travel

ブイの町

ようやく外出規制緩和とはいえ、まだまだ気楽に遠くまで行けない日々。うずうずする気持ちをおさえるのが難しいけれど、もう少しだけ待つあいだに、これまでメルマガに未収だった小さな旅の記録をいくつか見てもらうことにした。2年ほど前、BOROの撮影ロケハンで、津軽半島を回ったことがあった。青森市で会った地元テレビ局のひとに、「BOROが似合いそうな寂しい風景を探してて」と話したら、「そんなのいっぱいありすぎて!...

続きを読む

LATEST ISSUE
最新号 2022年05月18日 Vol.501

design

街にチラシがあったころ ――1985~90年代の日本のインディーズ・チラシとアンダーグラウンド文化 02 東京グランギニョルとの出会い (文:浜里堅太郎)

チラシ、それはアンダーグラウンドな世界へ誘う宝の地図のようなもの…。 1984年、わたしは都立高の一年生だった。 「昨日、お芝居を見に行ったんだけどさあ、音楽に坂本龍一や細野晴臣、JAPANとかが使われているんだよ!それで漫画家の丸尾末広が出てるんだよ!丸尾末広って知ってる?」という話を、ある朝の教室で、突然同級生の女子に興奮気味に聞かされた。 こっそり隠し持っていた丸尾末広の漫画を親御さんに取り上げられてしまった文学少女のSちゃんと、YMOやRCサクセションが好きだった宝島オリーブ少女のKちゃんに「その演劇のポスターがデプトに貼ってあるんだけど浜里くんたぶん好きだと思うよ。学校の帰りに見に行こうよ」と誘われたのだ。

続きを読む

photography

ニュー・シャッター・バラダイス 20  サンサン日傘 (写真・文:オカダキサラ)

5月。気温とともに紫外線もピークに向かって急激に強くなり始める時期です。 日傘をさして歩く人も多くなりました。 日傘には4千年の歴史があるといいます。初期の傘は高貴な人たちしか使えなかった上に、閉じることができませんでした。13世紀になって開閉ができるような仕組みがイタリアで開発され、18世紀にはヨーロッパ圏で一般人にも普及するようになったそうです。

続きを読む

music

〈歌〉は揺れる〈わたし〉の残像 ~シンガー・ソングライター見汐麻衣インタビュー~(聞き手・文:松永良平(リズム&ペンシル))

シンガー・ソングライター、見汐麻衣が約2年半ぶりの新曲〈水曜日 Wednesday / 永い瞬間 Eternity As Instant〉をアナログ7インチ・シングルで5/8にリリースした。  このメールマガジンを購読者なら、もしかしたら彼女のことをスナックアーバンのスタッフのひとりとして認識している人も少なくないと思う。彼女のミュージシャンとしてのキャリアは意外と長い。ソロ・ユニットの埋火(うずみび)を2001年に福岡で結成し、2014年の解散後には新バンド、MannersでEPを発表。そしてここ数年は見汐麻衣のソロとしてThe Goodfellasというサポート・バンドを迎えてレコーディングやライブを行っている。シンガーとして、ソングライターとして、ギタリストとして、そのときどきの自分と向かい合いながら彼女は自分の音楽を作り、歌を歌ってきた。

続きを読む

lifestyle

エロチカ・バンブーの「ショーのためならどこまでも」

2015年8月05/12日号でお送りした「アナーキーゲイシャ・キス・キス!――エロチカ・バンブーの踊り子半生記」を皮切りに、もうロードサイダーズのみなさまにもおなじみの、バーレスクの生ける伝説!エロチカ・バンブー。彼女の近況はFacebookの投稿でいつも追っかけさせてもらってるのだが、今年の初めにベルリンから東京に居を移したと思ったら、春になってヨーロッパに踊りに行くと! しかもポーランドのクラクフに! それって、ウクライナからけっこう近いはずなのに大丈夫か……と心配していたら(クラクフからウクライナ西部のリビウまではたったの約300キロ)、すごくエネルギッシュな投稿が連続投下されてひと安心。無事に帰りついたタイミングで、巡業報告記を書いていただくことにした。停戦どころか、延々長引きそうな気配しかないウクライナ情勢に直面する東欧の国々の日常、メディアのニュースでは伝わらない日々の空気感を少しでも味わっていただけますよう。

続きを読む

music

おかえり TOKYO ATOM vol.26 June 2000  からだをめぐるあれこれ (文:マーク・ロビンソン)

今月号はTOKYO ATOMで初めて、からだと健康を特集してみたが、そこでなぜ女性の膀胱炎の問題をテーマにしたのか、いまとなってはよくわからない。もしかしたらそのころ話題になっていたのかもしれないし、編集部の周辺に女性スタッフが多かったこと、そして男性より女性のほうが膀胱炎にかかりやすいことがあったのかもしれない。もし興味があれば今回の「Dr WHO」のページで、いろいろ知識を得られるかと。最近では一般のメディアも製薬会社も月経前緊張症(PMS)を取り上げることが増えてきた。女性特有のからだの問題が、男性の「タートルネック問題」(上野クリニックの、あの包茎コマーシャルね)みたいに「普通」に語られるようになってきたのは、いいことかもしれない。

