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女性のようにオシッコできたら―― 岡田快適生活研究所の孤独な挑戦

松山空港に着いて外に出てみると、空気が煙って見えるほどの豪雨だった。とりあえずタクシーに乗り込み、グーグルの地図を見せると、ほんの10分ほどで指定された住所に着いたのだが・・そこは田んぼが広がる中の一軒家。ここがほんとにそうなの? タクシーの運転手さんも、「確かめるまで待っててあげましょうか」と心配顔だ。岡田快適生活研究所――いま性同一障害のひとや、女装子さんたちの注目を集める「ペニストッキング」をはじめとする、素晴らしく独創的なラインナップのスーパー特殊下着を次々に開発・販売しているメーカーが、東京でも大阪でもなく、松山の市中ですらなく、失礼ながらこんな場所にあって、こんなに普通の家から日本全国に送り出されているとは、だれが想像できようか・・。

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夏の終わりの絶叫体験

まだバブルの酔いから日本中が覚めきらなかった1992(平成4)年、後楽園ゆうえんち(現・東京ドームシティアトラクションズ)で『ルナパーク』というイベントが始まった。そのルナパーク内で異彩を放っていたのが、お化け屋敷だった。『麿赤児のパノラマ 怪奇館』と名づけられたそのお化け屋敷は、それまで常識だった場面ごと、部屋ごとに怖がらせるスタイルではなく、屋敷全体にひとつのストーリーを設定し、そのストーリーにお客さんが能動的に関わっていくという、考えてみればかなり現代演劇的なアプローチで、すごく新鮮だった記憶がある。

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捨てる神と拾う神――森田一朗すてかんコレクション

捨てられてしまうもの、忘れられてしまうものを集め、記録するようになってずいぶんたつが、その道の大先輩であるひとりが森田一朗さんだ。森田さんはフリー・カメラマンとして自分の写真を撮るとともに、昔の写真や絵葉書など、明治から昭和にかけてのヴィジュアル・ヒストリーの収集でも知られている。ずいぶん前に(調べてみたら1998年だった)、筑摩書房の『明治フラッシュバック』というシリーズで『サーカス』『ホテル』『遊郭』『働く人びと』という4冊の貴重な資料集を出していて(いずれも絶版)、そのテーマの選び方からも森田さんの、街とひとを見つめる目線が伝わってくる。

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欲望をデザインする職人芸  ――佐々木景のグラフィック・ワーク 前編

いまから10年以上前、『珍日本紀行』の文庫版をつくっているときに、僕は佐々木景という若いデザイナーに初めて会った。「東日本編」「西日本編」の2冊合わせて1100ページを超える膨大なデザイン作業を、数人の若いデザイナーにチームを組んでもらって進めたのだが、そのひとりが彼だった。ひょろっとしたからだに優しい笑みを浮かべて、でも会うたびにタトゥーが増えてシャツから透けて見えていて、人間的にも非常に興味深かった景くんは、それからずっと現在に至るまで「自分のビジュアルアート」と「ハードコア・パンク(バンドのグラフィック)」と「AVパッケージ」という3本の柱を軸に活動を続けてきた。

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レアグルーヴのリアリティ――佐々木景のグラフィック・ワーク 後編

2008年だから、いまからもう5年前になる。現地で撮影した写真で展覧会を、というグループ展に誘われて、インドネシアのジャカルタを初めて訪れた。短期間のうちに何度か通って撮影した写真は、展覧会以外にこれまで発表の機会がなかったので、近いうちに見せられたらと思っているが、「インドネシアといえば、バリ」みたいな薄っぺらい予備知識しかなかった僕にとって、そのころよく通っていたタイのバンコク以上に清濁併せ呑むというか、ブライトサイドとダークサイドが混沌となって交じり合うジャカルタの空気は、ものすごく刺激的だった。

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ふぐりのうた――妄想詩集『エロ写植』

「おりゃあ」「おおおおお」「つああああ」「べむっ」「ひぐっ」「いやあああああ」・・・喘ぎなのか絶叫なのか、絶頂なのか。言葉にならない言葉がページをびっしり埋めている。別のページを開いてみると、そこには「餞別ってこの刀のことだったのね!」「20本も咥えてきたんだーー」「なんであたしと同じなのよ」「これはまさしく俺好みのシチュエーション!!」「あなた本当はやさしい人だって」・・・わけのわからない自動筆記現代詩のような文章が、ずらりと並んでいる。このページだけを見せられて、これがいったいなんなのか、瞬時に理解できるひとがどれくらいいるだろう。

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世界を桃色に染めて――本宮映画劇場ポスター・コレクション1

去年8月、筑摩書房のウェブマガジン連載『独居老人スタイル』(12月19日単行本発売!)で取り上げた福島県本宮市の、奇跡の映画館・本宮映画劇場と、館主の田村修司さんの物語を、本メルマガ読者のみなさんはお読みいただけただろうか――。取材時に田村さんから見せてもらった秘蔵ポスター&チラシ・コレクションは記事中でたっぷり紹介したが、今年9月に開催された『アサコレ ASAKUSA COLLECTION』で、さらなる秘蔵コレクションの一部が公開された。「まだこんなにあったんだ!」と衝撃を受けた僕は、取るものもとりあえず本宮を再訪。去年の取材では見ることのできなかった、ウルトラディープなポスター・コレクションに対面し、しばし言葉を失いつつ、汗みどろで複写に没頭した。

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ショッピングバッグ・ダディ――BOOKS & PRINTS 紙袋展

かつての繁華街の一角に、築50年以上という古ぼけたビルが建っている。KAGIYA=かぎやビルと呼ばれるその建物は、2012年に地元の不動産会社がオーナーとなって、ギャラリーやセレクトショップの入るトレンディな場所として再生。その2階に入っているのが『BOOKS AND PRINTS』。浜松出身の写真家・若木信吾さんが経営する、ハイエンドなセレクトブック・ショップだ。いかにも昭和らしいビルの階段を上った2階にある店は、建物の躯体を露わにしたクールな内装に、かなりセレクトされた写真集や画集が並べられて、地元には失礼ながら代官山か表参道にありそうな雰囲気。そこで何冊か気になる本を買って、袋に入れてもらったら、白地の紙袋にチャーミングな手描きのイラストが描かれていた。

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頭上の建築から――「あなたと建築する」アーティスト 都築響子(文:イチゴドロボウ)

こんにちは。イチゴドロボウです。これまで80年代ファンシー絵みやげコレクター山下メロさん、手帳類収集家志良堂正史さんの紹介をさせていただきましたが、この度また、新しい表現に取り組む逸材に出会いました。今回は「建築」をメディアに表現するアーティストを紹介いたします。「建築」という言葉にはどんな印象があるでしょう。

