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2023年05月24日 Vol.550

photography

山陰の記憶のとびら

ロードサイダーズ・ウィークリ−では2012年9月12日号「鳥取の店構え」で池本さんの記事を掲載して以来、写真展などの機会に何度か紹介させてもらってきた。鳥取市を訪れるたびにお会いするようになって、そのうち池本さんはロードサイダーズの記事をまとめたZINEのようなものまでつくってくれた。 その池本さんがいま入江泰吉記念 奈良市写真美術館で写真展「記憶のとびら」を開催中で、展覧会にあわせて最新作品集となる『On Display』が出版された。手元にその一冊があるが、なにかとコスト削減で世知辛い写真集が多いなか、異常なまでの手間暇と制作費もかけた力作なので、ここで紹介させていただきたい。

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book

捨てられなかった本のこと 10  すすきののママ101人

保育社の「カラーブックス」のファンはずいぶんいると思う。カラー印刷の文庫、というのをシリーズ・タイトルにできる時代の産物であるカラーブックスは、1962年に創刊された第1巻が『ヒマラヤ』。それから1999年までの37年間にわたって909点が発行された。当然ながらカラーブックスをコンプリートしているコレクターもいて、古書評論家の南陀楼綾繁さんが、熊本市に在住のカラーブックス・コレクターのことを、「シリーズ古本マニア採集帖」。というウェブ連載で紹介している。 「カラーブックスとものかい」というTwitterアカウントでカラーブックス関連情報を発信しているその「カラともさん」(南陀楼さん命名)によれば、カラーブックス909点のうちでいちばんレアで高いのは『すすきののママ101人』なのだそう(2番目が『レディーのノート』)。 今週はその『すすきののママ101人』を紹介する。

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lifestyle

シブメグの人生小劇場 27  『スーパー・レクイエム』 (文:シブヤメグミ)

私は熱心な坂本龍一のファンではない。 よく言うYMO信者でもない。 報道で『ライディーン』が代表曲のように流れたことに怒ってる人たちを見て、そこで初めて高橋幸宏が作曲したのを知ったくらい、なんにも知らない。 こんなに音楽が好きなのになんで?って自分でも思う。 しかし、少し考えて出てくる理由は悲しいくらいくだらない。 子供の頃からひねくれていた私。 流行りものになんて見向きもしなかった。 しょんべん臭い他のガキと私は違うの!と言わんばかりに、逆張りに次ぐ逆張り。

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design

nobunobuと歩く東京ビル遺産 13  「秀和レジデンス」的な建物の存在理由に関しての一考察 (写真・文:鈴木伸子)

今回久しぶりにご報告したいと思いたちましたテーマは、その日々の探索の結果の一つなのですが、高度経済成長期に都内に数多く建設された高級マンション「秀和レジデンス」についてなのです。 実は以前、この連載では秀和レジデンスの成立過程について二度にわたって記事を執筆させていただきました(2021年2月3日号、3月3日号)。そして、その後もしつこく秀和レジデンスに注目し続けてきたところ、「一見して秀和レジデンスに見えるけれど、本物の秀和レジデンスではないという物件がこの世にはあまりにも多く存在している」という問題に直面することになったのです。 街角で、「あ、秀和レジデンスだ!」と思ったものの、近寄ってマンション名を確認すると、そこには秀和という名称がない。ディテールを観察すると、微妙に異なっている建物が膨大に存在しているのです。

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food & drink

羅東・花連・仁川、まだまだ美味しいもの紀行 (写真・文:アーバンのママ)

大家好!  まだまだ続くアーバンママのご飯紀行、今回は2月の台湾と3月の仁川からお届けします。少しでもみなさんの旅のお役にたちますように。 まずは今年の2月に旅した台湾の好吃から! この旅で最初に訪れた羅東は、台北からやや東側にある宜蘭市の中でふたつめに大きな街。移動手段は高速バスと電車があるけど、トンネルが開通したことで時間が大幅に短縮されたバスがおすすめ! だいたい台北から1時間弱で到着、片道チケット代は片道143元(1台湾元=約4.5円)! 

