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2023年12月27日 Vol.578
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いにしえのプーケット黄金時代にタイムスリップ! ――コーヒーショップの奥に潜む驚愕のプライベート・コレクション
ベジタリアン・フェスティバルから南タイ料理まで紹介してきたプーケット島シリーズ。最終回の今週は、ベジフェスの舞台となったオールドタウン中心部にある私設博物館「タボーン・ミュージアム」にお連れする。 タウンの目抜き通りであるラッサダー・ロード(Ratsada Road)沿いのタボーン・ミュージアム(Thavorn Museum)はもともと、プーケットで初めての5つ星ホテルとして1961年に開業したタボーン・ホテルの1階部分を使って、ホテルのさまざまなメモラビリアや4代にわたるオーナー家のコレクションを展示した、タイムトンネルのような場所。
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街にチラシがあったころ ――1985~90年代の日本のインディーズ・チラシとアンダーグラウンド文化 09 YMOとグランギニョル (文:浜里堅太郎)
『今まで僕が受けた影響で大きな物は、YMOとグランギニョル。YMOは小学生の頃に聞いて以来、音楽はその関連一筋という感じ。芝居も同じみたいで、それ以外はちょっといく気が…みたい。高校生で芝居を見に行くって変な人、というのがいまだに頭にあるし…。でもマーキュロは、その変な人に誘われて行った割に影響を受けてしまった。影響を受けたとたん、捨ててしまいやすい高校生の私にとってグランギニョルは珍しい存在なのです。』 これは1987年に発行された演劇専門誌「演劇ぶっく」の東京グランギニョル解散時の特集「東京グランギニョル全記録」に寄せた高校三年生のときのわたしのコメントだ。
art
暗黒絵日記 のり子の夢は夜ひらく 16 恐怖のドライブ (画・文:新開のり子)
仕事のお休みは、ほっと一息。 そんなのも束の間、部屋探しをしなくてはなりません。 賃貸アパート、賃貸マンションを探すのは、この足で、この目で見て周ります。 物件探しキョロキョロしすぎてすれ違う人は、私を不審者だと思ったでしょう。 気にせず建物を見て周ります。 インターネットで探せば早いんでしょうが、何かと効率の悪い私は,足と目で確認したくて外をウロウロ歩き周ります。自分のペースでのんびりと。 ブルーの家が見えます。 沢山のベランダに可愛らしい花が並んでいます。 可愛い!こんな可愛いところに住んでみたい!
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編み物☆堀ノ内の「帰ってきた肖像編み物」第3回 富野由悠季 オーダーした人/山口洋三(学芸員) (写真:久富健太郎 / 聞き書き:川上雅乃)
山口洋三さんは福岡市美術館の学芸員です。仕事の内容は作品の収集、管理、展示、研究、それから企画展をつくること。いまは福岡アジア美術館学芸課長になって、実作業をすることはなくなったそうです。山口さんは子どもの頃からのガンダムファン。そんな山口さんが敬愛するアニメーション映画監督・富野由悠季さんの肖像を編みました。
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地の橋、人の橋 ――イラン定住旅行記 07「イランのキッチン」|写真・文:ERIKO(定住旅行家・モデル)
「ちゃんと食べてるの? 今日は何を食べたの?」イラン全州の母が子どもへの挨拶代わりとして使うこのことば。いや、全世界の母に共通するかもしれない。母親は何かと家族においしいものをたくさん食べさせたいという思いが強い。ここテヘランで滞在しているショジャエイ家のママン、ソヘイラさんもその一人だ。イラン料理というのは、イタリアンやフレンチなどと比べると日本ではほとんど浸透していなく、イメージが湧きづらい。私もイランへ来るまでほとんど聞いたことも口にしたこともなかった。
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スリープウォーキング・チャイナ 05 驚異の仏具展覧会 ──今年のトレンドは「大黒天の逆輸入」!? 写真・文:無常くん(副書記)
民俗学と言えばフィールドワーク、フィールドワークと言えばインタビュー、インタビューと言えば、人との対話。現に、本連載でとりあげた「広場舞」にしろ「お盆フェス」にしろ、そこにいたのは人、人、人。そう言えば、そもそも本連載のテーマが「中国のフツーの〈人〉」でしたね。人は面白い。人間っていいな。私もそう思います。でも、本音を言わせてください。人間っていいけど、正直ときどき面倒くさくないですか? ウザくないですか? 今、私はそんなモードです。 私はそんなモードに陥ると、人と関わるのは一旦お休みします。そして、その分なるべくモノとの対話に時間を割くようにします。「モノとの対話」なんてキザな言い方をしましたが、要するに私の場合は、趣味の仏像鑑賞に出かけます。仏像をながめて、ただニヤニヤするだけ。
2023年12月20日 Vol.577
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そうだ ベジフェス、行こう。 (文:アーバンのママ)
ウズベキスタンに続き、こんどはタイの南部・プーケットのベジタリアンフェスをいかに快適に楽しむか、お伝えしたいと思います。 先日の都築編集長の記事を読まれて、来年はベジフェス行ってみようかなと計画している奇特な読者の方もいらっしゃることでしょう。そもそもこのお祭りをがっつり堪能する観光客は珍しく、一般的にはビーチサイドでリゾートしながら、旧市街の観光と合わせて怖いもの見たさにちょろっと参加している人たちがほとんど。でも、それじゃ、物足りないですよね? ほぼ1週間続く奇祭のなかで、盛り上がりを見せるのはラスト3日。 是非とも3日間まるまる滞在して、あの非日常な空間を体感してください!
