電子画像集第6弾『BED SIDE MUSIC――めくるめくお色気レコジャケ宇宙』

2016年の『秘宝館』から数えて6冊目になるロードサイダーズ版電子書籍『BED SIDE MUSIC ―― めくるめくお色気レコジャケ宇宙』が、ついにリリース!


本メルマガでもおなじみの「日本でいちばん展覧会を見る男」であり、稀代のレコード・コレクターでもある山口‘Gucci’佳宏氏が長年収集してきた、「お色気たっぷりのレコードジャケットに収められた和製インストルメンタル・ミュージック」という、キワモノ中のキワモノ・コレクション。

グッチさんは「いまもまだ集めてる」そうですが、とりあえず2019年6月までに収集されたアルバム、シングル盤あわせて855枚! その表ジャケットはもちろん、裏ジャケ、表裏見開き(けっこうダブルジャケット仕様が多かった)、さらには歌詞・解説カードにオマケポスターまで、とにかくあるものすべてを撮影。画像数2660カットという、印刷本ではぜったいに不可能なコンプリート・アーカイブです!


ROADSIDE LIBRARY vol.006:
BED SIDE MUSIC――めくるめくお色気レコジャケ宇宙

山口‘Gucci’佳宏+都築響一 編

PDFフォーマット  全2759ページ(3.65GB)
ダウンロード版 2,000円 [サンプル音源なし](税別)
特製USBメモリ版 3,500円 [サンプル音源5曲付き](税別)+送料360円 [978-4-9910880-5-6]


[内容]
序文(都築響一)
解説(山口‘Gucci’佳宏)
1. アート系
2. ポーズ
3. エロ顔
4. ザ・ヌード
5. ムーディー
6. ビューティー
7. モード
8. 水着
9. 薄幸
10. 和
11. 美女と楽器
12. カクテル
13. 夜
14. クリスマス
15. イラストレーション
16. 竹久夢二
17. ヘンテコ
18. シンメトリー
19. 表裏使い廻し
20. シリーズもの
21. ボックス・セット
22. ジャケ帯
インタビュー(山口‘Gucci’佳宏)
収録音源について

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USB版の場合、お申込みいただきましたら事務局より注文確認のメールをお送りいたします。お申込みから1週間以内の発送を予定しています。ダウンロード版の場合も事務局よりダウンロード方法についてメールいたします。



「お色気レコジャケ」なんて初耳、というかたもいらっしゃると思うので、とりあえず僕が書いた序文をお読みください。

雑誌の巻頭や書店の写真集コーナーを彩るセクシー・グラビアを眺めながら、ふと思う。どうして自分はこういうグラビアアイドルに惹かれないのだろう。

それはたぶん、「幸薄く見えない」からだ。見事な身体に、見事な顔。極小水着を食い込ませようが、縄で縛られようが、彼女たちはすべてのカットで自信にあふれ、鼻息荒くページをめくる男性読者を上から見下ろす。その行く手に、とりあえずこれから数年は立ちふさがるなにものもない(ように見える)グラビアアイドルたちに、不幸な陰はひとかけらもない。それが僕を萎えさせる。

1960年代から70年代初期にかけて各レコード会社から無数にリリースされ、いつのまにか跡形もなく消えてしまった、「夜のムードを高める」ためのインスト・レコードという音楽ジャンルがあった。


よく知られた歌謡曲やスタンダード・ナンバーのインストルメンタル・バージョンをただただ並べ、ときとして曲と曲のあいだにセクシーなお姉さんの語り(ナレーション)を入れてアルバム全編をつないでいく、なんともユニークな形態のアルバムを、音楽ファンのどれほどが知るだろう。

いま「インストバンド」というと、「あらかじめ失われた恋人たち」のようなダブだったり、テクノやジャズだったり、意図的にボーカルを排したアーティスティックな音楽を指すわけだが、1960年代から70年代初期にかけては、そういうオリジナリティを追求する音楽とはまたちがうインスト・レコードが無数に作られていた。一時は日本中のレコード店に流通し、なかにはかなりの枚数を売り上げたアルバムもあったけれど、70年代後半ごろから急激に廃れていって、いまではまったく見かけなくなってしまった。








表裏ジャケ、ダブルジャケ仕様は外、内側もすべて収録
















「夜のムードを高める」目的と書いたが、実はインスト・レコードが実際、昭和40年代の日本でどのように使用されたのかはよくわかっていない。インスト・レコードが出回っていた当時、僕は子供すぎたし、制作に携わっていた人々はすでにレコード会社にほとんど残っていない。真摯な音楽ファン向けではなかったろうから、それについて書かれた文献もない。音楽雑誌にすら取り上げられなかった、昭和の夜のBGM・・・・・・。