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ソフビになったホームレス

特撮ヒーローや怪獣などとは別種の、変なソフビが目につくようになってきたのはここ数年の気がする。キモかわいい系だったり、ひたすら不気味なグロテスク系だったり、特撮怪獣みたいに一般的ではない、つまり大量には売れないであろう小規模生産の、いわばインディーズ・ソフビが、数千円から時に1万円を超すような値段でリリースされ、それがまた瞬時に完売というようなケースが、僕のような門外漢にも聞こえてきた。アート・ギャラリーの展覧会にソフビが登場することも珍しくなくなってきた。去年、上野のモグラグ・ギャラリーでトークをしたとき、ある作家から箱入りのソフビをもらった。それは怪獣でもキモかわいい生物でもなく、高知のカツオ一本釣り漁師のソフビだった。こんな、おっさんのソフビばっかり作ってるんですと彼は言う。それを持ってほぼ毎月、海外の展覧会やイベントに行ってるという彼の肩書は「フィギュア・イラストレーター」。デハラユキノリは、異端なひとが多い最近のソフビ業界のなかでも、とびきり異端な作家だろう。そのデハラさんがふたたびモグラグ・ギャラリーで展覧会を開く。

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「野生設計」と中国描き文字コレクション(文・写真:吉井忍 写真提供:黄河山)

先月のロードサイダーズ・ウィークリーで上海のダンスホール・シーンを紹介してくれた吉井忍さん。今度は北京で「手描き文字」の話題を採集してきてくれた。ここ数年、日本では描き文字がちょっとしたブームだけど、漢字の本家、そして書の本家である中国では、いったいどんな描き文字がストリートを彩っているのだろう!

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建築家って、いったいなにさま?

つい先日ネットのデザイン関係ニュースで大きく取り上げられていたのが、ソウルの高層ビル(ツインタワー)が、ニューヨークの世界貿易センタービルに旅客機が突っ込んだところに酷似しているという報道。

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昭和のレコードデザイン集

レコードがCDになって音質はよくなったし、A面とB面をひっくりかえす必要もなくなったが、かわりに失われたものがある――ジャケットの魅力だ。あの、プラスチックのCDケースに封入された12センチ角のブックレットが、いかにお洒落にデザインされようと、30センチ角のLPジャケットや、シングル盤のビニール袋に入れられたペラのカバーにすら、とうていかないはしない。そして在りし日のLPを縮小した紙ジャケCDは、さらにもの悲しい。

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夢見る愛玩人形家具たち

本メルマガ読者の方々なら、すでにご存じの方も多かろう、上野御徒町に本拠を置くオリエント工業。『東京右半分』でも大きく紹介した、世界最高級のラブドール・メーカーである。そのオリエント工業が創業35周年を記念して発表した、とんでもない新プロジェクトがこれ、「愛玩人形家具=ラブドールファニチャー」だ。女体家具と言えば「家畜人ヤプー」を想起するひともいるだろうし、60年代ブリティッシュ・ポップの代表格アレン・ジョーンズの女体家具彫刻を思い出すひともいるだろう。

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反逆のタイムカプセル――暴走族ミュージアム訪問記(上野友行)

「暴走族グッズのすごい収集家がいるんで、取材してくださいよ」ヤンキー取材を長く続けていると、こうした話は珍しくない。一般的にはあまり知られていないものの、暴走族グッズやヤクザグッズを集めているマニアは少なからず存在するのだ。ところが、その日その場所に足を踏み入れた私は言葉を失ってしまった。ステッカー、特攻服、なめ猫、改造プラモ、写真集、カレンダー、ドキュメンタリービデオ――。

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オリンピック・デザイン・バトル

書きたい!という思いと、いろいろめんどくさいな~という躊躇で迷っていた新国立競技場問題について、今週は書かせていただく。ツイッターやFacebookのおびただしい書き込みからも察せられるように、この問題については賛成・反対、いろいろな考えのひとがいるだろう。あくまでも僕個人の心情、というていどに受け取っていただけたらうれしい。2020年の東京オリンピックに向けて、国立競技場の建て替えが決定し、デザイン・コンクールで優勝したイギリスの建築家ザハ・ハディドの案が公表されると、槇文彦、伊東豊雄など国内の建築家を中心に激しい反論が提起され、そこに建て替え反対の市民運動も加わって、ザハ案発表から1年半以上たったいまも、波乱含みの様相を呈しているのは、東京在住のみなさまならご存知だろう(しかし東京以外の地方ではどれくらい話題になっているのだろうか)。

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つつましさの美学――チェコの映画ポスター展

今年4月から8月まで開催された『日本映画スチル写真の美学』に続いて、東京・京橋のフィルムセンターでは現在、『チェコの映画ポスター』展が開催中だ(12月1日まで)。コアな映画ファン以外はなかなか足を運ばない場所で、展示されているポスターも82点ほどだが、これがいま僕らが目にする「映画ポスター」と名乗るシロモノとはケタ違いの芸術性と完成度を誇る作品ばかり。ひとりでも多くの方に見ていただきたく、今週はたっぷりスペースを取って紹介してみたい。

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世界を桃色に染めて――本宮映画劇場ポスター・コレクション2

先週に続いてお送りする、『独居老人スタイル』(12月19日単行本発売!)で取り上げた福島県本宮市の奇跡の映画館・本宮映画劇場館主・田村修司さんが、ひそかにコレクションしてきたピンク映画を中心とするポスター・ライブラリー。先週説明したように、ピンクとは基本的に独立系成人映画――つまり日活、東映、大映、東宝、松竹というメジャー5社に属さない小規模な制作配給会社によってつくられた、いわばインディーズのポルノ映画を指す業界用語だ。そのなかでも、これほどインディーズなプロダクション(当時は「エロダクション」とも呼ばれた)は・・・と驚かされた、内外フィルムの傑作ポスター群を先週は一挙掲載したが、今週はほかのエロダクションが残した異形のグラフィックを、たっぷりご紹介する。

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世界を桃色に染めて  ――本宮映画劇場ポスター・コレクション3

これまで2週にわたってお送りしてきた、福島県本宮市の奇跡の映画館・本宮映画劇場館主・田村修司さんのポスター・ライブラリー。先週まではピンク=独立系成人映画――日活、東映、大映、東宝、松竹というメジャー5社に属さない小規模な制作配給会社によってつくられた、インディーズのポルノ映画――を紹介してきたが、最終回となる今週は、ちょっとテイストの異なるふたつのジャンルをお見せする。すなわち、怪談と女湯!

