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無常くん(副書記)

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スリープウォーキング・チャイナ 10  セクシー九尾狐に魅入られて(前編) ──中国東北とバンコクでの調査記録  写真・文:無常くん(副書記)

2019年5月某日、廈門大学に留学中だった私は、マレーシア人留学生の阮さんに連れられ、例の驚異の仏具展覧会を散策していた。そこで私はある衝撃のブツと運命の出会いを果たしてしまったのである。  そのブツは、荘厳な仏具展の雰囲気をまるで嘲笑うかのように、金銀財宝の上でドカッとM字開脚し、豊満な胸をポロリとはだけ、「ねぇねぇ、煩悩滅却した人生って退屈じゃない?」とでも言いたげに、道行く僧侶や道士に向かって艶めかしい視線を送っていた。よく見るとその頭上には狐の耳が生えており、お尻からは9本の尻尾まで伸びているではないか。「けしからん! なんてけしからん姿なんだ!」。鼻息を荒くし興奮する私は、気づけば完全に彼女の虜になっていた。  「お客様、お目が高い。そちらは九尾狐といって今大人気の商品となっております。ほら、ほかにもこんな九尾狐ちゃんもございますよ?」。販売員に案内された先には、くだんのセクシー九尾狐が大量に陳列されていた。阮さんがトイレに行っている隙を見計らい、もっともけしからん一体をチョイスした私は、貧乏留学生には分不相応な値段のそれをためらいもなく購入し、リュックにこっそり忍ばせたのだった。

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新連載! スリープウォーキング・チャイナ

2、3年前、たぶんだれかから教えてもらって「無常くん(副書記)@mujo_kun」というTwitterアカウントをフォローするようになった。そこにはワケのわからない、しかしエネルギーだけは溢れまくった中国発のTikTok動画が張られていた。政治や経済ばかりの、それもおもにネガティブな中国情報とはまったく異質の、見たことのない、でも明らかに「いまそこで起きている」リアルが満ちていた。なんなんだろう、このひと! ロードサイダーズで「中国珍奇遊園地紀行」を長く連載してくれている(もう33回!)関上武司さんが無常くんと知り合いとわかって聞いてみると、無常くんは札幌在住の中国文化研究者とのこと。

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スリープウォーキング・チャイナ 02  エブリデイフィーバー、広場舞の研究 / 写真・文:無常くん(副書記)

2023年7月23日、新生活の準備に追われながら、つかの間の休息日を得たわたしは、本連載のネタを探すため、廈門の街に繰り出しました。 まずは得意分野の民間信仰に狙いを定め、お廟めぐりをしてみます。じりじりと照りつける太陽。汗だくになりながらとぼとぼ歩いていると、程なくしてわたしの脳裏にこんな思いがかすめはじめました。 (あ、あれ? 面白くない……あんまり面白くないぞ、中国!)

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スリープウォーキング・チャイナ 03  お盆フェスの聖と俗(前編)──施餓鬼から乳首ペロペロまで | 写真・文:無常くん(副書記)

本連載でもたびたび自己紹介してきた通り、わたしは中国の民間信仰を研究する(素人)民俗学者です。一口に民間信仰といっても様々ですが、特にわたしが関心を寄せるのは、「お化け」に関連する(陽に対する)陰の信仰。そんなゲゲゲな性癖をもつ私にとって、旧暦7月は一年の中でも特別な月となります。 台湾ファンの方などはよくご存じかもしれませんが、中華圏の暦(こよみ)において旧暦7月は俗に「鬼月(きげつ)」と呼ばれ、お化け(=餓鬼)が街中に跋扈するたいへん怖ろしい月と考えられています。

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スリープウォーキング・チャイナ 04  お盆フェスの聖と俗(後編)──施餓鬼から乳首ペロペロまで | 写真・文:無常くん(副書記)

