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2019年05月22日 Vol.357
food & drink
Neverland Diner 二度と行けないあの店で 67『シンプリーのスペカツ』桑原圭(編集デザイナー)
私が育った福井県大野市の田舎町には2つの高校があった。いわゆる進学校とやんちゃな学校。高校時代、私は進学校に行き、仲のいい友達はほとんどやんちゃな学校に行った。当時はヤンキー全盛の時代、美しい田園風景が広がるこの田舎にも例外なくヤンキーはあちこちにいた。下校途中の農道では鬼ハンバリバリの自転車にまたがった先輩に出くわし、無駄にボンタンを買わされ、お疲れさまです!と社会人になってからも出したことのない大声を出していた。そんなごく普通の弱い高校生の時の話。もう20年以上も前のお店の記憶。
travel
圏外の街角から:キャバレーとシャッターと河童の街・八代
先月、熊本市現代美術館で開催中の大竹伸朗『ビル景』展を見に行った折り、一日早めに熊本入りして八代に泊まってきた。久しぶりにキャバレー白馬の健在ぶりを確かめつつ、こちらも久しぶりの不定期連載「圏外の街角から」で、八代のシャッター商店街を歩きまわってみたかったから。熊本空港でレンタカーを借りて、夕方八代のビジネスホテル着。午後8時の開店を待ちながら近所の居酒屋で腹をこしらえ、久しぶりのキャバレー白馬に入店。がらんとした店内のソファに腰を落ち着けると、ちょっと宮崎美子似の妙齢着物美人が「いらっしゃいませ~」と隣に座ってくれた。おしぼりでサッパリして、水割りを作ってもらってグビリ。あ~、落ち着く。
travel
Freestyle China 即興中華 始まりと究極が見える街・西川口(文・写真:吉井忍)
「西川口」がチャイナタウンのようになっていると聞いて、昨年からたびたび訪れていた。埼玉県川口市北西部にある、JR西川口駅周辺のことだ。かつての風俗街の印象を一新する勢いで多くの中華料理店が出現し、テレビや雑誌でも何度も紹介されているので、もう行ったよという方も多いと思う。この場所について書いてみようと考えたのは、店主さんたちの話がとても面白かったからだ。「中国人オンリー」で、「中国化」がすごい街と言われているものの、では一体どんな「中国人」がどんな気持ちでこの街に住み、店を構え、異国での人生を歩んでいるのか。今回は普段は店の奥にいるご主人たちが、仕事の合間を縫って教えてくれたストーリーを少しご紹介したいと思う。
art
波磨茜也香のおんなのこ散歩 第4回 貧乳と共に生きる
暖かくなって参りました、と言いたいところですがまだまだ寒い日が続きますね(4月中旬現在)。しかし、服を何層にも着重ねて防寒する必要は少しずつ無くなってきました。そんな季節が過ぎ去るとあっという間に梅雨が来て夏になります。夏までの季節の移り変わりは大変スピード感があり、ついていくのに毎度ヘトヘトですが、おんなのこ達の露出度も大変なスピード感を持って高まって行くので、ヘトヘトながらも彼女達の着こなしにいろんな意味で励まされつつ、自分は夏を迎えます。服装の露出が高まる季節が近づいてくると、ファッション雑誌などでは美しく肌見せをするためのダイエット特集ページや運動や食事、新作の下着の力を受けて胸やお尻をいかに良い形で夏本番までに維持し続けるか、なんて特集が組まれるわけです。
photography
なにげなく愛おしい街で――オカダキサラ新作写真集
2015年12月16日号「日々、常に」で特集したオカダキサラ。1988年生まれ、東京南葛西の団地に住み、美大と写真専門学校で学んだあと、不動産の写真を撮る会社に勤めながら、一眼レフに50ミリの標準レンズをつけて、東京中を歩きまわってはストリート・スナップを撮ってきた。2016年に最初の写真集『©TOKYO 全てのドアが開きます』を発表してから、3年ぶりとなる2冊目の自費出版写真集『©TOKYOはなぞのぶらりずむ』が4月にリリースされた。
photography
国ではない国を歩く――星野藍と未承認国家アブハジア
こちらは2018年11月7日号「夢は廃墟をかけめぐる」で特集した写真家・星野藍の写真展『未承認国家の肖像・アブハジア』が今週土曜からスタートする。「考えるよりも先に、足が動くタイプかもしれません。恐らく酷い放浪癖があります」と自称する彼女の、前回は共産圏の廃墟をまとめた写真展『共産主義が見た夢の痕』を紹介したが、今回フィーチャーされるのは「未承認国家」。ナゴルノ=カラバフ共和国、沿ドニエステル共和国といった、国際社会からいまだ独立国として承認されていない地域のことで、廃墟とともに星野さんが長く取り組んできたテーマである。
