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2016年01月27日 Vol.197

travel

ホワイトライト・ホワイトヒート ロシア冬紀行2 「ロシアのバスティーユ」で豪華版・見世物小屋めぐり

先週に続いてお送りするロシア冬紀行・第2話、今回訪れるのはエルミタージュ美術館とネヴァ川を挟んで向かい合う、ペトロパヴロフスク要塞である。サンクトペテルブルク観光でも重要な場所であるペトロパヴロフスク要塞。どのガイドブックを見てもかならず「バスチョン」と呼ばれる収容所内部や聖堂が解説されているが、しかし! そういう歴史的に重要な施設の周囲を、数々のB級観光スポットというか、ほとんど見世物小屋のノリに近い常設・仮設展示施設がいくつも取り巻いていることは、まったく語られていない。チープな歴史蝋人形館のほかは、ガイドブックどころかウェブサイトでもほとんど記述が見つからないので、今週はこの「知られざるサンクトペテルブルク最重要B級スポット」を徹底紹介する。

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art

軽金属のマリリン

長年のファンにとっては空山基の「新境地」とも言える作品群は、これまでたびたび個展や、イラストレーター団体の展覧会などで発表されてきたが、意外にも「初めての全点描きおろし」という個展が今週土曜(1月30日)から、渋谷のNANZUKA(ナンヅカ)で開催される。『女優はマシーンではありません。でも機械のように扱われます。』という奇妙なタイトルの展覧会は、マリリン・モンローをモデルにした新作ドローイング15点に、SORAYAMAの名を世界に知らしめた「セクシーロボット」シリーズの立体作品を加えたもの。

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fashion

捨てられないTシャツ 26

WWFのパンダ/68歳男性(イラストレーター)/・・・というか、今回はせっかくなので空山基さんに「捨てられないTシャツ」を提供していただくことにした。1947(昭和22)年、愛媛県今治市生まれ。父は大工、母は裁縫という家庭で、自分でおもちゃを作ってしまうような、手を動かすのが好きな子どもだった。漁師になるか土建屋になるかヤクザになるかしかないような町で、学校をサボって映画館に通ったり、「静かな不良生活」を送る。

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design

新連載! 絶滅サイト 01「人工言語野」~「長崎ちゃんぽん」(文:ハマザキカク)

ハマザキカクという編集者がいる。硬派の出版社に勤務しながら、みずから書いた『ベスト珍書 このヘンな本がすごい!』を刊行したり、『アイラブユーゴ3』『ココロピルブック』『絶対に解けない受験世界史』『超高層ビビル4』など数々の奇書を手がけてきた、稀代の「珍書プロデューサー」であり、さらに「辺境デスメタル・ヒップホップ愛好家」でもある。前から気になっていたハマザキカクさんとじっくり話す機会が最近あって、おしゃべりしているうちに話が盛り上がり、いきなりメルマガでの連載をお願いすることになった。今回のテーマは「絶滅危惧種のウェブサイト」。これから月にいちどのペースで、とてつもないワールドワイドウェブの徒花たちをご紹介いただく。気になるサイトがあったら、ぜひ飛んでみていただきたい。絶滅危惧種たちは、いつまでそこにいてくれるのか、だれにもわからないのだから。

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2016年01月20日 Vol.196

travel

ホワイトライト・ホワイトヒート ロシア冬紀行1 古都の哀愁蝋人形館

朝9時を過ぎても薄暗い街。凍りつく路面を足早に歩く人たちがいる。さらさらとふりかかる雪は、文字どおりパウダーのように服や靴の表面を滑って消え、すでに店を開けているレストランでは半袖シャツのスタッフがテーブルを整え、ビルの壁の電光表示はいまの気温がマイナス20度だと告げていた。サンクトペテルブルク、1月10日。ロシアではクリスマスにあたるというその週に、成田からモスクワを経て僕は、ここにいる。

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fashion

捨てられないTシャツ 25

デヴィッド・リンチ/40歳男性(テレビ局勤務)/生まれは東京築地だが、父親の仕事の関係で都内を転々。3歳のときにアメリカ・ニュージャージーに引っ越す。最初から地元の学校に通い、土曜だけ日本語を忘れないために日本人学校で補足授業を受けていた。超引っ込み思案な性格のため、家でひとりレゴ遊びばかり。子供のころから音楽が好きだったので、唯一仲が良かったユダヤ人の男の子と、6歳のころからブルース・スプリングスティーンのテープを一緒に聴いていた。