ジャケットの雰囲気や内容からして、「夜用」を主に意図されたのだろうが、いざというときになって、こんなヌード写真のアルバムを取り出してきたら、女は燃えるよりも萎えるのではないかという気もする。とはいえ曲自体はあくまでインストルメンタルであって、「官能小説朗読」とかではないので、オナニー用途にも向かなかったろう。












「意味不明」のレコード群は、そのつくりもまた、いい意味でも悪い意味でもユニークだった。まず、タイトルがてきとう。「ピンク」と「ムード」と「夜」と「誘惑」と「サックス」を組み合わせれば一丁上がり、みたいな。

そしてデザインがてきとう。曲の内容とまったく関連のない、単なる外人女性ヌード写真が全面にフィーチャーされ、なのに曲は純邦楽という、ねじれきったケースが大多数を占める。

そのヌード写真、お色気写真も表ジャケットと裏ジャケットで、同じ写真を反転して使用したり、それすらも面倒くさかったのか、そのまま2回使っているケースまである。現在ではとうてい考えられない、デザイナー絶句の荒業だ。








そしてまたタイトルの書きかたで、全編インストであるにもかかわらず、一見オリジナルの歌曲コレクションであるように錯覚させるジャケがある。よ~く見ると演奏者が表記されているが、中にはダブルジャケットの内側にしか表記がないものもあり、そうなると買ってみるまでわからない・・・・・・騙しですね、ほとんど。

そういう適当さがどくどく滲み出るお色気インスト・レコードだが、多くの場合、演奏者は一流、超一流のプロ・ミュージシャンが担当していた。ただ、こうした楽曲はレコード会社の買い切りが普通だったため、ひとつの演奏が何度も手を変え品を変え、というかバンド名を適当に変えたりして、くりかえし使用されているのも特徴だ。ミュージシャン本人も知らないままのレコードも、けっこうあるかもしれない。

しかも、そのようにインストの演奏であるにもかかわらず、ジャケットには全曲の歌詞が印刷されていることが珍しくない。これは「聴いてるうちに歌いたくなった人用」だろうか、カラオケ以前の時代のカラオケ代わりだったのだろうか。

知れば知るほど、謎が深まるばかりである。


象の上に雑すぎる切り抜き画像が


表ジャケにタイトルも演奏者も記されてないアルバムすら!


ズンドコ節から野球ケンまで!

こんなふうにてきとうにつくられ、てきとうに消費されて、だれも気にしないうちに消えていったのが、昭和40年代の日本に現れ消えたセクシーな徒花・お色気インスト・レコードだ。そうして、レア・グルーヴとして高値がつくこともなく、和物DJ諸君ですら見向きもしない、中古レコ屋のエサ箱でホコリをかぶったままの不良在庫を、ひたすら集め続けた男がいた。

レコード・コレクターの山口‘Gucci’佳宏氏による約850枚の日本人演奏もの「お色気ジャケ・インスト・レコード」コレクションを紹介する、これは本邦初の(そしてたぶん最後の)決定版電子書籍である。






いまから40年前、50年前だから、モデルの質だってグラビアアイドルとは比較にならない。現在なら全員「熟女枠」に入れられてしまいそうな、くたびれた身体が堂々と30センチ角のLPジャケットに収まっている。その写真とても、ほとんどはアルバムのために撮影されたのではなく、通信社あたりのストックからてきとうにえらんだものだったろう。

無邪気に微笑んだり、思わせぶりにからだを投げ出す彼女たちは、自分のセクシーな写真がはるか極東の島国で、『ウナ・セラ・ディ東京』や『人形の家』や『黒ネコのタンゴ』と一緒になっていることを知るよしもない。

てきとうな選曲と、てきとうなデザインと、てきとうな写真。そんなふうに消費されるけなげな熟女モデルの表情から、身体から、そしてジャケットから滲み出る「陰」の深みに、きみの官能はどうかきたてられるだろうか。




繰り返しになるが、これらのレコードはいまから40年前、50年前につくられたものである。そして、ここまでくればもうおわかりのように、この時代のほうが実は、現在よりずっと、レコジャケ・デザインは自由だった。

半世紀前とは比較にならないほどポピュラー・ミュージックの地位が向上し、比較にならない量の新譜が量産され、プロフェッショナルなグラフィック・デザイナーがジャケットを手がけ、大手レコード会社に頼らないインディーズも増えて、そうしていま、ヌード写真を使用したジャケットを見かけることはまずない。別にヌードだからいいというわけではないけれど、「オトナのお色気」を醸し出すジャケットすら、ほとんどない。

ほかの印刷物と同じように、レコードやCDでも過剰な性表現は取り締まりの対象になるが、音楽業界が特別厳しい規制のもとにある、なんてことはない。「放送禁止歌」と一緒で、すべて制作側の自主規制によるものだ。大手のレコード会社だけでなく、インディーズですら。


絶妙すぎる乳首の位置取り!


