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高畑鍬名(QTV)

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Tシャツをめくるシティボーイ 第5回  和服からTシャツへと洋装化する日本の腰つき・前編 / 文:高畑鍬名(QTV)

Tシャツをめくるシティボーイ。 第5回は「和服からTシャツへ洋装化する日本の腰つき」の前編をお届けします。 江戸時代まで和服を着ていた日本人が、いつから洋服を着るようになったのか。 今回も「Tシャツの裾」にこだわってファッション史の死角をめくっていければと思います。 和服から洋服へ。 日本の西洋化にともなった大きな断絶は、十中八九、明治に起きています。 そんな文化的な断絶の記録をまとめた本が石井研堂による『明治事物起源』です。

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Tシャツをめくるシティボーイ 第7回  日本で一番Tシャツの裾をインしにくい場所 / 文:高畑鍬名(QTV)

Tシャツをめくるシティボーイ。 第7回はクイズから始めます。 日本で一番Tシャツの裾を「イン」しにくい場所はどこでしょう。 これから2022年8月15日に撮影したストリートスナップを並べていきます。 同じ日に二箇所、べつべつの場所で撮影した光景。 Tシャツを「イン」しにくい場所は、どちらでしょうか。

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新連載! Tシャツをめくるシティボーイ / 文:高畑鍬名(QTV)

去年(2021)、「ファッション イン ジャパン 1945-2020」(国立新美術館)と「Walls & Bridges 世界にふれる、世界に生きる」(東京都美術館)、ふたつの展覧会で生配信番組「ニコニコ美術館」に呼んでもらえた。そのときのディレクターとおしゃべりしていたら、「実はずっと研究しているテーマがあって、今度展覧会もやるんです」と言う。なにを研究してるのか聞いてみたら、「Tシャツの裾をパンツにたくしこむ(タックイン)か出しておく(タックアウト)かについての歴史的考察で」と教えられて絶句。なんと早稻田大学大学院の修士論文が「日本人とシャツのすそ―東京の若者たちはいつからTシャツのすそを出しはじめたのか―」だったという。おもしろすぎ! 2021年10月末には新宿眼科画廊で「1991年の若者たちがタックアウトしたTシャツを2021年の君たちは」展を開催、それは美術展というより文化祭の研究発表のすごく凝ったバージョンぽくもあり、すごく興味を惹かれてメルマガでもなにか書いてくれるようお願いした。

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Tシャツをめくるシティボーイ 第6回  和服からTシャツへと洋装化する日本の腰つき・後編 / 文:高畑鍬名(QTV)

Tシャツをめくるシティボーイ。 第6回は「 和服からTシャツへと洋装化する日本の腰つき」の後編をお届けします。 ここまで何度も「ファッション史の死角をめくっていきましょう」と繰り返してきました。 しかし、これまでは服飾史の中でTシャツが誕生する瞬間、そして登場するシーンをつなげてご紹介してきました。 そのため死角感がそれほど出ていなかったと思います。 今回は最初に、Tシャツがいかに歴史の中に埋もれてきたか、相手にされてこなかったか、みていければと思います。

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Tシャツをめくるシティボーイ 第16回  渋カジとは何だったのか・その4 / 文:高畑鍬名(QTV)

Tシャツをめくるシティボーイ。 第16回も「渋カジ」とは何だったのか考えていきます。 前回は『POPEYE』と渋カジの関係に焦点をあてていきました。 雑誌がストリートを後追いしたことを裏付ける「敗北宣言」がなぜ書かれるにいたったのか。 『POPEYE』編集部の混乱を感じるべく、当時の誌面をめくっていきました。 今回は、ファッション中心ではない雑誌メディアに注目します。

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Tシャツをめくるシティボーイ 第22回 ストリートスナップ・肖像権・モザイク / 文:高畑鍬名(QTV)

Tシャツをめくるシティボーイ。 今回のテーマは「ストリートスナップ・肖像権・モザイク」です。 この連載では何度も「ストリートスナップ」を取り扱ってきました。 その中で私が繰り返してきたのが「カメラ目線の有無」についてです。 メンズノンノのファッションスナップ特集などに代表されるのが、 「カメラ目線のあるストリートスナップ」です。 そこにはおしゃれ自慢の若者たちの姿、つまり、「街の自意識」が表出します。 一方に、PARCO「ACROSS編集部」の定点観測があります。 街の若者を勝手に撮影する「カメラ目線のないストリートスナップ」です。 ここには「街の無意識」が表出しているはずだ、というのが私の仮説でした。

