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POCKET ROADSIDERS
ロードサイダーズおなじみの筆者の皆さんと作る新プロジェクト「POCKET ROADSIDERS」! どこにでもお供できるPOCKETサイズ(文庫版)です。個性と愛が溢れた三作品となっております。 |
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お取り扱いいただける書店さまも募集中です。 |
電子写真集『わたしたちがいたところ』完成!
2016年にリリースしたvol.1『秘宝館』からvol.6『BED SIDE MUSIC ―めくるめくお色気レコジャケ宇宙』までPDFフォーマットで自主制作してきたROADSIDE LIBRARY。しばらくお休みしていましたが、ようやく新作ができました! 『天野裕氏写真集 わたしたちがいたところ』。ロードサイダーズではおなじみの写真家・天野裕氏による初の電子書籍。というか印刷版を含めて初めて一般に販売される作品集です。 |
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『わたしたちがいたところ』は天野裕氏にとって13冊目の作品集であり、これまで「一冊1部で一対一の対面鑑賞」というユニークなスタイルにこだわってきた彼の、公刊される初めての写真集でもあります。 |
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常に旅しながら写真を撮り続け、コンビニでプリントアウトし、自分で編集して一冊だけの分厚いポートフォリオとしての作品集をつくる。それをファミレスや喫茶店やホテルのロビーで、見料を取って一対一で披露し、その売上げで旅を続けていく・・・・・・たぶん写真家のだれもが憧れながら、だれもできていなかったスタイルで創作を続けている天野裕氏。対面のコミュニケーションにこだわってきたことから、プリントを額装して壁面に飾る通常の写真展も、印刷版の写真集もいままでいちども実現していません。彼の写真の噂は聞いていても、実際に作品を見ることができたのは幸運な少数に留まっていました。 |
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種田山頭火を放浪の俳人と呼び、山下清を放浪の画家と呼べるならば、天野裕氏(あまの・ゆうじ)は放浪の写真家である。2017年に出会ったとき、彼は展覧会をせず、写真集の出版もせず、軽自動車に寝泊まりしながら日本中を走り回り、ツイッターで「きょうはこの町にいます」とつぶやき、喫茶店やファミレスやスナックや公園で「客」を待っていた。旅の時間のなかで撮影した写真をコンビニでプリントして束ねた「写真集」をテーブルに置いて。そうしてやってきた客に「一冊千円」で写真集を観てもらう。1対1で。その見物料で食費やガソリン代をまかない、また次の場所に行く。毎日が旅で、毎日が撮影で、毎日が一期一会の、極私的な展覧会。そういう生活を天野くんはずっと続けて、いまも続けている。愛車の走行距離が20万キロを越えて潰れてから飛行機や新幹線やバス移動に変わっただけで。 |
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「写真を見てください」と声をかけられたり写真集をいきなり送ってくれるひとはけっこういる。その大部分はごく私的な日常生活をスナップした写真で、正直言ってこころ惹かれるものはほとんどない。その写真を支える日々の生活にまったく興味をそそられないから。そういうどうでもいいスナップ写真と「自分の範囲5メートルの写真だけ撮る」天野くんのどこがちがうかといえば、テクニックがどうこうではなくて(カメラもコンパクトデジカメ、いまはほとんどスマホだけ)、そこに写された時間、空間、人間関係――つまり天野くんの日常の濃度・強度が圧倒的だからだ。 |
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前述したように天野裕氏にとって公刊される初の写真集である本書は、定価10万円(税込み11万円)というかなり高価な一冊です。でも、これが本としての一冊ではなくて、毎年、あるいは数ヶ月にいちどずつ、何十枚と「追加作品」が手元に届き、天野裕氏の旅と人生に並走して増殖し続ける、ひとつの「生のあかし」なのだとしたら。そしてその増え続けるあかしが、スマホやタブレットのなかで、つねに自分と一緒にいてくれるとしたら。 |
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こんなかたちのデジタル作品集はいままでにたぶん一冊もなかったと思うし、こんな値段の電子書籍もなかったでしょう。正直言って、この『わたしたちがいたところ』がどれだけのひとに受け入れてもらえるのか、写真家本人にも、僕らにも見当がつきません。まったく前例のないプロジェクトですから。 |
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『天野裕氏写真集 わたしたちがいたところ』 |