旧暦7月15日は、年に一度のお盆の日。まだ前夜祭というのに、このエネルギー。夜が深まるほどに、熱狂は高まっていく。いったい何時まで続くのだろう。旅の疲れもあって大味な見世物に胃もたれを感じ始めたわたしは、やや後ろ髪を引かれながら早めに宿へと戻ることを決めたのだった。深夜におっぱじまる、ある極秘演目を見逃したことも知らずに……(その事実に気づくのは本祭の夜!)。

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スリープウォーキング・チャイナ 06  授業が終れば骨董市へ──中国ガラクタ購買録 | 写真・文:無常くん(副書記)

日常的にフィールドワークに取り組める環境を求め、中国の大学に就職した。しかし、現実はそう甘くはなく、カフカ的不条理な謎業務に追われ、なかなか思うように調査に出かけられない状況が続いている。 仮に日本にいるならばまだ諦めはつくものの、中国にいるのに、目と鼻の先に取材対象が転がっているのに、陰気なデスクワークのせいで部屋から一歩も出られない日々が続くと、「俺はこんな書類を書くために中国に来たんじゃねえやい!」と、頭を掻きむしりながら絶叫したくなるのだった。 しかし、そんな欲求不満な日々にも、「中国に来てよかった!」と思える瞬間は、むろんないわけではない。例えば、木曜の骨董市なんかは、その筆頭にあげるべき心のオアシスとなっている。

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スリープウォーキング・チャイナ 09  大黒天の逆輸入(後編) ──中国で流行する大黒さま信仰を追って 写真・文:無常くん(副書記)

 近年、中国の民間信仰の現場に、ある珍現象が生じている。その名も、大黒天の逆輸入。打ち出の小槌を握り、福袋を担いだ、あの日本オリジナルの大黒天が、今中国で着実に信奉者を増やしつつあるという。なぜ、中国の人々は「大黒さま」を好んで拝むのか──その原因とは?その実態とは?  これらの謎を解明すべく、私は得意のTikTok民俗学を駆使し、フィールドワークに乗りだした。その結果、中国の大黒さま信仰は、日本発「香港経由」であるという有力な仮説が浮上した。また、それは香港経由でありながら、大陸各地で独自の発展を遂げているという状況が、普寧(プーニン)のとあるシャーマンへのインタビューから明らかとなりつつある。  以上が前編の要約となるが、今回お届けする後編では、上記シャーマンが具体的にどのような大黒さま信仰を展開しているのか、実際に私が参加した「大黒天降臨祭」の様子とともにレポートすることとしたい。

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スリープウォーキング・チャイナ 07  中国の奇祭、春の死神パン祭り  写真・文:無常くん(副書記)

今回レポートするのは、無常くんの専門中の専門、「無常」について。詳しくない方のために簡単に説明すると、無常とは「中国の死神」である。私は学生の頃、この無常に取り憑かれ、以降、人生を棒に振りながら無常の研究に邁進してきた。おかげで、「世界一無常に詳しい男」という誰にも尊敬も嫉妬もされない無用の称号を獲得することとなったが、そんな私でさえ無常についてはまだまだ知らないことだらけ。現に昨年、『中国の死神』なる無常の研究本を出版して以降も、続々と新たな発見をしている。 例えばつい先月、私は中国のとある田舎町で無常を憑依させるシャーマンを取材することに成功した。多くの方にはピンとこないだろうが、それはなかなか画期的な発見だった。というのも、「無常を憑依させるシャーマンは東南アジアにしか存在しない」というのが、従来の定説だったからである。しかし、その定説とは裏腹に、大陸にも無常シャーマンが確かに存在したのである。いや、存在したどころか、私はその田舎町で、無常シャーマンがまるでロックスターのように崇め奉られる、はなはだ異様な光景を目の当たりにすることとなったのだった──。

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スリープウォーキング・チャイナ 08  大黒天の逆輸入(前編) ──中国で流行する大黒さま信仰を追って  写真・文:無常くん(副書記)

