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2018年04月25日 Vol.305
food & drink
Neverland Diner 二度と行けないあの店で 20「失恋レストラン」吉井忍 (フリーライター)
中国人と結婚し、日中間を行き来する生活を続けていた。数年前の冬、東京から北京に戻ると、夫の様子がおかしい。トイレが長い、目を見て話さない、年末に予約していた熱海旅行をキャンセルしたいと言い出す。日本文化センターの図書館から日本語の雑誌をわざわざ借りてきて、テーブルの上に目立つように置いている。その特集記事が「離婚」。「なんで?」と聞くと、「君、興味あるかと思って」。いや、ないです。1週間ほどしたある日曜日、夜9時ごろ。大気汚染物質PM2.5の濃度が高く、こういう日は早めに寝るに限るので、私はベッドに寝転がりながらノートパソコンで天気予報を見ていた。
art
パニョス・チカーノス――ルノ・ルプラ=トルティの刑務所芸術コレクション(文:中山亜弓)
2014年に南フランス・マルセイユとセットで開催された『MANGARO』『HETA-UMA』展。本メルマガでは2週にわたって詳しく紹介したが、その取材を通して出会ったひとりがルノ・ルプラ=トルディ。展覧会の開催メンバーとして、日本から参加したアーティストたちをがっつりサポートしてくれた。2017年に短期連載した石川次郎の滞在記『フランス侵略日記』でも「ルノさん」と呼ばれて毎回登場していたので、あのひとか!と思われる読者もいらっしゃるかも。そのルノさんは、実は「パニョス・チカーノス」と称される、メキシコ系アメリカ人が刑務所で描いたハンカチ絵の世界的なコレクターでもある。すでにヨーロッパ各地では彼のコレクションによる展覧会がいくつも開かれているが、このほど東京でも中野タコシェと渋谷アップリンク・ギャラリーの2ヶ所でコレクション展が開催されることになった。
music
ヤンゴンの師匠、岩手の弟子――ミャンマーマンドリンに没頭した6日間(写真・文:村上巨樹)
岩手花巻で音楽活動を続ける村上巨樹さんによるミャンマー音楽探訪記『境界線上の音楽――ミャンマー歌謡曲を探して』を今年2月7日号でお送りした。掲載の翌週に村上さんはまたもミャンマーを再訪、こんどは本格的に現地ミュージシャンに弟子入りしてきた!というので、さっそく続報を書いていただくことにした。言葉もできず、伝手もなし。どんな波乱が、ヤンゴンで村上さんを待っているのだろう!
art
新連載! Freestyle China 即興中華
北京と東京を行き来しながら、中国でいま、まさに起きていることを本メルマガで書いてくれているライターの吉井忍さん。今年もたくさん報告できそう!ということなので、不定期連載にしていただくことに。題してフリースタイル・チャイナ=即興中華。ちなみに中国のヒップホップ・シーンではフリースタイルのことを「即興」と言うのだそう!
travel
ROADSIDE CHINA 中国珍奇遊園地紀行 05 重慶市前編(写真・文:関上武司)
大家好!(中国語で皆さん、こんにちは!)軟体トラベラーの関上武司です。今回紹介する重慶市は北京、天津、上海と同じ直轄市で、面積は北海道よりも広い世界最大の都市です。2013年8月9日。愛知県から上海を経由して23時過ぎに重慶市に到着。重慶市は内陸にあるので飛行機でも移動時間がかかります。空港からのバスで市内へ移動して、7天連鎖酒店という全国展開しているチェーンのホテルで宿泊することに。翌日は世界遺産の大足石刻へ行きたかったので、ホテル近くで夜中でも営業していた旅行会社で現地ツアーの申し込みをしました。私は基本的に1人旅を好むのですが、必要であれば現地ツアーに参加することもあります。
art
創作仮面館クラウドファンディング始動!
