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2014年08月27日 Vol.129

art

異形の王国――開封! 安田興行社大見世物展

絶滅危惧というよりも、もはや臨終の瞬間を迎えつつある、しかもこれまでほとんど語られることのなかった昭和のストリート・カルチャー、それが見世物芸だ。そしてきのう(8月26日)からわずか12日間だけ、かつて祭りの場に輝いた見世物小屋の、息苦しくも妖しく美しい世界のカケラが銀座の地下空間に甦っている。ヴァニラ画廊でスタートしたばかりの『開封! 安田興行社大見世物展』である。「最後の見世物芸人」と言われる安田里美を追い続け、唯一の評伝である『見世物稼業――安田里美一代記』(新宿書房刊、2000年)の著者でもある鵜飼正樹さんによって、この展覧会は監修され、僕も少しだけお手伝いさせてもらった。

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travel

案山子X 13:山田かかし祭り(千葉)(写真・文 ai7n)

こんにちは。ai7n(アイン)です。今回は千葉県いすみ市山田「山田かかし祭り」を紹介します。「山田かかし祭り」は千葉県いすみ市山田地区のお祭りで、今年で7回目の開催となりました。山に囲まれた自然豊かな農村である山田地区ではお米を主に生産しており、鳥よけに使用していたかかしをお祭りのシンボルとしています。いすみ市交流事業の一環として農村部を明るくしようとお祭りを始めたそうで、地域の方に向けて開催されているお祭りです。

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travel

畸人研究学会報告 06 日本の精神医療草分けの地、京都岩倉と城守保養所資料館(写真・文 海老名ベテルギウス則雄)

日本一の観光地として、国の内外から連日多くの観光客が押し寄せる街、京都。本当どこへ行っても旅行ガイドを片手に京都観光を楽しむ人々でごった返している。しかし、京都市内でも観光客の姿をあまり見かけない場所もある。洛北の岩倉はそんな観光客の影が薄い地の一つである。第一、京都の岩倉と言われても、いったいどのあたりにあるのかわからないという人も多いだろう。かくいう私も今回の岩倉旅行に行く前までは、“京都市内の北の方”という漠然とした知識しかなかった。そんな影の薄い岩倉であるが、精神医療の関係者ならば誰でも知っている。

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lifestyle

老遊女 02 3億円の宝くじ当選を夢見る、恋する老遊女 前編(文:中山美里 写真:谷口雅彦)

「ちょっと、この話、聞いてもらえます? ペナルティが20万円、発生しちゃったんですよ……」前回の記事を書くにあたって、最年長AV女優の黒崎さんにインタビューを申し込んだ。その際、プロダクションのマネージャーから、ある女性をインタビューしてくれないかと逆にお願いをされた。その女性は沢村みきさん。昭和23年生まれ、65歳の女性である。沢村さんに、とあるAVメーカーから仕事の依頼が入ったのだが、撮影日の当日、現場に向かう途中の道端で具合が悪くなって、沢村さんが倒れてしまったのだという。

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2014年08月20日 Vol.128

art

鎮魂の光束――池田亮司『SPECTRA LONDON』

開戦百周年となる今年はヨーロッパ各地で無数のイベントが開かれている。イギリスでは開戦時の外務大臣だったエドワード・グレイ子爵の有名な言葉――「灯火がいま、ヨーロッパのあらゆる場所で消えようとしている。我らの生あるうちに、その灯火をふたたび見ることはかなわないであろう」――をもとに、イギリス全土で8月4日の夜10時から11時までの1時間、家やオフィスや店の明かりをひとつだけ残してすべて消そうという『LIGHTS OUT』なるプロジェクトがあり、それにあわせて4人のアーティストがロンドンでインスタレーションを展開。そのなかでもっとも話題を集めたのが、池田亮司による『SPECTRA』だった。

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fashion

百年の時装――世界のファッション展@神戸ファッション美術館

久しぶりに会った神戸の友人に、「きのうファッション美術館に行って・・」と話したら、「へ?」と怪訝そうなので、「ほら、六甲アイランドの」と言うと、「あ~、埋立地んとこにあるやつでしょ、遠いよ~」。遠くねえよ! 三宮から20分かそこらだよ。でも、神戸のおしゃれピープルたちは行かない。ナニワのファッショニスタ(笑)たちも、カフェめぐりで忙しくて行かない。CNNで「世界の十大ファッション・ミュージアム」に選ばれたほどなのに。間違いなく、日本最強のファッション・ミュージアムなのに。そういう不遇な神戸ファッション美術館でいま、『世界のファッション―100年前の写真と衣装は語る―』という、タイトルは地味だが要注目の展覧会が開催中だ(10月7日まで)。