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立体写経――荒井美波のトレース・オブ・ライティング

美大の学生や卒業生以外にはあまり知られていないと思うが、「三菱化学ジュニアデザイナーアワード」という公募展がある。現在の協賛企業である三菱化学、三菱ケミカルホールディングスの前に、タバコのラッキーストライクが協賛していた時代から数えれば、すでに十数年になるのだが、その審査員のひとりを、もうずっと務めさせてもらっている。デザイン関連の専門学校、大学、大学院の卒業制作を対象としたこのアワードは、大賞、佳作、それに審査員それぞれの特別賞を、数百点の応募作品のなかから選んで表彰するもので、僕も「都築響一賞」なんてのを毎年ひとりずつ選ばせてもらっている。

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ZINGという挑戦

立体迷路のようなかぎやビル内には、BOOKS & PRINTSのほかにもいろいろなショップやギャラリーが入居しているが、「ここはおもしろいですよ!」と教えられたのが、かぎやビルの並びにあった『ZING』。空き店舗を利用したZINE(ジン)の制作工房だ。自主制作雑誌、小冊子を日本でも「ジン」と呼ぶようになったのは、いつごろからだろう。たぶんここ数年かと思うが、『ZING』はさまざまな用紙やコピー機、プリンター、シルクスクリーン機材に小型活版印刷機まで備え、わずかな料金でだれでもジンを作ることができる、いわばレンタル印刷製本所だ。

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新宿2丁目にカッサドールがあったころ

会期終了直前のお知らせになって恐縮だが、西新宿でいま開催中の小さな写真展について、どうしても書いておきたい。『 ‘Cazador’ KURAMATA Shiro / TAKAMATSU Jiro Photographed by FUJITSUKA Mitsumasa』と題されたこの展覧会は、新宿2丁目にかつて存在していたサパークラブ『Cazador カッサドール』を記録した写真展である。カッサドールはデザインを倉俣史朗、壁画を高松次郎が手がけ、今回展示されるプロセスと竣工写真は藤塚光政によって撮影された。

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裸眼の挑戦——若生友見とragan books

この秋に開かれた東京アートブックフェア。ドキドキクラブや公園遊具の木藤富士夫など最近のメルマガで紹介した写真家、アーティストに何人も出会うことができたが、たくさんのブースのなかで、びっくりするほどシャープというか、クレバーなデザインのジンを並べているテーブルがあった。テーマは日本だけど、扱うセンスはむしろ欧米のクールな感性が漂っていて、もしかしたら東京在住の外国人デザイナーなのかも・・・とか思いつつ、店番をしていた若い女の子に尋ねてみたら、「これ、私が作ったんです」と言われてびっくり。それも東京ですらなく「仙台でやってます」というので、「仙台市ならよく行きます、デザイン事務所とか?」と聞くと、「いえ、仙台市じゃなくて七里ヶ浜・・・知らないですよね」。「えーっ、そこでデザインのお仕事を?」「いえ、学習塾で教えながら、これ作ってるんです」と言われて絶句。それが宮城県七里ヶ浜町在住の若きグラフィック・デザイナー、若生友見(わこう・ともみ)さんなのだった。

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ガイコツさんのシャレオツ

新幹線に乗って新大阪で降りたら、在来線に乗り換え尼崎経由で30分ほど。飛行機で大阪空港に降りれば、そこがもう伊丹。大阪空港のお膝元である伊丹市は、かつて伊丹城を擁した歴史遺産に恵まれる地だが、どことなくサバービア感が漂う茫漠とした雰囲気。関西人にとって伊丹とは、どんなイメージの町なのだろう。かつて酒造で知られていた町らしく、白壁の蔵のようなデザインの伊丹市立美術館。オノレ・ドーミエのコレクションなど、風刺やユーモアをテーマにした欧米・国内のコレクションを核とするユニークな美術館だが、現在開催中なのが『シャレにしてオツなり——宮武外骨・没後60周年記念』という、小規模だが見逃せない展覧会だ(3月1日まで)。

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失われたガラパゴス――バブルの遺産「ファンシー絵みやげ」を求めて(文:イチゴドロボウ)

昭和好きがいる。70年代サイケ好きもいるし、もっと昔が好きなひとや、いましか好きじゃないひともいる。でも、80年代が好き!というひとはめったにいない。2016年の日本でもっとも忘却された、あるいは封印されたデザイン、それは80年代に生まれた「ファンシー」という感性だろう。パステルカラーのポップな多幸感覚。それを知っているひとも、知らないひとも、だれもが一目見るだけで「恥ずかしい」「痛い」と思わざるを得ない、恐るべきプロダクト群。それがたかだか30年にも満たない、ほんの少し前の日本全土を覆い尽くしていたという事実。あらゆる土産物屋を、あらゆる家庭のお茶の間を。その「忘れたい過去」にこだわるひとがいた。今週はその孤独なデザイン発掘家をイチゴドロボウさんに紹介していただく。

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手帳類収集プロジェクト――名もなき誰かの記録を読み解く(写真・文:イチゴドロボウ)

こんにちは。イチゴドロボウです。前回取り上げたのは、80年代バブル期ファンシーキャラクターグッズにみられる文化を「保護」するためのコレクションでした。今回も引き続いて「コレクション」をテーマに記していきます。突然ですが、デジタルとアナログ、どちらがお好みでしょうか。スマホ依存が騒がれる?世の中ですが、ペンを持って紙に書くという行為は、なんだかんだいっても尚、生き残り続けている、そんな気がしませんか。その証拠にみなさんお持ちのカバンの中に、少なくともボールペン1本・メモ帳、或いはスケジュール帳などの類が1冊は入っていたりするのではないでしょうか。今ではアナログ的な手段となった、手帳などの「紙」類に、個人が私的に書き記す行為と記録がもたらす意味を考えるきっかけとなるような、「個人の記録」の数々をご紹介いたします。

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ロンドンの地下鉄書体

その都市をもっともよくあらわす書体、というのがあるのかもしれない。たとえばパリの地下鉄の、アールヌーボー・スタイルの駅名表示。ロサンジェルスのハリウッド・サインなんかもそうだろうか。それがロンドンでは「地下鉄書体」と呼ばれる、あの地下鉄の駅にある文字であることに、異を唱えるひとはいないだろう。世界初の地下鉄がロンドンに生まれたのが1863年(ちなみに日本最初の地下鉄・東京の銀座線開通は1927年)。アメリカや日本のように「サブウェイ」ではなく、「アンダーグラウンド」あるいは「チューブ」と呼ばれているのはご存じのとおり。

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メイド・イン・プリズン

毎年5月になるころ、立派な封筒に入った手紙が届く。裏には「法務省」とあって一瞬どきっとするが、6月初めに竹橋の科学技術館で開催される「全国刑務所作業製品展示即売会(全国矯正展)」のお知らせだ。いまから10年近く前、新宿駅西口地下広場とか、いろんな場所でバザーのように開かれている刑務所製品即売会に興味を抱くようになって、即売会のハシゴをしているうちに元締めの矯正協会ともお話できるようになった。そこで刑務所作業製品をデザインとして眺めて、一冊の本にできないかと思い始め、意外にもその突飛なアイデアを協会が受け入れてくれて、現場、つまり刑務所の内部にも取材に入れることになった。それはいろんな意味でスリリングな体験だったが、その結果は2008年の『刑務所良品』(アスペクト刊)という本にまとめることができた。

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劇的都市・新宿

早稲田大学の演劇博物館でいま、『あゝ新宿 スペクタクルとしての都市展』が開かれている(8月7日まで)。早大生でなくとも演劇博物館を訪れたことのあるひとは少なくないだろう。16世紀イギリスにあったフォーチュン座を模してつくられたというクラシカルな演博の建物と、ふんどし姿の唐十郎が新宿駅西口広場に立つイメージは異質に感じられるかもしれないが、早稲田があるのもまた新宿区なのだ。本メルマガではこれまで、新宿歴史博物館でシリーズ開催された昭和の新宿を振り返る企画を紹介してきたが、今回の展覧会では1960年代中頃から70年代までの――それはほとんど昭和40年代ということでもある――新宿という都市がもっとも混沌として、エネルギッシュであった時代をフィーチャーして、小規模ながら充実した資料展になっている。