もう長期連載になった『アウトサイダー・キュレーター日記』の第1回、2015年6月3日だからちょうど3年前に紹介した、那須塩原の創作仮面館がいま危機を迎えているという連絡を、櫛野展正くんからもらった。「ストレンジナイト」を名乗り、他人に素顔を見せることなくマスクマンとして生きてきた館主がつくりあげた創作仮面館は「年中休業中」。櫛野くんによって紹介されるまで、その活動はほとんど謎に包まれたままだったが、最近では展覧会にも参加するようになり、今年11月にはスイス・ローザンヌのアール・ブリュット・コレクションで開催される『JAPAN: ANOTHER LOOK』展への出展も決まったが、その矢先での病気発覚。
2018年04月18日 Vol.304
food & drink
Neverland Diner 二度と行けないあの店で 19『池袋ウエストゲートカツ編』イーピャオ/小山ゆうじろう(漫画ユニット)
東京第二のターミナル・池袋駅西口を抜けた雑踏の中に「あの店」はあった――はじめまして僕たちは以前にWEBマンガ「とんかつDJアゲ太郎」を描いていた者です。「とんかつDJアゲ太郎」は渋谷に住むとんかつ屋の少年がとんかつ屋兼DJとなって活躍するマンガです。「とんかつ」がテーマのマンガということで、連載当時よく2人でいろんなとんかつ屋に取材に行っていたのですが、数ある行った店の中で今でもよく2人で「あの店うまかったよね・・・」という話になる店がありました。
book
はな子のいる風景 ―― ゾウとひととの写真物語
吉祥寺が好きなひとは多いと思うけれど、北口商店街のなかに美術館があるのを、どれくらいのひとが知っているだろう。駅から徒歩2、3分、コピス吉祥寺という商業ビルの7階にある武蔵野市立吉祥寺美術館は、2002年に開館した比較的新しい美術館。去年9月から10月にかけて、現代美術作家・青野文昭の展覧会『コンサベーション_ピース ここからむこうへ』が開かれ、その「パートB」として会場ロビーに設置されたのが『はな子のいる風景』だった。設置といってもそこには『はな子のいる風景 イメージをくりかえす』と題された記録集が置かれているだけで、来館者は椅子に座ってその記録をじっくりお読みくださいという、なかなか話題になりにくい展覧会なのだった。
travel
Back in the ROADSIDE USA 73 DEA Museum, PentagonCity, VA
ワシントンDCからポトマック河を隔てヴァージニア州側にそびえるペンタゴン。廊下の総延長が227キロ、毎日2万5000人が働く、いまもって世界最大のオフィスビルだ。ペンタゴンの周囲には関連政府施設や住宅、ショッピング・エリアからなるペンタゴンシティが広がっているが、そうしたビルのひとつに本部を置くのがDEA(ドラッグ・エンフォースメント・エージェンシー)、すなわち麻薬取締局。空港並みに厳しい警備の入口を抜けると、1階にあるのが1999年にオープンしたDEAミュージアム。アメリカと麻薬の歴史をひもとく、非常に珍しい資料館である。
lifestyle
両性具有者の恋・大阪編
2015年4月22日号で神戸のアーティスト/ギャラリー・オーナー、ヤマモトヨシコさんが『上新庄のヘルマプロディートス』という奇妙でおかしい大阪スタイルの「両性具有物語」を寄稿してくれた。タイトルにある「ヘルマプロディートス」とはギリシャ神話に登場する両性具有の神。もともとは美少年だったのが、水浴び中に泉の精に強姦されて、むりやり合体、両性具有者にさせられたという・・・フェリーニの『サテリコン』に出てくる両性具有の生き神もそうだし、美術作品では豊かな乳房を持った少年や、男根を持った女性などの姿でしばしば描かれてきた。
2018年04月11日 Vol.303
food & drink
Neverland Diner 二度と行けないあの店で 18『春の頃、私的最果ての店』内田真美(料理研究家)