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travel

隙ある風景 ROADSIDERS' remix 24 寝てる人(ケイタタ)

今号は『寝てる人 夏』。夏は外で寝てる人が多いよい季節。200枚近くどばっといってみましょ。

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travel

フィールドノオト22 大阪(畠中勝)

10代の頃、大阪、京都、兵庫を、転々としていたことがある。懐かしの三都物語だ。阪急梅田駅から、河原町駅、三宮駅といった、各都市へと向かう紅い電車からは、いずれも淀川が見え、今でも大阪といえば、車窓から眺めていた景色を思い返す。住んでいた当時は、梅田にある巨大なヨドバシカメラもまだ空き地でしかなく、今となっては梅田の変わり様に何度も迷走させらている。だから、僕自身、ノスタルジックな大阪遊びが、何の変化もない淀川という、屈託のない川端を散歩することに変わった。

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2014年08月13日 Vol.127

art

超老花壇

去年春の『極限芸術~死刑囚の表現~』展、今年春の『ヤンキー人類学』でもおなじみ、広島県福山市の鞆の津ミュージアム。そもそも地元福山で、知的障害者のための施設を運営する団体が2012年に開いたアウトサイダー・アート・ミュージアムだが、最近ではこのミュージアム自体が美術業界のアウトサイダー・アート化している気が・・・。というわけで他の美術メディアはいざしらず、本メルマガでは何度も取り上げている鞆の津ミュージアムで、今週土曜日(16日)から始まる、またもエクストリームな展覧会が『花咲くジイさん~我が道を行く超経験者たち~』。読んで字のごとく(笑)、己の信ずるままに孤独な創作活動を続けてきた老人たちを集めた、いわばアウトサイダー・アート界のお達者クラブ・ミーティングだ。最年少(!)の蛭子能収(67歳)から、最年長のダダカン(94歳)まで、12人の有名・無名作家たちが選ばれ、それぞれ辿り着いた極点を僕らに見せてくれる。

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lifestyle

ハダカのこころ、ハダカの眼 03 花電車・鮎原かおり(牧瀬茜)

彼女の通っていた芸術系の大学の映画学科には見世物小屋が好きな教授がいて、昭和の文化と見世物小屋についての講義をしていた。各地のお祭りなどを回って興行をする見世物小屋の一座は、今はもう日本に一軒しか残っていないのだが、講義の中で教授はまだ沢山の見世物小屋があった時代に自身が撮った映像を見せながら、失われつつある昭和の良さと文化について語った。以来彼女は毎年7月と11月の靖国神社のみたま祭りと花園神社の酉の市の、大寅興行社の見世物小屋に必ず足を運んだ。大学在学中に始めたカメラマンの仕事を卒業後も数年続け、その後はモバイルの通販サイトの運営会社に入りOLをしながらも、心の中ではいつも「将来は蛇女」と、 そう思っていた。

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photography

5000人の花嫁花婿――統一教会・合同結婚式写真集

「統一教会」という言葉に、みなさんはどんなイメージを想起するだろう。原理研究会、霊感商法、マインドコントロール・・・いかがわしい新宗教の代表的存在、という受け止め方がほとんどではないか。1992年に桜田淳子が合同結婚式に参加したことから、一時はかなりマスコミを賑わわせたが、このところほとんど目にすることはなかった。おととし2012年には教祖の文鮮明が亡くなっているのだが、それもたいして報道されずに終わった気がする。そのいっぽうで最近、書店には並ばないかたちで2冊の「統一教会写真集」が、実は東京の出版社から発行されているのをご存知だろうか。ひとつは2012年9月15日に執り行われた文鮮明の葬儀の模様を収めた『慟哭』(写真:酒井透、大洋図書刊、2013年)であり、今回紹介するもう一冊がこの7月に出版されたばかりの『WORLD WIDE WEDDING』。こちらは今年2月に挙行された合同結婚式の模様を、ふたりのカメラマンが捉えたA4版上製本の豪華写真集だ。

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archive

直島の超絶スクラップ・アーティスト!

単行本に未収録の原稿をサルベージする「アーカイブ」コーナー。前にやったのはいつだったか忘れちゃうぐらい久しぶりですが、夏休み直前ということで今週は、2009年8月にこのメルマガの前に書いていたブログで紹介した、直島の小さな文房具屋の話をお送りします。ご主人の村尾さんは、2009年ですでに80歳だったので、いまごろはもうすぐ85歳になるはず。しばらくお会いしていないので、お元気だといいのですが。この休みに直島行きを計画している方は、ぜひ覗いてみてください。フェリー乗り場からも、『直島銭湯 I♥湯』からも歩いてすぐですから!