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絶滅サイト 12「カイトと散歩」~「日本女子の髪型の歴史」(文:ハマザキカク)

いつどこで何発の花火が打たれてるのかを網羅――『花火大会データベース』(2005年~2009年 運営期間4年 絶滅期間10年)/日本全国のいつどこで花火大会が開催されているかを紹介したサイト。しかしこれは一見、何か人間の手で構築されたものではなく、機械的なbotの様なもので収集されたのかと勘ぐってしまうほど、無味無臭のサイト。トップページには各地域の花火大会の「名称」「時刻」そして「詳細が載っているだけ。また頭には日本全国の簡易地図が掲載されていて、そこからも飛べる様になっていた様だ。各花火大会の「詳細」に飛ぶと「開催日」や「玉数」「会場名」「交通」といった細かい項目も。「玉数」は門外漢からすると全く目安が検討も付かないが、ざっと見た限り少ないのは1000発で多いのになると2万だった。

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絶滅サイト 15「桜データベース」~「文化祭商店」(文:ハマザキカク)

1998年の時点で1000を越える文化祭を踏破『日本高等学校文化祭研究所』/1999年~2016年 運営期間17年 絶滅期間1年/筆者も高校の文化祭にはかなり燃えたタイプの為、とても興味があったサイトだ。このサイトは正確にいつ閉鎖されたのか突き止めにくいのだが、「文化祭見学校地区別一覧表」では「1998年2月末現在:1104校見学してます」とあるので相当な量である。単純計算で毎週行ったとしても20年掛かる。ざっと見た限りだと1991年頃から文化祭訪問を開始している様だ。そして訪れているのは北は北海道からなのだが、西方面は長崎が一校、高知が二校でそれ以外も中国地方や関西地方が僅かなので基本的には東日本が多い。FAQの「何が面白いの?」では「お金になるわけでもないのに、高校生が必死になって取り組む姿でしょうか。「ばか騒ぎ」をしているのを見ると、私も気分が高揚してきます」とある。

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失われた「童謡レコジャケ」世界

吉岡里奈展が開催される幡ヶ谷パールブックショップ&ギャラリーでは、その前週に吉岡さんの「発見者」とも言える山口“グッチ”佳宏による『Kawaii!! 童謡レコジャケの世界』展が開催されるので、こちらも紹介しておきたい。グッチさんのレコード・コレクションといえば、本メルマガ2012年2月15日号『昭和のレコードデザイン集』を皮切りに、「お色気レコジャケ」の記事や展示会など何度も紹介してきたので、おなじみのはず。2015年7月15日号では『目眩くナレーション・レコードの世界』と題して、1960年代から70年代にかけて徒花のように生まれ消えていった「お色気レコードジャケット」を大特集した。そのグッチさんが今回展示するのは「お色気」とは正反対の「童謡」! すでに著書『昭和のレコードデザイン集』などでもコレクションが掲載されているが、もしかしたら「お色気」以上に実物を目にすることが難しい、貴重な展示になるはずだ。

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博士の異常な記録愛――西山夘三のすまい採集帖

『TOKYO STYLE』に取りかかる直前、京都に2年ほど暮らしていた。1990年前後の京都はバブル絶頂期で、伝統的な街並みに「ポストモダン」という名の現代建築が乱立し、あまりの醜さに僕は『テレスコープ』というオルタナ系の小さな建築雑誌で『京都残酷物語』なる特集を作らせてもらい、それはのちに抜き刷りの小冊子にもなった。京都の南北を分断する巨大な壁のごとき駅ビルが、設計コンペで原広司案に決まったのも1991年のことだった。当時、バブルに踊る京都土木&建築界の片隅で、昔ながらの街並みを保存しようという運動も地道に展開していて、京都に来たばかりの僕が知ったのは、西山夘三という左派建築論客の象徴のような、元気なおじいさんがいるということだった。

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空飛ぶ絨毯の絵師

子供のころは分厚い時刻表の鉄道地図を見るのが大好きで、オトナになると道路地図を見ながらクルマでさまよう生活になって、それがいつのまにかカーナビやグーグルマップにすっかり頼り切りになって、地図を見るという機会すら失われつつ今日このごろ。名古屋駅に貼ってあったチラシにひかれて、時間潰しのつもりで立ち寄った名古屋市博物館の特別展『NIPPONパノラマ紀行〜吉田初三郎のえがいた大正・昭和〜』には、ひさしぶりにウズウズさせられた。名古屋エリアには美術館もいくつかあるけれど、尾張の歴史資料を展示する名古屋市博物館は、その性格からしても、地下鉄桜山駅という中心部からちょっと離れたロケーションからしても、かなり地味な印象のミュージアム。地元ですら、学校の課外授業ぐらいでしか行ったことないというひとが多いかもしれない。その目立たないミュージアムで、目立たないまま7月末から展示が始まり、今月15日(月・祝)に終わってしまう今回の展覧会。実は大変興味深い「ジャパン・オリジナル」のグラフィック・デザイン展である。

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エロ手帖・誕生秘話

オヤジ道の正しいあり方を、笑いと涙で教えてくれる本メルマガの人気連載「かなりピンボケ」の比嘉健二さんと、年末に「今年の大晦日もピンパブでカウントダウンですかね」などと茶飲み話していたときのこと。「そういえば都築さん、エロ手帖って知ってる?」と言われて驚いた。ずっとむかしに古書店で見つけて驚愕、デザイン雑誌『アイデア』で2000年に記事を書いて、その後『デザイン豚よ木に登れ』にも収録したのだが、比嘉さんも神保町の古書店で見つけて、当時編集長をしていた雑誌『GON!』で特集したことがあるという。さらに「そのころは温泉街とかで売られてるのかと思ってそう書いたんだけど(僕もそうだった!)、それからいろいろ調べてみたら、ぜんぜんちがったんだよね」と、意外な真相を教えてくれた。ピンボケでもおなじみの粘り腰を存分に発揮しての調査結果を、以下にお読みいただこう!

