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2025年03月26日 Vol.638

art

どろにんぎょう半生記――個展「手と花と泥」を観て (文:ロードサイダーズ編集部)

3ヶ月くらい前のこと、山下陽光の展覧会場である三軒茶屋・生活工房の脇にある小狭いデッドスペースに、スチームパンクともポスト・アポカリプスともなんともいえないコラージュ作品が並んでいた。“どろにんぎょう”という名の作家に会釈をすると、ひと言目に「いままでトイレでしか展示していなくて、最近ようやくトイレの外でも展示を・・・」。不思議なテイストの作品群、どろにんぎょうという名前、そしてトイレの展示空間という組み合わせで一気に興味をひかれたのだった。

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photography

隙ある風景 2025 Lao Rider (写真・文:ケイタタ)

どうもみなさまご無沙汰してます。仕事でちょいとラオスに行ってました。ラオス最南端のアタプー県サンサイ郡というところで、少数民族のカフェづくりお手伝い、という謎のミッション。 さくっと仕事を終わらせて写真撮るぞなんて思っていたら、思いの外忙しく、移動中に撮るしかねえと、車の中から撮影してました。そしたら、なかなかいい写真が。「制限は創造の父、締切は創造の母」と言われますが。 テーマはラオスのライダーたちなんですが「EASY RIDER」より自由でイージー!Warの往年の名曲「Low Rider」からインスピレーションを受けて「Lao Rider」で。約50人のRiderを一挙にどうぞ。

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design

デザインの世間体 036  蛍光ピンクのリフレクション (写真・文:若生友見)

こういう蛍光ピンクのビニールテープが目の端に入ってきたことがある人は多いかと思います。 工事現場、街路樹、空き地、森林、線路沿い……。目に飛び込んでくる色であり、あらゆる場所で目にする機会はあるものの、あまり意識の上にのぼってくることがないこのビニールテープ。 私も最初に意識し始めたのがいつだったかはまったく覚えていません。

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art

暗黒絵日記 のり子の夢は夜ひらく  76話  新宿アルタ (画・文:新開のり子)

新宿の待ち合わせといえば「アルタ」でした。 2月末に45年の歴史に幕を下ろしたと知り、またひとつ思い出の場所がなくなりました。 私の思い出といっても、ろくな思い出はありませんが・・・。 あれは1990年代。 アムラーが履いていた底上げブーツを愛用し、ベロアのスーツを着てデートへ出かけました。 アルタの大画面からはウキウキウォッチング(いいとも)は流れていませんでした。 ♪Long time ago~ ♪

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lifestyle

おいでよヘンタイの森 26  AV現場でリアルに存在したNTR  文・イラスト:mimi(会社経営&フリー女王様)

わたしは昔AVを製作していました  そうわたしが言うと、「え?でてたの?」と大体のひとが聞きますが  でてません  あ、嘘つきました  1本だけ顔面騎乗をひたすらするビデオにでたことがあります  もちろん着衣で  なので裸なものはでておりません  そして私は製作者側だったのですが  私の監督作品というよりは、ほかの監督になりたい人のサポートのほうが多かったです  なので誰でもAV監督になれるプロジェクトみたいなことをしていました

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movie

絶滅危惧映像の現在形――どっこい生きてるニッポン特殊AVコレクション アスリートの世界 (文:押スノ踏マズ)

みなさんこんにちは。3/23に行われた格闘技イベントONE Championship172はご覧になったでしょうか。何年も前から切望されていた武尊VSロッタン戦で、まさかのIR開始早々に秒殺KOで武尊選手がマットに沈み、日本中の格オタが情緒不安定になったことでしょう。そして同日には女子カク界のレジェンド浜﨑朱加選手も負けてしまい、巨星が2つも堕ちてしまった……、と暗い気持ちになったものです。 そんな時にもやってくるのが〆切です。今月のテーマは「アスリートの世界」です。AVとスポーツは相性がばっちり。ともに身体を活かしてプレイするゲーム。アスリートモノAVも昔からずっと人気です。