お問い合わせ:contact@roadsiders.com |
電子画像集第6弾『BED SIDE MUSIC――めくるめくお色気レコジャケ宇宙』
2016年の『秘宝館』から数えて6冊目になるロードサイダーズ版電子書籍『BED SIDE MUSIC ―― めくるめくお色気レコジャケ宇宙』が、ついにリリース! |
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本メルマガでもおなじみの「日本でいちばん展覧会を見る男」であり、稀代のレコード・コレクターでもある山口‘Gucci’佳宏氏が長年収集してきた、「お色気たっぷりのレコードジャケットに収められた和製インストルメンタル・ミュージック」という、キワモノ中のキワモノ・コレクション。 |
ROADSIDE LIBRARY vol.006: |
山口‘Gucci’佳宏+都築響一 編 |
【銀行振込をご希望の方】contact@roadsiders.comまで「お名前」「ご住所」「お電話番号」を明記の上、ご連絡ください。 |
USB版の場合、お申込みいただきましたら事務局より注文確認のメールをお送りいたします。お申込みから1週間以内の発送を予定しています。ダウンロード版の場合も事務局よりダウンロード方法についてメールいたします。 |
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「お色気レコジャケ」なんて初耳、というかたもいらっしゃると思うので、とりあえず僕が書いた序文をお読みください。 |
雑誌の巻頭や書店の写真集コーナーを彩るセクシー・グラビアを眺めながら、ふと思う。どうして自分はこういうグラビアアイドルに惹かれないのだろう。 |
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よく知られた歌謡曲やスタンダード・ナンバーのインストルメンタル・バージョンをただただ並べ、ときとして曲と曲のあいだにセクシーなお姉さんの語り(ナレーション)を入れてアルバム全編をつないでいく、なんともユニークな形態のアルバムを、音楽ファンのどれほどが知るだろう。 |
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「夜のムードを高める」目的と書いたが、実はインスト・レコードが実際、昭和40年代の日本でどのように使用されたのかはよくわかっていない。インスト・レコードが出回っていた当時、僕は子供すぎたし、制作に携わっていた人々はすでにレコード会社にほとんど残っていない。真摯な音楽ファン向けではなかったろうから、それについて書かれた文献もない。音楽雑誌にすら取り上げられなかった、昭和の夜のBGM・・・・・・。 |
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「意味不明」のレコード群は、そのつくりもまた、いい意味でも悪い意味でもユニークだった。まず、タイトルがてきとう。「ピンク」と「ムード」と「夜」と「誘惑」と「サックス」を組み合わせれば一丁上がり、みたいな。 |
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そしてまたタイトルの書きかたで、全編インストであるにもかかわらず、一見オリジナルの歌曲コレクションであるように錯覚させるジャケがある。よ~く見ると演奏者が表記されているが、中にはダブルジャケットの内側にしか表記がないものもあり、そうなると買ってみるまでわからない・・・・・・騙しですね、ほとんど。 |
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こんなふうにてきとうにつくられ、てきとうに消費されて、だれも気にしないうちに消えていったのが、昭和40年代の日本に現れ消えたセクシーな徒花・お色気インスト・レコードだ。そうして、レア・グルーヴとして高値がつくこともなく、和物DJ諸君ですら見向きもしない、中古レコ屋のエサ箱でホコリをかぶったままの不良在庫を、ひたすら集め続けた男がいた。 |
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いまから40年前、50年前だから、モデルの質だってグラビアアイドルとは比較にならない。現在なら全員「熟女枠」に入れられてしまいそうな、くたびれた身体が堂々と30センチ角のLPジャケットに収まっている。その写真とても、ほとんどはアルバムのために撮影されたのではなく、通信社あたりのストックからてきとうにえらんだものだったろう。 |
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繰り返しになるが、これらのレコードはいまから40年前、50年前につくられたものである。そして、ここまでくればもうおわかりのように、この時代のほうが実は、現在よりずっと、レコジャケ・デザインは自由だった。 |
