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2023年07月26日 Vol.558

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中華街を行ったり来たり  03 サムヨート駅からオンアン運河あたり

ロードサイダーズ・ウィークリーを始めた2012年、消えゆくバンコクらしいバンコクを巡り歩く「マイ・フェバリット・オールド・バンコク」という連続記事を掲載した。もともとはそのさらに6年前、バンコク週報という日本語週刊新聞に半年ほど連載した企画を再構成したもので、その冒頭にこんなことを書いた――

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Freestyle China 即興中華  路上の明るい白い世界:写真家・馮立(フェン・リ) | 写真:馮立、李弋迪(ギャラリー内部など一部) / 文:吉井忍

中国の写真家による二人展「閃境劇場(せんきょうげきじょう)」を鑑賞する機会をいただいた。場所は東京・新宿御苑の写真専門ギャラリー、Place M。参加アーティストは昨年本誌でも紹介した魏子涵(ギシカン)さん、そしてもう一方が成都市出身の馮立(フェン・リ)さん。魏さんは2022年に動物を写した写真展「情動の匂い」を東京で開催しており、今回の展示もその流れを汲んで動物をテーマにした構成となっていた。

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小松葉月「あらいぐまと登る」

もう会期が終了してしまった展覧会で申し訳ないが、7月6日から16日まで渋谷のRoom_412 で開催された小松葉月個展「あらいぐまと登る」に行ってきた。いま再開発でぐちゃぐちゃになっている渋谷駅南口、桜丘町の奥まった古いビルにある小さなギャラリーでの短い個展。見逃してしまったひとが大半だと思うので、ここで報告しておきたい。 小松葉月(こまつ・はづき)と出会ったのは2014年の川崎市岡本太郎美術館。岡本太郎現代芸術賞で特別賞を受賞したインスタレーション《果たし状》だった。

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妄想芸術劇場 #05 MR. スパーク

これまでご紹介してきた伝説的な投稿イラスト職人と同じく、1990年代からおよそ10年近くにわたってハイ・レベルの作品を投稿しつづけてきた投稿イラスト初期のスター。それがMR.スパークである。 もしかしたらプロの挿絵画家ではないかと想像したくなってくるほどの、完璧なテクニック。そして技術に裏打ちされた、昭和の時代感覚を前面に表出した画面構成。エロ・イラストと言うよりも「艶笑漫画」、あるいは「きいちのぬりえ」のオトナ版と呼んでみたい、そんな古風なテイストがどの作品にも色濃く漂っている。いったいこのひとは、何歳ぐらいなのだろうか。昭和の、それも高度成長期に青春を送ったベテランなのか、それとも丸尾末広のごとく、アナクロニズムのうちに前衛を見るアーティストなのか。

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2023年07月19日 Vol.557

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中華街を行ったり来たり  02 タイムマシンにおねがい

バンコクの観光客がいちどは訪れるチャイナタウン。メインストリートのヤワラート・ロードができたのが1892年なので、まだ130年ほどの歴史しかないのに東南アジア最大級に成長したチャイナタウン。ショッピングやグルメに熱中するひとがこれだけ大勢いて、でも街のあちこちが再開発に揺れ、伝統的なライフスタイルが消えつつあることには目を向けてもらえないチャイナタウンをめぐるシリーズ。2回目となる今週は「そもそもバンコクのチャイナタウンはどうしてできたのか」、その歴史をおさらいしてみたい。

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新連載! スリープウォーキング・チャイナ

2、3年前、たぶんだれかから教えてもらって「無常くん(副書記)@mujo_kun」というTwitterアカウントをフォローするようになった。そこにはワケのわからない、しかしエネルギーだけは溢れまくった中国発のTikTok動画が張られていた。政治や経済ばかりの、それもおもにネガティブな中国情報とはまったく異質の、見たことのない、でも明らかに「いまそこで起きている」リアルが満ちていた。なんなんだろう、このひと! ロードサイダーズで「中国珍奇遊園地紀行」を長く連載してくれている(もう33回!)関上武司さんが無常くんと知り合いとわかって聞いてみると、無常くんは札幌在住の中国文化研究者とのこと。

