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2021年04月28日 Vol.450

fashion

服はだれのものだったのか――「ファッション イン ジャパン 1945―2020 流行と社会」

当初2020年6月に東京六本木の国立新美術館でスタートする予定が、コロナ禍でちょうど1年延期、いま島根県益田市の島根県立石見(いわみ)美術館で開催中の「ファッション イン ジャパン 1945―2020 流行と社会」。「もんぺからサステナブルな近未来まで、戦後の日本ファッション史をたどる、世界初の大規模展!」というキャッチコピーが多少おおげさかと思いきや、会場に足を運んでみると「こんなのあったのか!」とか「あ~これ、これ!」とか、観るひとそれぞれの年齢・年代に応じてのファッション体験と人生体験がフツフツとこみ上げてきて、動けなくなる展示が多数。島根展は会場サイズの関係で東京展より点数が少ないそうだが、それでも2時間、3時間と経っているのに、脚の痛さで初めて気がついたりする。

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travel

新連載! レバノン紀行 青い海とデストピア 1(写真・画・文:アツコ・バルー)

今年2月24日号でピエール・バルーの素晴らしいメモワール「ル・ポレンの頃 花粉は飛び続ける」を書いてくれたアツコ・バルーさん。打ち合わせをしているときに「去年レバノンに行って、すごく楽しかった!」という話を聞いてびっくり。レバノンって……そう、あの日産元会長が自家用ジェットで逃亡したレバノン。去年8月4日に首都ベイルートの港でとてつもない爆発事故が起きて、207人もの死者を出した、あのレバノン。しかもアツコさんが訪れたのは事故からわずか3ヶ月後! しかもいま住んでいるロンドンが再ロックダウンに突入する直前! いろいろきわどい旅だったにちがいないので、さっそくお願いして旅行記を書いていただくことにした。これから4回にわたっての短期集中連載。どこにも行けない、いまこのとき、しかも緊急事態宣言中の東京で、こんなトラベローグを読める幸福と羨望! ウズウズしながら一緒に誌上旅を楽しむべし!

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music

新型コロナとフランス・アンダーグラウンドシーン 07 一時帰国 (画・文:ショビレヌ・K)

こんにちは。ショビレヌ・Kです。前回の記事では去年の10月28日にフランスで開始した2回目のロックダウン中の生活と解除直後に開催したラーメン・ワークショップについて触れました。今回は2月から日本に一時帰国した時に行ったライブと制作活動について述べます。 今年の2月、私は久しぶりに一時帰国した。フランスを発つ2日前に近所のPCR検査専用クリニックで検査を受け、陰性証明書を発行してもらった。フランスでは私のような外国人でもPCR検査は無料で受けられるのが驚きである。羽田に到着後、空港内で再びPCR検査を受けた。唾液を採取するブースには唾液の分泌を促すためにレモンの写真が貼ってあった。何とも親切だ。レモンをじっと眺めながらガブリと噛みつくシーンを想像すると確かに口の中に唾液がどんどん溜まっていった。

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design

私の特別な人を編んでください!――編み物☆堀ノ内の「肖像編み物」 第3回 中銀カプセルタワー/声(特殊コスプレイヤー) (写真:声 聞き書き:川上雅乃)

(編み物堀ノ内からお客様のご紹介) 「今週のお客様の声(こえ)さんは元まんだらけコスプレ店員で、アートアイドル声ちゃんとしても有名な方。会田誠、根本敬、笠間しろう、町野変丸によるボディペインティング『アートアイドル声ちゃんの変躰ランド』でお名前を知りました。小6の男の子と小1の女の子の母となった今もバリバリの現役コスプレイヤー。ジャングル黒べえやスペル星人、ニャンまげなどのコスプレをしたり、 アニソン特撮ソングのDJ をするなどの活動をされてます」

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travel

Paradise Lost 二度と行けない珍日本紀行 18 石川県1

日本海を見つめ、なに思う竜のアタマとスフィンクス―― 今年2月17日配信号・山梨県2「富士のふもとのジュエリー・フォレスト」で取り上げた「河口湖宝石の森」。宝石と観光という思いがけないミックスで庶民を驚かせた甲府市の英雅堂グループが、1991年に開館させたのが能登の「七福神センター」だった。 巨龍とピラミッドという外観からして異様な七福神の森は、2010年12月28日をもって残念ながら閉館。その後廃墟化されて一部のマニアを喜ばせてきたが、2015年に解体。現在は更地となっているようだ。

