travel

Back in the ROADSIDE USA 23 The National Afro-American Museum and Cultural Center, Wilberforce, OH

いちおう人種差別というものはなくなっているはずのアメリカで、このところの警察と黒人との衝突に見られるような、そしてトランプ大統領が火に油を注いでいるような、隠されてきた人種差別の根深さに驚いたひとも多いのではないだろうか。オハイオ周南西部の小さな町ウィルバーフォースは、アメリカの奴隷解放史に重要な位置を占める場所で、1856年にはすでにウィルバーフォース大学という、プロテスタント系の黒人教育のため...

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LATEST ISSUE
最新号 2018年06月20日 Vol.312

food & drink

Neverland Diner 二度と行けないあの店で 27『佐野さん、あのレストランの名前、教えてよ。』九龍ジョー(ライター、編集者)

食のことなんておざなりだった20代前半、一年間だけ築地市場で働いていたことがある。きっかけは……なんだったっけ。4年付き合った彼女にフラれたから、新卒で入った映像制作会社をやめたかったから、いずれにせよたいした話じゃなかった。立川流の落語家になりたくて、当時の前座は河岸修行すると聞いたから、ってたまに人に話してきたけど、たぶんあとからデッチ上げた理由だ。許してほしい。魚のことなんて何も知らなかった。それでもどうにかなった。朝4時に場内に着くと、まずダンベに入った魚の名前と目方をメモする。これなんだろ? あ、ホウボウ。マルにヨ? 養殖か。

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art

カーテンの襞から覗く顔

現役の、という言い方は変だけど、いま生きている作家の美術には大別して「現代美術系」と「団体展系」がある。そのどちらにも入らない作家は、美術館でも美術雑誌でもなかなかフィーチャーされにくいけれど、そういう作家たちのほうが実はたくさんいて、ただ見つけにくいだけなんじゃないかと思うようになった。藤田淑子という作家を知ったのはまだ2~3年前のこと。どこかの展覧会のレセプションでポートフォリオを見せてもらったのか、銀座ヴァニラ画廊の公募展に送られてきた作品を見たのが先だったのか。よく覚えてないけれど、すごく妙な絵だな、と思ったのはよく覚えている。銀色の背景に、ほとんど赤と青、みたいな単純な色合いの人物やカーテンのドレープ、つまりひだひだがべたっと描かれていて、でも人物には目も鼻も口もない。むしろ主役は赤や青のひだひだみたいだ。

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music

数の子ミュージックメイトの素晴らしき「身内音楽」世界(文:臼井悠)

「身内音楽」と聞いて、いったいどんな音楽を思い浮かべますか。今年の冬ごろ三宿にある『バー725』のママから、「こんど身内音楽のDJイベントやるから遊びにこない? 絶対好きだから!!!」と激しく誘われた。DJの名前は「数の子ミュージックメイト」さんといい、身内音楽ってのは合唱コンクールとかカラオケスナックの録音とか、いわゆる商業ベースにのらない素人音源で、しかも数の子さんはそのハードコアな収集家らしい。うーーーん、マジでなにがなにやらすぎ(笑)! 残念なことにその日はヤボ用でいけなかったのだけど、気になって気になってしょうがないので、数の子さんのご自宅に突撃訪問してきました。数の子さん、身内音楽って、いったいなんなんですか!!

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travel

Back in the ROADSIDE USA 78 Petrified Creatures Museum of Natural History, Richfield Springs, New York

ニューヨークシティからカナダ国境まで広がるニューヨーク州の真ん中へんにある、小さな町リッチフィールド・スプリングスは、マンハッタンから4時間ほどのドライブ。オープンが1934年というペトリファイド・クリーチャー・ミュージアムは、太古の恐竜と化石を観察しながら、自分で化石を掘り出せる体験型の学習観光施設だ。とはいえ最大の魅力は林のあちこちに配置された、手作り感あふれすぎのコンクリート製恐竜。午後の日差しを浴びて蛍光色のようにぎらぎら光る極彩色の皮膚は、科学というより現代美術の領域に足を踏み入れているような、ビザール感をにじませている。

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movie

桃色の罠――日本成人映画再考 04 山本晋也と『大色魔』(文:鈴木義昭)

やっと捜し出したフィルムだった。何度も映画会社に電話して、実際に企画の説明にも出かけた。映画会社も古いフィルムが稼働するのは願ってもないという雰囲気だったし、旧作が再評価されるのは良いことだと思ってくれたようだった。しかし、実際に「〇〇の映画の原版をお願いします」と依頼しても、それを膨大な倉庫に保管されたフィルムの中から見つけ出すというのは、こちらが思う程には簡単にはいかないものらしく、それなりに時間を要した。「ありましたよ!」という電話があると、小躍りして喜んだものだ。

