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2025年08月06日 Vol.655

art

大竹伸朗展「網膜」開始!

先週末から香川県の丸亀市猪熊弦一郎現代美術館で「大竹伸朗展 網膜」がスタートした。この夏の予定に、すでに組み込んでいるファンもたくさんいらっしゃるだろう。丸亀から瀬戸内国際芸術祭に回って直島の銭湯「I♥湯」家プロジェクト はいしゃ「舌上夢/ボッコン覗」、女木島「女根/めこん」、豊島「針工場」と、真夏の大竹祭りを楽しめる絶好の機会だし、2022年から23年にかけて東京国立近代美術館、愛媛県美術館、富山県美術館と巡回した「大竹伸朗展」以来の、大規模な個展でもある。今回も展示作品総数300点以上・・・たっぷり時間を取って訪れなくてはならない展覧会だ。

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art

大阪は万国博、銀座はおっぱい博!

異常な猛暑のおかげでヨーロッパでは公共の場でのおっぱい露出が半公認になりかけているらしいが、ロードサイダーズにはおなじみ銀座のヴァニラ画廊では、ただいま「OPPAI EXPO おっぱい博」なる楽しいグループ展を開催中だ。 おっぱいに魅入られたアーティストは古今東西枚挙にいとまがないが、ムラムラドキドキさせる突起物でありながら、本来は子育てのためのものなので、性器と違って表現の自由がいちおう確保されてきた。

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travel

スリープウォーキング・チャイナ 16  中国賃貸残酷物語  写真・文:無常くん(副書記)

中国で『TOKYO STYLE』は難しい。あの一件のあと、ぼくが真っ先に抱いた感想です。ここでいう『TOKYO STYLE』とは、もちろん都築響一さんのあの写真集のことを指しており、「あの一件」とは、中国在住のぼくが数ヶ月前に体験した引っ越し騒動のことを指しています。

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art

暗黒絵日記 のり子の夢は夜ひらく  93話 ここには最強の鬼がいた (画・文:新開のり子)

これで会社を辞めました。 会社勤めは過酷でした。 同じ課の一緒の年配の女性は定年後もかなりのポジションで働いていましたが、本当に意地悪でした。裏声で声をかけてきますが、瞬時に変わる真顔が怖く、常に嫌味や怒りを簡単にぶつけてきます。

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photography

ニュー・シャッター・パラダイス 97  間に合わなくていい、と思えるまで (写真・文:オカダキサラ)

私は高校生の時に、東西線を使って通学していました。東西線は長年、都内の混雑路線ランキング1位に輝いていた路線です。スーツを着たおじさんの贅肉に揉みくちゃにされ、時に骨に不穏な軋みを感じながら、命懸けで登校する毎日。そんな最悪な記憶が忘れられず、卒業後は東西線は避けるようになりました。フリーランスになってからは、ラッシュ時を避けて移動できるようになりました。かなり快適なのですが、電車が発車しそうになると、たとえ車内が人でぎゅうぎゅうになっていても、「乗らなければ…!」という衝動に駆られます。次の電車を待っても大丈夫とわかっていても止められません。

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food & drink

世界の中のインド亜大陸食紀行/アメリカ編⑤ テキサス州ダラスのネパール人 (写真・文:小林真樹 編集:島田真人)

2025年現在、新大久保には46軒ものネパール料理店がひしめき合っている(食べログ調べ)。都内ではほかに蒲田や三河島、名古屋なら中村区、福岡の大橋、沖縄の浦添市などを歩けばネパール人を見ない日はない。今やネパール人は日本在住外国人の中で6番目、登録されているだけで206,898人(法務省統計)にのぼる。コンビニや居酒屋、ビジネスホテルといった日常のあらゆる場面で、全国的にその存在感を増している。 ではアメリカはどうだろう。

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lifestyle

おいでよヘンタイの森 34  なんでこれをしたいんだろう?って思う変態  文・イラスト:mimi(会社経営&フリー女王様)