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2021年04月21日 Vol.449

art

病床童夢 ―― JIROX MEALSと今井次郎

美味しそうじゃない食事が、美味しそうに見えない容器に盛られている。 箸をつけたくないな~という気持ちのあらわれのように、ご飯におかずを載せて雪だるまみたいな顔をつくってみたり。バナナの皮を皿から伸ばして手足にしてみたり。 「食べ物で遊ぶんじゃありません!」と、いまどきのお母さんも子どもを叱るのだろうか。 そんなたわいもない「食べ物あそび」の写真が、実は末期癌の患者が入院中に出される食事を病床で撮影したものと知った瞬間、胸が締めつけられて目が離せなくなる。 今年2月の終わりに『JIROX MEALS』と題された小さな写真集が、自費出版でリリースされた。著者としてクレジットされている名前は今井次郎=JIROX。でも今井さんはもう9年前に亡くなっていて、夫人のかやさんと、自身のGallery覚(銀座)、移動展覧会「キャラバン隊」など展覧会の面で支えてきたギャラリスト御殿谷(みとのや)教子さんのふたりによって、『JIROX MEALS』は世に出ることになった。

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design

私の特別な人を編んでください!――編み物★堀ノ内の「肖像編み物」 第3回 森田童子/三上完太 「森田童子を支持する会」主宰・プランナー/ライター (文:三上完太、川上雅乃 写真:久富健太郎)

お客様のご紹介:「1993年放送のテレビドラマ『高校教師』の主題歌『ぼくたちの失敗』(1976年発売)で知られるシンガー・ソングライター森田童子。今週のお客様の三上完太さんはひとりで「森田童子を支持する会」を主宰し、森田の三回忌だった昨年(2020年)には、森田の世界観を描いた映画『夜想忌』(高橋伴明監督)を自主制作した気概のひと。劇団員時代には森田童子からじきじきに、歌の指導を受けたご経験もあるそうです! 編み物のオーダーはtwitter経由で、映画『夜想忌』のクランクアップのタイミングでした。この記事が配信される4月21日(水)の3日後の24日(土)は、森田の4回目の命日「夜想忌」だそうです」

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lifestyle

蒲田リハビリ日記 第12回  デリヘル現地調査Tour JR南武沿線(神奈川県川崎市内分)紀行 (写真・文:リーサル・ウエポン金本)

「南武線の矢野口駅から川崎駅まで、そうだな6日間くらいかけて一緒に歩こうか」と提案してくれたのは、「第8回」にも登場したゴーストライターSさん(56歳)だった。南武沿線に職場(デリヘル)があるため、「マーケティング調査というほど大それたものじゃないけど、川崎市全域を事細かに観てまわりたい」と俺がいうと、街歩きをライフワークとするSさんがこう乗ってきたのだ。Sさんの自宅は、南武線と京王相模原線が交差する稲田堤駅周辺にある。そのひとつ先の矢野口駅から川崎駅まで散歩すれば、「南北に広がる川崎市を、ほぼ全域捉えることができる」とSさんは嬉しそうに付け加えた。Sさんは顔が小さいため、巨大なマスクを装着していると誰だかわからないほどだ。 数日前、川崎市内で手広くデリヘルを経営するB社長(64歳)から、実はこう誘われていた。「副店長として新店舗を開発してみないか?」と。「コロナ禍だけど、人間に性欲がある以上、性風俗産業が滅びることはないから」とB社長は滑舌美しく語った。入ってまだ1カ月半だったが、この種の職業では抜擢が速い。そのことは整体業界で慣れていた。中学生程度の日本語が話せれば誰でも役に立てるのが、この種の職業の特長だといえよう。まだ他のスタッフには内密だったが、コロナの影響で、すでに3店舗の閉鎖が決まっていた。そのうち1店舗を解約せずに残し、なにか付加価値を乗せて新店舗(デリヘル)を始める予定だったのだ。

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travel

Paradise Lost 二度と行けない珍日本紀行 17 新潟県1

日本の裏玄関に花開いたロシア王朝の栄華――今週の「二度と行けない珍日本紀行」は、ある意味もっと「パラダイス・ロスト」な新潟県の2物件をまとめて紹介する。阿賀野市の「新潟ロシア村」、柏崎市の「柏崎トルコ文化村」。どちらもバブル末期の徒花B級観光スポットだ。新潟ロシア村は1993年に開園、珍日本紀行で取材に訪れたのは1996年だったが、2003年に閉園。柏崎トルコ文化村は1996年開園で、こちらは2004年に閉園し、市民公園として開放されていた2005年に週刊朝日で連載して単行本化された『バブルの肖像』で取り上げるために訪れている。「二度と行けない珍日本紀行」では今年2月10日号で山梨県上九一色村の「富士ガリバー王国」を紹介したが、ロシア村、トルコ村もガリバー王国とともに、乱脈融資で悪名を轟かせた新潟中央銀行頭取・大森龍太郎による無謀プロジェクトなのだった。