タバコの煙がタイトルを描くオトナ感


お色気ナレーション入りの「コンセプト・アルバム」もあった

いま、音楽業界は「子供の音楽」によって生き延びている。エクザイルからAKBからビジュアル系まで。「何年も映画館に行ってない」ように、「何年もCD買ってない」オトナが、どれほどたくさんいることか。

オトナが買うからこそ、オトナの色気をアピールするジャケットがあったのだろうが、いまやオトナが買いたくなる音楽自体が減ってしまった。いや、あるのだけれど、メディアに乗らなくなってしまった。音楽業界では昔の音源の「リイッシュー」がブームで、それはたしかにオトナ向けだけど、何万円もするボックスセットを予約購入するような、マニアックなオトナ向けの商品でしかない。

かつてのように音楽が、そして音楽自体だけでなくレコード・ジャケットというものが、日々の生活空間のなかで存在感に輝く時代は、もう二度と来ないのだろう。あらゆるレコード・コレクション道のうちでも、最底辺の一角を占めるにちがいない「お色気インスト・レコード」という徒花。それは秘宝館やラブホテルやピンク映画ポスターと同じように、失ったことすら気がつかないままに僕らが失ってしまった、たからものでもある。「てきとうさ」という、オトナのフィロソフィでもある。








見ているだけで昭和のお色気にむせてしまうような2500枚以上の写真に加えて、

・山口‘Gucci’佳宏氏による詳細な解説

・当時日本コロムビアに所属し、演奏を担当したサックス奏者・稲垣次郎氏のインタビュー

・CDでは聴けない珠玉のサンプル音源5曲!

1. ナイチンゲール
「ECSTASY 恍惚/エクスタシー 川原正美とエキゾティック・サウンド 」より
2. ヘイ・ジュード
「ロックとラテンの激突 見砂直照と東京キューバン・ボーイズ & 稲垣次郎とソウル・メディア」より
3. 学園天国
「歌謡ヒット速報 稲垣次郎 ゴールデン・ポップ」より
4. ワン・レイニー・ナイト・イン・トーキョー
「真夜中のレキント・ギター ベッドで煙草を吸わないで 木村好夫とザ・ビイアーズ」より
5. あなたが帰った鏡の前で
「愛しすぎて男を天国に行かせた女のお話」より


全画像の中から特選ジャケット、600枚ほど選んで高速スライドショーにしてみました。1カット1秒で8分弱あります!(笑)年齢制限あり!

30センチ角のLPジャケットはスキャナーからはみ出してしまうので、1枚1枚、永遠に続くかと思われた複写作業を経てのデジタル・コレクション化。これ以上のアーカイブは、今後もありえないと断言できます(まあやろうというひともいないだろうが)!

ほんの40~50年前に日本の音楽業界はこんなものを大量生産していて、いまはすっかりなかったことになってる!という、秘宝館やオールドスタイル・ラブホテルやキャバレーの踊り子たちとまったく同じ「忘れられた宝物」を、ぜひご覧ください。



ROADSIDE LIBRARY vol.006:
BED SIDE MUSIC――めくるめくお色気レコジャケ宇宙

山口‘Gucci’佳宏+都築響一 編

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ダウンロード版 2,000円 [サンプル音源なし](税別)
特製USBメモリ版 3,500円 [サンプル音源5曲付き](税別)+送料360円 [ISBN:978-4-9910880-5-6]

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BOOKS

ROADSIDE LIBRARY
天野裕氏 写真集『わたしたちがいたところ』
(PDFフォーマット)

ロードサイダーズではおなじみの写真家・天野裕氏による初の電子書籍。というか印刷版を含めて初めて一般に販売される作品集です。

本書は、定価10万円(税込み11万円)というかなり高価な一冊です。そして『わたしたちがいたところ』は完成された書籍ではなく、開かれた電子書籍です。購入していただいたあと、いまも旅を続けながら写真を撮り続ける天野裕氏のもとに新作が貯まった時点で、それを「2024年度の追加作品集」のようなかたちで、ご指定のメールアドレスまで送らせていただきます。