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ROADSIDE CHINA  中国珍奇遊園地紀行 特別編  無常くんとの中華地獄ナイトと珍接待 (写真・文:関上武司)

2023年7月に無常くんこと大谷亨さんが『中国の死神』という書籍を出版することになりました。おめでとうございます! 無常くんについては都築編集長がステキなインタビュー記事で紹介しているはずですが、先日、中国での就労前の無常くんとイベントを開催、サプライズだらけの珍接待をしたので報告したいと思います。 現在、無常くんのツイッターのアカウントのプロフィールは無常党党員募集中(フォロー=入党とみなすっ)!!と書かれています。私は彼がツイッターを始めた2020年の時点で相互フォローをしていたので、最古参の無常党党員ということになります。

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ニュー・シャッター・パラダイス 48  夏の夢 (写真・文:オカダキサラ)

夏がやってきてしまいました。 我が家にはクーラーをつける習慣がなく、夏は窓を開けて自然風で過ごすか、扇風機をつけるかでこの季節を凌いでいます。 節約やエコのためというよりかは、クーラーを使う習慣がないのです。 身体中から吹き出す汗に不快感を覚えながらも、窓から入り込む風を頼りに、毎年暑さを耐え忍んでいます。 高齢者枠に入る家族と自分の健康を守るためにも、今年こそはクーラーを習慣化せねば…と考えてはいるものの、なぜか行動に移せず、もう7月も下旬に差し掛かろうとしています。

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妄想芸術劇場 #04 TOSHI

「ぴんから体操」「クッピィ」に続いてお送りする投稿イラスト・シリーズは、「TOSHI」をお送りする。 やはり創刊当初の1990年代初期からの常連投稿者であるTOSHI。ぴんから体操やクッピィほど投稿量は多くないが、しかしコンスタントに質の高い作品を、現在にいたるまで送りつづけてくれている。 最初期の数年はフラットな漫画ふうのタッチだったが、90年代なかごろから急に、めきめきとTOSHIは絵画的な技術を上達させてきたようだ。さまざまな責めに耐え、苦痛に涙する巨乳少女たちのクリアーな表情と、ぼかされた背景。それはソフトフォーカスの美人画を見るようでもある。

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2023年07月12日 Vol.556

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中華街を行ったり来たり  01 チャイナタウンという、もうひとつのバンコク

今年5月、コロナ禍が明けて初めてのバンコクに行ってきた。滞在は2週間。それだけあったらふだんは何都市か回っているところだが、今回はバンコク、それもチャイナタウンだけにへばりついて、連日40度近い猛暑のなかをひたすら歩きまわってきた。 現在のバンコク観光の中心はサイアムからスクンビットにかけての東側エリア。でもチープなお土産ショッピングに屋台飯、フカヒレなど高級中華料理を手ごろな値段で楽しみに、西側のチャイナタウンを訪れたひともたくさんいるだろう。

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地の橋、人の橋 ――イラン定住旅行記  02 ショジャエ家の人びと  写真・文:ERIKO(定住旅行家・モデル)

初めてイランを訪れた2018年は、国内3箇所に滞在した。首都のテヘラン、ゾロアスター教発祥地のヤズド、イラク国境近くのホラマバード。山、砂漠、森、乾燥、暑さ、湿気と土地によって多様な顔を見せるこの国を体感して、どこまでも深いイランを覗き込んだ気がした。 滞在した期間は、ちょうど春の3月~4月にかけての2ヶ月。3月後半はテヘランに滞在し、イランのお正月「ノールーズ」を迎えた。標高1,500m地点にあるテヘランは、冬の寒さを引きずりながらも春の声が聞こえはじめていた。 ノールーズはテヘラン市内に暮らすショジャエイ家と過ごすことになった。彼らの家はバナックという地区にあり、東京でいうオフィスがひしめく品川のようなエリアだ。入り口は高く厚い門に閉ざされていて、外からは家があるのかすらわからない。ショジャエイ家を紹介してくれた日本に暮らすイラン人のアミンに連れられて敷地に入ると、大きな池を携えた立派な一軒家があった。