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絶滅サイト 05「AV年表」~「幼児ペダルカー・コレクション」(文:ハマザキカク)

『白髪三千帖のフライングサーカス』という個人サイトの1コーナー。他は『シベリア超特急』や音楽のレビュー、個人の日記など他愛もないものだが、この紙ナプキンコレクションのコーナーだけ異彩を放っている。サイト上でも「当サイトのメインコンテンツ」と明記されている。喫茶店やファーストフード、中華料理屋、アミューズメント、洋風レストラン、和風レストラン、とんかつ屋など細かいカテゴリーに別けられている。残念ながら画像の復元は全く出来ないが、文章のレビューが詳しく記されている。また肌触りやデザイン、使いやすさ、希少性、総合評価などの項目で5点満点の評価を下し、オマケにトイレットペーパーに転用可能かどうかというジャッジも。

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絶滅サイト 07「怪しい国巡り」~「おもしろ絵馬」(文:ハマザキカク)

今更だが世の中には変わった物を集めるコレクターがいるものだ。バナナのラベルを集めている人は結構いるのだが、アボカドのラベルはかなりレアではないだろうか。ラベルだけを集めている訳ではなく、アボカドに関する事なら何でも大好きな様だ。ホームページでは他にアボカドの選び方、成分、カロリー、国産アボカドなどアボカドに関するありとあらゆる切り口のテーマが設けられている。料理方法も充実しており、グアカモレというメキシコ料理、サラダ、アボカド納豆、台湾のアボカドジュース、アボカド茶漬けなど珍しいものが紹介されている。自宅でアボカドを栽培する方法まで紹介されている。アボカドの語源はアステカ人のナワトル語で「睾丸」を意味するらしい。英語では別名「Soldier's Butter」とも言われるとの事。ちなみに日本では「アボカド」ではなく「アボガド」と言ってしまっている人が1.6倍いるらしいので、要注意だ。

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絶滅サイト 13「シャチハタに認められたい名字」~「モスクワ1990」(文:ハマザキカク)

意外にメジャーな名字も登録されていない『シャチハタに認められたい名字』(2000年~2016年 運営期間16年 絶滅期間1年)/ギャグサイトではないのになんとなくギャグに感じられる。シャチハタとは実は会社名で、朱肉が一緒に付いているハンコの事。既製品で買える名字は2100氏名で、それ以外は特注する必要がある。冒頭には登録されている2100名字が掲載されているが、その下には「メジャーな名字なのに」というコーナーで、意外と取り扱われていない名字が羅列されている。驚いたのが「荻野」「中嶋」「矢部」「高梨」「茂木」「皆川」などがないという事。しかもこれらは名字の多さランキング「名字博士」で1位~500位に入っているとの事である。そう考えると多い順から2100位まで作ればいいのではないかと思うのだが、駄目なのだろうか。「シャチハタに加えて欲しいランキング」というのもあり、クリックしてみたのだが何と文字化け(文字コードを調整すれば見られるのかもしれないが)。ある地方にだけ多い名字というのもあり、2100種全部置いてない店舗では無料で取り寄せられる様だ。

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絶滅サイト 17「バッタもん」~「悪徳商法」(文:ハマザキカク)

ボディビルと怪事件とCGのサイト『ラウンジピュア』(1996年~2011年 運営期間15年 放置期間6年)ここまで無関係な内容が1つにまとめられた混沌とした個人サイトは珍しい。サイトトップページの右上に漫画調の女性ボディービルダーの絵が掲げられている。メインコンテンツとされるのが「ボディビルとフィットネス」で「ボディビル選手権大会・結果レポート」などのコンテンツが設けられている。第二のコンテンツが「事件・ミステリー」。筆者がこのサイトを知った切っ掛けもこの中のコンテンツにある「世界の怪事件・怪人物」だった。「異星人に誘拐され、身体を検査されたヒル夫妻」「隕石の中から出てきた異星人のミイラ」などのトンデモ話の中に「「八つ墓村」のモデルともなった、津山33人殺傷事件」「大韓航空機をソ連戦闘機が撃墜」など歴史上の事実も混在しているのでどうしてもこういったサイトも検索すると出てきてしまうのである。そして第三のコンテンツが「コンピュータグラフィック」。サイト運営者は1063年生まれの吉田浩貴氏である。

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絶滅サイト 19「電車通勤士」~「マルフク看板コレクション」(文:ハマザキカク)

ダジャレというより単に音が似てるだけ『もし中国語をダジャレで覚えたら?』(http://jackal.blog.jp/ 2011年~2016年 運営期間5年 放置期間1年)――筆者が最近編集した本でブレイクしているのが『エロ語呂世界史年号』と『エロ語呂日本史年号』である。エッチな言葉で受験世界史の年号を覚える暗記本である。語呂合わせのテーマは数多くあり、類似企画をやろうと思って色々集めていた時に知ったサイトだったかもしれないのが、本サイト。文字通り中国語を日本語のダジャレにして覚えようというもの。例えば最終更新の「星座」はピンインでは「Xīngzuò」と表記し、発音は「シンズオ」である。したがってダジャレの暗記法として「安倍晋三の星座」が掲載されている。「价格」は「値段」といった意味でピンインは「Jiàgé」で発音は「ジャガー」。そこから導かれるダジャレは「ジャガーの値段」で実は何の捻りもない。2011年から開始され、既に300語以上開発された様なのだが、ただ単に発音が二言語間で似ているというだけだと、結びつきの関連性が乏しく、自然に覚えられる訳ではないのではないだろうか。

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シャッター通りのポスター・ギャラリー 前編

シャッター商店街でアート・イベントを開いたり、若者を招いて「祭り」をやったりすれば、それはその期間だけはひとが集まるだろうが、終わればまた元のまま。それでは意味がないだろうと痛感したケイタタさんは、実は気鋭の広告マンでもある。そこで社内の若手たちに声をかけて、有志でプロジェクトを立ち上げたところ、予想を上回るリアクションを得て、現在も拡大続行中だ。そこでロードサイダーズ・ウィークリーでは今週・来週の2回にわけて、その楽しくも挑戦的なプロジェクトの全貌を、ケイタタさん本人から報告していただくことにした。

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シャッター通りのポスター・ギャラリー 後編

先週の誌上ポスター展「新世界市場編」に続いて、今週は「文の里商店街編」をお送りする。文の里商店街があるのは大阪市阿倍野区。最近は「あべのハルカス」の開業でちょっとだけ話題になったが、そのにぎわいはここ文の里商店街までは届いてこない、新世界市場に負けず劣らずの寂しい商店街だ。2013年秋、日下さんたちがこの文の里商店街を舞台に繰り広げたポスター・プロジェクトが、ネットはもちろんテレビ、新聞を始めとするさまざまなメディアに取り上げられて、本人たちの予想をはるかに超えるリアクションが広がった。日下さん自身も書いているように、「制作したポスターの23%が広告賞を受賞、キャンペーン全体も2つの賞を獲得、ぼくも佐治敬三賞という今年関西でもっとも活躍した広告マンに与えられるとても立派な賞をいただきました」という評価を得て、プロジェクトはいま全国のシャッター通りに広がろうとしている。今週はその全貌を、52店舗201作品におよぶ全作品とともに紹介しよう!

