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2025年06月25日 Vol.650
travel
北欧の日陰から 04 海浜都市ヴァーサの小さなミュージアム
ひと味違うフィンランド~エストニアを巡る旅の4回目。先週紹介したスオムッサルミのサイレント・ピープルを取材したあと、カヤーニという小さな町に泊まって、翌朝向かったのがヴァーサ(Vaasa)。バルト海の一部であるボスニア湾を隔ててスウェーデンと向き合うヴァーサは、7万人弱ほどの人口のうち7割がフィンランド語、残り3割近くがスウェーデン語を話す二重言語都市。なので道路標識などもすべて2ヵ国語表記になっている。ちなみに人口7万人というサイズは日本では中小規模の市で、福岡県大牟田市とほぼ同じ。東京23区だと唯一10万人を切る千代田区と同じくらいだが、フィンランドではそれなりのシティだ。空港もあるし、対岸のスウェーデンのウメオを結ぶフェリーも運航している。ヴァーサから首都ヘルシンキまでは400キロ少々。クルマでも列車でも5時間ほどの距離になる。
design
デザインの世間体 042 札束ブラックホールのリアリズム (写真・文:若生友見)
前回の開運動画分析はキンキラキンのビジュアルから始まり、ちょっぴりしんみりした感じで終わってしまいました。 さて今回は予告どおり海外編です。前回はいろいろな願望に対応する開運動画についても書きましたが、ちょっとややこしいので、今回「開運動画」と表記した場合は金運系のキンキラ動画に限定することにします。
art
暗黒絵日記 のり子の夢は夜ひらく 88話 スイカップ (画・文:新開のり子)
若い頃は危険な橋を渡ってきました。 それは20代前半の夏のことです。 友達のひーちゃんに誘われて茨城県の大洗に行った時のこと。 ボストンバックに一泊の荷物を詰め込み、この日のためにと買った新品のパープルカラーのソックスも入れました。 ひーちゃんとお揃いのスニーカーを履いて一緒にお出かけを楽しみにしていました。 河合奈保子似のアイドル的な雰囲気は、女子の私でも見惚れてしまうほどでした。
lifestyle
バンカラ女銘々伝 第30回 「悪妻になるしかなかった」女 斎藤輝子 (文:平山亜佐子)
斎藤輝子は斎藤茂吉の妻にして茂太、宗吉(北杜夫)の母である。茂吉は医師でアララギ派の歌人、茂太は医師で随筆家、杜夫は医師で小説家と斎藤家には文筆家が数多くいるが、それにしても彼らほど家族について本を出している人々は珍しい。息子、息子の妻、孫に至るまでが書く。そのなかで、輝子は茂吉や茂太ですら脇役になるほどの強烈な個性を持ち、ひときわ異彩を放つ人物である。
travel
ユーラシア後ろ歩き 34 北の大地に生まれた楽園 (文・写真:多田麻美)
船着き場を去る流星号を見送った後、マルガリータと自動車道路に出た私は、車が来るまでの間、シベリアの地図を眺めた。 ふたたびアンガラとエニセイの伝説が頭に浮かんだ。父バイカルの許可を得ぬまま家出し、エニセイを追ったアンガラは、この先をさらに、今日12時間かけて移動した距離の2倍くらいの道のりを流れた後、エニセイ川と結ばれる。そして、ここからその合流地点までの、さらに2.5倍くらいの距離を一緒に流れた後、北極海にたどり着く。 さすが、ユーラシア大陸最大の流域面積をもつエニセイ川だ。想像するだけで気が遠くなってくる。
travel
ROADSIDE CHINA 中国珍奇遊園地紀行 40 吉林省後編 (写真・文:関上武司)
大家好(中国語で皆さん、こんにちは!)。この記事の執筆中に注目していた健康センターが閉店し、ショックを隠し切れません。今回も拙作『中国抗日博物館大図鑑』と新刊『中国共産党聖地巡礼』の取材になりました、吉林省後編の記事になります。 2018年8月13日。早朝6時30分頃、瀋陽駅の飲食店で何かの麺と茶叶蛋を朝食に。この日は取材の都合で昼食抜きになってしまい、朝食の重要さを身に染みて実感させられます。
2025年06月18日 Vol.649
travel
北欧の日陰から 03 サイレント・ピープル&クレイジーランド
ひと味違うフィンランド~エストニアを巡る旅の3回目。先週のパリッカラ彫刻公園に続いて、今週はスオムッサルミのサイレント・ピープル、そしてマリスキヤラのクレイジー・ランドにお連れする。どちらも旅行ガイドには1行も載らない小さな町。そして遠い・・・。最初の目的地サイレントピープルがあるスオムッサルミは、先週のパリッカラから一路北上すること約460キロ、東京から京都か花巻ぐらいの距離だった。
lifestyle