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once upon a time~もうひとつのカリフォルニア・ドリーミン 08  ビルマ  ブルース・オズボーン(写真家)

ネパールに1か月半滞在後、飛行機でカトマンズを出発。ビルマのラングーンに到着した。当時(1977)は、ビルマ滞在の観光ビザは7日間だったから、今までに比べるとけっこう慌ただしい旅だ。 「地元で使うkyat(チャット)という通貨の為替レートが良くないから、入国前には空港の免税店でジョニーウォーカーレッドとタバコを購入するといい!」というアドバイスをほかの旅行者から聞いていたので、空港の税関でウイスキーとタバコを購入。その理由が分かったのは空港を出た直後のこと。ウィスキーとタバコを闇値で購入する人が近づいてきてすんなり交渉成立。おかげで、ビルマ滞在中の資金が捻出できた。

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妄想ホテル room:028  旅する写真。砂漠へと続く物語 (写真・文:フクサコアヤコ)

今回は旅する写真について書く。旅をするのは私ではない。写真である。 地球規模の災禍も収縮の兆しを見せ、人も物も再び動き出した世界。 街を歩けばそこここで見かける外国人観光客にインバウンドの戻りを感じ、SNSではちらほらと旅行の投稿を目にする日々。気づかないふりをして抑え込んでいた私の中の旅行欲がむずむずと騒ぎだすのを感じていた。 そんな中、私の写真を旅に連れていきたいという申し出があった。行先は砂漠。 この夏、どこかに行きたくてむずむずしている本人を差し置いて、私の写真だけが海を渡って砂漠へと旅に出るようである。 「ようである」と書いたのは、すでに写真は私の手を離れ、旅の準備に入っているからである。これからどうなるのかは写真が持つ自らの運命次第。

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吉岡里奈『カストリ名所十景』@吉原カストリ書房

すでに熱心なファンはチェック済みだろう、いま吉原のカストリ書房で吉岡里奈の個展『カストリ名所十景』が開催中だ(7月16日まで)。そして今回の展覧会が、カストリ書房の現店舗での最後の展示となる。 カストリ書房はもともと店主の渡辺豪さんが(ロードサイダーズではフリート横田さんとの連載「赤線酒場x闇市酒場」でもおなじみ)、かつて国内全域に偏在した娼街(遊廓、赤線など)の歴史取材で得た成果を発表するべく設立された個人出版社。

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妄想芸術劇場 #03 クッピイ

1990年の『ニャン2倶楽部』、そして93年の『ニャン2倶楽部Z』創刊当初から設けられてきた投稿イラスト・ページ。先週まで前後編で紹介した「ぴんから体操」をはじめとして、これまで数々の名物投稿者を生み出してきた。そのなかでも「クッピイ」氏は1990年のニャン2創刊時から投稿を開始し、現在は追い切れていないけれど2010年代前半までは確実に継続していた常連投稿者である。20年以上にわたって、ほとんど途切れることなく毎月複数枚の作品を送りつづけてきたという、その驚異的な継続性と投稿量。「伝説」と呼ぶに、これほどふさわしい投稿アーティストがいるだろうか。

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2023年07月05日 Vol.555

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中園孔二のソウルメイト

ロードサイダーズでは2021年7月21日号「いのくまさんとニューヨーク散歩」で訪れた丸亀市猪熊弦一郎現代美術館で、いま「中園孔二 ソウルメイト」展が開催中だ。すでにさまざまなリポートがネットに上がっているので、ご覧になったかたもいらっしゃるだろう。 中園孔二(こうじ 本名・晃二)は1989年生まれ。2012年に東京藝術大学を卒業し、その翌年「中園孔二展」(小山登美夫ギャラリー・東京)で作家デビュー。そしていまからちょうど8年前の2015年7月、香川の海で消息不明となり他界、25年の短い生涯だった。

