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2022年08月24日 Vol.514

photography

2022年の天野裕氏

今年になって二度、天野裕氏(あまの・ゆうじ)に会った。1月と6月、場所は東京の定宿である歌舞伎町東横インのロビー脇食堂エリア。小さなテーブルで新作の写真集を1時間ずつ、じっくり見せてもらった。 コロナ禍が始まって2年。「コロナでどう変わりましたか」というのはよく受ける質問で、僕自身は海外取材(とスナック取材)ができなくなったくらいでたいした変化も不便も感じなかった。でも「天野くん、どうしてるだろう」とは、ときどき気になっていた。天野くんはこの数年間、実は僕がいちばんすごいな、と思ってる写真家なのだ。

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music

おかえり TOKYO ATOM vol.39 July 2001  アウトサイド (文:マーク・ロビンソン)

TOKYO ATOM最終号まであと一冊となったこの号では、アウトサイダー・アーティストを特集している。ぜんぶで41冊が刊行されたなかでアウトサイダー・アートとなんらかのつながりのある記事は少なくなかったが、これは意図したものというより、偶然そうなったものだった。僕は以前から暴力温泉芸者などの音楽ユニットで知られる中原昌也のニヒルな表現が好きで、今号では中原さんが趣味でバービーみたいな人形を使って暴力シーンのジオラマを写真に撮っていると知り、インタビューと写真の転載許可をもらって紹介している。

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travel

ROADSIDE CHINA  中国珍奇遊園地紀行 30 河南省前編 (写真・文:関上武司)

大家好(中国語で皆さん、こんにちは!)。先日、所持していたパスポートの期限が切れたものの、更新する気になれない関上です。コロナの影響もあって、今年も海外で撮影するのは絶望的です(涙)。今回は河南省の珍遊園地や世界最大の大仏へ参拝しようと試みたところ、失敗したレポートになります。 2014年8月15日。日本では終戦記念日ですが、中国では日本軍が投降した日と扱われているにも関わらず、山西省の抗日テーマパークの八路軍文化園や遊撃戦体験園で撮影を楽しんでいました。拙作『中国遊園地大図鑑 北部編』で紹介しているので、ご興味があればご覧ください。

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photography

once upon a time ~ もうひとつのカリフォルニア・ドリーミン 03 オン・ザ・ロード  ブルース・オズボーン(写真家)

アートセンターの学生だった頃から一緒に住んでいたいとこのボブと友人のビルの二人から、ヨーロッパとアジアへの旅行に誘われた。アートセンターはプロのクリエイターを養成するカレッジだけあって、いま思い出してもプロになって仕事を始めてからのほうが楽だと思うくらい、確かに毎日がハードだった。二人は、そんな宿題漬けの日々からエスケープしようという目論みのようだった。 僕は、PRM(フォノグラフレコードマガジン)の仕事がやっと軌道に乗りはじめたばかり。フリーランスの仕事も少しずつ入ってきたころで、最初はあまり乗り気ではなかったけれど、最終的にニッポンに行くという二人からの誘惑に勝てず、仕事を少し休んで世界一周の旅を選ぶことにした。 ニッポンに行ったら佳子に会える!

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2022年08月17日 Vol.513

movie

キャノンボール・オン・ザ・ロード

ポルノグラフィとはそもそも非現実の妄想を描くものであり、だから舞台も極力世間と隔絶した設定(大邸宅とか城館とか)がふさわしい。その対極にあるのが現実を捉えるドキュメンタリーで、本来ポルノグラフィとは対立する表現だが、その両極を強引に結び合わせた「ドキュメンタリー形式のAV」という分野があり、それは日本の作品群が世界のAV業界最前線を走り続ける領域でもある。そして、その象徴的な存在が1997年に第1作がリリースされたカンパニー松尾監督の『テレクラキャノンボール』シリーズだ。 2020年、新型コロナウィルスによるパンデミックが世界を襲い、セックスという人間と人間のもっとも濃厚な接触によって成り立つAVは危機的な局面を迎えた。その、もっとも困難なタイミングで、「こんな時期だから撮れる企画」という提案に応え――

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lifestyle

シブメグの人生小劇場 19 『アンフォゲッタブル』 (写真・文:シブヤメグミ)

