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2025年10月08日 Vol.664
book
秋の夜長にロードサイダーズ関連本まとめて紹介!
いろんな連載を長く続けているおかげで、記事が元になったり、著者の活動から生まれた新刊が、年に数冊は出るようになりました。こうして一冊の書籍に結実することが、なによりうれしいので、2025年秋版をまとめて紹介させてください。ちなみにたくさんの連載記事は購読者用のウェブサイトでもすべて読んでもらえますが、サイト内には「著者一覧」として著者別のバックナンバーがまとめてあるので、わかりやすいです!
lifestyle
出せば惨敗 俺のエロ本編集者時代 第3回 SMスピリッツ時代 後編 2大SM作家トラブルと未成年撮影で廃刊騒動編 (文:比嘉健二)
ろくに編集作業ができない分際で『SMスピリッツ』2代目編集長に抜擢された自分は、根拠のない自信しかなかった。「古臭いSM雑誌の体質を変えてやる!」「俺が日本一のSM雑誌編集長になる!」 気分はすっかり矢沢の永ちゃんだった。 まず手始めはSM界の大御所作家団鬼六を連載から切ることだった。当時(1970~80年前半)のSM雑誌は老舗の『SMセレクト』(東京三世社)『SMファン』(司書房)『SMコレクター』(サン出版)『SMクラブ』(日本出版)『SM秘小説』(三和出版)そして『S&Mスナイパー』と、主力SM雑誌の巻頭は全て団鬼六だった。
art
暗黒絵日記 のり子の夢は夜ひらく 102話 小松の旅 後編 (画・文:新開のり子)
前乗りをした翌日、宮本三郎記念デッサン大賞展と授賞式が行われてる小松の宮本三郎美術館へ。 タクシーに乗ったのはいいけれど、降りるときにもたもたし、焦るあまりに亀の小銭袋の中身をタクシーのなかにぶちまけるという大惨事。 あちこちに散らばった10円や1円を拾い集め、汗だらけで息切れしながら美術館に入りました。
lifestyle
おいでよヘンタイの森 39 脚本を持ち込む変態の過去 文・イラスト:mimi(会社経営&フリー女王様)
変態には変態になる過去があったりなかったり まっさらな状態で生きてきて 育ってきて 突然変態になることもあるんでしょうが 人にはきっかけ、変態ターニングポイントがあるのではないかと思っています それが大人になってからそういうエッチなことを楽しむ以前の 子供の頃の何かだったりするのかなと
design
デザインの世間体 048 シティ派と草の根のLOVE (写真・文:若生友見)
気まぐれ仔ねこ。 この名前は私が幼かったころにロゴとともに刷り込まれた名前です。 仙台市内といえど、仙台駅前の繁華街とは離れた位置に私の生家はありました。近くに大きな霊園があるせいで、私の家の周囲は墓石屋、墓石屋、葬儀屋、墓参りのための花屋、そしてまた墓石屋……という“墓場産業”で成り立っており、当時個人商店をやっていた私の家も例に漏れず、墓参り用のお供え菓子(寒天ゼリーなど)を扱っていました。
travel
ユーラシア後ろ歩き 41 シャンバラへの道 (文・写真:多田麻美)
精霊たちの家、オブー。 私は重ねてある石に、そっと触れてみずにはいられなかった。 重心のバランスが崩れないように、とても注意深く。 空が陰った。 その瞬間、私が断片的に想像を馳せていた世界が、ふと広がりをもってつながったように感じた。石には不思議な魅力と力がある。時間と空間を超えていく何かが。
2025年10月01日 Vol.663
book
『絵の音』--「見えない音、聴こえない絵」をめぐる旅
大竹伸朗の新刊『絵の音』(音は「ね」と読む)がリリースされた。ファンはとっくに入手済みだろうが、月刊文芸誌『新潮』に2004年1月号から2025年3月号まで、21年あまりにわたって連載された「見えない音、聴こえない絵」の、最後の7年間分をまとめたコレクションだ。これまで『見えない音、聴こえない絵』(2008年)、『ビ』(2013年)、『ナニカトナニカ』(2018年)と、ほぼ5年ごとにまとめられてきた連載の、今回は7年ぶりの最終巻。なので416ページという分厚い一冊になったが、これまで4冊を合わせた総ページ数が1333ページ! アーティストでありながらすでに数十冊の著書も持つ大竹くんにとっても、40代末からの20年間をまたいだ大きな仕事が完結したわけで、ホッとしているにちがいない。
