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2021年08月25日 Vol.466

art

彼らはメキシコになにを見つけたのか ――「メヒコの衝撃」@市原湖畔美術館

房総半島のほぼ真ん中、巨大な人工湖である高滝湖を臨む丘にある市原湖畔美術館。東京都心からクルマで行けばアクアラインを経由して1時間ちょっとだが、電車だとなかなか大変。アクセス的には難易度高めだが、本メルマガでは2017年04月26日号「房総の三日月」で取り上げ、同じ2017年には「ラップ・ミュージアム」展というヒップホップをフィーチャーした展覧会を開催したり。都心の大きな公立美術館とはちょっと異なるスタンスの、柔軟な企画がいつも気になるミュージアムだ。 その市原湖畔美術館で現在開催中なのが「メヒコの衝撃」展。よくあるメキシコ現代美術展かと思ったら、サブタイトルに「メキシコ独立200周年 メキシコ体験は日本の根底を揺さぶる」というふたつのサブタイトルがついている。これはつまりメキシコを訪れ滞在した体験が、みずからの制作への大きな影響だったり転機となったりした、日本人アーティストたちを集めたグループ展なのだった。

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movie

はぐれAV劇場 34 『監督ノート』 (文:大須蔵人)

今年の6月末から配信がスタートし、そのプロモーション方法も含めて前作にも引けを取らない大きな話題となった『全裸監督2』だが、もうご覧になった方も多いことだろう。 今回の目玉は、やはり一時市場シェアの40%ちかくを占めていた(本橋信宏『全裸監督』488頁)とまでいわれるダイヤモンド帝国の崩壊と、その凋落のなかで登場する乃木真梨子(後の村西とおるの妻)がどのように描かれるかというところだろう。原作のファンならば、どの部分を描いて、どういった脚色がなされているかという点を確認することも楽しみの一つだ。 僕も公開後すぐに鑑賞し、そのなかである場面にとても目がいってしまった。それはストリップの殿堂「浅草ロック座」でダイヤモンド映像の女優陣がショーをするというシークエンスなのだが、なぜそこが気になったかといえば、「あ、このビデオ持ってる」となったからだ。

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lifestyle

シブメグの人生小劇場 12  青春の『ドグラマグラ』 (写真・文:シブヤメグミ)

中学の同級生に、ドを付けたくなるヤンキー・サカイくんがいた。 ある日授業をサボったサカイくんは、技術科のミウラ先生の通勤バイクをいじってブンブンブンとエンジンを吹かし、全校生徒が窓から見守る中、校庭をブンブンブンと走り回った。見かねた教務主任が自分の車で追いかけてバイクを止めた。その日、私たち他の同学年の生徒は一日中自習。サカイくんはその間、ずっと叱られていた。最後に何か言うことあるだろ!言ってみろ!と、教務主任が怒鳴ったら、 「そのへんのバイクでやるよりもいいっしょ? それに俺、ミウラ先生のあのバイク乗ってみたかったんだよねー、すげーカッコいいからさー。ほんと、気持ちよかったです!」

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travel

Paradise Lost 二度と行けない珍日本紀行 29 京都2  山下清の、というより芦屋雁之助の裸の大将記念館

1980年に第1回が放送され、1997年まで17年間にわたるロングランとなった『裸の大将放浪記』シリーズ(関西テレビ制作)。主人公の設定はもちろん山下清だが、主演は芦屋雁之助。実際の山下清の放浪人生とはずいぶん異なる人情ストーリーだった。 番組の人気にあやかって京都の土産物販売会社が、京福電鉄嵐山駅から北に約1キロ、嵯峨野にあった木造家屋を改装して1994年に開館したのが「裸の大将記念館」。

