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2025年12月10日 Vol.672

book

新刊出来、PABFでお披露目!

メガブックフェアのTABF=TOKYO ART BOOKFAIRにささやかながら対抗して続けているPABF=プアマンズ・アートブックフェア、今年も今週末に開催します。もちろん、TABFと同日に! すでに両日とも出店リストができているので、特設サイトからチェックしていただきたいのですが、この良き日!にあわせてロードサイダーズ・ウィークリーからも文庫本を2冊リリース。さらにメルマガではおなじみの写真家・天野裕氏による初の大型作品集を、1月の一般発売に先駆けて先行販売します!

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book

隙ある風景 特別編「最近削除した項目」 (写真・文:ケイタタ)

みなさまご無沙汰しております。11月頭に「隙ある風景」に続く写真集を出しました。 「最近削除した項目」というタイトルである。 「隙ある風景2」を出せるぐらいの写真ストックは溜まってはいた。しかし、そのまま続編も何だか工夫がない気がして、何か違うことをしたかったのである。2ndアルバムというよりは、ミニアルバム的なものを出したかった。そして、音楽でいうところのSCUMのようなものをしたかったのだ。

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food & drink

世界の中のインド亜大陸料理食紀行/日本編  追憶の国道8号線(富山の中のパキスタン) (写真・文:小林真樹 / 編集:島田真人)

今年(2025年)10月、あるパキスタン料理店が閉店したというニュースがネットを小さく駆け巡った。富山県で現存最古のパキスタン料理店カシミールである。2001年にオープンして約四半世紀、同店は富山在住のパキスタン人から近隣のマニアックな日本人たち、はては通りすがりのカレー好きまで魅了し続け、富山におけるパキスタン料理店の象徴として君臨した。 「富山に行ったら、パキスタンだった」という名コピーと共に富山に点在するパキスタン料理店を紹介したのが、2014年発行のdancyu(7月号)である。

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photography

ニュー・シャッター・パラダイス 106[最終回] おめでとうの芽生え (写真・文:オカダキサラ)

年の瀬になり、1年を振り返る機会が多くなりました。 今年もさまざまな出来事がありましたが、その中で特に心に残ったニュースがふたつあります。不登校の児童生徒の数と、新卒の転職率が過去最高になったことです。 どうしてこんなにも胸に引っかかるのだろうと考えてみると、「自分の時代には許されなかったこと」だからだと気づきました。 不登校の子はろくな大人にならない、成功していないのに転職するなんて能力がない――そんな言葉を直接言われてはいませんが、“そういう空気”を感じながら育ったのは確かです。 学歴重視、不景気、就職氷河期。私の世代を取り巻いていた時代背景が、そうした価値観を作っていたのかもしれません。

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デザインの世間体 052  街を美しく.ᐟ.ᐟ (写真・文:若生友見)

この連載も今回を含め残り2回となりましたが、変わらずやっていきたいと思います。 さて、こういった感じの地図看板を目にしたことはないでしょうか? まじまじ見たことはなくても、駅周辺や大通りに設置されているものが目の端に入ってきた経験はあるのではないでしょうか。 行政が設置している地図ではなく、筆ムラを隠そうともしないタッチの看板や、情報量が多すぎて地図というよりは表組みのようになっているものなど「誰が作っているんだ?」という感じがする地図看板が今回扱うテーマです。

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photography

妄想ホテル room:056  大塚 記念湯 タイムカプセル[最終回] (写真・文:フクサコアヤコ)

人とのめぐりあわせが縁であるように、人と街にもまた、静かに結ばれる縁があるのだと思う。 私は佐世保で生まれ、京都、東京と縁を結んで今ここにいる。 佐世保は生まれ故郷だし、京都は大学時代を過ごした青春の地、そして東京は――気づけば二十年近く身を置いている街だ。 それでも時折、胸の奥にふっと風が吹き抜けるように、この街にいる自分がよそ者のように感じる瞬間がある。 どんなに駅の乗り換えがスムーズにできるようになろうと、東京中のラブホテルに詳しくなろうと、私はどこか「たまたま訪れただけの旅人」のままだ。 けれど最近になって、もしかすると私は東京に戻ってくる運命だったのかもしれないと思うようになった。 忘れていた記憶が、胸の奥で小さな音を立てて動き出した。

