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2025年01月22日 Vol.630

travel

『男と女』とサヴィニャックとプルースト、ノルマンディー小旅行

同じレコードを何十回も続けて聴く楽しみを、音楽がそこまで好きなひとには理解できないだろうし、同じ映画を何回も、何十回も観る喜びをマニアックな映画好き以外のひとにわかってもらうことは難しい。ひとりで映画館に入り浸れるようになった10代後半、僕がいちばん繰り返して観た映画が『男と女』だった。それがゴダールとか小津安二郎とか言えたらかっこよかったけれど、ウソは書けない。配信どころかDVDもビデオもない時代に、1966年の封切りから数年後の東京で、情報誌の上映案内を頼りにいろんな名画座に通って(二本立て、三本立ての映画館では同じ作品を連続して観られなかったから)、100回とはいわないけれど数十回は観たと思う。 30代なかごろの、おたがい不幸な事故で伴侶を亡くしたシングルマザーとシングルファザーが出会って恋に落ちるというだけのささやかな物語。その撮影スタイル、フランシス・レイとピエール・バルーの音楽、赤いフォード・マスタングのコンバーチブルまで、すべてがたまらなくフレッシュで”大作”映画の対極にある軽やかさの魅力にあふれていて、それはつまらない学校生活に閉じ込められた日々の、ドアの向こうにある眩しい世界だった。

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design

デザインの世間体 032 特別編  『カミオン』創刊40周年・記念連載 我が青春のバイブルよ永遠なれ!  第7回 デコトラ界の生き字引による証言とカミオンのブランド力! (写真・文:松吉満
/ 編集:若生友見)

2025年のお祭り気分を迎えた今回は、有名アートトラッククラブ初代会長であり映画『トラック野郎』シリーズの全作品に出演し、アートトラック界におけるレジェンドである宮﨑靖男さんのインタビューや、毎年行われている年末カウントダウン&初日の出イベントの模様、青島文化教材社から発売されていたアートトラックプラモデルシリーズ「バリューデコトラ」における沖縄流スタイルのご当地アートスタイルと、40年も脈々と続いている雑誌「カミオン」のブランド力を紐解きながら記念連載を最終回にしたい。

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lifestyle

おいでよヘンタイの森 22  あけましておめでとう射精  文・イラスト:mimi(会社経営&フリー女王様)

新年が明け、変態さんにチャットでご挨拶  新年一発目は、秒速男ゆうとくん  彼はパンツをはいたまま出すという変わった性癖の持ち主  しかも何回もいけちゃうすぐれたちんこをお持ちです  そんな彼がなんと、職場からインしてきたのです  「実はメルマガ読みました」  ほう!ついに本人が自分のヘンタイの記事を読んでくれましたー!!!  ありがたーい  で、どうだったか?  「すごく興奮して何回も読んじゃうんです。しかも通勤とかで・・」  え、ちょっとまって  大丈夫なの?

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art

暗黒絵日記 のり子の夢は夜ひらく  68話 下納? (画・文:新開のり子)

20-30代のアルバイトが多く働いている店で、学生さん達と仕事をする時には、当然ですが、いつも輪には入れないので黙々と仕事をしています。 歳の近い若者は、弾けるような若さと明るさで楽しそうに、彼になかなか会えないなどと恋愛の話をしたり、音楽は何が好きだとか携帯を見せて、これ好き!!!とか言って盛り上がったりしています。話に割って入ることはできなくて、「私もそんな時期があったんだなー」とふけっていると、「大丈夫ですか? 具合でも悪いんですか?」と声がかかります。 普通にしていても具合が悪いと思われるお年頃のわたし・・・。

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movie

絶滅危惧映像の現在形――どっこい生きてるニッポン特殊AVコレクション マネキンから生成AIまで「人形大好きAVの世界」 (文:押スノ踏マズ)

「まるで人形のように美しい」とは、女性の美貌を褒めるときの常套句ですが、美の形容のためではなく、人形へのフェティシズム「美しい女性を本物の人形にしてしまいたい」という根深い衝動に突き動かされた数多のAV作品が存在します。 技術が進化した現代では「人間ドール化」だけに飽き足らず、本物そっくりのAI女優が爆誕するという逆転現象も起きています。連綿とつづいて来た「人形愛」。その不思議で愛すべき作品群を追いかけてみたいと思います。

