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2025年10月22日 Vol.666
movie
中国抗日映画の現在地 (写真・文:水野衞子)
公開前の異様な話題沸騰、いざ始まってみれば酷評の嵐と、いろいろお騒がせな中国抗日映画『731』。日本でもニュースでずいぶん取り上げられて、逆に気になっているひともいるのでは。グルメサイトで星ひとつの店にあえて行きたくなるみたいに。日本でも観られるのかな~と思っていたら、中国映画ファンなら知らぬもののない字幕翻訳の第一人者・水野衞子さんが抗日映画をまとめて観るために北京に弾丸旅行してきたと聞いて、ぜひ誌上レビューを書いてください!とお願いした。内容的に日本公開が難しい作品もあるけれど、調べてみれば部分的なものも含めて、けっこうYouTubeなどで観られる作品もある。新聞や通信社の記者の冷めた眼ではなく、長年中国映画に関わってきた、というより中国映画と共に生きてきた熱烈ファンならではの視点から、抗日映画の現在地へと連れていっていただこう!
art
トビリシより愛を込めて
先週号の告知で帯文を書いた紹介をしたアーティスト庄司朝美さんの個展が、横浜市民ギャラリーあざみ野で開催中だ。 数年前に素晴らしくリリカルなガラス絵を見て、すっかりファンになってしまった庄司さんは、2019年に東急財団が主催する五島記念文化賞で美術新人賞を受賞し、財団の助成で1年間のジョージア生活を体験した時間の文章と写真によるエッセイ集「トビリシより愛を込めて」をリリースしたばかり。
design
デザインの世間体 049 騎士、天使、オレたちのROCK (写真・文:若生友見)
流行はめぐり、当時を知る世代が「それがリバイバルするの!?」と震撼するような再ブームというものがたまに巻き起こります。個人的には80年代ブームも当初は「うそだろ……」と思っていたのですが、さすがにもう見慣れてしまいました。80年代レトロが流行り始めたのは私が大学在籍時だったので、もう15年ほど前になります。 近年のトレンドは平成・Y2Kに移行。80年代レトロブームは落ち着き、スタイルとして定番化した感じがあります。
art
暗黒絵日記 のり子の夢は夜ひらく 104話 フェス (画・文:新開のり子)
フェスって行ってみたい!と思っていました。 音楽フェスなんかは人を選ぶ感じです。 肉フェスとかありますが、体がついていきません。 フェスを検索するとジャズ、花火、アニメなどいろいろあります。 ちょうど、電車の広告で見つけたのが自由が丘駅の「女神まつり」でした。 老若男女のためのグルメからマーケット、体験型ブース、音楽ステージまでと書いてありました。 いきなりハードルが下がった気がしました。
food & drink
世界の中のインド亜大陸食紀行/日本編 インド菓子曼荼羅① (写真・文:小林真樹 / 編集:島田真人)
かつて日本には「インド料理店」しかなかった。いつしかそれが南インド料理店、西インド料理店、東インド料理店という特定地域を謳った店であふれるようになっている。それだけではない。インド料理店で働いていたネパール人やパキスタン人が独立し、自らのルーツに根差したネパール料理店やパキスタン料理店も次々に誕生している。彼らもまた、地域性や民族性を打ち出して差別化をはかっているのだ。
lifestyle
おいでよヘンタイの森 41 愛してるって言葉で言ってという居酒屋がやばかった 文・イラスト:mimi(会社経営&フリー女王様)
もうなんのことかわからないタイトルでごめんなさい 池袋にある愛してるって言葉で言ってというながーい名前のお店があったのです 先ほど調べたらもうすでに閉店していました わたしが行っていたころが21歳くらいなのでもう20年も前の話w いつまでやっていたかはわかりませんが この愛してるって言葉で言ってというお店は、紹介制の居酒屋だったらしいのですが わたしの周りのひとたちがなぜか、このお店の常連さんが多かった現実