2019年05月15日 Vol.356
food & drink
Neverland Diner 二度と行けないあの店で 66『オリオン座の下にあったミヤマ』村上賢司(映画監督・テレビディレクター)
「映画が好きになったキッカケはなんですか?」。これが一番困る質問。質問した人は「父親と一緒に観た『ダンボ』に感動したから」とか、「浪人中にブラリと入った名画座で観た『仁義なき戦い』に勇気づけられたから」とかと、明確な作品名とシチュエーションが欲しいのだろう。しかし、そんなものはない。
photography
僕が鬼海弘雄になれなかったわけ
都心の病院の面会室は眩しいほどの陽射しが差し込んで、あっちのテーブルではパジャマの男たちが小声で密談しているし、隣ではものすごいハーネスに頭を固定されて微動だもしないおばあさんを、家族たちが取り囲んで楽しげにおしゃべりしてる。『PERSONA 最終章 2005―2018』を出してすぐ入院した鬼海弘雄さんは、パジャマ姿がむしろ自宅の起きぬけのよう。元気よく話す姿を見ていると、この面会室がやけにシュールな空間に思えてきた。ちなみに鬼海さんは十連休の終わりに無事退院されたので、ファンのみなさまはご安心されたし。ちょうど恵比寿の東京都写真美術館で展覧会『東京ポートレイト』が始まるタイミングで、筑摩書房のウェブマガジンで連載していた『東京右半分』のためにインタビューさせてもらったのが2011年。そのあとも立て続けに新刊が数冊出たり、展覧会があったりと活発に活動してきた鬼海さんが、この3月末に発表したのが『PERSONA 最終章 2005―2018』だ。
lifestyle
新連載! 西成ガギグゲゴ「七人の侍」1 番頭さん(写真・文:くまがいはるき)
ピカスペースの店長である気仙沼はるき(くまがいはるき)さんが、「店を切り盛りしながら、すごくおもしろい文章を書いてるから」と推薦してくれたのがケイタタさん。ピカスペースに出没する特濃常連客たちを描いた文章を読ませてもらったら、なるほどすごくおもしろい! これから数回にわたって、くまがいはるきさんによる『西成ガギグゲゴ』をお送りする。不思議なタイトルの由来はのちに明かされるかもしれないけれど、かつてウェブ上で発表したコレクションに、大幅に加筆していただくことになった。新世界や西成の人間模様をおもしろおかしく描いたものはいくらでもあるけれど、こんなふうに生活に寄り添った記録はなかなか読めないはず。日本でもたぶんあの場所でしか味わえない、甘く饐えた発酵臭に酔っていただけたらうれしい!
lifestyle
新連載! SNSの神々 第1回 アーケード商店街を愛する女(文:吉村智樹)
この連載では、SNSで作品や研究の成果を発表し、それによってカリスマ性を帯びる人々を紹介してゆきます。第1回目にご登場願うのは、名古屋にお住いの「あさみん」さん。「全国のアーケード商店街ばかりを旅している女性は、他にいないかもしれませんね」あさみんさんは、そう言います。あさみんさんは、「日本三大電気街」のひとつであり、下町情緒ただようアーケード商店街が横たわる「大須」で生まれ育ち、つい先日まで百貨店で販売員をしていた、ごく普通の女子です。しかしSNSの世界では、彼女はカリスマ・トラベラー。珍スポット、B級スポット、路上観察のたしなみがあるならば、あさみんさんの名を知らない人はいないでしょう。ブログ「BQ ~B-spot Explorer」やSNS、特にInstagramでの圧倒的な更新ぺースには、たじろがずにはいられません。
2019年05月08日 Vol.355
food & drink
Neverland Diner 二度と行けないあの店で 65『打ち上げ花火と水餃子』村上巨樹(ギタリスト)
それはミャンマーの山岳都市・タウンヂーでの話。半月もミャンマー国内を一人旅していた僕は、当然ながら毎日ミャンマー料理を食べていた。米粉を使った麺料理、土着のカレー、揚げた惣菜(日本で言う天ぷら)。美味しいのはもちろんのこと、日本で嗅いだことのない香辛料や出汁の匂いがエキゾチズムをくすぐった。そんな至福の食事も、連日連夜食べ続ければどうしても飽きてくる。禁断症状のように日本食が恋しくなった。それに拍車をかけたのは、油を大量に使うミャンマー流儀ゆえの胃もたれだった。さっぱりした浅漬けが食べたい。駅の立ち食いそばが食べたい。寿司が食べたい。