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いま、音楽業界は「子供の音楽」によって生き延びている。エクザイルからAKBからビジュアル系まで。「何年も映画館に行ってない」ように、「何年もCD買ってない」オトナが、どれほどたくさんいることか。 |
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見ているだけで昭和のお色気にむせてしまうような2500枚以上の写真に加えて、 |
1. ナイチンゲール |
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30センチ角のLPジャケットはスキャナーからはみ出してしまうので、1枚1枚、永遠に続くかと思われた複写作業を経てのデジタル・コレクション化。これ以上のアーカイブは、今後もありえないと断言できます(まあやろうというひともいないだろうが)! |
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ROADSIDE LIBRARY vol.006: |
山口‘Gucci’佳宏+都築響一 編 |
【銀行振込をご希望の方】contact@roadsiders.comまで「お名前」「ご住所」「お電話番号」を明記の上、ご連絡ください。 |
USB版の場合、お申込みいただきましたら事務局より注文確認のメールをお送りいたします。お申込みから1週間以内の発送を予定しています。ダウンロード版の場合も事務局よりダウンロード方法についてメールいたします。 |
電子画像集第5弾『渋谷残酷劇場』DVDカタログ
好評のうちに終了したアツコバルーでの『渋谷残酷劇場』展。展示していた写真と動画、すべてを収めたPDFカタログのWEB販売を開始しました! |
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これまでのロードサイド・ライブラリーと同じくPDF形式で全289ページ(833MB)。展覧会ではコラージュした壁画として展示した、もとの写真280点以上を高解像度で収録。もちろんコピープロテクトなし! そして同じく会場で常時上映中の日本、台湾、タイの動画3本も完全収録しています。 |
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最近ではもはや家にDVDスロットつきのパソコンがない!というかたもいらっしゃると思うので、パッケージ内には全内容をダウンロードできるQRコードも入っています。 |
ROADSIDE LIBRARY vol.005:渋谷残酷劇場 |
都築響一 著 |
【銀行振込をご希望の方】contact@roadsiders.comまで「お名前」「ご住所」「お電話番号」を明記の上、ご連絡ください。 |
DVD-R版の場合、お申込みいただきましたら事務局より注文確認のメールをお送りいたします。お申込みから1週間以内の発送を予定しています。ダウンロード版の場合も事務局よりダウンロード方法についてメールいたします。 |
電子画像集第4弾『TOKYO STYLE』リリース!
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2016年7月にリリースした『秘宝館』から始まったロードサイド・ライブラリー。『ラブホテル』、『おんなのアルバム キャバレー・ベラミの踊り子たち』と続いて、ついに第4弾『TOKYO STYLE』が完成! |
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オリジナルの大判写真集はもう古書店でしか手に入らないけれど(それも美本はまず見かけない)、文庫版はいまも絶版になることなく、ちくま文庫で販売中だ。それなのに電子書籍版を出させてもらったのは、ロードサイド・ライブラリーで試してきたPDFによる高解像度画像集というフォーマットに、僕の仕事では『TOKYO STYLE』ほどうまく適合するコンテンツはないと思ったから。ライブラリーを始めるときから、いつかはこれをやってみたいと考えていた、念願の一冊である。 |
ROADSIDE LIBRARY vol.004:TOKYO STYLE |
都築響一 著 |
【銀行振込をご希望の方】contact@roadsiders.comまで「お名前」「ご住所」「お電話番号」を明記の上、ご連絡ください。 |
USB版の場合、お申込みいただきましたら事務局より注文確認のメールをお送りいたします。お申込みから1週間以内の発送を予定しています。ダウンロード版の場合も事務局よりダウンロード方法についてメールいたします。 |
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四半世紀を隔てて甦った、100人近くの参加者たちのくらしを眺め返していると、さまざまな思いが胸をよぎる―― |
カタツムリよりもヤドカリのように |
