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2024年07月24日 Vol.606

fashion

EGO TRIPPIN’ 80年代ヒップホップ・ファッションとダッパー・ダンのこと

先週、こんな予告記事を書いた。読んで、福島市に足を運んでくれたひとがどれくらいいたろうか―― いまから10年半前になる2013年11月13日号「下品な装いが最高の復讐である――会津若松のオールドスクール・ヒップホップ・コレクション」で紹介した会津若松のDJ、ILLLLLLLLLLLUSS(イルマスカトラス)氏が収集してきた1980~90年代の勃興期ヒップホップ・ファッション。いまのようにアメリカのヒップホップがウルトラメジャーになる以前の、古き良きラッパーたちのスピリットを体現した装いに、たまらない懐かしさを覚えると同時に、東京でも大阪でもなく会津若松に(失礼)!こんな貴重なコレクションが隠されていたのかと驚愕したのだった。そのイルマスカトラス氏による久しぶりのコレクション展が、福島市のOOMACHI GALLERYで開催中。7月13日から21日までという短い会期だが、どうしても見ておきたくて新幹線に飛び乗った。

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travel

地の橋、人の橋[ウクライナ特別編] 08(最終回) 仕事、友情、恋愛、ときどき戦争  写真・文:ERIKO(定住旅行家・モデル)

キーウで滞在している、知人のイリーナが提供してくれたマンションは都心部へのアクセスも良く、セキュリティも万全で言うことはなかった。ただ一つ、早朝にけたたましく鳴る空襲警報以外は。 「ウーウー」決まって朝4時頃に大音量の警報が響く。心臓がドンと鳴って飛び起き、窓には近づいてはいけないと言われていたが、恐る恐る外の様子を窓越しに見る。まだ真っ暗なのに、犬の散歩をしている人、ランニングしている人の姿が見える。みんな寝ているのか部屋の明かりは一つも見えない。みんなにはこの警報が聞こえていないのか。今回も大丈夫なのか、いや油断してはいけない。ミサイルが落ちるのは空襲警報が止んでからと聞いていたから、しばらくTelegramなどでミサイルの最新情報を片手に、バスルームなど壁が厚い場所に身を置く。数十分して何もなければベッドに戻るが、交感神経が優位になってすぐに寝つけない、そんな日が続いた。 数日経ったころ、知人の東さんが紹介してくれたエカテリーナという女性と連絡をとった。

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デザインの世間体  008 草迷宮 (写真・文:若生友見)

昔からあるものだけれど、ここ10年くらいで広く名前が認知されたもののひとつに「(人造)バラン」があると思います。 プラスチック製ならではの軽薄なたたずまいとビビッドなカラー、用途が醸し出す味わいのせいか、ポップな図案として扱われることも。 由来を調べてみると、バランは元々、ハラン(葉蘭)という植物の葉を飾り切りにしたものでした。ハランには殺菌効果があるため、お弁当などの仕切りに使われるようになったそうです。

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photography

『公園奇譚』孫一氷写真展 (文:吉井忍)

2022年9月7日号の連載「Freestyle China 即興中華  公園とホルモン」で写真家・孫一氷を紹介してくれた吉井忍さんから連絡があり、孫一氷(ソン・イービン)がいま原宿のギャラリーで個展を開いているという。急いで行ってみたSOMSOC Galleryは原宿の表通りから入ってすぐ、2周年を迎えたばかりの新しいギャラリーとアートショップだった。運営しているのは中国人と日本人の若者たちによるユニットで、展示のテイストも、場所柄も、いわゆる現代美術のギャラリーよりもぜんぜん風通しのいい、ポップな空気感が際立っている。ちなみにSOMSOCとは宇宙を意味するCOSMOSを反転させた造語、「人間は無限に広がる大宇宙の中では、ちっぽけな存在です。そんな小さな存在でも自分の「内なる宇宙」、つまりSOMSOCを原宿という特異点から全世界へ発信できるという希望が込められています」(ツイートより:@Somsocgallery)。会期中には吉井忍さんなどが登壇するトークイベントもあるので、今回は吉井さんに展覧会紹介を寄稿していただいた。

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暗黒絵日記 のり子の夢は夜ひらく 44話 緊急入院編 セカンドオピニオン (画・文:新開のり子)