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travel

イーグルのいる暮らし  写真・文:ERIKO(定住旅行家・モデル)

半遊牧民であるマナさん一家は、モンゴルで一般的に飼育されている5種の家畜──やぎ、羊、馬、牛、ラクダ──に加えて、もうひとつ特別な動物を飼っている。それが「イーグル」だ。 初めてこの家に来た日、早くイーグルを見たくて必死で探した。辺りを見回しただけは見つからず、家族に尋ねると、ウルの入り口の横を指さした。そこに、あまりにも自然に佇んでいたので、気づかなかったのだ。止まり木の上で、その大きな鳥は静かに佇んでいた。近寄ってしゃがむと、革の目隠しの“トモガ”の下で、わたしの気配を読み取ったのか、クチバシだけがわずかに動いた。本来なら人間の生活圏から離れた場所で生きているはずの生きものが、手を伸ばせば触れられる距離に。その事実だけで胸がドキドキした。

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travel

ROADSIDE CHINA  中国珍奇遊園地紀行 44 内モンゴル自治区(前編) (写真・文:関上武司)

大家好(中国語で皆さん、こんにちは!)。中国の5つある自治区の中でも内モンゴル自治区はなぜか最多の5回訪問しており、定番の草原での乗馬、モンゴル相撲、ゲルへの宿泊だけでなく、モンゴルとの国境の塩湖にも訪れています。今回はゴーストタウンとして有名なオルドス、首府のフフホトの遊園地について、紹介させていただきます。

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lifestyle

おいでよヘンタイの森 47  生理に興奮する変態  文・イラスト:mimi(会社経営&フリー女王様)

女性にはみなさんもご存じのとおり生理があります  なので、毎月1回はお世話になるナプキンやタンポン  それに興奮する人がいるのをきいてびっくりしませんか?  わたしも珍しくこの生理で興奮する話には引く側で  しまさん 50代 会社員  そこそこの偉いさん  既婚 ただやめられない性癖が 

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lifestyle

バンカラ女銘々伝 第40回  反家元制度、反天皇制、舞踏界の革命家 花柳幻舟(前編) (文:平山亜佐子)

旅芸人の家に生まれ「河原こじき」と罵られ、小学校は三年生で中退、日舞の名取となるも家元制度に疑問を感じ、家元をナイフで切りつけるなど思想をそのまま実行してしまう女、花柳幻舟。口先だけの学者や思想家は大嫌い。己の心の声に従って走り続ける幻舟を止められるものは何もない。 花柳幻舟の本名は川井洋子。1941(昭和16)年、旅芸人の両親の4番目の子供として大阪市で生まれた。

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art

暗黒絵日記 のり子の夢は夜ひらく  110 見栄っ張りアゲイン (画・文:新開のり子)

12月になり寒さが身にしみる季節になりました。仕事場にもだいぶ慣れてきたものの、まだ緊張感が抜けたわけではありません。 仕事着に着替えるまでは、私服で気が楽ですが、更衣室に入りるととたんに仕事ムードになります。まずは挨拶を交わします。ここ最近は、中の人の入れ替わりもあり、更衣室は少しにぎやかになりました。おはようございます!と皆フレンドリーに接しています。 私よりあとからくる人も着替えるのが早く、みな素早く着替えると、さっさとドアから出ていきます。 ぐすぐずしている私はいつも最後になり、服を丸めてロッカーに投げ入れる感じです。

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art

波磨茜也香のおんなのこ散歩[最終回] 第25回 「ご縁があれば」

穏やかな年末年始を過ごし、再び学校が始まった。 教室に到着すると気が強めで有名な生徒のMさんが「ねぇどう言うこと!?なんで(実習先)無くなったの!?」と勢い良く聞いてきた。 下手な言い方をすると変な伝わり方で学年中に広まるだろうなあ、ここは正直に伝えておかないと。「実習先として疑問がある点を伝えただけだよー、院長の事とか医院の運営云々には一切口出しいてない。そしたら実習先変更になったんだ」と伝えた。Mさんは普段から深めに刻まれている眉間の皺を2倍にくらいにして「へえぇ…」と信じられない顔をしていた。私もびっくりだよ。