わたしがまだ若い時の話  どこにも所属していないフリーランスの女王  誰に何を教わるでもない  全てが独学だから  対人の目の前にいるM男くんに実践して学んでいくしかなった  縄も、鞭も、アナル調教も言葉攻めも  稼いでいるS女さんに会ったときに、言葉攻めとかどうしてますか?って聞くと  官能小説を読んだって言ってたが  わたしも何冊か読んでみたけど  わたしのキャラクターでそれ言ったら変でしょっていう突っ込みしかなくて  自分で言える範囲のエロイ言葉たちも  思いつく範囲で頑張った  結局罵倒系は今でも苦手

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design

デザインの世間体 044  定型化する過多 (写真・文:若生友見)

みなさんに「推し」はいますか? 私は子どものころから基本的にオタクという部類の人間ではありつつ、あまり熱狂的なオタクにもなれない人生を送っています。 大学時代、単純作業には特撮ヒーローやロボットアニメの主題歌、音頭、テンション高めのアイドルソングが効くという発見から始まり、途中で数年間のブランクはあるものの、約15年前から女性アイドルグループのオタクをやっています。つい先日も推し(19歳女性)のバースデーイベントに行ってきました(座席に段差のない会場だったので全然見えませんでした)。

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lifestyle

極上世界の極上生活 09  大道芸術館で開催した館内をぐるぐる回る胎内めぐり風(?)寸劇イベント「極上世界輪廻転生編」について  写真・文:極上世界(ぱにぱにぱにぱにともちんぱ&ふりふり)

((o(^∇^)o))極上・極上・極上世界((o(^∇^)o))  今回は2024年10月27日(日)に大道芸術館で行われた演劇?寸劇?ショー??こと、『極上世界輪廻転生編ーはやく産まなきゃ、ァンタをー』について振り返っていきたいと思います!  元々大道芸術館でよく飲んでいたふりふり。この場所をぱにぱにに紹介したい!と突然ひらめき、ある夏2人で訪れます。

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BOOKS

ROADSIDE LIBRARY
天野裕氏 写真集『わたしたちがいたところ』
(PDFフォーマット)

ロードサイダーズではおなじみの写真家・天野裕氏による初の電子書籍。というか印刷版を含めて初めて一般に販売される作品集です。

本書は、定価10万円(税込み11万円)というかなり高価な一冊です。そして『わたしたちがいたところ』は完成された書籍ではなく、開かれた電子書籍です。購入していただいたあと、いまも旅を続けながら写真を撮り続ける天野裕氏のもとに新作が貯まった時点で、それを「2024年度の追加作品集」のようなかたちで、ご指定のメールアドレスまで送らせていただきます。

旅するごとに、だれかと出会いシャッターを押すごとに、読者のみなさんと一緒に拡がりつづける時間と空間の痕跡、残香、傷痕……そんなふうに『わたしたちがいたところ』とお付き合いいただけたらと願っています。

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ROADSIDE LIBRARY vol.006
BED SIDE MUSIC――めくるめくお色気レコジャケ宇宙(PDFフォーマット)

稀代のレコード・コレクターでもある山口‘Gucci’佳宏氏が長年収集してきた、「お色気たっぷりのレコードジャケットに収められた和製インストルメンタル・ミュージック」という、キワモノ中のキワモノ・コレクション。

1960年代から70年代初期にかけて各レコード会社から無数にリリースされ、いつのまにか跡形もなく消えてしまった、「夜のムードを高める」ためのインスト・レコードという音楽ジャンルがあった。アルバム、シングル盤あわせて855枚! その表ジャケットはもちろん、裏ジャケ、表裏見開き(けっこうダブルジャケット仕様が多かった)、さらには歌詞・解説カードにオマケポスターまで、とにかくあるものすべてを撮影。画像数2660カットという、印刷本ではぜったいに不可能なコンプリート・アーカイブです!

