LATEST ISSUE
最新号 2025年11月26日 Vol.670
photography
追悼:「スティルライフ」とダイアン・キートン
先々週は広島太郎の訃報をお伝えしたが、10月にはもうひとり個人的に残念な死去のニュースがあって、それは10月11日に知らされたダイアン・キートンの訃報だった。79歳、肺炎だったという。映画『アニー・ホール』でアカデミー主演女優賞を受賞したのが1977年だから、あれから半世紀も経ったのかという感慨もあった。 ダイアン・キートンは女優だけでなく映画監督でもある。優れたファッション・センスでも知られていたし、公私とものパートナーだったウディ・アレンをはじめ、ウォーレン・ベイティ、アル・パチーノと、華麗な交際歴もあった(結婚歴はなし)。
travel
動く家に暮らすということ 写真・文:ERIKO(定住旅行家・モデル)
「モンゴルではどこに滞在しますか?」 つややかな肌の若い青年に入国審査を受けながら、モンゴルのチンギスハーン空港に降り立った。良くも悪くも、その国の第一印象を決めるのは、最初に会う空港職員だと思っている。彼の話す流暢な日本語は、モンゴルが同じアジアの仲間として親日的であることを感じさせた。 近年改装されたという近代的な空港は、日本の協力で建てられたようで、日の丸とモンゴルの国旗が並んだ銘板が掲げられていた。 日本から遠く離れた地で日の丸を見ると、なんだか胸が熱くなる。年のせいだろうか。
art
暗黒絵日記 のり子の夢は夜ひらく 108 のり子のジュークボックス (画・文:新開のり子)
今日は「のりこのジュークボックス」ということで、私の人生を表すようなタイトルや歌詞レコードジャケットを描きます。 松山千春が衝撃を受けたという岡林信康の「山谷ブルース」。山谷のドヤ街で暮らす男性日雇い労働者の視線で、独白的な内容だが、社会の中での自分たちの存在感を歌っているという。 松山千春は子供の頃にこの歌を聞いたとき、金槌で頭をなぐられたようなきがしたと。 自分の境遇と重ね合わせたといいます。
photography
once upon a time ~ もうひとつのカリフォルニア・ドリーミン 16 東京ワンダーランド ブルース・オズボーン(写真家)
「写真家にとってスタジオは、カウボーイにとっての馬のようなものだ」――そんなことを豪語していた僕にぴったりな住まい兼スタジオのスペースが見つかって、浅草での生活がスタートすると、雑誌関係者や音楽業界、広告会社の人たちが打ち合わせと称して頻繁に訪れるようになった。「浅草がソーホーに!」とまで紹介した雑誌もあったほど。 せっかくたくさんの人が来るんだからと、スタジオに来る人たちのポートレートを撮ることを思いついた。それも、ただのポートレートではなく“爆笑ポートレート”。
design
デザインの世間体 051 フリースタイル・イルミネーション (写真・文:若生友見)
いよいよ来月で今年も終わりですね。 ツリーなどの装飾だとか、店内に流れる音楽だとか、クリスマスが近づいていることを知らせてくれるものはいろいろありますが、一番「ああ、今年もこのシーズンが始まったな」と感じるのは街のイルミネーションではないでしょうか。 商業施設、駅前、個人宅……。プロが監修した立派なイルミネーションよりも、個人が善意や趣味で行なっているフリースタイルのイルミネーションのほうに、どうしても私は惹かれてしまいます。
food & drink
世界の中のインド亜大陸食紀行/日本編 佐渡島で気づいたインド・ネパール料理店のリアル (写真・文:小林真樹 / 編集:島田真人)
首都圏や関西・東海といった大都市圏はもとより、「えっ、こんなところに!?」という辺境の地にすらネパール国旗がたなびく光景はいまや珍しくなくなった。ネパール国旗があるということはつまり、そこにネパール人の店があるということである。それだけネパール人はアグレッシブに、日本全国津々浦々で飲食店をいとなんでいるのだ。 料理の味もさることながら、インド亜大陸系の人々が「なぜ、そんなところで」商売をやっているのかに興味のある私は、人里離れた山村や離島でひっそりと営業するインド料理店を訪れては、そこで店をやるに至った動機や背景を店主から聞くのを楽しみにしてきた。そうして北は北海道の稚内から南は沖縄の宮古島まで食べて聞いて歩いた話をまとめたのが『日本のインド・ネパール料理店』(阿佐ヶ谷書院)である。 「佐渡島にもインド・ネパール料理店がありましたよ」