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2023年05月17日 Vol.549

travel

仁川漫遊記 4 旧日本人街を歩く。

先週は仁川のチャイナタウンを紹介した。公式に認められた韓国唯一のチャイナタウンではあるが、広さはそれほどでもない。そのチャイナタウンの東隣に残されているのが「仁川旧日本人街」。太平洋戦争時には約1万人の日本人が居住していたという。チャイナタウンと旧日本人街の一帯はいま「開港場近代歴史文化タウン」と名づけられ、1世紀以上前の商店、民家などの伝統的建築物が整備、再現されて、歴史散策コースになっている。

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travel

地獄よいとこいちどはおいで――タイ地獄寺巡礼記  # 19 ワット・パーバーンジャーン วัดป่าบ้านจาน (写真・文:椋橋彩香)

2016年9月9日(続き)  この日は#18 ワット・トゥンセンティーのあと、時間があったのでもう1か所追加で調査へ向かう。タイの地獄めぐりはなかなか思うように進まないことも多いので、数は稼げる時に稼いでおきたい。 ワット・トゥンセンティーからそのままタクシーに乗り、コーンケーン県から隣県マハーサーラカームへ入る。目的地はワット・パーバーンジャーンという名の寺院。県をまたぐとはいえ、県境にある寺院なので30分くらいで到着した。

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photography

ニュー・シャッター・パラダイス 44  またぐぎり (写真・文:オカダキサラ)

道路沿いに設置されている柵は視界を遮らず、けれど跨ぐとなると少し面倒という、絶妙な高さに設計されています。 きっと股下の平均値を参考にしているのでしょうが、中には高く感じない人もいるはずです。平均身長の高さは戦後から見ても右肩上がりなので、もしかすると柵はこれから徐々に高くなっていくのではないか、と私は思っています。

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book

捨てられなかった本のこと 09  銀座の女、銀座の客

『銀座を彩る女たち』『銀座社交料飲協会八十年史』に続いて、銀座の夜をめぐる「捨てられなかった本」。しつこいですが今週紹介したいのは『銀座の女、銀座の客』。それなりの年齢のかたは覚えているだろうか、『週刊新潮』の長期連載企画、1997(平成9)年8月7日号まで1076回も続いた「CLUB」から選び抜かれた傑作エピソード・コレクションである。

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travel

ROADSIDE CHINA  中国珍奇遊園地紀行 32 河南省後編 (写真・文:関上武司)

大家好(中国語で皆さん、こんにちは!)。中国二人旅レポート2回目ということで、河南省後編になります。はたして、取材に同行した斎藤君が楽しんでもらえたのでしょうか? 前回の記事で2017年8月17日に天津到着となっていましたが、12日の間違いです……。2017年8月13日。天津市から河南省洛陽市へ高速鉄道で向かいます。日本では信じられないのですが、3、4時間くらい高速鉄道で移動して、トンネルと通過したのがほんの数回。高速鉄道駅の洛陽龍門駅へ到着前に車窓から遊園地が見えたので、撮影。

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2023年05月10日 Vol.548

art

大竹伸朗展@愛媛県美術館!

2月5日までの東京国立近代美術館に続いて、5月3日から松山の愛媛県美術館で大竹伸朗展が始まった。 愛媛県美術館は東京国立近代美術館よりも展示スペースが広く天井も高いので、同じ展覧会の巡回でも印象がずいぶんちがう。愛媛展では東京展で展示されたおよそ500点の全作品に加えて、本メルマガ2022年1月26日号「湯けむりの彼岸――大竹伸朗「熱景」」でも紹介した道後温泉の巨大テント膜、それにホームグラウンドである宇和島の学習交流センター「パフィオうわじま」ホールにおさめられた巨大な緞帳――松山と宇和島で手がけた大作ふたつの原画などが展示されている。これは愛媛展のみの展示であるうえに、道後温泉もパフィオうわじまの緞帳も展覧会と一緒に現物を観ることができるので、このふたつのボーナストラックのためだけにでも愛媛展を訪れる価値はあるかと。

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travel

仁川漫遊記3 ジャジャンミョン(炸醬麵)でお願いします!