music
地下鉱脈に耳を澄まして ~ミャンマー音楽探訪録~ (写真・文:村上巨樹)
ソウル市内から仁川国際空港へ向かう路線バスに僕は乗っていた。昨日はソウル市内のライブハウス(と言うよりは古びた雑居ビルをDIYで爆音が出せるよう改造した、雑然としたたくましき場)で自分のバンドのライブをやったばかり。 自分以外のメンバーは今日の昼便で日本へ帰るが、僕は今からミャンマーへ向かう。第一の目的は、ミャンマー人の義母を迎えに行き、日本到着まで付き添う為だ。義母は長らく日本に住む娘(=僕の妻)との再会を待ち望んでいたが、2019年に発生したコロナ、2021年のミャンマー国軍によるクーデターのせいで延びに延びていた。妻も「平和になるまでは絶対里帰りしない」とミャンマー行きを固辞している。
art
暗黒絵日記 のり子の夢は夜ひらく 15 味噌汁 (画・文:新開のり子)
新しい仕事場での出来事です。 その日は、天気も良く心地良い風が吹く春の日でした。 仕事場に着くと朝から女性の怒鳴り声が部屋の奥から聞こえてきます。 奥の部屋に近づくと、 ベテランのMさんとSさんが口喧嘩をしています。 普段は仲の良い2人です。 口論の内容は、物を勝手に持ち出したと言う事ですが、私には関係のないことなので、そっと部屋を出ました。 するとガッチャーン、バリバリとガラスの割れた音。 慌てて部屋に戻ると、 Mさんが、大騒ぎしています。 勝手に物を使われ、元に戻さないということが腹が立ったようです。 Sさんの反省のない態度にブチ切れて、怒りを物に ぶつけてしまったようです。
photography
ニュー・シャッター・パラダイス 58 船の上、海の中 (写真・文:オカダキサラ)
「キサラさん、たぶんフェリー旅行とかめっちゃいいと思うよ」 仲のいい写真家さんにそうアドバイスをもらいました。 海上では電波が通じないので、スマートフォンは使えなくなります。スマホという暇つぶしの機械が使えないとなると不思議なもので、あちこちで自然と宴会が始まるというのです。 知らない者同士でもお構いなしで盛り上がる宴会は閉塞的な空間も相まって、普通の飲み会では見られない奇妙な様子だといいます。 目的地に到着した後も気が合った人たちは交流が続いて楽しいよ、写真もたくさん撮れるんじゃない?と写真家さんは教えてくれました。 船上ならではの独特な空間に興味が湧いたのと同時に、スマホの中毒性について考えさせられました。
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ROADSIDE CHINA 中国珍奇遊園地紀行 35 山東省後編 (写真・文:関上武司)
大家好(中国語で皆さん、こんにちは!)。今回の原稿執筆中に中国を題材とした小説作品を書かれていた酒見賢一さんが59歳で他界という訃報が入り、愕然とさせられました。面識はないものの、私の母校の愛知大学の先輩で、一ファンとしては、非常に残念です。 今回は山東省後編ということで、2016年と2019年の山東省取材、現地の衝撃的なワンコについて、レポートします!