design
BORO、世界をめぐる 8 スペイン・バルセロナ編 (写真・文:辰巳清)
「ROADSIDERS’ weekly」2024年12月18日号「BORO、世界をめぐる:7 英国ロンドン編」に続き、今回は2025年3月20日から23日までスペイン・バルセロナで開催された国際パッチワークフェスティバルでのBORO展をレポートする。シドニー、メルボルン、キャンベラ、北京、深圳、ニューヨーク、ストックホルム、ヴァーナム、ロンドンに続き、バルセロナでの開催は海外10都市目となった。 2024年の春、スペイン・パッチワーク協会の理事を名乗るロザリオから一通のメールが届いた。
lifestyle
おいでよヘンタイの森 45 馬で来た客 文・イラスト:mimi(会社経営&フリー女王様)
そう、サガミドリのことを想いだす間に、強烈なお客様を思い出した ひくほど嫌だった一番のお客様は わたしにはまりすぎて離婚して、結婚を申し込んできた人だけど それは恋愛でしょ わたしの性格上そんなにイロコイするタイプではなく 執着をさせないように生きてきたのに 勝手に離婚して「責任をとってくれ」という20個も上のおじさんに 19歳はドン引き 出禁にしてもらったことがあった
AFTER HOURS
編集後記 : 今週も最後までお付き合いありがとうございました。まあいろんな記事が並びましたが、気に入ってもらえたの、あったでしょうか。
BACKNUMBERS
バックナンバー
2025年11月12日 Vol.668
lifestyle
追悼・広島太郎
food & drink
世界の中のインド亜大陸食紀行/日本編 インド菓子曼荼羅② (写真・文:小林真樹 / 編集:島田真人)
2025年10月22日 Vol.666
movie
中国抗日映画の現在地 (写真・文:水野衞子)
art
トビリシより愛を込めて
food & drink
世界の中のインド亜大陸食紀行/日本編 インド菓子曼荼羅① (写真・文:小林真樹 / 編集:島田真人)
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BOOKS
ROADSIDE LIBRARY
天野裕氏 写真集『わたしたちがいたところ』
(PDFフォーマット)
ロードサイダーズではおなじみの写真家・天野裕氏による初の電子書籍。というか印刷版を含めて初めて一般に販売される作品集です。
本書は、定価10万円(税込み11万円)というかなり高価な一冊です。そして『わたしたちがいたところ』は完成された書籍ではなく、開かれた電子書籍です。購入していただいたあと、いまも旅を続けながら写真を撮り続ける天野裕氏のもとに新作が貯まった時点で、それを「2024年度の追加作品集」のようなかたちで、ご指定のメールアドレスまで送らせていただきます。
旅するごとに、だれかと出会いシャッターを押すごとに、読者のみなさんと一緒に拡がりつづける時間と空間の痕跡、残香、傷痕……そんなふうに『わたしたちがいたところ』とお付き合いいただけたらと願っています。
ROADSIDE LIBRARY vol.006
BED SIDE MUSIC――めくるめくお色気レコジャケ宇宙(PDFフォーマット)
稀代のレコード・コレクターでもある山口‘Gucci’佳宏氏が長年収集してきた、「お色気たっぷりのレコードジャケットに収められた和製インストルメンタル・ミュージック」という、キワモノ中のキワモノ・コレクション。
1960年代から70年代初期にかけて各レコード会社から無数にリリースされ、いつのまにか跡形もなく消えてしまった、「夜のムードを高める」ためのインスト・レコードという音楽ジャンルがあった。アルバム、シングル盤あわせて855枚! その表ジャケットはもちろん、裏ジャケ、表裏見開き(けっこうダブルジャケット仕様が多かった)、さらには歌詞・解説カードにオマケポスターまで、とにかくあるものすべてを撮影。画像数2660カットという、印刷本ではぜったいに不可能なコンプリート・アーカイブです!