韓国ドラマや映画を観ていると、やたらジャジャンミョン(炸醬麵)を食べる場面が出てくる。家でつくるのではなく、出前を取って。それか『パラサイト 半地下の家族』に出てきた、インスタントのジャジャンミョン(チャパゲティ)とラーメン(ノグリ)をあわせた「チャパグリ」みたいな即席麺でちゃちゃっと。 2006年には韓国政府がジャジャンミョンを「韓国伝統文化の象徴100」に選んだそうだが、国民食ジャジャンミョンが生まれたのが実は仁川。市内のチャイナタウンには「ジャジャンミョン博物館」まである!と知り、これは行かねばと訪問してきた。

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photography

妄想ホテル room:026  喪失とヌード 遺族として生きていくこと 彼女がヌードになる理由 (写真・文:フクサコアヤコ)

皆さんは親しい人を失ったことがあるだろうか。 それも突然に。続くと思っていた日常が、ある日突然ぷっつりと途切れる形で。 近しい人の喪失は大きな悲しみと同時に混乱をもたらす。自分の人生の意味を覆すほどの。 今回はそんな経験をした一人の女性の話だ。 私は初めて撮影するときに必ずする質問がある。それは「なぜヌードを撮られようと思ったのか?」という質問だ。 今回の被写体であるひかるさんの答えは想像をはるかに超えるものだった。 そこには生と死にまつわるリアルな物語があった。

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fashion

Tシャツをめくるシティボーイ  第23回 木村拓哉と1000年後のTシャツの裾 / 文:高畑鍬名(QTV)

Tシャツをめくるシティボーイ。 最終回は予告通り、木村拓哉のTシャツの裾をめくっていきます。 木村拓哉の前に、もう一度だけ菅田将暉について。 2010年代から現在にかけての最重要ファッションアイコン、 そしてタックイン現象の大きな水脈である菅田将暉。 彼がいつから裾を入れていたのか。 大きな問題として前々回の第21回で取り上げましたが、 じつは菅田将暉はデビュー前にTシャツの裾をインしているのでした。

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2023年05月03日 Vol.547

design

ラブホテルの現在進行形

1970年のカップルが回転ベッドの部屋で感じたドキドキワクワク感を、2023年のカップルはどんなラブホのどんな部屋で味わってるんだろうと前から気になって、ラブホ街を通るたびに部屋紹介のパネルをちらちら見たりしていた。もしかしたら2050年には「令和レトロ~」なんて言われるかもしれないデザインの現在進行形を、今週は紹介する! SARAは関東圏を中心にラブホテルとビジネスホテル21軒を運営するグループだ。ラブホテルではゴージャスなSARA GRANDEにSARA、バリや沖縄などのリゾートホテルをテーマにしたバニラリゾートと3つのラインを擁し、今回は都心部にあるSARA GRANDE五反田とSARA錦糸町の2軒を見せていただいた。

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travel

坂の上の月の街 ――水道局山タルトンネ博物館訪問記

仁川東海岸の「水道局山」と呼ばれていた松林の丘には、20世紀初期の日本統治時代から貧しい人々が、無許可で掘っ立て小屋を建てて住み始めた貧民街があった(水道局山という呼称は、日本統治時代にここに配水池がつくられたことから)。そのスラムが朝鮮戦争で故郷を失った避難民や、産業化で農村部を離れた労働者たちでどんどん増殖していき、仁川でも最大級のタルトンネになっていく。最終的には水道局山の斜面約5万5千坪(東京ドーム3つ以上)におよそ3千世帯がひしめきあい暮らすようになった。 ソウルオリンピック(1988年)、日韓ワールドカップ(2002年)あたりから集中的な再開発が全土で行われ、タルトンネは高層住宅に姿を変えていく。水道局山のタルトンネも1998年から仁川市によって再開発が開始されるが、住民への補償をめぐって交渉が紛糾。最終的に水道局山に記念公園を造成し、タルトンネ時代の暮らしを保存する博物館を建設することで市と住民側が合意することになった。こうして2005年に誕生したのが「水道局山タルトンネ博物館」である。