art
妄想芸術劇場 23 蘭裸乱
ニャン2のベテラン投稿イラスト職人である「蘭裸乱」。「蘭裸♡乱」と書かれることもあるが、いずれにしても「らんららん」と読ませるのだろう。 蘭裸乱のおもしろさは、オヤジ・ギャグ的な艶笑ストーリーと、色鉛筆で塗りつぶされた素朴な画風、そしてときにかなり長いテキストの楽しいマッチングにある。ふだんのニャン2本誌投稿コーナーでは、掲載されることのなかったテキストとあわせて、今回は蘭裸乱のおもしろエロ・ワールドをお楽しみいただきたい。
2023年12月13日 Vol.576
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日曜の制作学
ロードサイダーズでは久しぶりに取り上げる広島県福山市・鞆の津ミュージアムで展覧会「日曜の制作学」が開催中だ。始まったのが8月20日、終わりが12月30日というギリギリの紹介になってしまい申し訳ないが、どうしても記事にしておきたかったのは、1)渋谷の「ニッポン国おかんアート村」展で来場者を震撼させた驚異のコラージュ作家・嶋暎子さん(今月81歳に!)の、新作1点を含む大型作品7点が勢揃い展示されているから 2)ロードサイダーズではおなじみ、最近では「門土くんのお父さん」としても知られる福岡のボギーさんの、お母さんである奥村隆子さんのめくるめく手芸ワールドが初披露されているから。嶋さんについては、本メルマガの読者にはもはや説明の必要がないだろうし、ボギーさんのお母さんの手芸ワールドは、以前にボギーさんが投稿した手編みのセーターの話がSNSですごくバズったので、ご存じのかたもいらっしゃるはず。実はそのときすぐにボギーさんに寄稿してもらおうと思ったのだが、残念ながら諸事情で実現しなかったので、個人的にも今回の展示がすごく楽しみだった。
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地の橋、人の橋[ウクライナ特別編] 01 前線ザポリージャへ 写真・文:ERIKO(定住旅行家・モデル)
イラン定住旅行記を連載してくれているERIKOさんから、少し前にウクライナに行ってきますという連絡をいただいた。世間の眼はすっかりパレスチナのほうに向いてしまっているけれど、ウクライナの戦争だって変わることなく継続中だ。そんな場所に足を踏み入れる「定住旅行家」って・・・・・・。巷にあふれる戦争ジャーナリストとはまったく異なる視点から見たウクライナの日常を教えてくれる気がして、すぐに執筆をお願いした。これから月にいちどのペースで数回にわたって、ウクライナからの報告をお読みいただく。もちろんイラン定住旅行記も並行して続けていただくので、あわせてお楽しみに!
lifestyle
シブメグの人生小劇場 33 バイバイ、スモーキン・ビリー (写真・文:シブヤメグミ)
確か小学5年生だった。 音楽の時間。 リコーダーの課題曲『スカボロー・フェア』を練習してた。 サイモンとガーファンクルのこの曲が好きだったから、丁寧に練習していた。 それなのに、私は指遣いを間違えて素っ頓狂な音を出してしまった。 近くの席に座ってた男子が爆笑した。 間違えた指遣いを真似してきた。 それが伝染してって、「教室のみんな」って感じちゃうくらいの笑い声の渦が生まれた。 それからしばらくの間、リコーダー吹けなくなっちゃったんだよなあ。 吹くタイミングになると、その時の間違えた指遣いをみんなが笑いながら真似して見せつけてきたりして。 いつも鼻の奥がツーンってしちゃって、吹けなくなっちゃって。 だから授業ではいつも吹いてるふりしてた。 『スカボロー・フェア』、あんなに好きだったのに。
art
暗黒絵日記 のり子の夢は夜ひらく 14 透明人間 (画・文:新開のり子)
初めての仕事場、元気に挨拶をして周ります。 声が小さかったせいか、聞こえないみたいです。 次にまた挨拶するとおもむろに無視をされます。 話しかけても、スルッとすり抜けて行ってしまいます。 少しだけ考えました。 きっと、笑顔が足りなく声も小さかったせいだと反省し、また次の機会には、もっと頑張ろう!そう思い、 元気に挨拶すると、 嫌な顔をして、あっけなく行ってしまいました。 意味がよくわかりませんでした。 席に座り、横を見ると私の横に無視をした先輩Zがいます。私が見つめているせいか、何か聞いても嫌な顔をして話をしてくれません。 まさか私は、透明人間にでもなってしまったのでしょうか。