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2025年12月03日 Vol.671

news 無料公開中

重要! リニューアルのお知らせ

いつもロードサイダーズ・ウィークリーをご購読いただきありがとうございます。 2012年に始めた小さなメールマガジンですが、おかげさまで来年15周年を迎えます。記事もすでに3千を超えて、まだまだ増殖中。こんなに長く続けられるとは予想もしていなかったけれど、あっという間だった気もします。

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古いけれど新しい? 見たことないけど懐かしい? ――昭和30〜50年代の観光土産人形たち

少し前の編集後記で紹介した、バンコクで見つけた昭和の観光土産人形。あまりの楽しさに帰国してからもヤフオクや、地方のジャンク骨董屋をめぐって探索を続るうちに300点以上が集まって、このほどようやく撮影が一段落。まだ増えそうな予感もするのが恐ろしいが・・・ここらでいちどリサーチの成果とともにご覧いただきたい。

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travel

保存と発酵の哲学  写真・文:ERIKO(定住旅行家・モデル)

モンゴル西端、バヤンウルギー県。鷹匠一家のマナさんは、夏のあいだ、草原に建てた「ウル」(モンゴル語ではゲル)で暮らしている。円形の骨組みにフェルトを重ねた家には、移動の足かせになるような物はほとんどない。 ウルの中を見回しても、日本の家なら「あるのが前提」とされる電化製品の姿は見当たらない。テレビも、洗濯機も、掃除機も、冷蔵庫も。あるのは、ベッド、低いテーブル、食器類を置く棚、家族の宝物を入れる箱だけだ。

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art

暗黒絵日記 のり子の夢は夜ひらく  109 話題の場所へ (画・文:新開のり子)

先日、テレビを見ていると、外苑前のいちょう並木に人が大勢集まっていることを知りました。 話題のいちょう並木を一目見たくて、一人で行ってみることにしました。 皆、仲間うちや家族、友達、カップルで賑わっています。ひとりには慣れているので大丈夫と言い聞かせながら、色鮮やかないちょう並木を歩きます。

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lifestyle

おいでよヘンタイの森 46  ラッキースケベを狙っている男  文・イラスト:mimi(会社経営&フリー女王様)

最近、カメラ雑誌「フォトコン」で自撮り企画の依頼を受けました。 スマホではなくカメラで、三脚やストロボを使って本格的なポートレートを撮ろうという主旨です。 写真家がコンテストで受賞した時のポートレートが、家族や知人がなんとなく撮った写真だと、どうにも締まりません。かといってプロに頼むのも現実的ではありません。 それなら自分のポートレートくらい自分で撮ってしまえばいいのでは?というのが企画の狙い。 そして裏テーマは「お気に入りの遺影を元気なうちに残しておこう」でした。毎年恒例の企画らしいのです。

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photography

ニュー・シャッター・パラダイス 105  恥じらい写真家の自撮り修行 (写真・文:オカダキサラ)

最近、カメラ雑誌「フォトコン」で自撮り企画の依頼を受けました。 スマホではなくカメラで、三脚やストロボを使って本格的なポートレートを撮ろうという主旨です。 写真家がコンテストで受賞した時のポートレートが、家族や知人がなんとなく撮った写真だと、どうにも締まりません。かといってプロに頼むのも現実的ではありません。 それなら自分のポートレートくらい自分で撮ってしまえばいいのでは?というのが企画の狙い。 そして裏テーマは「お気に入りの遺影を元気なうちに残しておこう」でした。毎年恒例の企画らしいのです。

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travel

ROADSIDE CHINA  中国珍奇遊園地紀行 43 チベット自治区 (写真・文:関上武司)