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2025年03月19日 Vol.637

art

中野で見つけたIKIGAI

東京エリアのアウトサイダーアート/アールブリュット・ファンはご存じかもしれないが、中野区の商店街では2010年から「NAKANO街中まるごと美術館!」という催しが続けられている。区内に1958年に知的障害児施設を設立した社会福祉法人愛成会との協働企画で、今年がなんと15周年! ブロードウェイ商店街、サンモール商店街などさまざまな場所で作品展示やイベントが開催されるが、その一環として区立の文化施設なかのZERO内の美術ギャラリーで、「Ikigai 日本とベルギーの国際交流によるアール・ブリュット展」が開かれた(2月1日~20日)。ベルギー、ヘール市の精神障害者創作支援施設クンストハウス・イエロー・アートと愛成会のコラボレーションによって、2024年にゲントのギスラン博士博物館(精神医学史とアール・ブリュットに関するヨーロッパ屈指のミュージアム)で開催された同名の展覧会の、これが日本展になる。

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movie

Freestyle China 即興中華  初恋と革命と介護: 『広場上的舞踏』康世偉監督インタビュー (写真提供:康世偉 文:吉井忍)

中国の早朝または夕暮れ時。どこからともなく中高年の男女が現れ、持参のスピーカーから大音量で流れる曲と共に一斉に踊り始める。「広場舞(グワンチャン・ウー=広場ダンス)」だ。中国では全国的に見られる光景で、名物とさえ言えるかもしれない。公園だけでなく、マンション前の広場や道端など、それなりの空間があれば自然発生的に始まる。健康増進にも一役買っていそうなこのダンス、でも周囲の住民全員が参加しているわけではなさそう。ではいったい誰がこの広場ダンスを踊っているのだろう。そもそも「広場舞」とは何なのか。

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food & drink

世界の中のインド亜大陸食紀行/日本編  東京の南インド料理店・ナンディニのラマさんの話 後編 (写真・文:小林真樹 編集:島田真人)

ナンディニのラマさんに最初に声をかけ、日本へと導いたのは、港区神谷町の愛宕グリーンヒルズをはじめ、現在首都圏8箇所で南インド料理店ニルワナムを展開中のアニール社長である。このアニール社長はどのような経緯でニルワナムをはじめたのか。まず来日までの流れについて伺った。「生まれたのはケーララ州パラッカドですが、ハイデラバードで育ちました。だから家ではお母さんの作るケーララ式の家庭料理でしたが、学生時代になると友人たちとたまに地元のビリヤニ店に食べに行くことはありました。しかしだからといって食べ歩いたり、ましてや自分で作る趣味などはありませんでした」

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photography

ニュー・シャッター・パラダイス 88  エロ漫画と貸し借り時代 (写真・文:オカダキサラ)

漫画アプリで懐かしい漫画を見つけました。一条ゆかり氏の「天使のツラノカワ」と「プライド」です。 初めて一条ゆかり氏の作品を読んだのは、小学生高学年の頃でした。作家のセンスと力量の高さに、25年経って改めて衝撃を受けました。物語に引き込まれるままにページをめくり、あっという間に無料購読分を読み切りました。 有料分を購読しようとしたところで、小さい頃からよく漫画を貸してくれた友人から、たまたま連絡が来ました。 もしかしてまだ彼女は単行本を持っているかもしれない、と思い尋ねたところ「実家にあるよ!」と、快く貸してくれました。 長いこと漫画はiPhoneの画面で見ていたので、紙媒体との差に驚きました。大きさや見やすさ、目の疲れなさや手触りなど、数十年前までは当たり前だったはずなのに、とても懐かしく感じました。

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travel

ユーラシア後ろ歩き 28  謎めいたバム鉄道の旅 (文・写真:多田麻美)