旅するごとに、だれかと出会いシャッターを押すごとに、読者のみなさんと一緒に拡がりつづける時間と空間の痕跡、残香、傷痕……そんなふうに『わたしたちがいたところ』とお付き合いいただけたらと願っています。

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ROADSIDE LIBRARY vol.006
BED SIDE MUSIC――めくるめくお色気レコジャケ宇宙(PDFフォーマット)

稀代のレコード・コレクターでもある山口‘Gucci’佳宏氏が長年収集してきた、「お色気たっぷりのレコードジャケットに収められた和製インストルメンタル・ミュージック」という、キワモノ中のキワモノ・コレクション。

1960年代から70年代初期にかけて各レコード会社から無数にリリースされ、いつのまにか跡形もなく消えてしまった、「夜のムードを高める」ためのインスト・レコードという音楽ジャンルがあった。アルバム、シングル盤あわせて855枚! その表ジャケットはもちろん、裏ジャケ、表裏見開き(けっこうダブルジャケット仕様が多かった)、さらには歌詞・解説カードにオマケポスターまで、とにかくあるものすべてを撮影。画像数2660カットという、印刷本ではぜったいに不可能なコンプリート・アーカイブです!

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ROADSIDE LIBRARY vol.005
渋谷残酷劇場(PDFフォーマット)

プロのアーティストではなく、シロウトの手になる、だからこそ純粋な思いがこめられた血みどろの彫刻群。

これまでのロードサイド・ライブラリーと同じくPDF形式で全289ページ(833MB)。展覧会ではコラージュした壁画として展示した、もとの写真280点以上を高解像度で収録。もちろんコピープロテクトなし! そして同じく会場で常時上映中の日本、台湾、タイの動画3本も完全収録しています。DVD-R版については、最近ではもはや家にDVDスロットつきのパソコンがない!というかたもいらっしゃると思うので、パッケージ内には全内容をダウンロードできるQRコードも入れてます。

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ROADSIDE LIBRARY vol.004
TOKYO STYLE(PDFフォーマット)

書籍版では掲載できなかった別カットもほとんどすべて収録してあるので、これは我が家のフィルム収納箱そのものと言ってもいい

電子書籍版『TOKYO STYLE』の最大の特徴は「拡大」にある。キーボードで、あるいは指先でズームアップしてもらえれば、机の上のカセットテープの曲目リストや、本棚に詰め込まれた本の題名もかなりの確度で読み取ることができる。他人の生活を覗き見する楽しみが『TOKYO STYLE』の本質だとすれば、電書版の「拡大」とはその密やかな楽しみを倍加させる「覗き込み」の快感なのだ――どんなに高価で精巧な印刷でも、本のかたちではけっして得ることのできない。

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ROADSIDE LIBRARY vol.003
おんなのアルバム キャバレー・ベラミの踊り子たち(PDFフォーマット)

伝説のグランドキャバレー・ベラミ・・・そのステージを飾った踊り子、芸人たちの写真コレクション・アルバムがついに完成!

かつて日本一の石炭積み出し港だった北九州市若松で、華やかな夜を演出したグランドキャバレー・ベラミ。元従業員寮から発掘された営業用写真、およそ1400枚をすべて高解像度スキャンして掲載しました。データサイズ・約2ギガバイト! メガ・ボリュームのダウンロード版/USB版デジタル写真集です。
ベラミ30年間の歴史をたどる調査資料も完全掲載。さらに写真と共に発掘された当時の8ミリ映像が、動画ファイルとしてご覧いただけます。昭和のキャバレー世界をビジュアルで体感できる、これ以上の画像資料はどこにもないはず! マンボ、ジャズ、ボサノバ、サイケデリック・ロック・・・お好きな音楽をBGMに流しながら、たっぷりお楽しみください。

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ROADSIDE LIBRARY vol.002
LOVE HOTEL(PDFフォーマット)

――ラブホの夢は夜ひらく

新風営法などでいま絶滅の危機に瀕しつつある、遊びごころあふれるラブホテルのインテリアを探し歩き、関東・関西エリア全28軒で撮影した73室! これは「エロの昭和スタイル」だ。もはや存在しないホテル、部屋も数多く収められた貴重なデザイン遺産資料。『秘宝館』と同じく、書籍版よりも大幅にカット数を増やし、オリジナルのフィルム版をデジタル・リマスターした高解像度データで、ディテールの拡大もお楽しみください。
円形ベッド、鏡張りの壁や天井、虹色のシャギー・カーペット・・・日本人の血と吐息を桃色に染めあげる、禁断のインテリアデザイン・エレメントのほとんどすべてが、ここにある!