travel
ユーラシア後ろ歩き 42(最終回) 謎の国家建設計画 (文・写真:多田麻美)
私は、レーリヒにまつわる、最大の謎を思い出していた。彼をめぐるエピソードの内、もっとも議論の分かれるものの一つだ。それはレーリヒが中央アジアのアルタイ地方あたりに理想の国を作ろうとしていたのではないか、という仮説だった。そんな計画はなかったと否定する識者もいるのだが、理想家肌だったレーリヒの気質や類まれな行動力と照らし合わせてみると、「あり得ない」と断言するのもためらわれる。
lifestyle
極上世界の極上生活 14 ドイツで極上体験!どっぷりハマった男女混浴全裸サウナ 文:極上世界(ぱにぱにぱにぱにともちんぱ&ふりふり)
極上・極上・極上世界!極上世界のふりふりです。 今回は2024年に滞在したドイツでの極上な経験について振り返ってみよーと思います! 私は突然数ヶ月海外逃亡したくなることがあります。やらなきゃいけないこと全てを投げ捨てて逃げたい!と。 そんな時に自分の貯金を崩しながら旅行しつつ…なんて経済力はあるはずもなく
travel
ROADSIDE CHINA 中国珍奇遊園地紀行 41 黒龍江省後編 (写真・文:関上武司)
大家好(中国語で皆さん、こんにちは!)。今年も異常な暑さからようやく秋らしい気温になってきました。今回も拙作『中国抗日博物館大図鑑』と新刊『中国共産党聖地巡礼』の取材になりました、黒龍江省後編の記事になります。 2018年8月14日。現地時間9時23分頃、ハルビン西駅に到着。
2025年10月15日 Vol.665
art
積み重なる日常の転生譚――「既知との遭遇」展を観て
2022年に「Museum of Mom's Art ニッポン国おかんアート村」を開催した渋谷公園通りギャラリーでは、先月末から「アール・ブリュット2025 巡回展 既知との遭遇 自伝的ブリコラージュの世界へようこそ」と題したグループ展が始まっている。 参加作家6人のなかには、おかんアート展でも特別コーナーをつくった驚異のコラージュ作家・嶋暎子さんが、前回披露された超大作《万華鏡》シリーズをはじめ、2025年制作の新作もひっさげ登場。さらに『ゆびさきのこい』で紹介した驚異のコピー機写真家・井口直人さんも参加。しかもこの展覧会は渋谷のあと羽村市、板橋区と巡回、さらに八丈島でも一日だけの出張イベントがあるそう!
travel
アーバンママの北欧くいしんぼ旅行記 vol.5 (写真・文:アーバンのママ)
ヘルシンキからタリンまではバルト海を渡っておよそ2時間、距離にしてわずか80キロの小さな船旅だ。フェリーは「Tallink Silja Line」「Viking Line」「Eckerö Line」の3社が運航していて、ネットから簡単に予約することができる(日本語の予約サイトもある)。かなり大きなフェリーで、乗客定員は2千人以上、車も5百台以上乗ることができる。 そのため、まずこのフェリーで大事なことは席の確保! もちろん人気は海の見える窓際の席だが、そんなことは気にせず広めのテーブル席をおさえるべし。実はこの船、まるで豪華なショッピングモールのようで、免税店、伝統料理が楽しめるビュッフェ形式のレストラン、気楽なバーにカフェ、さらにカジノまでそろっている。だから席さえあれば、あとは飲酒天国! わたしはサーモンサンドと白ワインをゲットしてご機嫌な船旅を楽しんだ。
lifestyle
出せば惨敗 俺のエロ本編集者時代 第4回(最終回) SM業界に蠢いたケッタイな人々 鶴を折る老婆の謎 (文:比嘉健二)