lifestyle
肉筆――ゆきこの日々これ風俗 10 世界を股にかける風俗嬢 (文:ウズメゆきこ)
お久しぶりです。今回は海外出稼ぎについて私の体験談を綴りたいと思います。 海外出稼ぎとは海外に行って現地の風俗で働いて稼ぐこと。 私は今回はアメリカに行って来ました。 Esta(米国ビザ免除プログラム)で観光ビザ入国したのですが・・・・・・報道などでご存知のとおり、日本から女の子がたくさん出稼ぎに行っているのが現状です。リスクを伴ってでも稼ぎたい女の子がたくさんいるのです。
photography
妄想ホテル room:033 私に推しができた日 (写真・文:フクサコアヤコ)
その日私はとある古びたビルの前にたたずみ、上へと延びる急な階段を見上げていた。 階段の壁に貼られた写真から、踊り子たちが微笑みをたたえてこちらを見つめている。ここは大和ミュージック。 今や日本に残る数少ないストリップ劇場のひとつだ。 今日ここで私の「推し」が躍る。私はそれを見るためにここまで来たのだった。 急な階段を登り、受付で「女性一名です」と告げると自動的に女性・早割りと書かれたチケットを渡される。これで一日中めくるめく裸の芸術が楽しめる。私は大人の夢の国へのチケットを握りしめ薄暗いホールに足を踏み入れた。
art
妄想芸術劇場 22 ぼん正月
手元にはたった8枚の作品しかない。でも、その作風が非常に気になる投稿作家、それが「ぼん正月」である(ボン・ショーゲツと読ませるらしい)。 漫画的でありながら、躍動感あふれるその画面。ユーモアに満ちたモチーフ。ぼん正月の魅力はいろいろ挙げられるけれど、個人的にいちばんユニークだと思うのは、その画角だ。投稿イラストでは、カメラで言えば標準から望遠レンズで場面を覗く距離感がほとんどなのだが、ぼん正月の画は超広角レンズで被写体に迫っている感じがすごく強い。どこから出てくるのだろう、その特異な画面構成の感覚は。
2023年12月06日 Vol.575
travel
ベジタリアン・フェスティバル参戦記
僕がプーケットを初めて訪れたのが2007年のこと。そのころ夢中になっていたタイの田舎の地獄寺めぐりの最中だった。プーケットと橋でつながる本土側のパンガーにあるワット・タムターパン(Wat Tham Ta Pan)に行ってみたかったのがひとつ。そしてもうひとつの目的がプーケット・タウン全域を会場に開催される世界のマニアに知られた奇祭中の奇祭、ベジタリアン・フェスティバルを体験したかったからだった。 ベジタリアン・フェスティバル=菜食主義者の祭という語感とは正反対の、頬や唇に針や串やいろんなものをぶっ刺して炎天下を行進したり、真っ赤に燃える炭の上を走り抜けたり、中華包丁のような刃物でできたハシゴを登ったり下りたり・・・・・・というハードコアきわまりないフェスティバルである。そこで取材できた記事は『HELL 地獄の歩き方』(洋泉社刊 2010年)に掲載できたので、読んでくれたひともいるだろうか。
photography
once upon a time ~ もうひとつのカリフォルニア・ドリーミン 09 日本へ、そしてロサンジェルスへ ブルース・オズボーン(写真家)
ロサンジェルスのArt Center College of DesignでクラスメイトだったBillと、いとこのBobと僕の3人で旅をスタートしてから8ヵ月ぐらいたった頃、Bobは大学を続けるためにテヘランからロサンゼルスに戻り、Billはフィアンセから届いた「絶交状」に肝をつぶしてカルカッタからLAに帰ってしまった。 予想外の展開ではじめのうちは戸惑った一人旅だったが、自由で気ままな旅はそれなりに楽かった。ビルマでカメラを盗まれてしまったために、タイ南部の島々を訪れた1ヵ月間の写真記録がないのは残念だけど。 僕にとってこの旅の第一の目的は、2年前に帰国した佳子に会うためだった。ロサンゼルスからソウルまで40,000km。彼女が住む日本が刻々と近づいてくることがなによりも嬉しかった。 最終目的地の日本がすぐそこにあって、明日佳子に会える!