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2014年08月06日 Vol.126

travel

岐阜の小京都にニッポンの安心感を見た!――全日本食品サンプルあーとグランプリin郡上

そろそろ夏休み本番が近づき、準備に余念のないみなさま、いまだノー・アイデアのみなさま、まったく休みの取れないみなさま・・・悲喜こもごもの日々でありましょうか。今週は夏休みに向けた旅特集。しかし北海道だの沖縄だの国内メジャー・デスティネーションの陰で、ほとんど候補に上らないと思われる(失礼!)、中部地区の岐阜県郡上市、関市、愛知県蒲郡市という3地点を取り上げる。こんな夏休み特集、このメルマガだけだろうなあ・・・。それではまず、岐阜県中部の小京都・郡上八幡から。

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travel

ツチノコも口裂け女も、みんな岐阜から生まれた!――『奇なるものへの挑戦』@岐阜県博物館

名古屋と郡上八幡のちょうど中間あたりにあるのが関市。「関の孫六」の名を知るひとも多かろう、鎌倉時代に遡る700余年の歴史を持つ、日本どころか世界有数の刃物生産地である。が、しかし! 郡上よりもずっと名古屋に近いにもかかわらず、自動車以外ではかなり不便なアクセス。その不便な関市のさらに町はずれの広大な岐阜百年公園内という、おそらく全国有数のアクセス難易度を誇る県立博物館、それが岐阜県博物館である。ちなみに公共交通機関を使って名古屋から行こうとすると、名古屋駅からJR岐阜駅まで約20分、そこから岐阜バスで小屋名まで38分。さらに徒歩15分で百年公園北口に到着、さらに徒歩7分でようやく博物館に辿り着く。

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travel

私のアタマは貝の殻・・・――復活! 竹島ファンタジー館

郡上八幡、関と岐阜の要注目イベントふたつを紹介してきたが、県外からの多くの訪問者にとって、旅の起点は名古屋になると思われる。名古屋にはもちろん夜を含めて重点スポットが数多いが、今回はあえて尾張名古屋を素通り、一路南下して三河蒲郡に足を伸ばしていただきたい。長らく珍スポット・マニアたちに愛されながら、2010年秋から長期休館していた蒲郡ファンタジー館が、なんと「竹島ファンタジー館」となって再開、この8月2日にグランドオープンを迎えたのだ。ちなみに竹島とは、蒲郡の本土と橋で結ばれた、三河湾に浮かぶ小さな島。島全体が国の天然記念物であり、対岸の竹島水族館とともに、渋好みツーリストに親しまれてきた観光地である。

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travel

隙ある風景 ROADSIDERS' remix 23 フランス 後編(ケイタタ)

前回に続き、今回もフランス篇です。前回同様長いのですがおつきあいくださいませ。それではいってみましょう。Aller!隙アレ!

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travel

フィールドノオト21 あきる野市(畠中勝)

都心から一時間ほど電車を乗り継ぐと、都内有数の水田地帯、秋留台地へたどり着く。田園風景は地方に浮かべるイメージのひとつだが、実際は、地方においても都市化の影に、こういった風景も珍しくなっている。田舎っぽい田舎、日本らしい日本、そういったイメージは、この国では歴史とともに様変わりしていく。水田は横田基地に近いため、低空飛行していく軍用機を五分おきに見た。静寂な夜の田んぼに地鳴りのように轟く重低音は、自然愛好家が聴き惚れる、心安らぐサウンドイメージとはほど遠いものがあるだろう。囀るものを掻き消す風景、異質なものによって作られていく未知の風景。これらはまぎれもない今の日本の風景であり、サウンドスケープでもある。

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BOOKS

ROADSIDE LIBRARY
天野裕氏 写真集『わたしたちがいたところ』
(PDFフォーマット)

ロードサイダーズではおなじみの写真家・天野裕氏による初の電子書籍。というか印刷版を含めて初めて一般に販売される作品集です。

本書は、定価10万円(税込み11万円)というかなり高価な一冊です。そして『わたしたちがいたところ』は完成された書籍ではなく、開かれた電子書籍です。購入していただいたあと、いまも旅を続けながら写真を撮り続ける天野裕氏のもとに新作が貯まった時点で、それを「2024年度の追加作品集」のようなかたちで、ご指定のメールアドレスまで送らせていただきます。

