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アツコ・バルー

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モンマルトルのロウブロウ・アート祭 1(文:アツコ・バルー)

『HEY! MODERN ART & POP CULTURE #4』がいま開催中だ。ちなみにアル・サンピエールは2階建て。HEY!が占めるのは2階展示室で、1階では『CHICAGO FOYER D’ART BRUT』が同時開催中(どちらも8月2日まで)。こちらはシカゴのアウトサイダー・アート/アール・ブリュット専門美術館「INTUIT」からのコレクションで、INTUITといえばヘンリー・ダーガーの部屋を再現した展示でも知られる世界有数の重要施設。なんと豪華なカップリングであることか。 去年まで渋谷でオルタナティブなギャラリー「アツコバルー ATSUKOBAROUH arts drinks talk」を運営し、現在はヨーロッパに活動拠点を移したアツコ・バルーさんが、さっそく第4回の『HEY!』展をチェック。特に気になった数名のアーティストについて、じっくり書いてくれることになった。これから数回にわたっての短期集中連載、いま世界のいろんな路上で生まれているポップ・カルチャーの息吹、その強烈な口臭を堪能していただきたい!

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モンマルトルのロウブロウ・アート祭 2(文:アツコ・バルー)

パリ・モンマルトルの丘の麓にあるミュゼ・アル・サンピエールは本メルマガで何度か取り上げた、アウトサイダー・アート専門美術館。同じくパリで発行されているアウトサイダー/ロウブロウ・アート専門誌『HEY!』がキュレーションするグループ展『HEY! Modern Art & Pop Culture 』は2011年の第1回から数年おきに開催されていて、2013年の第2回、僕も見世物小屋絵看板コレクションで参加した2015年の第3回と続けて本メルマガで紹介してきた。その第4回となる『HEY! MODERN ART & POP CULTURE #4』がいま開催中。去年まで渋谷でオルタナティブなギャラリー「アツコバルー ATSUKOBAROUH arts drinks talk」を運営し、現在はヨーロッパに活動拠点を移したアツコ・バルーさんが、特に気になった数名のアーティストについて、じっくり書いてくれることになった。今回はその2回目。いま世界のいろんな路上で生まれているポップ・カルチャーの息吹、その強烈な口臭を堪能していただきたい!

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モンマルトルのロウブロウ・アート祭 3(文:アツコ・バルー)

今回のパリ、アルサンピエールでのグループ展のリポート第3弾である。それにしても世界中からよくまあこれだけユニークな人たちを集めてきたものだ、と感心させられる。それはHey!マガジンの長年の積み上げ、2000年から取り上げてきた作家の幅の広さと密度の成果であろう。もっともHey!の主催者、アンヌとジュリアンは1990年からすでにギャラリーを開いていたので、もう29年にわたる歴史がある。アルサンピエールはパリ市が旧市場を改造して1995年にオープンしたアールブリュット、アウトサイダーアート、特殊なアートに特化した美術館である。東京都にもこういうのを作りましょう。ということで4年ほど前に舛添知事が見学に来たことがあったが、そのすぐ後でスキャンダルがいろいろあったようであっさりと知事は退任して同時に計画も消えてしまった。

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ル・ポレンの頃 花粉は飛び続ける (文:アツコ・バルー)

2016年に亡くなって5年経ったいまでも多くのファンに慕われるピエール・バルー。1982年に自身のレーベル、サラヴァからリリースされた記念碑的なアルバム『ル・ポレン』がこのほどアナログ盤で再発されることになった。渋谷の「アツコバルー arts drinks talk」などでロードサイダーズにもおなじみのアツコ・バルーさんは、ピエール・バルーと34年間にわたって生活を共にしてきたパートナーでもある。38年ぶりのアルバム再発を記念して、当時の思い出を綴っていただいた。1980年代の東京の音楽シーンを染めていた、あたたかい空気感を受け取っていただけたらうれしい。

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travel

新連載! レバノン紀行 青い海とデストピア 1(写真・画・文:アツコ・バルー)

今年2月24日号でピエール・バルーの素晴らしいメモワール「ル・ポレンの頃 花粉は飛び続ける」を書いてくれたアツコ・バルーさん。打ち合わせをしているときに「去年レバノンに行って、すごく楽しかった!」という話を聞いてびっくり。レバノンって……そう、あの日産元会長が自家用ジェットで逃亡したレバノン。去年8月4日に首都ベイルートの港でとてつもない爆発事故が起きて、207人もの死者を出した、あのレバノン。しかもアツコさんが訪れたのは事故からわずか3ヶ月後! しかもいま住んでいるロンドンが再ロックダウンに突入する直前! いろいろきわどい旅だったにちがいないので、さっそくお願いして旅行記を書いていただくことにした。これから4回にわたっての短期集中連載。どこにも行けない、いまこのとき、しかも緊急事態宣言中の東京で、こんなトラベローグを読める幸福と羨望! ウズウズしながら一緒に誌上旅を楽しむべし!