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最初の写真集は大判ハードカバーで1万2000円もしたから、文庫になって手軽に手に取ってもらえるようになったのはうれしかったが、たとえばコタツの上とか本棚の中味とか細かいところを見てほしいのに、どうしても図版が小さくなってしまうのが悔しかった。数年前から電子書籍の企画やお誘いはあったけれど、一般的な電子書籍のフォーマットでは、写真が大きくきれいに見えるかどうかは、読む側のデバイスによってしまう。デジタルデータなのだから、気になる部分を拡大して見たりといった、紙の本とはちがう見せ方ができるはずなのに、それが現状では意外に難しい。なにか方法はないかと悩んだすえに、去年とうとう「手づくり・手売り電子書籍」しかないと決断し、ROADSIDE LIBRARYをスタートさせることになって、ささやかではあるけれど、ようやく自分の思う本来の電子書籍のかたちで『TOKYO STYLE』を、こんなふうに甦らせることができた。 |
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1990年代初頭の日本とは、バブルが崩壊した時期だった。家賃100万円だった超高級マンションは60万円に下がったけれど、バブルのピークに家賃3万円だった木造アパートは、バブルが崩壊してもやっぱり3万円のままで、25年後のいまでも3万円のままだろう。景気や時代に影響されるのは「持てるひとびと」の暮らしであって、「持たざるひとびと」の暮らしはそんなに変化がない。所有しないことの強みはそこにあるので、本書に出ているような部屋はいまだってたくさん、そこらじゅうに見つかるはずだ。 |
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携帯がないということは、SNSがないということ。だれかと話したかったら固定電話にかけて、つながらなければ留守電にメッセージを吹き込む。込み入った用件は紙に書いてファックスで送る。家に帰ってきたらそれを聞くか見るかして、相手に電話をかけ直す。LINEやツイッターのDMが携帯に届いて、すぐさま折り返さないと「既読スルー」と非難を浴びる、そういうスピード感に縛られてしまったいま、TOKYO STYLEの部屋にそこはかとなく漂う牧歌的な感覚は、実は部屋のシンプルさではなく、ライフスタイルのシンプルさにあるのではないかと、フィルムをスキャンしながら気がついた。SNSとは言うまでもなくソーシャル・ネットワーキング・サービスの略だが、ここにあるのは僕らがソーシャルなネットワークに組み込まれる以前の暮らし、ということでもある。 |
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表現のデジタル化やインターネット・コミュニケーションがもたらした意識革命は決定的だし、僕自身その恩恵に頼って仕事をしているので、いまさら写真をデジタルではなくフィルムで撮ろうとか、電子書籍ではなく印刷本の写真集じゃなきゃいやだとか、あえて携帯を持たないとか、文章は原稿用紙に手書きとか、そういう人間になろうとは思わない。アナログからデジタルに変換された情報の総体が、この本なのだし。ただ、世の流れと一緒にスピードアップするのは簡単だけど、流れに抗してスピードダウンするのはとても難しい。 |
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なにしろ25年前に取材した本なので、登場してもらったひとたちのほとんどはずっと連絡がつかないでいる。「カタツムリでなくヤドカリであれ」と言ったのは生涯旅人だった寺山修司だが、オリジナルの写真集から文庫版が出る3年ほどのあいだに、本書の登場人物の9割近くはすでに引っ越してしまっていた。これだけの歳月を経たいま、みんないったいどこでどうしているだろう。もし本書を手に取る機会があって、登場してくれたご本人や、お心当たりのあるかたがいらっしゃったら、ぜひご一報いただきたい。そしてここでもういちど、おそらく最後の「あとがき」を書く機会に、登場していただいたすべてのみなさまにこころからの感謝を捧げる。どんなかたちであっても、どこにいても、日々を楽しんでくれていますように。 |
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ROADSIDE LIBRARY vol.004:TOKYO STYLE |
都築響一 著 |
【銀行振込をご希望の方】contact@roadsiders.comまで「お名前」「ご住所」「お電話番号」を明記の上、ご連絡ください。 |
USB版の場合、お申込みいただきましたら事務局より注文確認のメールをお送りいたします。お申込みから1週間以内の発送を予定しています。ダウンロード版の場合も事務局よりダウンロード方法についてメールいたします。 |
電子画像集第3弾
『おんなのアルバム キャバレー・ベラミの踊り子たち』
