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2021年09月22日 Vol.470

photography

ただそこにいるひとたち ――二本木里美の2冊の写真集

薬局を経営していた父親のほぼ唯一の趣味が書店巡りだったので、小学生のころから日曜日になると神保町の古書店街に連れていかれた。時には大通り裏のすずらん通りやさくら通りにあった映画館で戦争ものや怪獣ものを見て、靖国通りを走っていた都電に乗って帰る小学生時代を送り、中学生になると自分で通うようになって……そのころから覚えている古書店のひとつが小宮山書店だった。 むかしは文学や哲学の難しい本が並んでいた覚えがあるが、いつのまにかアートやデザイン、それにアンダーグラウンドなテイストが強くなっていった小宮山書店に、先日メルマガでも紹介した根本敬の「画業40周年記念展」を見に久しぶりに立ち寄ったときのこと。階段状になった店内の、根本くんのひとつ下のフロアで展示してあった二本木里美という写真家の、ゲイボーイたちを撮ったプリント群にぎゅっと胸を掴まれた。

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lifestyle

シブメグの人生小劇場 13  B.P.M. (文:シブヤメグミ)

気持ちが滅入る毎日がもう2年近く続いている。 まったく緊急性を感じない緊急事態宣言。だって毎日の感染者数は、もうずっと4ケタが当たり前になってる。安心安全という言葉の意味を見失い、何を語っても誰も振り向かなくなったお偉いさん方の定例会見。140文字じゃ足りないのなんてわかりきってるのに、それでも呟かずにはいられない不安。本当は会って、ちゃんと目を見て頷きたいのに、我慢して「いいね!」ってする親指。「明かりが見えてます」って言ったパンケーキ好きのおじさんは、もうどこかに行く準備を始めてるみたいだ。 そんなギリギリの中で、私は意識を改めるどころか、細胞レベルから生まれ変わってしまうような映画に出会った。

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art

波磨茜也香のおんなのこ散歩 第17回 地獄の一丁目

暑いですねえ。 この連載が配信されている頃には少し涼しくなっているのでしょうか、波磨は今日も元気に暮らしております。皆さんはいかがお過ごしですか。 ここ最近の私はやっとこさアトリエを元の状態に戻して(去年から今年春までは勉強しかしてなかったので、悲しいことに物置と化していました)油絵を描き始めました。今後いろいろ展示など告知できると思うので宜しくお願いします、こんなご時世なので無理はせず、健康最優先でお願いします。制作頑張りますよお!

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travel

Paradise Lost 二度と行けない珍日本紀行 31 香川1 260体のロウ人形が演じる800年前の立体歴史絵巻

四国どころか日本最大級のロウ人形館だった高松平家物語歴史館が2019年3月24日で閉館というニュースが、多くの珍スポット・ファンと、日本に何人いるかわからないロウ人形ファンを震撼させたのは記憶に新しい。 全国各地に残存するロウ人形館のなかでは、かなりの集客があったと思っていたが……。ちなみに閉館の3月24日とは、1185年に壇ノ浦の合戦で平家が滅亡した、その日にあたる。まさしく盛者必衰、諸行無常……。

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2021年09月15日 Vol.469

art

Walls & Bridges 壁と橋の迷宮で

前回、国立新美術館での「ファッション イン ジャパン」展を紹介したニコニコ美術館から、「東京都美術館で開催中のイサム・ノグチと「Walls & Bridges」を特集するのでどうですか」とお誘いが来た。僕ごときがイサム・ノグチを語るなんて……とたじろぎ、「Walls & Bridges」のほうはあまり気にしてなかったし……とためらったら、「イサム・ノグチは冒頭ちょっとだけで、「Walls & Bridges」のほうをしっかりやりたいんですけど、都築さん気に入りそうな展覧会なので」と押されて承諾。8月21日に生配信された番組をご覧いただいたかたもいらっしゃるかも。コロナ禍で1年延期になったりして、期せずして両方のキュレーションを同時に手がけることになった学芸員の中原淳行さんに案内してもらう2時間半ほどのプログラムだったが、ほぼノーマークだった「Walls & Bridges」がすごくおもしろかったので、今週は当日の会話をなぞりながら展覧会を紹介させていただく。展覧会は10月9日まで開催中。ニコニコ美術館もまだアーカイブ視聴できるようになってます。