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レバノン紀行 青い海とデストピア 2 (写真・画・文:アツコ・バルー)

何日か暮らすうちに、同じベイルートの街でも通り一本違うと風景ががらりと変わるのに気がつく。住まいのある「柘榴の目」の町では角ごとにキリスト教の聖人が祀ってある。しかもかなり派手な飾り方で、時にはクラブまがいのミラーボールがついていたり、スピーカーから讃美歌が流れる仕組みのものもある。ここは古いキリスト教の宗派、マロナイト派の区域なのだ。 ところが大通りを渡ると、どかーんとモスクが建っていて、角ごとに今度は宗教指導者と戦死したヒーローたちの馬鹿でかい写真が看板になっている。それらに混じって背広姿の政治家たちも至る所で看板になっている。それぞれの宗派を母体に持つ政治家たちである、写真の下には○○○さんのお陰で道路が舗装されました、とか書いてある。国会議員は公僕でしょうに、特にお礼されることでもないのでは?と思うのは大間違い。後援会の人たちは様々に口利きをしてもらったお礼に看板を作って讃えるのだという。

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レバノン紀行 青い海とデストピア 3 (写真・画・文:アツコ・バルー)

11月1日にレバノンに着いてから毎日車で街を回る。ロックダウン中なのでしまっている店も多いが、食料関係の店は開いているから結構楽しい。学校も閉まっているので子供たちはどうしているのだろう。姿はあまり見えない。 レバノンで運動をしたければ私立のスポーツクラブはある。素敵なプールもマリンスポーツもなんでもできる。よい教育を受けることもできるし、宗教の縛りがない自由な思想を持っている家族もたくさんいる。しかしそれは余裕のある人たちである。彼等だけが思想の自由と移動の自由を持っている。それ以外の人たちは国家ではなく宗教団体の厳しい規律に従い、そこから抜け出すことは大変難しい。幼児婚、処女信仰、宗教差別、さまざまな弊害に苦しむ。そんな社会でなんとか個人の幸せを見いだして生きていくしかないのである。

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レバノン紀行 青い海とデストピア 4 (写真・画・文:アツコ・バルー)

戒厳令がまだ夜8時までだったとき、山岳地帯に遊びに連れてもらったことがある。 ベイルートから20キロメートルほど内陸に向かって、レバノン―シリア国際高速道路を走る。ところが高速道路とは名ばかりで、信号こそないものの、道の両脇には商店が並び、車は自由に停まって買い物をしたり、原付に家族4人で乗ってお父さんは膝の間に子供をひとり挟み、後ろのお母さんは片手でもうひとりの子供をつかみ、もう片手で旦那の耳に携帯電話を当てながらすごいスピードで車に切りこんできたり。中には反対方向から突っ込んでくるキチガイもいたりで、怖いったらありゃしない。

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レバノンの青い空の下、カラシニコフのリズムに乗って街は踊る 前編 | 写真・画・文:アツコ・バルー(画家、サラヴァ・レーベル代表、元ギャラリー店主)

2023年9月17日、4度目のレバノン滞在がはじまった。ところが丁度1ヶ月過ぎたところで、ガザでハマスが突然の突撃をおっ始めた。対するイスラエルの爆撃。日を追うごとに悪夢がどす黒くなってきた。8日間様子を見ていたが結局10月15日にパリに引き上げた。これはその間に起こったこと感じた事をつらつらと書き、描いたもの。戦争と関係ないことも書いてあります。私は政治の専門家ではないので、レバノンで感じたこと見聞きしたことだけを綴りました。旅日記のようなものです。

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レバノンの青い空の下、カラシニコフのリズムに乗って街は踊る 後編 | 写真・画・文:アツコ・バルー(画家、サラヴァ・レーベル代表、元ギャラリー店主)

前回お話ししたのは私と彫刻の友人スヘルがせっかく1年かけて用意した二人展を直前でキャンセルしたという話だった。主催者が約束を平気で破ったことに対する抗議行動として展覧会を拒否したのだった。しかしせっかく描き溜めてきた作品を見せないのはなんとも悔しい。かといって自腹で会場を借りるというのも納得が行かない。そこで私は名案を思い付いた。スヘルのアトリエはベイルートの中心から遠くないし大きさも200平米ほどある。そこでオープンスタジオをやっちまおう、と考えたのだ。しかし今のところ、彼が50年間のイギリス生活で作り溜めた作品が、木箱に入って3年前に国に戻った時に運送会社が置いていったままである。その上に埃が積もり、かなり陰気な状態。少しだけ残された空間ではセメントの袋やら拾ってきた木材やらで足の踏み場もない。かろうじて私が絵を描く台だけ作ってもらっていた。この際に大掃除したらどうか、一石二鳥である。