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2021年08月18日 Vol.465

art

ポコラート記念展――世界は偶然なのか、必然なのか

秋葉原から上野に向かう、地下鉄末広町駅そばのアーツ千代田3331でいま「ポコラート世界展 偶然と、必然と、」が開催されている。僕が中学生だったころはここが隣の学区の錬成中学校だったが、それが人口減少で廃校になったあと、いま東京における現代美術の拠点のひとつになっているのはちょっと感慨深くもある。 アーツ千代田3331が2010年にオープンした当初から続けられている企画が「ポコラート(POCORART)」。今年の「偶然と、必然と、」はその10回目の記念展として、世界22ヶ国の作家50名による作品240点余が集められた、これまでのポコラートとは少々おもむきの異なる展覧会になっている。 そもそもポコラートとは Place of “Core + Relation ART” の略で、その意味は「障がいの有無に関わらず人々が出会い、相互に影響し合う場」なのだそう。

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movie

『ゆきゆきて、神軍』夏の神軍祭り 奥崎謙三遺品展!

1945年の太平洋戦争終戦から数えて76回目の終戦記念日をさきごろ迎えたばかりというタイミングで、いま吉祥寺アップリンクでは『ゆきゆきて、神軍』を連日上映中である。 「神軍平等兵」とみずから名乗った稀代の怪人・奥崎謙三の肩書は――元・陸軍軍人、バッテリー商、著述家、俳優、アナーキスト――と多岐に亘るが、その名を一躍世界にとどろかせたのがドキュメンタリー映画作家・原一男による『ゆきゆきて、神軍』だった。1987年に公開された、日本ドキュメンタリー映画史上に輝くこの傑作は、これまで何度となく再上映を重ねているが、原監督のスタッフによれば「いまも上映会を開くと、初めて観るといういひとが8割方なんです」という。これほどまでに特殊な一個人の記録でありながら、社会も時代も超えて迫ってくる存在のエネルギーが、観るものすべてを震わせるのだろうか。

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photography

ニュー・シャッター・パラダイス  02 さよならホーム (写真・文:オカダキサラ)

都心の駅では、日々たくさんの別れを見つけることができます。 電車を見送る親子、笑顔で手を振る学生、時間ギリギリまで見つめ合うカップル、握手を交わす男性たち、ハンカチで顔を覆いうずくまる女性… 駅構内で交わされるサヨナラの数は、私の一生分の経験をもってしても追いつきません。 人と人とが出会い、それぞれの時間を分け合い積み上げて、その先にあるのが「さようなら」です。 私は、最後のシーンにたまたま居合わせた通行人です。脚本で喩えるなら、起承転をすっとばして結末だけ見ているようなもので、登場人物の名前はもちろん、関係性も把握できていません。 それでも別れのシーンについ注目してしまいます。今まさにその人達の一章に、ピリオドが打たれようとしている特別な場面だからなのでしょう。 ホームでサヨナラを交わしている写真をまとめていて、別れの挨拶を面と向かってすることが、ここ最近少なくなっていることに気がつきました。

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travel

Paradise Lost 二度と行けない珍日本紀行 28 京都1  笑って歩いて京の都で駅前世界旅行

長引くコロナ禍で大変なことになっている京都の観光業界。つねに高止まりだったホテルの宿泊費は軒並み半分以下になって、こちらはありがたいが。 ついさきごろ、6月30日には京都駅前にそびえる京都タワーの大浴場が、新型コロナウィルスで利用客激減のため営業終了というニュースが大きく報道された。かつては早朝から営業していた大浴場。夜行バスで京都駅に着いたエコノミー・トラベラーのオアシスだったのを、懐かしく思い出すひともいるのではないか。

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2021年08月11日 Vol.464

art

前川千帆展――カワイイの奥にあるなにか

今年5月19日号で「虎よ逃げろ! ――大・タイガー立石展」を紹介した千葉市美術館で、いま「平木コレクションによる 前川千帆展」が開催中だ。 僕は不勉強で前川千帆という名前すら知らなかったが、展覧会サイトの説明によれば「恩地孝四郎・平塚運一とともに「御三家」と称された、近代日本を代表する創作版画家」なのだそう。恩地孝四郎はもちろん好きでいたし、平塚運一は長野の須坂版画美術館・平塚運一美術館で観た、とりわけワシントンDCで暮らした30年以上の時期につくられたアメリカ時代の作品に魅了された。なのでフライヤーに載っている作品も可愛らしかったし、観ておこうかぐらいの軽い気持ちで展覧会に足を運んだら、予想外に充実した内容にびっくり。すぐに取材させていただくことにした。一部展示替えを含んだ前・後期で9月20日までの展覧会。こんな時期ではあるけれど、機会があればぜひ美術館でご覧いただきたい。

