントで。岡田昇っていう名前も、実際そうなのかは分からない。というのは、同じ格好のマスクマンが二人いるんです。まぁ、ノーコメントって言ったところで、調べれば全部分かっちゃうんだけど。嫌な世の中ですよね、何でも調べれば分かるっていうのは。ただ、ひとつ俺の分かんないところは、名字なんだよ。たらい回しされて岡田になってるんだ。名字がいっぱい変わってるんで。




創作仮面館の扉を開けると、長い間閉ざされていた埃が舞い上がった。カビの匂いが立ち込め、2階建ての薄暗い館内に自然光が差し込んできた。50坪くらいはあるだろうか。高い天井や壁面など至る所に仮面やオブジェが吊り下げられ、四方八方から見つめられている感じがして背筋がゾッとした。




靴を脱いで上がった小部屋には、自作のチャンピオンベルトや仮面を題材にしたドローイングもファイリングされている。ドローイングに登場する人物は本人のようだが、どこか往年の名レスラー「獣神サンダー・ライガー」にも重なって見えた。

プロレスとか好きなんです。昔、柔道や格闘技をやっていてね。ほら一人で出来るでしょ。その頃は、見て面白かったっていう感じだけど自分ではやろうとは思いませんね。痛いのは平気なんだけど、中心になってやるっていうのは今でも嫌いです。


館内にあふれる仮面に目を凝らすと、自転車のサドルや扇風機の部品などが仮面の一部として使われており、その多くが廃材とされているものばかりだ。

ゴミからゴミを作ったんです。俺は世間のゴミだしね。「最終的に人間社会は滅びるぞ」と言われて、50年は経ってると思うんですよね。今の社会って、ずる賢く立ち回ってる奴しか生き残れないじゃないですか。そういう人間の余りの傲慢さに対して、何も出来ないからやってるんですよ。


2階から1階を見下ろす。沢山の仮面をどうやって飾ったのだろうか

そう語る岡田さんは椅子に座り、ゆっくりと自らの半生を語り始めた。

昔から自分に自信がないんです。子どもの時に両親が亡くなって、ずっと一人で生きてきてね。仲間もいなければ友達もいない。モテたこともないんだから。女が汚ねえもんだと思ってるから、自分から避けるんです。そんな人間がやることは、一人で出来ることでしょ。絵を描くとか、最終的にみんなそこに行くんですよ。結局この社会で成功してドロップアウトした人でも、何もない時に必ず絵とか始めるんですよ。自分はそういう経過を踏んで絵を描いているわけじゃなくて、最初から誰も居ない一人ぼっちだから描いてきた。出来ることは、絵を描いたり盗人をするくらいだからね(笑)。


美術業界の渦中にいたと思われる賞状も

室内には賞状も飾られており、東京や海外の美術展に入選するなど、かつては美術業界の渦中にいたようだ。

当時は電車ですぐ上野に行ける場所に住んでて、上野駅の立ち食い蕎麦が美味くて、いつもそこで食って作品を持って行ってたなぁ。フランスやソビエトにも出したりしてて、フランスじゃあ「ル・ジェル賞」、つまり英語で言えば「ツーエミー賞」って言うのを取ったんですよ。2位ということですね。平面と立体両方の作品を国内外のどこにでも出展してたからね。PARCOの「オブジェ展」やプランタン銀座の「人形展」とか、美術展とコンクール合わせて年間10本くらいは賞を取ってたから、とにかく嫌がられて邪魔がられて。だもんで、こいつは、っていっても自分のことですけど「あんなアウトサイダーはいない、秩序も何もない」と。だからそういう世界では「新人類」って言われて、色々バッシングがあったけど、どうせ10年やったら辞めようと思ってたからね。




そんな岡田さんは「静かな所でゴミ(作品)をつくろう」と、今から20年ほど前、都心を離れて「30歳の時に購入したバンガローのある岳温泉(福島県二本松市)と都心のちょうど中間だった」という理由だけで、縁もゆかりもない、この栃木にやって来て創作仮面館をオープンした。しかし、なんと開館当初から、ほとんど休館していたという。

この仮面館は、バブルのちょっと後に購入したから高かったよ。だからマスクマン歴も20年くらいだね。そもそも都心の家も手作りしたんだよ。穴開けてブロックをセメントで固めて、そこから角材を入れて柱を立てて屋根をつけてっていうのを、全部自分でやったんだから。だから、最初から歪んでいる家だったね。トイレは穴掘って、ボットン便所をつくったよ。頼んだのは水道屋とガス屋と電気屋だけかな。あとは、全部自分でやった。風呂の設備とかガス屋に文句言われてね。結局そこを売り払って、こっちに来たわけ。


仮面館は、半分くらい形になっていたものを増改築したそう。「館内2万点以上」の看板が示すように、これまで2万点以上の仮面を制作。「ストレンジャー」「スペクター」「ペルソナ」と様々な名前を名乗り、岡田さんは自作の仮面を被ってマスクマンとして生活してきた。

仮面はね、かぶった時にすごい力が出ると思うんですよ。だから、仮面をかぶった時に自分の精神以上の力を発揮して、自分じゃなくなるんです。周りの見る目がまず違ってくるんですね。それから、ちっちゃい仮面の穴から外を見た時の世界が、周りから見られてるいつもの自分と違う訳だから、今度は逆に相手を見た時に、そのリアクションというのも面白いんです。


2階には著名人のサインがびっしり。岡田さんが個人的に集めた物らしい。意外とミーハーなのだ

当初は、3か月ほど仮面館に住んでいたが、あまりに寒かったので、3℃ほど暖かい大田原市に家を購入し移り住んだのだとか。

したくもない仕事も、がむしゃらにしましたよ。肉体労働から建築関係から最低レベルの仕事ばっかり。だって、やりたくてやってる訳ではないですから。どこ行っても邪魔者扱いを受けたね。

日雇いの仕事中に電動の回転ノコギリで指を切断したこともあり、色々な書類に判子を押していったら、100円ショップにある玩具みたいな義指が出てきて拒否したのだとか。身体障害者手帳を取れば5級なのだが、お金がかかるので止めたという。そんな不遇な人生を過ごしてきた岡田さんの根底にあるのは、「人間に対しての反抗」。話の端々に、その言葉が出てきた。