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2021年04月14日 Vol.448

art

風間サチコと登る『魔の山』

2月17日号で「石岡瑛子 血が、汗が、涙がデザインできるか」を特集した東京都現代美術館では現在、地下2Fで「ライゾマティクス_マルティプレックス」、3Fで「マーク・マンダース ― マーク・マンダースの不在」と2本の大型企画展を開催中。さらに1F展示室では「Tokyo Contemporary Art Award 2019-2021 受賞記念展」として風間サチコと下道基行、ふたりの受賞者による展覧会が開かれている(こちらは無料!)。今週のロードサイダーズではライゾマでもマンダースでもなく、大好きな版画家・風間サチコをがっつり紹介したい。 Tokyo Contemporary Art Award(TCAA)とは2018年度に始まった新しい美術賞で、「中堅アーティストを対象に、受賞から2年にわたる継続的支援によって、更なる飛躍を促すことを目的に」して賞金や海外での活動支援、作品集の作成、東京都現代美術館での展覧会開催などをサポートするアワードだ。風間サチコと下道基行はその第1回である2019ー2021年度の受賞者で、すでに2020ー2022(藤井光、山城知佳子)、2021ー2023(志賀理江子、竹内公太)までが決まっている。

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photography

新連載! 妄想ホテル (写真・文:フクサコアヤコ)

写真家のフクサコアヤコさんと出会ったのは数年前。あるフェティッシュ・イベントだったか、フェチ話で盛り上がった酒の席だったか記憶が定かではないけれど、その題材も本人の存在感もすごくセクシーで、でも卑猥というのもちがう、エロいけど、どこか爽やかな微風も感じられる……女が撮る女のイメージに魅せられた。 そのときはラブホテルで、モデルに志願した女の子たちを「ひとりひと部屋」で撮影するというシリーズを見せてもらったのだが、最近久しぶりにお会いしたら「男の子も加えてホテル・シリーズを再開してます」と言われて、その場でメルマガで連載をお願いした。これから毎月いちどずつ、ひとつの部屋で、ひとりの女や男とフクサコさんが出会い、交わり、別れていく物語をお送りする。さて、そのひとりめは……。

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design

私の特別な人を編んでください!――編み物☆堀ノ内の「肖像編み物」 第2回 手塚治虫/手塚るみ子(プランニングプロデューサー) (文:手塚るみ子、川上雅乃 写真:久富健太郎)

編み物☆堀ノ内からお客様のご紹介: 今週のお客様の手塚るみ子さんはマンガの神様・手塚治虫先生のご息女です。プランニング・プロデューサーとして、治虫先生にまつわる企画展など、さまざまな企画を手掛けておられます。とてもチャーミングな方で、治虫先生のマンガに出てくる女の子みたい。髪の色や帽子、服に靴、ひとつひとつに個性があって、おしゃれが好きなんだろうなーと思いました。

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travel

Paradise Lost 二度と行けない珍日本紀行 16 愛知県5

ニッポン国イタリア村――名古屋市民なら、なんとなく記憶の片隅にあるかもしれない「名古屋港イタリア村」。2005年の愛知万博入場者を当て込んで急遽オープン、しかし3年間であえなく閉村……ということで、実は『珍日本紀行』出版のあとになってできた(そして消えた)短命観光施設である。当時、ANAの機内誌『翼の王国』の連載「ニッポン国世界村」で取材していたので、今週はその記録をご覧いただく。

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movie

DOMMUNE 「都築響一のスナック芸術丸」購読者限定アーカイブ!

