music

フランス雑草音楽図鑑 05  Thomas Le Lay aka Dom Tom (文:ショビレヌK)

Dom Tomに初めて会ったのは2020年3月、新型コロナがいよいよフランスでも猛威を振るい始め、全土で自宅待機令が発令される2日前にブルターニュのブレストでライブパーティーを行った時だった。そのパーティーのオーガナイザーがDom Tomだった。本来は大きなハコで行う予定だったがコロナの影響で中止となった。しかし自宅待機令がひょっとして長期化するかもしれないと、Dom Tomがゴリ押しに最後に一発、派手にやろうと動いたの...

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LATEST ISSUE
最新号 2024年12月11日 Vol.624

art

ロベール・タタンの庭で

このあいだアウトサイダー・アートに関する長いインタビューを受けたときに、現代美術全集「アート・ランダム」の一巻として『Outsider Art』を出したのが1989年でしたと言われ、アウトサイダー・アートと関わりはじめてからもう35年も経つのかとしみじみした。 アート・ランダムの『Outsider Art』はおもにヨーロッパのアーティストたちを紹介した本で、当初から日本だけでなくアメリカやヨーロッパのアウトサイダー・アートが気になっていたので、それから機会があるたびに作家や作品の取材を続けてきた。ヨーロッパのアウトサイダー・アート大国はなんといってもフランスなのだが、よく知られる郵便配達夫シュヴァルの理想宮=パレイデアルと双璧を成すアウトサイダー・アート環境である「ロベール・タタンの庭」にも、ずっと行きたくて行けないままだったのが、今回『TOKYO STYLE』の出版記念イベントでパリに招いてもらった機会に、ようやく訪れることができた。

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design

デザインの世間体 026  完璧で究極のミディアムグレー (写真・文:若生友見)

みなさんには何度見ても顔が覚えられない人はいませんか? 私は今ではそうでもないのですが、昔は速水もこみち氏の顔がモヤがかかったようにぼんやりとしか認識できずにいました。 しかし、ぼんやりとしか認識できないということは、その余白に自分の理想を投影できるとも言えるのではないか? 顔にボカシがかかったアイドルこそ究極のアイドルなのではないか……なんてことを考えていたことがあります。

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lifestyle

おいでよヘンタイの森 18  変態は変態姉さんによって作られる パンツを熟成させる女  文・イラスト:mimi(会社経営&フリー女王様)

毎度毎度男子ばかりではございません。 女子も変態が多いのが現実  まぁわたしも変態好きな変態なので同じ部類に入ってしまうと思うんですが  その中でもわたしが驚いた姉さんたちの話をしたいと思います  変態女子とはなかなか知り合うきっかけはないのでやはりM男さんから話を聞くことになるんですが  そのM男さんは過去の記事ででてきた川端さん  彼は変態姉さんをたくさん知っている、というかそのど変態姉さんに対応できるM男さんということなんだと思う

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lifestyle

バンカラ女銘々伝 第17回  男装のバンカラ陶彫家 月谷初子 (文:平山亜佐子)

月谷初子を知ったのはつい2週間前、明治時代の読売新聞データベースで男装の女性の記事を探していたときだった。「女美術家巡査に怪しまる」と題された記事には「男姿」の女性を見かけた人が巡査に通報、名前を問われて「何かご用ですか……私は月谷初です」と噛みつくように答え、「月谷初とは男か女か」と問われ「その御不審ですか、それなら私は女です……けれども、職業上の都合もあり、かたがた男の風としているのです。下谷の警察ではよく御存じです」と弁明。通りがかりの知人が「これこそは女美術家」と口添えして解放されたと出ている。 興味がわいて調べてみると、初子こそまさに「バンカラ陶彫家」とでも呼びたいような女性だった。というわけで急遽、銘々伝に連なってもらった次第である。

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art

暗黒絵日記 のり子の夢は夜ひらく  62話 仕事場の友情 (画・文:新開のり子)