コンテナ・ホテルで壁や天井に打ち付ける雨音を聴きながらコンテナで運ばれた抑留者たちのことに思いを馳せているうち、私の思いはバイカル・アムール鉄道へと飛んだ。日本でもバム鉄道の略称で知られている路線だ。バム鉄道の旅は、私の経験したあらゆる列車旅の中でもワースト3に入る、冷や汗と忍耐の旅だった。

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art

暗黒絵日記 のり子の夢は夜ひらく  75話 やらかしのハワイ (画・文:新開のり子)

海外旅行が好きです。 数少ない海外旅行のなかから思い出を書きます。 行き先はハワイ。 それは1980年代のことです。 旅行では飛行機の機内サービスが楽しみです。 外国人スチュワーデスの飲み物サービスには緊張が走ります。 発音を意識して「メルク!」と言っても「what?」と返されてしまいました。 もう一度、「ミゥク!」と頑張りますが、困惑顔で「what?」と言われてしまいました。 何度も練習してきたのに!「what?」と聞き返されてしまいます。あきらめて「ティー・・・」と言いました。牛乳が飲みたかったのに。

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lifestyle

バンカラ女銘々伝 第24回  体当たり、野次馬根性の「男装従軍記者」永田美那子 [後編] (文:平山亜佐子)

唯一の女性従軍記者として、また関東軍の諜報員として、1931(昭和6)年から翌年にかけて満洲をところせましと駆け回った永田美那子。持ち前の体当たり精神と野次馬根性で失敗と成功を重ねて帰国すると、著書『男装従軍記』をものし、取材を受けたり、芝居に出たりと引っ張りだこ。1932(昭和7)年9月からは陸軍省恩賞課嘱託として働き始めた。そこで日露戦争の老兵や満州事変の傷痍軍人を目にし、彼らを満洲に入植させようと再び満洲の地へ飛び立った――。

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2025年03月12日 Vol.636

travel

スリープウォーキング・チャイナ 14  逆立ち張五郎を探せ!(後編)  写真・文:無常くん(副書記)

翌朝、寝ぼけまなこでカーテンを開くと、外は一面白銀の世界に変貌していた。「わぁー、キレイ!」。ことの重大さにいまだ気づかぬ私は、雪景色に見とれ、そんな悠長な感想をつぶやいていた。 その後、身支度を済ませ、例の骨董商に「今から出発します。2時間後くらいに到着すると思いますので、よろしくお願いします」とメッセージを送る。そして、長距離バスセンターに向かうべく、配車アプリでタクシーを呼んだ。しかし、どうも様子がおかしい。本来ならものの数秒で反応があるはずだが、待てど暮らせどタクシーが捕まらない。 仕方がないのでタクシーは諦め、最寄りのバス停に向かおうとホテルの外へ出る。そこでようやく私は、自身が置かれている危機的状況を察知することとなった。上階から見下ろした白銀の美しき世界は、地上で見ると、まるで地獄絵図のような大混乱に陥っていたからである。

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lifestyle

おいでよヘンタイの森 25  ライザップよりも先にコミットした件  文・イラスト:mimi(会社経営&フリー女王様)

ライザップといえば  ブーチブーチ・・・ブーチブーチ・・テーテレッテテーテレッテ  回転しているおデブちゃんがおなか割れるまでみたいな  あのCMが有名だと思いますが  ライザップが生まれるまえにわたしはコミットしたことがあるんです  それは1対1のお客様だったんですが  名前は依田さん  年齢は36歳 6歳の娘がいる一児のパパ  サラリーマン  SMは初心者の発展途上なМ男くんでして  感度が半端ない系

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design

デザインの世間体 035  災難ミーツボーイアンドガール (写真・文:若生友見)

ぼんやりしていて忘れていたのですが、2025年2月でraganシリーズは15周年を迎えました。 当初から長く続けようと考えていたプロジェクトではありますが、ブレイク(?)することもバズることすらなくても地味~に続けてこれたのは、ひとえにおもしろがってくれたみなさまのおかげです。どうもありがとうございます! というわけで今回はraganシリーズのNo.001にあたる作品をご紹介します。