リンカーンが「人民の人民による人民のための政治」って言ったけど、全部人間のための法律でしょ。人間なんてのは一番ろくでもない生き物ですよ。


缶でつくられたオブジェ


ストーブで焼き上げたという陶芸作品

「人間嫌い」の岡田さんが、優しい視線を向けるのは子どもたちだ。都心にいる頃から東京、埼玉、神奈川などの児童館やコミュニティセンターで絵画教室を定期的に開催し、現在も4歳から70歳くらいまでの人たちを対象に、月に2~3回ほど、この創作仮面館で「セピア造形絵画教室」を開いている。

いまの子供たちってマスメディアに頼っちゃってるから、自分の表現がちっちゃいんですよ。だからって訳でもないけど他にやることもなかったんで、仮面を被って教室をやってたんです。栃木に越してきてからも大田原の自宅と仮面館で絵画教室は続けてて、大田原の方は最近やめちゃったんです。仮面館のほうもやめようと思ったけど、親御さんたちの声もあって続けてるんです。


造形教室の子どもたちが描いた絵画


蛭子能収さんとの共演写真。自らの顔が黒く塗りつぶされてある。それにしても「弘法大師」のように蛭子さんのサインはどこでも見かけます(笑)

館内に飾られている写真には、子どもたちとの絵画教室の様子も。しかし、岡田さん本人の素顔は黒く塗りつぶされている。

いまは近所付き合いも挨拶程度で、隣の老婆とは性格が合わないですね。仲良くしてる人もいないし、絵画教室の父兄とも一線は引いてますから。だから、気が楽ですよ。寂しいでしょうって言われるけど、寂しくないですよ。だって猫がいっぱいいるんだから。


岡田さんから預かった自宅写真。天井や壁には沢山の「風景」のドローイングが

そう語る岡田さんは、大田原市の自宅で猫たちと暮らしている。都心にいる頃に飼ってた猫と、こっちで保護した猫をあわせると20匹はいるそうだ。中には原発事故の影響からか、生まれた時から目の見えない猫も。

いま繁殖期なもんだから、こちらもギブアップ状態で頭を痛めてますよ。猫の世話をするのに金が欲しいです。地位も名誉もいらないから金が欲しい。でも、金だけは入って来ないですね。タイムリミットまで後10年か15年かな、最終的には使い果たして行く訳ですから。

猫との暮らしを支えるため、今でも新聞配達の日々。「猫が怖がるから」と自宅への訪問は叶わなかったものの、代わりに見せて頂いた自宅の天井には沢山のドローイングが張り付けられていた。


展覧会出展のために2週間かけて絵描いた「風景」

これは、17歳頃から頭の中にあった「風景」をそろそろ描かなきゃと思って、3年くらい前から描き始めたんですよ。頭の中では立体的に見えてるわけだから、あっちからもこっちからも描けるわけ。

この絵は岡田さんの脳内に存在する架空の「風景」で、人間は一切出てこない。「人はいつか滅びる」というメッセージがそこにはあるという。

どのくらいあるのか数えてないけど、けっこうありますよね。天井と壁にも貼ってあるんですよ。ペンや鉛筆や絵の具で描いてるんだけど、猫が引っ掻いたりシッコしたり、下の方は全部ビリビリに破いたりして。でも、それでいいんですよ。ひどいのは後ろからガムテープで貼って留めてるけどね。そうしないと、パッと見た瞬間、どこの場所だって頭の中でイメージ出来ないからね。夜中気分悪い時とかは起きて、猫が側で寝てる所で描くからね。段々「風景」は広がってってるんですよ。

絵の中で岡田さんは自由だ。時には地上2メートルくらいの位置から俯瞰して「風景」を描いているという。

どういう空間からでも描けるんだよね。それが面白いです。やっぱり精神的なものを立て直すには、いいかもしれないですよね。だから最終的に人は絵を描くんですよ。そりゃあ当然、描かない人もいますよ。でも、絵を描くっていうのは、紙が一枚あって、鉛筆があればいい訳ですからね。それで精神を立て直すんですよね。








ヘンリー・ダーガーやフェルディナン・シュヴァルの例を挙げるまでもなく、岡田昇さんというアウトサイダー・アーティストもまた、自らの不遇な人生が引き金となり制作を始めている。美術業界の真っただ中で活躍しながら、そこからドロップアウトしなければならなかった理由は、もしかしたらまだ語られていないのかもしれない。けれど、自分のやりたいことをやり続けている岡田さんはどこか楽しそうだし、もしかしたら「仮面」を被ったままいろんなことから逃げているのは、僕たちのほうかもしれない。


仮面館を出るときになって、岡田さんが「兵馬俑」と呼ぶ巨大な兵士の人形たちが、キャットフードの缶で出来ていることに気づいた。最初は恐ろしい巨人兵だったけれど、岡田さんの猫たちの姿が見えるようで、ちっとも怖くなくなった。


5年ほど前から、夢の中に登場するキャラクター「たまちゃん」


「よかったら持って行ってよ」と、帰りに頂いたコーラの缶ジュース。見たことのないメーカーだったけど・・・。


[創作仮面館・仮面コレクション]


























スピリチュアルからこんにちは
~7月20日(月・祝)まで開催中(祝祭日を除き月、火休)
@鞆の津ミュージアム
http://abtm.jp/blog/322.html


トークイベント:
7月19日にはトーク「都築響一からこんにちは」を開催!
7月19日(日)17~19時
@鞆こども園(定員100名)
予約はこちらから:
https://02e3e456efe5f7b02e45c7f2ae.doorkeeper.jp/events/21825


movie はぐれAV劇場 04
実録SEX犯罪ファイル

文:大須蔵人

アダルトビデオの世界は、あらゆる人間に寛容だ。他の業界で失敗した人間や、行き場を失った芸能人、果ては犯罪者までもが特に差別をされることもなく受け入れられる。むしろ、そういった後ろ暗さをネタとして消費するような機構が確立されているといってもいい。