はじめは何かの炎症くらいにしか思いませんでしたが、「緊急入院」と医師に言われました。 「緊急入院」と言われているにもかかわらず私は医師に「入院をせず帰った場合はどうでしょうか」と、とんちんかんなことを言いました。 医師は冷静に「夜になり重篤化すると窒息死する可能性があり危険です。救急車を待ってるあいだに間に合わず、窒息死する場合もあり、たいへん危険な状態です」と説明してくれました。

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lifestyle

おいでよヘンタイの森  10 わたしにSMの世界をすこしのぞかせてくれたM男  文・イラスト:mimi(会社経営&フリー女王様)

わたしは独学女王様  なので、プレイもすべて独学  アナルや、浣腸に関しては図書館で調べた  今のようになんでもネットを見ればわかるものでもなく、SMのプレイに関わる医学的な知識は本などを見て勉強した  だからといって、SMクラブで働きたいとは思ってなかったし  本物の女王様もそんなに興味なかった  わたしはわたしがしたいことができればいいスタイルで生きていたから  そんな中、悶悶ノミノミM男ふ会で、(悶オフ)参加してくれた馬之介さんという人がいた

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根本敬 presents お前は黙ってろ!

2023年の「根本敬 presents 蛭子能収『最後の展覧会』」に続いて、青山のAkio Nagasawa Galleryではふたたび根本敬がpresentsする奇妙な展覧会『お前は黙ってろ!』が開催されている。 ――諸事情からザックリ〈住民票がない人々〉の作品群と東京都、神奈川県などに〈住民票のある人々〉によるアート対決。対決とはいうものの勝敗はない。否、ある意味〈住民票がある〉時点で後者たちは前者の方々に負けているのかもしれない。猛暑のさなか思考も止まる朦朧とした幻の様な展覧会です。 尚、「お前は黙ってろ!」とは根本敬著「人生解毒波止場」電波喫茶の美人ママの項に出てくるちょっと怖いひと言にちなみます。 (展覧会ステートメント)

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2024年07月17日 Vol.605

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刺青絵師・毛利清二の世界

京都・二条城近くの路地裏にある小さな博物館・おもちゃ映画ミュージアムで、5月1日から「毛利清二の世界 映画とテレビドラマを彩る刺青展」という興味深い展示が開催されている。新聞や週刊誌でも記事が出たので、もう見てきたひともいるかもしれないが、僕はつい最近まで気がつかず、7月28日の閉幕に間に合うようあわてて京都に行ってきた。 よほどの日本映画や時代劇テレビドラマ・ファンでないと毛利清二という名前はなじみがないかもしれない。

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暗黒絵日記 のり子の夢は夜ひらく  43話 緊急投稿 急死に一生編 誤診? (画・文:新開のり子)

飲み込むと痛い、皮膚を触ると膨れている、気道近くに異物感がありました。 前にコロナワクチンで行ったことがある近所の病院に電話連絡をしてから行きました。 病院の駐車場へ案内され、そこで待つようにいわれ、パイプ椅子に座りました。 「今からPCR検査をします。結果が出るまでここでお待ちください」 と言い残し、女性スタッフは行ってしまいました。 ひとり駐車場で椅子に座る私、車を取りにきた人たちに不審がられました。 炎天下のなか、日陰がないところにどれくらい座ったでしょうか。

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デザインの世間体  007 トゥインクル・トゥインクル・リトル・ルアー (写真・文:若生友見)

まだ宮城の実家にいたころの話です。天気の良すぎないある日、私は庭に大きめのスチロール箱を用意し、中に水と大量の氷を入れ、その上にカラフルな釣り用品を浮かべて撮影を行っていました。 予想以上に水と氷がもたらす効果は高く、不思議な透明感のある幻想的な雰囲気の写真に仕上がりました。この写真はraganシリーズの No.023 Guizier として発表しました。

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[予告]EGO TRIPPIN’ 80s Hip Hop Clothing Exhibition!