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Tシャツをめくるシティボーイ 第4回  ルシンダ・バラード、下着だったTシャツの運命を変えた女/文:高畑鍬名(QTV)

Tシャツをめくるシティボーイ、第4回は「ルシンダ・バラード、下着だったTシャツの運命を変えた女」をお届けします。 ルシンダ・バラードは『欲望という名の電車』の衣装を演劇版・映画版ともに担当した女性。つまりTシャツの運命を変えた映画の、そのTシャツに命を吹き込んだ人物です。 冗談抜きに、『欲望という名の電車』という一つの映画がTシャツの運命を変えてしまいました。主演したマーロン・ブランドのTシャツの着こなしによって今わたしたちはTシャツを街着として一枚で着ることができています。 下着とみなされていた存在の運命を、一つの映画がすべてを変えてしまった。 それはルシンダ・バラードが「汚れ」「破れ」の美を映画衣装の中にもってくることで成し遂げられたのです。

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Tシャツをめくるシティボーイ 第8回  時代劇としての1990年代/ 文:高畑鍬名(QTV)

2023年になりました。 Tシャツをめくるシティボーイ。 今年もよろしくお願いします。 今回のテーマは「時代劇としての1990年代」。 さっこん増えてきた90年代の物語の映像化、 そのさいに「Tシャツの裾」が抱える問題について考えます。 1990年代の物語におけるTシャツの裾、 その具体例として今回は『SLAM DUNK』を取り上げてみましょう。

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Tシャツをめくるシティボーイ 第9回  同調圧力の時刻表/文:高畑鍬名(QTV)

Tシャツをめくるシティボーイ。 第9回は「同調圧力の時刻表」について。 この30年、Tシャツの裾がめくられるたびに、強烈な同調圧力が生まれてきました。 1991年……「Tシャツの裾出しはダラシない」。 2009年……「Tシャツの裾を入れるのはみっともない」。 2021年……「Tシャツの裾を出してると笑われる」。

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Tシャツをめくるシティボーイ 第13回  渋カジとは何だったのか・その1 / 文:高畑鍬名(QTV)

Tシャツをめくるシティボーイ。 第13回は「渋カジ」とはなんだったのか。 戦後日本のファッション史における最大のターニングポイントについて、 何回かに分けてじっくりと見ていければと思います。 今回は、なぜ「最大のターニングポイント」になるのか、 渋カジの特異性について、ファッション研究者たちの言葉を見ていきます。 しかしそもそも渋カジ、とい聞いてピンとくる世代と、 何の略称だろうかと考える世代と、略称であることすら知らない世代と。 渋カジは「渋谷カジュアル」もしくは「渋谷カジュアル族」の略称で、 この連載の第1回では、渋カジと『POPEYE』の関係について触れました。 なかでも、渋カジが日本で初めて「街が産んだスタイル」であったことに注目しました。

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Tシャツをめくるシティボーイ 第14回  渋カジとは何だったのか・その2 / 文:高畑鍬名(QTV)

Tシャツをめくるシティボーイ。 第14回も「渋カジ」について掘り下げていきます。 前回は渋カジの歴史的な位置づけをみていきました。 初めて街が産んだスタイルだったこと。 若者たちが「お仕着せ」のトータルファッションから、 自分たちなりに定番アイテムを「編集」して服を着こなすように変化したこと。 渋谷カジュアル、略して渋カジの歴史的な位置づけとして、大切なのはこの2点です。

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Tシャツをめくるシティボーイ 第17回  渋カジとは何だったのか・その5 / 文:高畑鍬名(QTV)

Tシャツをめくるシティボーイ。 今回も引き続き「渋カジとは何だったのか」考えていきます。 テーマは『CanCam』や『JJ』などにデート相手として登場するシティボーイの肖像です。 いつの時代も女性ファッション誌に呼び出される若者たち。 そんな彼らのTシャツの裾をめくっていきます。

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Tシャツをめくるシティボーイ 第18回  渋カジとは何だったのか・その後 / 文:高畑鍬名(QTV)

Tシャツをめくるシティボーイ。 前回は「渋カジとは何だったのか・その5」。 今回は「渋カジとは何だったのか・その後」です。 1989年に『POPEYE』が猛プッシュして全国にその名が広まった「渋カジ」でしたが、 『POPEYE』ではその舌の乾かぬ1990年に「渋カジを超えた新スタイルの誕生」という特集を組むのでした。