大家好(中国語で皆さん、こんにちは!)。長年、犬活と称して近所の散歩中の犬との交流を継続しております。今回は特に犬との出会いが多かったチベット自治区の遊園地のレポートになります。 2017年5月3日。チベット自治区ラサ市へ向かうため、四川省成都市で1泊。 2017年5月4日。成都の空港での朝食の皮蛋入りのお粥。北京留学中の朝食は、だいたい、このお粥でした。ギョーザも食べておきます。

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lifestyle

蒲田リハビリ日記 第32(突然の最終)回  鬼畜ライター青山正明小伝 VIC出版から東京公司へ (写真・文:リーサル・ウエポン金本)

突然の最終回である。連載開始から5年数カ月間、都築響一さんには、たいへんお世話になりました。本当にありがとうございました。主筆・都築さんが編集長としても、写真家としても、プロフェッショナルだということが、実によく分かった2020年7月からの5年数カ月間でした。最後は、エロ本編集部・末端アルバイト時代から仲良くしていただいた、鬼畜ライター青山正明氏(享年40歳)について、俺が知っている範囲の事柄を少しだけ書いて終わりにしたい。

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2025年11月26日 Vol.670

photography

追悼:「スティルライフ」とダイアン・キートン

先々週は広島太郎の訃報をお伝えしたが、10月にはもうひとり個人的に残念な死去のニュースがあって、それは10月11日に知らされたダイアン・キートンの訃報だった。79歳、肺炎だったという。映画『アニー・ホール』でアカデミー主演女優賞を受賞したのが1977年だから、あれから半世紀も経ったのかという感慨もあった。 ダイアン・キートンは女優だけでなく映画監督でもある。優れたファッション・センスでも知られていたし、公私とものパートナーだったウディ・アレンをはじめ、ウォーレン・ベイティ、アル・パチーノと、華麗な交際歴もあった(結婚歴はなし)。

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travel

動く家に暮らすということ  写真・文:ERIKO(定住旅行家・モデル)

「モンゴルではどこに滞在しますか?」 つややかな肌の若い青年に入国審査を受けながら、モンゴルのチンギスハーン空港に降り立った。良くも悪くも、その国の第一印象を決めるのは、最初に会う空港職員だと思っている。彼の話す流暢な日本語は、モンゴルが同じアジアの仲間として親日的であることを感じさせた。 近年改装されたという近代的な空港は、日本の協力で建てられたようで、日の丸とモンゴルの国旗が並んだ銘板が掲げられていた。 日本から遠く離れた地で日の丸を見ると、なんだか胸が熱くなる。年のせいだろうか。

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art

暗黒絵日記 のり子の夢は夜ひらく  108 のり子のジュークボックス (画・文:新開のり子)

今日は「のりこのジュークボックス」ということで、私の人生を表すようなタイトルや歌詞レコードジャケットを描きます。 松山千春が衝撃を受けたという岡林信康の「山谷ブルース」。山谷のドヤ街で暮らす男性日雇い労働者の視線で、独白的な内容だが、社会の中での自分たちの存在感を歌っているという。 松山千春は子供の頃にこの歌を聞いたとき、金槌で頭をなぐられたようなきがしたと。 自分の境遇と重ね合わせたといいます。

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photography

once upon a time ~ もうひとつのカリフォルニア・ドリーミン 16  東京ワンダーランド  ブルース・オズボーン(写真家)

「写真家にとってスタジオは、カウボーイにとっての馬のようなものだ」――そんなことを豪語していた僕にぴったりな住まい兼スタジオのスペースが見つかって、浅草での生活がスタートすると、雑誌関係者や音楽業界、広告会社の人たちが打ち合わせと称して頻繁に訪れるようになった。「浅草がソーホーに!」とまで紹介した雑誌もあったほど。 せっかくたくさんの人が来るんだからと、スタジオに来る人たちのポートレートを撮ることを思いついた。それも、ただのポートレートではなく“爆笑ポートレート”。

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デザインの世間体 051  フリースタイル・イルミネーション (写真・文:若生友見)

いよいよ来月で今年も終わりですね。 ツリーなどの装飾だとか、店内に流れる音楽だとか、クリスマスが近づいていることを知らせてくれるものはいろいろありますが、一番「ああ、今年もこのシーズンが始まったな」と感じるのは街のイルミネーションではないでしょうか。 商業施設、駅前、個人宅……。プロが監修した立派なイルミネーションよりも、個人が善意や趣味で行なっているフリースタイルのイルミネーションのほうに、どうしても私は惹かれてしまいます。