初めての仕事場は、最初は丁寧に仕事内容を教えてくれますが、月日が経つにつれて仕事内容以外の情報を教えてもらようになりました。 〇〇さんは性格が変だから、あなたも嫌なことされてない?とか〇〇さんは仕事ができないから給料泥棒とか、そんな感じです。 適当にうなずき、その場を離れようとするのですが、もっとたくさん話したいようで「一緒に飲もう!」と誘ってきます。 「なかなか都合がつかなくて」とかわすのですが、「いつなら大丈夫?」とウズついているようです。

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photography

妄想ホテル room:045  新しい部屋 (写真・文:フクサコアヤコ)

その日私は、東京都写真美術館で開催されている、アレック・ソスの写真展『部屋についての部屋』を訪れていた。 アレック・ソスはもともと好きな写真家だが、今回は『部屋』がテーマの写真展だ。ラブホテルの『部屋』で写真を撮っている私としてはぜひとも見ておかなくてはならないだろう、ということで愛車ミニベロに乗って颯爽と恵比寿までやってきたのだった。 思った通り写真展は素晴らしく、『部屋』についてのとらえ方もとても参考になったし、なによりこういった写真展を訪れること自体が久しぶりだったこともありその刺激はとても心地よいものだった。

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AFTER HOURS
編集後記 : 今週も最後までお付き合いありがとうございました。10月末に訪れたロベール・タタンの庭園を、ようやく紹介できました。

ヨーロッパの田舎は日本よりずっと、クルマがないと行きにくい場所が多いので、レンタカーがいちばん便利・・・ということになるのですが、今回久しぶりにフランスでレンタカーを借りて、まず驚いたのが価格の暴騰! クルマを借りる費用は日本と大差ないけれど、フルカバー(なにが起きても大丈夫)の保険がレンタル代と同じくらいかかる。

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BOOKS

ROADSIDE LIBRARY
天野裕氏 写真集『わたしたちがいたところ』
(PDFフォーマット)

ロードサイダーズではおなじみの写真家・天野裕氏による初の電子書籍。というか印刷版を含めて初めて一般に販売される作品集です。

本書は、定価10万円(税込み11万円)というかなり高価な一冊です。そして『わたしたちがいたところ』は完成された書籍ではなく、開かれた電子書籍です。購入していただいたあと、いまも旅を続けながら写真を撮り続ける天野裕氏のもとに新作が貯まった時点で、それを「2024年度の追加作品集」のようなかたちで、ご指定のメールアドレスまで送らせていただきます。

旅するごとに、だれかと出会いシャッターを押すごとに、読者のみなさんと一緒に拡がりつづける時間と空間の痕跡、残香、傷痕……そんなふうに『わたしたちがいたところ』とお付き合いいただけたらと願っています。

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ROADSIDE LIBRARY vol.006
BED SIDE MUSIC――めくるめくお色気レコジャケ宇宙(PDFフォーマット)

稀代のレコード・コレクターでもある山口‘Gucci’佳宏氏が長年収集してきた、「お色気たっぷりのレコードジャケットに収められた和製インストルメンタル・ミュージック」という、キワモノ中のキワモノ・コレクション。

1960年代から70年代初期にかけて各レコード会社から無数にリリースされ、いつのまにか跡形もなく消えてしまった、「夜のムードを高める」ためのインスト・レコードという音楽ジャンルがあった。アルバム、シングル盤あわせて855枚! その表ジャケットはもちろん、裏ジャケ、表裏見開き(けっこうダブルジャケット仕様が多かった)、さらには歌詞・解説カードにオマケポスターまで、とにかくあるものすべてを撮影。画像数2660カットという、印刷本ではぜったいに不可能なコンプリート・アーカイブです!