今回紹介するのは、まさにそういった「犯罪」と「犯罪者」をテーマにした作品である。


1998年に発売された『実録SEX犯罪ファイル』(BAZOOKA)の監督は高槻彰。平野勝之、井口昇といった個性的な映像作家を輩出し、90年代にAVの範疇に収まらない濃厚なドキュメント作品を量産した制作会社(現在はメーカー)、シネマユニットGASの代表である。

高槻監督は、ドキュメントAVファンのなかでは知らぬ者のいない巨匠であり、なかでも今回の作品は、ビデオ情報誌『ビデオザワールド』(コアマガジン)で98年度上半期ベストワンを獲得するなど、名作として語られる機会も多い、いわゆる大ネタである。

中村屋事件:

2部構成からなる本作の前半は、FILE-1「中村屋事件」。東京拘置所を訪れる監督のカットから始まるこの「中村屋事件」とは、監督とも知り合いだったAV男優が、当時思いを寄せていた雑誌編集者を、刃物で斬りつけたという傷害事件であり、その現場が新宿中村屋だった。犯人のKは、その場で現行犯逮捕された。










事件後、被害者である桐野ひろこから、監督にAVに出演したいという打診があり、その撮影協力を得る為にKのもとを訪れたのだった。しかし、当然ながら撮影は拒否される。


だが、もともとAVへの出演も、拘留中のKへのイヤガラセだという桐野は、撮影を利用して、Kへの面会を希望する。彼女はKと面会する前に、拘置所の駐車場で、すでに治っている顔のキズにわざと絆創膏を貼り、匂いのきついガムを持参するという、実に細かなイヤガラセを仕込んでいた。

事件の前から彼女を知る、AV監督のバクシーシ山下によると、事件前は人当たりのいい快活な性格だったが、事件後にやたらとねちっこい性格になったという。




関係者への丹念なインタビュー、事件を報じたニュース映像の構成によって、事件の概要と、当事者二人の関係性が浮き彫りになってくる。テレビでは、悪質なストーカー犯罪として報じられ、桐野は不幸な被害者として描かれるのだが、関係者の証言や、本人の言葉から、事件が決して一方的なものではないことが次第に明らかとなる。

出会って1週間で結婚を約束したという桐野は、Kの家の合鍵を受け取ると、その家に男を連れ込みラブホテル代わりに使い、「使っていいと言った」からと、Kの金を使い込む。ねちっこいイヤガラセとも奴隷化ともつかない関係の中で、桐野に対する愛情を担保に、自身の人格も否定され続けたKは、半ばストーカー化してしまう。その末に起ったのが中村屋事件であった。




裁判が始まり、Kには、執行猶予なし、懲役2年の実刑判決が下される。判決後2週間以内に不服申し立てをしない限り、刑が確定してしまう。そして彼の刑を軽くする為には、その期間内に被害者と示談を成立させる必要があると知った高槻監督は、桐野に対し示談に向けての説得を試みるが、そんな努力を嘲るように「いくら払うかよね」、と取り合わないまま期限は過ぎ、あっさりと刑は確定してしまった。


その頃の桐野は、Kのような男性を数人抱え、女王様のように振る舞うことに快感をおぼえていた。そして次第に、自分の好みだという高槻監督をも翻弄し始める。監督にパートナーがいることを知りながら、監督との絡みが無いと出演を辞退すると言い出し、出演承諾書へのサインを拒む。撮影が進まず業を煮やした監督が、撮影の中止をほのめかすと、「そんなに私のことが嫌いなの~?」と、しぶしぶ承諾書にサインをした。


こういった場面で、出演者やカメラにあびせられる、彼女の不安と驕りをないまぜにしたねちっこい上目遣いは、観る者に嫌悪感を抱かせるには十分過ぎる薄ら寒さがある。

このようなイヤガラセを繰り返すことについて、桐野の女友達は、「撮影が終わると、相手にしてくれないのがイヤなんだと思う」と分析しながら、その理由を「自分に対する不満のかたまり、かわいくないもんだから、人に好かれたいと思っても、好きになってくれないことへの不安なんだと思う」と言い当てる。


ようやくセックスの撮影をすることになったが、男優は桐野が指名した男優と、何も説明されず彼女に「バラを持って来て」と呼び出されたK4号(K的な存在の4人目)である。どうやら桐野の狙いとしては、男優と絡んでいるところを4号に見せつけ、その嫉妬心を煽って、自分への愛情を確かめようというものらしい。

ただ、自分ではSMか調教だと思っているこの一連の行為は、ただのイヤガラセ以外の何でもなく、只々続けられるねちっこい罵倒、コンパスや、催涙スプレーを使用した中途半端なプレイに、桐野の意図とは裏腹に現場の空気はさめざめしてしまう。あげく、寝取られセックスを見せつけられている4号に、「私のいうこと何でも聞くなら、今ここで手首を切って」とカミソリまで渡す始末。








このねちっこく、何の役にも立たないセックスは、監督の「全然面白くないよ! どれも中途半端だし……」という言葉で中断され、ここから桐野劇場はどんでん返しとなる。

桐野に感想を問われた4号は、「気持ちが、醒めました」と彼女への失望を口にするも、桐野は「ね~、夢から醒めた?」と、自身への愛情の喪失を聞かなかったふりをするところに、スタッフから「馬鹿っていうか強がっている感じがする、自分の殻を守る為に必死で他人を攻撃しているようで、見ていて可哀想だなと思う……、別に僕の友達でもなんでもないからどうでもいいけど……」と逃げ道の無いほど的確な指摘がなされ、一気にトーンダウン、現場が沈黙につつまれたところで場面は終わる。


続く場面で、先の女友達の口から、その後の弁護士との相談時に桐野が泣いていたエピソードが語られる。「みんなには、ネタにして面白がってもらったけど、やっぱり女の子でしょ……」。それは桐野自身が事件と折り合いをつける為の、彼女なりの戸惑いが暗示される場面であった。


佐川君:

続く、FILE-2「パリ留学生人肉食事件」の主人公は、佐川一政。言わずと知れた食人事件の犯人である。


日本人留学生、佐川一政が友人であったオランダ人女性を銃殺した後、その肉を「食べた」ことで世界中を驚愕させた事件であるが、日本ではその後、収監中の佐川との手紙のやり取りをもとに書かれた唐十郎の『佐川君からの手紙』が芥川賞を受賞したことで、さらに大きな話題を呼んだ。

フランスでは心神喪失として刑事罰に問われることなく、精神病院に収容された後、帰国することとなる。日本では松沢病院に入院するが15カ月たらずで退院することとなり、その後、罪に問われることはないままに作家、文化人として活動している。


その佐川君が撮影にあたって設定したテーマが「監禁24時間」だった。曰く、事件があってから自分は、女性との関係を絶たれたと思っていた。しかし、実際のところは自分に興味を持ってくれる女性が多く現れた。女性たちは自分を、あの「佐川君」と知った上でコンタクトを取ってくる。では、もし自分が食人事件の犯人でることを隠して女性を監禁し、その上で過去の犯罪を告白し、そのショッキングな写真を見せたら相手はどうなるかという「生の反応」を映像に収めたいというコンセプトを掲げていた。

ことはじめに、佐川君をテレクラに連れて行く。初対面のコミュニケーションがひどく苦手のようで、いきなり自身が作家であると名乗り、事件の話を語り出す。当然、上手くいくわけも無く失敗続き。挙げ句には、事件を告白した少女に「会ったら私も食べてくれますか?」とおちょくられる始末である。


キャスト選びの段階では、とにかく自分の好みの女性を選ぶことに執心し、泊まりNGのモデルを選んでは「私は別に泊まりにこだわっていないので、12時間でも構いません」と、いきなりコンセプト変更、もう少し考えませんかと提案する監督に、今すぐ連絡を取ってほしいと語気を強める。促されて電話をするも、そのモデルは絡みNGだった。それを佐川に伝えるや「僕は別に絡みにこだわってはいないですけど」と、またも自らのコンセプト忘れてしまうのであった。埒があかないので、キャスティングは監督がおこなうことにし、佐川君は参考にと「鈴木杏樹・水野真紀」というメモを残していった。


キャスティングも決まり、ようやく撮影にこぎつける。エッフェル塔を模した建物の前で待ち合わせしたモデルは、里中ゆり。とても落ち着きのある美人の登場に佐川君も上機嫌になっていた。






佐川君の自宅へ移動し、24時間監禁の開始である。監禁といっても物々しい雰囲気は皆無で、ただの自宅訪問といっていい。しかし、佐川君の寝室には実に異様な光景が広がっていた。ベット脇の床には大量の雑誌がびっしりと平置きされている。寂しくないように雑誌の女性の顔を見るためといい、特にマルチナ・ヒンギスのお尻の写真はお気に入りで、踏み破いてしまうたびに買い直し、もう8冊目だという。


この場面を見て、つげ義春の「ヨシボーの犯罪」という作品を思い出した。その物語は、海水浴を楽しむ水着姿の女性たちが写った雑誌の紙面に重なる形で、唐突に「うまそうな女か/まずそうな女か……」「ピンセットで/一センチほど/刺してみると/ほぼわかる」(『ヨシボーの犯罪』小学館、1992)という言葉で始まる。雑誌のなかの女性を選んでピンセットで摘み、それを「もりもり」「ぴちやぴちや」と食べてしまうヨシボーが、その犯罪を隠蔽するためにピンセットの捨て場所を探しているうちに、宿場町に迷い込み、そこで温泉をみつけて嬉しくなり、それをみんなに伝えようと帰るところで終わる。


これは、つげ義春が見た夢を作品化したものといわれているが、ここでヨシボーと佐川君とは、単なる食人という行為の類似をこえて、そのリアリティの捉え方に、相通じるところがあるように思える。モデル選考時の意固地な態度や、短絡的な合理性、雑誌のなかの女性を、まるでカタログのように陳列して眺める姿は、雑誌から好みの女性を摘んで食べてしまうヨシボーのようだ。また、計画的な犯行でありながら、証拠隠滅の為の行動の稚拙さも非常に似ている。

佐川君はそれまでに幾度となく問われてきた犯行理由について、ビデオのなかでも語るのだが、どこか現実味を欠いた、文学的な「物語」にのせて説明しようというところが見られる。それは妄想と現実の区別を失ったという紋切型の解釈につながるのかもしれないが、その説明が饒舌であればあるほど、現実味のを欠いた空々しい話に感じられてしまう。 

佐川君が、これまでの著作でも、ビデオのなかでもしきりに強調しているのが、幼少期から抑えきることのできなかった食人行為への激しい欲求であり、その衝動との葛藤だった。それをついに実現してしまったとき、彼はそれまで培ってきた妄想と現実とのギャップ、彼のいう「現実の裏切り」に直面する。さらに、殺害後は何をしても「目の前に薄いカーテンかかったように」リアリティが無く、その状況は地獄だったと語る。


この語りが示しているのは、対象への想像力の根本的な欠如のように思えてならない。殺害した相手を決して悪くいうことも無く、好意すら口にするのであるが、それはむしろ犯行とは別の話で、自身の衝動と対象の人格は別ものであるといわんばかりの口ぶりであった。

佐川君は、唐十郎に宛てた手紙のなかで、「もう一晩でも食事をしていれば、決して(!)やっていなかったでしょう」と綴り、それについて唐も「ごく日常の、取るに足りないしくじりを見たならば〔中略〕『あこがれ』の女が、隣人としての温度を漂わせたならば、あなたが実現しようとした対象は、脆くも崩れ去るということなのかもしれません」(『佐川君からの手紙』河出書房新社、1983)と、佐川の対象に対する盲目的な理想化について語っている。

しかし、本当にもう一晩彼女と食事をし、相手の存在にリアリティを感じることができれば、決して事件は起きなかったのかというと、私にはそうは思えなかった。つまり、相手とのコミュニケーションを深めることによって変わることはせいぜい、殺す相手が変わるだけ、つまりヨシボーがピンセットでつまむもの、佐川君が床に並べる雑誌が変わるだけに過ぎず、彼の根本的な独善性とは何ら関係のない話なのではないだろうか。この作品を見ているとそう思わせるような行動が散見されるのである。




