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2024年03月27日 Vol.590

photography

「人間の住んでいる島」@丸木美術館

米軍の暴挙への抵抗運動の先頭に立ち、当事者による証言として写真と文章を発表し続けたのが阿波根昌鴻(あはごんしょうこう)だった。1901年、本部町生まれの阿波根は成人後に伊江島に渡り結婚。その後キューバ、ペルーに移民したあと伊江島に帰り、一生を抵抗運動に捧げて2002年、101歳の天寿を全うしている。その阿波根昌鴻が遺した貴重な写真記録を紹介する「阿波根昌鴻 写真と抵抗、そして島の人々」が、いま埼玉県東松山市の原爆の図 丸木美術館で開催中だ。

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art

暗黒絵日記 のり子の夢は夜ひらく  28話 満員電車 (画・文:新開のり子)

今日も朝ごはんを食べてお化粧をパパッとして会社へ行きます。 ラッシュアワーを避けるため早く家を出よう!そう思って準備をしますが、結局はいつもと同じ時間になってしまいます。 乗り換えする駅のホームに着きました。 すでに人人人です。 「今日も無事に乗れますように」お願いしてホームに並びます。 電車が到着。 ドアが開くとドーッと人が降りてきます。 肩にぶつかりながら、ホームは溢れんばかりの人です。 「よし!」手に力を込め歯をくいしばります。

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travel

地の橋、人の橋――イラン定住旅行記(最終回) 10「イランの中のアルメニア」 | 写真・文:ERIKO(定住旅行家・モデル)

今回でイランの連載も最終回。イランで定住旅行した体験にことばを与えていったこの数ヶ月で、その経験が新しい意味を持って、自分に何か問いかけるような感覚を覚えました。大きな物語にイメージが包まれがちな人びとの小さな生活、暮らすことで見えてくる人びとの心の拠り所。皆さんがこれまで持っていたイメージのイランに、少しでも新しい視座が加えられたら本望です。

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movie

お色気♡場末のシネマパラダイス展~本宮映画劇場@西荻窪!

往年のピンク映画について語られることはあっても、それがどんなふうに地方の映画館で上映されてきたのか、ましてや実演の巡業までもあわせた場末の映画館の実態については、これまでほとんど知られてこなかった。今回はたった3日間、小さなバーでのささやかな展示だが、この貴重なコレクションが、本展を契機にひとりでも多くのひとの関心を呼ぶことを強く願う。

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lifestyle

おいでよヘンタイの森  02 あきおちゃん 愛すべきフリー生オナホール | 文・イラスト:mimi(会社経営&フリー女王様)

チャットで知り合ったあきおちゃん  不動産経営者の社長さんである  あきおちゃんはM男くんと話したいという募集にきてくれた35歳  自己紹介で、アナルが好き、ドライイキ(女の子みたいにいける)もOK  恋愛対象は女性 なので、あたしに懐いてくれている  あきおちゃんのM的きっかけは、柔道部だった時に性処理担当になっていたことから、人の処理のために生きたいと思うようになってしまった  自分のことをフリー生オナホールと言っちゃうようになったあきおちゃん

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photography

妄想ホテル room:036  裸の仮面 (写真・文:フクサコアヤコ)

2月だというのにその日は春をすっ飛ばして初夏のような陽気だった。ダッフルコートを着てきたことを激しく後悔しながら私は待ち合わせのアルタ前に立っていた。 今日は初めてのモデルさんとの撮影だ。少し前にSNS経由で連絡をくれて本日の撮影となった。 初対面なので待ち合わせの目印にと、グレーのダッフルコートを着ていますと送ってしまったため、コートを脱ぐに脱げず私の体はじっとりと汗ばんでいた。もう限界だ、コートを脱いでも手に持っていればわかるだろう、それとも脱ぎましたとメールを送りなおそうか、そう逡巡しているうちにモデルさんが私を見つけてくれ無事に合流することができた。