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travel

案山子X 28 24時間ソフトボール大会(福岡)(写真・文 ai7n)

こんにちは。ai7n(アイン)です。今回は福岡県飯塚市鯰田の「24時間ソフトボール大会」を紹介します。福岡県のほぼ中央に位置し、かつて長崎街道の宿場町、炭坑の町として栄えた飯塚市。飯塚市鯰田にあるJR浦田駅近くの田んぼで毎年11月1日から1ヶ月間、子どものかかし達によるユニークなソフトボール大会が開催されます。2014年にまとめサイト等で話題になったのでご存知の方も多いかもしれません。

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travel

フィールド・オブ・案山子ドリームス

11月に福岡に行ったとき、案山子による「24時間ソフトボール大会」があると聞いて、僕も見学に駆けつけた。車を出してくれた友人夫婦と3人で興奮して写真を撮っていると、ひとりの中年男性がぶらぶら歩いてきて、おもむろにiPadを出すと撮影開始。話しかけてみると「今朝テレビでやってたから見に来た」という近在の方で、「ここもいいけど、こっから30分ぐらい行ったところに、もっとすごいのがあるから」と親切に教えてくれた。

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2016年01月13日 Vol.195

art

焼き芋とストリート・アート

とてつもないデコトラならぬデコ・セダンが真冬の、東京の夜をクルーズしている。トヨタの誇る社長車センチュリーの屋根にド派手なデコレーションを光らせ、後部に伸びた竹ヤリから白煙をモクモク吹き出しながら・・・。秋葉原で、原宿で、代官山で、その勇姿を見て呆然としたひとも、思わず駆け寄ったひともいるだろう。デコ・セダンの名は「金時」、大阪のアーティスト・ユニット「yotta(ヨタ)」が仕掛ける「アートとしての焼き芋屋活動」である。すでに多くのメディアにも取り上げられているyottaは、木崎公隆と山脇弘道によるユニット。2010年に移動焼き芋屋・金時をスタートさせて以来、今年も3月末の焼き芋シーズン終了まで、東京の街なかで夜ごと焼き芋を売り歩いている。

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art

アウトサイダー・キュレーター日記 10 にがおえコインランドリー(写真・文:櫛野展正)

東京の京成小岩駅から徒歩10分。葛飾区鎌倉にある「にがおえコインランドリー」と看板を掲げた小さな店舗には、鉛筆で忠実に描かれた有名人の似顔絵が床から壁に至るまでぎっしりと貼り巡らされている。中にはバイク事故直後の北野武や、和歌山カレー砒素事件の林眞須美死刑囚の似顔絵も。「それも有名人には違いないからね」。声のする方へ振り向くと、隣の自宅に住む似顔絵の作者・菅野武志(すがの・たけし)さんが顔をのぞかせた。

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fashion

捨てられないTシャツ 24

剣道/30歳女性(ショップ販売員)/福岡のショップで販売員をしているが、生まれは岩手県久慈市、「あまちゃん」のロケ地として有名になった普代村堀内。父が自衛隊だった関係で、11歳の夏まで青森県三沢市で育つ。米軍基地があったので、アメリカ人の子供と遊んだり、基地でハロウィンとか、外国文化が意外に身近だった。

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art

「えびすリアリズム」対談報告!

昨年末のメルマガでお知らせしたように、ただいま渋谷パルコで『新春 えびすリアリズム 蛭子さんの展覧会』が開催中だ(18日まで)。いまや「バスに乗って旅行してるおじさん」という認識しかない人たちも少なくない蛭子能収の、実はきわめてシュールでポップなアーティストとしての側面を垣間見ることができる、これは貴重な東京初の展覧会である。1月2日には僕がお相手させてもらったトークもあって、満員御礼の盛況だった。予約開始から2日たたずに定員に達してしまい、「行きたかったのに予約できず!涙」という連絡をたくさんいただいたので、今週は展覧会を紹介しがてら、対談の模様を要約して誌上再現してみたい。