おいでよヘンタイの森 30 オペラ歌手の変態 文・イラスト:mimi(会社経営&フリー女王様)
まだフリーランス女王の頃に知り合った方 最初から足のにおいをかぎたい ものすごい嗅ぎたい、足がとにかく好きな そんなモッチさん 彼は何度も来てくれて はまってくれた一人 そしてわたしに打ち明けてくれたの 実はオペラ歌手だってことを そのころの年齢が21歳くらい 21歳でオペラ歌手と知り合うきっかけなんてないし それまでオペラに触れることもなかった
art
暗黒絵日記 のり子の夢は夜ひらく 87話 婚活パーティー (画・文:新開のり子)
今の時代の出会いの主流は、マッチングアプリかもしれませんが、昔は合コンやお見合いパーティーでした。 以前勤めていた会社で、先輩に休日に開催するパーティーに行くメンバーに入ってもらえないかと誘われたことがあります。 言われるがまま、休日に参加することになったのですが・・・。 前日、先輩から連絡があり、「ドレスコードは平服よ。」と言われ、普段着で行ったら、皆パーティー用の服を着ているではありませんか。 スニーカーなんか履いて行った場違いな服装の私は、肩をすくめながら、パーティー会場の受付を済ませます。
food & drink
世界の中のインド亜大陸食紀行/アメリカ編② シリコンバレーの3つのインド系スーパー (写真・文:小林真樹 編集:島田真人)
夜な夜な繰り広げられる、シリコンバレーで働くインド人技術者達の宴。インド料理マニアの私が勝手に妄想していたのは、本国インドでは見たことのないような過激でアヴァンギャルドなインド料理との出会いだった。しかし実際には、そこで働く多くのインド人は本国同様外食を控え、家庭で質素な食生活を送っていた。いや、質素というのは誤解を招く。インド人は家庭で食べることを生き方の理想としていて、外食しないことと質素であることとは必ずしもイコールではない。レストランの派手でゴージャスな料理よりもむしろ、本来的には母や妻の作る手料理により重い価値を見出す人達なのである。
photography
ニュー・シャッター・パラダイス 94 フィルムとバナナケーキ (写真・文:オカダキサラ)
久しぶりにフィルムカメラを使いました。最後に触れたのは、大学の授業のとき。それから、もう18年が経っていました。 当時の武蔵野美術大学の映像学科では、フィルムカメラでの写真表現は必修科目でした。 私は新しいもの好きの父の影響で、早い段階からデジタルカメラを使っていました。父の仕事の関係でPhotoshopが自宅のPCにダウンロードされてたので、父が使っていない時は自由に使ってよかったのです。大学入学時にはすっかりデジタルっ子になっていました。 初めて使う一眼レフカメラの操作は楽しかったものの、デジタル操作に慣れすぎていた私は、フィルム写真制作のコスパの悪さに、イライラするようになりました。フィルム写真って、やっぱり面倒くさいなあ。そんな気持ちがきっと作品にも表れていたのでしょう。提出した作品は酷評で、私はますますフィルム写真が苦手になったのです。
lifestyle
極上世界の極上生活 06 歌舞伎町ホストクラブ愛本店で開催したミュージカル!?イベント「極上世界」について!ギラギラ内装にドハマりし脳汁出まくり!!! 写真・文:極上世界(ぱにぱにぱにぱにともちんぱ&ふりふり)
今回は極上世界の結成のきかっけになった舞台公演や、歌舞伎町ホストクラブ「愛本店」についてカキカキしていきます! ぱにぱに&ふりふりは、2024 年4月25日(木)歌舞伎町にあるホストクラブ「愛本店」にて『極上世界 ~え、なに!?夢?謎すぎぃい~』というミュージカル公演を実施しました!ワーイ!! まずは開催の経緯から。 歌舞伎町でフラフラと過ごしていたぱにぱに&ふりふり。 ある日、ぱにぱにの脳内に“降って”きました。ぱにぱにが私に、 「ねぇふりふり、愛本店でミュージカルやらなぁい?」 と誘ってきたのが全ての始まり。 愛本店、つまり、歌舞伎町を代表するホストクラブ。 ご存知の通りのギラギラ内装と、イケイケダンディーな愛田社長……
2025年06月11日 Vol.648
travel
北欧の日陰から 02 パリッカラ彫刻庭園
先週から始まった、ひと味違うフィンランド~エストニアを巡る旅。ミッケリの蝋人形館に続いて、今週はパリッカラ彫刻公園にお連れする。 パリッカラはミッケリの真東(といっても直線で結ぶ道路はないが)、ヘルシンキからは300キロ少々、4時間ほどのドライブになる。人口6,000人ほど、ガイドブックにも掲載されないような小さな町。地図でわかるように町外れにロシアとの国境線が伸びる、国境の町なのだ。
design