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photography

妄想ホテル room:048  ギャル電きょうことの「アツい」思い出 (写真・文:フクサコアヤコ)

先日、とある懐かしいイベントが9年ぶりに開催された。 そのイベントは『女装ニューハーフプロパガンダ』。日本最大級の女装イベントとしてマイノリティイベントでありながら時代の先端を切り開いていたイベントだ。当時出版した「アンダーグラウンドイベント東京」でも主催者のモカさんのインタビューとともに詳しく紹介している。そもそもこのプロパガンダというイベントがなければあの本は存在していない。それほど私の運命を大きく変えたイベントだった。

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art

暗黒絵日記 のり子の夢は夜ひらく  74話 ひな祭り (画・文:新開のり子)

「あかりをつけましょ ぼんぼりに~おはなをあげましょ もものはな~♪ ごにんばやしの ふえたいこ~きょうはたのしい ひなまつり♪」 子供の頃、桃の節句が近づくと決まって、クラスの子達がざわつき、雛人形マウントが始まります。 おしゃべり好きなマコちゃんは、「うちはねー!こーんなに大きな雛人形があるんだからー」鼻の穴を膨らましながら言います。 待ってました!!!とばかりにイチちゃんが、「うちなんかねー!こーんなに大きな雛人形があるのよー」

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lifestyle

蒲田リハビリ日記 第28回  伝説の変態雑誌『Billy(ビリー)』とは何だったのか? (写真・文:リーサル・ウエポン金本)

1993年6月、俺は伝説の変態雑誌『Billy(ビリー)』の後続誌『Crash(クラッシュ)』編集部へアルバイトとして入社した。俺は末井昭さん(当時の編集局長)の著書を読んで白夜書房に応募しようと思ったのだが、90年代前期の末井さんはパチンコ雑誌の創刊で大成功しており、俺はパチンコには、まったく興味なかった。時代は若年層向けの美少女系ヌード雑誌に偏っていたが、俺はその類にも興味なく、自分がやるのならば他人から後ろ指をさされるようなド変態雑誌がいいと思い、『Crash(クラッシュ)』編集部一択で履歴書を郵送したのである。先行誌『Billy(ビリー)』のことは知っていたが、末井昭編集長の『写真時代』派だった俺は、特に熱心な読者ではなかった。

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BOOKS

ROADSIDE LIBRARY
天野裕氏 写真集『わたしたちがいたところ』
(PDFフォーマット)

ロードサイダーズではおなじみの写真家・天野裕氏による初の電子書籍。というか印刷版を含めて初めて一般に販売される作品集です。

本書は、定価10万円(税込み11万円)というかなり高価な一冊です。そして『わたしたちがいたところ』は完成された書籍ではなく、開かれた電子書籍です。購入していただいたあと、いまも旅を続けながら写真を撮り続ける天野裕氏のもとに新作が貯まった時点で、それを「2024年度の追加作品集」のようなかたちで、ご指定のメールアドレスまで送らせていただきます。

旅するごとに、だれかと出会いシャッターを押すごとに、読者のみなさんと一緒に拡がりつづける時間と空間の痕跡、残香、傷痕……そんなふうに『わたしたちがいたところ』とお付き合いいただけたらと願っています。

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ROADSIDE LIBRARY vol.006
BED SIDE MUSIC――めくるめくお色気レコジャケ宇宙(PDFフォーマット)

稀代のレコード・コレクターでもある山口‘Gucci’佳宏氏が長年収集してきた、「お色気たっぷりのレコードジャケットに収められた和製インストルメンタル・ミュージック」という、キワモノ中のキワモノ・コレクション。

1960年代から70年代初期にかけて各レコード会社から無数にリリースされ、いつのまにか跡形もなく消えてしまった、「夜のムードを高める」ためのインスト・レコードという音楽ジャンルがあった。アルバム、シングル盤あわせて855枚! その表ジャケットはもちろん、裏ジャケ、表裏見開き(けっこうダブルジャケット仕様が多かった)、さらには歌詞・解説カードにオマケポスターまで、とにかくあるものすべてを撮影。画像数2660カットという、印刷本ではぜったいに不可能なコンプリート・アーカイブです!