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ROADSIDE LIBRARY vol.001
秘宝館(PDFフォーマット)

――秘宝よ永遠に

1993年から2015年まで、20年間以上にわたって取材してきた秘宝館。北海道から九州嬉野まで11館の写真を網羅し、書籍版では未収録のカットを大幅に加えた全777ページ、オールカラーの巨大画像資料集。
すべてのカットが拡大に耐えられるよう、777ページページで全1.8ギガのメガ・サイズ電書! 通常の電子書籍よりもはるかに高解像度のデータで、気になるディテールもクローズアップ可能です。
1990年代の撮影はフィルムだったため、今回は掲載するすべてのカットをスキャンし直した「オリジナルからのデジタル・リマスター」。これより詳しい秘宝館の本は存在しません!

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捨てられないTシャツ

70枚のTシャツと、70とおりの物語。
あなたにも〈捨てられないTシャツ〉ありませんか? あるある! と思い浮かんだあなたも、あるかなあと思ったあなたにも読んでほしい。読めば誰もが心に思い当たる「なんだか捨てられないTシャツ」を70枚集めました。そのTシャツと写真に持ち主のエピソードを添えた、今一番おシャレでイケてる(?)“Tシャツ・カタログ"であるとともに、Tシャツという現代の〈戦闘服〉をめぐる“ファッション・ノンフィクション"でもある最強の1冊。 70名それぞれのTシャツにまつわるエピソードは、時に爆笑あり、涙あり、ものすんごーい共感あり……読み出したら止まらない面白さです。

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圏外編集者

編集に「術」なんてない。
珍スポット、独居老人、地方発ヒップホップ、路傍の現代詩、カラオケスナック……。ほかのメディアとはまったく違う視点から、「なんだかわからないけど、気になってしょうがないもの」を追い続ける都築響一が、なぜ、どうやって取材し、本を作ってきたのか。人の忠告なんて聞かず、自分の好奇心だけで道なき道を歩んできた編集者の言葉。
多数決で負ける子たちが、「オトナ」になれないオトナたちが、周回遅れのトップランナーたちが、僕に本をつくらせる。
編集を入り口に、「新しいことをしたい」すべてのひとの心を撃つ一冊。

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ROADSIDE BOOKS
書評2006-2014

こころがかゆいときに読んでください
「書評2006-2014」というサブタイトルのとおり、これは僕にとって『だれも買わない本は、だれかが買わなきゃならないんだ』(2008年)に続く、2冊めの書評集。ほぼ80冊分の書評というか、リポートが収められていて、巻末にはこれまで出してきた自分の本の(編集を担当した作品集などは除く)、ごく短い解題もつけてみた。
このなかの1冊でも2冊でも、みなさんの「こころの奥のかゆみ」をスッとさせてくれたら本望である。

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独居老人スタイル

あえて独居老人でいること。それは老いていくこの国で生きのびるための、きわめて有効なスタイルかもしれない。16人の魅力的な独居老人たちを取材・紹介する。
たとえば20代の読者にとって、50年後の人生は想像しにくいかもしれないけれど、あるのかないのかわからない「老後」のために、いまやりたいことを我慢するほどバカらしいことはない――「年取った若者たち」から、そういうスピリットのカケラだけでも受け取ってもらえたら、なによりうれしい。

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ヒップホップの詩人たち

いちばん刺激的な音楽は路上に落ちている――。
咆哮する現代詩人の肖像。その音楽はストリートに生まれ、東京のメディアを遠く離れた場所から、先鋭的で豊かな世界を作り続けている。さあ出かけよう、日常を抜け出して、魂の叫びに耳を澄ませて――。パイオニアからアンダーグラウンド、気鋭の若手まで、ロングインタビュー&多数のリリックを収録。孤高の言葉を刻むラッパー15人のすべて。

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東京右半分

2012年、東京右傾化宣言!
この都市の、クリエイティブなパワー・バランスは、いま確実に東=右半分に移動しつつある。右曲がりの東京見聞録!
576ページ、図版点数1300点、取材箇所108ヶ所!

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東京スナック飲みある記
ママさんボトル入ります!

東京がひとつの宇宙だとすれば、スナック街はひとつの銀河系だ。
酒がこぼれ、歌が流れ、今夜もたくさんの人生がはじけるだろう、場末のミルキーウェイ。 東京23区に、23のスナック街を見つけて飲み歩く旅。 チドリ足でお付き合いください!

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