デザインの世間体 041 金満のきらめき、祈りの場としてのYouTube (写真・文:若生友見)
おかげさまでこの連載は1周年を迎えました! 途中で隔週連載に変わったものの、よく続けられているなと自分自身が一番驚いています。 これまで、私の作品である「ragan」シリーズをご紹介しながら「日常すぎて見えにくくなっているものをよく見てみる」というコンセプトのまま、この連載を続けてきました。 今後もそういったものを紹介しつつ、私が気になったちょっと特殊なジャンル(とくにアートやデザインの文脈で語られないもの)についても書いてみたいと思っています。 膨大な数の動画を抱えているYouTubeに「見る(聴く)だけで運気アップ」を謳う開運系の動画(以下、開運動画)が存在するのをご存じでしょうか。
movie
絶滅危惧映像の現在形 ――どっこい生きてるニッポン特殊AVコレクション 【最終回】特殊すぎるギャロップ・ワークス (文:押スノ踏マズ)
突然ですが、今回の記事でラストです!短い間でしたが読んでいただいてどうもありがとうございました!最終回となる今回は、前回の触手AVを探していたときに発見した特殊すぎるAVメーカー「ギャロップ」の仕事を見ていきたいと思います! 00年代後半のAVとんでもないです!
art
暗黒絵日記 のり子の夢は夜ひらく 86話 「イカのおすし」 (画・文:新開のり子)
飲み屋で隣に座った女性に首根っこを捕まれ、連れて行かれたのはタクシー乗り場。「タクシーに乗った方がはやいからさあ。ちょっと面白い店があるのよ」と強引にタクシーに乗せられました。揺れですっかり眠くなってタクシーのなかで寝てしまい、降りたのは知らない土地でした。 雑居ビルに入るとどっしりとした重たい木の扉の店がありました。 何も記されていない店は、何か別の世界への入口のようでした。
photography
妄想ホテル room:051 メイクという魔法 (写真・文:フクサコアヤコ)
その日私はいつもの待ち合わせ場所、歌舞伎町の風林会館の前にいた。 ここを待ち合わせ場所に指定するのは、行きつけのラブホに近いというのもあるけれど、それ以上にこの界隈で繰り広げられる“人間ドラマ”を眺めるのが好きだからだ。 夜になると、若手ホストたちが一斉に出勤し、また、同伴に向かう男女が入り乱れる。歌舞伎町らしい、独特の空気が何とも趣深い。 一方この日は待ち合わせが午前中だったため、いつもとは違った朝の歌舞伎町を見ることができた。
lifestyle
バンカラ女銘々伝 第29回 「悲しすぎて笑う」女 筑紫美主子 (文:平山亜佐子)
白系ロシア人と日本人の間に生まれ、容姿でいじめられ、貧苦のなかで養父母に育てられるなどの苦労を重ねつつも、とにかく踊りが好きで常に踊っていた筑紫美主子〈つくしみすこ〉。その後もさまざまな災難に遭いながら、観客と一体になって笑わせ、泣かせる「佐賀にわか」を確立していく姿は「悲しすぎて笑う」人生である。 美主子の本名は梅子、1921(大正10)年2月8日、北海道旭川で田中峰の娘として生まれた。父親は白系ロシア人の将校と聞いているが記憶はない。そもそも二人が結婚していたかどうかもわからない。
travel
ユーラシア後ろ歩き 33 アンガラ川をさらに下流へ (文・写真:多田麻美)
ワディクのことをつらつらと考えているうち、ポートバイカルを出たボートはリストビャンカに到着した。 「本当に、支払わなくていいんですか?」 と私が確かめると、おじさんは「もちろん要らないよ」と言い、イルクーツク行きのバスが出るバス停の場所を身振りを交えて丁寧に教えてくれた。 私は心がほっこり温まったような思いで、おじさんと別れた。アンガラ川で一日船旅をさせてくれたワディクもそうだったが、このおじさんも、何て親切で気前が良いんだろう。広い水面と日々接していると、心まで大らかになるのだろうか。 全般的にシベリアには大らかな気質の人が多い。
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BOOKS
ROADSIDE LIBRARY
天野裕氏 写真集『わたしたちがいたところ』
(PDFフォーマット)
ロードサイダーズではおなじみの写真家・天野裕氏による初の電子書籍。というか印刷版を含めて初めて一般に販売される作品集です。
本書は、定価10万円(税込み11万円)というかなり高価な一冊です。そして『わたしたちがいたところ』は完成された書籍ではなく、開かれた電子書籍です。購入していただいたあと、いまも旅を続けながら写真を撮り続ける天野裕氏のもとに新作が貯まった時点で、それを「2024年度の追加作品集」のようなかたちで、ご指定のメールアドレスまで送らせていただきます。