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2024年03月20日 Vol.589

design

街にたばこ屋さんがあったころ

「たばこと塩の博物館」が2013年まで渋谷公園通りにあったころは、ほかではなかなか観られない企画展にときどき通っていた。ちなみにその跡地にはジャニーズ事務所関連の店舗・オフィスビルが建ち、ジャニ系のポップアップショップや、上階にはNHKも店子で入っている・・・・・・。博物館のほうは墨田区横川、といってもピンと来ないひとが多いだろうが、スカイツリーの押上駅や本所吾妻橋駅から徒歩10分ちょっと、錦糸町駅からだと徒歩20分・・・・・・という微妙な立地でなかなか足が向かなかったのだが、2月から「たばこ屋大百科 ―あの店頭とその向こう側」という興味深そうな展示があって、行ってみることにした。いちばんのお目当ては、おかんアートの源流とも言うべきたばこの空き箱ペーパークラフトが出ているという重要情報を耳にしたから!

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art

暗黒絵日記 のり子の夢は夜ひらく  27話 恥ずかしい出来事 (画・文:新開のり子)

会社での送迎会の時のこと。 贅沢な食事の後、カラオケに行く事になりました。 キラキラしたネオンの中を酔っ払った私達は、数十人列になって歩きます。 カラオケ店に到着し部屋に入ると順番に座っていきます。ソファに座り人数が揃ったところで早速たくさんのお酒が運ばれてきます。 カラオケ好きな人がステージに立ちます。 次々と曲が流れます。 歌好きが多くて良かった。私は安心しておつまみを食べたりお酒を飲んだり呑気に座っていました。 しかし隣の人が私をつついて、「まだ歌ってないから 次に歌ったらいい」というのです。

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photography

ニュー・シャッター・パラダイス 64  喫茶店から始まる物語 (写真・文:オカダキサラ)

先日、塩屋に23日間滞在しました。 塩屋は神戸の三宮から電車で20分ほどの所にある小さな町。山と海に囲まれた地形が特徴で、ここの風土に魅せられて移住を決める人が数多くいます。 地方から塩屋に移ってきた人たちから、引越しのキッカケを教えてもらう機会がありました。 面白かったのが、話を聞いた3人のうち2人は、喫茶店のマスターの紹介のおかげで住む家が決まったことです。 家探しも兼ねて塩屋を散策している途中、ふらりと立ち寄った喫茶店で「ここに住みたいんだよねぇ」と軽い気持ちで話したら、マスターがその場で地元の何人かに電話。みんなが集まってあれよあれよという間に、住む家の候補をすぐに見つけてくれたというのです。

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travel

ユーラシア後ろ歩き 4  バラエティ豊かな出会い (写真・文:多田麻美)

その日の夕方、私は滞在したホテルのフロントで頼んでおいた車で、空港に向かった。来るときに迎えを頼んだ運転手に会えるのを期待していたが、現れたのは、例のロシア語の解るホテルのマネージャーだった。さすがに、予約をすっぽかした運転手に頼むのは気まずかったのかもしれない。 フライトは夜だったが、万全を期すために、私は早めにホテルを出た。都心の渋滞から逃れた車は、深まっていく夕闇の中を静かに走っていった。空が暗くなると明るさが際立つのは商店の看板だ。とくにコンビニの照明が明るくて目に留まる。

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2024年03月13日 Vol.588

design

館長!これどうするんですか!?

すごく奇妙な展覧会を観た。目黒区祐天寺のアクセサリーミュージアムで開催中の「館長!これどうするんですか!?」。チラシには「所蔵品から私立美術館のこれからを考える」と副題が添えられているが、そこに考えが及ぶひとがどれほどいることか。難解な展覧会名は特に現代美術でよくあるけれど、これだけフランク(笑)なタイトルには滅多に・・・・・・。 アクセサリーミュージアムは2015年に『華やかな女豹たちの国』として「キャリアウーマンの愛した服~80’s パワーモード」展を取り上げていて、それはバブル時代のイケイケ・ファッションを特集した、しかも展示品はおもに館長の私物という楽しい展覧会だったが、今回はさらに! プライベート・ミュージアムならではの、プライベートの開陳がそのまま展示に直結している。