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2025年01月15日 Vol.629

art

ダダカンがいた仙台

気がついたら閉幕直前!という、よくありすぎる迂闊なパターンで、今週末(19日)までせんだいメディアテークで開催中の「地域とアヴァンギャルドー戦後前衛芸術の聖地/仙台市太白区太子堂」に急いで行ってきた。 戦後前衛芸術の聖地/仙台市太白区太子堂、と言われても多くのひとは意味がわからないと思うが、仙台市太白区太子堂は亡きダダカン師の自宅「鬼放舎」(きほうしゃ)があった場所。メディアテーク7階ラウンジの一角を使ったこのささやかな展覧会は、1952年から2021年に101歳で亡くなるまでずっと(100歳からは仙台郊外の介護施設生活だったが)、ダダカンが暮らし、創作の本拠地としてきた場所。この展覧会は70年間近くにわたって仙台の片隅で、いわば日常生活のアヴァンギャルドを実践してきたダダカンの足跡を辿る試みなのだった(タイトルにダダカンって入ってればいいのに)。

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design

デザインの世間体 031  年末のコンポジション (写真・文:若生友見)

私の作品制作にはいろいろなきっかけがありますが、かなり昔の記憶と結びついているものもあります。そのひとつが地方紙のおくやみ欄を使用した作品です。 小学生から中学生の間、私は同学年の友人Tと一緒に学校に通っていました。私の家のほうが学校から遠かったためTの家の前で合流していたのですが、T宅に着くのがやや早かった場合は家に上がらせてもらってTの支度が終わるのを待つこともありました。Tは祖母と同居していたので、Tを待つ間に私はTの祖母とよく会話をしていました。

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lifestyle

バンカラ女銘々伝 第20回  露骨な愛をうたう無名の女 湯浅眞沙子 (文:平山亜佐子)

とうとうこの人を紹介することになってしまった。 というのも、ほぼ何の情報もないのだ。 あるのはたった一冊の歌集だけ。 それがあまりにセンセーショナルなので、一部削除版、地下本、海賊版、特装版などが繰り返し出版され、3万部以上も売れたという。 しかし、肝心の作者の情報がない。 本連載は出版物や作品ではなく女性に焦点を当てることが目的だが、ある種の奇人であることは間違いないと思うので、人となりは作品から推し量ってもらえたらと思う。

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travel

ユーラシア後ろ歩き 24  ヘルシンキで寝そべる (文・写真:多田麻美)

ミニバスで国境越え。 それは、長距離列車や飛行機などの大型の乗り物ばかりに乗って大陸を横断してきた私には、少し拍子抜けさせられる出来事だった。フィンランドは、ヨーロッパ・ロシアを除いては、私が初めて訪れるヨーロッパだった。その記念すべき第一歩を踏み出すのが、20人乗りの夜行ミニバスとは。 だが、考えてみれば、驚くには値しないのだった。大陸では自家用車で国境越えをするのだって日常茶飯事なのだから。

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art

暗黒絵日記 のり子の夢は夜ひらく  67話 割引タイムに参戦 (画・文:新開のり子)

仕事の帰りにスーパーに寄りました。 時間は20時過ぎ。 仕事始めなので晩酌をしようかと思い、刺身コーナーに近づくと刺身の盛り合わせが20%割引ではありませんか! 「これはラッキー!」と思い、後ろに腕を組み、前に乗りだします。 すると白い割引シールのおばさんが「フン」といいながら、刺身のパックにさらに割引のシールを貼っていきます。 新しく貼られた割引は、ななんと50%オフ! さらに身を乗り出すのですが、どんどん人が集まってきて、どんどん刺身がなくなっていきます。

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photography

ニュー・シャッター・パラダイス 84  脱ぎ捨てて物語 (写真・文:オカダキサラ)

私は同じパンツを2日連続で身につけるのに、ものすごく躊躇します。突然のお泊まりで「困ったな」ベスト3のうち、「パンツの替えがない」は、1位の「カメラの充電」に次ぐ2位にあたります。ちなみに3位は「歯磨き用品がない」です。 私は過去に3回、パンツの替えを忘れて遠出してしまったことがあります。着替えを用意した袋の中に、パンツがなかった時の衝撃はすさまじいものでした。

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lifestyle

蒲田リハビリ日記 第27回  悪趣味・鬼畜ブームとは何だったのか? (写真・文:リーサル・ウエポン金本)