lifestyle
出せば惨敗 俺のエロ本編集者時代 第2回 SMスピリッツ時代 前編 縛りの特訓で山籠り (文:比嘉健二)
1982年1月にミリオン出版に入社した自分の配属部署は『別冊S&Mスナイパー』だった。当時のミリオン出版の看板雑誌『S&Mスナイパー』の姉妹誌だったが、入社翌日早くもSMの撮影に駆り出された。 「比嘉君さ、明日、縛りの撮影があるから、ちょっと手伝ってもらうから」 H田社長直々の命令だった。スタッフの手が足りない時は度々社長自らSMの撮影に立ち会うことがあったのだ。ちなみにこのH田社長、魑魅魍魎渦巻くエロ本業界で、極めて珍しい常識人であり、横浜国大中退だけにどこかインテリな匂いもした。銀行員か、大学教授かといったイメージだった。そんなH田社長だが、実は『S&Mスナイパー』2代目の編集長だっただけに、縛りは骨の髄まで染み込んでいたのだ。
lifestyle
おいでよヘンタイの森 38 熟女風俗に脚本を持っていく男 文・イラスト:mimi(会社経営&フリー女王様)
熟女風俗その名も「おふくろさん」苗字で源氏名が成り立っている 私はなんか、「ゆい」「マリア」「ひとみ」とか名前で書かれていると思ったらなるほど苗字だと、なんか熟女っぽい 霧島さんとか、蓼科さんとか・・・うん いやらしい そそられる源氏名 ざっと見ると50代60代 ヒメ日記もまめに書かれている方などもわたしは趣味でチェックしてしまう けれども・・・なんとも同じ女として がんばってるなぁ~って尊敬すらしてしまう そこへ通う入間君 36歳
travel
アーバンママの北欧くいしんぼ旅行記 vol.4 (写真・文:アーバンのママ)
兎にも角にもフィンランドでの取材はすべて終了した。今日までの旅程では北へ向かうほど寒く、車での移動のため身体はガチガチになり、まあまあ、けっこう、かなり疲れた。それが回復できたのは、どのホテルにも必ずサウナがあったからだ。フィンランドのサウナは日本のように高温主義ではなく、セルフロウリュウで温度が下がってきたら水をかけ、お風呂に入るようにゆっくりと汗を出す感じで本当に気持ちがよかった。いつかロト7が当たったらサウナのついた家を建てようと真剣に考えている。 というわけで、いざタンペレへ出発である。しかし今日の私はちょっと違う。なぜなら昼飯スポットをすでに決めているからだ。
art
暗黒絵日記 のり子の夢は夜ひらく 101話 小松の旅 (画・文:新開のり子)
世田谷美術館主催の宮本デッサン大賞展の「東村アキコ賞」をいただき、石川県小松市にある宮本三郎美術館での授賞式に出席するために張り切って旅行計画を立てました。せっかくだから2泊3日にし、北陸の旅を楽しむつもりでした。 出発は授賞式の前の日、いわゆる前ノリです。
food & drink
世界の中のインド亜大陸食紀行/日本編 新大久保のシヴァ寺院 (写真・文:小林真樹 編集:島田真人)
JR新大久保駅の改札を出て、大久保通りを右に曲がると韓流アイドルグッズや韓国コスメ、飲食店がずらりとならぶ一大コリアンタウンがひろがる。歩いているのはミニスカートをひるがえした女子たちの群れ。一方、左に曲がるとネパール料理やケバブ屋、インドやバングラデシュのハラール食材を売る店がならぶ「イスラム横丁」と称される界隈に出る。歩いているのは長いあごひげに浅黒い肌のイスラム教徒の男たちとカラフルなサリー姿の女たち。駅を挟んで極端に相反するこの一帯に共通するのは、まるでアジアの祝祭空間のような非現実感だ。無秩序に飛び交う意味不明な諸国の言語、路上にあふれる人々、濃厚に漂う食べ物の匂い……。
photography