art
暗黒絵日記 のり子の夢は夜ひらく 13 コーヒーカップ (画・文:新開のり子)
まだまだ新人の頃のこと、仕事に慣れず、ベテランの先輩方に囲まれて仕事を習います。 度々、離れたところで、こそこそ何かを話しています。 何を話しているか、気にしないように仕事に集中します。 数日が経ち、先輩達との距離が縮まるどころか、どんどん離れていくように感じました。 たまに出かけた時にお菓子のお土産を配りました。 ある時、先輩の席の床に何か落ちていました。 先日渡したお菓子が、落ちているのです。 余計なこととは知らず、机に戻しました。 遠くから話し声が聞こえてきました。 席に戻り気にも留めないように一日も早く仕事に慣れるように、他のことは考えずに過ごすようにしました。 早くみんなと仲良くなりたかったのです。 遠くから先輩達の話し声がはっきり聞こえてきました。 「お菓子おばさん」どうやらお菓子おばさんというあだ名をつけられてしまったようです。
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Freestyle China 即興中華 ロードサイドの夢話 台湾アーティスト・丁柏晏さんインタビュー (画:丁柏晏 / 文:吉井忍)
台湾で活躍中のアーティスト、丁柏晏(ディン・ボーイェン)さんの個展「沿路的夢話」が現在、東京都中野区にある本屋「タコシェ」で開催中だ。会期は今月15日まで。台湾では10年近いキャリアがある人気作家でありながら、日本での個展はこれが初めてという丁さん。都築編集長からご本人が来日されているとの情報といただき、急遽インタビューをお願いした。 今回の個展のタイトルは、今年発売されたばかりの丁さんの画集『沿路的夢話:丁柏晏畫集』(Mangasick刊)から。先日大盛況のうちに終了したPABF=プアマンズ・アートブックフェアでも紹介されており、かっちりしたタイトルの文字と、ページをめくった時に広がる不思議な雰囲気の絵のギャップがとても印象的だった。
photography
ニュー・シャッター・パラダイス 57 彼らの日常 (写真・文:オカダキサラ)
この間までアニメ版の「金田一少年の事件簿」をネトフリで見てました。 「金田一少年の事件簿」が放映されたのは26年前。平成の初期で、私がまだ10歳の時です。 作中にはなんとなく昭和の雰囲気がまだ漂っていて、スカートめくりや女湯の覗きなどのちょっとエッチなシーンも盛りだくさんで、昔見たはずなのに新鮮に感じてしまいました。 最近のアニメは、「そんなつもりなかったけど、結果的にスケベいただきました」という、いわゆるラッキースケベと言われる展開が主流。 私が幼い時によく見ていた、「主人公が自ら率先してエロを仕掛けにいくシーン」は、今では時代遅れなのでしょう。 なので主人公の金田一少年が毎話エッチなイタズラを仕掛ける様子に、ナイスガッツを感じてしまいました。
lifestyle
蒲田リハビリ日記 第21回 30年後の雑誌狂時代 都築響一×比嘉健二著『特攻服を着た少女と1825日』 (写真・文:リーサル・ウエポン金本)
2023年は比嘉健二編集長の出版記念イベントや、我らが都築響一さんを迎えたトークライブが開催され、アッという間の一年だった。気づいたら俺も55歳だ。高卒37年目の身体障害者として様々な痛みを抱えつつ、日々、何とかギリギリ生きている。都築さんとは3年前に一度お会いしたきりで、当然といえば当然だが、俺の顔は完全に忘れられていた。マスクを外し、すぐさまご挨拶するべきだったが、社交性ゼロの俺は会釈だけし、そのまま無言で立ち去ったのである。我ながら呆れてものがいえない。コミュニケーション能力が大切であることは、経験上、頭ではよく分かっている。だがある日突然、瞬時に対応するのは難しい。
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カテゴリ別バックナンバー
BOOKS
ROADSIDE LIBRARY
天野裕氏 写真集『わたしたちがいたところ』
(PDFフォーマット)
ロードサイダーズではおなじみの写真家・天野裕氏による初の電子書籍。というか印刷版を含めて初めて一般に販売される作品集です。
本書は、定価10万円(税込み11万円)というかなり高価な一冊です。そして『わたしたちがいたところ』は完成された書籍ではなく、開かれた電子書籍です。購入していただいたあと、いまも旅を続けながら写真を撮り続ける天野裕氏のもとに新作が貯まった時点で、それを「2024年度の追加作品集」のようなかたちで、ご指定のメールアドレスまで送らせていただきます。
旅するごとに、だれかと出会いシャッターを押すごとに、読者のみなさんと一緒に拡がりつづける時間と空間の痕跡、残香、傷痕……そんなふうに『わたしたちがいたところ』とお付き合いいただけたらと願っています。
ROADSIDE LIBRARY vol.006
BED SIDE MUSIC――めくるめくお色気レコジャケ宇宙(PDFフォーマット)
稀代のレコード・コレクターでもある山口‘Gucci’佳宏氏が長年収集してきた、「お色気たっぷりのレコードジャケットに収められた和製インストルメンタル・ミュージック」という、キワモノ中のキワモノ・コレクション。
1960年代から70年代初期にかけて各レコード会社から無数にリリースされ、いつのまにか跡形もなく消えてしまった、「夜のムードを高める」ためのインスト・レコードという音楽ジャンルがあった。アルバム、シングル盤あわせて855枚! その表ジャケットはもちろん、裏ジャケ、表裏見開き(けっこうダブルジャケット仕様が多かった)、さらには歌詞・解説カードにオマケポスターまで、とにかくあるものすべてを撮影。画像数2660カットという、印刷本ではぜったいに不可能なコンプリート・アーカイブです!