 以前、本連載にて、中国の仏具展に大黒天(耳たぶのデカいおっさんが打出の小槌と福袋を持ったアレ)が大量に陳列されているという奇妙な光景をレポートした(「驚異の仏具展覧会──今年のトレンドは「大黒天の逆輸入」!?」)。  ピンとこない方のために簡単に解説すると、我々がよく知る大黒天というのは、もともとマハーカーラという名のインドの厳めしい神さまだった。それが、チベットに伝わり、中国に伝わり、日本に伝わり、最終的に「大国主命(おおくにぬしのみこと)」と習合することで、例の優しそうなおっさんの姿に変容することとなった。まさにその日本オリジナルの大黒天(以下、「大黒さま」と呼ぼう)が、どうしたわけか中国の仏具展にて大量販売され、さらには中国各地の寺廟や個人宅にて盛んに祀られ始めているというのである。これを奇妙と言わずしてなんと言おうか。  好奇心がムクムクと湧いてくるのを感じた私は、さっそくこの珍現象を「大黒天の逆輸入」と命名し、今なぜ中国で大黒さまが大人気なのか、その謎を追ってみることにした。

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スリープウォーキング・チャイナ 05  驚異の仏具展覧会 ──今年のトレンドは「大黒天の逆輸入」!? 写真・文:無常くん(副書記)

民俗学と言えばフィールドワーク、フィールドワークと言えばインタビュー、インタビューと言えば、人との対話。現に、本連載でとりあげた「広場舞」にしろ「お盆フェス」にしろ、そこにいたのは人、人、人。そう言えば、そもそも本連載のテーマが「中国のフツーの〈人〉」でしたね。人は面白い。人間っていいな。私もそう思います。でも、本音を言わせてください。人間っていいけど、正直ときどき面倒くさくないですか? ウザくないですか? 今、私はそんなモードです。 私はそんなモードに陥ると、人と関わるのは一旦お休みします。そして、その分なるべくモノとの対話に時間を割くようにします。「モノとの対話」なんてキザな言い方をしましたが、要するに私の場合は、趣味の仏像鑑賞に出かけます。仏像をながめて、ただニヤニヤするだけ。

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BOOKS

ROADSIDE LIBRARY
天野裕氏 写真集『わたしたちがいたところ』
(PDFフォーマット)

ロードサイダーズではおなじみの写真家・天野裕氏による初の電子書籍。というか印刷版を含めて初めて一般に販売される作品集です。

本書は、定価10万円(税込み11万円)というかなり高価な一冊です。そして『わたしたちがいたところ』は完成された書籍ではなく、開かれた電子書籍です。購入していただいたあと、いまも旅を続けながら写真を撮り続ける天野裕氏のもとに新作が貯まった時点で、それを「2024年度の追加作品集」のようなかたちで、ご指定のメールアドレスまで送らせていただきます。

旅するごとに、だれかと出会いシャッターを押すごとに、読者のみなさんと一緒に拡がりつづける時間と空間の痕跡、残香、傷痕……そんなふうに『わたしたちがいたところ』とお付き合いいただけたらと願っています。

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ROADSIDE LIBRARY vol.006
BED SIDE MUSIC――めくるめくお色気レコジャケ宇宙(PDFフォーマット)

稀代のレコード・コレクターでもある山口‘Gucci’佳宏氏が長年収集してきた、「お色気たっぷりのレコードジャケットに収められた和製インストルメンタル・ミュージック」という、キワモノ中のキワモノ・コレクション。

1960年代から70年代初期にかけて各レコード会社から無数にリリースされ、いつのまにか跡形もなく消えてしまった、「夜のムードを高める」ためのインスト・レコードという音楽ジャンルがあった。アルバム、シングル盤あわせて855枚! その表ジャケットはもちろん、裏ジャケ、表裏見開き(けっこうダブルジャケット仕様が多かった)、さらには歌詞・解説カードにオマケポスターまで、とにかくあるものすべてを撮影。画像数2660カットという、印刷本ではぜったいに不可能なコンプリート・アーカイブです!