続きを読む

AFTER HOURS
編集後記 : 今週も最後までお付き合いありがとうございました。気に入っていただけた記事、あったでしょうか。

浜里堅太郎さんの「街にチラシがあったころ」ではいまから四半世紀前のインディーズ・チラシを100枚以上紹介しました。この時代のチラシを見るたびに、いまのデザイン世界がいかにアドビに征服されてしまったかを痛感します。いま、手作り感を醸し出すデザインは贅沢な趣味とも言えますが、あのころの手作り感は趣味ではなくて、やむをえずの手作り感でした。だからこそエネルギーがナマの状態で紙面に押し込められたんだなあと、浜里さんの貴重なコレクションがあらためて教えてくれます。

続きを読む

BACKNUMBERS
バックナンバー

バックナンバー一覧を見る

FACEBOOK

BOOKS

ROADSIDE LIBRARY vol.006
BED SIDE MUSIC――めくるめくお色気レコジャケ宇宙(PDFフォーマット)

稀代のレコード・コレクターでもある山口‘Gucci’佳宏氏が長年収集してきた、「お色気たっぷりのレコードジャケットに収められた和製インストルメンタル・ミュージック」という、キワモノ中のキワモノ・コレクション。

1960年代から70年代初期にかけて各レコード会社から無数にリリースされ、いつのまにか跡形もなく消えてしまった、「夜のムードを高める」ためのインスト・レコードという音楽ジャンルがあった。アルバム、シングル盤あわせて855枚! その表ジャケットはもちろん、裏ジャケ、表裏見開き(けっこうダブルジャケット仕様が多かった)、さらには歌詞・解説カードにオマケポスターまで、とにかくあるものすべてを撮影。画像数2660カットという、印刷本ではぜったいに不可能なコンプリート・アーカイブです!

SHOPコーナーへ


ROADSIDE LIBRARY vol.005
渋谷残酷劇場(PDFフォーマット)

プロのアーティストではなく、シロウトの手になる、だからこそ純粋な思いがこめられた血みどろの彫刻群。

これまでのロードサイド・ライブラリーと同じくPDF形式で全289ページ(833MB)。展覧会ではコラージュした壁画として展示した、もとの写真280点以上を高解像度で収録。もちろんコピープロテクトなし! そして同じく会場で常時上映中の日本、台湾、タイの動画3本も完全収録しています。DVD-R版については、最近ではもはや家にDVDスロットつきのパソコンがない!というかたもいらっしゃると思うので、パッケージ内には全内容をダウンロードできるQRコードも入れてます。

SHOPコーナーへ


ROADSIDE LIBRARY vol.004
TOKYO STYLE(PDFフォーマット)

書籍版では掲載できなかった別カットもほとんどすべて収録してあるので、これは我が家のフィルム収納箱そのものと言ってもいい

電子書籍版『TOKYO STYLE』の最大の特徴は「拡大」にある。キーボードで、あるいは指先でズームアップしてもらえれば、机の上のカセットテープの曲目リストや、本棚に詰め込まれた本の題名もかなりの確度で読み取ることができる。他人の生活を覗き見する楽しみが『TOKYO STYLE』の本質だとすれば、電書版の「拡大」とはその密やかな楽しみを倍加させる「覗き込み」の快感なのだ――どんなに高価で精巧な印刷でも、本のかたちではけっして得ることのできない。

SHOPコーナーへ


ROADSIDE LIBRARY vol.003
おんなのアルバム キャバレー・ベラミの踊り子たち(PDFフォーマット)

伝説のグランドキャバレー・ベラミ・・・そのステージを飾った踊り子、芸人たちの写真コレクション・アルバムがついに完成!

かつて日本一の石炭積み出し港だった北九州市若松で、華やかな夜を演出したグランドキャバレー・ベラミ。元従業員寮から発掘された営業用写真、およそ1400枚をすべて高解像度スキャンして掲載しました。データサイズ・約2ギガバイト! メガ・ボリュームのダウンロード版/USB版デジタル写真集です。
ベラミ30年間の歴史をたどる調査資料も完全掲載。さらに写真と共に発掘された当時の8ミリ映像が、動画ファイルとしてご覧いただけます。昭和のキャバレー世界をビジュアルで体感できる、これ以上の画像資料はどこにもないはず! マンボ、ジャズ、ボサノバ、サイケデリック・ロック・・・お好きな音楽をBGMに流しながら、たっぷりお楽しみください。

SHOPコーナーへ


ROADSIDE LIBRARY vol.002
LOVE HOTEL(PDFフォーマット)

――ラブホの夢は夜ひらく

新風営法などでいま絶滅の危機に瀕しつつある、遊びごころあふれるラブホテルのインテリアを探し歩き、関東・関西エリア全28軒で撮影した73室! これは「エロの昭和スタイル」だ。もはや存在しないホテル、部屋も数多く収められた貴重なデザイン遺産資料。『秘宝館』と同じく、書籍版よりも大幅にカット数を増やし、オリジナルのフィルム版をデジタル・リマスターした高解像度データで、ディテールの拡大もお楽しみください。
円形ベッド、鏡張りの壁や天井、虹色のシャギー・カーペット・・・日本人の血と吐息を桃色に染めあげる、禁断のインテリアデザイン・エレメントのほとんどすべてが、ここにある!