去る2月25日に渋谷PARCOのスタジオから生配信されたスナック芸術丸。今回は『Neverland Diner 二度と行けないあの店で』『IDOL STYLE』刊行記念の5時間ぶっとおし特番!でしたが、さっそくメルマガ購読者限定のアーカイブ・リンクをいただきました。宇川くん、ありがとう! たくさんのゲストも登場、いろんな話題で5時間たっぷりお楽しみいただけると思うので! 当日見ていただいたかたも、見逃してしまったかたも、お付き合いいただけたらうれしいです。

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2021年04月07日 Vol.447

art

「ほっこり」より「もっこり」 ――宮田嵐村とはだれだったのか

長野県松本市、といえば国宝松本城だったりサイトウ・キネン・オーケストラだったり草間彌生だったり、いろいろハイブローなイメージが思い浮かぶが、かつては松本といえばまず「松本民芸家具」であった。 あの、いかにも重厚、まさに重くて分厚い風合いが個人的にはどうもなじめなかったが(やけに高額だし)、ずいぶん昔に松本駅近くの民芸土産物屋にふらっと入ったら、店の奥のほうに「道神面コーナー」と記された壁面があり、なんとなくアフリカやオセアニアのプリミティブな雰囲気のお面でありながら、よく見ると顔が男女性器! 道神は道祖神のことだったか・・・・と驚き、値段も手ごろなのでひとつ買って帰った。小さな木彫りの道神面は1月から12月までの暦にあわせて12種類あるというので、誕生日の1月を選んだら、「のぞく」という作品名とともに「不審そうにのぞかなくとも、不浄は払われる」という、よくわからない文句が記されている。

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travel

ParadiseLost 二度と行けない珍日本紀行 15 愛知県4

お料理と地獄の関係は?――東海地方屈指のB級スポットとしてマニアの熱い支持を得てきた、愛知県蒲郡市・三谷(みや)温泉の延命山大聖寺大秘殿。残念ながら2014年9月に閉山してしまった。跡地は現在、廃墟化している模様。グロテスクな地下洞窟めぐりが人気だった大聖寺大秘殿。同系列というか兄貴分の豊田市・岩戸山観世音寺風天洞に展示物の多くが移設されたそうなので、風天洞のほうはいっそうパワフルなアウトサイダー臭を放っていると思われる。

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design

私の特別な人を編んでください!――編み物☆堀ノ内の「肖像編み物」 第1回 妻による家庭内インタビュー (写真:久富健太郎 文:川上雅乃)

「編み物☆堀ノ内」という奇妙な名前のニット・アーティストと知り合ったのは数年前。それまでも橋本治とか男性による編み物は見聞きしていたけれど、その編みの緻密さと、モチーフの破天荒さ――シド・フィシャスとかクラフトワークとかディバインとか!――のマッチングに爆笑、そしてめちゃくちゃ欲しくなってしまったのだった。 いまでは「編み物☆堀ノ内」の名前はトレンディ界隈に知れ渡り、展示会はいつも大人気。いまでも欲しいけど。で、今年になって久しぶりにお会いしたら、年内に作品集の刊行を考えていると聞いて、そのウォーミングアップ!として「編み物☆堀ノ内」によるオーダーメイド作品の数々を、依頼主のインタビューを交えて短期集中連載していただくことにした。

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design

nobunobuと歩く東京ビル遺産 05  昭和30年代の池袋の面影を西武、PARCOに見出す (写真・文:鈴木伸子)

池袋という町は実は東京ではなく、埼玉の都なのではと思っている人も多いらしい。しかし、ここは東京都豊島区の中心繁華街、JR池袋駅の鉄道乗降客数は新宿駅に次いで第2位という巨大ターミナルシティなのです。 池袋の隣町である豊島区目白出身のnobunobuは、この池袋で精神を形成されてきた筋金入りのイケブクラー。千代田区麹町出身の都築響一氏は、幼少期、少年時代に池袋に赴くなんてことは皆無だったでしょうが、ほぼ地元民であるnobunobuは、家から歩いて行ける池袋の西武とパルコと東武デパートを子どもの頃から常に徘徊し、それらをつなぐ地下道と池袋駅前の街路を往復しながら今日までを過ごしてきたのです。

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BOOKS

ROADSIDE LIBRARY
天野裕氏 写真集『わたしたちがいたところ』
(PDFフォーマット)

ロードサイダーズではおなじみの写真家・天野裕氏による初の電子書籍。というか印刷版を含めて初めて一般に販売される作品集です。

本書は、定価10万円(税込み11万円)というかなり高価な一冊です。そして『わたしたちがいたところ』は完成された書籍ではなく、開かれた電子書籍です。購入していただいたあと、いまも旅を続けながら写真を撮り続ける天野裕氏のもとに新作が貯まった時点で、それを「2024年度の追加作品集」のようなかたちで、ご指定のメールアドレスまで送らせていただきます。