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ROADSIDE LIBRARY vol.005
渋谷残酷劇場(PDFフォーマット)

プロのアーティストではなく、シロウトの手になる、だからこそ純粋な思いがこめられた血みどろの彫刻群。

これまでのロードサイド・ライブラリーと同じくPDF形式で全289ページ(833MB)。展覧会ではコラージュした壁画として展示した、もとの写真280点以上を高解像度で収録。もちろんコピープロテクトなし! そして同じく会場で常時上映中の日本、台湾、タイの動画3本も完全収録しています。DVD-R版については、最近ではもはや家にDVDスロットつきのパソコンがない!というかたもいらっしゃると思うので、パッケージ内には全内容をダウンロードできるQRコードも入れてます。

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ROADSIDE LIBRARY vol.004
TOKYO STYLE(PDFフォーマット)

書籍版では掲載できなかった別カットもほとんどすべて収録してあるので、これは我が家のフィルム収納箱そのものと言ってもいい

電子書籍版『TOKYO STYLE』の最大の特徴は「拡大」にある。キーボードで、あるいは指先でズームアップしてもらえれば、机の上のカセットテープの曲目リストや、本棚に詰め込まれた本の題名もかなりの確度で読み取ることができる。他人の生活を覗き見する楽しみが『TOKYO STYLE』の本質だとすれば、電書版の「拡大」とはその密やかな楽しみを倍加させる「覗き込み」の快感なのだ――どんなに高価で精巧な印刷でも、本のかたちではけっして得ることのできない。

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ROADSIDE LIBRARY vol.003
おんなのアルバム キャバレー・ベラミの踊り子たち(PDFフォーマット)

伝説のグランドキャバレー・ベラミ・・・そのステージを飾った踊り子、芸人たちの写真コレクション・アルバムがついに完成!

かつて日本一の石炭積み出し港だった北九州市若松で、華やかな夜を演出したグランドキャバレー・ベラミ。元従業員寮から発掘された営業用写真、およそ1400枚をすべて高解像度スキャンして掲載しました。データサイズ・約2ギガバイト! メガ・ボリュームのダウンロード版/USB版デジタル写真集です。
ベラミ30年間の歴史をたどる調査資料も完全掲載。さらに写真と共に発掘された当時の8ミリ映像が、動画ファイルとしてご覧いただけます。昭和のキャバレー世界をビジュアルで体感できる、これ以上の画像資料はどこにもないはず! マンボ、ジャズ、ボサノバ、サイケデリック・ロック・・・お好きな音楽をBGMに流しながら、たっぷりお楽しみください。

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ROADSIDE LIBRARY vol.002
LOVE HOTEL(PDFフォーマット)

――ラブホの夢は夜ひらく

新風営法などでいま絶滅の危機に瀕しつつある、遊びごころあふれるラブホテルのインテリアを探し歩き、関東・関西エリア全28軒で撮影した73室! これは「エロの昭和スタイル」だ。もはや存在しないホテル、部屋も数多く収められた貴重なデザイン遺産資料。『秘宝館』と同じく、書籍版よりも大幅にカット数を増やし、オリジナルのフィルム版をデジタル・リマスターした高解像度データで、ディテールの拡大もお楽しみください。
円形ベッド、鏡張りの壁や天井、虹色のシャギー・カーペット・・・日本人の血と吐息を桃色に染めあげる、禁断のインテリアデザイン・エレメントのほとんどすべてが、ここにある!

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ROADSIDE LIBRARY vol.001
秘宝館(PDFフォーマット)

――秘宝よ永遠に

1993年から2015年まで、20年間以上にわたって取材してきた秘宝館。北海道から九州嬉野まで11館の写真を網羅し、書籍版では未収録のカットを大幅に加えた全777ページ、オールカラーの巨大画像資料集。
すべてのカットが拡大に耐えられるよう、777ページページで全1.8ギガのメガ・サイズ電書! 通常の電子書籍よりもはるかに高解像度のデータで、気になるディテールもクローズアップ可能です。
1990年代の撮影はフィルムだったため、今回は掲載するすべてのカットをスキャンし直した「オリジナルからのデジタル・リマスター」。これより詳しい秘宝館の本は存在しません!