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川の流れのように | 写真:川(荒川晋作/関川徳之)・インタビュー:ロードサイダーズ配信チーム

神田駅前のごみごみした飲食街の片隅に店を開く「手と花(TETOKA)」。ギャラリー&カフェという業態自体が街の雰囲気から浮き立っているけれど、訪れてみれば妙に街並みになじんでもいる。「手と花」は日々の飲食営業とともに、店内の壁面を使った作品展示をつづけていて、これもまたギャラリー&カフェという語感よりもかなりアンダーグラウンドの香りが漂う、もちろん神田の酔っ払いサラリーマンともぜんぜん異質のラインナップで僕らを楽しませてくれてきた。実はロードサイダーズの配信チームとも縁が深い「手と花」。先週末から京都と金沢のスケートボーダー兼写真家が組んだプロジェクト「川」の展覧会が始まっている。

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ニュー・シャッター・パラダイス 47  無償の条件 (写真・文:オカダキサラ)

恥ずかしながら、学生時代は試食をするために、デパ地下や駅構内のお土産品売り場、物産館などをかなりの頻度で回っていました。 一口ずつ色んなものを食べられる、という魅力にドハマリしてしまったのです。頭ではもうやめようと思っていても、つい足が向いてしまうのを繰り返していました。 この悪癖に随分と悩まされましたが、社会人になるとお店を巡回する時間が取れなくなり、試食会場巡りから足が遠のくようになりました。 なにより、試食に行くたびに何かしら商品を購入していたので、お財布的にキツくなっていったのです。 「タダより高いものはない」は至言ですね…。

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妄想芸術劇場 #02 ぴんから体操 後編

1990年の『ニャン2倶楽部』、そして93年の『ニャン2倶楽部Z』創刊当初から設けられた投稿イラスト・ページ。その長い歴史が生み出した多数の常連、名物投稿者のなかでも、ニャン2史上に輝く伝説の投稿アーティスト。先週号では初期のフラットな漫画ふう、そしてモノクロームの点描によるダークなグロテスク・リアリズム作品に続いて、2001年から02年にかけてのある日、突然送りつけられるようになった予想を超えた新しい画風――「ぬるぴょん」の登場までをお伝えした。 2003年の短い休止期を経て、ニャン2編集部にぴんから体操からの封筒が、ふたたび届くようになる。しかしその中に入っていたものは、またもやがらりと作風を変えた、まったく新しいタッチの膨大な作品群だった。

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BOOKS

ROADSIDE LIBRARY
天野裕氏 写真集『わたしたちがいたところ』
(PDFフォーマット)

ロードサイダーズではおなじみの写真家・天野裕氏による初の電子書籍。というか印刷版を含めて初めて一般に販売される作品集です。

本書は、定価10万円(税込み11万円)というかなり高価な一冊です。そして『わたしたちがいたところ』は完成された書籍ではなく、開かれた電子書籍です。購入していただいたあと、いまも旅を続けながら写真を撮り続ける天野裕氏のもとに新作が貯まった時点で、それを「2024年度の追加作品集」のようなかたちで、ご指定のメールアドレスまで送らせていただきます。

旅するごとに、だれかと出会いシャッターを押すごとに、読者のみなさんと一緒に拡がりつづける時間と空間の痕跡、残香、傷痕……そんなふうに『わたしたちがいたところ』とお付き合いいただけたらと願っています。

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ROADSIDE LIBRARY vol.006
BED SIDE MUSIC――めくるめくお色気レコジャケ宇宙(PDFフォーマット)

稀代のレコード・コレクターでもある山口‘Gucci’佳宏氏が長年収集してきた、「お色気たっぷりのレコードジャケットに収められた和製インストルメンタル・ミュージック」という、キワモノ中のキワモノ・コレクション。

1960年代から70年代初期にかけて各レコード会社から無数にリリースされ、いつのまにか跡形もなく消えてしまった、「夜のムードを高める」ためのインスト・レコードという音楽ジャンルがあった。アルバム、シングル盤あわせて855枚! その表ジャケットはもちろん、裏ジャケ、表裏見開き(けっこうダブルジャケット仕様が多かった)、さらには歌詞・解説カードにオマケポスターまで、とにかくあるものすべてを撮影。画像数2660カットという、印刷本ではぜったいに不可能なコンプリート・アーカイブです!