明日はなにしよっかなー。 なんでもないことを考えながら眠る夜がなくなった。 そのかわりと言ってはなんだけど、 感染してなくてよかったなー。 こんなことを呟いて眠る夜が増えた。 いとも簡単になかったことにされるライブがあった。 楽しみにしていたはずなのに突然気が重くなる約束があった。 会いたかったひとが会わない方がいいひとに変わった。 こんな不安定な中で撮られていたのが、映画『劇場版 おうちでキャノンボール2020』だ。

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photography

ニュー・シャッター・パラダイス 26  アカちゃんとワンチャンス (写真・文:オカダキサラ)

私がワンちゃんを怖がらず触れるようになったのはここ数年です。 幼い頃に受けた「犬」の印象があまりに悪かったのです。 友達とじゃれていたはずの野良犬がそのうちに本気になってしまい、なぜか私だけが追いかけ回されたり。従兄弟が飼っていた大型犬に吠えまくられ、鎖がちぎれんばかりの勢いで襲いかかろうとされたり…。 命の危機を覚えた出来事を経て、私は犬とは相性が悪いのかもしれないと考えるようになり、必要以上の間合いを保つよう心がけてきました。 距離を縮められたキッカケは、猫を飼い始めるようになってからです。

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design

街にチラシがあったころ ――1985~90年代の日本のインディーズ・チラシとアンダーグラウンド文化 04 吊るされる少年 (文:浜里堅太郎)

「一幕 "鉄のペニス"――女の声がする。奇妙な叫び声。SPKのイントロだ。」 1985年12月東京グランギニョル第4回公演「ライチ・光クラブ」(作:K・TAGANE(鏨汽鏡)補作・演出:飴屋法水)の台本はこんなト書からはじまっている。 「SPK」とは精神病院に勤務していたグレアム・レベルを中心に1978年にオーストラリアで結成され、スロッビング・グリッスル、キャバレー・ボルテール、アインシュテュルツェンデ・ノイバウテンなどと並ぶ80年代の代表的なインダストリアル系バンドのひとつで「ライチ」の冒頭では、SPKの12インチ「Dekompositiones」(1983年)の「Culturcide」という曲が使われた。

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photography

妄想ホテル room:017  夏の始まり、ラブレター (写真・文:フクサコアヤコ)

ラブレターをもらった。 それは春の終わりのことだった。 そのころの私は定期的にやってくる「自信喪失期」に突入していて、もう写真など撮っても意味がないのだと毎日くよくよして過ごしていた。 そんな私にまるで救いの手を差し伸べるようにある日ラブレターが届いた。 それは、とある詩人から送られてきたメッセージだった。 そのラブレターには、「お忙しい中ただのラブコールですいません」という前置きの後、作品のファンであること、いつか撮られてみたいとひそかに憧れていたこと、そしてそんな気持ちだけでも伝えようと連絡してみました、と綴ってあった。 詩人ノミヤユウキ。彼女とはかつてある企画を通してコラボしたことがあった。 その企画で私は写真を、彼女は詩を担当していた。会ったことがあるのはたしか一度だけだったが一緒に作り上げたものが私たちの間には確かにあった。

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music

おかえり TOKYO ATOM vol.38 June 2001 ジャズ (文:マーク・ロビンソン)

この連載もいよいよ終盤戦、残るはあと3回。これまでのお付き合い、ありがとう! イマムラミズキさんが描いたアンドロイドのような不思議な女性の表紙のあとに「マイルス・オブ・ブルー」というイベントの広告が入っている。2001年6月28日に行われたこのイベントのことは、ついさっきまでまったく忘れていた。マイルス・デイヴィスのアルバム『カインド・オブ・ブルー』一枚をじっくり聴き込む試聴会を開いたのだった。きっかけは、そのとき読んでいたマイルス・デイヴィスの自伝『マイルス』。僕はこのアルバムに深く魅了されていた。並外れた演奏、間の取り方、グルーヴ、ジミー・コブのスネアドラムとシンバル。このアルバムはまるで麻薬のように僕を夢中にさせていて、その感動を分かち合いたいと思ったのだった。地下3階のラウンジにターンテーブルを置いて、バンド「キリヒト」と「グループ」の一員である竹久圏と、同じく「グループ」の太一。ジャズとロック両方の領域でプレイするユニークなプレイヤーに参加してもらい、自伝に描かれているアルバムの制作秘話などを話題にしつつ、アルバムをみんなで聴いたのだった。