モデルとの最初のセックスで、高槻監督は佐川君のセックスを4つの特徴に分類する。①風俗にきたお客さんみたい。②体力がない。③滋養強壮は尻肉。④注文が細かい。まさに佐川君の人格が浮かび上がるような指摘だった。とにかく要求が細かく、自分の欲望を一方的にぶつける姿は、はたして何の為に、そして何とセックスしているか解らなくなる。一方その注文にいちいち応対するモデルには深い母性すら感じてしまう。ちなみに当時、モデルの里中は21歳、佐川君は48歳である。


モデルの性格の良さも手伝い、特に波乱もなく、ついに当初の目的だった犯罪の告白をする場面になる。事前の打ち合わせでは、かなりグロテスクな写真を、「おもむろに見せながら、最後のページに僕の顔写真がでてくる」という演出を嬉々として語り、事件以降、彼にとって積年のテーマであったというから、本人も興奮気味であった。

しかし、ここで我々は「現実の裏切り」に遭うことになる。可愛く、しかも優しい里中を前に佐川君はいっこうに写真を見せようとしない。そんな佐川君に業を煮やした監督は、「佐川さん、写真」と促すが、彼女に嫌われたくない佐川君は「いやまだ、突然みせて誤解されたくない」と躊躇う。何を誤解するのかと思うが、十分に話をして信頼関係を作った上で見せたいという佐川君は、自らのコンセプトをぶち壊しにしてしまう。なおも促され、言い訳を挟みながら写真を見せるが、そもそもこれまで、佐川君の器の小ささや、自己中心的な性格を受け入れてきた里中は、佐川君が食人者である事実を知ったところで、写真のエグさには驚くも、それが佐川君への恐怖へと繋がることはなかった。


就寝の時となり、監督に提案された佐川君との添い寝を、里中は拒否する。理由は、みんなが寝てカメラが回ってないところで添い寝する理由は無いのでは? というまっとうな疑問であるのだが、先に寝ていた佐川も「それは重要なテーマだから、寝ないで話しましょう」と起きてくる。何が重要かは解らないが、この場でも里中は、「佐川さんのこと、事件があったからとか、生理的に無理とかではなくて、これは私の添い寝に対するこだわりの問題」と諭す。そして、撮影が終わっても佐川君と仲良くしたいという気持ちを告げ、佐川君をたしなめたのだった。


翌朝、これまで奉仕されてばかりだった佐川君が、今度は里中に奉仕するということになる。おもむろにマッサージを始め、彼女にまたがって愛撫を始めるもいつの間にか、また尻の肉を噛んでいる。その最中、佐川君の家にいきなり人が入ってきてしまった。慌てるスタッフの制止で、何とか事なきを得たが、それは佐川君の父が、連絡のつかない息子を心配して、運転手に様子を見に行かせたのだった。今でも親の監視下に置かれている佐川君は、日に何度も父から確認の電話が来るという。事件があったとはいえ、その過保護ぶりには、佐川君の幼稚性の原因であろう親子の異常な結びつきがうかがわれた。

父に電話をいれ、原稿執筆で缶詰になっているとうそぶいたところで撮影再開。するといつの間に、奉仕するはずの佐川君は仰向けになって、奉仕される格好となっている。最終的には自分の手で果て、「奉仕しながら射精する男性なんていないでしょ?」という言葉を残して場面は終わる。


撮影終了後、約束通り里中とデートの約束を交わし、佐川君は嬉しそうである。佐川の家を後にして、里中は「色々とコンプレックスもあるんだろうけど、自分勝手な性格の為に、妄想も大きくなり過ぎたんだろうな」と的確な感想をのべ、「そういった人を前にした時、どうしようもない状況ってあるんじゃないかという、そういう恐怖を感じたことがあるので」と、付合う相手が皆ストーカーになってしまうという事実を涙ながらに語って作品は終わる。


終始、気配りと我慢を忘れず性格の良かった里中は、さらに驚きなことに、撮影後も本当に佐川と遊びや旅行をする仲になったようである。それは、YouTubeで公開されている、VICE Japanの「佐川一政 人を食った男」という映像の中で、佐川君の家に飾られた里中とのツーショット写真で確認することができる。


佐川一政 人を食った男 VICE Japan

失敗のドキュメント:

この作品は、1部、2部ともに、当初の計画が破綻していくさまを描いたドキュメントということができるだろう。中村屋事件では、被害者である桐野と加害者Kを取材しようと試みるも、Kの協力を得ることができない。示談の働きかけもかなわず、撮影もだらだらと延期するはめになる。

この作品を評した『ビデオザワールド』の記事では、Kを出演させることができないまま作品を仕上げたことが批判の対象となっているのだが、仮にKが登場し、犯行動機や桐野への思いを語り、彼女と対面していたとすれば、それはKの作品になってしまうのではないだろうか。


このパートで描かれているのは、報道では決して明らかになることのない、事件被害者の加害性である。犯行の因果関係を明らかにするといったことに留まること無く、その奥にある桐野という人物の人間性を見事に暴きだしている。ものごとは決して二項対立でとらえることはできず、被害者だったはずの彼女は、いつの間にか加害者のようになっていく。

佐川君のパートでも、当初の企画をいとも容易く変更、してしまう佐川君に翻弄される。企画時に息巻いていたストイシズムは、撮影という現実を前にもろくも崩れ去っていく。しかし、その呆気ないまでの失敗によって、佐川君の自己中心的な人間性を描き出すことに成功している。


高槻監督の魅力は、失敗を作品化することができるところにある。この失敗は、企画の失敗であり決して作品の失敗ではない。『ロスト・イン・ラマンチャ』という作品がある。これはテリー・ギニアム監督、ジョニー・デップ主演の映画『ドン・キホーテ』の撮影が、度重なるトラブルによって崩壊し、製作中止になるプロセスを描いたドキュメンタリーであるが、当初本編のメイキング映像として撮影されていたはずの素材が、本編の崩壊と共に作品化されている。