その男との初対面は強烈な印象だった。出版業界に約半世紀近くいるが、そんな体験はそう多くはない。 「お前よ、俺がなんでサラシ巻いているかわかるか? いつ編集者と刺し違えるかわからないからな」 男はI塚さん。カメラマンだ。その後多くのカメラマンと出会うが、こんなユニークな男はまずいない。昭和40年代ぐらいからピンク映画やエロ本で撮影していたエロ一筋の男だ。容貌も独特で、小汚いジャージにポロシャツ、そして腹にはサラシ。生まれてから一度も磨いたことがないようなヤニだらけの汚い歯。ちょび髭に眼鏡。
lifestyle
おいでよヘンタイの森 40 わたしの中である意味一番だったはまぞう 文・イラスト:mimi(会社経営&フリー女王様)
オフ会にかなりきてくれた、はまぞう 本当に60代のおじさんといったらの風貌 すこし小さくて丸っこくておじさん 情けない声を常に出しているTHE M男のはまぞう 彼はとても厄介なM男だったなぁ~と今思い出しても思う 彼の変態というのは何をしてほしいというわけではないタイプ ただ、でもかまってちゃん
photography
ニュー・シャッター・パラダイス 102 THE オールドニューボディー (写真・文:オカダキサラ)
最近、SNSを見る時間があまり確保できません。以前であれば移動の合間によく見ていたのですが、今はメールや予定のチェック、連絡の返信や仕事の準備で精一杯です。 15年ほど前、SNSの黎明期といえる時期に、当時30代後半の先輩が言っていた言葉を思い出しました。 「もうこの歳になれば、みんなSNSは卒業なんだよ。人の意見や投稿を受け止めるだけの時間と心の余裕がなくなるからね」
lifestyle
バンカラ女銘々伝 第37回 女を書き続けた女 瀬戸内晴美(後編) (文:平山亜佐子)
女性評伝や小説を量産し、妻子ある男性と何度も恋愛を重ね、尼になったエネルギッシュな女、瀬戸内晴美。作家小田仁二郎とその妻、年下のサラリーマン小川文明との四角関係を小説にした「夏の終わり」は1963(昭和38)年4月に第2回女流文学賞を受賞。授賞式には小田も出席して晴美を寿いだが、晴美の私生活は新たな泥沼に陥っていた。
art
暗黒絵日記 のり子の夢は夜ひらく 103話 のり子の社会科見学 上野動物園 (画・文:新開のり子)
TVで動物園を観て、無性に動物園に行きたくなりました。 その日は、病院で検査をする予定がありましたが、検査が終わってから行くことにしました。 昼の12時に上野駅に到着しました。 スマホで美味しいランチをみつけたいところですが、充電器がないので電源を切って目的地まで行きました。 朝から何も食べてないので、まず上野でランチをしてから動物園へ行こうか悩んでいるとたくさんの大きな看板が目に飛び込んできます。
lifestyle
極上世界の極上生活 13 ともちんぱのスペシャルギャル回!! 「ギャルマインド」と「盛り」から学ぶ「純度100%ホンモノのギャルとは!?」 文:極上世界(ぱにぱにぱにぱにともちんぱ&ふりふり)
極上・極上・極上世界~(((o(*゚▽゚*)o))) 極上世界のぱにぱにぱにぱにともちんぱです���� 今回は相方のふりふりからバトンタッチ! ともちんぱによるスペシャルギャル回な内容になります~✨✨ まずはわたくしの自己紹介�� 企業の堅苦しい会議にギャルを送り込み忖度のないコミュニケーションを行うことを目的とする「ギャル式ブレスト」というサービスでチーフギャルオフィサー(CGO)を務めていたり、歌舞伎町にギャルバーをオープンしてギャルママをやっていたり、テレビ出演等もしています!
2025年10月08日 Vol.664
book
秋の夜長にロードサイダーズ関連本まとめて紹介!
いろんな連載を長く続けているおかげで、記事が元になったり、著者の活動から生まれた新刊が、年に数冊は出るようになりました。こうして一冊の書籍に結実することが、なによりうれしいので、2025年秋版をまとめて紹介させてください。ちなみにたくさんの連載記事は購読者用のウェブサイトでもすべて読んでもらえますが、サイト内には「著者一覧」として著者別のバックナンバーがまとめてあるので、わかりやすいです!