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2022年08月10日 Vol.512

music

うなじの匂い

ロードサイダーズにはもうおなじみ、福島県が誇る本宮映画劇場の秘蔵ピンク映画ポスター・コレクションをご開帳した「本宮映画劇場 ポスター番外地 ~野方闇市篇」@野方文化マーケット。5月25日号、6月15日号でも紹介したが、ポスターと共に興味深かったのが、6月11日に行われた「津軽のため息・哀愁の重ね着女うなじ嬢」によるポスター惹句朗読タイム。 漫画家お東陽片岡先生お墨付きの「お湿りヴォイス」で女の切なさ、痛み、情念を語ります… なんて書かれていて、なにがなんだかわからないけれど見逃す選択肢はない!というわけで駆けつけ、運良く味わえた「お湿りヴォイス」。しかし「哀愁の重ね着女うなじ」って、いったいどんなひとなんだろうと興味は募り、7月13日に西荻のスナックで開催された定員8人のライブ「うなじ&米内山尚人/背徳の中央線」に足を運び、後日ゆっくりお話を聞く機会も持つことができた。野方文化マーケットのイベントもそうだったけれど、ここが2022年の東京か!と目と耳を疑う場末の昭和感……時空を超えた「津軽のため息」をたっぷりご賞味あれ。

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photography

Freestyle China 即興中華  「上海」の遺影 写真家・席聞雷インタビュー (写真:席聞雷 文:吉井忍)

上海市がコロナ防衛戦の勝利を宣言したのが6月末、入国者が集中隔離される期間も以前と比べればかなり短くなったけど、気軽に行けるのはまだ少し先みたい……そんな折、都築編集長からお誘いを受け、上海市在住の写真家・席聞雷(シー・ウェンレイ)さんに取材できることになった。 席さんは長年、表門の枠を石で築いた中洋折衷型の建築「石庫門(シークーメン)」など、古い建築物や上海の昔ながらの町並みを撮り続けている。Instagram(アカウント名:Gropius Xi)でも一連の作品「Shangha!」を発表しており、海外のフォロワーも多い。 コロナ前の活気ある風景もあれば、2カ月にわたるロックダウン期間中のもの、上海人の細やかな生活の息遣いを残したまま廃墟になっている建物、瓦礫の山と背景の高層ビルが痛々しい対比になっている風景など、上海という大都市が見せる豊かな表情はいくら見ても飽きない。

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music

おかえり TOKYO ATOM vol.37 May 2001  すべての関係は一過性 (文:マーク・ロビンソン)

この号のルリのコラム「ミルクシェイク」(以下PDFで読めます)を当時読んだ記憶は曖昧だけど、いま読みなおしてみると、この女性(僕の元妻で、みるくのママ)が、もっとこうした回想を書いてくれたらいいのにと思う。ルリ本人にしか書けない話であると同時に、これは素直な人間性への眼差しでもあるから。音楽活動、人とのつながり、みるくを作ること、TOKYO ATOMの立ち上げに関わったことなど、すべての活動に込められた彼女の精神が行間から伝わってくる。彼女が言う「いい男」(「30をずいぶんと過ぎて現れた)とは僕のことだと思うけれど、およそ13年間一緒に暮らして別れたのちに、ここで彼女が語っている「すべては人間関係は一過性だからこそ貴重なもの」という気づきに、僕は自分を重ね合わせている。それは僕と同じように、彼女もずっと後になってから学んだことなのだろう。

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art

緊急特集 デルニエ・クリを失う前に

2014年11月12日号をはじめとして、本メルマガで何度か取り上げてきた南仏マルセイユに拠点を置く異端の版画工房/デザインスタジオ/マイクロパブリッシャー「デルニエ・クリ(Le Dernier Cri)」(以下DC)。「最新流行」という、まるで活動内容にそぐわない気がする名前を持つこのアトリエは、パキート・ボニートとカロリーヌ・スリーのふたりによって、1993年に生まれた(来年が30周年!)。 パキートとDCはこれまで根本敬、石川次郎ら日本のアヴァンギャルド・コミック・アーティストたちとも多くの作品集やポスターを共同制作してきた。いまや日本にもDCの少部数・手刷りにこだわったヘヴィな版画の質感を愛するファンがたくさんいるはず。しかしそのDCが大きなトラブルに巻き込まれていると聞いたのは数年前のことだった。詳しくはこのあとの中山亜弓さんのテキストでお読みいただくが、その問題は発生から数年経ったいまも、解決に向かうどころか日々悪化。いよいよ存続の危機に瀕しているとのことで、中野ブロードウェイのタコシェではいま緊急のDC作品フェアを開催中。その売上げがDC存続へのサポートへとつながることになる。