高槻監督の手法も、これに似ている。それははじめから全てが何かのメイキング映像のようである。ただし、そこには本編/メイキングといった二項対立は存在しない。空白の本編についての自己回帰的なメイキング・ドキュメンタリーが高槻彰のスタイルといえる。

はじめに「企て」があり、それが「現実」という壁に突き当たる。この段階で、選択が強いられることになる。普通の監督ならば、問題を上手く誤魔化したり、妥協したり、或いは企画自体を変更したりという対処をして作品に仕上げるのだが、高槻監督は少し違う。「狙い」と「現実」のギャップにぶつかるとカメラが主体(監督自身)に向かう。そこで生じる迷いや葛藤を作品に取り込むことによって、作品は主体的なものになる。自己を中心に据えることで、「成功」も「失敗」も、モチーフにおいて相対化されるのだ。その「失敗のドキュメント」の成功例が本作や、AV女優との結婚を公募し、AVの中で実際に結婚させることを試みた『素人花婿募集ビデオ 結婚してみませんか?』(V&R、2000)という傑作となっている。


事件に背負われる:

ドキュメンタリーという意味では(無論AVとしてではなく)、この2つのパートはそれぞれに独立した作品としても十分に見応えのあるものとなっているが、この2つの濃厚なエピソードを並置することによって、事件を起こした(佐川君)、あるいは被害者となった(桐野)当事者が、その事件を拠り所として、自らの存在を組み立てなくてはならないという状況が描かれている。彼らは事件を背負って生きているのではなく、事件に背負われている。それを単純に、「事件を売り物にしている」と考えることもできるだろうが、佐川君にとっては、事件ネタなしには、自分の生活を組み立てることはできなくなっているし、桐野は「事件の被害者」という武器を手に入れたようでもある。その結果が、加害者のような被害者であり、独善的な幼稚性の暴露としてあらわれているのではないだろうか。


なお、この作品に関しては、監督自身の制作日記が公開されている。これを読むと、桐野と佐川君の撮影が並行しておこなわれていた事実や、作品の制作経緯が述べられていてとても面白い。


http://www.gas-web.com/J/data/Fuck/971005/971005.html


photography 北京銀山


いま発売中の写真雑誌『IMA』では「ドキュメンタリーの新境地」という特集が組まれているが、その中で僕も北京在住のフランス人、トーマス・サルヴィンの作品群を紹介してる。といってもサルヴィンは写真家ではなく、リサーチャーでありコレクターでもある。彼があるとき、北京で行き当たった膨大なネガの山から発掘されたイメージの集成、それがサルヴィンの写真集『Beijing Silvermine=北京銀山』なのだ。

いつもなら告知コーナーでお知らせするのだが、サルヴィンが掬い上げたイメージがとても興味深いので、ここで記事としてほんの一部分を、文章の抜粋とともに紹介したい。興味を持ってくれたら、『IMA』にはもっと多くの図版が掲載されているので、ぜひご一読を。


『Beijing Silvermine=北京銀山』というタイトルは、フィルムやCDロムなど硝酸銀を含む廃材から、銀を取り出すリサイクル業者と出会ったコレクターが集めた、50万枚超のネガから選ばれた記念写真コレクションだ。ネット上には業者の倉庫で格闘する姿が動画でアップされているので、興味ある方はご覧いただきたいが(https://vimeo.com/40689438)、それは文字どおりの意味で銀山でもあり、イメージの宝の山という意味での銀山でもある。

『北京銀山』が見せてくれる記念写真の数々は、おもしろいと同時に、僕をなんとも居心地悪い気持ちにさせる。


まっすぐにこちらを見つめる被写体と、だれだかわからない撮影者。それは恋人だったり家族だったり友人だったりさまざまだろうが、僕らはその彼らになり代わって一瞬、被写体とかりそめの関係を結ぶ。僕らはこれをただ見ているのではない。撮影者に「憑依」するのだ。


サルヴィンによればこれらの記念写真は、中国でフィルムの入手が容易になった1985年ころから、デジタルに移行するまでの約20年間のコレクションであるそうで、暮らしの記録としても重要だし、捨てられたフィルムのダメージが生み出す絵画的な効果も興味深い。そういうさまざまな見方が成立するところが『北京銀山』の魅力なのだろうが、僕にとってこのコレクションは、だれかの写真アルバムを偶然盗み見てしまったときのように、親密な関係のあいだに土足で踏み込む、背徳感と罪悪感をかきたてる、黒いヨロコビを帯びたイメージでもある。






















トーマス・サルヴィン photo by Matjaz Tancic


IMA vol.12 2015 Summer


[告知1]
青木昌三作品展、スタート!


本メルマガ5月6日号で一挙掲載、話題を呼んだ青木昌三さんの奇妙な「風景と女体」絵画。ついに6月1日から四谷荒木町の「アートスナック番狂わせ」で展示が始まりました!

『青木さんちのしょうちゃん展 ~亡くなった父の隠し部屋から絵が見つかったので父に内緒で展示します~』と題された本展は、6月中の1ヶ月間開催されますが、13日の土曜日には青木昌三さんの息子であり、メルマガの記事も書いてくれた小説家・青木淳悟さんのトークもあり、僕がお相手をつとめます(司会はドルショック竹下さん!)。

トークショーは予約不要ですが、なにせスナックという場所で、3人がカウンターに入ってお話、というスタイルになるかと思うので、早めにお越しください!


そして最新情報! なんと展覧会場にドルショック竹下さん渾身の作「しょうちゃん顔ハメ・尻ハメ」が設置されたそう。ご覧のとおり、裸尻でないと、いまいち効果が薄いでしょうが、気合い入れてハメてください!




難易度高そうに見えますが、店内設置なので大丈夫!(たぶん)


青木さんちのしょうちゃん展 ~亡くなった父の隠し部屋から絵が見つかったので父に内緒で展示します~
6月1日(月)~30日(火)
@アートスナック番狂わせ(19~24時、日祝休)
http://bankurunet.wix.com/bankuruwase

青木淳悟x都築響一トーク(司会・ドルショック竹下):
6月13日(土)19:00~20:00

展覧会の詳細はこちらのTwitterアカウントで:@aoki_shouzo


[告知2]
辛酸なめ子の「善行ビジネス講座」、6月11日!