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design

nobunobuと歩く東京ビル遺産 08 文春VS.新潮 ザ・シブいビル対決!! 築55年。出版界を代表する文藝春秋と新潮社ビルの本館ビルは、奇しくも1966年という同年に竣工していた! (写真・文:鈴木伸子)

日本を代表する文芸出版と雑誌ジャーナリズムの牙城、文藝春秋と新潮社。 毎週木曜日発売の週刊文春と週刊新潮は、スクープ合戦と部数で数十年来年しのぎを削ってきたライバル。そのほかの雑誌、文芸書、文庫本などでも日本の出版界をリードする存在です。 その文藝春秋と新潮社の社屋、本館の建物がどちらも1966年築だということをごく最近知りました。高度経済成長時代だった当時は、雑誌や書籍、全集の売り上げも右肩あがり。その時代に新たに事業拡大するという意味合いもあって新社屋を建てたということなのでしょう。 nobunobuが新卒社員として出版界に身を置いたのが今から数十年前、それ以来、文春、新潮の編集者の方々には何かとお付き合いいただき、その会社にお邪魔したこともたびたび。今回は、その社屋の60年代築のシブいビルとしての味わいをじっくりと堪能させていただきいというお願いを両社に申し上げてみたところ、なんと太っ腹なことに双方ともにご快諾いただきました。 ふだんあらゆる事件、事象に夜討ち朝駆けの取材で挑んでいらっしゃるところ、いきなり「お宅の会社、シブいビルなので取材させてください」と言われて、ワケが分からずとも門戸を開いてくださったということ。その懐の深さに感じ入りました。

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photography

ニュー・シャッター・パラダイス  04 We are dancer (写真・文:オカダキサラ)

今回は街で見かけたダンサーを紹介します。 私はリズムにあわせて動くのが、とても苦手です。今でこそ「それはそれで私」と思えるようになってきましたが、他のひととリズムを合わせられないことに、焦りや悩みを抱えたこともあります。 リズムの共有はあらゆるところで求められます。その都度引け目を感じてる私でした。 学校の授業、会社でのコミュニケーション、カラオケ、カーテンコール、ライブやイベント、宴会の締めの手拍子…。 写真に写っているひとたちは、おそらく自分オンパフォーマンスが誰かの目に止まっているなんてことは、頭にないのでしょう。 彼らの中には、ぶれることのない、しっかりとしたメロディーが流れているように見えます。 そんな彼らから勇気をもらっているのは、撮影者の私だったりするのです。

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movie

60年代エロダクション名作、連続上映!

先々週号で新刊『一度はみたい! 厳選名作ピンク映画』を紹介した成人映画スペシャリスト、鈴木義昭さん。コンビニ販売本なので地元の店舗を周回してくれたかたもいらっしゃったようで、無事購入されたことを願います。 鈴木さんはロードサイダーズ・ウィークリーで2018年から19年にかけて『桃色の罠――日本成人映画再考』を12回にわたって連載してくれました。その鈴木さんが監修する成人映画の隠れた名作上映会が、阿佐ヶ谷ラピュタのレイトショーで始まります!

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2021年09月08日 Vol.468

photography

アメリカから里帰りした京都の「色」気

7月末に京都に出張したとき、ホテルのロビーで小早川秋聲展「旅する画家の鎮魂歌」のチラシを見つけた。あの、戦死した日本兵の顔を日の丸の旗で覆った特異な戦争画《國之楯》で知られる日本画家。会場の京都文化博物館はホテルのすぐそばだったので、東京に帰る前に寄っておこうと足を運んでみると、まさかの開催前(8月7日から)……。入場券売り場で呆然としていたら、「戦後京都の「色」はアメリカにあった!」という展覧会のポスターが目にとまった。サブタイトルには「カラー写真が描く<オキュパイド・ジャパン>とその後」とある。せっかくなので入場してみると、予想外に興味深い写真ばかり!  70年前に撮られた京都の街は、もちろんいまとはちがうけれど、けっこう一緒だなと思える場所もたくさんある。そしていまは(コロナ禍前は)インバウンド観光客であふれていた場所に、そのころはジープに乗った進駐軍の米兵たちが闊歩している。街と人間、さらには地元のひとびとと兵士たち。妙な違和感と、でも観光都市という特性なのか、異質な人間が街景に溶け込んでもいるようで、すごく興味深い。焼け野原の東京からやってきて、空襲による破壊をほぼまぬがれて戦争前そのままの景観にいきなり踏み入れた兵士たちの興奮、タイムトラベル観光気分まで伝わってくるようだ。