design
サーカスがいたころ
埼玉県東松山市、のどかな風景が広がる都幾川のほとりに建つ丸木美術館。正式名称を「原爆の図丸木美術館」というように、画家の丸木位里(いり)・俊(とし)夫妻が共同制作した『原爆の図』シリーズを常設展示する美術館である。すでに開館50年を超えて、いまも反戦・反原発など社会性を強く打ち出した企画展を開いている。アクセスがいい場所ではないけれど、その不便さがまた孤高の立ち位置を象徴しているようでもあり、熱心なファンに支えられて、公立美術館では実現できない先鋭的な展覧会を続けている。すでに告知でもお知らせしたとおり、4月頭から開催されているのが『サーカス博覧会』。18日には僕もギャラリー・トークをさせていただくので、その告知を兼ねて、今週は誌上展覧会にお連れしたい。
art
モンマルトルのロウブロウ・アート祭 2(文:アツコ・バルー)
パリ・モンマルトルの丘の麓にあるミュゼ・アル・サンピエールは本メルマガで何度か取り上げた、アウトサイダー・アート専門美術館。同じくパリで発行されているアウトサイダー/ロウブロウ・アート専門誌『HEY!』がキュレーションするグループ展『HEY! Modern Art & Pop Culture 』は2011年の第1回から数年おきに開催されていて、2013年の第2回、僕も見世物小屋絵看板コレクションで参加した2015年の第3回と続けて本メルマガで紹介してきた。その第4回となる『HEY! MODERN ART & POP CULTURE #4』がいま開催中。去年まで渋谷でオルタナティブなギャラリー「アツコバルー ATSUKOBAROUH arts drinks talk」を運営し、現在はヨーロッパに活動拠点を移したアツコ・バルーさんが、特に気になった数名のアーティストについて、じっくり書いてくれることになった。今回はその2回目。いま世界のいろんな路上で生まれているポップ・カルチャーの息吹、その強烈な口臭を堪能していただきたい!
travel
赤線酒場×ヤミ市酒場 ~盛り場のROADSIDERS~ 第6回 岩手県・盛岡市(文・写真:渡辺豪+フリート横田)
酒場には、過去の記憶が閉じ込められている。遊廓家・渡辺豪と路地徘徊家・フリート横田が、かつての赤線とヤミ市で呑み、過去から湧いてきた言の葉の海に身を沈める。第6回は、初の東北地方。戦災を免れた遊廓、あるいは大陸からの引揚者が創ったソウルフード、国鉄時代の飲み屋街の残っていると聞きつけた2人は矢も盾もたまらず、春まだ浅い東北・岩手県盛岡市へ。 (3月下旬某日)
travel
案山子X 55:明日香村稲渕かかしコンテスト(奈良)(写真・文:上迫愛)
こんにちは。上迫愛です。今回は奈良県高市郡明日香村稲渕のかかしコンテストを紹介します。石舞台古墳から約2キロの場所に、日本の棚田百選に選ばれた「稲渕の棚田」があります。毎年8月下旬頃から11月下旬頃まで、棚田のかかしロードに多くのかかしが立ち並びます。稲渕は棚田のオーナー制度があり、その活動の一環として地域おこしをしようとかかしコンテストが始まったそうです。かかしを作っているのは、棚田のオーナーと一般募集した人達。毎年50〜60体程が立ち並び、ジャンボかかしが話題になっています。コンテストのテーマは毎年変わり、私が訪れた2016年のテーマは「棚田 de オリンピック」。50体のかかしがコンテストにエントリーし、9月18日に開催された「彼岸花まつり」の来場者の投票で入賞者が決まったそうです。
2019年05月01日 Vol.354
food & drink
Neverland Diner 二度と行けないあの店で 64『1980年代前半、サイゼリヤ 稲毛駅前店』マキエマキ(自撮り熟女)
今でこそ、デートで行きたくない店の代名詞のようになってしまったサイゼリヤだが、1980年代前半、私が中学生〜高校生の頃のサイゼリヤは、まだ大掛かりなチェーン展開を始める前で、通っていた高校の最寄り、稲毛駅前のサイゼリヤは煙草とワインの匂いの篭る、千葉大学の学生御用達の店だった。店構えも、現在のようなファミレス形式ではなく、薄暗い、穴蔵のような店内に、藁に包まれた丸い形状が特徴だった、キャンティ・フィアスコの空き瓶がびっしりとディスプレイされた、大人の雰囲気を漂わせる店だった。