随分と前に、ポルトガルに旅をした。東京の写真展にてポルトガルに暮らす方に出会い、そのAさんを訪ね、リスボン滞在後に、ポルトガル最南端のファロの近くにあるオリョンという街に向かった。本来なら、電車で移動するはずが、東京で調べた電車はなくなっていて、どのようにしたらいいか駅であぐね、Aさんに聞いていた電話番号に電話しても通じず、結局はバスでの移動となった。ポルトガルの田舎道は春というのもあって、草花が茂り、オレンジやレモンと思われる木々には実がたわわになっている風景が続く。そのたわわな果実を誰も採るという感じもなく、ポルトガルらしい呑気で穏やかな車窓を眺めつつバスに数時間揺られた。何度か寄った休憩所では、つとめて郷土菓子達を選び、覚えたての「ガラオン・ポルファボーレ」と言うと、大きなガラスに入ったミルクコーヒーが出てくる。
photography
ラブドール王国の宮廷写真家
凝りに凝ったセッティングのもの、家族のスナップみたいな気軽なもの、ドール愛に溢れるたくさんの写真を見ていくのは最高に楽しい体験で、受賞作を選ぶのは難しかったけれど、けっきょくグランプリに決めたのが『たべる?』と題された一枚。新妻の風情をまとったドールがエプロン姿で、朝食のトーストとサラダを用意しながら、プチトマトを指でつまんで「たべる?」と差し出している台所の情景だった。可愛らしいけど、エロくはない(ラブドールなのに)。でも、なにか曰く言いがたい恋みたいな感情がそこには漂っていて、目が離せなくなったのだった(フォトコンテストの応募作品は先日発売された『愛人形 Leve Dollの軌跡』に掲載されている)。グランプリ受賞作の作者「SAKITAN」は、その後もTwitterなどでドール写真をコンスタントに発表していて、フォローするのが楽しみだったが、この3月に初の写真展を大阪で開催すると知って、さっそくインタビューをお願いした。撮っている写真にも興味はあったし、なによりSAKITANってどんなひとなんだろう?と気になって仕方がなかった。
movie
浅川マキと池袋の夜(写真:山崎幹夫)
「夜が明けたらいちばん早い汽車に乗るから 切符を用意してちょうだい 私のために 一枚でいいからさ」と浅川マキが歌ったのは1969年で、その年にはウッドストックもあったし学生運動もピークだったりしたけれど、むやみな高揚感と絶望感をまぜあわせたあの年の空気感を、浅川マキのけだるい歌声はその最初の音符で捉えてしまっていた気がする。ちなみにいま調べ直してみると、69年のレコード大賞は相良直美の『いいじゃないの幸せならば』で、最優秀歌唱賞が森進一の『港町ブルース』、最優秀新人賞がピーターの『夜と朝のあいだに』と、ドス黒さ満開! オトナの歌謡曲が最後の絶頂を迎えた時代だったのかもしれない。
travel
案山子X 45:小西節雄さんのかかし(滋賀)(写真・文 ai7n)
こんにちは。ai7n(アイン)です。今回は滋賀県東近江市山上町の小西節雄さんのかかしを紹介します。東近江市は滋賀県の南東部に位置し、西は琵琶湖、東は三重県との境にそびえる鈴鹿山脈に面しています。伝統や歴史的な町並みが多く残された街で、300年以上の歴史を持つ約700キロの巨大凧をあげる「近江八日市の大凧揚げ習俗」や、約650年前に開山された紅葉の名所「永源寺」、白壁の蔵屋敷や商人屋敷の町並みが残る「五個荘金堂町」などが有名です。永源寺から3.4キロほどの場所にある山上町に、アートミュージアムでも取り上げられた事のあるかかしスポットがあります。
travel
Back in the ROADSIDE USA 72 National Firearms Museum, Fairfax, VA
かつてはマイケル・ムーアの『ボウリング・フォー・コロンバイン』で、いまはトランプ大統領の最有力後援団体として、日本でもすっかり名前が知られるようになったNRA(全米ライフル協会)。アメリカ銃文化の総本山であるNRAは、ワシントンDCからポトマック河を渡り、ペンタゴンを過ぎた先にある郊外の町フェアファックスに本部を構えている。大企業の本社みたいな建物の1階には『ナショナル・ファイアアームズ・ミュージアム』が、数千丁のピストルやライフルを取りそろえて、マニアのお越しを待っている。銃砲の領域では世界最大のコレクションだそう。
photography
渋谷残酷劇場、開演!