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lifestyle

シブメグの人生小劇場 11  私のいつものお気に入り (写真・文:シブヤメグミ)

突然ですが、ほんとに突然の出来事があって入院して手術しました。 人生いろんなことが起きるなあとぼんやり思いつつ、連絡して謝罪して御礼してを一日中やってたら疲れ果てて眠りこけてた。そしてきっと普通は真っ先に連絡するであろう母親になんにも言ってなかったことを思い出し、慌てて連絡をした。

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photography

妄想ホテル room:005  誰もが曖昧なまま生きている (写真・文:フクサコアヤコ)

梅雨が明けた。 今年は毎日雨が続く梅雨らしい季節だったと思う。そんな中オリンピックを控えた東京では4度目の緊急事態宣言が発令された。 飲食店には時間短縮もしくは休業が要請され、私も7月後半に予定していたイベントの中止を余儀なくされた。 そのイベントとは私が主宰を務めるPhoto’sGateという団体で定期的に行っている写真交流会のことである。 Photo’sGateの写真交流会は写真を撮る人、撮られる人、写真を使って何かしたい人がゆるく集まって交流する会で、もう10年近く続いている(現在は不定期開催)。

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lifestyle

蒲田リハビリ日記 第15回  失業見聞録 2021夏 (写真・文:リーサル・ウエポン金本)

血管障害でボロボロになった身体を抱え、これからどう生きてゆこうかと考える。今年53歳になる俺は、生涯を通じて「怪しく胡散臭い人や物事」を追求してきた。低次元の人や物事に偏ってしまったのは、俺自身の知的能力がひどく劣っているからだろう。スラム団地で生まれ育ち、焼肉屋とパチンコ屋に囲まれ、落ちこぼれとして小中高時代(中3二学期の内申書は「国語2」以外オール1)を過ごし、18歳上京後、日雇い労働者、クズネタ放送作家見習い、エロ本編集部アルバイト、悪趣味雑誌『GON!』の末席ライター、ブラック零細企業のコピーライターやダイレクトマーケター、低層貧民街の飲食店や非ヌキ系整体院の店舗開発と、世の中の最下層ラインを這うように生きてきたのだから。

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2021年08月04日 Vol.463

art

はたよしことボーダレス・アートミュージアムNO-MA

京都駅から東海道山陽本線の新快速で40分足らず、城下町の風情が色濃く残る近江八幡のボーダレス・アートミュージアムNO-MAで「ボーダレスの証明 はたよしこという衝動」が開催中だ。 アウトサイダー・アート/アール・ブリュットと現代美術のシームレスな交感を展覧会というかたちで模索してきたNO-MAは、これまでメルマガでも何度か取り上げてきた。昭和初期の町屋をリノベーションしたNO-MAが開館したのは2004年、はたよしこさんはその開館当時から2019年まで、NO-MAのアートディレクターとして多くの展覧会を企画してきた。ひとりの絵本作家が障害者の創作活動と出会い、NO-MAというユニークなハコを舞台に提示してきた、アートにおける障害と健常とのボーダーを崩す試み。その30年以上にわたる歩みを振り返るのがこの展覧会だ。

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photography

新連載! ニュー・シャッター・パラダイス  01 ホームレストラン (写真・文:オカダキサラ)

ロードサイダーズではすでにおなじみ、東京の何気ない、でも思わず二度見せずにはいられない瞬間を切り取り続けるスナップシューター、オカダキサラ。コロナ禍にもめげず活発に動き回る彼女の新連載が始まります! これから隔週ペースでおおくりする「ニュー・シャッター・パラダイス」。名作「ニュー・シネマ・パラダイス」最後の連続キス・シーンのように、毎回ひとつのテーマを決めて、新作と膨大なストックからリミックス。バラバラの場面の隙間から、いつのまにか浮かび上がる写真物語をお楽しみください!

