photography

ダンシングベアー——芦沢武仁の辺境写真紀行 03(写真・文:芦沢武仁)

世界の辺境を旅する写真家・芦沢武仁の短期集中連載、最終回となる第3話ではトルコとブルガリアから、熊遣いのルポルタージュをお送りする。いまから30年近くも前に、イスタンブールで出会った熊遣いに魅せられた芦沢さんは、それから6回にわたって、消えゆく大道芸を追いかける旅に出るのだった・・・。

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LATEST ISSUE
最新号 2016年11月23日 Vol.237

art

手芸のアナザーサイド 2 ミクラフレシアと「ニット・オア・ダイ」

先週の「山ぐるみ」に続いてお送りする、セルフトート手芸の最前線。図面を見ながら編んでいくような手芸とはまったく別次元の、自分でてきとうに縫ったり編んだり、ようするに紙やキャンバスと絵の具の代わりに、布や毛糸を使って生み出された「柔らかい立体」としての手芸作品のつくり手たち。今週は東京在住のアーティスト「ミクラフレシア」をご紹介する。世界最大の花にして毒々しい臭いを放つラフレシアと、ご自身の名前である「ミカ」を組み合わせたというミクラフレシア。怪獣、妖怪、巨大蛸、蛾、異形の人間・・・ふつうの手芸のかわいさとはかけ離れた物体でありながら、だれもがまず「かわいい!」と口走ってしまうにちがいない、キュートとグロテスクとシュールが鍋で煮詰められたような、なんとも不思議な立体作品を生み続けている手芸作家だ。

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art

ブラック・イズ・ビューティフル?

ケ・ブランリ美術館でいま開催中の展覧会が『カラーライン(The Color Line)』。カラーラインとはボクシング界で、白人チャンピオンが黒人挑戦者との対戦を拒否できたシステムで、アメリカにおける人種差別を象徴する言葉になっている。そう、この展覧会は19世紀の奴隷制廃止から現代にいたるまでの、アメリカの人種差別の歴史のなかで黒人(アフリカ系アメリカ人)たちが生み出してきたアートを俯瞰する、非常にユニークで、しかもトランプ大統領当選という絶妙のタイミングに(結果的に)リンクしてしまった、挑発的な企画でもある。今回は本メルマガでもおなじみ、パリ在住の作家・飛幡祐規(たかはたゆうき)さんにお願いして、展覧会を観てきていただいた。会期は来年1月17日まで。クリスマス~正月にパリ旅行を考えている方は、ぜひ足を運んでいただきたい。

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fashion

捨てられないTシャツ 65

荒川銀河野球団/36歳男性(会社員)/生まれが神奈川県茅ケ崎市で、近くに海がありました。その後の住環境においてもけっこう影響していて、都内の中でもなるべく「空が広く見えるところ」を探して住んでます。親の影響で小学校の低学年から野球好きで、巨人ファンでした。月曜日以外の夜7時からはナイター中継が始まるんで、僕らの世代の男の子ならみんな見てたであろう、ドラゴンボールや北斗の拳、聖闘士星矢とかは見てません。代走専門の栄村忠広とか、シュートが得意な二軍の最多勝投手松谷竜二郎とか、クセのある地味な選手が好きでした。

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design

絶滅サイト 10「超長髪女性」~「ナチズム」(文:ハマザキカク)

超長髪女性の専門サイト『Long Hair Magazine』――このサイトは何度か本気で出版の依頼メールを出そうか迷った事があるので、正直この『絶滅サイト』で紹介するには躊躇いがある。超が付くほどのロングヘアーの女性達の写真を沢山掲載したサイトである。1997年から開始しているので相当な老舗サイト。閉鎖された訳ではないのだが、最後に確認出来る更新日は2013年で、それも2回のみで2009年以降はあまり目立った動きがない。ブログへのリンクがあるのだが、それの最終更新は2012年。ただロングヘアだったら良いわけではなく、染めていないのも必須条件だ。ロングヘアの女性の写真集にはインタビューも掲載されており、手入れの仕方やいつから伸ばしているのかなどを聞いてる。他に「ロングヘアの有名人」や「ロングヘアとファッション」「ビューティフルヘア」などのコラムも多種多様に設けられていて、コンテンツ作成能力が高い。こうやって説明を書いていると、また依頼したくなってきてしまった。

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travel

Back in the ROADSIDE USA 14 The Enchanted Highway, Regent, ND

ダコタ・・「ど田舎」の代名詞のように使われる単語である。アメリカの地図を広げてみてほしい。真ん中からちょっと西側の、いちばん北にあるふたつの大きな四角。それがノース・ダコタとサウス・ダコタだ。1889年にノースとサウスに分かれたダコタ。ノースのほうは日本の約半分という広い土地に、たった65万人しか住んでいない。200万頭いるという牛のほうが、ずっと多いくらい。そういう、はっきり言って見所の多くないノース・ダコタで、いまや特選名所となっているのが『エンチャンテッド・ハイウェイ』。日本語にすれば「魅惑の道」という感じだろうか。どこまでも広がる草原を突っ切って走る舗装路の、数キロおきに現れる巨大な彫刻群。それは馬にまたがるルーズベルト大統領であったり、ブリキの家族であったり、バッタであったり、モチーフはさまざまだが、どれも共通しているのはとてつもないサイズだということ。