すでに告知してきたとおり、今週土曜日(4月14日)から渋谷アツコバルーで『都築響一presents 渋谷残酷劇場』がスタートする。2016年に開催した『神は局部に宿る 都築響一presents エロトピア・ジャパン展』からちょうど2年。その続編(?)として、エロの次はグロにフォーカスした、展覧会なのか見世物小屋なのかお化け屋敷なのかわからない・・・かなりビザールな展覧会になることは間違いないので、18歳以上のみなさまは覚悟の上でご参加いただきたい!
2018年04月04日 Vol.302
food & drink
Neverland Diner 二度と行けないあの店で 17『珈琲家族を忘れない』髙城晶平(音楽家)
この15年ほどで、僕の地元である吉祥寺の街はだいぶ様変わりした。バウスシアターがなくなってラウンドワンやドンキホーテが建った吉祥寺なんて、かつての自分には想像もできなかっただろう。居酒屋やバーにおける変遷も特筆すべきことだろうけど、普段あまり酒を飲まない僕にとっては、とりわけ古い喫茶店の減少のほうを強く実感している。老舗だった『ボア』や『エコー』『ドナテロ』はなくなり、父が学生時代にアルバイトしていた『ボガ』はイタリアンバルになってしまった。最近では、あの素晴らしいパスタとコーヒーを出していた『ダルジャン』の閉店も記憶に新しい。東京のどの街でもそうだろうけど、吉祥寺もまた御多分に洩れず“二度と行けない店”の話題には事欠かない。閉店した店の中で最も僕が訪れていたのが『珈琲家族』という店だった。
lifestyle
追悼・首くくり栲象
首くくり栲象さんが亡くなった。『独居老人スタイル』で取り上げたので、ご存じのメルマガ読者もいらっしゃるだろう。1947年生まれだからまだ70歳だろうか、いかにも早すぎる。首くくり栲象(たくぞう)さんの存在を教えてくれたのは、銀座ヴァニラ画廊のスタッフだった。「ぼろぼろの一軒家の庭で首吊りのパフォーマンスを毎月、夜にしてて、でもほとんど客が来ないから、木からぶら下がってる足の下を猫が歩いたりしてるんですよ!」と言われて、急いで「庭劇場」に行ってみたのが2011年か12年のこと。そのころ栲象さんはまだ60代半ばだったから、独居老人と言ってしまうには少々若すぎたと思う。でも、なにしろその環境と風格と、なによりパフォーマンスはまさしく「孤高」というほかなく、「独居老人のかたにお話を聞く企画で・・・」とか不躾なお願いにウフフと笑いながら応じてくれた。孤高なのに優しくて、これ以上ないほどストイックなのにだれにでもフレンドリーで、そういう栲象さんのこころのありかたに、僕はなにより惹かれたのだと思う。
art
トラベラーはどこへ向かうのか
大阪中之島の国立国際美術館で開館40周年記念展『トラベラー まだ見ぬ地を踏むために』が開かれている(5月6日まで)。え、もう40年!?と驚くひとがいるかもしれないが、もともと国立国際美術館は1970年の大阪万博に際して、公園内に万国博美術館として開かれたもの。万博終了後、1977年に国立国際美術館として開館して以来、長らく万博公園内にあったが、2004年になって現在の中之島に移転してきた。僕は中学校の修学旅行で大阪万博に連れて行かれ、そこで美術館にも立ち寄った覚えがあるので(パビリオンはどこも人気で行列だったから)、もしかしたらそれが初めての近現代美術館体験だったかも・・・と考えると、自分にとってのアート体験40周年ということにもなるのか!笑 なんとなくしみじみしながら美術館を訪れた。
lifestyle
肉筆――ゆきこの日々これ風俗 04 私のソープ・デビュー(文:ウズメゆきこ)