SHOPコーナーへ


ROADSIDE LIBRARY vol.001
秘宝館(PDFフォーマット)

――秘宝よ永遠に

1993年から2015年まで、20年間以上にわたって取材してきた秘宝館。北海道から九州嬉野まで11館の写真を網羅し、書籍版では未収録のカットを大幅に加えた全777ページ、オールカラーの巨大画像資料集。
すべてのカットが拡大に耐えられるよう、777ページページで全1.8ギガのメガ・サイズ電書! 通常の電子書籍よりもはるかに高解像度のデータで、気になるディテールもクローズアップ可能です。
1990年代の撮影はフィルムだったため、今回は掲載するすべてのカットをスキャンし直した「オリジナルからのデジタル・リマスター」。これより詳しい秘宝館の本は存在しません!

SHOPコーナーへ


捨てられないTシャツ

70枚のTシャツと、70とおりの物語。
あなたにも〈捨てられないTシャツ〉ありませんか? あるある! と思い浮かんだあなたも、あるかなあと思ったあなたにも読んでほしい。読めば誰もが心に思い当たる「なんだか捨てられないTシャツ」を70枚集めました。そのTシャツと写真に持ち主のエピソードを添えた、今一番おシャレでイケてる(?)“Tシャツ・カタログ"であるとともに、Tシャツという現代の〈戦闘服〉をめぐる“ファッション・ノンフィクション"でもある最強の1冊。 70名それぞれのTシャツにまつわるエピソードは、時に爆笑あり、涙あり、ものすんごーい共感あり……読み出したら止まらない面白さです。

amazonジャパン


圏外編集者

編集に「術」なんてない。
珍スポット、独居老人、地方発ヒップホップ、路傍の現代詩、カラオケスナック……。ほかのメディアとはまったく違う視点から、「なんだかわからないけど、気になってしょうがないもの」を追い続ける都築響一が、なぜ、どうやって取材し、本を作ってきたのか。人の忠告なんて聞かず、自分の好奇心だけで道なき道を歩んできた編集者の言葉。
多数決で負ける子たちが、「オトナ」になれないオトナたちが、周回遅れのトップランナーたちが、僕に本をつくらせる。
編集を入り口に、「新しいことをしたい」すべてのひとの心を撃つ一冊。

amazonジャパン


ROADSIDE BOOKS
書評2006-2014

こころがかゆいときに読んでください
「書評2006-2014」というサブタイトルのとおり、これは僕にとって『だれも買わない本は、だれかが買わなきゃならないんだ』(2008年)に続く、2冊めの書評集。ほぼ80冊分の書評というか、リポートが収められていて、巻末にはこれまで出してきた自分の本の(編集を担当した作品集などは除く)、ごく短い解題もつけてみた。
このなかの1冊でも2冊でも、みなさんの「こころの奥のかゆみ」をスッとさせてくれたら本望である。

amazonジャパン


独居老人スタイル

あえて独居老人でいること。それは老いていくこの国で生きのびるための、きわめて有効なスタイルかもしれない。16人の魅力的な独居老人たちを取材・紹介する。
たとえば20代の読者にとって、50年後の人生は想像しにくいかもしれないけれど、あるのかないのかわからない「老後」のために、いまやりたいことを我慢するほどバカらしいことはない――「年取った若者たち」から、そういうスピリットのカケラだけでも受け取ってもらえたら、なによりうれしい。

amazonジャパン


ヒップホップの詩人たち

いちばん刺激的な音楽は路上に落ちている――。
咆哮する現代詩人の肖像。その音楽はストリートに生まれ、東京のメディアを遠く離れた場所から、先鋭的で豊かな世界を作り続けている。さあ出かけよう、日常を抜け出して、魂の叫びに耳を澄ませて――。パイオニアからアンダーグラウンド、気鋭の若手まで、ロングインタビュー&多数のリリックを収録。孤高の言葉を刻むラッパー15人のすべて。

amazonジャパン


東京右半分

2012年、東京右傾化宣言!
この都市の、クリエイティブなパワー・バランスは、いま確実に東=右半分に移動しつつある。右曲がりの東京見聞録!
576ページ、図版点数1300点、取材箇所108ヶ所!

amazonジャパン


東京スナック飲みある記
ママさんボトル入ります!

東京がひとつの宇宙だとすれば、スナック街はひとつの銀河系だ。
酒がこぼれ、歌が流れ、今夜もたくさんの人生がはじけるだろう、場末のミルキーウェイ。 東京23区に、23のスナック街を見つけて飲み歩く旅。 チドリ足でお付き合いください!

amazonジャパン