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lifestyle

新連載! おいでよヘンタイの森 | 文・イラスト:mimi(会社経営&フリー女王様)

生足あらわな太ももをグッと締めたあいだに挟まれ、醜く顔を歪ませた男たち……。広尾のお洒落なギャラリーで出会った笑撃的な写真の撮影者であり、太ももの主がmimiさんだった。 2014年1月15日号「挟む女」で紹介したmimiさんは茨城県古河市出身。高校卒業後、美容学校に進んだことからAVのヘアメイクにかかわるようになり、そこで「男のひとを責めるだけの仕事があります」と出会い系で(笑)誘われて、いきなりフリーの女王様になった。SMには興味すらなかったのに。 だからボンデージ・ファッションとか身につけたこともなく、普段着でプレイに行ったりしながら独自のスタイルを確立。リピーターが増えて貯まった資金で、自主制作AVまでリリースしたりしたのが23歳のとき……。

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art

暗黒絵日記 のり子の夢は夜ひらく 26話 寄り道 (画・文:新開のり子)

仕事帰りに寄り道をした時のこと。 日頃の心のモヤモヤを取り除くのは、やはり美味しいものをいただくのが一番! どこに寄り道しようか悩みます。 お寿司もいいしラーメンもいい!焼き鳥もいい! なんでも食べたい! 早速お店探しです。 歩いているとプーンと焼肉の匂いがしてきました。 ん~美味しそうな匂いに引き寄せられて焼肉屋さんに決めました! 2階にある大きな看板を目指して行きます! お肉ワクワク。

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lifestyle

シブメグの人生小劇場 35 「あんた」で「あたし」 (写真・文:シブヤメグミ)

住所読まないで  ペンネーム  生きるのって辛いねって  書いてあります  女の子からです    みゆきさんこんにちは  私  世界で一番のブスです  誰が見たってブスです  自分でもわかっています  わかってるんです  でも  人から  変な態度とられると  やっぱり  傷つくんですよね  周りの  友達から毎日ブスって言われて  街歩いてても  吐く真似されて 

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2024年03月06日 Vol.587

photography

市川信也《仮面の告白》

先月(2月)3日から11日まで京都の下立売通智恵光院にある、民家を改装したギャラリー・ヘプタゴンで「壁をのぞむ眼差し」という写真展が開かれていた。「障害の有無を超えた表現者たちによる写真展」とサブタイトルがつけられたこの展覧会は、障害者自身や障害者に寄り添う活動を続けている表現者たち5人によるグループ展。そこで出会ったのが《仮面の告白》と題された市川信也によるモノクローム・プリントのシリーズだった。 夜店で売っているようなおもちゃの仮面をつけて、静かにカメラの前にたたずむオトナの男女たち。彼らは市川さんが医師として勤めていた精神科病院の長期入院患者たちだ。

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art

暗黒絵日記 のり子の夢は夜ひらく  25話 カレーの日 (画・文:新開のり子)

入ったばかりの会社です。 私は、簡単な自己紹介をして席に着きます。 続けて同時期に入ったC子さんも自己紹介をします。気だるそうにこちらをみているのは、ベテランIさんとHさん。 挨拶も終わり新人の私達は席に着きます。 仕事を振られ2人で相談しながらやります。 とまどったり、間違えたりすると大変です。 「なにやってんのよー」と大きな声で怒鳴ります。 そんなピリピリムードで毎日を過ごします。 ある日、先輩Dさんがポストまで郵便物を取りに行きました。 戻ってくるなり怒っています。 私達のところへ来て郵便物を知らないかと聞いてきます。 私達が「知りません」というと、先輩は怒りながら向こうへ行ってしまいました。

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travel

地の橋、人の橋[ウクライナ特別編] 04 戦わない男たちの戦い | 写真・文:ERIKO(定住旅行家・モデル)