援助交際などの個人売春、違法売春ではない、合法的なお店に勤めた初めての風俗仕事はデリバリーヘルスだった。当時はまだ10代、苦学生キャラを演じてはそこそこ良いギャランティを稼いでいた。それから20~21歳あたりで稼げない時期が来てしまった。理由は「太ってしまったこと」と、「学生というブランドが通用しない年齢」になったこと。かつての自分と似たような能書きの10代がどんどん入店してきて、ついに店長からクビを言い渡された。そのあとは太ってしまったがゆえに、激安ヘルス店やSMクラブを渡り歩くことになった。
photography
隙ある風景 2017(写真・文:ケイタタ)
みなさま、ケイタタこと日下慶太です。しばらく『隙ある風景』をお休みしていて「地図にない街 釜ヶ崎」の方に集中しようと思っていたのですが、釜ヶ崎と隙ある風景は似ているようで全然違った。ということで二兎追いましてこれから両方寄稿させてもらおうと思います。まずは、復活ということで2017年の隙ある写真を100点どーんと紹介。
travel
Back in the ROADSIDE USA 71 M.T. Liggett’s Roadside Sculptures, Mullinville, KS
西部劇で有名なカンザス州ダッジシティから遠くない、マリンヴィルという農村を通り過ぎると、国道400号線沿いにいきなりあらわれる奇妙な彫刻というか、トーテムポールのような作品群。1930年にこの地で生まれ、一家の所有する農場で育ったM.T.リゲットは、空軍に長く従軍したあと、1987年に退役して生まれ故郷に戻ってきた。農作業の合間にコツコツ作っては自分の農地の柵沿いに並べ立てて、ドライバーたちを当惑させたり楽しませたりして、すっかり地元の名物だ。
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BOOKS
ROADSIDE LIBRARY
天野裕氏 写真集『わたしたちがいたところ』
(PDFフォーマット)
ロードサイダーズではおなじみの写真家・天野裕氏による初の電子書籍。というか印刷版を含めて初めて一般に販売される作品集です。
本書は、定価10万円(税込み11万円)というかなり高価な一冊です。そして『わたしたちがいたところ』は完成された書籍ではなく、開かれた電子書籍です。購入していただいたあと、いまも旅を続けながら写真を撮り続ける天野裕氏のもとに新作が貯まった時点で、それを「2024年度の追加作品集」のようなかたちで、ご指定のメールアドレスまで送らせていただきます。
旅するごとに、だれかと出会いシャッターを押すごとに、読者のみなさんと一緒に拡がりつづける時間と空間の痕跡、残香、傷痕……そんなふうに『わたしたちがいたところ』とお付き合いいただけたらと願っています。
ROADSIDE LIBRARY vol.006
BED SIDE MUSIC――めくるめくお色気レコジャケ宇宙(PDFフォーマット)
稀代のレコード・コレクターでもある山口‘Gucci’佳宏氏が長年収集してきた、「お色気たっぷりのレコードジャケットに収められた和製インストルメンタル・ミュージック」という、キワモノ中のキワモノ・コレクション。
1960年代から70年代初期にかけて各レコード会社から無数にリリースされ、いつのまにか跡形もなく消えてしまった、「夜のムードを高める」ためのインスト・レコードという音楽ジャンルがあった。アルバム、シングル盤あわせて855枚! その表ジャケットはもちろん、裏ジャケ、表裏見開き(けっこうダブルジャケット仕様が多かった)、さらには歌詞・解説カードにオマケポスターまで、とにかくあるものすべてを撮影。画像数2660カットという、印刷本ではぜったいに不可能なコンプリート・アーカイブです!