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『秘宝館』『LOVE HOTEL』に続く電子書籍シリーズ「ROADSIDE LIBRARY」第3弾が、ついにリリース。題して『おんなのアルバム キャバレー・ベラミの踊り子たち』。そう、2017年2月8日号で特集、予想をはるかに上回る反響を呼んだ北九州市若松のグランドキャバレー・ベラミの歴史と、そのステージを飾った踊り子や芸人たちの写真コレクションである。記事でも200点近い宣伝用写真(ブロマイド)をお見せしたが、今回は発掘されたプリントすべて、数にして約1400枚をすべて高解像度スキャンして掲載、前の2冊を超えて2ギガバイト!というメガ・ボリュームのダウンロード版およびUSB版デジタル写真集としてお届け! |
ROADSIDE LIBRARY vol.03 |
都築響一・編 協力:古家しょう子、寺井到(RKB毎日放送) |
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USB版の場合、お申込みいただきましたら事務局より注文確認のメールをお送りいたします。お申込みから1週間以内の発送を予定しています。ダウンロード版の場合も事務局よりダウンロード方法についてメールいたします。 |
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(かつては従業員寮だった)ベラミ山荘をFさんが買ったとき、家の中にはさまざまな生活用品から、かつての住人たちの個人的な手紙類まで、膨大な量の物品がそのまま残されていた。キャバレーの備品もたくさんあって、半分途方に暮れながら整理していたところ、写真アルバムや店のマッチといった備品に混じって段ボール箱があって、開けてみたら写真プリントがぎっしり詰め込まれていた。 |
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ほとんどがモノクロームのその写真には、精一杯の笑みやお得意のポーズを決めた、タキシードから半裸まで衣装もさまざまな女たちや男たちがいた。安っぽいプリントから生バンドの音楽や、ホステスの香水や、カクテルやタバコの匂いがムワッと立ち上ってくるようだった。いまから50年も前のことなのに。 |
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写真に写っているのは9割方が女たちで、それは時にドレスや着物をまとっていても、ごく少数の歌手や漫才をのぞけば、演じるのが「ヌードダンス」だからである。なかには名前とともに「ピンクヌード」「外人ヌード」「日劇スター」といった特長(?)や、「キャンドルヌード」「夜光ラクガキショー」「金粉ショー」「トップレスシンガー」「コミカルポルノ」「スネークベッドショー」などなど、印象的なキャッチフレーズを冠したダンサーもいて、いったいどんなワザが舞台で繰り広げられていたのか、気になってしかたがない。 |
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なのに彼女や彼たちのことは、数人の歌手以外には、ネットで検索したくらいではひとりもヒットしない。こんなにも無名の踊り子たちがいて、日本各地にあった無数のキャバレーで、音楽と男の視線と酒とタバコの匂いに夜ごと肌をさらし、スポットライトを浴びていたのかと思うと、そしてその記録がまったく残されないままキャバレーとともに消えていったのと思うと、胸が締めつけられるようでもある。ほんのわずかな年月のうちに、僕らはどれほどの記憶を失ってしまったのだろうか。 |
キャバレー・ベラミは昭和34(1959)年のキャバレー絶頂期に開店、平成元年(1989)に廃業している(同じ年に有名な赤坂ニューラテンクオーターも閉店)。30年間にわたるその歴史を、ベラミ山荘オーナーとなったFさんは熱心に調査、その成果をメールマガジンで掲載させてもらったが、今回も『古家商のこと、ベラミのこと』『ベラミについてわかったこと』『年表』として完全掲載。さらに写真と共に発掘された当時の8ミリ映像も、動画ファイルとしてご覧いただける。 |
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昭和のキャバレー世界をビジュアルで体感できる、これ以上の画像資料はどこにもないはず! マンボ、ジャズ、ボサノバ、サイケデリック・ロック・・・お好きな音楽をBGMに流しながら、たっぷりお楽しみいただけたらと願う。例によって本書は巨大なPDFファイル(+動画)。パソコン、タブレット、スマホなど、すべてのデバイスで特別のアプリ不要、コピープロテクトなしでお読みいただける。 |
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ROADSIDE LIBRARY vol.03 |
都築響一・編 協力:古家しょう子、寺井到(RKB毎日放送) |
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USB版の場合、お申込みいただきましたら事務局より注文確認のメールをお送りいたします。お申込みから1週間以内の発送を予定しています。ダウンロード版の場合も事務局よりダウンロード方法についてメールいたします。 |
電子画像集第2弾『LOVE HOTEL』ついにリリース!