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photography

ニュー・シャッター・パラダイス 43  ふっとんだ (写真・文:オカダキサラ)

落し物の多くは元の持ち主の手元に戻ることはないのでしょう。ずっと長いこと放置されている落し物もあり、その様子には飼い主を健気に待つ忠犬・ハチ公の逸話を重ねてしまいます。 中には、持ち主が困りそうな落し物もあり、その後どうやって家に持ち帰るのか少し心配になることも…。 ある日のことです。 悪天候やパッとしたない空模様が続いてましたが、やっと快晴が空に戻り、久々の絶好の洗濯日和となりました。 天気はいいもののかなり風が強く、バルコニーに並んだ洗濯物がずっとはためいていました。 住宅街を歩いていると、道路の真ん中らへんに、大きな影が不自然に落ちていました。 何の影だろう、と上を見上げてみると布団が電線に引っかかっていました。 「布団がふっとんだ!」と使い古されたダジャレが頭を過ります。

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travel

地獄よいとこいちどはおいで――タイ地獄寺巡礼記  # 18 ワット・トゥンセンティー วัดทุ่งเศรษฐี (写真・文:椋橋彩香)

2016年9月9日  この日向かったのは、宿泊地のナコンラーチャシーマー中心部から200km先にあるコーンケーン県の地獄寺。名前はワット・トゥンセンティー(ワット・トゥンセーティー/ワット・トゥンセッティーとも)。まずはナコンラーチャシーマーからコーンケーン行きのロットゥーに乗車。その後、20分くらいタクシーに乗り寺院前で下車した。この時点で朝の10時ごろ。有名寺院なので割とスムーズに到着できた。とはいえ決してアクセスのよい場所ではないのだが、前2か所の移動時間があまりにも長すぎたので距離感覚がバグってきている。 寺院に着くと、そこが有名観光地であることがすぐにわかった。 一般的なタイの寺院建築とは明らかに異なっている。敷地もかなり広そうだ。

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BOOKS

ROADSIDE LIBRARY
天野裕氏 写真集『わたしたちがいたところ』
(PDFフォーマット)

ロードサイダーズではおなじみの写真家・天野裕氏による初の電子書籍。というか印刷版を含めて初めて一般に販売される作品集です。

本書は、定価10万円(税込み11万円)というかなり高価な一冊です。そして『わたしたちがいたところ』は完成された書籍ではなく、開かれた電子書籍です。購入していただいたあと、いまも旅を続けながら写真を撮り続ける天野裕氏のもとに新作が貯まった時点で、それを「2024年度の追加作品集」のようなかたちで、ご指定のメールアドレスまで送らせていただきます。

旅するごとに、だれかと出会いシャッターを押すごとに、読者のみなさんと一緒に拡がりつづける時間と空間の痕跡、残香、傷痕……そんなふうに『わたしたちがいたところ』とお付き合いいただけたらと願っています。

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ROADSIDE LIBRARY vol.006
BED SIDE MUSIC――めくるめくお色気レコジャケ宇宙(PDFフォーマット)

稀代のレコード・コレクターでもある山口‘Gucci’佳宏氏が長年収集してきた、「お色気たっぷりのレコードジャケットに収められた和製インストルメンタル・ミュージック」という、キワモノ中のキワモノ・コレクション。

1960年代から70年代初期にかけて各レコード会社から無数にリリースされ、いつのまにか跡形もなく消えてしまった、「夜のムードを高める」ためのインスト・レコードという音楽ジャンルがあった。アルバム、シングル盤あわせて855枚! その表ジャケットはもちろん、裏ジャケ、表裏見開き(けっこうダブルジャケット仕様が多かった)、さらには歌詞・解説カードにオマケポスターまで、とにかくあるものすべてを撮影。画像数2660カットという、印刷本ではぜったいに不可能なコンプリート・アーカイブです!