いまから10年半前になる2013年11月13日号「下品な装いが最高の復讐である――会津若松のオールドスクール・ヒップホップ・コレクション」で紹介した会津若松のDJ、ILLLLLLLLLLLUSS(イルマスカトラス)氏が収集してきた1980~90年代の勃興期ヒップホップ・ファッション。いまのようにアメリカのヒップホップがウルトラメジャーになる以前の、古き良きラッパーたちのスピリットを体現した装いに、たまらない懐かしさを覚えると同時に、東京でも大阪でもなく会津若松に(失礼)!こんな貴重なコレクションが隠されていたのかと驚愕したのだった。ちなみにイルマスカトラス=白井與平さんは会津若松で400年以上続く老舗酒店・植木屋商店の第18代目当主でもある。

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ニーナ・シモンが噛んだガムのこと

『ニーナ・シモンのガム』という奇妙な題名の本を送っていただいた。「失われたものと見つかったものをめぐる回想」と副題がついている。著者のウォーレン・エリスはオーストラリア人のミュージシャンで、ニック・ケイヴと長く一緒に音楽をつくってきたことでも知られている。訳者の佐藤澄子さんは古い友人で、昔は超売れっ子コピーライターとしてスタイリッシュなコピーをつくっていたが、60歳を期に名古屋でひとり出版社「2ndLap」を立ち上げ、去年の1月に『スマック シリアからのレシピと物語』という大判の美しい料理本を出した。スマックというのはシリア料理でもっとも大切なスパイスで、これはおそらく日本初のシリア家庭料理に特化したレシピとエッセイの本だった。

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photography

ニュー・シャッター・パラダイス 72  証明写真の真実 (写真・文:オカダキサラ)

車の免許更新で、いちばんため息をつきたくなるのは証明写真です。 今度は自分が撮った写真を用意していこう、と決めていましたが、更新日直前になってもなかなか時間が取れず、結果、いつも通り会場で撮ってもらうことにしました。 できあがった免許証には、仏頂面なうえに半目気味で写っている私が印刷されていました。性格が悪そうな印象を与えるのに、十分な人相です。 ネタのつもりで近しい人に、「写真写り悪すぎたよー」と免許証を見せたら、「そんなことないよ」 と返されました。

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travel

ユーラシア後ろ歩き 12  いざ、チョモランマへ (文・写真:多田麻美)

花で彩られていたのは、花壇だけではなかった。 ノルブリンカ宮殿では、色とりどりの花を植えた植木鉢があちこちに並べられていて、その鮮やかで華やかな色合いは、建物や公園全体に色のアクセントを添えつつ、お祭りの楽し気な雰囲気をも彩っていた。 私は宮殿などの建物もくまなく見て回った。それらは息をのむほど素晴らしかった。ダライラマ14世の宮殿、クテン・ポタンでは、随所に精緻な文様と洗練された家具があり、軒の装飾なども、変化とバラエティに富んでいて、見応えがあった。

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lifestyle

バンカラ女銘々伝 第8回  金色夜叉となった「虚飾の女」  小林孝子(こばやし こうこ) (文:平山亜佐子)

バンカラ女を発掘して早8人目。バンカラと言いつつも親兄弟の影響で型破りに生きざるを得なかった女性が意外に多いことに気がつく。家父長制の強い戦前の場合、どうしても避けがたい運命だ。しかし、一旦は運命に翻弄されたものの開き直った女がいる。  その名を小林孝子、最初に世に出た際には例によって「虚飾の女」「虚栄の権化」と言われたが、ある時期から「金色の夜叉」(いわゆる金の亡者)になろうと決心するのである……!

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2024年07月10日 Vol.604

travel

韓国江原道オン・ザ・ロード 1 チョンジョン彫刻公園

先月中旬、5泊6日の韓国旅行に行ってきた。だいたい半年にいちどぐらいのペースで韓国には行っているが、済州島では経験済みだけど本土では初めて、金浦空港でレンタカーを借りてソウルとは反対側の東海岸エリア、北朝鮮と国境を接する江原道(カンウォンド)を巡ってみた。金浦空港→江陸(カンヌン)→三陟(サムチョク)、そして金浦空港に戻る途中のソウルの郊外みたいな水原(スウォン)、最後にレンタカーを返しつつ空港向かいのホテルに泊まって帰国。

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デザインの世間体  006 テプラで本が作れるか?(後編) (写真・文:若生友見)

前回はテプラの機能を駆使して作った豆本シリーズ「テプラ本」の作品紹介をし、ラベルライターであるテプラの可能性を見ていただきました。 今回はそのテプラ本の作り方をご説明します。 では前回もご紹介したテプラの記号集「TEPLA MARKS」を作っていきましょう。

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travel

スリープウォーキング・チャイナ 09  大黒天の逆輸入(後編) ──中国で流行する大黒さま信仰を追って 写真・文:無常くん(副書記)