ニュー・シャッター・パラダイス 101 推しは沈黙をほどく (写真・文:オカダキサラ)
世間ではコンプライアンスを重視する動きが強まっています。相手を思いやる気持ちは大事ですが、困ったこともいくつかあります。 会話が続かないのです。 恋人の有無を聞いてはダメ。 結婚してるか独身なのか、聞いてはダメ。 子供がいるのかいないのか、聞いてはダメ。 家族や親族のことを、聞いてはダメ。 出身地を、聞いてはダメ。 住んでいる地域を、聞いてはダメ。 ・・・・・・などなど、NGトピックが多すぎて何を話していいのか戸惑います。
lifestyle
極上世界の極上生活 12 高円寺の謎スペースで演劇公演「極上世界版 NEO忠臣蔵」やってきた! 文:極上世界(ぱにぱにぱにぱにともちんぱ&ふりふり) 写真:カツミリナ
極上・極上・極上世界~!!極上世界のふりふりです。 改めて!極上世界とは? 『定期的に”降ってくる”メッセージを受け取り場所や人とコラボし舞台作品やパーティーを制作するチーム! チケ代の10000億倍以上の満足感をシェアハピするために日々奮闘中!』 という感じで活動しています。初回公演は歌舞伎町のホストクラブ愛本店にて実施。2回目の公演は向島の大道芸術館で実施しました。そしてまたもや降ってきた!2025年9月12・13日、私たち極上世界は第3回目の舞台公演を行いました!
2025年09月24日 Vol.662
design
失われた「闇市」を求めて
2018年1月10日号「日常版画家」で紹介した水戸のアーティスト・重野克明が定期的に開催している日本橋高島屋での新作個展「バラバラの生活」を観に行った(本館6階美術画廊X)。今回はもうひとつお楽しみがあり、それは同じ本館の4階にある高島屋史料館で始まったばかりの展覧会「闇市と都市」を観たかったのだった。 太平洋戦争敗戦とともに生まれた闇市の残り香を引きずる場所は、東京エリアでも新宿駅西口思い出横丁、新橋駅東口ニュー新橋ビル地下、上野アメ横、それに横浜野毛の都橋商店街ビルくらいになってしまったけれど、成立から80年を経た現在になってふたたび注目されるようになっているのはご存じのとおり。
design
デザインの世間体 047 路傍の花 (写真・文:若生友見)
前回は花環の現在について書きましたが、私は2011年に花環をテーマにした慶弔2冊1組の作品を作っていました。 再版したいしたいと思いつつも、ずっと保留になっていていまだに未定のまま。 中身はこんな感じで花環を図案化しています。素材(ネタ)をそのまま見せたいという気持ちから写真を使用したものが多い私の作品の中で、ちょっと毛色の違った雰囲気があります。
lifestyle
短期集中新連載! 出せば惨敗 俺のエロ本編集者時代 第1回 午前11時の喫茶店 (文:比嘉健二)
「この間のギャラいつ払ってくれるのよ!」「この娘さ、全然オッパイないじゃない、それに絡みはできないってブー垂れてるし」 1982年、新宿東口近辺の喫茶店は午前11時になると、こんな異様な光景がほぼ毎日堂々と店内で交わされていた(ちなみにピンク映画のスタッフは午前6時に西口のスバルビル前に集合した)。ピンク映画の撮影の集合が午前6時と早いのは、映画はやはり手間暇がかかるのと、業界は縦社会的で厳しいからと関係者から聞いたとがあった。それに比べてエロ本業界はぐうたらなぬるま湯にどっぷり浸かっていたわけだ。まともな企業なら午前11時から就業開始などあり得ない。
travel
アーバンママの北欧くいしんぼ旅行記 vol.3 (写真・文:アーバンのママ)
クオピオという、思わず声に出して読みたくなる街から今日が始まる。 もう二度と来ることがないだろうクオピオだが、人口は12万人でフィンランド第8位。取材をしながらの旅は距離感覚がつかみにくいが、実はヘルシンキからは電車でたった4時間。印象としては出張者が多く、縦に長い広大な国を移動するわたしたちのように街と街の中間地点として立ち寄る人が多い気がした。
art
暗黒絵日記 のり子の夢は夜ひらく 100話 ひとさらい (画・文:新開のり子)