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ROADSIDE LIBRARY vol.005
渋谷残酷劇場(PDFフォーマット)

プロのアーティストではなく、シロウトの手になる、だからこそ純粋な思いがこめられた血みどろの彫刻群。

これまでのロードサイド・ライブラリーと同じくPDF形式で全289ページ(833MB)。展覧会ではコラージュした壁画として展示した、もとの写真280点以上を高解像度で収録。もちろんコピープロテクトなし! そして同じく会場で常時上映中の日本、台湾、タイの動画3本も完全収録しています。DVD-R版については、最近ではもはや家にDVDスロットつきのパソコンがない!というかたもいらっしゃると思うので、パッケージ内には全内容をダウンロードできるQRコードも入れてます。

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ROADSIDE LIBRARY vol.004
TOKYO STYLE(PDFフォーマット)

書籍版では掲載できなかった別カットもほとんどすべて収録してあるので、これは我が家のフィルム収納箱そのものと言ってもいい

電子書籍版『TOKYO STYLE』の最大の特徴は「拡大」にある。キーボードで、あるいは指先でズームアップしてもらえれば、机の上のカセットテープの曲目リストや、本棚に詰め込まれた本の題名もかなりの確度で読み取ることができる。他人の生活を覗き見する楽しみが『TOKYO STYLE』の本質だとすれば、電書版の「拡大」とはその密やかな楽しみを倍加させる「覗き込み」の快感なのだ――どんなに高価で精巧な印刷でも、本のかたちではけっして得ることのできない。

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ROADSIDE LIBRARY vol.003
おんなのアルバム キャバレー・ベラミの踊り子たち(PDFフォーマット)

伝説のグランドキャバレー・ベラミ・・・そのステージを飾った踊り子、芸人たちの写真コレクション・アルバムがついに完成!

かつて日本一の石炭積み出し港だった北九州市若松で、華やかな夜を演出したグランドキャバレー・ベラミ。元従業員寮から発掘された営業用写真、およそ1400枚をすべて高解像度スキャンして掲載しました。データサイズ・約2ギガバイト! メガ・ボリュームのダウンロード版/USB版デジタル写真集です。
ベラミ30年間の歴史をたどる調査資料も完全掲載。さらに写真と共に発掘された当時の8ミリ映像が、動画ファイルとしてご覧いただけます。昭和のキャバレー世界をビジュアルで体感できる、これ以上の画像資料はどこにもないはず! マンボ、ジャズ、ボサノバ、サイケデリック・ロック・・・お好きな音楽をBGMに流しながら、たっぷりお楽しみください。

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ROADSIDE LIBRARY vol.002
LOVE HOTEL(PDFフォーマット)

――ラブホの夢は夜ひらく

新風営法などでいま絶滅の危機に瀕しつつある、遊びごころあふれるラブホテルのインテリアを探し歩き、関東・関西エリア全28軒で撮影した73室! これは「エロの昭和スタイル」だ。もはや存在しないホテル、部屋も数多く収められた貴重なデザイン遺産資料。『秘宝館』と同じく、書籍版よりも大幅にカット数を増やし、オリジナルのフィルム版をデジタル・リマスターした高解像度データで、ディテールの拡大もお楽しみください。
円形ベッド、鏡張りの壁や天井、虹色のシャギー・カーペット・・・日本人の血と吐息を桃色に染めあげる、禁断のインテリアデザイン・エレメントのほとんどすべてが、ここにある!

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ROADSIDE LIBRARY vol.001
秘宝館(PDFフォーマット)

――秘宝よ永遠に

1993年から2015年まで、20年間以上にわたって取材してきた秘宝館。北海道から九州嬉野まで11館の写真を網羅し、書籍版では未収録のカットを大幅に加えた全777ページ、オールカラーの巨大画像資料集。
すべてのカットが拡大に耐えられるよう、777ページページで全1.8ギガのメガ・サイズ電書! 通常の電子書籍よりもはるかに高解像度のデータで、気になるディテールもクローズアップ可能です。
1990年代の撮影はフィルムだったため、今回は掲載するすべてのカットをスキャンし直した「オリジナルからのデジタル・リマスター」。これより詳しい秘宝館の本は存在しません!