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photography

妄想ホテル room:006 人生はSM だけど今は少しだけハードモード (写真・文:フクサコアヤコ)

「人生はSM」。かつてそう語ってくれた女王様がいた。 新宿パラフィリアの女王、エリカ様だ。 日常のどんな出来事もSMに例えて「これはこういうプレイ」と割り切れば、人生は少しだけ楽しくなる、とそんな話をしてくれた。 私もなるほどなあと感心し、それからはちょっと大変なことやツラいことがあっても「これはそういうプレイ!」と自分に言い聞かせるようにした。そうしたらツラいことも少しは楽しめるようになった気がした。

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travel

ROADSIDE CHINA 中国珍奇遊園地紀行 25 新疆ウイグル自治区前編 (写真・文:関上武司)

大家好(中国語で皆さん、こんにちは!)。コロナ禍の影響もあってか遠出する気分にもなれず、2015年の夏に訪問したエキゾチックな新疆ウイグル自治区のことを思い出してこの記事を書いてみました。 新疆ウイグル自治区といえば、現地の少数民族の弾圧が欧米各国も非難されており、それに対して中華人民共和国駐大阪総領事館の職員が「欧米各国は口が嫌だと言っても、体は正直なものだ。欧米各国の中傷は新疆貿易に影響はなくうんぬん」といったツイートをし、後に削除。お堅いイメージのお役所がエロゲーに出てくるような発言をしてびっくりですが、今回の記事の伏線です。とは言っても、我が国における外国人技能実習制度も問題だらけなので、未だに中国政府から人権侵害だと批判されないのも不思議なのではありますが…。

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travel

Paradise Lost 二度と行けない珍日本紀行 30 京都3  涙なくして見られない、お嬢の世界にどっぷり浸る

涙なくして見られない、お嬢の世界にどっぷり浸る――前回の「裸の大将記念館」に続いて、嵐山観光エリアの栄枯盛衰を物語る「失われた観光スポット」が「美空ひばり館」。20世紀日本歌謡史最大の歌手であった美空ひばりの輝かしい業績を振り返る、「珍スポット」扱いにはあまりに畏れ多い記念館だった。美空ひばり館が開館したのは1994年。当時の嵐山では屈指の人気を誇り、初年度は12億円以上の売上高だったが、しだいに来館者数が落ち込み(ファンも高齢化してきたし)、2008年に「京都嵐山美空ひばり座」としてリニューアルオープン。しかし収入増加にはつながらず、2013年5月31日に残念ながら閉館。

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2021年09月01日 Vol.467

design

B全の銀河系――アングラ演劇傑作ポスター展@寺山修司記念館

珍日本紀行の取材で青森県三沢市の寺山修司記念館を初めて訪れたのは1997年だった。それから何度か展覧会を観に行ってはいたけれど、いま「ジャパン・アヴァンギャルド ―アングラ演劇傑作ポスター展―」を開催中と知って、どうしても観ておきたくなった。 ご存じのかたも多いと思うが、寺山修司記念館はポスターハリス・カンパニーの笹目浩之さんが副館長をつとめている。東京中のお店に演劇や映画のポスターを貼ってまわる、というあまりにピンポイントな仕事を専門とするポスターハリス・カンパニーを立ち上げたのが1987年のこと。94年からは現代演劇ポスターの収集・保存・公開プロジェクトを設立し、渋谷にギャラリーも開いている。道玄坂裏のラブホテル街にひっそり開いていたポスターハリス・ギャラリーは残念ながらいま休館中だが、2014年にはご近所のアツコバルーと共催で『ジャパン・アヴァンギャルド ―アングラ演劇傑作ポスター展』を開催。このときはポスターハリス・ギャラリーが天井桟敷、アツコバルーで状況劇場、黒テント、自由劇場、大駱駝艦などと分けて展示されたが、今回は記念館の企画展示エリアで100枚以上のポスターを一挙に展示。しかも当時のチラシやチケットなど関連資料も並べられ、小川原湖畔ののどかな環境に、そこだけ60年代アングラ演劇の異様なエネルギーが渦巻いていた。