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design

私の特別な人を編んでください! ――編み物☆堀ノ内の「肖像編み物」 最終回 シロクマと犬/山本一力(作家) (文:山本一力/写真:久富健太郎/聞き書き:川上雅乃)

【編み物☆堀ノ内よりお客様のご紹介】 最終回のお客様は作家の山本一力さんです。高校を卒業して旅行の企画や添乗、広告営業や制作、雑誌の編集、デザイン事務所やビデオ制作会社の経営など10数回転職したのち46歳で作家になろうと決め、新人賞の応募原稿を書き始めました。 そこから7年後の2002年、53歳11か月で時代小説『あかね空』(文藝春秋)で直木賞を受賞。19年経った今も時代小説や歴史小説、エッセイに新聞の悩み相談までガシガシ執筆を続けてます。そんな山本さんは僕の20年来の恩人で、いちばん最初に編み物を注文してくださったひとでもあります。

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travel

Paradise Lost 二度と行けない珍日本紀行 27 大阪3  パンダからタヌキまで400体! 総額10億円! 盗まれないうちに岸和田へ急げ

『珍日本紀行』に関していちばんよく聞かれるのが「どうやって珍スポットを見つけたんですか?」という当然の質問で、クルマにありったけのカメラとフィルムを積んで日本中の下道を走り回っていた1990年代前半には、インターネットなんて便利なものは普及してなかったので、「珍スポ・ガイド」なんてホームページを見るわけにもいかず。それどころか携帯電話もアナログ時代でたいして役に立たず。結局、いちばん役に立ったのは電柱にくっついてる「純金大仏、あと5キロ!」なんていう看板だったし、あとは駅の観光案内所やホテルのフロント脇のパンフレット・コーナー。それに『るるぶ』で、これは全国すべての『るるぶ』を家に揃えていた。大阪・岸和田の東洋剥製博物館は、たしか『るるぶ』の小さな記事で見つけたと思うが、もう25年以上前のことなので、記憶が定かではない。 どちらにしろ、たいして期待もせずに道路地図を見ながら博物館を目指し(もちろんgoogle mapなんてなかったし、カーナビも出たばかりで手が届かなかった)、探し当てた建物はおよそ「博物館」という単語にはふさわしくない……ただの商店みたいな外観だったので、さらに期待値を落としつつ、恐る恐るガラス戸を開けてみると……いきなり岸和田のハッピを羽織ってだんじりを引くタヌキの剥製がお出迎え。うれしい驚きに頬が緩んだのを覚えている。

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BOOKS

ROADSIDE LIBRARY
天野裕氏 写真集『わたしたちがいたところ』
(PDFフォーマット)

ロードサイダーズではおなじみの写真家・天野裕氏による初の電子書籍。というか印刷版を含めて初めて一般に販売される作品集です。

本書は、定価10万円(税込み11万円)というかなり高価な一冊です。そして『わたしたちがいたところ』は完成された書籍ではなく、開かれた電子書籍です。購入していただいたあと、いまも旅を続けながら写真を撮り続ける天野裕氏のもとに新作が貯まった時点で、それを「2024年度の追加作品集」のようなかたちで、ご指定のメールアドレスまで送らせていただきます。

旅するごとに、だれかと出会いシャッターを押すごとに、読者のみなさんと一緒に拡がりつづける時間と空間の痕跡、残香、傷痕……そんなふうに『わたしたちがいたところ』とお付き合いいただけたらと願っています。

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ROADSIDE LIBRARY vol.006
BED SIDE MUSIC――めくるめくお色気レコジャケ宇宙(PDFフォーマット)

稀代のレコード・コレクターでもある山口‘Gucci’佳宏氏が長年収集してきた、「お色気たっぷりのレコードジャケットに収められた和製インストルメンタル・ミュージック」という、キワモノ中のキワモノ・コレクション。

1960年代から70年代初期にかけて各レコード会社から無数にリリースされ、いつのまにか跡形もなく消えてしまった、「夜のムードを高める」ためのインスト・レコードという音楽ジャンルがあった。アルバム、シングル盤あわせて855枚! その表ジャケットはもちろん、裏ジャケ、表裏見開き(けっこうダブルジャケット仕様が多かった)、さらには歌詞・解説カードにオマケポスターまで、とにかくあるものすべてを撮影。画像数2660カットという、印刷本ではぜったいに不可能なコンプリート・アーカイブです!