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ROADSIDE LIBRARY vol.005
渋谷残酷劇場(PDFフォーマット)

プロのアーティストではなく、シロウトの手になる、だからこそ純粋な思いがこめられた血みどろの彫刻群。

これまでのロードサイド・ライブラリーと同じくPDF形式で全289ページ(833MB)。展覧会ではコラージュした壁画として展示した、もとの写真280点以上を高解像度で収録。もちろんコピープロテクトなし! そして同じく会場で常時上映中の日本、台湾、タイの動画3本も完全収録しています。DVD-R版については、最近ではもはや家にDVDスロットつきのパソコンがない!というかたもいらっしゃると思うので、パッケージ内には全内容をダウンロードできるQRコードも入れてます。

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ROADSIDE LIBRARY vol.004
TOKYO STYLE(PDFフォーマット)

書籍版では掲載できなかった別カットもほとんどすべて収録してあるので、これは我が家のフィルム収納箱そのものと言ってもいい

電子書籍版『TOKYO STYLE』の最大の特徴は「拡大」にある。キーボードで、あるいは指先でズームアップしてもらえれば、机の上のカセットテープの曲目リストや、本棚に詰め込まれた本の題名もかなりの確度で読み取ることができる。他人の生活を覗き見する楽しみが『TOKYO STYLE』の本質だとすれば、電書版の「拡大」とはその密やかな楽しみを倍加させる「覗き込み」の快感なのだ――どんなに高価で精巧な印刷でも、本のかたちではけっして得ることのできない。

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ROADSIDE LIBRARY vol.003
おんなのアルバム キャバレー・ベラミの踊り子たち(PDFフォーマット)

伝説のグランドキャバレー・ベラミ・・・そのステージを飾った踊り子、芸人たちの写真コレクション・アルバムがついに完成!

かつて日本一の石炭積み出し港だった北九州市若松で、華やかな夜を演出したグランドキャバレー・ベラミ。元従業員寮から発掘された営業用写真、およそ1400枚をすべて高解像度スキャンして掲載しました。データサイズ・約2ギガバイト! メガ・ボリュームのダウンロード版/USB版デジタル写真集です。
ベラミ30年間の歴史をたどる調査資料も完全掲載。さらに写真と共に発掘された当時の8ミリ映像が、動画ファイルとしてご覧いただけます。昭和のキャバレー世界をビジュアルで体感できる、これ以上の画像資料はどこにもないはず! マンボ、ジャズ、ボサノバ、サイケデリック・ロック・・・お好きな音楽をBGMに流しながら、たっぷりお楽しみください。

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ROADSIDE LIBRARY vol.002
LOVE HOTEL(PDFフォーマット)

――ラブホの夢は夜ひらく

新風営法などでいま絶滅の危機に瀕しつつある、遊びごころあふれるラブホテルのインテリアを探し歩き、関東・関西エリア全28軒で撮影した73室! これは「エロの昭和スタイル」だ。もはや存在しないホテル、部屋も数多く収められた貴重なデザイン遺産資料。『秘宝館』と同じく、書籍版よりも大幅にカット数を増やし、オリジナルのフィルム版をデジタル・リマスターした高解像度データで、ディテールの拡大もお楽しみください。
円形ベッド、鏡張りの壁や天井、虹色のシャギー・カーペット・・・日本人の血と吐息を桃色に染めあげる、禁断のインテリアデザイン・エレメントのほとんどすべてが、ここにある!