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2016年01月06日 Vol.194

art

修羅の果ての島で――焼き絵師・元心作品展

ハンダゴテのような電熱ペンを使って、板を焦がすことで絵柄を描いていくウッドバーニングというクラフトがある。古くから世界中で親しまれてきた技法だが、その電熱ペンを使って木片ではなく皮革に絵を描く「焼き絵作家」が、元心(げんしん)である。すでに本メールマガジン購読者にはおなじみのカフェバー浅草・鈴楼で、その作品展『LEATHER ART GENSHIN』が昨年末から開催中だ。ヌメ革独特の肌に描かれるのは浮世絵の美人や役者絵、相撲取りといった伝統的図柄から、虎、犬、猫、昆虫など、身の回りの生き物たちまでさまざま。中には春画を題材にしたものもある。作品の多くは色紙大くらいだが、2メートルを超える一枚革に観音や仙人を焼き描いた大作にも挑戦している。

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travel

バリ島の音(写真・録音・文:若井響子)

いまからちょうど1年前の2015年1月に、「一人芝居パフォーマー」である若井響子さんによる『アートじゃない生き物vol.1~3』を掲載した。それは東京の日常からひととき飛び出したくて、2014年の6月から9月まで、95日間にわたってイタリアとフランスを旅した彼女の「ポスター壁画ハンティング・トリップ」だった。その若井さんが昨秋こんどはバリ島に滞在して、ポスター壁画ハンティングならぬ、市場から村々を歩きまわってフィールドレコーディングをしてきたという。世界有数の磁場を持つこの島で、魔術的な色彩を帯びる音と、爆発的な西欧文明の侵入によるポップな音がからみあうさまを、眼と耳で同時に味わっていただきたい。

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fashion

捨てられないTシャツ 23

2匹の猫/34歳女性(通販会社勤務、現在産休中)/神戸市出身。幼少期を思い出すと、生肉が異常に好きな子供だった。お菓子屋さんで売ってないから、スーパーでこっそり鳥のモモ肉を買ってきて、親に見つからないよう、布団の中で醤油をかけて食べたこともある。部活は小学校からずっと水泳。スイミングクラブでは選手コースに選ばれ、毎夜練習で土日は試合。種目はバタフライ、兵庫県で一番になったほどだが、小学校卒業のときに、いちど水泳も卒業。

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movie

はぐれAV劇場 10 『ふるさと創性論 季実子の玉おこし』(文:大須蔵人)

年末年始にかけて、多くの人たちがそれぞれの故郷へと里帰りしたことだろう。家族や親戚、地元の友人との再会を喜び、四方山話をして楽しい時間を過ごした人もいれば、「結婚はいつか」「早く孫の顔が見たい」などと小言をいわれてウンザリという人もいるかもしれない。いずれにしても、故郷には普段の生活とは全く違った人間関係があり、それは懐かしくもあり、また面倒だったりもするのではないだろうか。意外に思われるかもしれないが、AVには “里帰り”をテーマにしたドキュメンタリーの傑作が多い。それは女優の里帰りを追ったものから、監督やスタッフ、男優の里帰りを追ったものなど様々である。

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BOOKS

ROADSIDE LIBRARY vol.003
おんなのアルバム キャバレー・ベラミの踊り子たち(PDFフォーマット)

伝説のグランドキャバレー・ベラミ・・・そのステージを飾った踊り子、芸人たちの写真コレクション・アルバムがついに完成!

かつて日本一の石炭積み出し港だった北九州市若松で、華やかな夜を演出したグランドキャバレー・ベラミ。元従業員寮から発掘された営業用写真、およそ1400枚をすべて高解像度スキャンして掲載しました。データサイズ・約2ギガバイト! メガ・ボリュームのダウンロード版/USB版デジタル写真集です。
ベラミ30年間の歴史をたどる調査資料も完全掲載。さらに写真と共に発掘された当時の8ミリ映像が、動画ファイルとしてご覧いただけます。昭和のキャバレー世界をビジュアルで体感できる、これ以上の画像資料はどこにもないはず! マンボ、ジャズ、ボサノバ、サイケデリック・ロック・・・お好きな音楽をBGMに流しながら、たっぷりお楽しみください。

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ROADSIDE LIBRARY vol.002
LOVE HOTEL(PDFフォーマット)

――ラブホの夢は夜ひらく

新風営法などでいま絶滅の危機に瀕しつつある、遊びごころあふれるラブホテルのインテリアを探し歩き、関東・関西エリア全28軒で撮影した73室! これは「エロの昭和スタイル」だ。もはや存在しないホテル、部屋も数多く収められた貴重なデザイン遺産資料。『秘宝館』と同じく、書籍版よりも大幅にカット数を増やし、オリジナルのフィルム版をデジタル・リマスターした高解像度データで、ディテールの拡大もお楽しみください。
円形ベッド、鏡張りの壁や天井、虹色のシャギー・カーペット・・・日本人の血と吐息を桃色に染めあげる、禁断のインテリアデザイン・エレメントのほとんどすべてが、ここにある!