アート系写真雑誌『IMA』が、辛酸なめ子先生を迎えて『辛酸なめ子の「善行ビジネス講座」』という全4回の連続トークイベントを開催するそうで、その1回めとなる6月11日に、僕をお相手に選んでいただきました。

ビジネスに役立つノウハウや成功へのコツを、ユニークな切り口から考察する連続カルチャートーク。コラムニストの辛酸なめ子さんをモデレーターに迎え、毎回各界のトップクリエイターをゲストに、これまでのキャリアのなかで築きあげた幾多の成功とその裏話や失敗談を通して、仕事運をあげるための方法論を導き出すお手伝いを致します。

とりあえずビジネスや成功にはぜったいに役立たない話になることだけは確実! 人生の勝ち組を目指さないみなさんは、ぜひご参加ください。告知サイトもすでにアップされています。なめ子先生のにこやか毒舌トークを堪能したいみなさまは、早めのご予約を! 

辛酸なめ子の「善行ビジネス講座」 第1回
6月11日(木) 19:00 - 21:00
六本木IMA CONCEPT STORE
イベント詳細・予約サイト:http://imaconceptstore.jp/ud/event/555c710bb31ac91fc2000001


[告知3]
ラバー造物主サエボーグ展・開催中!

このメルマガでも何度か取り上げたラバー・アーティスト、サエボーグがただいま青山の岡本太郎記念館で展覧会を開催中です。

サエボーグは2014年の岡本太郎現代芸術賞で、岡本敏子賞を受賞しました。入賞者を集めた展覧会の模様は2014年2月26日号でリポートしましたが、今回の個展はその受賞作家に与えられるチャンス。


2014年、川崎市岡本太郎美術館でのインスタレーション

『HISSS』と名づけられた新作は、受賞した前回に劣らぬ大規模でビザールで、摩訶不思議なラバー空間になりました。


サエボーグの名前は本来の名前とかけてサイボーグ的な身体と重ねて合わせています。
ゴムという人工的な皮膚を身につけ、自分の性別や年齢、様々な枠組みを超越した、人ではない何かになることに憧れているのです。
ゴム製のスーツは汗だくになり、つらく息苦しいですが、パンパンに膨らんだゴムが隙間なく本来の身体を圧迫し、自分の体そのものになる感覚を得ることが出来ます。自分ではないもの、自己を超越したものに憑依することができるのです。


前作は家畜をテーマにし、今回は火をモチーフにしました。
今回のスーツは蛇からうまれた「火ぐるみ」です。
「世界のはじまりの蛇」からうまれてきた生物を超えた生命体です。
岡本太郎が常に描き続けたのはいのちというビックバンです。
かつて蛇には手と足がありました。
蛇は土をくらい、地べたを這いずりまわるようになり、一方で龍は強大な力をもちます。誰が蛇の手足を奪ったのでしょうか。
その問いかけを今回は作品にしました。
神に近づき畏怖する人間、それは現代のプロメテウスなのかもしれません。
(展覧会サイトより)


なかなか写真ではその密度を体感しにくいだけに、ぜひ展覧会場で「ラバーの炎」にくるまれてみることをおすすめします!

サエボーグ 「HISSS」
~6月14日(日)まで開催中
@岡本太郎記念館
http://www.taro-okamoto.or.jp/exhibition_sae.html

トークイベント:6月12日(金)19:00~
申し込み詳細:http://www.taro-okamoto.or.jp/event.html


[告知4]
いぬんこかぞく展、神保町で開催中!

毎年の新年メッセージなど、ロードサイダーズ・ウィークリーの「オフィシャル・イラストレーター」ともいうべき「いぬんこ」さん。最近では絵本の世界でも大活躍中ですが、新刊『おちゃわんかぞく』(林木林・文/いぬんこ・絵/白泉社)の発売を記念して、原画展&グッズ販売会が神保町で開催中です。

「おちゃわんかぞく」がテーマということで、会場はまさかのお茶の間仕様! 「おちゃわんかぞく」と「おかめ列車」の顔ハメもあり! 14日の日曜には「いぬんこファミリー劇場」なるイベントも予定されているそうなので、ちびっこロードサイダーズをいぬんこワールドにハメてあげてください。


いぬんこかぞく
~6月15日(月)まで開催中
@ブックハウス神保町
http://www.bh-jinbocho.jp/index.html

「いぬんこファミリー劇場」:6/14(日)
11:30~/14:00~(各回約40分) 無料・要予約
絵本の読み聞かせを中心とした愉快な「いぬんこファミリー劇場」を、どうぞお楽しみに♪ 出演:いぬんこさん・林木林さん・(ゲスト出演)チャンキー松本さん


アフターアワーズ:編集後記

今週も最後までお付き合いありがとうございました。気に入っていただけた記事、あったでしょうか。

今号ではまず、高誠二さんの作品をフィーチャーしました。作品の特異な魅力は、記事でたっぷりご覧いただけたかと思います。

3月に神戸のアウトサイダー映像作家・伊勢田勝行さんを紹介したとき、僕は「生きているうちに見つかってしまったヘンリー・ダーガー」と書いたのでしたが、高誠二さんもまた、もうひとりの「生きているうちに見つかってしまったヘンリー・ダーガー」にほかなりません。


高誠二さんの暮らす離れ、すぐ先はもう函館湾だ

かっこいいとか、かっこわるいとか、トレンディだとか、時代遅れだとか、高いとか安いとか、そういうすべての雑音をこれほど完璧に遮断して、自分だけに見えている世界に生きてきた創作者に、つづけてふたりも出会えたことは、僕にとって「幸運」というような軽い言葉では言いあらわせない、ずっしりと重い出来事でした。どんな雄弁な褒め言葉よりも、無言のうちに背中をぐいぐい押してくれる、勇気をもらえた出会いでもありました。

このふたりともが、いまだにパソコンも携帯も持たず、メールもやらず、連絡は家の固定電話か手紙のみ、というところにも、深いものを感じずにいられません。メルマガで記事を書いても、そのまま見てもらうことすらできないのですが・・・。