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food & drink

世界の中のインド亜大陸食紀行/日本編  佐渡島で気づいたインド・ネパール料理店のリアル (写真・文:小林真樹 / 編集:島田真人)

首都圏や関西・東海といった大都市圏はもとより、「えっ、こんなところに!?」という辺境の地にすらネパール国旗がたなびく光景はいまや珍しくなくなった。ネパール国旗があるということはつまり、そこにネパール人の店があるということである。それだけネパール人はアグレッシブに、日本全国津々浦々で飲食店をいとなんでいるのだ。 料理の味もさることながら、インド亜大陸系の人々が「なぜ、そんなところで」商売をやっているのかに興味のある私は、人里離れた山村や離島でひっそりと営業するインド料理店を訪れては、そこで店をやるに至った動機や背景を店主から聞くのを楽しみにしてきた。そうして北は北海道の稚内から南は沖縄の宮古島まで食べて聞いて歩いた話をまとめたのが『日本のインド・ネパール料理店』(阿佐ヶ谷書院)である。 「佐渡島にもインド・ネパール料理店がありましたよ」

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BORO、世界をめぐる 8  スペイン・バルセロナ編 (写真・文:辰巳清)

「ROADSIDERS’ weekly」2024年12月18日号「BORO、世界をめぐる:7 英国ロンドン編」に続き、今回は2025年3月20日から23日までスペイン・バルセロナで開催された国際パッチワークフェスティバルでのBORO展をレポートする。シドニー、メルボルン、キャンベラ、北京、深圳、ニューヨーク、ストックホルム、ヴァーナム、ロンドンに続き、バルセロナでの開催は海外10都市目となった。 2024年の春、スペイン・パッチワーク協会の理事を名乗るロザリオから一通のメールが届いた。

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lifestyle

おいでよヘンタイの森 45  馬で来た客  文・イラスト:mimi(会社経営&フリー女王様)

そう、サガミドリのことを想いだす間に、強烈なお客様を思い出した  ひくほど嫌だった一番のお客様は  わたしにはまりすぎて離婚して、結婚を申し込んできた人だけど  それは恋愛でしょ  わたしの性格上そんなにイロコイするタイプではなく  執着をさせないように生きてきたのに  勝手に離婚して「責任をとってくれ」という20個も上のおじさんに  19歳はドン引き  出禁にしてもらったことがあった

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BOOKS

ROADSIDE LIBRARY
天野裕氏 写真集『わたしたちがいたところ』
(PDFフォーマット)

ロードサイダーズではおなじみの写真家・天野裕氏による初の電子書籍。というか印刷版を含めて初めて一般に販売される作品集です。

本書は、定価10万円(税込み11万円)というかなり高価な一冊です。そして『わたしたちがいたところ』は完成された書籍ではなく、開かれた電子書籍です。購入していただいたあと、いまも旅を続けながら写真を撮り続ける天野裕氏のもとに新作が貯まった時点で、それを「2024年度の追加作品集」のようなかたちで、ご指定のメールアドレスまで送らせていただきます。

旅するごとに、だれかと出会いシャッターを押すごとに、読者のみなさんと一緒に拡がりつづける時間と空間の痕跡、残香、傷痕……そんなふうに『わたしたちがいたところ』とお付き合いいただけたらと願っています。

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ROADSIDE LIBRARY vol.006
BED SIDE MUSIC――めくるめくお色気レコジャケ宇宙(PDFフォーマット)

稀代のレコード・コレクターでもある山口‘Gucci’佳宏氏が長年収集してきた、「お色気たっぷりのレコードジャケットに収められた和製インストルメンタル・ミュージック」という、キワモノ中のキワモノ・コレクション。

1960年代から70年代初期にかけて各レコード会社から無数にリリースされ、いつのまにか跡形もなく消えてしまった、「夜のムードを高める」ためのインスト・レコードという音楽ジャンルがあった。アルバム、シングル盤あわせて855枚! その表ジャケットはもちろん、裏ジャケ、表裏見開き(けっこうダブルジャケット仕様が多かった)、さらには歌詞・解説カードにオマケポスターまで、とにかくあるものすべてを撮影。画像数2660カットという、印刷本ではぜったいに不可能なコンプリート・アーカイブです!