lifestyle
出せば惨敗 俺のエロ本編集者時代 第3回 SMスピリッツ時代 後編 2大SM作家トラブルと未成年撮影で廃刊騒動編 (文:比嘉健二)
ろくに編集作業ができない分際で『SMスピリッツ』2代目編集長に抜擢された自分は、根拠のない自信しかなかった。「古臭いSM雑誌の体質を変えてやる!」「俺が日本一のSM雑誌編集長になる!」 気分はすっかり矢沢の永ちゃんだった。 まず手始めはSM界の大御所作家団鬼六を連載から切ることだった。当時(1970~80年前半)のSM雑誌は老舗の『SMセレクト』(東京三世社)『SMファン』(司書房)『SMコレクター』(サン出版)『SMクラブ』(日本出版)『SM秘小説』(三和出版)そして『S&Mスナイパー』と、主力SM雑誌の巻頭は全て団鬼六だった。
art
暗黒絵日記 のり子の夢は夜ひらく 102話 小松の旅 後編 (画・文:新開のり子)
前乗りをした翌日、宮本三郎記念デッサン大賞展と授賞式が行われてる小松の宮本三郎美術館へ。 タクシーに乗ったのはいいけれど、降りるときにもたもたし、焦るあまりに亀の小銭袋の中身をタクシーのなかにぶちまけるという大惨事。 あちこちに散らばった10円や1円を拾い集め、汗だらけで息切れしながら美術館に入りました。
lifestyle
おいでよヘンタイの森 39 脚本を持ち込む変態の過去 文・イラスト:mimi(会社経営&フリー女王様)
変態には変態になる過去があったりなかったり まっさらな状態で生きてきて 育ってきて 突然変態になることもあるんでしょうが 人にはきっかけ、変態ターニングポイントがあるのではないかと思っています それが大人になってからそういうエッチなことを楽しむ以前の 子供の頃の何かだったりするのかなと
design
デザインの世間体 048 シティ派と草の根のLOVE (写真・文:若生友見)
気まぐれ仔ねこ。 この名前は私が幼かったころにロゴとともに刷り込まれた名前です。 仙台市内といえど、仙台駅前の繁華街とは離れた位置に私の生家はありました。近くに大きな霊園があるせいで、私の家の周囲は墓石屋、墓石屋、葬儀屋、墓参りのための花屋、そしてまた墓石屋……という“墓場産業”で成り立っており、当時個人商店をやっていた私の家も例に漏れず、墓参り用のお供え菓子(寒天ゼリーなど)を扱っていました。
travel
ユーラシア後ろ歩き 41 シャンバラへの道 (文・写真:多田麻美)
精霊たちの家、オブー。 私は重ねてある石に、そっと触れてみずにはいられなかった。 重心のバランスが崩れないように、とても注意深く。 空が陰った。 その瞬間、私が断片的に想像を馳せていた世界が、ふと広がりをもってつながったように感じた。石には不思議な魅力と力がある。時間と空間を超えていく何かが。
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カテゴリ別バックナンバー
BOOKS
ROADSIDE LIBRARY
天野裕氏 写真集『わたしたちがいたところ』
(PDFフォーマット)
ロードサイダーズではおなじみの写真家・天野裕氏による初の電子書籍。というか印刷版を含めて初めて一般に販売される作品集です。
本書は、定価10万円(税込み11万円)というかなり高価な一冊です。そして『わたしたちがいたところ』は完成された書籍ではなく、開かれた電子書籍です。購入していただいたあと、いまも旅を続けながら写真を撮り続ける天野裕氏のもとに新作が貯まった時点で、それを「2024年度の追加作品集」のようなかたちで、ご指定のメールアドレスまで送らせていただきます。
旅するごとに、だれかと出会いシャッターを押すごとに、読者のみなさんと一緒に拡がりつづける時間と空間の痕跡、残香、傷痕……そんなふうに『わたしたちがいたところ』とお付き合いいただけたらと願っています。
ROADSIDE LIBRARY vol.006
BED SIDE MUSIC――めくるめくお色気レコジャケ宇宙(PDFフォーマット)
稀代のレコード・コレクターでもある山口‘Gucci’佳宏氏が長年収集してきた、「お色気たっぷりのレコードジャケットに収められた和製インストルメンタル・ミュージック」という、キワモノ中のキワモノ・コレクション。
1960年代から70年代初期にかけて各レコード会社から無数にリリースされ、いつのまにか跡形もなく消えてしまった、「夜のムードを高める」ためのインスト・レコードという音楽ジャンルがあった。アルバム、シングル盤あわせて855枚! その表ジャケットはもちろん、裏ジャケ、表裏見開き(けっこうダブルジャケット仕様が多かった)、さらには歌詞・解説カードにオマケポスターまで、とにかくあるものすべてを撮影。画像数2660カットという、印刷本ではぜったいに不可能なコンプリート・アーカイブです!