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AFTER HOURS
編集後記 : 今週も最後までお付き合い、ありがとうございました! いろんな場所にお連れしましたが、気に入ってもらえた記事、あったでしょうか。

イントロでお知らせしたとおり、来週の30日は第5水曜にあたるため、配信お休みさせていただきます。すいません! でも、ちょっとしたプレゼントを用意しているので、お楽しみに。この後記を書いているのは月曜の夜、鳥取市のビジネスホテル。朝の飛行機で東京から来て、市民美術展の審査に参加したのですが、明日は福岡に移動。岡山か姫路まで出て、そこから新幹線かな・・・と思ったら、乗車時間だけで約5時間半! けっきょく、鳥取空港から羽田空港まで戻って、羽田から福岡空港に飛んだほうが、所要時間半分くらいだと判明しました。鳥取、手強い!

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BOOKS

ROADSIDE LIBRARY vol.002
LOVE HOTEL(PDFフォーマット)

――ラブホの夢は夜ひらく

新風営法などでいま絶滅の危機に瀕しつつある、遊びごころあふれるラブホテルのインテリアを探し歩き、関東・関西エリア全28軒で撮影した73室! これは「エロの昭和スタイル」だ。もはや存在しないホテル、部屋も数多く収められた貴重なデザイン遺産資料。『秘宝館』と同じく、書籍版よりも大幅にカット数を増やし、オリジナルのフィルム版をデジタル・リマスターした高解像度データで、ディテールの拡大もお楽しみください。
円形ベッド、鏡張りの壁や天井、虹色のシャギー・カーペット・・・日本人の血と吐息を桃色に染めあげる、禁断のインテリアデザイン・エレメントのほとんどすべてが、ここにある!

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ROADSIDE LIBRARY vol.001
秘宝館(PDFフォーマット)

――秘宝よ永遠に

1993年から2015年まで、20年間以上にわたって取材してきた秘宝館。北海道から九州嬉野まで11館の写真を網羅し、書籍版では未収録のカットを大幅に加えた全777ページ、オールカラーの巨大画像資料集。
すべてのカットが拡大に耐えられるよう、777ページページで全1.8ギガのメガ・サイズ電書! 通常の電子書籍よりもはるかに高解像度のデータで、気になるディテールもクローズアップ可能です。
1990年代の撮影はフィルムだったため、今回は掲載するすべてのカットをスキャンし直した「オリジナルからのデジタル・リマスター」。これより詳しい秘宝館の本は存在しません!

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圏外編集者

編集に「術」なんてない。
珍スポット、独居老人、地方発ヒップホップ、路傍の現代詩、カラオケスナック……。ほかのメディアとはまったく違う視点から、「なんだかわからないけど、気になってしょうがないもの」を追い続ける都築響一が、なぜ、どうやって取材し、本を作ってきたのか。人の忠告なんて聞かず、自分の好奇心だけで道なき道を歩んできた編集者の言葉。
多数決で負ける子たちが、「オトナ」になれないオトナたちが、周回遅れのトップランナーたちが、僕に本をつくらせる。
編集を入り口に、「新しいことをしたい」すべてのひとの心を撃つ一冊。

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ROADSIDE BOOKS
書評2006-2014

こころがかゆいときに読んでください
「書評2006-2014」というサブタイトルのとおり、これは僕にとって『だれも買わない本は、だれかが買わなきゃならないんだ』(2008年)に続く、2冊めの書評集。ほぼ80冊分の書評というか、リポートが収められていて、巻末にはこれまで出してきた自分の本の(編集を担当した作品集などは除く)、ごく短い解題もつけてみた。
このなかの1冊でも2冊でも、みなさんの「こころの奥のかゆみ」をスッとさせてくれたら本望である。

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独居老人スタイル

あえて独居老人でいること。それは老いていくこの国で生きのびるための、きわめて有効なスタイルかもしれない。16人の魅力的な独居老人たちを取材・紹介する。
たとえば20代の読者にとって、50年後の人生は想像しにくいかもしれないけれど、あるのかないのかわからない「老後」のために、いまやりたいことを我慢するほどバカらしいことはない――「年取った若者たち」から、そういうスピリットのカケラだけでも受け取ってもらえたら、なによりうれしい。

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ヒップホップの詩人たち

いちばん刺激的な音楽は路上に落ちている――。
咆哮する現代詩人の肖像。その音楽はストリートに生まれ、東京のメディアを遠く離れた場所から、先鋭的で豊かな世界を作り続けている。さあ出かけよう、日常を抜け出して、魂の叫びに耳を澄ませて――。パイオニアからアンダーグラウンド、気鋭の若手まで、ロングインタビュー&多数のリリックを収録。孤高の言葉を刻むラッパー15人のすべて。

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東京右半分

2012年、東京右傾化宣言!
この都市の、クリエイティブなパワー・バランスは、いま確実に東=右半分に移動しつつある。右曲がりの東京見聞録!
576ページ、図版点数1300点、取材箇所108ヶ所!

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東京スナック飲みある記
ママさんボトル入ります!

東京がひとつの宇宙だとすれば、スナック街はひとつの銀河系だ。
酒がこぼれ、歌が流れ、今夜もたくさんの人生がはじけるだろう、場末のミルキーウェイ。 東京23区に、23のスナック街を見つけて飲み歩く旅。 チドリ足でお付き合いください!

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