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ROADSIDE LIBRARY vol.005
渋谷残酷劇場(PDFフォーマット)

プロのアーティストではなく、シロウトの手になる、だからこそ純粋な思いがこめられた血みどろの彫刻群。

これまでのロードサイド・ライブラリーと同じくPDF形式で全289ページ(833MB)。展覧会ではコラージュした壁画として展示した、もとの写真280点以上を高解像度で収録。もちろんコピープロテクトなし! そして同じく会場で常時上映中の日本、台湾、タイの動画3本も完全収録しています。DVD-R版については、最近ではもはや家にDVDスロットつきのパソコンがない!というかたもいらっしゃると思うので、パッケージ内には全内容をダウンロードできるQRコードも入れてます。

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ROADSIDE LIBRARY vol.004
TOKYO STYLE(PDFフォーマット)

書籍版では掲載できなかった別カットもほとんどすべて収録してあるので、これは我が家のフィルム収納箱そのものと言ってもいい

電子書籍版『TOKYO STYLE』の最大の特徴は「拡大」にある。キーボードで、あるいは指先でズームアップしてもらえれば、机の上のカセットテープの曲目リストや、本棚に詰め込まれた本の題名もかなりの確度で読み取ることができる。他人の生活を覗き見する楽しみが『TOKYO STYLE』の本質だとすれば、電書版の「拡大」とはその密やかな楽しみを倍加させる「覗き込み」の快感なのだ――どんなに高価で精巧な印刷でも、本のかたちではけっして得ることのできない。

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ROADSIDE LIBRARY vol.003
おんなのアルバム キャバレー・ベラミの踊り子たち(PDFフォーマット)

伝説のグランドキャバレー・ベラミ・・・そのステージを飾った踊り子、芸人たちの写真コレクション・アルバムがついに完成!

かつて日本一の石炭積み出し港だった北九州市若松で、華やかな夜を演出したグランドキャバレー・ベラミ。元従業員寮から発掘された営業用写真、およそ1400枚をすべて高解像度スキャンして掲載しました。データサイズ・約2ギガバイト! メガ・ボリュームのダウンロード版/USB版デジタル写真集です。
ベラミ30年間の歴史をたどる調査資料も完全掲載。さらに写真と共に発掘された当時の8ミリ映像が、動画ファイルとしてご覧いただけます。昭和のキャバレー世界をビジュアルで体感できる、これ以上の画像資料はどこにもないはず! マンボ、ジャズ、ボサノバ、サイケデリック・ロック・・・お好きな音楽をBGMに流しながら、たっぷりお楽しみください。

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ROADSIDE LIBRARY vol.002
LOVE HOTEL(PDFフォーマット)

――ラブホの夢は夜ひらく

新風営法などでいま絶滅の危機に瀕しつつある、遊びごころあふれるラブホテルのインテリアを探し歩き、関東・関西エリア全28軒で撮影した73室! これは「エロの昭和スタイル」だ。もはや存在しないホテル、部屋も数多く収められた貴重なデザイン遺産資料。『秘宝館』と同じく、書籍版よりも大幅にカット数を増やし、オリジナルのフィルム版をデジタル・リマスターした高解像度データで、ディテールの拡大もお楽しみください。
円形ベッド、鏡張りの壁や天井、虹色のシャギー・カーペット・・・日本人の血と吐息を桃色に染めあげる、禁断のインテリアデザイン・エレメントのほとんどすべてが、ここにある!