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Tシャツをめくるシティボーイ 第19回  Tシャツの裾と二つの定点観測・1990年代編 / 文:高畑鍬名(QTV)

Tシャツをめくるシティボーイ。 連載も残すところ、あと4回。 ここからは、二つの定点観測を追いかけながらTシャツの裾をめくっていきます。 1990年ごろに東京の若者、そして2020年ごろの若者たちのストリートスナップ。 二つの時代の二つの定点観測から、Tシャツの裾のイン点とアウト点を見つめます。 まず今回は、1990年ごろの若者たちのTシャツの裾について振り返っていきましょう。 東京の若者たちがTシャツの裾を出し始めたタイミングについては、 1989年:メンズノンノ「ファッション・コーディネート大賞」にてタックアウト。 1991年:月刊アクロス「定点観測」にてタックアウト。 この2つの定点観測が基準になります。

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Tシャツをめくるシティボーイ  第23回 木村拓哉と1000年後のTシャツの裾 / 文:高畑鍬名(QTV)

Tシャツをめくるシティボーイ。 最終回は予告通り、木村拓哉のTシャツの裾をめくっていきます。 木村拓哉の前に、もう一度だけ菅田将暉について。 2010年代から現在にかけての最重要ファッションアイコン、 そしてタックイン現象の大きな水脈である菅田将暉。 彼がいつから裾を入れていたのか。 大きな問題として前々回の第21回で取り上げましたが、 じつは菅田将暉はデビュー前にTシャツの裾をインしているのでした。

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Tシャツをめくるシティボーイ 第2回  下着だったTシャツの運命を変えた男たち・前編/文:高畑鍬名(QTV)

シティボーイの肖像と、Tシャツの裾の裏にあるファッション史の「死角」。本日もめくっていきましょう。 第2回のテーマは「下着だったTシャツの運命を変えた男たち」です。 先に名前をあげてしまうと、それはマーロン・ブランドとジェームス・ディーンです。この二人が1950年代に主演した映画でのスタイリングが、Tシャツの運命を変えることになります。 ということで今回は1910年ごろの「Tシャツ前夜」ともいえる下着の資料から、二つの世界大戦を挟んで大きく変わっていったTシャツのパブリックイメージ、そして2022年の現在まで、Tシャツの運命がどのようにめくられてきたのか見ていきます。 まずは2022年の話から。 今年の初め、ある男性のTシャツ姿が話題になりました。 ウクライナ大統領ゼレンスキー氏のカーキ色のTシャツです。

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Tシャツをめくるシティボーイ 第3回  下着だったTシャツの運命を変えた男たち・後編 / 文:高畑鍬名(QTV)

シティボーイの肖像。 Tシャツの裾の裏にあるファッション史の「死角」。 めくっていきましょう。 第3回のテーマは前回に引き続き「下着だったTシャツの運命を変えた男たち」です。前回は二つの世界大戦を軸に、1910年代から戦後にかけて無数の名もなき兵士たちによってTシャツの印象が変わっていった様子を確認しました。今回の後編では1950年代の映画を見ていきます。 Tシャツの運命を変えた男たち。 それはマーロン・ブランドとジェームズ・ディーンで、映画は『欲望という名の電車』と『理由なき反抗』です。 この二人、この二つの映画は、ファッションに限らず「若者文化」「ポップカルチャー」に関する歴史に必ず登場します。それほど大きなインパクトをアメリカに、そして日本に与えています。

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Tシャツをめくるシティボーイ 第10回  同調圧力の時刻表・その2 / 文:高畑鍬名(QTV)

Tシャツをめくるシティボーイ。 第10回は前回に引き続き、「同調圧力の時刻表」について。 前回は、同調圧力の「発信源」について見ていきました。 『Men's Non-no』のストリートスナップで2018年に「いなたい」感覚が流行していく、 つまりタックインの同調圧力が「始まっていく」様子を確認しました。 今回は同調圧力の「対岸」について考えます。 1990年代にはTシャツの裾出しの同調圧力が、若者だけではなく老若男女すべての人へ押し寄せていきました。 ファッションに興味のあまりない「対岸」にも同調圧力は届くのです。

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Tシャツをめくるシティボーイ 第12回  電車男とは何だったのか 後編 / 文:高畑鍬名(QTV)