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ROADSIDE LIBRARY vol.005
渋谷残酷劇場(PDFフォーマット)

プロのアーティストではなく、シロウトの手になる、だからこそ純粋な思いがこめられた血みどろの彫刻群。

これまでのロードサイド・ライブラリーと同じくPDF形式で全289ページ(833MB)。展覧会ではコラージュした壁画として展示した、もとの写真280点以上を高解像度で収録。もちろんコピープロテクトなし! そして同じく会場で常時上映中の日本、台湾、タイの動画3本も完全収録しています。DVD-R版については、最近ではもはや家にDVDスロットつきのパソコンがない!というかたもいらっしゃると思うので、パッケージ内には全内容をダウンロードできるQRコードも入れてます。

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ROADSIDE LIBRARY vol.004
TOKYO STYLE(PDFフォーマット)

書籍版では掲載できなかった別カットもほとんどすべて収録してあるので、これは我が家のフィルム収納箱そのものと言ってもいい

電子書籍版『TOKYO STYLE』の最大の特徴は「拡大」にある。キーボードで、あるいは指先でズームアップしてもらえれば、机の上のカセットテープの曲目リストや、本棚に詰め込まれた本の題名もかなりの確度で読み取ることができる。他人の生活を覗き見する楽しみが『TOKYO STYLE』の本質だとすれば、電書版の「拡大」とはその密やかな楽しみを倍加させる「覗き込み」の快感なのだ――どんなに高価で精巧な印刷でも、本のかたちではけっして得ることのできない。

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ROADSIDE LIBRARY vol.003
おんなのアルバム キャバレー・ベラミの踊り子たち(PDFフォーマット)

伝説のグランドキャバレー・ベラミ・・・そのステージを飾った踊り子、芸人たちの写真コレクション・アルバムがついに完成!

かつて日本一の石炭積み出し港だった北九州市若松で、華やかな夜を演出したグランドキャバレー・ベラミ。元従業員寮から発掘された営業用写真、およそ1400枚をすべて高解像度スキャンして掲載しました。データサイズ・約2ギガバイト! メガ・ボリュームのダウンロード版/USB版デジタル写真集です。
ベラミ30年間の歴史をたどる調査資料も完全掲載。さらに写真と共に発掘された当時の8ミリ映像が、動画ファイルとしてご覧いただけます。昭和のキャバレー世界をビジュアルで体感できる、これ以上の画像資料はどこにもないはず! マンボ、ジャズ、ボサノバ、サイケデリック・ロック・・・お好きな音楽をBGMに流しながら、たっぷりお楽しみください。

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ROADSIDE LIBRARY vol.002
LOVE HOTEL(PDFフォーマット)

――ラブホの夢は夜ひらく

新風営法などでいま絶滅の危機に瀕しつつある、遊びごころあふれるラブホテルのインテリアを探し歩き、関東・関西エリア全28軒で撮影した73室! これは「エロの昭和スタイル」だ。もはや存在しないホテル、部屋も数多く収められた貴重なデザイン遺産資料。『秘宝館』と同じく、書籍版よりも大幅にカット数を増やし、オリジナルのフィルム版をデジタル・リマスターした高解像度データで、ディテールの拡大もお楽しみください。
円形ベッド、鏡張りの壁や天井、虹色のシャギー・カーペット・・・日本人の血と吐息を桃色に染めあげる、禁断のインテリアデザイン・エレメントのほとんどすべてが、ここにある!

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ROADSIDE LIBRARY vol.001
秘宝館(PDFフォーマット)

――秘宝よ永遠に

1993年から2015年まで、20年間以上にわたって取材してきた秘宝館。北海道から九州嬉野まで11館の写真を網羅し、書籍版では未収録のカットを大幅に加えた全777ページ、オールカラーの巨大画像資料集。
すべてのカットが拡大に耐えられるよう、777ページページで全1.8ギガのメガ・サイズ電書! 通常の電子書籍よりもはるかに高解像度のデータで、気になるディテールもクローズアップ可能です。
1990年代の撮影はフィルムだったため、今回は掲載するすべてのカットをスキャンし直した「オリジナルからのデジタル・リマスター」。これより詳しい秘宝館の本は存在しません!