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ROADSIDE LIBRARY vol.001
秘宝館(PDFフォーマット)

――秘宝よ永遠に

1993年から2015年まで、20年間以上にわたって取材してきた秘宝館。北海道から九州嬉野まで11館の写真を網羅し、書籍版では未収録のカットを大幅に加えた全777ページ、オールカラーの巨大画像資料集。
すべてのカットが拡大に耐えられるよう、777ページページで全1.8ギガのメガ・サイズ電書! 通常の電子書籍よりもはるかに高解像度のデータで、気になるディテールもクローズアップ可能です。
1990年代の撮影はフィルムだったため、今回は掲載するすべてのカットをスキャンし直した「オリジナルからのデジタル・リマスター」。これより詳しい秘宝館の本は存在しません!

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捨てられないTシャツ

70枚のTシャツと、70とおりの物語。
あなたにも〈捨てられないTシャツ〉ありませんか? あるある! と思い浮かんだあなたも、あるかなあと思ったあなたにも読んでほしい。読めば誰もが心に思い当たる「なんだか捨てられないTシャツ」を70枚集めました。そのTシャツと写真に持ち主のエピソードを添えた、今一番おシャレでイケてる(?)“Tシャツ・カタログ"であるとともに、Tシャツという現代の〈戦闘服〉をめぐる“ファッション・ノンフィクション"でもある最強の1冊。 70名それぞれのTシャツにまつわるエピソードは、時に爆笑あり、涙あり、ものすんごーい共感あり……読み出したら止まらない面白さです。

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圏外編集者

編集に「術」なんてない。
珍スポット、独居老人、地方発ヒップホップ、路傍の現代詩、カラオケスナック……。ほかのメディアとはまったく違う視点から、「なんだかわからないけど、気になってしょうがないもの」を追い続ける都築響一が、なぜ、どうやって取材し、本を作ってきたのか。人の忠告なんて聞かず、自分の好奇心だけで道なき道を歩んできた編集者の言葉。
多数決で負ける子たちが、「オトナ」になれないオトナたちが、周回遅れのトップランナーたちが、僕に本をつくらせる。
編集を入り口に、「新しいことをしたい」すべてのひとの心を撃つ一冊。

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書評2006-2014

こころがかゆいときに読んでください
「書評2006-2014」というサブタイトルのとおり、これは僕にとって『だれも買わない本は、だれかが買わなきゃならないんだ』(2008年)に続く、2冊めの書評集。ほぼ80冊分の書評というか、リポートが収められていて、巻末にはこれまで出してきた自分の本の(編集を担当した作品集などは除く)、ごく短い解題もつけてみた。
このなかの1冊でも2冊でも、みなさんの「こころの奥のかゆみ」をスッとさせてくれたら本望である。

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独居老人スタイル

あえて独居老人でいること。それは老いていくこの国で生きのびるための、きわめて有効なスタイルかもしれない。16人の魅力的な独居老人たちを取材・紹介する。
たとえば20代の読者にとって、50年後の人生は想像しにくいかもしれないけれど、あるのかないのかわからない「老後」のために、いまやりたいことを我慢するほどバカらしいことはない――「年取った若者たち」から、そういうスピリットのカケラだけでも受け取ってもらえたら、なによりうれしい。

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ヒップホップの詩人たち

いちばん刺激的な音楽は路上に落ちている――。
咆哮する現代詩人の肖像。その音楽はストリートに生まれ、東京のメディアを遠く離れた場所から、先鋭的で豊かな世界を作り続けている。さあ出かけよう、日常を抜け出して、魂の叫びに耳を澄ませて――。パイオニアからアンダーグラウンド、気鋭の若手まで、ロングインタビュー&多数のリリックを収録。孤高の言葉を刻むラッパー15人のすべて。

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東京右半分

2012年、東京右傾化宣言!
この都市の、クリエイティブなパワー・バランスは、いま確実に東=右半分に移動しつつある。右曲がりの東京見聞録!
576ページ、図版点数1300点、取材箇所108ヶ所!

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東京スナック飲みある記
ママさんボトル入ります!

東京がひとつの宇宙だとすれば、スナック街はひとつの銀河系だ。
酒がこぼれ、歌が流れ、今夜もたくさんの人生がはじけるだろう、場末のミルキーウェイ。 東京23区に、23のスナック街を見つけて飲み歩く旅。 チドリ足でお付き合いください!

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