ROADSIDE LIBRARY vol.005
渋谷残酷劇場(PDFフォーマット)
プロのアーティストではなく、シロウトの手になる、だからこそ純粋な思いがこめられた血みどろの彫刻群。
これまでのロードサイド・ライブラリーと同じくPDF形式で全289ページ(833MB)。展覧会ではコラージュした壁画として展示した、もとの写真280点以上を高解像度で収録。もちろんコピープロテクトなし! そして同じく会場で常時上映中の日本、台湾、タイの動画3本も完全収録しています。DVD-R版については、最近ではもはや家にDVDスロットつきのパソコンがない!というかたもいらっしゃると思うので、パッケージ内には全内容をダウンロードできるQRコードも入れてます。
ROADSIDE LIBRARY vol.004
TOKYO STYLE(PDFフォーマット)
書籍版では掲載できなかった別カットもほとんどすべて収録してあるので、これは我が家のフィルム収納箱そのものと言ってもいい
電子書籍版『TOKYO STYLE』の最大の特徴は「拡大」にある。キーボードで、あるいは指先でズームアップしてもらえれば、机の上のカセットテープの曲目リストや、本棚に詰め込まれた本の題名もかなりの確度で読み取ることができる。他人の生活を覗き見する楽しみが『TOKYO STYLE』の本質だとすれば、電書版の「拡大」とはその密やかな楽しみを倍加させる「覗き込み」の快感なのだ――どんなに高価で精巧な印刷でも、本のかたちではけっして得ることのできない。
ROADSIDE LIBRARY vol.003
おんなのアルバム キャバレー・ベラミの踊り子たち(PDFフォーマット)
伝説のグランドキャバレー・ベラミ・・・そのステージを飾った踊り子、芸人たちの写真コレクション・アルバムがついに完成!
かつて日本一の石炭積み出し港だった北九州市若松で、華やかな夜を演出したグランドキャバレー・ベラミ。元従業員寮から発掘された営業用写真、およそ1400枚をすべて高解像度スキャンして掲載しました。データサイズ・約2ギガバイト! メガ・ボリュームのダウンロード版/USB版デジタル写真集です。
ベラミ30年間の歴史をたどる調査資料も完全掲載。さらに写真と共に発掘された当時の8ミリ映像が、動画ファイルとしてご覧いただけます。昭和のキャバレー世界をビジュアルで体感できる、これ以上の画像資料はどこにもないはず! マンボ、ジャズ、ボサノバ、サイケデリック・ロック・・・お好きな音楽をBGMに流しながら、たっぷりお楽しみください。
ROADSIDE LIBRARY vol.002
LOVE HOTEL(PDFフォーマット)
――ラブホの夢は夜ひらく
新風営法などでいま絶滅の危機に瀕しつつある、遊びごころあふれるラブホテルのインテリアを探し歩き、関東・関西エリア全28軒で撮影した73室! これは「エロの昭和スタイル」だ。もはや存在しないホテル、部屋も数多く収められた貴重なデザイン遺産資料。『秘宝館』と同じく、書籍版よりも大幅にカット数を増やし、オリジナルのフィルム版をデジタル・リマスターした高解像度データで、ディテールの拡大もお楽しみください。
円形ベッド、鏡張りの壁や天井、虹色のシャギー・カーペット・・・日本人の血と吐息を桃色に染めあげる、禁断のインテリアデザイン・エレメントのほとんどすべてが、ここにある!