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ROADSIDE LIBRARY vol.002 LOVE HOTEL: |
PDFフォーマット 全483ページ 1GB |
【銀行振込をご希望の方】contact@roadsiders.comまで「お名前」「ご住所」「お電話番号」を明記の上、ご連絡ください。 |
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インテリア・デザインにおけるエロの極北、ラブホテル。セックスのためのホテルという空間は、なにも日本だけでなく世界各地に存在する。しかし円形の回転ベッドだとか、「パートナーがお風呂に入っているのを寝ながら見るための透明バスタブ」だとか、「いろんな使い方ができるブランコ」だとか、短時間の性行為のための場所という本来の目的から大きく逸脱した、ユニークとしか表現しようのない独自の空間へと変異している例は、世界広しといえども日本にしか存在しない。そしてもちろん我々は、要求される機能を完璧に満たすのがクラフトであり、要求を超えた無用無意味の領域に踏み込んでいくのがアートだという基本原理を、忘れてはならない。 |
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新風営法などでいま絶滅の危機に瀕しつつある、遊びごころあふれるラブホテルのインテリアを探し歩き、関東・関西エリア全28軒で撮影した73室! これは「エロの昭和スタイル」だ。もはや存在しないホテル、部屋も数多く収められた貴重なデザイン遺産資料。『秘宝館』と同じく、書籍版よりも大幅にカット数を増やし、オリジナルのフィルム版をデジタル・リマスターした高解像度データで、ディテールの拡大もお楽しみください。 |
ラブホテルを撮影した写真集はもともと Street Design File vol.17 の『Satellite of LOVE ラブホテル・消えゆく愛の空間学』 として、アスペクト社より2001年に刊行されました。そのあと2008年に少し小さな判型になって再版されましたが、それも長く版元品切れのまま・・・。なので今回、vol.1『秘宝館』と同じく、書籍版では掲載できなかったカットを大幅に増やし、しかもすべてのフィルムをスキャンし直した、デジタル・リマスター・バージョンです。 |
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全73室でちょうど1ギガバイト! 『秘宝館』よりはやや少なめですが、それでも通常の電子書籍の数百倍! もちろんこちらもPDFで特別なアプリ不要、コピープロテクトもかけていません。どうかお好きなように、お好きなデバイスでご覧ください。 |
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そしてさらに! 今回は特別付録として、以前このメルマガでも紹介した「タイのラブホテル」も掲載。チェンライ、チェンマイ、バンコクの3都市から、日本式ラブホ・スタイルの南国式展開もご覧いただけます。こちらも他のメディアではなかなか見ることのできない、レア・アイテム。豪華スパリゾートなんかより、はるかに楽しそうです! |
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PDFフォーマット 全483ページ 1GB |
【銀行振込をご希望の方】contact@roadsiders.comまで「お名前」「ご住所」「お電話番号」を明記の上、ご連絡ください。 |
全777ページ驚異の電子画像集『秘宝館』好評販売中!
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ROADSIDE LIBRARY vol.001 秘宝館: |
PDFフォーマット 全777ページ 1.8GB |
【銀行振込をご希望の方】contact@roadsiders.comまで「お名前」「ご住所」「お電話番号」を明記の上、ご連絡ください。 |
『ROADSIDE LIBRARY』は週刊メールマガジン『ROADSIDERS’ weekly』から生まれた新しいプロジェクトです。2012年から続いているメールマガジンの記事や、その編集を手がける都築響一の過去の著作など、「本になるべきなのに、だれもしようとしなかったもの」や、品切れのまま古書で不当に高い値段がついているものを中心に、電子書籍化を進めていきます。 |
1993年頃から去年あたりまで、もう20年間以上も秘宝館の取材を続けてきて、これまでに撮影した秘宝館は北海道から九州嬉野まで11館になります。そのうち、いまも残っているのは熱海秘宝館と、伊香保女神館の2館にすぎません。 |
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ROADSIDE LIBRARY vol.001 秘宝館: |
PDFフォーマット 全777ページ 1.8GB |
【銀行振込をご希望の方】contact@roadsiders.comまで「お名前」「ご住所」「お電話番号」を明記の上、ご連絡ください。 |
お問い合わせ:contact@roadsiders.com |
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ROADSIDE LIBRARY
天野裕氏 写真集『わたしたちがいたところ』
(PDFフォーマット)
ロードサイダーズではおなじみの写真家・天野裕氏による初の電子書籍。というか印刷版を含めて初めて一般に販売される作品集です。
本書は、定価10万円(税込み11万円)というかなり高価な一冊です。そして『わたしたちがいたところ』は完成された書籍ではなく、開かれた電子書籍です。購入していただいたあと、いまも旅を続けながら写真を撮り続ける天野裕氏のもとに新作が貯まった時点で、それを「2024年度の追加作品集」のようなかたちで、ご指定のメールアドレスまで送らせていただきます。
旅するごとに、だれかと出会いシャッターを押すごとに、読者のみなさんと一緒に拡がりつづける時間と空間の痕跡、残香、傷痕……そんなふうに『わたしたちがいたところ』とお付き合いいただけたらと願っています。
ROADSIDE LIBRARY vol.006
BED SIDE MUSIC――めくるめくお色気レコジャケ宇宙(PDFフォーマット)
稀代のレコード・コレクターでもある山口‘Gucci’佳宏氏が長年収集してきた、「お色気たっぷりのレコードジャケットに収められた和製インストルメンタル・ミュージック」という、キワモノ中のキワモノ・コレクション。
1960年代から70年代初期にかけて各レコード会社から無数にリリースされ、いつのまにか跡形もなく消えてしまった、「夜のムードを高める」ためのインスト・レコードという音楽ジャンルがあった。アルバム、シングル盤あわせて855枚! その表ジャケットはもちろん、裏ジャケ、表裏見開き(けっこうダブルジャケット仕様が多かった)、さらには歌詞・解説カードにオマケポスターまで、とにかくあるものすべてを撮影。画像数2660カットという、印刷本ではぜったいに不可能なコンプリート・アーカイブです!