現在、ウクライナにいる男性は2通りに分けられるかもしれない。戦地へ行く人と、行かない人。 ウクライナ南東部、ザポリージャ州。その郊外のダーチャ(セカンドハウス)ではリーナさんとバディムさん夫婦が暮らしている。50代半ばのバディムさんは、その後者にあたる人。 まだ朝が明けきれてないころ、4WDのトヨタに乗って私とバディムさんは農場へ向かった。およそ40分間の通勤。助手席から見える景色は、栄養がつまった黒土の大地と盛りがすぎて刈り取られるのを待つひまわりの列。バディムさんは決して無口ではないが、話したいことがあるとき以外は特に口を開かない人だ。早朝という時間も二人をさらに黙らせた。とはいえ、会話のなさが心地悪さを感じるわけでは決してない。浅黒い肌に年季の入った顔の皺が労働者を感じさせる一方で、キリッとした面持ちは経営者としての責任が滲み出ている。運転する彼の横顔は、まっすぐ一本に伸びる農場の道を見据えている。車内には80年代の陽気な洋楽が流れていた。

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photography

ニュー・シャッター・パラダイス 63  喫煙所パイオニアの憂い (写真・文:オカダキサラ)

次の制作に向けて、過去の写真を見直しています。2008年から2024年までに撮った記録を行ったり来たり、小さなタイムトラベルを繰り返しているようです。 銀座の中央通りの路肩に、吸殻入れが設置されている写真を見つけて驚きました。そういえば、私が大学生の頃は、近くの店員さんたちが中央通りに集まり、タバコを吸いながら歓談していました。今となっては、かなり懐かしい光景です。 改正健康増進法が制定された2018年以降、歩道に設置されていた吸殻入れは撤去され、代わりに喫煙ブースが用意されました。 私を含めた非喫煙者にとってはいい改正でしたが、喫煙者にとっては一大事だったに違いありません。

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travel

ユーラシア後ろ歩き 3  ウランバートルの悪夢と極楽 (写真・文:多田麻美)

これは夢なんじゃないか? そうならば抜けだせるはず……そう思いながらもがいているうちに、目が覚めた。背中が湿っているのを感じた。冷や汗か寝汗をかいたのだろう。 草原を走り抜ける馬たちを映していたテレビ画面は、いつしかパオの中で民族衣装を着たおばさんがインタビューを受けているシーンへと変わっていた。昔と違い、最近はマイクを向けられても緊張したり口ごもったりする人は少ない。それはモンゴルでも同じらしく、そのおばさんもまるでテレビ慣れしているかのように、よどみなく自然な口ぶりで言葉を発していた。本業は物売りだろうか。言葉が分からないのが本当に残念だった。 理解できない言葉の羅列は、人を眠りに誘う。頭がひどく重たい、何だか頭の中に粘土がぎっしり詰めこまれたみたいだ。

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BOOKS

ROADSIDE LIBRARY
天野裕氏 写真集『わたしたちがいたところ』
(PDFフォーマット)

ロードサイダーズではおなじみの写真家・天野裕氏による初の電子書籍。というか印刷版を含めて初めて一般に販売される作品集です。

本書は、定価10万円(税込み11万円)というかなり高価な一冊です。そして『わたしたちがいたところ』は完成された書籍ではなく、開かれた電子書籍です。購入していただいたあと、いまも旅を続けながら写真を撮り続ける天野裕氏のもとに新作が貯まった時点で、それを「2024年度の追加作品集」のようなかたちで、ご指定のメールアドレスまで送らせていただきます。

旅するごとに、だれかと出会いシャッターを押すごとに、読者のみなさんと一緒に拡がりつづける時間と空間の痕跡、残香、傷痕……そんなふうに『わたしたちがいたところ』とお付き合いいただけたらと願っています。

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ROADSIDE LIBRARY vol.006
BED SIDE MUSIC――めくるめくお色気レコジャケ宇宙(PDFフォーマット)

稀代のレコード・コレクターでもある山口‘Gucci’佳宏氏が長年収集してきた、「お色気たっぷりのレコードジャケットに収められた和製インストルメンタル・ミュージック」という、キワモノ中のキワモノ・コレクション。

1960年代から70年代初期にかけて各レコード会社から無数にリリースされ、いつのまにか跡形もなく消えてしまった、「夜のムードを高める」ためのインスト・レコードという音楽ジャンルがあった。アルバム、シングル盤あわせて855枚! その表ジャケットはもちろん、裏ジャケ、表裏見開き(けっこうダブルジャケット仕様が多かった)、さらには歌詞・解説カードにオマケポスターまで、とにかくあるものすべてを撮影。画像数2660カットという、印刷本ではぜったいに不可能なコンプリート・アーカイブです!