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ROADSIDE LIBRARY vol.005
渋谷残酷劇場(PDFフォーマット)

プロのアーティストではなく、シロウトの手になる、だからこそ純粋な思いがこめられた血みどろの彫刻群。

これまでのロードサイド・ライブラリーと同じくPDF形式で全289ページ(833MB)。展覧会ではコラージュした壁画として展示した、もとの写真280点以上を高解像度で収録。もちろんコピープロテクトなし! そして同じく会場で常時上映中の日本、台湾、タイの動画3本も完全収録しています。DVD-R版については、最近ではもはや家にDVDスロットつきのパソコンがない!というかたもいらっしゃると思うので、パッケージ内には全内容をダウンロードできるQRコードも入れてます。

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ROADSIDE LIBRARY vol.004
TOKYO STYLE(PDFフォーマット)

書籍版では掲載できなかった別カットもほとんどすべて収録してあるので、これは我が家のフィルム収納箱そのものと言ってもいい

電子書籍版『TOKYO STYLE』の最大の特徴は「拡大」にある。キーボードで、あるいは指先でズームアップしてもらえれば、机の上のカセットテープの曲目リストや、本棚に詰め込まれた本の題名もかなりの確度で読み取ることができる。他人の生活を覗き見する楽しみが『TOKYO STYLE』の本質だとすれば、電書版の「拡大」とはその密やかな楽しみを倍加させる「覗き込み」の快感なのだ――どんなに高価で精巧な印刷でも、本のかたちではけっして得ることのできない。

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ROADSIDE LIBRARY vol.003
おんなのアルバム キャバレー・ベラミの踊り子たち(PDFフォーマット)

伝説のグランドキャバレー・ベラミ・・・そのステージを飾った踊り子、芸人たちの写真コレクション・アルバムがついに完成!

かつて日本一の石炭積み出し港だった北九州市若松で、華やかな夜を演出したグランドキャバレー・ベラミ。元従業員寮から発掘された営業用写真、およそ1400枚をすべて高解像度スキャンして掲載しました。データサイズ・約2ギガバイト! メガ・ボリュームのダウンロード版/USB版デジタル写真集です。
ベラミ30年間の歴史をたどる調査資料も完全掲載。さらに写真と共に発掘された当時の8ミリ映像が、動画ファイルとしてご覧いただけます。昭和のキャバレー世界をビジュアルで体感できる、これ以上の画像資料はどこにもないはず! マンボ、ジャズ、ボサノバ、サイケデリック・ロック・・・お好きな音楽をBGMに流しながら、たっぷりお楽しみください。

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ROADSIDE LIBRARY vol.002
LOVE HOTEL(PDFフォーマット)

――ラブホの夢は夜ひらく

新風営法などでいま絶滅の危機に瀕しつつある、遊びごころあふれるラブホテルのインテリアを探し歩き、関東・関西エリア全28軒で撮影した73室! これは「エロの昭和スタイル」だ。もはや存在しないホテル、部屋も数多く収められた貴重なデザイン遺産資料。『秘宝館』と同じく、書籍版よりも大幅にカット数を増やし、オリジナルのフィルム版をデジタル・リマスターした高解像度データで、ディテールの拡大もお楽しみください。
円形ベッド、鏡張りの壁や天井、虹色のシャギー・カーペット・・・日本人の血と吐息を桃色に染めあげる、禁断のインテリアデザイン・エレメントのほとんどすべてが、ここにある!