今から35年も前のことです。 私は10代でした。 友人と出かけ、22時過ぎの帰り道での出来事です。家まであと数10mに近づいたときに、停車していた車から見知らぬ茶髪の男に呼びとめられました。 「〇〇中(中学)? 鈴木、知ってる? 山本も友だちだよ! 今、電話してるけどつながらないんだよ!」 懐かしい先輩の苗字を言ってきました。
lifestyle
バンカラ女銘々伝 第36回 女を書き続けた女 瀬戸内晴美(前編) (文:平山亜佐子)
女性評伝や小説を量産し、妻子ある男性と三角関係、四角関係に陥った挙句に尼になった作家、瀬戸内晴美。筆に生き、恋に生きたエネルギッシュな女性だが、具体的にいつ誰とどんな関係に陥り、仕事にどのような影響があったか、今回あらためてを追ってみようと思う。 瀬戸内晴美は1922(大正11)年5月15日に徳島県塀裏町に三谷豊吉、コハルの次女として生まれた。5歳上の姉は色白で「いちまさん(市松人形)」みたいと可愛がられたが、晴美は地黒で虚弱児で、しかも年中おできができる体質で、生まれて10日目でやっと名前をつけてもらう有様だった。
travel
ユーラシア後ろ歩き 40 突進型の野心家たち (文・写真:多田麻美)
その夜、ジミンも廃墟の上から魅了されたように夜景を見つめていた。私は思った。アンドレイのことを考えているのだろうか。まだ知り合ってから日は浅いはずだが、彼はきっと彼女に夢中なのだろう。だからこそ、育児で忙しい兄の家庭に、無理を承知でジミンと私の面倒を見るよう頼んだのだ。 私とジミンが仲良くなったのは、クラスメートの構成の偏りがきっかけだった。私がイルクーツクで学んだロシア語クラスの学生は、ジミンと私を除けば全員が中国人だった。私は中国語が解るので、彼らとの交流にも支障はなかったが、ジミンは違った。孤立したくなかったのだろう。ジミンはやがて何かと私に話しかけるようになった。教室ではいつも隣に座り、授業で会話の練習をする時も、組む相手は決まって私だった。
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カテゴリ別バックナンバー
BOOKS
ROADSIDE LIBRARY
天野裕氏 写真集『わたしたちがいたところ』
(PDFフォーマット)
ロードサイダーズではおなじみの写真家・天野裕氏による初の電子書籍。というか印刷版を含めて初めて一般に販売される作品集です。
本書は、定価10万円(税込み11万円)というかなり高価な一冊です。そして『わたしたちがいたところ』は完成された書籍ではなく、開かれた電子書籍です。購入していただいたあと、いまも旅を続けながら写真を撮り続ける天野裕氏のもとに新作が貯まった時点で、それを「2024年度の追加作品集」のようなかたちで、ご指定のメールアドレスまで送らせていただきます。
旅するごとに、だれかと出会いシャッターを押すごとに、読者のみなさんと一緒に拡がりつづける時間と空間の痕跡、残香、傷痕……そんなふうに『わたしたちがいたところ』とお付き合いいただけたらと願っています。
ROADSIDE LIBRARY vol.006
BED SIDE MUSIC――めくるめくお色気レコジャケ宇宙(PDFフォーマット)
稀代のレコード・コレクターでもある山口‘Gucci’佳宏氏が長年収集してきた、「お色気たっぷりのレコードジャケットに収められた和製インストルメンタル・ミュージック」という、キワモノ中のキワモノ・コレクション。
1960年代から70年代初期にかけて各レコード会社から無数にリリースされ、いつのまにか跡形もなく消えてしまった、「夜のムードを高める」ためのインスト・レコードという音楽ジャンルがあった。アルバム、シングル盤あわせて855枚! その表ジャケットはもちろん、裏ジャケ、表裏見開き(けっこうダブルジャケット仕様が多かった)、さらには歌詞・解説カードにオマケポスターまで、とにかくあるものすべてを撮影。画像数2660カットという、印刷本ではぜったいに不可能なコンプリート・アーカイブです!