Tシャツをめくるシティボーイ。 第12回は再び『電車男』とはなんだったのか、考えます。 前回は映画版とドラマ版の『電車男』に登場するTシャツの裾を細かく見ていきました。 200枚近くの場面写真から見えてきたのは、 「ファッションを脱オタクしても、主人公は救われない」ということ。 むしろ「脱」ではなく、主人公たちは自らのオタク性をさらけ出すことで人生を切り開く。 そんな『電車男』の物語に、Tシャツの裾が応答していることでした。 しかし、そんな物語の核心とは関係なく、2005年の電車男ブームによって、 お茶の間では「タックイン=ださい」という図式が圧倒的に浸透します。 2005年に発売された『脱オタクファッションガイド』は、 2009年に『脱オタクファッションガイド 改』として改訂版が、 さらに2016年にはリニューアルして『脱オタクファッションバイブル』が出版されました。 それほどまでに、オタクファッションは脱するべき、という社会的な圧力がオタクの方々に重くのしかかっていたのでした。

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Tシャツをめくるシティボーイ 第21回  東京の若者たちが2012年にTシャツの裾を入れたのは、なぜなのか / 文:高畑鍬名(QTV)

Tシャツをめくるシティボーイ。 連載も残すところ、あと3回です。 前回、前々回は、2つの定点観測を紐解きながら、 東京の若者たちがTシャツの裾を出し始めたタイミングと、 入れ始めたタイミングを明らかにしていきました。 1990年~2020年におけるTシャツの裾のうねりをおさらいすると、 Tシャツの裾を出し始めたのが1989年、一般化したのが1991年でした。 一般化するまでの3年間をタックアウトの「テクニック期」と呼んでいます。

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Tシャツをめくるシティボーイ 第11回  電車男とは何だったのか 前編 / 文:高畑鍬名(QTV)

Tシャツをめくるシティボーイ。 第11回は「電車男とは何だったのか」。 1990年代にはジーンズの外に出していたTシャツの裾を、 2020年代にはジーンズの中へ「イン」するようになった。 30年間で起きた若者たちのTシャツの裾の変化の真ん中に『電車男』の2005年があること。 この重要性を繰り返してきましたが、肝心の『電車男』の内容、 登場するオタクファッションそのものに触れておりませんでした。 2005年に社会現象を巻き起こしたTシャツの裾の表現を、しっかりと見ていければ。 今回は『電車男』を軸に、オタクファッションとは何か、 さらにいえばTシャツの裾にとってオタクファッションとは何だったのか考えていきます。

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Tシャツをめくるシティボーイ 第15回  渋カジとは何だったのか・その3 / 文:高畑鍬名(QTV)

Tシャツをめくるシティボーイ。 第15回も「渋カジ」とは何だったのか考えていきます。 前回は「渋カジ元年」とされる1989年その当時の雑誌をめくっていきました。 ファッション雑誌として渋カジを最初に取り上げた『Checkmate』や、 『Hot-Dog PRESS』の紙面で渋カジがどのように紹介されてきたか見ていきました。 今回は『POPEYE』と渋カジの関係に焦点をあてていきます。 連載の初回で、渋カジにおいて『POPEYE』が果たした役割や、 雑誌がストリートを後追いしたことを裏付ける「敗北宣言」についてふれました。 あらためて問題点を確認しながら、実際の誌面をめくっていきましょう。

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Tシャツをめくるシティボーイ 第20回  Tシャツの裾と二つの定点観測・2020年代編 / 文:高畑鍬名(QTV)

Tシャツをめくるシティボーイ。 前回は二つの定点観測を追いかけながら、1990年ごろの若者たちの姿を見ていきました。 今回は2010年代から現在までに起きた、Tシャツの裾の変化に注目します。 東京の若者たちがTシャツの裾を入れ始めたタイミングについても、 前回と同様、 メンズノンノとACROSS 編集室の「定点観測」、この2つの定点観測が基準になります。 おしゃれ意識の高い若者たちの裾はメンズノンノで。 街の無意識はACROSS 編集室の定点観測で。 今回は先に「街の無意識」から見ていきましょう。

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BOOKS

ROADSIDE LIBRARY
天野裕氏 写真集『わたしたちがいたところ』
(PDFフォーマット)

ロードサイダーズではおなじみの写真家・天野裕氏による初の電子書籍。というか印刷版を含めて初めて一般に販売される作品集です。

本書は、定価10万円(税込み11万円)というかなり高価な一冊です。そして『わたしたちがいたところ』は完成された書籍ではなく、開かれた電子書籍です。購入していただいたあと、いまも旅を続けながら写真を撮り続ける天野裕氏のもとに新作が貯まった時点で、それを「2024年度の追加作品集」のようなかたちで、ご指定のメールアドレスまで送らせていただきます。