旅するごとに、だれかと出会いシャッターを押すごとに、読者のみなさんと一緒に拡がりつづける時間と空間の痕跡、残香、傷痕……そんなふうに『わたしたちがいたところ』とお付き合いいただけたらと願っています。

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ROADSIDE LIBRARY vol.006
BED SIDE MUSIC――めくるめくお色気レコジャケ宇宙(PDFフォーマット)

稀代のレコード・コレクターでもある山口‘Gucci’佳宏氏が長年収集してきた、「お色気たっぷりのレコードジャケットに収められた和製インストルメンタル・ミュージック」という、キワモノ中のキワモノ・コレクション。

1960年代から70年代初期にかけて各レコード会社から無数にリリースされ、いつのまにか跡形もなく消えてしまった、「夜のムードを高める」ためのインスト・レコードという音楽ジャンルがあった。アルバム、シングル盤あわせて855枚! その表ジャケットはもちろん、裏ジャケ、表裏見開き(けっこうダブルジャケット仕様が多かった)、さらには歌詞・解説カードにオマケポスターまで、とにかくあるものすべてを撮影。画像数2660カットという、印刷本ではぜったいに不可能なコンプリート・アーカイブです!

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ROADSIDE LIBRARY vol.005
渋谷残酷劇場(PDFフォーマット)

プロのアーティストではなく、シロウトの手になる、だからこそ純粋な思いがこめられた血みどろの彫刻群。

これまでのロードサイド・ライブラリーと同じくPDF形式で全289ページ(833MB)。展覧会ではコラージュした壁画として展示した、もとの写真280点以上を高解像度で収録。もちろんコピープロテクトなし! そして同じく会場で常時上映中の日本、台湾、タイの動画3本も完全収録しています。DVD-R版については、最近ではもはや家にDVDスロットつきのパソコンがない!というかたもいらっしゃると思うので、パッケージ内には全内容をダウンロードできるQRコードも入れてます。

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ROADSIDE LIBRARY vol.004
TOKYO STYLE(PDFフォーマット)

書籍版では掲載できなかった別カットもほとんどすべて収録してあるので、これは我が家のフィルム収納箱そのものと言ってもいい

電子書籍版『TOKYO STYLE』の最大の特徴は「拡大」にある。キーボードで、あるいは指先でズームアップしてもらえれば、机の上のカセットテープの曲目リストや、本棚に詰め込まれた本の題名もかなりの確度で読み取ることができる。他人の生活を覗き見する楽しみが『TOKYO STYLE』の本質だとすれば、電書版の「拡大」とはその密やかな楽しみを倍加させる「覗き込み」の快感なのだ――どんなに高価で精巧な印刷でも、本のかたちではけっして得ることのできない。

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ROADSIDE LIBRARY vol.003
おんなのアルバム キャバレー・ベラミの踊り子たち(PDFフォーマット)

伝説のグランドキャバレー・ベラミ・・・そのステージを飾った踊り子、芸人たちの写真コレクション・アルバムがついに完成!

かつて日本一の石炭積み出し港だった北九州市若松で、華やかな夜を演出したグランドキャバレー・ベラミ。元従業員寮から発掘された営業用写真、およそ1400枚をすべて高解像度スキャンして掲載しました。データサイズ・約2ギガバイト! メガ・ボリュームのダウンロード版/USB版デジタル写真集です。
ベラミ30年間の歴史をたどる調査資料も完全掲載。さらに写真と共に発掘された当時の8ミリ映像が、動画ファイルとしてご覧いただけます。昭和のキャバレー世界をビジュアルで体感できる、これ以上の画像資料はどこにもないはず! マンボ、ジャズ、ボサノバ、サイケデリック・ロック・・・お好きな音楽をBGMに流しながら、たっぷりお楽しみください。

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ROADSIDE LIBRARY vol.002
LOVE HOTEL(PDFフォーマット)

――ラブホの夢は夜ひらく

新風営法などでいま絶滅の危機に瀕しつつある、遊びごころあふれるラブホテルのインテリアを探し歩き、関東・関西エリア全28軒で撮影した73室! これは「エロの昭和スタイル」だ。もはや存在しないホテル、部屋も数多く収められた貴重なデザイン遺産資料。『秘宝館』と同じく、書籍版よりも大幅にカット数を増やし、オリジナルのフィルム版をデジタル・リマスターした高解像度データで、ディテールの拡大もお楽しみください。
円形ベッド、鏡張りの壁や天井、虹色のシャギー・カーペット・・・日本人の血と吐息を桃色に染めあげる、禁断のインテリアデザイン・エレメントのほとんどすべてが、ここにある!