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AFTER HOURS
編集後記 : 今週も最後までお付き合い、ありがとうございました。いつもに増して奇妙なラインナップでしたが、気に入っていただけたでしょうか。

この後記を書いているのは18日の月曜日。NHKラジオ第一の「すっぴん」で宮沢章夫さんとお話しすることになり、必死で起きて朝8時に渋谷のNHKラジオに・・・着いたところで地震速報。「とりあえず待機しててください」ということで2時間ほど待ったのですが、とてもリクエストされていた「インディーズ演歌」とか「秘宝館やラブホテルのUSB写真集」などという話題で盛り上がる場合じゃない感じになってきて、番組中止。NHKの社食で報道観ながら、ひとり朝食バイキングして帰宅しました・・・番組は9月に再挑戦するそうなので、待っていてくれたみなさまは、お楽しみに! しかし関西ロードサイダーズのみなさまは、大丈夫だったでしょうか。一日も早く収束することをこころから願っています。

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BOOKS

ROADSIDE LIBRARY vol.005
渋谷残酷劇場(PDFフォーマット)

プロのアーティストではなく、シロウトの手になる、だからこそ純粋な思いがこめられた血みどろの彫刻群。

これまでのロードサイド・ライブラリーと同じくPDF形式で全289ページ(833MB)。展覧会ではコラージュした壁画として展示した、もとの写真280点以上を高解像度で収録。もちろんコピープロテクトなし! そして同じく会場で常時上映中の日本、台湾、タイの動画3本も完全収録しています。DVD-R版については、最近ではもはや家にDVDスロットつきのパソコンがない!というかたもいらっしゃると思うので、パッケージ内には全内容をダウンロードできるQRコードも入れてます。

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ROADSIDE LIBRARY vol.004
TOKYO STYLE(PDFフォーマット)

書籍版では掲載できなかった別カットもほとんどすべて収録してあるので、これは我が家のフィルム収納箱そのものと言ってもいい

電子書籍版『TOKYO STYLE』の最大の特徴は「拡大」にある。キーボードで、あるいは指先でズームアップしてもらえれば、机の上のカセットテープの曲目リストや、本棚に詰め込まれた本の題名もかなりの確度で読み取ることができる。他人の生活を覗き見する楽しみが『TOKYO STYLE』の本質だとすれば、電書版の「拡大」とはその密やかな楽しみを倍加させる「覗き込み」の快感なのだ――どんなに高価で精巧な印刷でも、本のかたちではけっして得ることのできない。

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ROADSIDE LIBRARY vol.003
おんなのアルバム キャバレー・ベラミの踊り子たち(PDFフォーマット)

伝説のグランドキャバレー・ベラミ・・・そのステージを飾った踊り子、芸人たちの写真コレクション・アルバムがついに完成!

かつて日本一の石炭積み出し港だった北九州市若松で、華やかな夜を演出したグランドキャバレー・ベラミ。元従業員寮から発掘された営業用写真、およそ1400枚をすべて高解像度スキャンして掲載しました。データサイズ・約2ギガバイト! メガ・ボリュームのダウンロード版/USB版デジタル写真集です。
ベラミ30年間の歴史をたどる調査資料も完全掲載。さらに写真と共に発掘された当時の8ミリ映像が、動画ファイルとしてご覧いただけます。昭和のキャバレー世界をビジュアルで体感できる、これ以上の画像資料はどこにもないはず! マンボ、ジャズ、ボサノバ、サイケデリック・ロック・・・お好きな音楽をBGMに流しながら、たっぷりお楽しみください。

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ROADSIDE LIBRARY vol.002
LOVE HOTEL(PDFフォーマット)

――ラブホの夢は夜ひらく

新風営法などでいま絶滅の危機に瀕しつつある、遊びごころあふれるラブホテルのインテリアを探し歩き、関東・関西エリア全28軒で撮影した73室! これは「エロの昭和スタイル」だ。もはや存在しないホテル、部屋も数多く収められた貴重なデザイン遺産資料。『秘宝館』と同じく、書籍版よりも大幅にカット数を増やし、オリジナルのフィルム版をデジタル・リマスターした高解像度データで、ディテールの拡大もお楽しみください。
円形ベッド、鏡張りの壁や天井、虹色のシャギー・カーペット・・・日本人の血と吐息を桃色に染めあげる、禁断のインテリアデザイン・エレメントのほとんどすべてが、ここにある!