いまさらながら、ふと思う。90年代中後期に勃発した悪趣味・鬼畜ブームとは、いったい何だったのだろうか? と。俺はブームが始まる直前にエロ本出版社の、ド変態雑誌編集部へアルバイトとして入社した。その2年後には悪趣味雑誌『GON!』の月刊創刊第2号(1995年10月号)から末席の、最低・最下層の埋め草ライターとして参加させていただいた。粗大ゴミ以下の立場でありながらも、悪趣味・鬼畜ブームの初期から誌面に携わってきたのである。気づいたら物凄い人びとに囲まれ、喫茶店でコーヒーを飲んでいた。俺以外の方々はみな、のちの悪趣味・鬼畜ブームを牽引する、新進気鋭のスタープレイヤーばかりだったのだ。

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2025年01月08日 Vol.628

art

聴け、機械の歓びの歌を

先月は郵便配達夫シュヴァルの理想宮=パレイデアルと双璧を成すフランス屈指のアウトサイダー・アート環境である「ロベール・タタンの庭」を紹介したが、もう一箇所、ずっと行きたくて行けていなかった場所、ナント市の「レ・マシーヌ・ド・リル(Les Machines de l'Île=Machine of the isle)」に今週はお連れしたい。

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lifestyle

おいでよヘンタイの森 21  職場でオナニーしちゃう民  文・イラスト:mimi(会社経営&フリー女王様)

オナニーしてますか?  いきなりすみません  オナニーってやっぱ家でするものですよね?  でもやっぱり変態さんのなかには、お外で、しかも会社でしたくなっちゃうひとがいるんですよね  そんな職場オナニーの民について今日はかきたいと思います

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photography

once upon a time ~もうひとつのカリフォルニア・ドリーミン 13  東京での展覧会が決定  ブルース・オズボーン(写真家)

1980年の春。 念願だった東京での写真展が実現することになった。 会場は日本橋の小西六ギャラリー。 初展覧会のタイトルを「LAFANTASIES|三部作」と決めて作品の制作に取り掛かった。 三部作のうち、第一部は、当時仕事をすることが多かったモデルやミュージシャンにLAのパンクシーンを盛り上げていたファッションデザイナーの衣装を着てもらって撮影したファッション系の写真。

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design

デザインの世間体 030  カドミウムグリーン深夜3時 (写真・文:若生友見)

閉店後の店内がより一層静かに見えるのは非常灯のせいかもしれません。 グリーンの光に照らされた薄暗い店内は、ホルマリン液で満たされ時間が静止しているようで、夜の深度と重量を教えてくれます。

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art

暗黒絵日記 のり子の夢は夜ひらく  66話 なんだっていいでしょ事件 (画・文:新開のり子)

あけましておめでとうございます。 お正月になると、「昆布は喜ぶ、鯛はめでたい」と言って、おせちを食べる亡き父が活躍?した ある日の事件を思い出します。 今度は覗くのでなく(65話)、覗かれる事件です。 私が中学生の時のことです (時間軸がまた子どもに戻ってしまい、すみません) 。

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photography

妄想ホテル room:046  始まりのラブドール、大人の赤ちゃん ひつじちゃん (写真・文:フクサコアヤコ)

新しい年がきた。希望の年だ。喜びに胸を開け、あけましておめでとうございます。 新年ということで、今年の抱負など。今年の私の抱負は「もう少しおしゃれに気を遣う」だ。昨年末の撮影で、仲良しのモデルさんだし家から近いスタジオだしとウッカリパジャマのような格好(宇宙模様)で撮影に行ったら、そのモデルさんのファンティア用の動画に出演する羽目になり、私のすっぴんパジャマ姿(宇宙模様)が全世界に配信されるという事態となった。その動画内で「来年の抱負は?」と聞かれたので特に何も思いつかなかった私は画面に映る自分の姿を見て「もうパジャマのような格好で撮影に来たりしません」と世界中にいるそのモデルさんのファンの方々に誓ったのだった。 そんなわけで、きちんと撮影用の黒の上下(私的にはおしゃれ)を着こんで臨んだ今回の撮影。 待ち合わせ場所に現れたのは全身黒づくめの私とは対照的な、全身ピンク色のひつじちゃんだった。

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BOOKS

ROADSIDE LIBRARY
天野裕氏 写真集『わたしたちがいたところ』
(PDFフォーマット)

ロードサイダーズではおなじみの写真家・天野裕氏による初の電子書籍。というか印刷版を含めて初めて一般に販売される作品集です。

本書は、定価10万円(税込み11万円)というかなり高価な一冊です。そして『わたしたちがいたところ』は完成された書籍ではなく、開かれた電子書籍です。購入していただいたあと、いまも旅を続けながら写真を撮り続ける天野裕氏のもとに新作が貯まった時点で、それを「2024年度の追加作品集」のようなかたちで、ご指定のメールアドレスまで送らせていただきます。