ぜんぜん話はかわりますが、2008年に『刑務所良品 Made in Prison』という、変な本をつくりました。これは「105円のティッシュケースから1000万円の御神輿まで、日本全国の54刑務所が贈る、高品質&低価格の逸品280点を一挙紹介!」という、いわば刑務所の産直逸品ガイド。いまだ類書なし・・・当然かもですが。


刑務所作業製品のおもしろさを語り始めると、後記じゃとても足りなくなるので我慢しますが、全国各地の刑務所が、それぞれ自慢の製品を持ち寄って一同に展示・販売する、マニアには見逃せないイベントが『全国刑務所作業製品・展示即売会』(どんなマニア!)。今年で第57回、つまり57年間もやってるという素晴らしいイベントです。

なんといっても賞品のラインナップが最高なのですが、全国矯正展は毎回、芸能人のテープカットがお約束で、今年は杉良太郎(法務省特別矯正監)、EXILE ATSUSHIと夏川りみ(ふたりとも法務省矯正支援官だそう!)という、どう反応していいかわからない顔ぶれ。早めに行くと、至近距離で見られますよ~。

テープカットには行かないだろうけど、展示即売会には久しぶりに行ってみる予定。両手にいっぱい買い物袋下げた僕を見つけたら、声かけてください!

第57回 全国矯正展 全国刑務所作業製品・展示即売会
~社会につながる刑務作業~

6月5日(金)、6日(土)
@千代田区北の丸公園内 科学技術館(入場無料!)


刑務所良品(アスペクト刊)


スタッフより


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ROADSIDE LIBRARY vol.002
LOVE HOTEL(PDFフォーマット)

――ラブホの夢は夜ひらく

新風営法などでいま絶滅の危機に瀕しつつある、遊びごころあふれるラブホテルのインテリアを探し歩き、関東・関西エリア全28軒で撮影した73室! これは「エロの昭和スタイル」だ。もはや存在しないホテル、部屋も数多く収められた貴重なデザイン遺産資料。『秘宝館』と同じく、書籍版よりも大幅にカット数を増やし、オリジナルのフィルム版をデジタル・リマスターした高解像度データで、ディテールの拡大もお楽しみください。
円形ベッド、鏡張りの壁や天井、虹色のシャギー・カーペット・・・日本人の血と吐息を桃色に染めあげる、禁断のインテリアデザイン・エレメントのほとんどすべてが、ここにある!

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ROADSIDE LIBRARY vol.001
秘宝館(PDFフォーマット)

――秘宝よ永遠に

1993年から2015年まで、20年間以上にわたって取材してきた秘宝館。北海道から九州嬉野まで11館の写真を網羅し、書籍版では未収録のカットを大幅に加えた全777ページ、オールカラーの巨大画像資料集。
すべてのカットが拡大に耐えられるよう、777ページページで全1.8ギガのメガ・サイズ電書! 通常の電子書籍よりもはるかに高解像度のデータで、気になるディテールもクローズアップ可能です。
1990年代の撮影はフィルムだったため、今回は掲載するすべてのカットをスキャンし直した「オリジナルからのデジタル・リマスター」。これより詳しい秘宝館の本は存在しません!

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圏外編集者

編集に「術」なんてない。
珍スポット、独居老人、地方発ヒップホップ、路傍の現代詩、カラオケスナック……。ほかのメディアとはまったく違う視点から、「なんだかわからないけど、気になってしょうがないもの」を追い続ける都築響一が、なぜ、どうやって取材し、本を作ってきたのか。人の忠告なんて聞かず、自分の好奇心だけで道なき道を歩んできた編集者の言葉。
多数決で負ける子たちが、「オトナ」になれないオトナたちが、周回遅れのトップランナーたちが、僕に本をつくらせる。
編集を入り口に、「新しいことをしたい」すべてのひとの心を撃つ一冊。

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書評2006-2014

こころがかゆいときに読んでください
「書評2006-2014」というサブタイトルのとおり、これは僕にとって『だれも買わない本は、だれかが買わなきゃならないんだ』(2008年)に続く、2冊めの書評集。ほぼ80冊分の書評というか、リポートが収められていて、巻末にはこれまで出してきた自分の本の(編集を担当した作品集などは除く)、ごく短い解題もつけてみた。
このなかの1冊でも2冊でも、みなさんの「こころの奥のかゆみ」をスッとさせてくれたら本望である。

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独居老人スタイル

あえて独居老人でいること。それは老いていくこの国で生きのびるための、きわめて有効なスタイルかもしれない。16人の魅力的な独居老人たちを取材・紹介する。
たとえば20代の読者にとって、50年後の人生は想像しにくいかもしれないけれど、あるのかないのかわからない「老後」のために、いまやりたいことを我慢するほどバカらしいことはない――「年取った若者たち」から、そういうスピリットのカケラだけでも受け取ってもらえたら、なによりうれしい。

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ヒップホップの詩人たち

いちばん刺激的な音楽は路上に落ちている――。
咆哮する現代詩人の肖像。その音楽はストリートに生まれ、東京のメディアを遠く離れた場所から、先鋭的で豊かな世界を作り続けている。さあ出かけよう、日常を抜け出して、魂の叫びに耳を澄ませて――。パイオニアからアンダーグラウンド、気鋭の若手まで、ロングインタビュー&多数のリリックを収録。孤高の言葉を刻むラッパー15人のすべて。

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東京右半分

2012年、東京右傾化宣言!
この都市の、クリエイティブなパワー・バランスは、いま確実に東=右半分に移動しつつある。右曲がりの東京見聞録!
576ページ、図版点数1300点、取材箇所108ヶ所!

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東京スナック飲みある記
ママさんボトル入ります!

東京がひとつの宇宙だとすれば、スナック街はひとつの銀河系だ。
酒がこぼれ、歌が流れ、今夜もたくさんの人生がはじけるだろう、場末のミルキーウェイ。 東京23区に、23のスナック街を見つけて飲み歩く旅。 チドリ足でお付き合いください!

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