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墨汁の錬金術師
よほどインディーズ漫画に詳しいひとでないと、キクチヒロノリという名前にすぐ反応はできないかもしれない。1998年から2000年代の初めにかけて数冊の単行本を発表するが、その後ほとんど活動が知られないまま時が経ち、いま突然、あらたな作品集を発表。その刊行記念展が中野タコシェで開催されることになった。『アルケミカル・グラフィックス=錬金術の図像』というタイトルのとおり、だれも解読できない古代の象形文字で書かれた物語のようにも見える、呪術的なイメージの集積。それは過去の単行本で見ていたポップな作風とかけ離れて、これがどんなふうに、どんな人間によってつくられたのか興味をかき立てるのだが、キクチヒロノリ本人についてはほとんど資料がない。公式ウェブサイトもあることはあるが、最終更新が2011年で止まったまま。その謎めいたキャラクターが気になって、今回は茨城県在住のキクチさんと電話でお話することができた。
design
チェコ・デザイン100年の旅
チェコとデザインという言葉が僕の中で結びついたのは、1984年7月に渋谷パルコ・パート3で開催された『チェコスロバキア・キュビズム展 建築/家具/工芸の世界』だった(チェコスロバキアが現在のチェコとスロバキア共和国に分かれたのは1993年のこと)。それまでチェコがデザインという視点で頭に浮かんだことはなかったし、キュビズムが建築や家具や工芸にもあったことも知らなかった。35年前のパルコは、こんなに革新的でエレガントな展覧会もやっていたのだった・・・・・・。そんなことを思い出しながら名古屋駅から名鉄で東岡崎駅まで行って、バスに乗り換えて向かったのが岡崎市美術博物館。中央総合公園というものすごく広い公園の中にあって、マインドスケープ・ミュージアムなる微妙な愛称を持つこの美術館では、いま『チェコ・デザイン100年の旅』展が開催中。ここで僕は久しぶりにチェコ・キュビズム・デザインに再会することができた。
photography
ダークサイド・オブ・顔ハメ(文:スナック・アーバンのママ、写真:らんちゃん)
らんちゃんと出会ったのは「マニアフェスタ vol.2」だ。約100組のその道のおマニアさんたちが思い思いに熱量たっぷりに自分たちのマニア道をプレゼンしているなか、すらっとしたきれいなお姉さんのブースがあって、彼女が「顔ハメ姿をパネルの裏から撮るマニア」、らんちゃんだった。って、いまさらっと書いてみたけど、正直、意味わからないですよね?(笑) なんだか気になってしょうがないので、らんちゃんの暮らす京都でじっくりお話を聞いてきました。百聞は一見にしかずなので、らんちゃんからお借りした裏ハメ画像と共にお楽しみ下さい。
movie
はぐれAV劇場 28『痴漢』『誘惑』(文:大須蔵人)
今回は、一気に2つの作品を紹介する。というのもこれらの作品は、別個のものというよりも、それぞれが姉妹編というべき作品となっている。紹介するのは、いずれも1985年にスワンビデオからリリースされた、青木祐子主演の『痴漢』と『誘惑』という作品だ。当時、AVやピンク映画で活躍していた人気女優、青木祐子を起用した連作だ。しかし、なぜこの人気女優の主演作品が「はぐれAV」として紹介されるのか。それはこの2作を監督した人物にある。本作の監督は周防正行。今年の12月には新作『カツベン!』の公開が待たれる、言わずと知れた有名映画監督だ。
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カテゴリ別バックナンバー
BOOKS
ROADSIDE LIBRARY
天野裕氏 写真集『わたしたちがいたところ』
(PDFフォーマット)
ロードサイダーズではおなじみの写真家・天野裕氏による初の電子書籍。というか印刷版を含めて初めて一般に販売される作品集です。
本書は、定価10万円(税込み11万円)というかなり高価な一冊です。そして『わたしたちがいたところ』は完成された書籍ではなく、開かれた電子書籍です。購入していただいたあと、いまも旅を続けながら写真を撮り続ける天野裕氏のもとに新作が貯まった時点で、それを「2024年度の追加作品集」のようなかたちで、ご指定のメールアドレスまで送らせていただきます。