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photography

ニュー・シャッター・パラダイス  03 ハグシェルター (写真・文:オカダキサラ)

通行の妨げにならないように、互いに気を配らなければならない都会の往来。人々はスマホの画面を見たり、音楽を聴いたりして、窮屈さから気を紛らわせながら、足並み揃えて目的地へと向かいます。 そんななかでのハグは、人の流れを遮ることでもあり、かなり悪目立ちしているはずなのですが、通行人は彼らを無視して通り過ぎていきます。 その光景はいかにも東京らしく、私にとってはシャッターチャンスでもあります。 ハグをする彼らの腕の中にある「二人だけの世界」は、人混みの息苦しさから逃れるシェルターのようにも見えます。

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photography

遠藤文香に聞く:オンライントーク誌上再現

8月22日の日曜夜、代官山蔦屋書店で小さな展覧会『Kamuy Mosir カムイ・モシリ』を開催中の遠藤文香(えんどう・あやか)さんとのオンライン・トークがあった。 告知にちょっと書いたが遠藤さんの作品を知ったのはこの春、東京藝大大学院の修了展を知らせる彼女のツイート。そのときは行けなかったのが、7月に初個展が丸ノ内KITTEであると知ってさっそく見に行き、感想をFacebookに書いたのを彼女が見てトークの相手に呼んでくれたのだった。初個展からわずか1ヶ月と少し。大学院の修了展からだってまだ数ヶ月なのに、もういろんなメディアが彼女の作品やインタビューを掲載しているし、ファッション・メディアなどでの仕事もアップされてきていて、注目度の高さに驚く。 トークの夜はフジロックの最終日、よりによって電気グルーヴとまるかぶりしたりで、あまり多くのひとに見てもらえなかったと思う。でも遠藤さんとのお話はとても興味深かったので、『カムイ・モシリ』以前につくられてきた作品などもたっぷり紹介しながら、トークの内容を紙上再現してみたい。

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BOOKS

ROADSIDE LIBRARY
天野裕氏 写真集『わたしたちがいたところ』
(PDFフォーマット)

ロードサイダーズではおなじみの写真家・天野裕氏による初の電子書籍。というか印刷版を含めて初めて一般に販売される作品集です。

本書は、定価10万円(税込み11万円)というかなり高価な一冊です。そして『わたしたちがいたところ』は完成された書籍ではなく、開かれた電子書籍です。購入していただいたあと、いまも旅を続けながら写真を撮り続ける天野裕氏のもとに新作が貯まった時点で、それを「2024年度の追加作品集」のようなかたちで、ご指定のメールアドレスまで送らせていただきます。

旅するごとに、だれかと出会いシャッターを押すごとに、読者のみなさんと一緒に拡がりつづける時間と空間の痕跡、残香、傷痕……そんなふうに『わたしたちがいたところ』とお付き合いいただけたらと願っています。

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ROADSIDE LIBRARY vol.006
BED SIDE MUSIC――めくるめくお色気レコジャケ宇宙(PDFフォーマット)

稀代のレコード・コレクターでもある山口‘Gucci’佳宏氏が長年収集してきた、「お色気たっぷりのレコードジャケットに収められた和製インストルメンタル・ミュージック」という、キワモノ中のキワモノ・コレクション。

1960年代から70年代初期にかけて各レコード会社から無数にリリースされ、いつのまにか跡形もなく消えてしまった、「夜のムードを高める」ためのインスト・レコードという音楽ジャンルがあった。アルバム、シングル盤あわせて855枚! その表ジャケットはもちろん、裏ジャケ、表裏見開き(けっこうダブルジャケット仕様が多かった)、さらには歌詞・解説カードにオマケポスターまで、とにかくあるものすべてを撮影。画像数2660カットという、印刷本ではぜったいに不可能なコンプリート・アーカイブです!

