スピリチュアルから最後のこんにちは

毎週のようにいろいろな展覧会を紹介してきて、なるべくなら毎回ちがう場所での企画を選びたいけれど、どうしても登場回数が多くなる美術館やギャラリーが出てきてしまう。本メルマガでは銀座ヴァニラ画廊と並んでヘヴィロテ度が高いかもしれない(笑)、福山県の鞆の津ミュージアム。このほど開館3周年を迎えて、いま開催中なのが『スピリチュアルからこんにちは』である。「ポニョの舞台になった町」といえば聞こえがいいが...

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LATEST ISSUE
最新号 2016年09月28日 Vol.229

travel

僕的九州遺産 My private Kyushu

すでに告知などでご存じの方もいらっしゃると思うが、今週土曜日(10月1日)から福岡天神アルティアムで、『僕的九州遺産 My private Kyushu』が開催される。会期は月末まで1ヶ月間あるので、もし機会があればご覧いただきたい。「ここがどこだか、道路でわかる。こんな道はほかのどこにもない」というのはリヴァー・フェニックスの『マイ・プライベート・アイダホ』に出てくる台詞だった。僕のオン・ザ・ロードはあんなふうに痛切でも絶望的でもないけれど、それでも山の中の道を走ったり、海辺の町の路地にたたずんでいるとき、「こんな道はほかのどこにもない」感覚を、九州という大きな島は僕にじわりと染みこませてくれる。

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travel

案山子X 33:平野がんばる祭(高知)(写真・文 ai7n)

今回は高知県高岡郡佐川町の平野がんばる祭を紹介します。高知県の中西部に位置する高岡郡佐川町。米どころである佐川町の平野地区は昔から水害が多い地域なのですが、みんなで元気を出して共に頑張ろう、地域を盛り上げようという気持を込めて、毎年10月に「平野がんばる祭」が開催されています。2015年に9回目を迎えたこのお祭りですが、祭のシンボルである巨大かかしと等身大のかかし、過去に制作したかかしの写真も展示されており、かかしの数は少ないながらもとても見応えがありました。

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fashion

捨てられないTシャツ 57

グラフィティ/27歳男性(グラフィックデザイナー兼絵描き)/東京都世田谷区出身。4人兄弟の末っ子で、上の兄姉がみんなちゃんとしてただけに、自分はグレた(笑)。親が共働きで、おばあちゃんが半分親代わりだった。親父がずっとサッカーをやっていた影響で、小学生からサッカーを始める。すごく楽しかったので、サッカーは真面目にやっていたけれど、ヤンチャなところもあって、学校帰りに禁止されてたコンビニでモナ王を買い食いしたり、小学校5年のときに初めて友達とチューハイを買ったり、塀を蹴り壊したり、可愛い犬がいると勝手に餌をあげたり、チョコレートを万引きしたりしていた。

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movie

はぐれAV劇場 14『全裸チャレンジャー108人:松本和彦・MVGスペシャルディレクターズバージョン』(文:大須蔵人)

今回紹介する作品は、おそらくAVが最もテレビを志向した動きの只中で、「AVの本質とは何か」を問うた作品といえる。しかもこの作品は、AVではかなり珍しいと思われる、ディレクターズ・カット版という代物だ。作品は、1998年にソフト・オン・デマンド(SOD)からリリースされた『全裸チャレンジャー108人:松本和彦・MVGスペシャルディレクターズバージョン』。そして、このディレクターズ・カット作品の監督であり、主役でもあるのがM's ビデオ・グループ(MVG)を率いた松本和彦だ。本作の経緯を簡単に説明すると、もととなっているのは、108人の全裸女性が集結し、賞金獲得をめざして体育からアトラクション、大食いまであらゆるエクストリームな競技を繰り広げる『全裸チャレンジャー108人』(監督:鎗ヶ崎麿羅、1998年)という、SOD設立以来の目玉作品だった「全裸シリーズ」初期の集大成といえる作品だ。