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ROADSIDE LIBRARY vol.001
秘宝館(PDFフォーマット)

――秘宝よ永遠に

1993年から2015年まで、20年間以上にわたって取材してきた秘宝館。北海道から九州嬉野まで11館の写真を網羅し、書籍版では未収録のカットを大幅に加えた全777ページ、オールカラーの巨大画像資料集。
すべてのカットが拡大に耐えられるよう、777ページページで全1.8ギガのメガ・サイズ電書! 通常の電子書籍よりもはるかに高解像度のデータで、気になるディテールもクローズアップ可能です。
1990年代の撮影はフィルムだったため、今回は掲載するすべてのカットをスキャンし直した「オリジナルからのデジタル・リマスター」。これより詳しい秘宝館の本は存在しません!

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圏外編集者

編集に「術」なんてない。
珍スポット、独居老人、地方発ヒップホップ、路傍の現代詩、カラオケスナック……。ほかのメディアとはまったく違う視点から、「なんだかわからないけど、気になってしょうがないもの」を追い続ける都築響一が、なぜ、どうやって取材し、本を作ってきたのか。人の忠告なんて聞かず、自分の好奇心だけで道なき道を歩んできた編集者の言葉。
多数決で負ける子たちが、「オトナ」になれないオトナたちが、周回遅れのトップランナーたちが、僕に本をつくらせる。
編集を入り口に、「新しいことをしたい」すべてのひとの心を撃つ一冊。

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ROADSIDE BOOKS
書評2006-2014

こころがかゆいときに読んでください
「書評2006-2014」というサブタイトルのとおり、これは僕にとって『だれも買わない本は、だれかが買わなきゃならないんだ』(2008年)に続く、2冊めの書評集。ほぼ80冊分の書評というか、リポートが収められていて、巻末にはこれまで出してきた自分の本の(編集を担当した作品集などは除く)、ごく短い解題もつけてみた。
このなかの1冊でも2冊でも、みなさんの「こころの奥のかゆみ」をスッとさせてくれたら本望である。

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独居老人スタイル

あえて独居老人でいること。それは老いていくこの国で生きのびるための、きわめて有効なスタイルかもしれない。16人の魅力的な独居老人たちを取材・紹介する。
たとえば20代の読者にとって、50年後の人生は想像しにくいかもしれないけれど、あるのかないのかわからない「老後」のために、いまやりたいことを我慢するほどバカらしいことはない――「年取った若者たち」から、そういうスピリットのカケラだけでも受け取ってもらえたら、なによりうれしい。

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ヒップホップの詩人たち

いちばん刺激的な音楽は路上に落ちている――。
咆哮する現代詩人の肖像。その音楽はストリートに生まれ、東京のメディアを遠く離れた場所から、先鋭的で豊かな世界を作り続けている。さあ出かけよう、日常を抜け出して、魂の叫びに耳を澄ませて――。パイオニアからアンダーグラウンド、気鋭の若手まで、ロングインタビュー&多数のリリックを収録。孤高の言葉を刻むラッパー15人のすべて。

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東京右半分

2012年、東京右傾化宣言!
この都市の、クリエイティブなパワー・バランスは、いま確実に東=右半分に移動しつつある。右曲がりの東京見聞録!
576ページ、図版点数1300点、取材箇所108ヶ所!

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東京スナック飲みある記
ママさんボトル入ります!

東京がひとつの宇宙だとすれば、スナック街はひとつの銀河系だ。
酒がこぼれ、歌が流れ、今夜もたくさんの人生がはじけるだろう、場末のミルキーウェイ。 東京23区に、23のスナック街を見つけて飲み歩く旅。 チドリ足でお付き合いください!

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