旅するごとに、だれかと出会いシャッターを押すごとに、読者のみなさんと一緒に拡がりつづける時間と空間の痕跡、残香、傷痕……そんなふうに『わたしたちがいたところ』とお付き合いいただけたらと願っています。

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ROADSIDE LIBRARY vol.006
BED SIDE MUSIC――めくるめくお色気レコジャケ宇宙(PDFフォーマット)

稀代のレコード・コレクターでもある山口‘Gucci’佳宏氏が長年収集してきた、「お色気たっぷりのレコードジャケットに収められた和製インストルメンタル・ミュージック」という、キワモノ中のキワモノ・コレクション。

1960年代から70年代初期にかけて各レコード会社から無数にリリースされ、いつのまにか跡形もなく消えてしまった、「夜のムードを高める」ためのインスト・レコードという音楽ジャンルがあった。アルバム、シングル盤あわせて855枚! その表ジャケットはもちろん、裏ジャケ、表裏見開き(けっこうダブルジャケット仕様が多かった)、さらには歌詞・解説カードにオマケポスターまで、とにかくあるものすべてを撮影。画像数2660カットという、印刷本ではぜったいに不可能なコンプリート・アーカイブです!

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ROADSIDE LIBRARY vol.005
渋谷残酷劇場(PDFフォーマット)

プロのアーティストではなく、シロウトの手になる、だからこそ純粋な思いがこめられた血みどろの彫刻群。

これまでのロードサイド・ライブラリーと同じくPDF形式で全289ページ(833MB)。展覧会ではコラージュした壁画として展示した、もとの写真280点以上を高解像度で収録。もちろんコピープロテクトなし! そして同じく会場で常時上映中の日本、台湾、タイの動画3本も完全収録しています。DVD-R版については、最近ではもはや家にDVDスロットつきのパソコンがない!というかたもいらっしゃると思うので、パッケージ内には全内容をダウンロードできるQRコードも入れてます。

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ROADSIDE LIBRARY vol.004
TOKYO STYLE(PDFフォーマット)

書籍版では掲載できなかった別カットもほとんどすべて収録してあるので、これは我が家のフィルム収納箱そのものと言ってもいい

電子書籍版『TOKYO STYLE』の最大の特徴は「拡大」にある。キーボードで、あるいは指先でズームアップしてもらえれば、机の上のカセットテープの曲目リストや、本棚に詰め込まれた本の題名もかなりの確度で読み取ることができる。他人の生活を覗き見する楽しみが『TOKYO STYLE』の本質だとすれば、電書版の「拡大」とはその密やかな楽しみを倍加させる「覗き込み」の快感なのだ――どんなに高価で精巧な印刷でも、本のかたちではけっして得ることのできない。

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ROADSIDE LIBRARY vol.003
おんなのアルバム キャバレー・ベラミの踊り子たち(PDFフォーマット)

伝説のグランドキャバレー・ベラミ・・・そのステージを飾った踊り子、芸人たちの写真コレクション・アルバムがついに完成!

かつて日本一の石炭積み出し港だった北九州市若松で、華やかな夜を演出したグランドキャバレー・ベラミ。元従業員寮から発掘された営業用写真、およそ1400枚をすべて高解像度スキャンして掲載しました。データサイズ・約2ギガバイト! メガ・ボリュームのダウンロード版/USB版デジタル写真集です。
ベラミ30年間の歴史をたどる調査資料も完全掲載。さらに写真と共に発掘された当時の8ミリ映像が、動画ファイルとしてご覧いただけます。昭和のキャバレー世界をビジュアルで体感できる、これ以上の画像資料はどこにもないはず! マンボ、ジャズ、ボサノバ、サイケデリック・ロック・・・お好きな音楽をBGMに流しながら、たっぷりお楽しみください。

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ROADSIDE LIBRARY vol.002
LOVE HOTEL(PDFフォーマット)

――ラブホの夢は夜ひらく

新風営法などでいま絶滅の危機に瀕しつつある、遊びごころあふれるラブホテルのインテリアを探し歩き、関東・関西エリア全28軒で撮影した73室! これは「エロの昭和スタイル」だ。もはや存在しないホテル、部屋も数多く収められた貴重なデザイン遺産資料。『秘宝館』と同じく、書籍版よりも大幅にカット数を増やし、オリジナルのフィルム版をデジタル・リマスターした高解像度データで、ディテールの拡大もお楽しみください。
円形ベッド、鏡張りの壁や天井、虹色のシャギー・カーペット・・・日本人の血と吐息を桃色に染めあげる、禁断のインテリアデザイン・エレメントのほとんどすべてが、ここにある!