ROADSIDE LIBRARY vol.005
渋谷残酷劇場(PDFフォーマット)
プロのアーティストではなく、シロウトの手になる、だからこそ純粋な思いがこめられた血みどろの彫刻群。
これまでのロードサイド・ライブラリーと同じくPDF形式で全289ページ(833MB)。展覧会ではコラージュした壁画として展示した、もとの写真280点以上を高解像度で収録。もちろんコピープロテクトなし! そして同じく会場で常時上映中の日本、台湾、タイの動画3本も完全収録しています。DVD-R版については、最近ではもはや家にDVDスロットつきのパソコンがない!というかたもいらっしゃると思うので、パッケージ内には全内容をダウンロードできるQRコードも入れてます。
ROADSIDE LIBRARY vol.004
TOKYO STYLE(PDFフォーマット)
書籍版では掲載できなかった別カットもほとんどすべて収録してあるので、これは我が家のフィルム収納箱そのものと言ってもいい
電子書籍版『TOKYO STYLE』の最大の特徴は「拡大」にある。キーボードで、あるいは指先でズームアップしてもらえれば、机の上のカセットテープの曲目リストや、本棚に詰め込まれた本の題名もかなりの確度で読み取ることができる。他人の生活を覗き見する楽しみが『TOKYO STYLE』の本質だとすれば、電書版の「拡大」とはその密やかな楽しみを倍加させる「覗き込み」の快感なのだ――どんなに高価で精巧な印刷でも、本のかたちではけっして得ることのできない。
ROADSIDE LIBRARY vol.003
おんなのアルバム キャバレー・ベラミの踊り子たち(PDFフォーマット)
伝説のグランドキャバレー・ベラミ・・・そのステージを飾った踊り子、芸人たちの写真コレクション・アルバムがついに完成!
かつて日本一の石炭積み出し港だった北九州市若松で、華やかな夜を演出したグランドキャバレー・ベラミ。元従業員寮から発掘された営業用写真、およそ1400枚をすべて高解像度スキャンして掲載しました。データサイズ・約2ギガバイト! メガ・ボリュームのダウンロード版/USB版デジタル写真集です。
ベラミ30年間の歴史をたどる調査資料も完全掲載。さらに写真と共に発掘された当時の8ミリ映像が、動画ファイルとしてご覧いただけます。昭和のキャバレー世界をビジュアルで体感できる、これ以上の画像資料はどこにもないはず! マンボ、ジャズ、ボサノバ、サイケデリック・ロック・・・お好きな音楽をBGMに流しながら、たっぷりお楽しみください。
ROADSIDE LIBRARY vol.002
LOVE HOTEL(PDFフォーマット)
――ラブホの夢は夜ひらく
新風営法などでいま絶滅の危機に瀕しつつある、遊びごころあふれるラブホテルのインテリアを探し歩き、関東・関西エリア全28軒で撮影した73室! これは「エロの昭和スタイル」だ。もはや存在しないホテル、部屋も数多く収められた貴重なデザイン遺産資料。『秘宝館』と同じく、書籍版よりも大幅にカット数を増やし、オリジナルのフィルム版をデジタル・リマスターした高解像度データで、ディテールの拡大もお楽しみください。
円形ベッド、鏡張りの壁や天井、虹色のシャギー・カーペット・・・日本人の血と吐息を桃色に染めあげる、禁断のインテリアデザイン・エレメントのほとんどすべてが、ここにある!