ROADSIDE LIBRARY vol.005
渋谷残酷劇場(PDFフォーマット)
プロのアーティストではなく、シロウトの手になる、だからこそ純粋な思いがこめられた血みどろの彫刻群。
これまでのロードサイド・ライブラリーと同じくPDF形式で全289ページ(833MB)。展覧会ではコラージュした壁画として展示した、もとの写真280点以上を高解像度で収録。もちろんコピープロテクトなし! そして同じく会場で常時上映中の日本、台湾、タイの動画3本も完全収録しています。DVD-R版については、最近ではもはや家にDVDスロットつきのパソコンがない!というかたもいらっしゃると思うので、パッケージ内には全内容をダウンロードできるQRコードも入れてます。
ROADSIDE LIBRARY vol.004
TOKYO STYLE(PDFフォーマット)
書籍版では掲載できなかった別カットもほとんどすべて収録してあるので、これは我が家のフィルム収納箱そのものと言ってもいい
電子書籍版『TOKYO STYLE』の最大の特徴は「拡大」にある。キーボードで、あるいは指先でズームアップしてもらえれば、机の上のカセットテープの曲目リストや、本棚に詰め込まれた本の題名もかなりの確度で読み取ることができる。他人の生活を覗き見する楽しみが『TOKYO STYLE』の本質だとすれば、電書版の「拡大」とはその密やかな楽しみを倍加させる「覗き込み」の快感なのだ――どんなに高価で精巧な印刷でも、本のかたちではけっして得ることのできない。
ROADSIDE LIBRARY vol.003
おんなのアルバム キャバレー・ベラミの踊り子たち(PDFフォーマット)
伝説のグランドキャバレー・ベラミ・・・そのステージを飾った踊り子、芸人たちの写真コレクション・アルバムがついに完成!
かつて日本一の石炭積み出し港だった北九州市若松で、華やかな夜を演出したグランドキャバレー・ベラミ。元従業員寮から発掘された営業用写真、およそ1400枚をすべて高解像度スキャンして掲載しました。データサイズ・約2ギガバイト! メガ・ボリュームのダウンロード版/USB版デジタル写真集です。
ベラミ30年間の歴史をたどる調査資料も完全掲載。さらに写真と共に発掘された当時の8ミリ映像が、動画ファイルとしてご覧いただけます。昭和のキャバレー世界をビジュアルで体感できる、これ以上の画像資料はどこにもないはず! マンボ、ジャズ、ボサノバ、サイケデリック・ロック・・・お好きな音楽をBGMに流しながら、たっぷりお楽しみください。
ROADSIDE LIBRARY vol.002
LOVE HOTEL(PDFフォーマット)
――ラブホの夢は夜ひらく
新風営法などでいま絶滅の危機に瀕しつつある、遊びごころあふれるラブホテルのインテリアを探し歩き、関東・関西エリア全28軒で撮影した73室! これは「エロの昭和スタイル」だ。もはや存在しないホテル、部屋も数多く収められた貴重なデザイン遺産資料。『秘宝館』と同じく、書籍版よりも大幅にカット数を増やし、オリジナルのフィルム版をデジタル・リマスターした高解像度データで、ディテールの拡大もお楽しみください。
円形ベッド、鏡張りの壁や天井、虹色のシャギー・カーペット・・・日本人の血と吐息を桃色に染めあげる、禁断のインテリアデザイン・エレメントのほとんどすべてが、ここにある!