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ROADSIDE LIBRARY vol.005
渋谷残酷劇場(PDFフォーマット)

プロのアーティストではなく、シロウトの手になる、だからこそ純粋な思いがこめられた血みどろの彫刻群。

これまでのロードサイド・ライブラリーと同じくPDF形式で全289ページ(833MB)。展覧会ではコラージュした壁画として展示した、もとの写真280点以上を高解像度で収録。もちろんコピープロテクトなし! そして同じく会場で常時上映中の日本、台湾、タイの動画3本も完全収録しています。DVD-R版については、最近ではもはや家にDVDスロットつきのパソコンがない!というかたもいらっしゃると思うので、パッケージ内には全内容をダウンロードできるQRコードも入れてます。

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ROADSIDE LIBRARY vol.004
TOKYO STYLE(PDFフォーマット)

書籍版では掲載できなかった別カットもほとんどすべて収録してあるので、これは我が家のフィルム収納箱そのものと言ってもいい

電子書籍版『TOKYO STYLE』の最大の特徴は「拡大」にある。キーボードで、あるいは指先でズームアップしてもらえれば、机の上のカセットテープの曲目リストや、本棚に詰め込まれた本の題名もかなりの確度で読み取ることができる。他人の生活を覗き見する楽しみが『TOKYO STYLE』の本質だとすれば、電書版の「拡大」とはその密やかな楽しみを倍加させる「覗き込み」の快感なのだ――どんなに高価で精巧な印刷でも、本のかたちではけっして得ることのできない。

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ROADSIDE LIBRARY vol.003
おんなのアルバム キャバレー・ベラミの踊り子たち(PDFフォーマット)

伝説のグランドキャバレー・ベラミ・・・そのステージを飾った踊り子、芸人たちの写真コレクション・アルバムがついに完成!

かつて日本一の石炭積み出し港だった北九州市若松で、華やかな夜を演出したグランドキャバレー・ベラミ。元従業員寮から発掘された営業用写真、およそ1400枚をすべて高解像度スキャンして掲載しました。データサイズ・約2ギガバイト! メガ・ボリュームのダウンロード版/USB版デジタル写真集です。
ベラミ30年間の歴史をたどる調査資料も完全掲載。さらに写真と共に発掘された当時の8ミリ映像が、動画ファイルとしてご覧いただけます。昭和のキャバレー世界をビジュアルで体感できる、これ以上の画像資料はどこにもないはず! マンボ、ジャズ、ボサノバ、サイケデリック・ロック・・・お好きな音楽をBGMに流しながら、たっぷりお楽しみください。

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ROADSIDE LIBRARY vol.002
LOVE HOTEL(PDFフォーマット)

――ラブホの夢は夜ひらく

新風営法などでいま絶滅の危機に瀕しつつある、遊びごころあふれるラブホテルのインテリアを探し歩き、関東・関西エリア全28軒で撮影した73室! これは「エロの昭和スタイル」だ。もはや存在しないホテル、部屋も数多く収められた貴重なデザイン遺産資料。『秘宝館』と同じく、書籍版よりも大幅にカット数を増やし、オリジナルのフィルム版をデジタル・リマスターした高解像度データで、ディテールの拡大もお楽しみください。
円形ベッド、鏡張りの壁や天井、虹色のシャギー・カーペット・・・日本人の血と吐息を桃色に染めあげる、禁断のインテリアデザイン・エレメントのほとんどすべてが、ここにある!

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ROADSIDE LIBRARY vol.001
秘宝館(PDFフォーマット)

――秘宝よ永遠に

1993年から2015年まで、20年間以上にわたって取材してきた秘宝館。北海道から九州嬉野まで11館の写真を網羅し、書籍版では未収録のカットを大幅に加えた全777ページ、オールカラーの巨大画像資料集。
すべてのカットが拡大に耐えられるよう、777ページページで全1.8ギガのメガ・サイズ電書! 通常の電子書籍よりもはるかに高解像度のデータで、気になるディテールもクローズアップ可能です。
1990年代の撮影はフィルムだったため、今回は掲載するすべてのカットをスキャンし直した「オリジナルからのデジタル・リマスター」。これより詳しい秘宝館の本は存在しません!