旅するごとに、だれかと出会いシャッターを押すごとに、読者のみなさんと一緒に拡がりつづける時間と空間の痕跡、残香、傷痕……そんなふうに『わたしたちがいたところ』とお付き合いいただけたらと願っています。

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ROADSIDE LIBRARY vol.006
BED SIDE MUSIC――めくるめくお色気レコジャケ宇宙(PDFフォーマット)

稀代のレコード・コレクターでもある山口‘Gucci’佳宏氏が長年収集してきた、「お色気たっぷりのレコードジャケットに収められた和製インストルメンタル・ミュージック」という、キワモノ中のキワモノ・コレクション。

1960年代から70年代初期にかけて各レコード会社から無数にリリースされ、いつのまにか跡形もなく消えてしまった、「夜のムードを高める」ためのインスト・レコードという音楽ジャンルがあった。アルバム、シングル盤あわせて855枚! その表ジャケットはもちろん、裏ジャケ、表裏見開き(けっこうダブルジャケット仕様が多かった)、さらには歌詞・解説カードにオマケポスターまで、とにかくあるものすべてを撮影。画像数2660カットという、印刷本ではぜったいに不可能なコンプリート・アーカイブです!

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ROADSIDE LIBRARY vol.005
渋谷残酷劇場(PDFフォーマット)

プロのアーティストではなく、シロウトの手になる、だからこそ純粋な思いがこめられた血みどろの彫刻群。

これまでのロードサイド・ライブラリーと同じくPDF形式で全289ページ(833MB)。展覧会ではコラージュした壁画として展示した、もとの写真280点以上を高解像度で収録。もちろんコピープロテクトなし! そして同じく会場で常時上映中の日本、台湾、タイの動画3本も完全収録しています。DVD-R版については、最近ではもはや家にDVDスロットつきのパソコンがない!というかたもいらっしゃると思うので、パッケージ内には全内容をダウンロードできるQRコードも入れてます。

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ROADSIDE LIBRARY vol.004
TOKYO STYLE(PDFフォーマット)

書籍版では掲載できなかった別カットもほとんどすべて収録してあるので、これは我が家のフィルム収納箱そのものと言ってもいい

電子書籍版『TOKYO STYLE』の最大の特徴は「拡大」にある。キーボードで、あるいは指先でズームアップしてもらえれば、机の上のカセットテープの曲目リストや、本棚に詰め込まれた本の題名もかなりの確度で読み取ることができる。他人の生活を覗き見する楽しみが『TOKYO STYLE』の本質だとすれば、電書版の「拡大」とはその密やかな楽しみを倍加させる「覗き込み」の快感なのだ――どんなに高価で精巧な印刷でも、本のかたちではけっして得ることのできない。

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ROADSIDE LIBRARY vol.003
おんなのアルバム キャバレー・ベラミの踊り子たち(PDFフォーマット)

伝説のグランドキャバレー・ベラミ・・・そのステージを飾った踊り子、芸人たちの写真コレクション・アルバムがついに完成!

かつて日本一の石炭積み出し港だった北九州市若松で、華やかな夜を演出したグランドキャバレー・ベラミ。元従業員寮から発掘された営業用写真、およそ1400枚をすべて高解像度スキャンして掲載しました。データサイズ・約2ギガバイト! メガ・ボリュームのダウンロード版/USB版デジタル写真集です。
ベラミ30年間の歴史をたどる調査資料も完全掲載。さらに写真と共に発掘された当時の8ミリ映像が、動画ファイルとしてご覧いただけます。昭和のキャバレー世界をビジュアルで体感できる、これ以上の画像資料はどこにもないはず! マンボ、ジャズ、ボサノバ、サイケデリック・ロック・・・お好きな音楽をBGMに流しながら、たっぷりお楽しみください。

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ROADSIDE LIBRARY vol.002
LOVE HOTEL(PDFフォーマット)

――ラブホの夢は夜ひらく

新風営法などでいま絶滅の危機に瀕しつつある、遊びごころあふれるラブホテルのインテリアを探し歩き、関東・関西エリア全28軒で撮影した73室! これは「エロの昭和スタイル」だ。もはや存在しないホテル、部屋も数多く収められた貴重なデザイン遺産資料。『秘宝館』と同じく、書籍版よりも大幅にカット数を増やし、オリジナルのフィルム版をデジタル・リマスターした高解像度データで、ディテールの拡大もお楽しみください。
円形ベッド、鏡張りの壁や天井、虹色のシャギー・カーペット・・・日本人の血と吐息を桃色に染めあげる、禁断のインテリアデザイン・エレメントのほとんどすべてが、ここにある!