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史上最大のデザイン・レイヴ

1970年、僕は中学2年生だった。修学旅行は京都大阪で、そのハイライトが大阪万博見学だった。「万国博覧会」というものが輝ける存在だった、もしかしたらあれが最後の晴れ舞台だったのかもしれない。大阪万博は6ヶ月で6421万8770人の観客を集め、これはいまだに日本のイベント史上破られていない記録だが、2015年のいま、「エキスポ見物のために旅行」しようという人間が、どれくらいいることか(5月1日から「食」をテーマにしたミラノ万博が始まるの、知ってました?―日本館は建築が北川原温、特別大使がハローキティ・・・)。世界のひとびとの多くが「人類の進歩と調和」を信じていられた、あの時代のあの場所は、いま振り返ってみればクレイジーでポジティブな、アートとデザインの壮大な実験場だと見えなくもない。

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新連載! 絶滅サイト 01「人工言語野」~「長崎ちゃんぽん」(文:ハマザキカク)

ハマザキカクという編集者がいる。硬派の出版社に勤務しながら、みずから書いた『ベスト珍書 このヘンな本がすごい!』を刊行したり、『アイラブユーゴ3』『ココロピルブック』『絶対に解けない受験世界史』『超高層ビビル4』など数々の奇書を手がけてきた、稀代の「珍書プロデューサー」であり、さらに「辺境デスメタル・ヒップホップ愛好家」でもある。前から気になっていたハマザキカクさんとじっくり話す機会が最近あって、おしゃべりしているうちに話が盛り上がり、いきなりメルマガでの連載をお願いすることになった。今回のテーマは「絶滅危惧種のウェブサイト」。これから月にいちどのペースで、とてつもないワールドワイドウェブの徒花たちをご紹介いただく。気になるサイトがあったら、ぜひ飛んでみていただきたい。絶滅危惧種たちは、いつまでそこにいてくれるのか、だれにもわからないのだから。

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絶滅サイト 02「自作大腸カメラ」~「台湾軽便鉄路」(文:ハマザキカク)

先月からスタートした珍書プロデューサー・ハマザキカクさんによる新連載「絶滅危惧種のウェブサイト」。今回もまた、とてつもないワールドワイドウェブの徒花たちをご紹介いただく。気になるサイトがあったら、ぜひ飛んでみていただきたい。絶滅危惧種たちは、いつまでそこにいてくれるのか、だれにもわからないのだから。

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絶滅サイト 10「超長髪女性」~「ナチズム」(文:ハマザキカク)

超長髪女性の専門サイト『Long Hair Magazine』――このサイトは何度か本気で出版の依頼メールを出そうか迷った事があるので、正直この『絶滅サイト』で紹介するには躊躇いがある。超が付くほどのロングヘアーの女性達の写真を沢山掲載したサイトである。1997年から開始しているので相当な老舗サイト。閉鎖された訳ではないのだが、最後に確認出来る更新日は2013年で、それも2回のみで2009年以降はあまり目立った動きがない。ブログへのリンクがあるのだが、それの最終更新は2012年。ただロングヘアだったら良いわけではなく、染めていないのも必須条件だ。ロングヘアの女性の写真集にはインタビューも掲載されており、手入れの仕方やいつから伸ばしているのかなどを聞いてる。他に「ロングヘアの有名人」や「ロングヘアとファッション」「ビューティフルヘア」などのコラムも多種多様に設けられていて、コンテンツ作成能力が高い。こうやって説明を書いていると、また依頼したくなってきてしまった。

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絶滅サイト 11「航空機事故」~「カレーライス研究会」(文:ハマザキカク)

『全翼機の世界』(1997年~2004年 運営期間7年 放置期間12年)――全翼機とは胴体がなくて、全身が翼の形をした飛行機のこと。見た目がブーメランの様で異様だ。ノースロップのステルス機と言えば分かるだろうか。その謎めいた全翼機に特化したサイト。それだけで貴重なテーマだと言える。実際に今まで日本では本や雑誌のトピックとして取り上げられる事はあっても、全翼機に特化した書籍は全く出版されていないようだ。全翼機の解説から始まり、「全翼機図鑑」「日本の無尾翼機」「全翼機 Link」「全翼機おもちゃ箱」などコンテンツがバリエーションに富んでおり、ホームページ自体のクオリティは高い。ノースロップだけでなく、ホルテンやそれ以外のメーカーの全翼機を紹介している。おもちゃコーナーではプラモデルだけでなくワッペンや、全翼機が出てくる映画やビデオまで集めている。難点なのは図鑑で掲載されている写真が他の出版物からの転載で、一切著作権を有していないと宣言している事だ。

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絶滅サイト 14「面白い日本」~「稜堡式城郭」(文:ハマザキカク)

スチュワーデスの服装の変遷とそれを着ていたOBが登場『CA制服ギャラリー』/2000年~2001年 運営期間1年 絶滅期間16年/スチュワーデスの制服の時代ごとの写真と、当時その制服を着ていたスチュワーデスのOBが「制服の思い出」としてショートインタビューで登場している。なぜ閉鎖してしまったのかよく分からないほど魅力的なコンテンツ。個人によるサイトではなく、ANAの公式サイトの一部だったので組織編成などで消滅してしまったのだろうか。もしかしたらANAのサイトのどこか別のURLに同じコンテンツがあるのかもしれないが。時代は等間隔ではなく1955、1958、1966、1970、1974、1979、1982、1990に別けられているがこれはデザインが変わった年。1990年のものは肩幅が広がっておりバブリーなイメージ。1974年のものはオレンジ一色でパンタロンを履いており、可愛らしく見える。1966年のものはとてもシンプルで清楚で個人的には一番好みだ。1979年のものがバブル期でもなく、レトロっぽさもなく一番ダサく感じる。

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絶滅サイト 16「煎餅」~「デパート屋上観光案内」(文:ハマザキカク)

英語の解説まで充実『盆踊りの世界』/2003年~2017年 運営期間14年 放置期間0年/全国には500以上の伝統的な盆踊りがあるらしいのだが、そのうち200近くを紹介したサイト。「詳細ガイド」で各地域に別けられており、例えば東京だと「佃島盆踊り」がある。中を見ていくと、盆踊りの写真や歴史、起源伝承、歌、歌詞、動画、日程、プログラムなどが詳しく記されている。雨天の場合中止するかどうかやアクセス方法、駐車場の有無まで記録されており、データベース中のデータベースサイトと言ってもいいだろう。近年『ニッポンのマツリズム 祭り・盆踊りと出会う旅』や『盆踊り 乱交の民俗学』など、盆踊りの書籍が沢山出版されているが、このサイトでは盆踊りの「動画」が豊富にあり、この点は書籍よりも優位性があると言える。サイトの構造が若干分かりにくいのだが、サイトマップを見るとなんと英語のページまで設けられており、それもほんのお情けでなく、かなりのページ数。盆踊りデータベースというより盆踊り大全と言ってもいいかもしれない。

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絶滅サイト 18「ヘヴィメタル」~「風呂」(文:ハマザキカク)

「日本コソボ友好協会」――紛争国の友好協会で紛争が勃発したのだろうか(2011年~2015年 運営期間4年 放置期間2年)/コソボは2008年にセルビアから独立を一方的に宣言した新興国だが、日本を含める西側諸国が承認している。ユーゴ紛争の最後の頃に揉めていたが、情勢が落ち着いてきたのか最近日本で話題になることはほとんどないだろう。この協会はコソボと日本の友好を育む目的で2011年に発足した。平成22年の会長はミッキー・ハクシスラミで顧問が中村恭一文教大学教授だ。知らない人も多いかもしれないが、コソボの住民はアルバニア系でアルバニアとの統合を望んでいるものが多い。筆者は2009年に『アルバニアインターナショナル』という本を編集し、共産趣味者達から好評を博した。