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2022年08月03日 Vol.511

photography

紅子の色街探訪記

ノスタルジックな遊郭や赤線の残景に惹かれるひとは多いが、8月1日に荒木町のアートスナック番狂わせで始まったばかりの写真展「紅子の色街探訪記」は、ノスタルジーとしての色街風景を並べながら、そこに仄かなノイズのようなものが含まれているようで、「色街写真家」と名乗る紅子さんのことが気になった。 「紅子の色街探訪記」は1ヶ月の会期のうち、8月1日から16日までの前半が「現代に生きる色街」、17日からの後半が「遊郭・赤線・花街の跡地」と題した前後半二部構成の写真展。紅子さんはこれが初めての写真展であり、展示にあわせてつくられた2冊の作品集も、初出版物だという。

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photography

ニュー・シャッター・パラダイス 25  ワクワク ウェイティング タイム (写真・文:オカダキサラ)

私は1箇所にじっとしていることが苦手です。 行ってみたいお店でも、行列ができているとたいてい諦めて目的地を変更します。 そんな私ですが、人を待つことはそんなに苦ではありません。相手が来るまで散策を楽しめるからです。 見知った東京はもちろん、地方の知らない街を探検するのもとてもワクワクします。

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lifestyle

新宿区立総合天然宙屯地 5 最終回  埴輪のじいさんに弟子入りする (画・写真・文:小指)

そういえば私は一度だけ、埴輪のじいさんのところへ弟子入りを考えたことがあった。このままバイト生活を続けていても将来になんの展望もないことに悲観し、いつにもまして精神的にどん詰まっていた時期だったように思う。  周りの知人は結婚して子供を産んだり、仕事もそれなりの立場になっているというのに、私は将来の糧にもならない仕事で日銭を稼ぎながらじいさんたちと悠長に暮らしている。本来の目的である画家の夢も、無計画に掛け持ちしたバイトで絵を描く時間すらなく完全に本末転倒になっていた。今更ながら、私は「自分の今の状況は相当やばいんではないか」と焦りだしたのだった。

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music

おかえり TOKYO ATOM vol.36 April 2001  食の思想 (文:マーク・ロビンソン)

地球上で生きていられる残り時間、僕らはいったい何回ゴハンを食べることができるのだろう。ふつう、こんな心配をするひとはいないけど、藤原アキコはしていた。ニューヨーク在住のアッコは連載コラム「akko is hungry!」の2回目で、当時の年齢30歳と一日3食を掛け合わせ75歳まで生きられると仮定すると、残された食事の回数が49,275回という綿密な計算をしている。ずいぶんたくさんにも思えるし、こうして具体的な数字になってみると、ちょっと驚いたりもする。食事を楽しむというごくありふれた習慣も、長生きすればするほど、預金通帳の残高が減っていくみたいに残り少なくなっていく。だからこそいまのうちに、できるかぎり人生を楽しんだほうがいいのだろう。今号のアッコちゃんのレシピはナスとチーズ。

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BOOKS

ROADSIDE LIBRARY
天野裕氏 写真集『わたしたちがいたところ』
(PDFフォーマット)

ロードサイダーズではおなじみの写真家・天野裕氏による初の電子書籍。というか印刷版を含めて初めて一般に販売される作品集です。

本書は、定価10万円(税込み11万円)というかなり高価な一冊です。そして『わたしたちがいたところ』は完成された書籍ではなく、開かれた電子書籍です。購入していただいたあと、いまも旅を続けながら写真を撮り続ける天野裕氏のもとに新作が貯まった時点で、それを「2024年度の追加作品集」のようなかたちで、ご指定のメールアドレスまで送らせていただきます。

旅するごとに、だれかと出会いシャッターを押すごとに、読者のみなさんと一緒に拡がりつづける時間と空間の痕跡、残香、傷痕……そんなふうに『わたしたちがいたところ』とお付き合いいただけたらと願っています。

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ROADSIDE LIBRARY vol.006
BED SIDE MUSIC――めくるめくお色気レコジャケ宇宙(PDFフォーマット)