ROADSIDE LIBRARY vol.001
秘宝館(PDFフォーマット)
――秘宝よ永遠に
1993年から2015年まで、20年間以上にわたって取材してきた秘宝館。北海道から九州嬉野まで11館の写真を網羅し、書籍版では未収録のカットを大幅に加えた全777ページ、オールカラーの巨大画像資料集。
すべてのカットが拡大に耐えられるよう、777ページページで全1.8ギガのメガ・サイズ電書! 通常の電子書籍よりもはるかに高解像度のデータで、気になるディテールもクローズアップ可能です。
1990年代の撮影はフィルムだったため、今回は掲載するすべてのカットをスキャンし直した「オリジナルからのデジタル・リマスター」。これより詳しい秘宝館の本は存在しません!
捨てられないTシャツ
70枚のTシャツと、70とおりの物語。
あなたにも〈捨てられないTシャツ〉ありませんか? あるある! と思い浮かんだあなたも、あるかなあと思ったあなたにも読んでほしい。読めば誰もが心に思い当たる「なんだか捨てられないTシャツ」を70枚集めました。そのTシャツと写真に持ち主のエピソードを添えた、今一番おシャレでイケてる(?)“Tシャツ・カタログ"であるとともに、Tシャツという現代の〈戦闘服〉をめぐる“ファッション・ノンフィクション"でもある最強の1冊。 70名それぞれのTシャツにまつわるエピソードは、時に爆笑あり、涙あり、ものすんごーい共感あり……読み出したら止まらない面白さです。
圏外編集者
編集に「術」なんてない。
珍スポット、独居老人、地方発ヒップホップ、路傍の現代詩、カラオケスナック……。ほかのメディアとはまったく違う視点から、「なんだかわからないけど、気になってしょうがないもの」を追い続ける都築響一が、なぜ、どうやって取材し、本を作ってきたのか。人の忠告なんて聞かず、自分の好奇心だけで道なき道を歩んできた編集者の言葉。
多数決で負ける子たちが、「オトナ」になれないオトナたちが、周回遅れのトップランナーたちが、僕に本をつくらせる。
編集を入り口に、「新しいことをしたい」すべてのひとの心を撃つ一冊。
ROADSIDE BOOKS
書評2006-2014
こころがかゆいときに読んでください
「書評2006-2014」というサブタイトルのとおり、これは僕にとって『だれも買わない本は、だれかが買わなきゃならないんだ』(2008年)に続く、2冊めの書評集。ほぼ80冊分の書評というか、リポートが収められていて、巻末にはこれまで出してきた自分の本の(編集を担当した作品集などは除く)、ごく短い解題もつけてみた。
このなかの1冊でも2冊でも、みなさんの「こころの奥のかゆみ」をスッとさせてくれたら本望である。
独居老人スタイル
あえて独居老人でいること。それは老いていくこの国で生きのびるための、きわめて有効なスタイルかもしれない。16人の魅力的な独居老人たちを取材・紹介する。
たとえば20代の読者にとって、50年後の人生は想像しにくいかもしれないけれど、あるのかないのかわからない「老後」のために、いまやりたいことを我慢するほどバカらしいことはない――「年取った若者たち」から、そういうスピリットのカケラだけでも受け取ってもらえたら、なによりうれしい。
ヒップホップの詩人たち
いちばん刺激的な音楽は路上に落ちている――。
咆哮する現代詩人の肖像。その音楽はストリートに生まれ、東京のメディアを遠く離れた場所から、先鋭的で豊かな世界を作り続けている。さあ出かけよう、日常を抜け出して、魂の叫びに耳を澄ませて――。パイオニアからアンダーグラウンド、気鋭の若手まで、ロングインタビュー&多数のリリックを収録。孤高の言葉を刻むラッパー15人のすべて。
東京右半分
2012年、東京右傾化宣言!
この都市の、クリエイティブなパワー・バランスは、いま確実に東=右半分に移動しつつある。右曲がりの東京見聞録!
576ページ、図版点数1300点、取材箇所108ヶ所!