 近年、中国の民間信仰の現場に、ある珍現象が生じている。その名も、大黒天の逆輸入。打ち出の小槌を握り、福袋を担いだ、あの日本オリジナルの大黒天が、今中国で着実に信奉者を増やしつつあるという。なぜ、中国の人々は「大黒さま」を好んで拝むのか──その原因とは?その実態とは?  これらの謎を解明すべく、私は得意のTikTok民俗学を駆使し、フィールドワークに乗りだした。その結果、中国の大黒さま信仰は、日本発「香港経由」であるという有力な仮説が浮上した。また、それは香港経由でありながら、大陸各地で独自の発展を遂げているという状況が、普寧(プーニン)のとあるシャーマンへのインタビューから明らかとなりつつある。  以上が前編の要約となるが、今回お届けする後編では、上記シャーマンが具体的にどのような大黒さま信仰を展開しているのか、実際に私が参加した「大黒天降臨祭」の様子とともにレポートすることとしたい。

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lifestyle

おいでよヘンタイの森  09 マッチングアプリで寝取られ演出  文・イラスト:mimi(会社経営&フリー女王様)

寝取られることに快感を覚える人種がいるのは知っていますか?  大好きな奥さん、彼女が  自分以外の人とエッチをするのに興奮する  そんなかわいそうな自分に興奮するⅯ的な興奮  わたしは引き寄せかわかりませんが、結構そういう人から相談を受けたり、話を聞いてということがとにかく多い

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photography

妄想ホテル room:040  妄想エンドロール (写真・文:フクサコアヤコ)

歌舞伎町のはずれ、寂れたラブホテル。その一室にいる二人の女。 一人は手にカメラを持ち、一人は下着姿、どうやら何かの撮影をしているらしい。 そんなシーンからこの映画は始まる。 「今の感じいいね、もうちょっとひねってみて」カメラマンの独り言のような指示にポージングで応えるモデル。 ホテルの部屋に積み重なっていくシャッター音と衣装を脱ぎ落す音と、そして二人の呼吸。 淡々と続く撮影シーンにオープニングクレジットが重なる。 モデル:春乃ミア  カメラマン:フクサコアヤコ  タイトル…

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暗黒絵日記 のり子の夢は夜ひらく  42話 私の闇④  リスリトラ要員~自主退職までの歩み (画・文:新開のり子)

自主退職するまでの過程のお話です。 仕事量が今より多くなる、そういういった条件付きでなんとか会社に残る事ができました。 毎日、出掛ける前のヘアセットに時間がかかります。 後ろ髪をめくると500円大のハゲが2ケあるため、ピンで留めたり工夫してでかけます。 生まれて初めてできた円形脱毛症、地肌の柔らかさに感動してばかりはいられません。 本来なら会社の人にも相談するのでしょうが誰にも話せる人はいません。 今日もしっかり500円玉ハゲを隠して出勤です。 頭にばかり気を取られていたせいか会社に着くと大切なものを家に忘れてきたのを思い出します。 まだ、お局が出勤していません。

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lifestyle

蒲田リハビリ日記 第24回  底辺のエロ事師たち 人間として最低の夏 (写真・文:リーサル・ウエポン金本)

いまからちょうど4年前の2020年6月、都築響一さんと蒲田の喫茶店で初めてお会いした。長年お世話になっている悪趣味雑誌『GON!』比嘉健二編集長の紹介で、記事を書かせていただけることになったからだ。持病のことや、現在、自分の置かれている状況について話すと、その場で「蒲田リハビリ日記」というタイトルを付けていただいた。自分は白夜書房(現在のコアマガジン)出身で、編集作業中、なぜか冷たい風が吹いてきたので顔を上げると、座席の横を、あの村西とおる監督が通り過ぎて行ったという話をしたと記憶している。

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BOOKS

ROADSIDE LIBRARY
天野裕氏 写真集『わたしたちがいたところ』
(PDFフォーマット)

ロードサイダーズではおなじみの写真家・天野裕氏による初の電子書籍。というか印刷版を含めて初めて一般に販売される作品集です。

本書は、定価10万円(税込み11万円)というかなり高価な一冊です。そして『わたしたちがいたところ』は完成された書籍ではなく、開かれた電子書籍です。購入していただいたあと、いまも旅を続けながら写真を撮り続ける天野裕氏のもとに新作が貯まった時点で、それを「2024年度の追加作品集」のようなかたちで、ご指定のメールアドレスまで送らせていただきます。

旅するごとに、だれかと出会いシャッターを押すごとに、読者のみなさんと一緒に拡がりつづける時間と空間の痕跡、残香、傷痕……そんなふうに『わたしたちがいたところ』とお付き合いいただけたらと願っています。