ROADSIDE LIBRARY vol.005
渋谷残酷劇場(PDFフォーマット)
プロのアーティストではなく、シロウトの手になる、だからこそ純粋な思いがこめられた血みどろの彫刻群。
これまでのロードサイド・ライブラリーと同じくPDF形式で全289ページ(833MB)。展覧会ではコラージュした壁画として展示した、もとの写真280点以上を高解像度で収録。もちろんコピープロテクトなし! そして同じく会場で常時上映中の日本、台湾、タイの動画3本も完全収録しています。DVD-R版については、最近ではもはや家にDVDスロットつきのパソコンがない!というかたもいらっしゃると思うので、パッケージ内には全内容をダウンロードできるQRコードも入れてます。
ROADSIDE LIBRARY vol.004
TOKYO STYLE(PDFフォーマット)
書籍版では掲載できなかった別カットもほとんどすべて収録してあるので、これは我が家のフィルム収納箱そのものと言ってもいい
電子書籍版『TOKYO STYLE』の最大の特徴は「拡大」にある。キーボードで、あるいは指先でズームアップしてもらえれば、机の上のカセットテープの曲目リストや、本棚に詰め込まれた本の題名もかなりの確度で読み取ることができる。他人の生活を覗き見する楽しみが『TOKYO STYLE』の本質だとすれば、電書版の「拡大」とはその密やかな楽しみを倍加させる「覗き込み」の快感なのだ――どんなに高価で精巧な印刷でも、本のかたちではけっして得ることのできない。
ROADSIDE LIBRARY vol.003
おんなのアルバム キャバレー・ベラミの踊り子たち(PDFフォーマット)
伝説のグランドキャバレー・ベラミ・・・そのステージを飾った踊り子、芸人たちの写真コレクション・アルバムがついに完成!
かつて日本一の石炭積み出し港だった北九州市若松で、華やかな夜を演出したグランドキャバレー・ベラミ。元従業員寮から発掘された営業用写真、およそ1400枚をすべて高解像度スキャンして掲載しました。データサイズ・約2ギガバイト! メガ・ボリュームのダウンロード版/USB版デジタル写真集です。
ベラミ30年間の歴史をたどる調査資料も完全掲載。さらに写真と共に発掘された当時の8ミリ映像が、動画ファイルとしてご覧いただけます。昭和のキャバレー世界をビジュアルで体感できる、これ以上の画像資料はどこにもないはず! マンボ、ジャズ、ボサノバ、サイケデリック・ロック・・・お好きな音楽をBGMに流しながら、たっぷりお楽しみください。
ROADSIDE LIBRARY vol.002
LOVE HOTEL(PDFフォーマット)
――ラブホの夢は夜ひらく
新風営法などでいま絶滅の危機に瀕しつつある、遊びごころあふれるラブホテルのインテリアを探し歩き、関東・関西エリア全28軒で撮影した73室! これは「エロの昭和スタイル」だ。もはや存在しないホテル、部屋も数多く収められた貴重なデザイン遺産資料。『秘宝館』と同じく、書籍版よりも大幅にカット数を増やし、オリジナルのフィルム版をデジタル・リマスターした高解像度データで、ディテールの拡大もお楽しみください。
円形ベッド、鏡張りの壁や天井、虹色のシャギー・カーペット・・・日本人の血と吐息を桃色に染めあげる、禁断のインテリアデザイン・エレメントのほとんどすべてが、ここにある!