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ROADSIDE LIBRARY vol.005
渋谷残酷劇場(PDFフォーマット)

プロのアーティストではなく、シロウトの手になる、だからこそ純粋な思いがこめられた血みどろの彫刻群。

これまでのロードサイド・ライブラリーと同じくPDF形式で全289ページ(833MB)。展覧会ではコラージュした壁画として展示した、もとの写真280点以上を高解像度で収録。もちろんコピープロテクトなし! そして同じく会場で常時上映中の日本、台湾、タイの動画3本も完全収録しています。DVD-R版については、最近ではもはや家にDVDスロットつきのパソコンがない!というかたもいらっしゃると思うので、パッケージ内には全内容をダウンロードできるQRコードも入れてます。

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ROADSIDE LIBRARY vol.004
TOKYO STYLE(PDFフォーマット)

書籍版では掲載できなかった別カットもほとんどすべて収録してあるので、これは我が家のフィルム収納箱そのものと言ってもいい

電子書籍版『TOKYO STYLE』の最大の特徴は「拡大」にある。キーボードで、あるいは指先でズームアップしてもらえれば、机の上のカセットテープの曲目リストや、本棚に詰め込まれた本の題名もかなりの確度で読み取ることができる。他人の生活を覗き見する楽しみが『TOKYO STYLE』の本質だとすれば、電書版の「拡大」とはその密やかな楽しみを倍加させる「覗き込み」の快感なのだ――どんなに高価で精巧な印刷でも、本のかたちではけっして得ることのできない。

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ROADSIDE LIBRARY vol.003
おんなのアルバム キャバレー・ベラミの踊り子たち(PDFフォーマット)

伝説のグランドキャバレー・ベラミ・・・そのステージを飾った踊り子、芸人たちの写真コレクション・アルバムがついに完成!

かつて日本一の石炭積み出し港だった北九州市若松で、華やかな夜を演出したグランドキャバレー・ベラミ。元従業員寮から発掘された営業用写真、およそ1400枚をすべて高解像度スキャンして掲載しました。データサイズ・約2ギガバイト! メガ・ボリュームのダウンロード版/USB版デジタル写真集です。
ベラミ30年間の歴史をたどる調査資料も完全掲載。さらに写真と共に発掘された当時の8ミリ映像が、動画ファイルとしてご覧いただけます。昭和のキャバレー世界をビジュアルで体感できる、これ以上の画像資料はどこにもないはず! マンボ、ジャズ、ボサノバ、サイケデリック・ロック・・・お好きな音楽をBGMに流しながら、たっぷりお楽しみください。

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ROADSIDE LIBRARY vol.002
LOVE HOTEL(PDFフォーマット)

――ラブホの夢は夜ひらく

新風営法などでいま絶滅の危機に瀕しつつある、遊びごころあふれるラブホテルのインテリアを探し歩き、関東・関西エリア全28軒で撮影した73室! これは「エロの昭和スタイル」だ。もはや存在しないホテル、部屋も数多く収められた貴重なデザイン遺産資料。『秘宝館』と同じく、書籍版よりも大幅にカット数を増やし、オリジナルのフィルム版をデジタル・リマスターした高解像度データで、ディテールの拡大もお楽しみください。
円形ベッド、鏡張りの壁や天井、虹色のシャギー・カーペット・・・日本人の血と吐息を桃色に染めあげる、禁断のインテリアデザイン・エレメントのほとんどすべてが、ここにある!