ROADSIDE LIBRARY vol.005
渋谷残酷劇場(PDFフォーマット)
プロのアーティストではなく、シロウトの手になる、だからこそ純粋な思いがこめられた血みどろの彫刻群。
これまでのロードサイド・ライブラリーと同じくPDF形式で全289ページ(833MB)。展覧会ではコラージュした壁画として展示した、もとの写真280点以上を高解像度で収録。もちろんコピープロテクトなし! そして同じく会場で常時上映中の日本、台湾、タイの動画3本も完全収録しています。DVD-R版については、最近ではもはや家にDVDスロットつきのパソコンがない!というかたもいらっしゃると思うので、パッケージ内には全内容をダウンロードできるQRコードも入れてます。
ROADSIDE LIBRARY vol.004
TOKYO STYLE(PDFフォーマット)
書籍版では掲載できなかった別カットもほとんどすべて収録してあるので、これは我が家のフィルム収納箱そのものと言ってもいい
電子書籍版『TOKYO STYLE』の最大の特徴は「拡大」にある。キーボードで、あるいは指先でズームアップしてもらえれば、机の上のカセットテープの曲目リストや、本棚に詰め込まれた本の題名もかなりの確度で読み取ることができる。他人の生活を覗き見する楽しみが『TOKYO STYLE』の本質だとすれば、電書版の「拡大」とはその密やかな楽しみを倍加させる「覗き込み」の快感なのだ――どんなに高価で精巧な印刷でも、本のかたちではけっして得ることのできない。
ROADSIDE LIBRARY vol.003
おんなのアルバム キャバレー・ベラミの踊り子たち(PDFフォーマット)
伝説のグランドキャバレー・ベラミ・・・そのステージを飾った踊り子、芸人たちの写真コレクション・アルバムがついに完成!
かつて日本一の石炭積み出し港だった北九州市若松で、華やかな夜を演出したグランドキャバレー・ベラミ。元従業員寮から発掘された営業用写真、およそ1400枚をすべて高解像度スキャンして掲載しました。データサイズ・約2ギガバイト! メガ・ボリュームのダウンロード版/USB版デジタル写真集です。
ベラミ30年間の歴史をたどる調査資料も完全掲載。さらに写真と共に発掘された当時の8ミリ映像が、動画ファイルとしてご覧いただけます。昭和のキャバレー世界をビジュアルで体感できる、これ以上の画像資料はどこにもないはず! マンボ、ジャズ、ボサノバ、サイケデリック・ロック・・・お好きな音楽をBGMに流しながら、たっぷりお楽しみください。
ROADSIDE LIBRARY vol.002
LOVE HOTEL(PDFフォーマット)
――ラブホの夢は夜ひらく
新風営法などでいま絶滅の危機に瀕しつつある、遊びごころあふれるラブホテルのインテリアを探し歩き、関東・関西エリア全28軒で撮影した73室! これは「エロの昭和スタイル」だ。もはや存在しないホテル、部屋も数多く収められた貴重なデザイン遺産資料。『秘宝館』と同じく、書籍版よりも大幅にカット数を増やし、オリジナルのフィルム版をデジタル・リマスターした高解像度データで、ディテールの拡大もお楽しみください。
円形ベッド、鏡張りの壁や天井、虹色のシャギー・カーペット・・・日本人の血と吐息を桃色に染めあげる、禁断のインテリアデザイン・エレメントのほとんどすべてが、ここにある!