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ROADSIDE LIBRARY vol.005
渋谷残酷劇場(PDFフォーマット)

プロのアーティストではなく、シロウトの手になる、だからこそ純粋な思いがこめられた血みどろの彫刻群。

これまでのロードサイド・ライブラリーと同じくPDF形式で全289ページ(833MB)。展覧会ではコラージュした壁画として展示した、もとの写真280点以上を高解像度で収録。もちろんコピープロテクトなし! そして同じく会場で常時上映中の日本、台湾、タイの動画3本も完全収録しています。DVD-R版については、最近ではもはや家にDVDスロットつきのパソコンがない!というかたもいらっしゃると思うので、パッケージ内には全内容をダウンロードできるQRコードも入れてます。

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ROADSIDE LIBRARY vol.004
TOKYO STYLE(PDFフォーマット)

書籍版では掲載できなかった別カットもほとんどすべて収録してあるので、これは我が家のフィルム収納箱そのものと言ってもいい

電子書籍版『TOKYO STYLE』の最大の特徴は「拡大」にある。キーボードで、あるいは指先でズームアップしてもらえれば、机の上のカセットテープの曲目リストや、本棚に詰め込まれた本の題名もかなりの確度で読み取ることができる。他人の生活を覗き見する楽しみが『TOKYO STYLE』の本質だとすれば、電書版の「拡大」とはその密やかな楽しみを倍加させる「覗き込み」の快感なのだ――どんなに高価で精巧な印刷でも、本のかたちではけっして得ることのできない。

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ROADSIDE LIBRARY vol.003
おんなのアルバム キャバレー・ベラミの踊り子たち(PDFフォーマット)

伝説のグランドキャバレー・ベラミ・・・そのステージを飾った踊り子、芸人たちの写真コレクション・アルバムがついに完成!

かつて日本一の石炭積み出し港だった北九州市若松で、華やかな夜を演出したグランドキャバレー・ベラミ。元従業員寮から発掘された営業用写真、およそ1400枚をすべて高解像度スキャンして掲載しました。データサイズ・約2ギガバイト! メガ・ボリュームのダウンロード版/USB版デジタル写真集です。
ベラミ30年間の歴史をたどる調査資料も完全掲載。さらに写真と共に発掘された当時の8ミリ映像が、動画ファイルとしてご覧いただけます。昭和のキャバレー世界をビジュアルで体感できる、これ以上の画像資料はどこにもないはず! マンボ、ジャズ、ボサノバ、サイケデリック・ロック・・・お好きな音楽をBGMに流しながら、たっぷりお楽しみください。

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ROADSIDE LIBRARY vol.002
LOVE HOTEL(PDFフォーマット)

――ラブホの夢は夜ひらく

新風営法などでいま絶滅の危機に瀕しつつある、遊びごころあふれるラブホテルのインテリアを探し歩き、関東・関西エリア全28軒で撮影した73室! これは「エロの昭和スタイル」だ。もはや存在しないホテル、部屋も数多く収められた貴重なデザイン遺産資料。『秘宝館』と同じく、書籍版よりも大幅にカット数を増やし、オリジナルのフィルム版をデジタル・リマスターした高解像度データで、ディテールの拡大もお楽しみください。
円形ベッド、鏡張りの壁や天井、虹色のシャギー・カーペット・・・日本人の血と吐息を桃色に染めあげる、禁断のインテリアデザイン・エレメントのほとんどすべてが、ここにある!