ROADSIDE LIBRARY vol.005
渋谷残酷劇場(PDFフォーマット)
プロのアーティストではなく、シロウトの手になる、だからこそ純粋な思いがこめられた血みどろの彫刻群。
これまでのロードサイド・ライブラリーと同じくPDF形式で全289ページ(833MB)。展覧会ではコラージュした壁画として展示した、もとの写真280点以上を高解像度で収録。もちろんコピープロテクトなし! そして同じく会場で常時上映中の日本、台湾、タイの動画3本も完全収録しています。DVD-R版については、最近ではもはや家にDVDスロットつきのパソコンがない!というかたもいらっしゃると思うので、パッケージ内には全内容をダウンロードできるQRコードも入れてます。
ROADSIDE LIBRARY vol.004
TOKYO STYLE(PDFフォーマット)
書籍版では掲載できなかった別カットもほとんどすべて収録してあるので、これは我が家のフィルム収納箱そのものと言ってもいい
電子書籍版『TOKYO STYLE』の最大の特徴は「拡大」にある。キーボードで、あるいは指先でズームアップしてもらえれば、机の上のカセットテープの曲目リストや、本棚に詰め込まれた本の題名もかなりの確度で読み取ることができる。他人の生活を覗き見する楽しみが『TOKYO STYLE』の本質だとすれば、電書版の「拡大」とはその密やかな楽しみを倍加させる「覗き込み」の快感なのだ――どんなに高価で精巧な印刷でも、本のかたちではけっして得ることのできない。
ROADSIDE LIBRARY vol.003
おんなのアルバム キャバレー・ベラミの踊り子たち(PDFフォーマット)
伝説のグランドキャバレー・ベラミ・・・そのステージを飾った踊り子、芸人たちの写真コレクション・アルバムがついに完成!
かつて日本一の石炭積み出し港だった北九州市若松で、華やかな夜を演出したグランドキャバレー・ベラミ。元従業員寮から発掘された営業用写真、およそ1400枚をすべて高解像度スキャンして掲載しました。データサイズ・約2ギガバイト! メガ・ボリュームのダウンロード版/USB版デジタル写真集です。
ベラミ30年間の歴史をたどる調査資料も完全掲載。さらに写真と共に発掘された当時の8ミリ映像が、動画ファイルとしてご覧いただけます。昭和のキャバレー世界をビジュアルで体感できる、これ以上の画像資料はどこにもないはず! マンボ、ジャズ、ボサノバ、サイケデリック・ロック・・・お好きな音楽をBGMに流しながら、たっぷりお楽しみください。
ROADSIDE LIBRARY vol.002
LOVE HOTEL(PDFフォーマット)
――ラブホの夢は夜ひらく
新風営法などでいま絶滅の危機に瀕しつつある、遊びごころあふれるラブホテルのインテリアを探し歩き、関東・関西エリア全28軒で撮影した73室! これは「エロの昭和スタイル」だ。もはや存在しないホテル、部屋も数多く収められた貴重なデザイン遺産資料。『秘宝館』と同じく、書籍版よりも大幅にカット数を増やし、オリジナルのフィルム版をデジタル・リマスターした高解像度データで、ディテールの拡大もお楽しみください。
円形ベッド、鏡張りの壁や天井、虹色のシャギー・カーペット・・・日本人の血と吐息を桃色に染めあげる、禁断のインテリアデザイン・エレメントのほとんどすべてが、ここにある!