ROADSIDE LIBRARY vol.001
秘宝館(PDFフォーマット)
――秘宝よ永遠に
1993年から2015年まで、20年間以上にわたって取材してきた秘宝館。北海道から九州嬉野まで11館の写真を網羅し、書籍版では未収録のカットを大幅に加えた全777ページ、オールカラーの巨大画像資料集。
すべてのカットが拡大に耐えられるよう、777ページページで全1.8ギガのメガ・サイズ電書! 通常の電子書籍よりもはるかに高解像度のデータで、気になるディテールもクローズアップ可能です。
1990年代の撮影はフィルムだったため、今回は掲載するすべてのカットをスキャンし直した「オリジナルからのデジタル・リマスター」。これより詳しい秘宝館の本は存在しません!
捨てられないTシャツ
70枚のTシャツと、70とおりの物語。
あなたにも〈捨てられないTシャツ〉ありませんか? あるある! と思い浮かんだあなたも、あるかなあと思ったあなたにも読んでほしい。読めば誰もが心に思い当たる「なんだか捨てられないTシャツ」を70枚集めました。そのTシャツと写真に持ち主のエピソードを添えた、今一番おシャレでイケてる(?)“Tシャツ・カタログ"であるとともに、Tシャツという現代の〈戦闘服〉をめぐる“ファッション・ノンフィクション"でもある最強の1冊。 70名それぞれのTシャツにまつわるエピソードは、時に爆笑あり、涙あり、ものすんごーい共感あり……読み出したら止まらない面白さです。
圏外編集者
編集に「術」なんてない。
珍スポット、独居老人、地方発ヒップホップ、路傍の現代詩、カラオケスナック……。ほかのメディアとはまったく違う視点から、「なんだかわからないけど、気になってしょうがないもの」を追い続ける都築響一が、なぜ、どうやって取材し、本を作ってきたのか。人の忠告なんて聞かず、自分の好奇心だけで道なき道を歩んできた編集者の言葉。
多数決で負ける子たちが、「オトナ」になれないオトナたちが、周回遅れのトップランナーたちが、僕に本をつくらせる。
編集を入り口に、「新しいことをしたい」すべてのひとの心を撃つ一冊。
ROADSIDE BOOKS
書評2006-2014
こころがかゆいときに読んでください
「書評2006-2014」というサブタイトルのとおり、これは僕にとって『だれも買わない本は、だれかが買わなきゃならないんだ』(2008年)に続く、2冊めの書評集。ほぼ80冊分の書評というか、リポートが収められていて、巻末にはこれまで出してきた自分の本の(編集を担当した作品集などは除く)、ごく短い解題もつけてみた。
このなかの1冊でも2冊でも、みなさんの「こころの奥のかゆみ」をスッとさせてくれたら本望である。
独居老人スタイル
あえて独居老人でいること。それは老いていくこの国で生きのびるための、きわめて有効なスタイルかもしれない。16人の魅力的な独居老人たちを取材・紹介する。
たとえば20代の読者にとって、50年後の人生は想像しにくいかもしれないけれど、あるのかないのかわからない「老後」のために、いまやりたいことを我慢するほどバカらしいことはない――「年取った若者たち」から、そういうスピリットのカケラだけでも受け取ってもらえたら、なによりうれしい。
ヒップホップの詩人たち
いちばん刺激的な音楽は路上に落ちている――。
咆哮する現代詩人の肖像。その音楽はストリートに生まれ、東京のメディアを遠く離れた場所から、先鋭的で豊かな世界を作り続けている。さあ出かけよう、日常を抜け出して、魂の叫びに耳を澄ませて――。パイオニアからアンダーグラウンド、気鋭の若手まで、ロングインタビュー&多数のリリックを収録。孤高の言葉を刻むラッパー15人のすべて。
東京右半分
2012年、東京右傾化宣言!
この都市の、クリエイティブなパワー・バランスは、いま確実に東=右半分に移動しつつある。右曲がりの東京見聞録!
576ページ、図版点数1300点、取材箇所108ヶ所!