ROADSIDE LIBRARY vol.001
秘宝館(PDFフォーマット)
――秘宝よ永遠に
1993年から2015年まで、20年間以上にわたって取材してきた秘宝館。北海道から九州嬉野まで11館の写真を網羅し、書籍版では未収録のカットを大幅に加えた全777ページ、オールカラーの巨大画像資料集。
すべてのカットが拡大に耐えられるよう、777ページページで全1.8ギガのメガ・サイズ電書! 通常の電子書籍よりもはるかに高解像度のデータで、気になるディテールもクローズアップ可能です。
1990年代の撮影はフィルムだったため、今回は掲載するすべてのカットをスキャンし直した「オリジナルからのデジタル・リマスター」。これより詳しい秘宝館の本は存在しません!
捨てられないTシャツ
70枚のTシャツと、70とおりの物語。
あなたにも〈捨てられないTシャツ〉ありませんか? あるある! と思い浮かんだあなたも、あるかなあと思ったあなたにも読んでほしい。読めば誰もが心に思い当たる「なんだか捨てられないTシャツ」を70枚集めました。そのTシャツと写真に持ち主のエピソードを添えた、今一番おシャレでイケてる(?)“Tシャツ・カタログ"であるとともに、Tシャツという現代の〈戦闘服〉をめぐる“ファッション・ノンフィクション"でもある最強の1冊。 70名それぞれのTシャツにまつわるエピソードは、時に爆笑あり、涙あり、ものすんごーい共感あり……読み出したら止まらない面白さです。
圏外編集者
編集に「術」なんてない。
珍スポット、独居老人、地方発ヒップホップ、路傍の現代詩、カラオケスナック……。ほかのメディアとはまったく違う視点から、「なんだかわからないけど、気になってしょうがないもの」を追い続ける都築響一が、なぜ、どうやって取材し、本を作ってきたのか。人の忠告なんて聞かず、自分の好奇心だけで道なき道を歩んできた編集者の言葉。
多数決で負ける子たちが、「オトナ」になれないオトナたちが、周回遅れのトップランナーたちが、僕に本をつくらせる。
編集を入り口に、「新しいことをしたい」すべてのひとの心を撃つ一冊。
ROADSIDE BOOKS
書評2006-2014
こころがかゆいときに読んでください
「書評2006-2014」というサブタイトルのとおり、これは僕にとって『だれも買わない本は、だれかが買わなきゃならないんだ』(2008年)に続く、2冊めの書評集。ほぼ80冊分の書評というか、リポートが収められていて、巻末にはこれまで出してきた自分の本の(編集を担当した作品集などは除く)、ごく短い解題もつけてみた。
このなかの1冊でも2冊でも、みなさんの「こころの奥のかゆみ」をスッとさせてくれたら本望である。
独居老人スタイル
あえて独居老人でいること。それは老いていくこの国で生きのびるための、きわめて有効なスタイルかもしれない。16人の魅力的な独居老人たちを取材・紹介する。
たとえば20代の読者にとって、50年後の人生は想像しにくいかもしれないけれど、あるのかないのかわからない「老後」のために、いまやりたいことを我慢するほどバカらしいことはない――「年取った若者たち」から、そういうスピリットのカケラだけでも受け取ってもらえたら、なによりうれしい。
ヒップホップの詩人たち
いちばん刺激的な音楽は路上に落ちている――。
咆哮する現代詩人の肖像。その音楽はストリートに生まれ、東京のメディアを遠く離れた場所から、先鋭的で豊かな世界を作り続けている。さあ出かけよう、日常を抜け出して、魂の叫びに耳を澄ませて――。パイオニアからアンダーグラウンド、気鋭の若手まで、ロングインタビュー&多数のリリックを収録。孤高の言葉を刻むラッパー15人のすべて。
東京右半分
2012年、東京右傾化宣言!
この都市の、クリエイティブなパワー・バランスは、いま確実に東=右半分に移動しつつある。右曲がりの東京見聞録!
576ページ、図版点数1300点、取材箇所108ヶ所!