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捨てられないTシャツ

70枚のTシャツと、70とおりの物語。
あなたにも〈捨てられないTシャツ〉ありませんか? あるある! と思い浮かんだあなたも、あるかなあと思ったあなたにも読んでほしい。読めば誰もが心に思い当たる「なんだか捨てられないTシャツ」を70枚集めました。そのTシャツと写真に持ち主のエピソードを添えた、今一番おシャレでイケてる(?)“Tシャツ・カタログ"であるとともに、Tシャツという現代の〈戦闘服〉をめぐる“ファッション・ノンフィクション"でもある最強の1冊。 70名それぞれのTシャツにまつわるエピソードは、時に爆笑あり、涙あり、ものすんごーい共感あり……読み出したら止まらない面白さです。

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圏外編集者

編集に「術」なんてない。
珍スポット、独居老人、地方発ヒップホップ、路傍の現代詩、カラオケスナック……。ほかのメディアとはまったく違う視点から、「なんだかわからないけど、気になってしょうがないもの」を追い続ける都築響一が、なぜ、どうやって取材し、本を作ってきたのか。人の忠告なんて聞かず、自分の好奇心だけで道なき道を歩んできた編集者の言葉。
多数決で負ける子たちが、「オトナ」になれないオトナたちが、周回遅れのトップランナーたちが、僕に本をつくらせる。
編集を入り口に、「新しいことをしたい」すべてのひとの心を撃つ一冊。

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ROADSIDE BOOKS
書評2006-2014

こころがかゆいときに読んでください
「書評2006-2014」というサブタイトルのとおり、これは僕にとって『だれも買わない本は、だれかが買わなきゃならないんだ』(2008年)に続く、2冊めの書評集。ほぼ80冊分の書評というか、リポートが収められていて、巻末にはこれまで出してきた自分の本の(編集を担当した作品集などは除く)、ごく短い解題もつけてみた。
このなかの1冊でも2冊でも、みなさんの「こころの奥のかゆみ」をスッとさせてくれたら本望である。

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独居老人スタイル

あえて独居老人でいること。それは老いていくこの国で生きのびるための、きわめて有効なスタイルかもしれない。16人の魅力的な独居老人たちを取材・紹介する。
たとえば20代の読者にとって、50年後の人生は想像しにくいかもしれないけれど、あるのかないのかわからない「老後」のために、いまやりたいことを我慢するほどバカらしいことはない――「年取った若者たち」から、そういうスピリットのカケラだけでも受け取ってもらえたら、なによりうれしい。

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ヒップホップの詩人たち

いちばん刺激的な音楽は路上に落ちている――。
咆哮する現代詩人の肖像。その音楽はストリートに生まれ、東京のメディアを遠く離れた場所から、先鋭的で豊かな世界を作り続けている。さあ出かけよう、日常を抜け出して、魂の叫びに耳を澄ませて――。パイオニアからアンダーグラウンド、気鋭の若手まで、ロングインタビュー&多数のリリックを収録。孤高の言葉を刻むラッパー15人のすべて。

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東京右半分

2012年、東京右傾化宣言!
この都市の、クリエイティブなパワー・バランスは、いま確実に東=右半分に移動しつつある。右曲がりの東京見聞録!
576ページ、図版点数1300点、取材箇所108ヶ所!

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東京スナック飲みある記
ママさんボトル入ります!

東京がひとつの宇宙だとすれば、スナック街はひとつの銀河系だ。
酒がこぼれ、歌が流れ、今夜もたくさんの人生がはじけるだろう、場末のミルキーウェイ。 東京23区に、23のスナック街を見つけて飲み歩く旅。 チドリ足でお付き合いください!

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