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絶滅サイト 21(最終回)「フィギュアスケート」~「地ビール瓶」(文:ハマザキカク)

積雪地方出身者にとっては懐かしい『消火栓写真館』(2013年~2016年 運営期間3年 放置期間1年)――2013年に始まったと見られる消火栓を集めたサイト。日本全国が対象だが、北海道だけ更に「道北」「道央」など細かい地域に別けられているので、北海道出身によるサイトと見られる。九州は福岡、長崎、大分、熊本だけなので沖縄など全国を制覇した訳ではない。消火栓以外に防火水槽も集めている。防火水槽は貯水槽になっているものが多く、地下式の場合、マンホールのような蓋がはめられている。また近くに位置を示す標識が設置されている。地上式は冬季に雪に埋もれてしまう積雪地に多いらしく、北海道出身者がこうした消火栓に惹かれたのも理解ができる。すぐに見つかる必要がある為、景観を損ねるほど目立ったデザインのものが意外と多く、よく見てみるといずれも個性的だ。近年ではマンホールや赤いポストの本も出版されているぐらいなので、消火栓の本が出ても良いかもしれない。サイトは更新が止まっているが、管理人のTwitterは健在。

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絶滅サイト 03「誤訳映画字幕」~「有名人死亡時年齢リスト」(文:ハマザキカク)

安保・全共闘世代にファンが多い趣味「プロレタリアの歌」――筆者は2011年に『世界軍歌全集』という本を編集したが、その頃、他に似たようなテーマのものも複数見つけていた。北朝鮮の軍歌、ソ連の軍歌を集めているサイトなどがあったが、革命歌・労働歌を集めているのがこれ。残念なことにWayback Machineでも復元できないリンクがほとんどだが、色々な曲が紹介されていた。「「安保」粉砕」や「群馬共産党事件革命歌」などの曲名がインパクトある。「プロレタリアの歌を聴こう!」というコーナーでは、確か曲も聴けたはずだ。

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絶滅サイト 06「特殊特許」~「ミスターピーナッツ」(文:ハマザキカク)

ハゲ応援サイト「SkinHeads Web」サイトの一番上に「LAST UPDATE」で今日の日付が表示されているので、久々に更新されているのかと思いきや、機械の誤作動で最終更新日は2001年。実に15年以上も期間放置されているのである。スキンヘッドと言い換えれば格好いいが、ハゲを集めたサイトである。ただ確かに欧米では髪が薄くなるぐらいだったら、剃り上げた方が格好良いという雰囲気で、実際にバンドマンでもスキンヘッドで格好いい人は大勢いる。メタルの世界でも長髪ではなく敢えてスキンヘッドにしている人もいるので、市民権を得てきていると言えるだろう。ちなみに極東の日本、中国、韓国では欧米に較べて中年男性のカツラ着用率が突出して高い様だ。歴史上の有名なスキンヘッドを紹介していて、シェークスピアや親鸞、ナポレオン、レーニン、東条英機、ムッソリーニなどが挙げられている。要するハゲオヤジ列伝という事だ。現代の人でもロバート・デ・ニーロやショーン・コネリーなど。

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絶滅サイト 08「逆レイプ情報」~「珍車の街角」(文:ハマザキカク)

「お漏らし」をした時の体験談を集めたサイト。「おもらしウェブリング」なるものが一番上に掲載されおり、お漏らしに関するウェブサイト達に参加を呼びかけている。今となってはどういうサイトが加盟していたのかは不明。Web1.0時代はリンク集やウェブリングが流行っていた。ホームページの真ん中に「おもらしで繋ぐ友情!!」という言葉が記され、それとは関係あるのかよく分からない日本人女性と外国人が笑顔で映る写真が掲載されている。サイト運営者のプロフィールでは「女性のおもらしに興味があり、当サイトを開設しました」とある。それぞれのエピソードでは「高校生の時学校へ行く途中で 体験者:なっちさん 記載日:3月16日」などというタイトルが記載されており、中を見ると女性と運営者がどういうシチュエーションでお漏らしをしたのか語っている。こんな事をわざわざ他人に打ち明ける女性がいるとは考えにくいので、全て自作自演の可能性がある。

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絶滅サイト 09「雅子さま」~「旧ソ連のエアライン」(文:ハマザキカク)

「スポーツセックス推進委員会 (SportSex)」――『珍スポーツ』という企画を考えた時に、それはそれで色々あるのを知ったのだが、一石二鳥になると思ったのがセックスとスポーツを融合させたもの。汗も掛けるし、子作りにも励めるし、ダイエットにもなるし、気持ちが良い。そんな事を考えている人がいないかな?と探したら、ドンピシャで出てきたのがこのサイト。しかしこれは見れば分かるが何かのアフィリエートサイト。この「Sport-sex」というドメインを確保しておくために「子宮頸がんについて」や「ノードラッグ!」という適当に無関係のコンテンツを乗っけているのが明らかだ。スポーツという訳ではないのだがドルショック竹下著『セックス・ダイエット』という本が出ていて、実際にセックスで痩せる方法を指南している。こうなったら『オナニースポーツ』という本を出して、自家発電しながら筋トレも出来る様なマニュアルを作るしかないのかもしれない。

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絶滅サイト 20「メンズウォッチング」~「担々麺」(文:ハマザキカク)

ニッチトップを目指せたかもしれないのに、写真や解説が貧弱『担々麺ブログ』(2007年~2011年 運営期間4年 絶滅期間6年)――世の中には無数のラーメンブログやラーメンサイトがあるが、そうしたレッドオーシャンから一歩距離を置いた担々麺や焼きそばなどのジャンルに移るだけで、ニッチトップになれそう。しかしこのブログはグルメブログとしては相当物足りない。訪れた地域が一覧になって右に掲載されているのだが、ほとんどの件数が1件のみ。合計しても50は超えないだろう。それぞれのレビューを見てみると、提供された担々麺を椅子に座った目線から移動することなく撮影しているので、いずれも斜め上な上に、器がフレームから外れていたり、そうでなかったりと不統一で、ピンぼけやフラッシュによる反射が酷く、10年前に撮影されていたものとして見てみても劣悪。レーティングも「おいしさ」と「辛さ」の二項目のみで、「スープ」「コスパ」「雰囲気」「サービス」といった指標はなく、ほとんど参考にならない。感想文もTwitter程度の長さで何の捻りもなく、面白みに欠ける。

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自作大腸カメラからチンコ看板まで――「絶滅サイト」連載終了記念対談

約2年間にわたって続いた連載『絶滅サイト』が先々週号で終了した。Webサイトのホームページをひたすら羅列した、見かけこそ地味にも感じられる記事だったが、個人的には他に類例のない貴重なアーカイブだったと思う。今回は連載終了を記念して、著者のハマザキカクさんと連載を振り返り語り合ってみた。あわせてハマザキさんによる現時点での「特選絶滅サイト」もご紹介するので、その絶滅・放置ぶりをお楽しみいただきたい!