稀代のレコード・コレクターでもある山口‘Gucci’佳宏氏が長年収集してきた、「お色気たっぷりのレコードジャケットに収められた和製インストルメンタル・ミュージック」という、キワモノ中のキワモノ・コレクション。

1960年代から70年代初期にかけて各レコード会社から無数にリリースされ、いつのまにか跡形もなく消えてしまった、「夜のムードを高める」ためのインスト・レコードという音楽ジャンルがあった。アルバム、シングル盤あわせて855枚! その表ジャケットはもちろん、裏ジャケ、表裏見開き(けっこうダブルジャケット仕様が多かった)、さらには歌詞・解説カードにオマケポスターまで、とにかくあるものすべてを撮影。画像数2660カットという、印刷本ではぜったいに不可能なコンプリート・アーカイブです!

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ROADSIDE LIBRARY vol.005
渋谷残酷劇場(PDFフォーマット)

プロのアーティストではなく、シロウトの手になる、だからこそ純粋な思いがこめられた血みどろの彫刻群。

これまでのロードサイド・ライブラリーと同じくPDF形式で全289ページ(833MB)。展覧会ではコラージュした壁画として展示した、もとの写真280点以上を高解像度で収録。もちろんコピープロテクトなし! そして同じく会場で常時上映中の日本、台湾、タイの動画3本も完全収録しています。DVD-R版については、最近ではもはや家にDVDスロットつきのパソコンがない!というかたもいらっしゃると思うので、パッケージ内には全内容をダウンロードできるQRコードも入れてます。

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ROADSIDE LIBRARY vol.004
TOKYO STYLE(PDFフォーマット)

書籍版では掲載できなかった別カットもほとんどすべて収録してあるので、これは我が家のフィルム収納箱そのものと言ってもいい

電子書籍版『TOKYO STYLE』の最大の特徴は「拡大」にある。キーボードで、あるいは指先でズームアップしてもらえれば、机の上のカセットテープの曲目リストや、本棚に詰め込まれた本の題名もかなりの確度で読み取ることができる。他人の生活を覗き見する楽しみが『TOKYO STYLE』の本質だとすれば、電書版の「拡大」とはその密やかな楽しみを倍加させる「覗き込み」の快感なのだ――どんなに高価で精巧な印刷でも、本のかたちではけっして得ることのできない。

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ROADSIDE LIBRARY vol.003
おんなのアルバム キャバレー・ベラミの踊り子たち(PDFフォーマット)

伝説のグランドキャバレー・ベラミ・・・そのステージを飾った踊り子、芸人たちの写真コレクション・アルバムがついに完成!

かつて日本一の石炭積み出し港だった北九州市若松で、華やかな夜を演出したグランドキャバレー・ベラミ。元従業員寮から発掘された営業用写真、およそ1400枚をすべて高解像度スキャンして掲載しました。データサイズ・約2ギガバイト! メガ・ボリュームのダウンロード版/USB版デジタル写真集です。
ベラミ30年間の歴史をたどる調査資料も完全掲載。さらに写真と共に発掘された当時の8ミリ映像が、動画ファイルとしてご覧いただけます。昭和のキャバレー世界をビジュアルで体感できる、これ以上の画像資料はどこにもないはず! マンボ、ジャズ、ボサノバ、サイケデリック・ロック・・・お好きな音楽をBGMに流しながら、たっぷりお楽しみください。

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ROADSIDE LIBRARY vol.002
LOVE HOTEL(PDFフォーマット)

――ラブホの夢は夜ひらく

新風営法などでいま絶滅の危機に瀕しつつある、遊びごころあふれるラブホテルのインテリアを探し歩き、関東・関西エリア全28軒で撮影した73室! これは「エロの昭和スタイル」だ。もはや存在しないホテル、部屋も数多く収められた貴重なデザイン遺産資料。『秘宝館』と同じく、書籍版よりも大幅にカット数を増やし、オリジナルのフィルム版をデジタル・リマスターした高解像度データで、ディテールの拡大もお楽しみください。
円形ベッド、鏡張りの壁や天井、虹色のシャギー・カーペット・・・日本人の血と吐息を桃色に染めあげる、禁断のインテリアデザイン・エレメントのほとんどすべてが、ここにある!