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ROADSIDE LIBRARY vol.005
渋谷残酷劇場(PDFフォーマット)

プロのアーティストではなく、シロウトの手になる、だからこそ純粋な思いがこめられた血みどろの彫刻群。

これまでのロードサイド・ライブラリーと同じくPDF形式で全289ページ(833MB)。展覧会ではコラージュした壁画として展示した、もとの写真280点以上を高解像度で収録。もちろんコピープロテクトなし! そして同じく会場で常時上映中の日本、台湾、タイの動画3本も完全収録しています。DVD-R版については、最近ではもはや家にDVDスロットつきのパソコンがない!というかたもいらっしゃると思うので、パッケージ内には全内容をダウンロードできるQRコードも入れてます。

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ROADSIDE LIBRARY vol.004
TOKYO STYLE(PDFフォーマット)

書籍版では掲載できなかった別カットもほとんどすべて収録してあるので、これは我が家のフィルム収納箱そのものと言ってもいい

電子書籍版『TOKYO STYLE』の最大の特徴は「拡大」にある。キーボードで、あるいは指先でズームアップしてもらえれば、机の上のカセットテープの曲目リストや、本棚に詰め込まれた本の題名もかなりの確度で読み取ることができる。他人の生活を覗き見する楽しみが『TOKYO STYLE』の本質だとすれば、電書版の「拡大」とはその密やかな楽しみを倍加させる「覗き込み」の快感なのだ――どんなに高価で精巧な印刷でも、本のかたちではけっして得ることのできない。

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ROADSIDE LIBRARY vol.003
おんなのアルバム キャバレー・ベラミの踊り子たち(PDFフォーマット)

伝説のグランドキャバレー・ベラミ・・・そのステージを飾った踊り子、芸人たちの写真コレクション・アルバムがついに完成!

かつて日本一の石炭積み出し港だった北九州市若松で、華やかな夜を演出したグランドキャバレー・ベラミ。元従業員寮から発掘された営業用写真、およそ1400枚をすべて高解像度スキャンして掲載しました。データサイズ・約2ギガバイト! メガ・ボリュームのダウンロード版/USB版デジタル写真集です。
ベラミ30年間の歴史をたどる調査資料も完全掲載。さらに写真と共に発掘された当時の8ミリ映像が、動画ファイルとしてご覧いただけます。昭和のキャバレー世界をビジュアルで体感できる、これ以上の画像資料はどこにもないはず! マンボ、ジャズ、ボサノバ、サイケデリック・ロック・・・お好きな音楽をBGMに流しながら、たっぷりお楽しみください。

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ROADSIDE LIBRARY vol.002
LOVE HOTEL(PDFフォーマット)

――ラブホの夢は夜ひらく

新風営法などでいま絶滅の危機に瀕しつつある、遊びごころあふれるラブホテルのインテリアを探し歩き、関東・関西エリア全28軒で撮影した73室! これは「エロの昭和スタイル」だ。もはや存在しないホテル、部屋も数多く収められた貴重なデザイン遺産資料。『秘宝館』と同じく、書籍版よりも大幅にカット数を増やし、オリジナルのフィルム版をデジタル・リマスターした高解像度データで、ディテールの拡大もお楽しみください。
円形ベッド、鏡張りの壁や天井、虹色のシャギー・カーペット・・・日本人の血と吐息を桃色に染めあげる、禁断のインテリアデザイン・エレメントのほとんどすべてが、ここにある!

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ROADSIDE LIBRARY vol.001
秘宝館(PDFフォーマット)

――秘宝よ永遠に

1993年から2015年まで、20年間以上にわたって取材してきた秘宝館。北海道から九州嬉野まで11館の写真を網羅し、書籍版では未収録のカットを大幅に加えた全777ページ、オールカラーの巨大画像資料集。
すべてのカットが拡大に耐えられるよう、777ページページで全1.8ギガのメガ・サイズ電書! 通常の電子書籍よりもはるかに高解像度のデータで、気になるディテールもクローズアップ可能です。
1990年代の撮影はフィルムだったため、今回は掲載するすべてのカットをスキャンし直した「オリジナルからのデジタル・リマスター」。これより詳しい秘宝館の本は存在しません!