旅するごとに、だれかと出会いシャッターを押すごとに、読者のみなさんと一緒に拡がりつづける時間と空間の痕跡、残香、傷痕……そんなふうに『わたしたちがいたところ』とお付き合いいただけたらと願っています。

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ROADSIDE LIBRARY vol.006
BED SIDE MUSIC――めくるめくお色気レコジャケ宇宙(PDFフォーマット)

稀代のレコード・コレクターでもある山口‘Gucci’佳宏氏が長年収集してきた、「お色気たっぷりのレコードジャケットに収められた和製インストルメンタル・ミュージック」という、キワモノ中のキワモノ・コレクション。

1960年代から70年代初期にかけて各レコード会社から無数にリリースされ、いつのまにか跡形もなく消えてしまった、「夜のムードを高める」ためのインスト・レコードという音楽ジャンルがあった。アルバム、シングル盤あわせて855枚! その表ジャケットはもちろん、裏ジャケ、表裏見開き(けっこうダブルジャケット仕様が多かった)、さらには歌詞・解説カードにオマケポスターまで、とにかくあるものすべてを撮影。画像数2660カットという、印刷本ではぜったいに不可能なコンプリート・アーカイブです!

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ROADSIDE LIBRARY vol.005
渋谷残酷劇場(PDFフォーマット)

プロのアーティストではなく、シロウトの手になる、だからこそ純粋な思いがこめられた血みどろの彫刻群。

これまでのロードサイド・ライブラリーと同じくPDF形式で全289ページ(833MB)。展覧会ではコラージュした壁画として展示した、もとの写真280点以上を高解像度で収録。もちろんコピープロテクトなし! そして同じく会場で常時上映中の日本、台湾、タイの動画3本も完全収録しています。DVD-R版については、最近ではもはや家にDVDスロットつきのパソコンがない!というかたもいらっしゃると思うので、パッケージ内には全内容をダウンロードできるQRコードも入れてます。

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ROADSIDE LIBRARY vol.004
TOKYO STYLE(PDFフォーマット)

書籍版では掲載できなかった別カットもほとんどすべて収録してあるので、これは我が家のフィルム収納箱そのものと言ってもいい

電子書籍版『TOKYO STYLE』の最大の特徴は「拡大」にある。キーボードで、あるいは指先でズームアップしてもらえれば、机の上のカセットテープの曲目リストや、本棚に詰め込まれた本の題名もかなりの確度で読み取ることができる。他人の生活を覗き見する楽しみが『TOKYO STYLE』の本質だとすれば、電書版の「拡大」とはその密やかな楽しみを倍加させる「覗き込み」の快感なのだ――どんなに高価で精巧な印刷でも、本のかたちではけっして得ることのできない。

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ROADSIDE LIBRARY vol.003
おんなのアルバム キャバレー・ベラミの踊り子たち(PDFフォーマット)

伝説のグランドキャバレー・ベラミ・・・そのステージを飾った踊り子、芸人たちの写真コレクション・アルバムがついに完成!

かつて日本一の石炭積み出し港だった北九州市若松で、華やかな夜を演出したグランドキャバレー・ベラミ。元従業員寮から発掘された営業用写真、およそ1400枚をすべて高解像度スキャンして掲載しました。データサイズ・約2ギガバイト! メガ・ボリュームのダウンロード版/USB版デジタル写真集です。
ベラミ30年間の歴史をたどる調査資料も完全掲載。さらに写真と共に発掘された当時の8ミリ映像が、動画ファイルとしてご覧いただけます。昭和のキャバレー世界をビジュアルで体感できる、これ以上の画像資料はどこにもないはず! マンボ、ジャズ、ボサノバ、サイケデリック・ロック・・・お好きな音楽をBGMに流しながら、たっぷりお楽しみください。

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ROADSIDE LIBRARY vol.002
LOVE HOTEL(PDFフォーマット)

――ラブホの夢は夜ひらく

新風営法などでいま絶滅の危機に瀕しつつある、遊びごころあふれるラブホテルのインテリアを探し歩き、関東・関西エリア全28軒で撮影した73室! これは「エロの昭和スタイル」だ。もはや存在しないホテル、部屋も数多く収められた貴重なデザイン遺産資料。『秘宝館』と同じく、書籍版よりも大幅にカット数を増やし、オリジナルのフィルム版をデジタル・リマスターした高解像度データで、ディテールの拡大もお楽しみください。
円形ベッド、鏡張りの壁や天井、虹色のシャギー・カーペット・・・日本人の血と吐息を桃色に染めあげる、禁断のインテリアデザイン・エレメントのほとんどすべてが、ここにある!