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ROADSIDE LIBRARY vol.001
秘宝館(PDFフォーマット)

――秘宝よ永遠に

1993年から2015年まで、20年間以上にわたって取材してきた秘宝館。北海道から九州嬉野まで11館の写真を網羅し、書籍版では未収録のカットを大幅に加えた全777ページ、オールカラーの巨大画像資料集。
すべてのカットが拡大に耐えられるよう、777ページページで全1.8ギガのメガ・サイズ電書! 通常の電子書籍よりもはるかに高解像度のデータで、気になるディテールもクローズアップ可能です。
1990年代の撮影はフィルムだったため、今回は掲載するすべてのカットをスキャンし直した「オリジナルからのデジタル・リマスター」。これより詳しい秘宝館の本は存在しません!

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捨てられないTシャツ

70枚のTシャツと、70とおりの物語。
あなたにも〈捨てられないTシャツ〉ありませんか? あるある! と思い浮かんだあなたも、あるかなあと思ったあなたにも読んでほしい。読めば誰もが心に思い当たる「なんだか捨てられないTシャツ」を70枚集めました。そのTシャツと写真に持ち主のエピソードを添えた、今一番おシャレでイケてる(?)“Tシャツ・カタログ"であるとともに、Tシャツという現代の〈戦闘服〉をめぐる“ファッション・ノンフィクション"でもある最強の1冊。 70名それぞれのTシャツにまつわるエピソードは、時に爆笑あり、涙あり、ものすんごーい共感あり……読み出したら止まらない面白さです。

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圏外編集者

編集に「術」なんてない。
珍スポット、独居老人、地方発ヒップホップ、路傍の現代詩、カラオケスナック……。ほかのメディアとはまったく違う視点から、「なんだかわからないけど、気になってしょうがないもの」を追い続ける都築響一が、なぜ、どうやって取材し、本を作ってきたのか。人の忠告なんて聞かず、自分の好奇心だけで道なき道を歩んできた編集者の言葉。
多数決で負ける子たちが、「オトナ」になれないオトナたちが、周回遅れのトップランナーたちが、僕に本をつくらせる。
編集を入り口に、「新しいことをしたい」すべてのひとの心を撃つ一冊。

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ROADSIDE BOOKS
書評2006-2014

こころがかゆいときに読んでください
「書評2006-2014」というサブタイトルのとおり、これは僕にとって『だれも買わない本は、だれかが買わなきゃならないんだ』(2008年)に続く、2冊めの書評集。ほぼ80冊分の書評というか、リポートが収められていて、巻末にはこれまで出してきた自分の本の(編集を担当した作品集などは除く)、ごく短い解題もつけてみた。
このなかの1冊でも2冊でも、みなさんの「こころの奥のかゆみ」をスッとさせてくれたら本望である。

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独居老人スタイル

あえて独居老人でいること。それは老いていくこの国で生きのびるための、きわめて有効なスタイルかもしれない。16人の魅力的な独居老人たちを取材・紹介する。
たとえば20代の読者にとって、50年後の人生は想像しにくいかもしれないけれど、あるのかないのかわからない「老後」のために、いまやりたいことを我慢するほどバカらしいことはない――「年取った若者たち」から、そういうスピリットのカケラだけでも受け取ってもらえたら、なによりうれしい。

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ヒップホップの詩人たち

いちばん刺激的な音楽は路上に落ちている――。
咆哮する現代詩人の肖像。その音楽はストリートに生まれ、東京のメディアを遠く離れた場所から、先鋭的で豊かな世界を作り続けている。さあ出かけよう、日常を抜け出して、魂の叫びに耳を澄ませて――。パイオニアからアンダーグラウンド、気鋭の若手まで、ロングインタビュー&多数のリリックを収録。孤高の言葉を刻むラッパー15人のすべて。

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東京右半分

2012年、東京右傾化宣言!
この都市の、クリエイティブなパワー・バランスは、いま確実に東=右半分に移動しつつある。右曲がりの東京見聞録!
576ページ、図版点数1300点、取材箇所108ヶ所!

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東京スナック飲みある記
ママさんボトル入ります!

東京がひとつの宇宙だとすれば、スナック街はひとつの銀河系だ。
酒がこぼれ、歌が流れ、今夜もたくさんの人生がはじけるだろう、場末のミルキーウェイ。 東京23区に、23のスナック街を見つけて飲み歩く旅。 チドリ足でお付き合いください!

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