旅するごとに、だれかと出会いシャッターを押すごとに、読者のみなさんと一緒に拡がりつづける時間と空間の痕跡、残香、傷痕……そんなふうに『わたしたちがいたところ』とお付き合いいただけたらと願っています。
ROADSIDE LIBRARY vol.006
BED SIDE MUSIC――めくるめくお色気レコジャケ宇宙(PDFフォーマット)
稀代のレコード・コレクターでもある山口‘Gucci’佳宏氏が長年収集してきた、「お色気たっぷりのレコードジャケットに収められた和製インストルメンタル・ミュージック」という、キワモノ中のキワモノ・コレクション。
1960年代から70年代初期にかけて各レコード会社から無数にリリースされ、いつのまにか跡形もなく消えてしまった、「夜のムードを高める」ためのインスト・レコードという音楽ジャンルがあった。アルバム、シングル盤あわせて855枚! その表ジャケットはもちろん、裏ジャケ、表裏見開き(けっこうダブルジャケット仕様が多かった)、さらには歌詞・解説カードにオマケポスターまで、とにかくあるものすべてを撮影。画像数2660カットという、印刷本ではぜったいに不可能なコンプリート・アーカイブです!
ROADSIDE LIBRARY vol.005
渋谷残酷劇場(PDFフォーマット)
プロのアーティストではなく、シロウトの手になる、だからこそ純粋な思いがこめられた血みどろの彫刻群。
これまでのロードサイド・ライブラリーと同じくPDF形式で全289ページ(833MB)。展覧会ではコラージュした壁画として展示した、もとの写真280点以上を高解像度で収録。もちろんコピープロテクトなし! そして同じく会場で常時上映中の日本、台湾、タイの動画3本も完全収録しています。DVD-R版については、最近ではもはや家にDVDスロットつきのパソコンがない!というかたもいらっしゃると思うので、パッケージ内には全内容をダウンロードできるQRコードも入れてます。
ROADSIDE LIBRARY vol.004
TOKYO STYLE(PDFフォーマット)
書籍版では掲載できなかった別カットもほとんどすべて収録してあるので、これは我が家のフィルム収納箱そのものと言ってもいい
電子書籍版『TOKYO STYLE』の最大の特徴は「拡大」にある。キーボードで、あるいは指先でズームアップしてもらえれば、机の上のカセットテープの曲目リストや、本棚に詰め込まれた本の題名もかなりの確度で読み取ることができる。他人の生活を覗き見する楽しみが『TOKYO STYLE』の本質だとすれば、電書版の「拡大」とはその密やかな楽しみを倍加させる「覗き込み」の快感なのだ――どんなに高価で精巧な印刷でも、本のかたちではけっして得ることのできない。
ROADSIDE LIBRARY vol.003
おんなのアルバム キャバレー・ベラミの踊り子たち(PDFフォーマット)
伝説のグランドキャバレー・ベラミ・・・そのステージを飾った踊り子、芸人たちの写真コレクション・アルバムがついに完成!
かつて日本一の石炭積み出し港だった北九州市若松で、華やかな夜を演出したグランドキャバレー・ベラミ。元従業員寮から発掘された営業用写真、およそ1400枚をすべて高解像度スキャンして掲載しました。データサイズ・約2ギガバイト! メガ・ボリュームのダウンロード版/USB版デジタル写真集です。
ベラミ30年間の歴史をたどる調査資料も完全掲載。さらに写真と共に発掘された当時の8ミリ映像が、動画ファイルとしてご覧いただけます。昭和のキャバレー世界をビジュアルで体感できる、これ以上の画像資料はどこにもないはず! マンボ、ジャズ、ボサノバ、サイケデリック・ロック・・・お好きな音楽をBGMに流しながら、たっぷりお楽しみください。
ROADSIDE LIBRARY vol.002
LOVE HOTEL(PDFフォーマット)
――ラブホの夢は夜ひらく
新風営法などでいま絶滅の危機に瀕しつつある、遊びごころあふれるラブホテルのインテリアを探し歩き、関東・関西エリア全28軒で撮影した73室! これは「エロの昭和スタイル」だ。もはや存在しないホテル、部屋も数多く収められた貴重なデザイン遺産資料。『秘宝館』と同じく、書籍版よりも大幅にカット数を増やし、オリジナルのフィルム版をデジタル・リマスターした高解像度データで、ディテールの拡大もお楽しみください。
円形ベッド、鏡張りの壁や天井、虹色のシャギー・カーペット・・・日本人の血と吐息を桃色に染めあげる、禁断のインテリアデザイン・エレメントのほとんどすべてが、ここにある!