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捨てられないTシャツ

70枚のTシャツと、70とおりの物語。
あなたにも〈捨てられないTシャツ〉ありませんか? あるある! と思い浮かんだあなたも、あるかなあと思ったあなたにも読んでほしい。読めば誰もが心に思い当たる「なんだか捨てられないTシャツ」を70枚集めました。そのTシャツと写真に持ち主のエピソードを添えた、今一番おシャレでイケてる(?)“Tシャツ・カタログ"であるとともに、Tシャツという現代の〈戦闘服〉をめぐる“ファッション・ノンフィクション"でもある最強の1冊。 70名それぞれのTシャツにまつわるエピソードは、時に爆笑あり、涙あり、ものすんごーい共感あり……読み出したら止まらない面白さです。

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圏外編集者

編集に「術」なんてない。
珍スポット、独居老人、地方発ヒップホップ、路傍の現代詩、カラオケスナック……。ほかのメディアとはまったく違う視点から、「なんだかわからないけど、気になってしょうがないもの」を追い続ける都築響一が、なぜ、どうやって取材し、本を作ってきたのか。人の忠告なんて聞かず、自分の好奇心だけで道なき道を歩んできた編集者の言葉。
多数決で負ける子たちが、「オトナ」になれないオトナたちが、周回遅れのトップランナーたちが、僕に本をつくらせる。
編集を入り口に、「新しいことをしたい」すべてのひとの心を撃つ一冊。

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ROADSIDE BOOKS
書評2006-2014

こころがかゆいときに読んでください
「書評2006-2014」というサブタイトルのとおり、これは僕にとって『だれも買わない本は、だれかが買わなきゃならないんだ』(2008年)に続く、2冊めの書評集。ほぼ80冊分の書評というか、リポートが収められていて、巻末にはこれまで出してきた自分の本の(編集を担当した作品集などは除く)、ごく短い解題もつけてみた。
このなかの1冊でも2冊でも、みなさんの「こころの奥のかゆみ」をスッとさせてくれたら本望である。

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独居老人スタイル

あえて独居老人でいること。それは老いていくこの国で生きのびるための、きわめて有効なスタイルかもしれない。16人の魅力的な独居老人たちを取材・紹介する。
たとえば20代の読者にとって、50年後の人生は想像しにくいかもしれないけれど、あるのかないのかわからない「老後」のために、いまやりたいことを我慢するほどバカらしいことはない――「年取った若者たち」から、そういうスピリットのカケラだけでも受け取ってもらえたら、なによりうれしい。

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ヒップホップの詩人たち

いちばん刺激的な音楽は路上に落ちている――。
咆哮する現代詩人の肖像。その音楽はストリートに生まれ、東京のメディアを遠く離れた場所から、先鋭的で豊かな世界を作り続けている。さあ出かけよう、日常を抜け出して、魂の叫びに耳を澄ませて――。パイオニアからアンダーグラウンド、気鋭の若手まで、ロングインタビュー&多数のリリックを収録。孤高の言葉を刻むラッパー15人のすべて。

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東京右半分

2012年、東京右傾化宣言!
この都市の、クリエイティブなパワー・バランスは、いま確実に東=右半分に移動しつつある。右曲がりの東京見聞録!
576ページ、図版点数1300点、取材箇所108ヶ所!

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東京スナック飲みある記
ママさんボトル入ります!

東京がひとつの宇宙だとすれば、スナック街はひとつの銀河系だ。
酒がこぼれ、歌が流れ、今夜もたくさんの人生がはじけるだろう、場末のミルキーウェイ。 東京23区に、23のスナック街を見つけて飲み歩く旅。 チドリ足でお付き合いください!

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