ROADSIDE LIBRARY vol.001
秘宝館(PDFフォーマット)
――秘宝よ永遠に
1993年から2015年まで、20年間以上にわたって取材してきた秘宝館。北海道から九州嬉野まで11館の写真を網羅し、書籍版では未収録のカットを大幅に加えた全777ページ、オールカラーの巨大画像資料集。
すべてのカットが拡大に耐えられるよう、777ページページで全1.8ギガのメガ・サイズ電書! 通常の電子書籍よりもはるかに高解像度のデータで、気になるディテールもクローズアップ可能です。
1990年代の撮影はフィルムだったため、今回は掲載するすべてのカットをスキャンし直した「オリジナルからのデジタル・リマスター」。これより詳しい秘宝館の本は存在しません!
捨てられないTシャツ
70枚のTシャツと、70とおりの物語。
あなたにも〈捨てられないTシャツ〉ありませんか? あるある! と思い浮かんだあなたも、あるかなあと思ったあなたにも読んでほしい。読めば誰もが心に思い当たる「なんだか捨てられないTシャツ」を70枚集めました。そのTシャツと写真に持ち主のエピソードを添えた、今一番おシャレでイケてる(?)“Tシャツ・カタログ"であるとともに、Tシャツという現代の〈戦闘服〉をめぐる“ファッション・ノンフィクション"でもある最強の1冊。 70名それぞれのTシャツにまつわるエピソードは、時に爆笑あり、涙あり、ものすんごーい共感あり……読み出したら止まらない面白さです。
圏外編集者
編集に「術」なんてない。
珍スポット、独居老人、地方発ヒップホップ、路傍の現代詩、カラオケスナック……。ほかのメディアとはまったく違う視点から、「なんだかわからないけど、気になってしょうがないもの」を追い続ける都築響一が、なぜ、どうやって取材し、本を作ってきたのか。人の忠告なんて聞かず、自分の好奇心だけで道なき道を歩んできた編集者の言葉。
多数決で負ける子たちが、「オトナ」になれないオトナたちが、周回遅れのトップランナーたちが、僕に本をつくらせる。
編集を入り口に、「新しいことをしたい」すべてのひとの心を撃つ一冊。
ROADSIDE BOOKS
書評2006-2014
こころがかゆいときに読んでください
「書評2006-2014」というサブタイトルのとおり、これは僕にとって『だれも買わない本は、だれかが買わなきゃならないんだ』(2008年)に続く、2冊めの書評集。ほぼ80冊分の書評というか、リポートが収められていて、巻末にはこれまで出してきた自分の本の(編集を担当した作品集などは除く)、ごく短い解題もつけてみた。
このなかの1冊でも2冊でも、みなさんの「こころの奥のかゆみ」をスッとさせてくれたら本望である。
独居老人スタイル
あえて独居老人でいること。それは老いていくこの国で生きのびるための、きわめて有効なスタイルかもしれない。16人の魅力的な独居老人たちを取材・紹介する。
たとえば20代の読者にとって、50年後の人生は想像しにくいかもしれないけれど、あるのかないのかわからない「老後」のために、いまやりたいことを我慢するほどバカらしいことはない――「年取った若者たち」から、そういうスピリットのカケラだけでも受け取ってもらえたら、なによりうれしい。
ヒップホップの詩人たち
いちばん刺激的な音楽は路上に落ちている――。
咆哮する現代詩人の肖像。その音楽はストリートに生まれ、東京のメディアを遠く離れた場所から、先鋭的で豊かな世界を作り続けている。さあ出かけよう、日常を抜け出して、魂の叫びに耳を澄ませて――。パイオニアからアンダーグラウンド、気鋭の若手まで、ロングインタビュー&多数のリリックを収録。孤高の言葉を刻むラッパー15人のすべて。
東京右半分
2012年、東京右傾化宣言!
この都市の、クリエイティブなパワー・バランスは、いま確実に東=右半分に移動しつつある。右曲がりの東京見聞録!
576ページ、図版点数1300点、取材箇所108ヶ所!