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ROADSIDE LIBRARY vol.001
秘宝館(PDFフォーマット)

――秘宝よ永遠に

1993年から2015年まで、20年間以上にわたって取材してきた秘宝館。北海道から九州嬉野まで11館の写真を網羅し、書籍版では未収録のカットを大幅に加えた全777ページ、オールカラーの巨大画像資料集。
すべてのカットが拡大に耐えられるよう、777ページページで全1.8ギガのメガ・サイズ電書! 通常の電子書籍よりもはるかに高解像度のデータで、気になるディテールもクローズアップ可能です。
1990年代の撮影はフィルムだったため、今回は掲載するすべてのカットをスキャンし直した「オリジナルからのデジタル・リマスター」。これより詳しい秘宝館の本は存在しません!

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捨てられないTシャツ

70枚のTシャツと、70とおりの物語。
あなたにも〈捨てられないTシャツ〉ありませんか? あるある! と思い浮かんだあなたも、あるかなあと思ったあなたにも読んでほしい。読めば誰もが心に思い当たる「なんだか捨てられないTシャツ」を70枚集めました。そのTシャツと写真に持ち主のエピソードを添えた、今一番おシャレでイケてる(?)“Tシャツ・カタログ"であるとともに、Tシャツという現代の〈戦闘服〉をめぐる“ファッション・ノンフィクション"でもある最強の1冊。 70名それぞれのTシャツにまつわるエピソードは、時に爆笑あり、涙あり、ものすんごーい共感あり……読み出したら止まらない面白さです。

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圏外編集者

編集に「術」なんてない。
珍スポット、独居老人、地方発ヒップホップ、路傍の現代詩、カラオケスナック……。ほかのメディアとはまったく違う視点から、「なんだかわからないけど、気になってしょうがないもの」を追い続ける都築響一が、なぜ、どうやって取材し、本を作ってきたのか。人の忠告なんて聞かず、自分の好奇心だけで道なき道を歩んできた編集者の言葉。
多数決で負ける子たちが、「オトナ」になれないオトナたちが、周回遅れのトップランナーたちが、僕に本をつくらせる。
編集を入り口に、「新しいことをしたい」すべてのひとの心を撃つ一冊。

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書評2006-2014

こころがかゆいときに読んでください
「書評2006-2014」というサブタイトルのとおり、これは僕にとって『だれも買わない本は、だれかが買わなきゃならないんだ』(2008年)に続く、2冊めの書評集。ほぼ80冊分の書評というか、リポートが収められていて、巻末にはこれまで出してきた自分の本の(編集を担当した作品集などは除く)、ごく短い解題もつけてみた。
このなかの1冊でも2冊でも、みなさんの「こころの奥のかゆみ」をスッとさせてくれたら本望である。

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独居老人スタイル

あえて独居老人でいること。それは老いていくこの国で生きのびるための、きわめて有効なスタイルかもしれない。16人の魅力的な独居老人たちを取材・紹介する。
たとえば20代の読者にとって、50年後の人生は想像しにくいかもしれないけれど、あるのかないのかわからない「老後」のために、いまやりたいことを我慢するほどバカらしいことはない――「年取った若者たち」から、そういうスピリットのカケラだけでも受け取ってもらえたら、なによりうれしい。

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ヒップホップの詩人たち

いちばん刺激的な音楽は路上に落ちている――。
咆哮する現代詩人の肖像。その音楽はストリートに生まれ、東京のメディアを遠く離れた場所から、先鋭的で豊かな世界を作り続けている。さあ出かけよう、日常を抜け出して、魂の叫びに耳を澄ませて――。パイオニアからアンダーグラウンド、気鋭の若手まで、ロングインタビュー&多数のリリックを収録。孤高の言葉を刻むラッパー15人のすべて。

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東京右半分

2012年、東京右傾化宣言!
この都市の、クリエイティブなパワー・バランスは、いま確実に東=右半分に移動しつつある。右曲がりの東京見聞録!
576ページ、図版点数1300点、取材箇所108ヶ所!

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東京スナック飲みある記
ママさんボトル入ります!

東京がひとつの宇宙だとすれば、スナック街はひとつの銀河系だ。
酒がこぼれ、歌が流れ、今夜もたくさんの人生がはじけるだろう、場末のミルキーウェイ。 東京23区に、23のスナック街を見つけて飲み歩く旅。 チドリ足でお付き合いください!

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