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捨てられないTシャツ

70枚のTシャツと、70とおりの物語。
あなたにも〈捨てられないTシャツ〉ありませんか? あるある! と思い浮かんだあなたも、あるかなあと思ったあなたにも読んでほしい。読めば誰もが心に思い当たる「なんだか捨てられないTシャツ」を70枚集めました。そのTシャツと写真に持ち主のエピソードを添えた、今一番おシャレでイケてる(?)“Tシャツ・カタログ"であるとともに、Tシャツという現代の〈戦闘服〉をめぐる“ファッション・ノンフィクション"でもある最強の1冊。 70名それぞれのTシャツにまつわるエピソードは、時に爆笑あり、涙あり、ものすんごーい共感あり……読み出したら止まらない面白さです。

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圏外編集者

編集に「術」なんてない。
珍スポット、独居老人、地方発ヒップホップ、路傍の現代詩、カラオケスナック……。ほかのメディアとはまったく違う視点から、「なんだかわからないけど、気になってしょうがないもの」を追い続ける都築響一が、なぜ、どうやって取材し、本を作ってきたのか。人の忠告なんて聞かず、自分の好奇心だけで道なき道を歩んできた編集者の言葉。
多数決で負ける子たちが、「オトナ」になれないオトナたちが、周回遅れのトップランナーたちが、僕に本をつくらせる。
編集を入り口に、「新しいことをしたい」すべてのひとの心を撃つ一冊。

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書評2006-2014

こころがかゆいときに読んでください
「書評2006-2014」というサブタイトルのとおり、これは僕にとって『だれも買わない本は、だれかが買わなきゃならないんだ』(2008年)に続く、2冊めの書評集。ほぼ80冊分の書評というか、リポートが収められていて、巻末にはこれまで出してきた自分の本の(編集を担当した作品集などは除く)、ごく短い解題もつけてみた。
このなかの1冊でも2冊でも、みなさんの「こころの奥のかゆみ」をスッとさせてくれたら本望である。

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独居老人スタイル

あえて独居老人でいること。それは老いていくこの国で生きのびるための、きわめて有効なスタイルかもしれない。16人の魅力的な独居老人たちを取材・紹介する。
たとえば20代の読者にとって、50年後の人生は想像しにくいかもしれないけれど、あるのかないのかわからない「老後」のために、いまやりたいことを我慢するほどバカらしいことはない――「年取った若者たち」から、そういうスピリットのカケラだけでも受け取ってもらえたら、なによりうれしい。

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ヒップホップの詩人たち

いちばん刺激的な音楽は路上に落ちている――。
咆哮する現代詩人の肖像。その音楽はストリートに生まれ、東京のメディアを遠く離れた場所から、先鋭的で豊かな世界を作り続けている。さあ出かけよう、日常を抜け出して、魂の叫びに耳を澄ませて――。パイオニアからアンダーグラウンド、気鋭の若手まで、ロングインタビュー&多数のリリックを収録。孤高の言葉を刻むラッパー15人のすべて。

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東京右半分

2012年、東京右傾化宣言!
この都市の、クリエイティブなパワー・バランスは、いま確実に東=右半分に移動しつつある。右曲がりの東京見聞録!
576ページ、図版点数1300点、取材箇所108ヶ所!

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東京スナック飲みある記
ママさんボトル入ります!

東京がひとつの宇宙だとすれば、スナック街はひとつの銀河系だ。
酒がこぼれ、歌が流れ、今夜もたくさんの人生がはじけるだろう、場末のミルキーウェイ。 東京23区に、23のスナック街を見つけて飲み歩く旅。 チドリ足でお付き合いください!

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