ROADSIDE LIBRARY vol.001
秘宝館(PDFフォーマット)
――秘宝よ永遠に
1993年から2015年まで、20年間以上にわたって取材してきた秘宝館。北海道から九州嬉野まで11館の写真を網羅し、書籍版では未収録のカットを大幅に加えた全777ページ、オールカラーの巨大画像資料集。
すべてのカットが拡大に耐えられるよう、777ページページで全1.8ギガのメガ・サイズ電書! 通常の電子書籍よりもはるかに高解像度のデータで、気になるディテールもクローズアップ可能です。
1990年代の撮影はフィルムだったため、今回は掲載するすべてのカットをスキャンし直した「オリジナルからのデジタル・リマスター」。これより詳しい秘宝館の本は存在しません!
捨てられないTシャツ
70枚のTシャツと、70とおりの物語。
あなたにも〈捨てられないTシャツ〉ありませんか? あるある! と思い浮かんだあなたも、あるかなあと思ったあなたにも読んでほしい。読めば誰もが心に思い当たる「なんだか捨てられないTシャツ」を70枚集めました。そのTシャツと写真に持ち主のエピソードを添えた、今一番おシャレでイケてる(?)“Tシャツ・カタログ"であるとともに、Tシャツという現代の〈戦闘服〉をめぐる“ファッション・ノンフィクション"でもある最強の1冊。 70名それぞれのTシャツにまつわるエピソードは、時に爆笑あり、涙あり、ものすんごーい共感あり……読み出したら止まらない面白さです。
圏外編集者
編集に「術」なんてない。
珍スポット、独居老人、地方発ヒップホップ、路傍の現代詩、カラオケスナック……。ほかのメディアとはまったく違う視点から、「なんだかわからないけど、気になってしょうがないもの」を追い続ける都築響一が、なぜ、どうやって取材し、本を作ってきたのか。人の忠告なんて聞かず、自分の好奇心だけで道なき道を歩んできた編集者の言葉。
多数決で負ける子たちが、「オトナ」になれないオトナたちが、周回遅れのトップランナーたちが、僕に本をつくらせる。
編集を入り口に、「新しいことをしたい」すべてのひとの心を撃つ一冊。
ROADSIDE BOOKS
書評2006-2014
こころがかゆいときに読んでください
「書評2006-2014」というサブタイトルのとおり、これは僕にとって『だれも買わない本は、だれかが買わなきゃならないんだ』(2008年)に続く、2冊めの書評集。ほぼ80冊分の書評というか、リポートが収められていて、巻末にはこれまで出してきた自分の本の(編集を担当した作品集などは除く)、ごく短い解題もつけてみた。
このなかの1冊でも2冊でも、みなさんの「こころの奥のかゆみ」をスッとさせてくれたら本望である。
独居老人スタイル
あえて独居老人でいること。それは老いていくこの国で生きのびるための、きわめて有効なスタイルかもしれない。16人の魅力的な独居老人たちを取材・紹介する。
たとえば20代の読者にとって、50年後の人生は想像しにくいかもしれないけれど、あるのかないのかわからない「老後」のために、いまやりたいことを我慢するほどバカらしいことはない――「年取った若者たち」から、そういうスピリットのカケラだけでも受け取ってもらえたら、なによりうれしい。
ヒップホップの詩人たち
いちばん刺激的な音楽は路上に落ちている――。
咆哮する現代詩人の肖像。その音楽はストリートに生まれ、東京のメディアを遠く離れた場所から、先鋭的で豊かな世界を作り続けている。さあ出かけよう、日常を抜け出して、魂の叫びに耳を澄ませて――。パイオニアからアンダーグラウンド、気鋭の若手まで、ロングインタビュー&多数のリリックを収録。孤高の言葉を刻むラッパー15人のすべて。
東京右半分
2012年、東京右傾化宣言!
この都市の、クリエイティブなパワー・バランスは、いま確実に東=右半分に移動しつつある。右曲がりの東京見聞録!
576ページ、図版点数1300点、取材箇所108ヶ所!