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ROADSIDE LIBRARY vol.006
BED SIDE MUSIC――めくるめくお色気レコジャケ宇宙(PDFフォーマット)

稀代のレコード・コレクターでもある山口‘Gucci’佳宏氏が長年収集してきた、「お色気たっぷりのレコードジャケットに収められた和製インストルメンタル・ミュージック」という、キワモノ中のキワモノ・コレクション。

1960年代から70年代初期にかけて各レコード会社から無数にリリースされ、いつのまにか跡形もなく消えてしまった、「夜のムードを高める」ためのインスト・レコードという音楽ジャンルがあった。アルバム、シングル盤あわせて855枚! その表ジャケットはもちろん、裏ジャケ、表裏見開き(けっこうダブルジャケット仕様が多かった)、さらには歌詞・解説カードにオマケポスターまで、とにかくあるものすべてを撮影。画像数2660カットという、印刷本ではぜったいに不可能なコンプリート・アーカイブです!

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ROADSIDE LIBRARY vol.005
渋谷残酷劇場(PDFフォーマット)

プロのアーティストではなく、シロウトの手になる、だからこそ純粋な思いがこめられた血みどろの彫刻群。

これまでのロードサイド・ライブラリーと同じくPDF形式で全289ページ(833MB)。展覧会ではコラージュした壁画として展示した、もとの写真280点以上を高解像度で収録。もちろんコピープロテクトなし! そして同じく会場で常時上映中の日本、台湾、タイの動画3本も完全収録しています。DVD-R版については、最近ではもはや家にDVDスロットつきのパソコンがない!というかたもいらっしゃると思うので、パッケージ内には全内容をダウンロードできるQRコードも入れてます。

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ROADSIDE LIBRARY vol.004
TOKYO STYLE(PDFフォーマット)

書籍版では掲載できなかった別カットもほとんどすべて収録してあるので、これは我が家のフィルム収納箱そのものと言ってもいい

電子書籍版『TOKYO STYLE』の最大の特徴は「拡大」にある。キーボードで、あるいは指先でズームアップしてもらえれば、机の上のカセットテープの曲目リストや、本棚に詰め込まれた本の題名もかなりの確度で読み取ることができる。他人の生活を覗き見する楽しみが『TOKYO STYLE』の本質だとすれば、電書版の「拡大」とはその密やかな楽しみを倍加させる「覗き込み」の快感なのだ――どんなに高価で精巧な印刷でも、本のかたちではけっして得ることのできない。

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ROADSIDE LIBRARY vol.003
おんなのアルバム キャバレー・ベラミの踊り子たち(PDFフォーマット)

伝説のグランドキャバレー・ベラミ・・・そのステージを飾った踊り子、芸人たちの写真コレクション・アルバムがついに完成!

かつて日本一の石炭積み出し港だった北九州市若松で、華やかな夜を演出したグランドキャバレー・ベラミ。元従業員寮から発掘された営業用写真、およそ1400枚をすべて高解像度スキャンして掲載しました。データサイズ・約2ギガバイト! メガ・ボリュームのダウンロード版/USB版デジタル写真集です。
ベラミ30年間の歴史をたどる調査資料も完全掲載。さらに写真と共に発掘された当時の8ミリ映像が、動画ファイルとしてご覧いただけます。昭和のキャバレー世界をビジュアルで体感できる、これ以上の画像資料はどこにもないはず! マンボ、ジャズ、ボサノバ、サイケデリック・ロック・・・お好きな音楽をBGMに流しながら、たっぷりお楽しみください。

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ROADSIDE LIBRARY vol.002
LOVE HOTEL(PDFフォーマット)

――ラブホの夢は夜ひらく

新風営法などでいま絶滅の危機に瀕しつつある、遊びごころあふれるラブホテルのインテリアを探し歩き、関東・関西エリア全28軒で撮影した73室! これは「エロの昭和スタイル」だ。もはや存在しないホテル、部屋も数多く収められた貴重なデザイン遺産資料。『秘宝館』と同じく、書籍版よりも大幅にカット数を増やし、オリジナルのフィルム版をデジタル・リマスターした高解像度データで、ディテールの拡大もお楽しみください。
円形ベッド、鏡張りの壁や天井、虹色のシャギー・カーペット・・・日本人の血と吐息を桃色に染めあげる、禁断のインテリアデザイン・エレメントのほとんどすべてが、ここにある!