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ROADSIDE LIBRARY vol.001
秘宝館(PDFフォーマット)

――秘宝よ永遠に

1993年から2015年まで、20年間以上にわたって取材してきた秘宝館。北海道から九州嬉野まで11館の写真を網羅し、書籍版では未収録のカットを大幅に加えた全777ページ、オールカラーの巨大画像資料集。
すべてのカットが拡大に耐えられるよう、777ページページで全1.8ギガのメガ・サイズ電書! 通常の電子書籍よりもはるかに高解像度のデータで、気になるディテールもクローズアップ可能です。
1990年代の撮影はフィルムだったため、今回は掲載するすべてのカットをスキャンし直した「オリジナルからのデジタル・リマスター」。これより詳しい秘宝館の本は存在しません!

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捨てられないTシャツ

70枚のTシャツと、70とおりの物語。
あなたにも〈捨てられないTシャツ〉ありませんか? あるある! と思い浮かんだあなたも、あるかなあと思ったあなたにも読んでほしい。読めば誰もが心に思い当たる「なんだか捨てられないTシャツ」を70枚集めました。そのTシャツと写真に持ち主のエピソードを添えた、今一番おシャレでイケてる(?)“Tシャツ・カタログ"であるとともに、Tシャツという現代の〈戦闘服〉をめぐる“ファッション・ノンフィクション"でもある最強の1冊。 70名それぞれのTシャツにまつわるエピソードは、時に爆笑あり、涙あり、ものすんごーい共感あり……読み出したら止まらない面白さです。

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圏外編集者

編集に「術」なんてない。
珍スポット、独居老人、地方発ヒップホップ、路傍の現代詩、カラオケスナック……。ほかのメディアとはまったく違う視点から、「なんだかわからないけど、気になってしょうがないもの」を追い続ける都築響一が、なぜ、どうやって取材し、本を作ってきたのか。人の忠告なんて聞かず、自分の好奇心だけで道なき道を歩んできた編集者の言葉。
多数決で負ける子たちが、「オトナ」になれないオトナたちが、周回遅れのトップランナーたちが、僕に本をつくらせる。
編集を入り口に、「新しいことをしたい」すべてのひとの心を撃つ一冊。

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ROADSIDE BOOKS
書評2006-2014

こころがかゆいときに読んでください
「書評2006-2014」というサブタイトルのとおり、これは僕にとって『だれも買わない本は、だれかが買わなきゃならないんだ』(2008年)に続く、2冊めの書評集。ほぼ80冊分の書評というか、リポートが収められていて、巻末にはこれまで出してきた自分の本の(編集を担当した作品集などは除く)、ごく短い解題もつけてみた。
このなかの1冊でも2冊でも、みなさんの「こころの奥のかゆみ」をスッとさせてくれたら本望である。

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独居老人スタイル

あえて独居老人でいること。それは老いていくこの国で生きのびるための、きわめて有効なスタイルかもしれない。16人の魅力的な独居老人たちを取材・紹介する。
たとえば20代の読者にとって、50年後の人生は想像しにくいかもしれないけれど、あるのかないのかわからない「老後」のために、いまやりたいことを我慢するほどバカらしいことはない――「年取った若者たち」から、そういうスピリットのカケラだけでも受け取ってもらえたら、なによりうれしい。

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ヒップホップの詩人たち

いちばん刺激的な音楽は路上に落ちている――。
咆哮する現代詩人の肖像。その音楽はストリートに生まれ、東京のメディアを遠く離れた場所から、先鋭的で豊かな世界を作り続けている。さあ出かけよう、日常を抜け出して、魂の叫びに耳を澄ませて――。パイオニアからアンダーグラウンド、気鋭の若手まで、ロングインタビュー&多数のリリックを収録。孤高の言葉を刻むラッパー15人のすべて。

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東京右半分

2012年、東京右傾化宣言!
この都市の、クリエイティブなパワー・バランスは、いま確実に東=右半分に移動しつつある。右曲がりの東京見聞録!
576ページ、図版点数1300点、取材箇所108ヶ所!

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東京スナック飲みある記
ママさんボトル入ります!

東京がひとつの宇宙だとすれば、スナック街はひとつの銀河系だ。
酒がこぼれ、歌が流れ、今夜もたくさんの人生がはじけるだろう、場末のミルキーウェイ。 東京23区に、23のスナック街を見つけて飲み歩く旅。 チドリ足でお付き合いください!

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