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ROADSIDE LIBRARY vol.001
秘宝館(PDFフォーマット)

――秘宝よ永遠に

1993年から2015年まで、20年間以上にわたって取材してきた秘宝館。北海道から九州嬉野まで11館の写真を網羅し、書籍版では未収録のカットを大幅に加えた全777ページ、オールカラーの巨大画像資料集。
すべてのカットが拡大に耐えられるよう、777ページページで全1.8ギガのメガ・サイズ電書! 通常の電子書籍よりもはるかに高解像度のデータで、気になるディテールもクローズアップ可能です。
1990年代の撮影はフィルムだったため、今回は掲載するすべてのカットをスキャンし直した「オリジナルからのデジタル・リマスター」。これより詳しい秘宝館の本は存在しません!

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捨てられないTシャツ

70枚のTシャツと、70とおりの物語。
あなたにも〈捨てられないTシャツ〉ありませんか? あるある! と思い浮かんだあなたも、あるかなあと思ったあなたにも読んでほしい。読めば誰もが心に思い当たる「なんだか捨てられないTシャツ」を70枚集めました。そのTシャツと写真に持ち主のエピソードを添えた、今一番おシャレでイケてる(?)“Tシャツ・カタログ"であるとともに、Tシャツという現代の〈戦闘服〉をめぐる“ファッション・ノンフィクション"でもある最強の1冊。 70名それぞれのTシャツにまつわるエピソードは、時に爆笑あり、涙あり、ものすんごーい共感あり……読み出したら止まらない面白さです。

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圏外編集者

編集に「術」なんてない。
珍スポット、独居老人、地方発ヒップホップ、路傍の現代詩、カラオケスナック……。ほかのメディアとはまったく違う視点から、「なんだかわからないけど、気になってしょうがないもの」を追い続ける都築響一が、なぜ、どうやって取材し、本を作ってきたのか。人の忠告なんて聞かず、自分の好奇心だけで道なき道を歩んできた編集者の言葉。
多数決で負ける子たちが、「オトナ」になれないオトナたちが、周回遅れのトップランナーたちが、僕に本をつくらせる。
編集を入り口に、「新しいことをしたい」すべてのひとの心を撃つ一冊。

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ROADSIDE BOOKS
書評2006-2014

こころがかゆいときに読んでください
「書評2006-2014」というサブタイトルのとおり、これは僕にとって『だれも買わない本は、だれかが買わなきゃならないんだ』(2008年)に続く、2冊めの書評集。ほぼ80冊分の書評というか、リポートが収められていて、巻末にはこれまで出してきた自分の本の(編集を担当した作品集などは除く)、ごく短い解題もつけてみた。
このなかの1冊でも2冊でも、みなさんの「こころの奥のかゆみ」をスッとさせてくれたら本望である。

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独居老人スタイル

あえて独居老人でいること。それは老いていくこの国で生きのびるための、きわめて有効なスタイルかもしれない。16人の魅力的な独居老人たちを取材・紹介する。
たとえば20代の読者にとって、50年後の人生は想像しにくいかもしれないけれど、あるのかないのかわからない「老後」のために、いまやりたいことを我慢するほどバカらしいことはない――「年取った若者たち」から、そういうスピリットのカケラだけでも受け取ってもらえたら、なによりうれしい。

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ヒップホップの詩人たち

いちばん刺激的な音楽は路上に落ちている――。
咆哮する現代詩人の肖像。その音楽はストリートに生まれ、東京のメディアを遠く離れた場所から、先鋭的で豊かな世界を作り続けている。さあ出かけよう、日常を抜け出して、魂の叫びに耳を澄ませて――。パイオニアからアンダーグラウンド、気鋭の若手まで、ロングインタビュー&多数のリリックを収録。孤高の言葉を刻むラッパー15人のすべて。

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東京右半分

2012年、東京右傾化宣言!
この都市の、クリエイティブなパワー・バランスは、いま確実に東=右半分に移動しつつある。右曲がりの東京見聞録!
576ページ、図版点数1300点、取材箇所108ヶ所!

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東京スナック飲みある記
ママさんボトル入ります!

東京がひとつの宇宙だとすれば、スナック街はひとつの銀河系だ。
酒がこぼれ、歌が流れ、今夜もたくさんの人生がはじけるだろう、場末のミルキーウェイ。 東京23区に、23のスナック街を見つけて飲み歩く旅。 チドリ足でお付き合いください!

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