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捨てられないTシャツ

70枚のTシャツと、70とおりの物語。
あなたにも〈捨てられないTシャツ〉ありませんか? あるある! と思い浮かんだあなたも、あるかなあと思ったあなたにも読んでほしい。読めば誰もが心に思い当たる「なんだか捨てられないTシャツ」を70枚集めました。そのTシャツと写真に持ち主のエピソードを添えた、今一番おシャレでイケてる(?)“Tシャツ・カタログ"であるとともに、Tシャツという現代の〈戦闘服〉をめぐる“ファッション・ノンフィクション"でもある最強の1冊。 70名それぞれのTシャツにまつわるエピソードは、時に爆笑あり、涙あり、ものすんごーい共感あり……読み出したら止まらない面白さです。

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圏外編集者

編集に「術」なんてない。
珍スポット、独居老人、地方発ヒップホップ、路傍の現代詩、カラオケスナック……。ほかのメディアとはまったく違う視点から、「なんだかわからないけど、気になってしょうがないもの」を追い続ける都築響一が、なぜ、どうやって取材し、本を作ってきたのか。人の忠告なんて聞かず、自分の好奇心だけで道なき道を歩んできた編集者の言葉。
多数決で負ける子たちが、「オトナ」になれないオトナたちが、周回遅れのトップランナーたちが、僕に本をつくらせる。
編集を入り口に、「新しいことをしたい」すべてのひとの心を撃つ一冊。

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ROADSIDE BOOKS
書評2006-2014

こころがかゆいときに読んでください
「書評2006-2014」というサブタイトルのとおり、これは僕にとって『だれも買わない本は、だれかが買わなきゃならないんだ』(2008年)に続く、2冊めの書評集。ほぼ80冊分の書評というか、リポートが収められていて、巻末にはこれまで出してきた自分の本の(編集を担当した作品集などは除く)、ごく短い解題もつけてみた。
このなかの1冊でも2冊でも、みなさんの「こころの奥のかゆみ」をスッとさせてくれたら本望である。

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独居老人スタイル

あえて独居老人でいること。それは老いていくこの国で生きのびるための、きわめて有効なスタイルかもしれない。16人の魅力的な独居老人たちを取材・紹介する。
たとえば20代の読者にとって、50年後の人生は想像しにくいかもしれないけれど、あるのかないのかわからない「老後」のために、いまやりたいことを我慢するほどバカらしいことはない――「年取った若者たち」から、そういうスピリットのカケラだけでも受け取ってもらえたら、なによりうれしい。

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ヒップホップの詩人たち

いちばん刺激的な音楽は路上に落ちている――。
咆哮する現代詩人の肖像。その音楽はストリートに生まれ、東京のメディアを遠く離れた場所から、先鋭的で豊かな世界を作り続けている。さあ出かけよう、日常を抜け出して、魂の叫びに耳を澄ませて――。パイオニアからアンダーグラウンド、気鋭の若手まで、ロングインタビュー&多数のリリックを収録。孤高の言葉を刻むラッパー15人のすべて。

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東京右半分

2012年、東京右傾化宣言!
この都市の、クリエイティブなパワー・バランスは、いま確実に東=右半分に移動しつつある。右曲がりの東京見聞録!
576ページ、図版点数1300点、取材箇所108ヶ所!

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東京スナック飲みある記
ママさんボトル入ります!

東京がひとつの宇宙だとすれば、スナック街はひとつの銀河系だ。
酒がこぼれ、歌が流れ、今夜もたくさんの人生がはじけるだろう、場末のミルキーウェイ。 東京23区に、23のスナック街を見つけて飲み歩く旅。 チドリ足でお付き合いください!

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