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捨てられないTシャツ

70枚のTシャツと、70とおりの物語。
あなたにも〈捨てられないTシャツ〉ありませんか? あるある! と思い浮かんだあなたも、あるかなあと思ったあなたにも読んでほしい。読めば誰もが心に思い当たる「なんだか捨てられないTシャツ」を70枚集めました。そのTシャツと写真に持ち主のエピソードを添えた、今一番おシャレでイケてる(?)“Tシャツ・カタログ"であるとともに、Tシャツという現代の〈戦闘服〉をめぐる“ファッション・ノンフィクション"でもある最強の1冊。 70名それぞれのTシャツにまつわるエピソードは、時に爆笑あり、涙あり、ものすんごーい共感あり……読み出したら止まらない面白さです。

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圏外編集者

編集に「術」なんてない。
珍スポット、独居老人、地方発ヒップホップ、路傍の現代詩、カラオケスナック……。ほかのメディアとはまったく違う視点から、「なんだかわからないけど、気になってしょうがないもの」を追い続ける都築響一が、なぜ、どうやって取材し、本を作ってきたのか。人の忠告なんて聞かず、自分の好奇心だけで道なき道を歩んできた編集者の言葉。
多数決で負ける子たちが、「オトナ」になれないオトナたちが、周回遅れのトップランナーたちが、僕に本をつくらせる。
編集を入り口に、「新しいことをしたい」すべてのひとの心を撃つ一冊。

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ROADSIDE BOOKS
書評2006-2014

こころがかゆいときに読んでください
「書評2006-2014」というサブタイトルのとおり、これは僕にとって『だれも買わない本は、だれかが買わなきゃならないんだ』(2008年)に続く、2冊めの書評集。ほぼ80冊分の書評というか、リポートが収められていて、巻末にはこれまで出してきた自分の本の(編集を担当した作品集などは除く)、ごく短い解題もつけてみた。
このなかの1冊でも2冊でも、みなさんの「こころの奥のかゆみ」をスッとさせてくれたら本望である。

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独居老人スタイル

あえて独居老人でいること。それは老いていくこの国で生きのびるための、きわめて有効なスタイルかもしれない。16人の魅力的な独居老人たちを取材・紹介する。
たとえば20代の読者にとって、50年後の人生は想像しにくいかもしれないけれど、あるのかないのかわからない「老後」のために、いまやりたいことを我慢するほどバカらしいことはない――「年取った若者たち」から、そういうスピリットのカケラだけでも受け取ってもらえたら、なによりうれしい。

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ヒップホップの詩人たち

いちばん刺激的な音楽は路上に落ちている――。
咆哮する現代詩人の肖像。その音楽はストリートに生まれ、東京のメディアを遠く離れた場所から、先鋭的で豊かな世界を作り続けている。さあ出かけよう、日常を抜け出して、魂の叫びに耳を澄ませて――。パイオニアからアンダーグラウンド、気鋭の若手まで、ロングインタビュー&多数のリリックを収録。孤高の言葉を刻むラッパー15人のすべて。

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東京右半分

2012年、東京右傾化宣言!
この都市の、クリエイティブなパワー・バランスは、いま確実に東=右半分に移動しつつある。右曲がりの東京見聞録!
576ページ、図版点数1300点、取材箇所108ヶ所!

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東京スナック飲みある記
ママさんボトル入ります!

東京がひとつの宇宙だとすれば、スナック街はひとつの銀河系だ。
酒がこぼれ、歌が流れ、今夜もたくさんの人生がはじけるだろう、場末のミルキーウェイ。 東京23区に、23のスナック街を見つけて飲み歩く旅。 チドリ足でお付き合いください!

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