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ROADSIDE LIBRARY vol.001
秘宝館(PDFフォーマット)

――秘宝よ永遠に

1993年から2015年まで、20年間以上にわたって取材してきた秘宝館。北海道から九州嬉野まで11館の写真を網羅し、書籍版では未収録のカットを大幅に加えた全777ページ、オールカラーの巨大画像資料集。
すべてのカットが拡大に耐えられるよう、777ページページで全1.8ギガのメガ・サイズ電書! 通常の電子書籍よりもはるかに高解像度のデータで、気になるディテールもクローズアップ可能です。
1990年代の撮影はフィルムだったため、今回は掲載するすべてのカットをスキャンし直した「オリジナルからのデジタル・リマスター」。これより詳しい秘宝館の本は存在しません!

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捨てられないTシャツ

70枚のTシャツと、70とおりの物語。
あなたにも〈捨てられないTシャツ〉ありませんか? あるある! と思い浮かんだあなたも、あるかなあと思ったあなたにも読んでほしい。読めば誰もが心に思い当たる「なんだか捨てられないTシャツ」を70枚集めました。そのTシャツと写真に持ち主のエピソードを添えた、今一番おシャレでイケてる(?)“Tシャツ・カタログ"であるとともに、Tシャツという現代の〈戦闘服〉をめぐる“ファッション・ノンフィクション"でもある最強の1冊。 70名それぞれのTシャツにまつわるエピソードは、時に爆笑あり、涙あり、ものすんごーい共感あり……読み出したら止まらない面白さです。

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圏外編集者

編集に「術」なんてない。
珍スポット、独居老人、地方発ヒップホップ、路傍の現代詩、カラオケスナック……。ほかのメディアとはまったく違う視点から、「なんだかわからないけど、気になってしょうがないもの」を追い続ける都築響一が、なぜ、どうやって取材し、本を作ってきたのか。人の忠告なんて聞かず、自分の好奇心だけで道なき道を歩んできた編集者の言葉。
多数決で負ける子たちが、「オトナ」になれないオトナたちが、周回遅れのトップランナーたちが、僕に本をつくらせる。
編集を入り口に、「新しいことをしたい」すべてのひとの心を撃つ一冊。

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ROADSIDE BOOKS
書評2006-2014

こころがかゆいときに読んでください
「書評2006-2014」というサブタイトルのとおり、これは僕にとって『だれも買わない本は、だれかが買わなきゃならないんだ』(2008年)に続く、2冊めの書評集。ほぼ80冊分の書評というか、リポートが収められていて、巻末にはこれまで出してきた自分の本の(編集を担当した作品集などは除く)、ごく短い解題もつけてみた。
このなかの1冊でも2冊でも、みなさんの「こころの奥のかゆみ」をスッとさせてくれたら本望である。

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独居老人スタイル

あえて独居老人でいること。それは老いていくこの国で生きのびるための、きわめて有効なスタイルかもしれない。16人の魅力的な独居老人たちを取材・紹介する。
たとえば20代の読者にとって、50年後の人生は想像しにくいかもしれないけれど、あるのかないのかわからない「老後」のために、いまやりたいことを我慢するほどバカらしいことはない――「年取った若者たち」から、そういうスピリットのカケラだけでも受け取ってもらえたら、なによりうれしい。

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ヒップホップの詩人たち

いちばん刺激的な音楽は路上に落ちている――。
咆哮する現代詩人の肖像。その音楽はストリートに生まれ、東京のメディアを遠く離れた場所から、先鋭的で豊かな世界を作り続けている。さあ出かけよう、日常を抜け出して、魂の叫びに耳を澄ませて――。パイオニアからアンダーグラウンド、気鋭の若手まで、ロングインタビュー&多数のリリックを収録。孤高の言葉を刻むラッパー15人のすべて。

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東京右半分

2012年、東京右傾化宣言!
この都市の、クリエイティブなパワー・バランスは、いま確実に東=右半分に移動しつつある。右曲がりの東京見聞録!
576ページ、図版点数1300点、取材箇所108ヶ所!

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東京スナック飲みある記
ママさんボトル入ります!

東京がひとつの宇宙だとすれば、スナック街はひとつの銀河系だ。
酒がこぼれ、歌が流れ、今夜もたくさんの人生がはじけるだろう、場末のミルキーウェイ。 東京23区に、23のスナック街を見つけて飲み歩く旅。 チドリ足でお付き合いください!

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