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ROADSIDE LIBRARY vol.001
秘宝館(PDFフォーマット)

――秘宝よ永遠に

1993年から2015年まで、20年間以上にわたって取材してきた秘宝館。北海道から九州嬉野まで11館の写真を網羅し、書籍版では未収録のカットを大幅に加えた全777ページ、オールカラーの巨大画像資料集。
すべてのカットが拡大に耐えられるよう、777ページページで全1.8ギガのメガ・サイズ電書! 通常の電子書籍よりもはるかに高解像度のデータで、気になるディテールもクローズアップ可能です。
1990年代の撮影はフィルムだったため、今回は掲載するすべてのカットをスキャンし直した「オリジナルからのデジタル・リマスター」。これより詳しい秘宝館の本は存在しません!

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捨てられないTシャツ

70枚のTシャツと、70とおりの物語。
あなたにも〈捨てられないTシャツ〉ありませんか? あるある! と思い浮かんだあなたも、あるかなあと思ったあなたにも読んでほしい。読めば誰もが心に思い当たる「なんだか捨てられないTシャツ」を70枚集めました。そのTシャツと写真に持ち主のエピソードを添えた、今一番おシャレでイケてる(?)“Tシャツ・カタログ"であるとともに、Tシャツという現代の〈戦闘服〉をめぐる“ファッション・ノンフィクション"でもある最強の1冊。 70名それぞれのTシャツにまつわるエピソードは、時に爆笑あり、涙あり、ものすんごーい共感あり……読み出したら止まらない面白さです。

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圏外編集者

編集に「術」なんてない。
珍スポット、独居老人、地方発ヒップホップ、路傍の現代詩、カラオケスナック……。ほかのメディアとはまったく違う視点から、「なんだかわからないけど、気になってしょうがないもの」を追い続ける都築響一が、なぜ、どうやって取材し、本を作ってきたのか。人の忠告なんて聞かず、自分の好奇心だけで道なき道を歩んできた編集者の言葉。
多数決で負ける子たちが、「オトナ」になれないオトナたちが、周回遅れのトップランナーたちが、僕に本をつくらせる。
編集を入り口に、「新しいことをしたい」すべてのひとの心を撃つ一冊。

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書評2006-2014

こころがかゆいときに読んでください
「書評2006-2014」というサブタイトルのとおり、これは僕にとって『だれも買わない本は、だれかが買わなきゃならないんだ』(2008年)に続く、2冊めの書評集。ほぼ80冊分の書評というか、リポートが収められていて、巻末にはこれまで出してきた自分の本の(編集を担当した作品集などは除く)、ごく短い解題もつけてみた。
このなかの1冊でも2冊でも、みなさんの「こころの奥のかゆみ」をスッとさせてくれたら本望である。

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独居老人スタイル

あえて独居老人でいること。それは老いていくこの国で生きのびるための、きわめて有効なスタイルかもしれない。16人の魅力的な独居老人たちを取材・紹介する。
たとえば20代の読者にとって、50年後の人生は想像しにくいかもしれないけれど、あるのかないのかわからない「老後」のために、いまやりたいことを我慢するほどバカらしいことはない――「年取った若者たち」から、そういうスピリットのカケラだけでも受け取ってもらえたら、なによりうれしい。

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ヒップホップの詩人たち

いちばん刺激的な音楽は路上に落ちている――。
咆哮する現代詩人の肖像。その音楽はストリートに生まれ、東京のメディアを遠く離れた場所から、先鋭的で豊かな世界を作り続けている。さあ出かけよう、日常を抜け出して、魂の叫びに耳を澄ませて――。パイオニアからアンダーグラウンド、気鋭の若手まで、ロングインタビュー&多数のリリックを収録。孤高の言葉を刻むラッパー15人のすべて。

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東京右半分

2012年、東京右傾化宣言!
この都市の、クリエイティブなパワー・バランスは、いま確実に東=右半分に移動しつつある。右曲がりの東京見聞録!
576ページ、図版点数1300点、取材箇所108ヶ所!

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東京スナック飲みある記
ママさんボトル入ります!

東京がひとつの宇宙だとすれば、スナック街はひとつの銀河系だ。
酒がこぼれ、歌が流れ、今夜もたくさんの人生がはじけるだろう、場末のミルキーウェイ。 東京23区に、23のスナック街を見つけて飲み歩く旅。 チドリ足でお付き合いください!

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