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ROADSIDE LIBRARY vol.001
秘宝館(PDFフォーマット)

――秘宝よ永遠に

1993年から2015年まで、20年間以上にわたって取材してきた秘宝館。北海道から九州嬉野まで11館の写真を網羅し、書籍版では未収録のカットを大幅に加えた全777ページ、オールカラーの巨大画像資料集。
すべてのカットが拡大に耐えられるよう、777ページページで全1.8ギガのメガ・サイズ電書! 通常の電子書籍よりもはるかに高解像度のデータで、気になるディテールもクローズアップ可能です。
1990年代の撮影はフィルムだったため、今回は掲載するすべてのカットをスキャンし直した「オリジナルからのデジタル・リマスター」。これより詳しい秘宝館の本は存在しません!

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捨てられないTシャツ

70枚のTシャツと、70とおりの物語。
あなたにも〈捨てられないTシャツ〉ありませんか? あるある! と思い浮かんだあなたも、あるかなあと思ったあなたにも読んでほしい。読めば誰もが心に思い当たる「なんだか捨てられないTシャツ」を70枚集めました。そのTシャツと写真に持ち主のエピソードを添えた、今一番おシャレでイケてる(?)“Tシャツ・カタログ"であるとともに、Tシャツという現代の〈戦闘服〉をめぐる“ファッション・ノンフィクション"でもある最強の1冊。 70名それぞれのTシャツにまつわるエピソードは、時に爆笑あり、涙あり、ものすんごーい共感あり……読み出したら止まらない面白さです。

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圏外編集者

編集に「術」なんてない。
珍スポット、独居老人、地方発ヒップホップ、路傍の現代詩、カラオケスナック……。ほかのメディアとはまったく違う視点から、「なんだかわからないけど、気になってしょうがないもの」を追い続ける都築響一が、なぜ、どうやって取材し、本を作ってきたのか。人の忠告なんて聞かず、自分の好奇心だけで道なき道を歩んできた編集者の言葉。
多数決で負ける子たちが、「オトナ」になれないオトナたちが、周回遅れのトップランナーたちが、僕に本をつくらせる。
編集を入り口に、「新しいことをしたい」すべてのひとの心を撃つ一冊。

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ROADSIDE BOOKS
書評2006-2014

こころがかゆいときに読んでください
「書評2006-2014」というサブタイトルのとおり、これは僕にとって『だれも買わない本は、だれかが買わなきゃならないんだ』(2008年)に続く、2冊めの書評集。ほぼ80冊分の書評というか、リポートが収められていて、巻末にはこれまで出してきた自分の本の(編集を担当した作品集などは除く)、ごく短い解題もつけてみた。
このなかの1冊でも2冊でも、みなさんの「こころの奥のかゆみ」をスッとさせてくれたら本望である。

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独居老人スタイル

あえて独居老人でいること。それは老いていくこの国で生きのびるための、きわめて有効なスタイルかもしれない。16人の魅力的な独居老人たちを取材・紹介する。
たとえば20代の読者にとって、50年後の人生は想像しにくいかもしれないけれど、あるのかないのかわからない「老後」のために、いまやりたいことを我慢するほどバカらしいことはない――「年取った若者たち」から、そういうスピリットのカケラだけでも受け取ってもらえたら、なによりうれしい。

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ヒップホップの詩人たち

いちばん刺激的な音楽は路上に落ちている――。
咆哮する現代詩人の肖像。その音楽はストリートに生まれ、東京のメディアを遠く離れた場所から、先鋭的で豊かな世界を作り続けている。さあ出かけよう、日常を抜け出して、魂の叫びに耳を澄ませて――。パイオニアからアンダーグラウンド、気鋭の若手まで、ロングインタビュー&多数のリリックを収録。孤高の言葉を刻むラッパー15人のすべて。

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東京右半分

2012年、東京右傾化宣言!
この都市の、クリエイティブなパワー・バランスは、いま確実に東=右半分に移動しつつある。右曲がりの東京見聞録!
576ページ、図版点数1300点、取材箇所108ヶ所!

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東京スナック飲みある記
ママさんボトル入ります!

東京がひとつの宇宙だとすれば、スナック街はひとつの銀河系だ。
酒がこぼれ、歌が流れ、今夜もたくさんの人生がはじけるだろう、場末のミルキーウェイ。 東京23区に、23のスナック街を見つけて飲み歩く旅。 チドリ足でお付き合いください!

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