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ROADSIDE LIBRARY vol.001
秘宝館(PDFフォーマット)

――秘宝よ永遠に

1993年から2015年まで、20年間以上にわたって取材してきた秘宝館。北海道から九州嬉野まで11館の写真を網羅し、書籍版では未収録のカットを大幅に加えた全777ページ、オールカラーの巨大画像資料集。
すべてのカットが拡大に耐えられるよう、777ページページで全1.8ギガのメガ・サイズ電書! 通常の電子書籍よりもはるかに高解像度のデータで、気になるディテールもクローズアップ可能です。
1990年代の撮影はフィルムだったため、今回は掲載するすべてのカットをスキャンし直した「オリジナルからのデジタル・リマスター」。これより詳しい秘宝館の本は存在しません!

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捨てられないTシャツ

70枚のTシャツと、70とおりの物語。
あなたにも〈捨てられないTシャツ〉ありませんか? あるある! と思い浮かんだあなたも、あるかなあと思ったあなたにも読んでほしい。読めば誰もが心に思い当たる「なんだか捨てられないTシャツ」を70枚集めました。そのTシャツと写真に持ち主のエピソードを添えた、今一番おシャレでイケてる(?)“Tシャツ・カタログ"であるとともに、Tシャツという現代の〈戦闘服〉をめぐる“ファッション・ノンフィクション"でもある最強の1冊。 70名それぞれのTシャツにまつわるエピソードは、時に爆笑あり、涙あり、ものすんごーい共感あり……読み出したら止まらない面白さです。

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圏外編集者

編集に「術」なんてない。
珍スポット、独居老人、地方発ヒップホップ、路傍の現代詩、カラオケスナック……。ほかのメディアとはまったく違う視点から、「なんだかわからないけど、気になってしょうがないもの」を追い続ける都築響一が、なぜ、どうやって取材し、本を作ってきたのか。人の忠告なんて聞かず、自分の好奇心だけで道なき道を歩んできた編集者の言葉。
多数決で負ける子たちが、「オトナ」になれないオトナたちが、周回遅れのトップランナーたちが、僕に本をつくらせる。
編集を入り口に、「新しいことをしたい」すべてのひとの心を撃つ一冊。

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ROADSIDE BOOKS
書評2006-2014

こころがかゆいときに読んでください
「書評2006-2014」というサブタイトルのとおり、これは僕にとって『だれも買わない本は、だれかが買わなきゃならないんだ』(2008年)に続く、2冊めの書評集。ほぼ80冊分の書評というか、リポートが収められていて、巻末にはこれまで出してきた自分の本の(編集を担当した作品集などは除く)、ごく短い解題もつけてみた。
このなかの1冊でも2冊でも、みなさんの「こころの奥のかゆみ」をスッとさせてくれたら本望である。

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独居老人スタイル

あえて独居老人でいること。それは老いていくこの国で生きのびるための、きわめて有効なスタイルかもしれない。16人の魅力的な独居老人たちを取材・紹介する。
たとえば20代の読者にとって、50年後の人生は想像しにくいかもしれないけれど、あるのかないのかわからない「老後」のために、いまやりたいことを我慢するほどバカらしいことはない――「年取った若者たち」から、そういうスピリットのカケラだけでも受け取ってもらえたら、なによりうれしい。

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ヒップホップの詩人たち

いちばん刺激的な音楽は路上に落ちている――。
咆哮する現代詩人の肖像。その音楽はストリートに生まれ、東京のメディアを遠く離れた場所から、先鋭的で豊かな世界を作り続けている。さあ出かけよう、日常を抜け出して、魂の叫びに耳を澄ませて――。パイオニアからアンダーグラウンド、気鋭の若手まで、ロングインタビュー&多数のリリックを収録。孤高の言葉を刻むラッパー15人のすべて。

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東京右半分

2012年、東京右傾化宣言!
この都市の、クリエイティブなパワー・バランスは、いま確実に東=右半分に移動しつつある。右曲がりの東京見聞録!
576ページ、図版点数1300点、取材箇所108ヶ所!

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東京スナック飲みある記
ママさんボトル入ります!

東京がひとつの宇宙だとすれば、スナック街はひとつの銀河系だ。
酒がこぼれ、歌が流れ、今夜もたくさんの人生がはじけるだろう、場末のミルキーウェイ。 東京23区に、23のスナック街を見つけて飲み歩く旅。 チドリ足でお付き合いください!

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