旅するごとに、だれかと出会いシャッターを押すごとに、読者のみなさんと一緒に拡がりつづける時間と空間の痕跡、残香、傷痕……そんなふうに『わたしたちがいたところ』とお付き合いいただけたらと願っています。
ROADSIDE LIBRARY vol.006
BED SIDE MUSIC――めくるめくお色気レコジャケ宇宙(PDFフォーマット)
稀代のレコード・コレクターでもある山口‘Gucci’佳宏氏が長年収集してきた、「お色気たっぷりのレコードジャケットに収められた和製インストルメンタル・ミュージック」という、キワモノ中のキワモノ・コレクション。
1960年代から70年代初期にかけて各レコード会社から無数にリリースされ、いつのまにか跡形もなく消えてしまった、「夜のムードを高める」ためのインスト・レコードという音楽ジャンルがあった。アルバム、シングル盤あわせて855枚! その表ジャケットはもちろん、裏ジャケ、表裏見開き(けっこうダブルジャケット仕様が多かった)、さらには歌詞・解説カードにオマケポスターまで、とにかくあるものすべてを撮影。画像数2660カットという、印刷本ではぜったいに不可能なコンプリート・アーカイブです!
ROADSIDE LIBRARY vol.005
渋谷残酷劇場(PDFフォーマット)
プロのアーティストではなく、シロウトの手になる、だからこそ純粋な思いがこめられた血みどろの彫刻群。
これまでのロードサイド・ライブラリーと同じくPDF形式で全289ページ(833MB)。展覧会ではコラージュした壁画として展示した、もとの写真280点以上を高解像度で収録。もちろんコピープロテクトなし! そして同じく会場で常時上映中の日本、台湾、タイの動画3本も完全収録しています。DVD-R版については、最近ではもはや家にDVDスロットつきのパソコンがない!というかたもいらっしゃると思うので、パッケージ内には全内容をダウンロードできるQRコードも入れてます。
ROADSIDE LIBRARY vol.004
TOKYO STYLE(PDFフォーマット)
書籍版では掲載できなかった別カットもほとんどすべて収録してあるので、これは我が家のフィルム収納箱そのものと言ってもいい
電子書籍版『TOKYO STYLE』の最大の特徴は「拡大」にある。キーボードで、あるいは指先でズームアップしてもらえれば、机の上のカセットテープの曲目リストや、本棚に詰め込まれた本の題名もかなりの確度で読み取ることができる。他人の生活を覗き見する楽しみが『TOKYO STYLE』の本質だとすれば、電書版の「拡大」とはその密やかな楽しみを倍加させる「覗き込み」の快感なのだ――どんなに高価で精巧な印刷でも、本のかたちではけっして得ることのできない。
ROADSIDE LIBRARY vol.003
おんなのアルバム キャバレー・ベラミの踊り子たち(PDFフォーマット)
伝説のグランドキャバレー・ベラミ・・・そのステージを飾った踊り子、芸人たちの写真コレクション・アルバムがついに完成!
かつて日本一の石炭積み出し港だった北九州市若松で、華やかな夜を演出したグランドキャバレー・ベラミ。元従業員寮から発掘された営業用写真、およそ1400枚をすべて高解像度スキャンして掲載しました。データサイズ・約2ギガバイト! メガ・ボリュームのダウンロード版/USB版デジタル写真集です。
ベラミ30年間の歴史をたどる調査資料も完全掲載。さらに写真と共に発掘された当時の8ミリ映像が、動画ファイルとしてご覧いただけます。昭和のキャバレー世界をビジュアルで体感できる、これ以上の画像資料はどこにもないはず! マンボ、ジャズ、ボサノバ、サイケデリック・ロック・・・お好きな音楽をBGMに流しながら、たっぷりお楽しみください。
ROADSIDE LIBRARY vol.002
LOVE HOTEL(PDFフォーマット)
――ラブホの夢は夜ひらく
新風営法などでいま絶滅の危機に瀕しつつある、遊びごころあふれるラブホテルのインテリアを探し歩き、関東・関西エリア全28軒で撮影した73室! これは「エロの昭和スタイル」だ。もはや存在しないホテル、部屋も数多く収められた貴重なデザイン遺産資料。『秘宝館』と同じく、書籍版よりも大幅にカット数を増やし、オリジナルのフィルム版をデジタル・リマスターした高解像度データで、ディテールの拡大もお楽しみください。
円形ベッド、鏡張りの壁や天井、虹色のシャギー・カーペット・・・日本人の血と吐息を桃色に染めあげる、禁断のインテリアデザイン・エレメントのほとんどすべてが、ここにある!