ROADSIDE LIBRARY vol.001
秘宝館(PDFフォーマット)
――秘宝よ永遠に
1993年から2015年まで、20年間以上にわたって取材してきた秘宝館。北海道から九州嬉野まで11館の写真を網羅し、書籍版では未収録のカットを大幅に加えた全777ページ、オールカラーの巨大画像資料集。
すべてのカットが拡大に耐えられるよう、777ページページで全1.8ギガのメガ・サイズ電書! 通常の電子書籍よりもはるかに高解像度のデータで、気になるディテールもクローズアップ可能です。
1990年代の撮影はフィルムだったため、今回は掲載するすべてのカットをスキャンし直した「オリジナルからのデジタル・リマスター」。これより詳しい秘宝館の本は存在しません!
捨てられないTシャツ
70枚のTシャツと、70とおりの物語。
あなたにも〈捨てられないTシャツ〉ありませんか? あるある! と思い浮かんだあなたも、あるかなあと思ったあなたにも読んでほしい。読めば誰もが心に思い当たる「なんだか捨てられないTシャツ」を70枚集めました。そのTシャツと写真に持ち主のエピソードを添えた、今一番おシャレでイケてる(?)“Tシャツ・カタログ"であるとともに、Tシャツという現代の〈戦闘服〉をめぐる“ファッション・ノンフィクション"でもある最強の1冊。 70名それぞれのTシャツにまつわるエピソードは、時に爆笑あり、涙あり、ものすんごーい共感あり……読み出したら止まらない面白さです。
圏外編集者
編集に「術」なんてない。
珍スポット、独居老人、地方発ヒップホップ、路傍の現代詩、カラオケスナック……。ほかのメディアとはまったく違う視点から、「なんだかわからないけど、気になってしょうがないもの」を追い続ける都築響一が、なぜ、どうやって取材し、本を作ってきたのか。人の忠告なんて聞かず、自分の好奇心だけで道なき道を歩んできた編集者の言葉。
多数決で負ける子たちが、「オトナ」になれないオトナたちが、周回遅れのトップランナーたちが、僕に本をつくらせる。
編集を入り口に、「新しいことをしたい」すべてのひとの心を撃つ一冊。
ROADSIDE BOOKS
書評2006-2014
こころがかゆいときに読んでください
「書評2006-2014」というサブタイトルのとおり、これは僕にとって『だれも買わない本は、だれかが買わなきゃならないんだ』(2008年)に続く、2冊めの書評集。ほぼ80冊分の書評というか、リポートが収められていて、巻末にはこれまで出してきた自分の本の(編集を担当した作品集などは除く)、ごく短い解題もつけてみた。
このなかの1冊でも2冊でも、みなさんの「こころの奥のかゆみ」をスッとさせてくれたら本望である。
独居老人スタイル
あえて独居老人でいること。それは老いていくこの国で生きのびるための、きわめて有効なスタイルかもしれない。16人の魅力的な独居老人たちを取材・紹介する。
たとえば20代の読者にとって、50年後の人生は想像しにくいかもしれないけれど、あるのかないのかわからない「老後」のために、いまやりたいことを我慢するほどバカらしいことはない――「年取った若者たち」から、そういうスピリットのカケラだけでも受け取ってもらえたら、なによりうれしい。
ヒップホップの詩人たち
いちばん刺激的な音楽は路上に落ちている――。
咆哮する現代詩人の肖像。その音楽はストリートに生まれ、東京のメディアを遠く離れた場所から、先鋭的で豊かな世界を作り続けている。さあ出かけよう、日常を抜け出して、魂の叫びに耳を澄ませて――。パイオニアからアンダーグラウンド、気鋭の若手まで、ロングインタビュー&多数のリリックを収録。孤高の言葉を刻むラッパー15人のすべて。
東京右半分
2012年、東京右傾化宣言!
この都市の、クリエイティブなパワー・バランスは、いま確実に東=右半分に移動しつつある。右曲がりの東京見聞録!
576ページ、図版点数1300点、取材箇所108ヶ所!