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travel

Back in the ROADSIDE USA 06 Mel Gould's Sculpture Garden, Cheyenne

ネイティブアメリカンの言葉で「大平原」を意味するというワイオミング。アメリカでいちばん人口の少ない州で、鳥取県とほぼ同じなのだとか・・・。ロッキー山脈に抱かれた雄大な風景は、イエローストーンやグランドティトンといった国立公園でも有名だ。そろそろ夕方、きょう泊まるモーテルを探しながら、州都シャイアンからネブラスカに抜ける州間高速80号線を走っていると、北側に突然現れた奇妙な屋外彫刻群。巨大な風車が名物の強風に勢いよく回っている横では、スプリング製の台座に乗った人形がぶらんぶらん揺れている。思わず次の出口で高速を降りて、脇道を戻ってみると「ビジターズ・ウェルカム」の心強いサイン。ほっとしてクルマを乗り入れると、いきなり元気いい犬3匹に飛びかかられ、そのあとから自家製ゴルフカートみたいな乗物にまたがったおやじが出てきた。

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AFTER HOURS
編集後記 : 今週も最後までお付き合い、ありがとうございました。いつもいつもこんなに長いのに・・・今週もお疲れ様でした!

この後記を書いているのは9月27日の月曜日。展覧会の準備で来ている博多のビジネスホテルですが、会場のイムズビル外壁には、すでに巨大な垂れ幕が・・・きょうの時点で、東京でプリントしている写真はまだ1枚も届いてなないのに・・・ほんと、毎日がスリリングです!

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BOOKS

圏外編集者

編集に「術」なんてない。
珍スポット、独居老人、地方発ヒップホップ、路傍の現代詩、カラオケスナック……。ほかのメディアとはまったく違う視点から、「なんだかわからないけど、気になってしょうがないもの」を追い続ける都築響一が、なぜ、どうやって取材し、本を作ってきたのか。人の忠告なんて聞かず、自分の好奇心だけで道なき道を歩んできた編集者の言葉。
多数決で負ける子たちが、「オトナ」になれないオトナたちが、周回遅れのトップランナーたちが、僕に本をつくらせる。
編集を入り口に、「新しいことをしたい」すべてのひとの心を撃つ一冊。

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ROADSIDE BOOKS
書評2006-2014

こころがかゆいときに読んでください
「書評2006-2014」というサブタイトルのとおり、これは僕にとって『だれも買わない本は、だれかが買わなきゃならないんだ』(2008年)に続く、2冊めの書評集。ほぼ80冊分の書評というか、リポートが収められていて、巻末にはこれまで出してきた自分の本の(編集を担当した作品集などは除く)、ごく短い解題もつけてみた。
このなかの1冊でも2冊でも、みなさんの「こころの奥のかゆみ」をスッとさせてくれたら本望である。

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独居老人スタイル

あえて独居老人でいること。それは老いていくこの国で生きのびるための、きわめて有効なスタイルかもしれない。16人の魅力的な独居老人たちを取材・紹介する。
たとえば20代の読者にとって、50年後の人生は想像しにくいかもしれないけれど、あるのかないのかわからない「老後」のために、いまやりたいことを我慢するほどバカらしいことはない――「年取った若者たち」から、そういうスピリットのカケラだけでも受け取ってもらえたら、なによりうれしい。

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ヒップホップの詩人たち

いちばん刺激的な音楽は路上に落ちている――。
咆哮する現代詩人の肖像。その音楽はストリートに生まれ、東京のメディアを遠く離れた場所から、先鋭的で豊かな世界を作り続けている。さあ出かけよう、日常を抜け出して、魂の叫びに耳を澄ませて――。パイオニアからアンダーグラウンド、気鋭の若手まで、ロングインタビュー&多数のリリックを収録。孤高の言葉を刻むラッパー15人のすべて。

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東京右半分

2012年、東京右傾化宣言!
この都市の、クリエイティブなパワー・バランスは、いま確実に東=右半分に移動しつつある。右曲がりの東京見聞録!
576ページ、図版点数1300点、取材箇所108ヶ所!

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東京スナック飲みある記
ママさんボトル入ります!

東京がひとつの宇宙だとすれば、スナック街はひとつの銀河系だ。
酒がこぼれ、歌が流れ、今夜もたくさんの人生がはじけるだろう、場末のミルキーウェイ。 東京23区に、23のスナック街を見つけて飲み歩く旅。 チドリ足でお付き合いください!

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