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ROADSIDE LIBRARY vol.001
秘宝館(PDFフォーマット)

――秘宝よ永遠に

1993年から2015年まで、20年間以上にわたって取材してきた秘宝館。北海道から九州嬉野まで11館の写真を網羅し、書籍版では未収録のカットを大幅に加えた全777ページ、オールカラーの巨大画像資料集。
すべてのカットが拡大に耐えられるよう、777ページページで全1.8ギガのメガ・サイズ電書! 通常の電子書籍よりもはるかに高解像度のデータで、気になるディテールもクローズアップ可能です。
1990年代の撮影はフィルムだったため、今回は掲載するすべてのカットをスキャンし直した「オリジナルからのデジタル・リマスター」。これより詳しい秘宝館の本は存在しません!

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捨てられないTシャツ

70枚のTシャツと、70とおりの物語。
あなたにも〈捨てられないTシャツ〉ありませんか? あるある! と思い浮かんだあなたも、あるかなあと思ったあなたにも読んでほしい。読めば誰もが心に思い当たる「なんだか捨てられないTシャツ」を70枚集めました。そのTシャツと写真に持ち主のエピソードを添えた、今一番おシャレでイケてる(?)“Tシャツ・カタログ"であるとともに、Tシャツという現代の〈戦闘服〉をめぐる“ファッション・ノンフィクション"でもある最強の1冊。 70名それぞれのTシャツにまつわるエピソードは、時に爆笑あり、涙あり、ものすんごーい共感あり……読み出したら止まらない面白さです。

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圏外編集者

編集に「術」なんてない。
珍スポット、独居老人、地方発ヒップホップ、路傍の現代詩、カラオケスナック……。ほかのメディアとはまったく違う視点から、「なんだかわからないけど、気になってしょうがないもの」を追い続ける都築響一が、なぜ、どうやって取材し、本を作ってきたのか。人の忠告なんて聞かず、自分の好奇心だけで道なき道を歩んできた編集者の言葉。
多数決で負ける子たちが、「オトナ」になれないオトナたちが、周回遅れのトップランナーたちが、僕に本をつくらせる。
編集を入り口に、「新しいことをしたい」すべてのひとの心を撃つ一冊。

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ROADSIDE BOOKS
書評2006-2014

こころがかゆいときに読んでください
「書評2006-2014」というサブタイトルのとおり、これは僕にとって『だれも買わない本は、だれかが買わなきゃならないんだ』(2008年)に続く、2冊めの書評集。ほぼ80冊分の書評というか、リポートが収められていて、巻末にはこれまで出してきた自分の本の(編集を担当した作品集などは除く)、ごく短い解題もつけてみた。
このなかの1冊でも2冊でも、みなさんの「こころの奥のかゆみ」をスッとさせてくれたら本望である。

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独居老人スタイル

あえて独居老人でいること。それは老いていくこの国で生きのびるための、きわめて有効なスタイルかもしれない。16人の魅力的な独居老人たちを取材・紹介する。
たとえば20代の読者にとって、50年後の人生は想像しにくいかもしれないけれど、あるのかないのかわからない「老後」のために、いまやりたいことを我慢するほどバカらしいことはない――「年取った若者たち」から、そういうスピリットのカケラだけでも受け取ってもらえたら、なによりうれしい。

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ヒップホップの詩人たち

いちばん刺激的な音楽は路上に落ちている――。
咆哮する現代詩人の肖像。その音楽はストリートに生まれ、東京のメディアを遠く離れた場所から、先鋭的で豊かな世界を作り続けている。さあ出かけよう、日常を抜け出して、魂の叫びに耳を澄ませて――。パイオニアからアンダーグラウンド、気鋭の若手まで、ロングインタビュー&多数のリリックを収録。孤高の言葉を刻むラッパー15人のすべて。

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東京右半分

2012年、東京右傾化宣言!
この都市の、クリエイティブなパワー・バランスは、いま確実に東=右半分に移動しつつある。右曲がりの東京見聞録!
576ページ、図版点数1300点、取材箇所108ヶ所!

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東京スナック飲みある記
ママさんボトル入ります!

東京がひとつの宇宙だとすれば、スナック街はひとつの銀河系だ。
酒がこぼれ、歌が流れ、今夜もたくさんの人生がはじけるだろう、場末のミルキーウェイ。 東京23区に、23のスナック街を見つけて飲み歩く旅。 チドリ足でお付き合いください!

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