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ROADSIDE LIBRARY vol.001
秘宝館(PDFフォーマット)

――秘宝よ永遠に

1993年から2015年まで、20年間以上にわたって取材してきた秘宝館。北海道から九州嬉野まで11館の写真を網羅し、書籍版では未収録のカットを大幅に加えた全777ページ、オールカラーの巨大画像資料集。
すべてのカットが拡大に耐えられるよう、777ページページで全1.8ギガのメガ・サイズ電書! 通常の電子書籍よりもはるかに高解像度のデータで、気になるディテールもクローズアップ可能です。
1990年代の撮影はフィルムだったため、今回は掲載するすべてのカットをスキャンし直した「オリジナルからのデジタル・リマスター」。これより詳しい秘宝館の本は存在しません!

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捨てられないTシャツ

70枚のTシャツと、70とおりの物語。
あなたにも〈捨てられないTシャツ〉ありませんか? あるある! と思い浮かんだあなたも、あるかなあと思ったあなたにも読んでほしい。読めば誰もが心に思い当たる「なんだか捨てられないTシャツ」を70枚集めました。そのTシャツと写真に持ち主のエピソードを添えた、今一番おシャレでイケてる(?)“Tシャツ・カタログ"であるとともに、Tシャツという現代の〈戦闘服〉をめぐる“ファッション・ノンフィクション"でもある最強の1冊。 70名それぞれのTシャツにまつわるエピソードは、時に爆笑あり、涙あり、ものすんごーい共感あり……読み出したら止まらない面白さです。

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圏外編集者

編集に「術」なんてない。
珍スポット、独居老人、地方発ヒップホップ、路傍の現代詩、カラオケスナック……。ほかのメディアとはまったく違う視点から、「なんだかわからないけど、気になってしょうがないもの」を追い続ける都築響一が、なぜ、どうやって取材し、本を作ってきたのか。人の忠告なんて聞かず、自分の好奇心だけで道なき道を歩んできた編集者の言葉。
多数決で負ける子たちが、「オトナ」になれないオトナたちが、周回遅れのトップランナーたちが、僕に本をつくらせる。
編集を入り口に、「新しいことをしたい」すべてのひとの心を撃つ一冊。

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ROADSIDE BOOKS
書評2006-2014

こころがかゆいときに読んでください
「書評2006-2014」というサブタイトルのとおり、これは僕にとって『だれも買わない本は、だれかが買わなきゃならないんだ』(2008年)に続く、2冊めの書評集。ほぼ80冊分の書評というか、リポートが収められていて、巻末にはこれまで出してきた自分の本の(編集を担当した作品集などは除く)、ごく短い解題もつけてみた。
このなかの1冊でも2冊でも、みなさんの「こころの奥のかゆみ」をスッとさせてくれたら本望である。

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独居老人スタイル

あえて独居老人でいること。それは老いていくこの国で生きのびるための、きわめて有効なスタイルかもしれない。16人の魅力的な独居老人たちを取材・紹介する。
たとえば20代の読者にとって、50年後の人生は想像しにくいかもしれないけれど、あるのかないのかわからない「老後」のために、いまやりたいことを我慢するほどバカらしいことはない――「年取った若者たち」から、そういうスピリットのカケラだけでも受け取ってもらえたら、なによりうれしい。

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ヒップホップの詩人たち

いちばん刺激的な音楽は路上に落ちている――。
咆哮する現代詩人の肖像。その音楽はストリートに生まれ、東京のメディアを遠く離れた場所から、先鋭的で豊かな世界を作り続けている。さあ出かけよう、日常を抜け出して、魂の叫びに耳を澄ませて――。パイオニアからアンダーグラウンド、気鋭の若手まで、ロングインタビュー&多数のリリックを収録。孤高の言葉を刻むラッパー15人のすべて。

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東京右半分

2012年、東京右傾化宣言!
この都市の、クリエイティブなパワー・バランスは、いま確実に東=右半分に移動しつつある。右曲がりの東京見聞録!
576ページ、図版点数1300点、取材箇所108ヶ所!

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東京スナック飲みある記
ママさんボトル入ります!

東京がひとつの宇宙だとすれば、スナック街はひとつの銀河系だ。
酒がこぼれ、歌が流れ、今夜もたくさんの人生がはじけるだろう、場末のミルキーウェイ。 東京23区に、23のスナック街を見つけて飲み歩く旅。 チドリ足でお付き合いください!

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