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ROADSIDE LIBRARY vol.001
秘宝館(PDFフォーマット)

――秘宝よ永遠に

1993年から2015年まで、20年間以上にわたって取材してきた秘宝館。北海道から九州嬉野まで11館の写真を網羅し、書籍版では未収録のカットを大幅に加えた全777ページ、オールカラーの巨大画像資料集。
すべてのカットが拡大に耐えられるよう、777ページページで全1.8ギガのメガ・サイズ電書! 通常の電子書籍よりもはるかに高解像度のデータで、気になるディテールもクローズアップ可能です。
1990年代の撮影はフィルムだったため、今回は掲載するすべてのカットをスキャンし直した「オリジナルからのデジタル・リマスター」。これより詳しい秘宝館の本は存在しません!

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捨てられないTシャツ

70枚のTシャツと、70とおりの物語。
あなたにも〈捨てられないTシャツ〉ありませんか? あるある! と思い浮かんだあなたも、あるかなあと思ったあなたにも読んでほしい。読めば誰もが心に思い当たる「なんだか捨てられないTシャツ」を70枚集めました。そのTシャツと写真に持ち主のエピソードを添えた、今一番おシャレでイケてる(?)“Tシャツ・カタログ"であるとともに、Tシャツという現代の〈戦闘服〉をめぐる“ファッション・ノンフィクション"でもある最強の1冊。 70名それぞれのTシャツにまつわるエピソードは、時に爆笑あり、涙あり、ものすんごーい共感あり……読み出したら止まらない面白さです。

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圏外編集者

編集に「術」なんてない。
珍スポット、独居老人、地方発ヒップホップ、路傍の現代詩、カラオケスナック……。ほかのメディアとはまったく違う視点から、「なんだかわからないけど、気になってしょうがないもの」を追い続ける都築響一が、なぜ、どうやって取材し、本を作ってきたのか。人の忠告なんて聞かず、自分の好奇心だけで道なき道を歩んできた編集者の言葉。
多数決で負ける子たちが、「オトナ」になれないオトナたちが、周回遅れのトップランナーたちが、僕に本をつくらせる。
編集を入り口に、「新しいことをしたい」すべてのひとの心を撃つ一冊。

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書評2006-2014

こころがかゆいときに読んでください
「書評2006-2014」というサブタイトルのとおり、これは僕にとって『だれも買わない本は、だれかが買わなきゃならないんだ』(2008年)に続く、2冊めの書評集。ほぼ80冊分の書評というか、リポートが収められていて、巻末にはこれまで出してきた自分の本の(編集を担当した作品集などは除く)、ごく短い解題もつけてみた。
このなかの1冊でも2冊でも、みなさんの「こころの奥のかゆみ」をスッとさせてくれたら本望である。

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独居老人スタイル

あえて独居老人でいること。それは老いていくこの国で生きのびるための、きわめて有効なスタイルかもしれない。16人の魅力的な独居老人たちを取材・紹介する。
たとえば20代の読者にとって、50年後の人生は想像しにくいかもしれないけれど、あるのかないのかわからない「老後」のために、いまやりたいことを我慢するほどバカらしいことはない――「年取った若者たち」から、そういうスピリットのカケラだけでも受け取ってもらえたら、なによりうれしい。

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ヒップホップの詩人たち

いちばん刺激的な音楽は路上に落ちている――。
咆哮する現代詩人の肖像。その音楽はストリートに生まれ、東京のメディアを遠く離れた場所から、先鋭的で豊かな世界を作り続けている。さあ出かけよう、日常を抜け出して、魂の叫びに耳を澄ませて――。パイオニアからアンダーグラウンド、気鋭の若手まで、ロングインタビュー&多数のリリックを収録。孤高の言葉を刻むラッパー15人のすべて。

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東京右半分

2012年、東京右傾化宣言!
この都市の、クリエイティブなパワー・バランスは、いま確実に東=右半分に移動しつつある。右曲がりの東京見聞録!
576ページ、図版点数1300点、取材箇所108ヶ所!

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東京スナック飲みある記
ママさんボトル入ります!

東京がひとつの宇宙だとすれば、スナック街はひとつの銀河系だ。
酒がこぼれ、歌が流れ、今夜もたくさんの人生がはじけるだろう、場末のミルキーウェイ。 東京23区に、23のスナック街を見つけて飲み歩く旅。 チドリ足でお付き合いください!

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