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BOOKS

ROADSIDE LIBRARY vol.004
TOKYO STYLE(PDFフォーマット)

書籍版では掲載できなかった別カットもほとんどすべて収録してあるので、これは我が家のフィルム収納箱そのものと言ってもいい

電子書籍版『TOKYO STYLE』の最大の特徴は「拡大」にある。キーボードで、あるいは指先でズームアップしてもらえれば、机の上のカセットテープの曲目リストや、本棚に詰め込まれた本の題名もかなりの確度で読み取ることができる。他人の生活を覗き見する楽しみが『TOKYO STYLE』の本質だとすれば、電書版の「拡大」とはその密やかな楽しみを倍加させる「覗き込み」の快感なのだ――どんなに高価で精巧な印刷でも、本のかたちではけっして得ることのできない。

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ROADSIDE LIBRARY vol.003
おんなのアルバム キャバレー・ベラミの踊り子たち(PDFフォーマット)

伝説のグランドキャバレー・ベラミ・・・そのステージを飾った踊り子、芸人たちの写真コレクション・アルバムがついに完成!

かつて日本一の石炭積み出し港だった北九州市若松で、華やかな夜を演出したグランドキャバレー・ベラミ。元従業員寮から発掘された営業用写真、およそ1400枚をすべて高解像度スキャンして掲載しました。データサイズ・約2ギガバイト! メガ・ボリュームのダウンロード版/USB版デジタル写真集です。
ベラミ30年間の歴史をたどる調査資料も完全掲載。さらに写真と共に発掘された当時の8ミリ映像が、動画ファイルとしてご覧いただけます。昭和のキャバレー世界をビジュアルで体感できる、これ以上の画像資料はどこにもないはず! マンボ、ジャズ、ボサノバ、サイケデリック・ロック・・・お好きな音楽をBGMに流しながら、たっぷりお楽しみください。

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ROADSIDE LIBRARY vol.002
LOVE HOTEL(PDFフォーマット)

――ラブホの夢は夜ひらく

新風営法などでいま絶滅の危機に瀕しつつある、遊びごころあふれるラブホテルのインテリアを探し歩き、関東・関西エリア全28軒で撮影した73室! これは「エロの昭和スタイル」だ。もはや存在しないホテル、部屋も数多く収められた貴重なデザイン遺産資料。『秘宝館』と同じく、書籍版よりも大幅にカット数を増やし、オリジナルのフィルム版をデジタル・リマスターした高解像度データで、ディテールの拡大もお楽しみください。
円形ベッド、鏡張りの壁や天井、虹色のシャギー・カーペット・・・日本人の血と吐息を桃色に染めあげる、禁断のインテリアデザイン・エレメントのほとんどすべてが、ここにある!

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ROADSIDE LIBRARY vol.001
秘宝館(PDFフォーマット)

――秘宝よ永遠に

1993年から2015年まで、20年間以上にわたって取材してきた秘宝館。北海道から九州嬉野まで11館の写真を網羅し、書籍版では未収録のカットを大幅に加えた全777ページ、オールカラーの巨大画像資料集。
すべてのカットが拡大に耐えられるよう、777ページページで全1.8ギガのメガ・サイズ電書! 通常の電子書籍よりもはるかに高解像度のデータで、気になるディテールもクローズアップ可能です。
1990年代の撮影はフィルムだったため、今回は掲載するすべてのカットをスキャンし直した「オリジナルからのデジタル・リマスター」。これより詳しい秘宝館の本は存在しません!

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捨てられないTシャツ

70枚のTシャツと、70とおりの物語。
あなたにも〈捨てられないTシャツ〉ありませんか? あるある! と思い浮かんだあなたも、あるかなあと思ったあなたにも読んでほしい。読めば誰もが心に思い当たる「なんだか捨てられないTシャツ」を70枚集めました。そのTシャツと写真に持ち主のエピソードを添えた、今一番おシャレでイケてる(?)“Tシャツ・カタログ"であるとともに、Tシャツという現代の〈戦闘服〉をめぐる“ファッション・ノンフィクション"でもある最強の1冊。 70名それぞれのTシャツにまつわるエピソードは、時に爆笑あり、涙あり、ものすんごーい共感あり……読み出したら止まらない面白さです。

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圏外編集者

編集に「術」なんてない。
珍スポット、独居老人、地方発ヒップホップ、路傍の現代詩、カラオケスナック……。ほかのメディアとはまったく違う視点から、「なんだかわからないけど、気になってしょうがないもの」を追い続ける都築響一が、なぜ、どうやって取材し、本を作ってきたのか。人の忠告なんて聞かず、自分の好奇心だけで道なき道を歩んできた編集者の言葉。
多数決で負ける子たちが、「オトナ」になれないオトナたちが、周回遅れのトップランナーたちが、僕に本をつくらせる。
編集を入り口に、「新しいことをしたい」すべてのひとの心を撃つ一冊。

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ROADSIDE BOOKS
書評2006-2014

こころがかゆいときに読んでください
「書評2006-2014」というサブタイトルのとおり、これは僕にとって『だれも買わない本は、だれかが買わなきゃならないんだ』(2008年)に続く、2冊めの書評集。ほぼ80冊分の書評というか、リポートが収められていて、巻末にはこれまで出してきた自分の本の(編集を担当した作品集などは除く)、ごく短い解題もつけてみた。
このなかの1冊でも2冊でも、みなさんの「こころの奥のかゆみ」をスッとさせてくれたら本望である。

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独居老人スタイル

あえて独居老人でいること。それは老いていくこの国で生きのびるための、きわめて有効なスタイルかもしれない。16人の魅力的な独居老人たちを取材・紹介する。
たとえば20代の読者にとって、50年後の人生は想像しにくいかもしれないけれど、あるのかないのかわからない「老後」のために、いまやりたいことを我慢するほどバカらしいことはない――「年取った若者たち」から、そういうスピリットのカケラだけでも受け取ってもらえたら、なによりうれしい。

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ヒップホップの詩人たち

いちばん刺激的な音楽は路上に落ちている――。
咆哮する現代詩人の肖像。その音楽はストリートに生まれ、東京のメディアを遠く離れた場所から、先鋭的で豊かな世界を作り続けている。さあ出かけよう、日常を抜け出して、魂の叫びに耳を澄ませて――。パイオニアからアンダーグラウンド、気鋭の若手まで、ロングインタビュー&多数のリリックを収録。孤高の言葉を刻むラッパー15人のすべて。

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東京右半分

2012年、東京右傾化宣言!
この都市の、クリエイティブなパワー・バランスは、いま確実に東=右半分に移動しつつある。右曲がりの東京見聞録!
576ページ、図版点数1300点、取材箇所108ヶ所!

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東京スナック飲みある記
ママさんボトル入ります!

東京がひとつの宇宙だとすれば、スナック街はひとつの銀河系だ。
酒がこぼれ、歌が流れ、今夜もたくさんの人生がはじけるだろう、場末のミルキーウェイ。 東京23区に、23のスナック街を見つけて飲み歩く旅。 チドリ足でお付き合いください!

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