ROADSIDE LIBRARY vol.001
秘宝館(PDFフォーマット)
――秘宝よ永遠に
1993年から2015年まで、20年間以上にわたって取材してきた秘宝館。北海道から九州嬉野まで11館の写真を網羅し、書籍版では未収録のカットを大幅に加えた全777ページ、オールカラーの巨大画像資料集。
すべてのカットが拡大に耐えられるよう、777ページページで全1.8ギガのメガ・サイズ電書! 通常の電子書籍よりもはるかに高解像度のデータで、気になるディテールもクローズアップ可能です。
1990年代の撮影はフィルムだったため、今回は掲載するすべてのカットをスキャンし直した「オリジナルからのデジタル・リマスター」。これより詳しい秘宝館の本は存在しません!
捨てられないTシャツ
70枚のTシャツと、70とおりの物語。
あなたにも〈捨てられないTシャツ〉ありませんか? あるある! と思い浮かんだあなたも、あるかなあと思ったあなたにも読んでほしい。読めば誰もが心に思い当たる「なんだか捨てられないTシャツ」を70枚集めました。そのTシャツと写真に持ち主のエピソードを添えた、今一番おシャレでイケてる(?)“Tシャツ・カタログ"であるとともに、Tシャツという現代の〈戦闘服〉をめぐる“ファッション・ノンフィクション"でもある最強の1冊。 70名それぞれのTシャツにまつわるエピソードは、時に爆笑あり、涙あり、ものすんごーい共感あり……読み出したら止まらない面白さです。
圏外編集者
編集に「術」なんてない。
珍スポット、独居老人、地方発ヒップホップ、路傍の現代詩、カラオケスナック……。ほかのメディアとはまったく違う視点から、「なんだかわからないけど、気になってしょうがないもの」を追い続ける都築響一が、なぜ、どうやって取材し、本を作ってきたのか。人の忠告なんて聞かず、自分の好奇心だけで道なき道を歩んできた編集者の言葉。
多数決で負ける子たちが、「オトナ」になれないオトナたちが、周回遅れのトップランナーたちが、僕に本をつくらせる。
編集を入り口に、「新しいことをしたい」すべてのひとの心を撃つ一冊。
ROADSIDE BOOKS
書評2006-2014
こころがかゆいときに読んでください
「書評2006-2014」というサブタイトルのとおり、これは僕にとって『だれも買わない本は、だれかが買わなきゃならないんだ』(2008年)に続く、2冊めの書評集。ほぼ80冊分の書評というか、リポートが収められていて、巻末にはこれまで出してきた自分の本の(編集を担当した作品集などは除く)、ごく短い解題もつけてみた。
このなかの1冊でも2冊でも、みなさんの「こころの奥のかゆみ」をスッとさせてくれたら本望である。
独居老人スタイル
あえて独居老人でいること。それは老いていくこの国で生きのびるための、きわめて有効なスタイルかもしれない。16人の魅力的な独居老人たちを取材・紹介する。
たとえば20代の読者にとって、50年後の人生は想像しにくいかもしれないけれど、あるのかないのかわからない「老後」のために、いまやりたいことを我慢するほどバカらしいことはない――「年取った若者たち」から、そういうスピリットのカケラだけでも受け取ってもらえたら、なによりうれしい。
ヒップホップの詩人たち
いちばん刺激的な音楽は路上に落ちている――。
咆哮する現代詩人の肖像。その音楽はストリートに生まれ、東京のメディアを遠く離れた場所から、先鋭的で豊かな世界を作り続けている。さあ出かけよう、日常を抜け出して、魂の叫びに耳を澄ませて――。パイオニアからアンダーグラウンド、気鋭の若手まで、ロングインタビュー&多数のリリックを収録。孤高の言葉を刻むラッパー15人のすべて。
東京右半分
2012年、東京右傾化宣言!
この都市の、クリエイティブなパワー・バランスは、いま確実に東=右半分に移動しつつある。右曲がりの東京見聞録!
576ページ、図版点数1300点、取材箇所108ヶ所!