ROADSIDE LIBRARY vol.001
秘宝館(PDFフォーマット)
――秘宝よ永遠に
1993年から2015年まで、20年間以上にわたって取材してきた秘宝館。北海道から九州嬉野まで11館の写真を網羅し、書籍版では未収録のカットを大幅に加えた全777ページ、オールカラーの巨大画像資料集。
すべてのカットが拡大に耐えられるよう、777ページページで全1.8ギガのメガ・サイズ電書! 通常の電子書籍よりもはるかに高解像度のデータで、気になるディテールもクローズアップ可能です。
1990年代の撮影はフィルムだったため、今回は掲載するすべてのカットをスキャンし直した「オリジナルからのデジタル・リマスター」。これより詳しい秘宝館の本は存在しません!
捨てられないTシャツ
70枚のTシャツと、70とおりの物語。
あなたにも〈捨てられないTシャツ〉ありませんか? あるある! と思い浮かんだあなたも、あるかなあと思ったあなたにも読んでほしい。読めば誰もが心に思い当たる「なんだか捨てられないTシャツ」を70枚集めました。そのTシャツと写真に持ち主のエピソードを添えた、今一番おシャレでイケてる(?)“Tシャツ・カタログ"であるとともに、Tシャツという現代の〈戦闘服〉をめぐる“ファッション・ノンフィクション"でもある最強の1冊。 70名それぞれのTシャツにまつわるエピソードは、時に爆笑あり、涙あり、ものすんごーい共感あり……読み出したら止まらない面白さです。
圏外編集者
編集に「術」なんてない。
珍スポット、独居老人、地方発ヒップホップ、路傍の現代詩、カラオケスナック……。ほかのメディアとはまったく違う視点から、「なんだかわからないけど、気になってしょうがないもの」を追い続ける都築響一が、なぜ、どうやって取材し、本を作ってきたのか。人の忠告なんて聞かず、自分の好奇心だけで道なき道を歩んできた編集者の言葉。
多数決で負ける子たちが、「オトナ」になれないオトナたちが、周回遅れのトップランナーたちが、僕に本をつくらせる。
編集を入り口に、「新しいことをしたい」すべてのひとの心を撃つ一冊。
ROADSIDE BOOKS
書評2006-2014
こころがかゆいときに読んでください
「書評2006-2014」というサブタイトルのとおり、これは僕にとって『だれも買わない本は、だれかが買わなきゃならないんだ』(2008年)に続く、2冊めの書評集。ほぼ80冊分の書評というか、リポートが収められていて、巻末にはこれまで出してきた自分の本の(編集を担当した作品集などは除く)、ごく短い解題もつけてみた。
このなかの1冊でも2冊でも、みなさんの「こころの奥のかゆみ」をスッとさせてくれたら本望である。
独居老人スタイル
あえて独居老人でいること。それは老いていくこの国で生きのびるための、きわめて有効なスタイルかもしれない。16人の魅力的な独居老人たちを取材・紹介する。
たとえば20代の読者にとって、50年後の人生は想像しにくいかもしれないけれど、あるのかないのかわからない「老後」のために、いまやりたいことを我慢するほどバカらしいことはない――「年取った若者たち」から、そういうスピリットのカケラだけでも受け取ってもらえたら、なによりうれしい。
ヒップホップの詩人たち
いちばん刺激的な音楽は路上に落ちている――。
咆哮する現代詩人の肖像。その音楽はストリートに生まれ、東京のメディアを遠く離れた場所から、先鋭的で豊かな世界を作り続けている。さあ出かけよう、日常を抜け出して、魂の叫びに耳を澄ませて――。パイオニアからアンダーグラウンド、気鋭の若手まで、ロングインタビュー&多数のリリックを収録。孤高の言葉を刻むラッパー15人のすべて。
東京右半分
2012年、東京右傾化宣言!
この都市の、クリエイティブなパワー・バランスは、いま確実に東=右半分に移動しつつある。右曲がりの東京見聞録!
576ページ、図版点数1300点、取材箇所108ヶ所!