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BOOKS

ROADSIDE LIBRARY
天野裕氏 写真集『わたしたちがいたところ』
(PDFフォーマット)

ロードサイダーズではおなじみの写真家・天野裕氏による初の電子書籍。というか印刷版を含めて初めて一般に販売される作品集です。

本書は、定価10万円(税込み11万円)というかなり高価な一冊です。そして『わたしたちがいたところ』は完成された書籍ではなく、開かれた電子書籍です。購入していただいたあと、いまも旅を続けながら写真を撮り続ける天野裕氏のもとに新作が貯まった時点で、それを「2024年度の追加作品集」のようなかたちで、ご指定のメールアドレスまで送らせていただきます。

旅するごとに、だれかと出会いシャッターを押すごとに、読者のみなさんと一緒に拡がりつづける時間と空間の痕跡、残香、傷痕……そんなふうに『わたしたちがいたところ』とお付き合いいただけたらと願っています。

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ROADSIDE LIBRARY vol.006
BED SIDE MUSIC――めくるめくお色気レコジャケ宇宙(PDFフォーマット)

稀代のレコード・コレクターでもある山口‘Gucci’佳宏氏が長年収集してきた、「お色気たっぷりのレコードジャケットに収められた和製インストルメンタル・ミュージック」という、キワモノ中のキワモノ・コレクション。

1960年代から70年代初期にかけて各レコード会社から無数にリリースされ、いつのまにか跡形もなく消えてしまった、「夜のムードを高める」ためのインスト・レコードという音楽ジャンルがあった。アルバム、シングル盤あわせて855枚! その表ジャケットはもちろん、裏ジャケ、表裏見開き(けっこうダブルジャケット仕様が多かった)、さらには歌詞・解説カードにオマケポスターまで、とにかくあるものすべてを撮影。画像数2660カットという、印刷本ではぜったいに不可能なコンプリート・アーカイブです!

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ROADSIDE LIBRARY vol.005
渋谷残酷劇場(PDFフォーマット)

プロのアーティストではなく、シロウトの手になる、だからこそ純粋な思いがこめられた血みどろの彫刻群。

これまでのロードサイド・ライブラリーと同じくPDF形式で全289ページ(833MB)。展覧会ではコラージュした壁画として展示した、もとの写真280点以上を高解像度で収録。もちろんコピープロテクトなし! そして同じく会場で常時上映中の日本、台湾、タイの動画3本も完全収録しています。DVD-R版については、最近ではもはや家にDVDスロットつきのパソコンがない!というかたもいらっしゃると思うので、パッケージ内には全内容をダウンロードできるQRコードも入れてます。

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ROADSIDE LIBRARY vol.004
TOKYO STYLE(PDFフォーマット)

書籍版では掲載できなかった別カットもほとんどすべて収録してあるので、これは我が家のフィルム収納箱そのものと言ってもいい

電子書籍版『TOKYO STYLE』の最大の特徴は「拡大」にある。キーボードで、あるいは指先でズームアップしてもらえれば、机の上のカセットテープの曲目リストや、本棚に詰め込まれた本の題名もかなりの確度で読み取ることができる。他人の生活を覗き見する楽しみが『TOKYO STYLE』の本質だとすれば、電書版の「拡大」とはその密やかな楽しみを倍加させる「覗き込み」の快感なのだ――どんなに高価で精巧な印刷でも、本のかたちではけっして得ることのできない。

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ROADSIDE LIBRARY vol.003
おんなのアルバム キャバレー・ベラミの踊り子たち(PDFフォーマット)

伝説のグランドキャバレー・ベラミ・・・そのステージを飾った踊り子、芸人たちの写真コレクション・アルバムがついに完成!

かつて日本一の石炭積み出し港だった北九州市若松で、華やかな夜を演出したグランドキャバレー・ベラミ。元従業員寮から発掘された営業用写真、およそ1400枚をすべて高解像度スキャンして掲載しました。データサイズ・約2ギガバイト! メガ・ボリュームのダウンロード版/USB版デジタル写真集です。
ベラミ30年間の歴史をたどる調査資料も完全掲載。さらに写真と共に発掘された当時の8ミリ映像が、動画ファイルとしてご覧いただけます。昭和のキャバレー世界をビジュアルで体感できる、これ以上の画像資料はどこにもないはず! マンボ、ジャズ、ボサノバ、サイケデリック・ロック・・・お好きな音楽をBGMに流しながら、たっぷりお楽しみください。

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ROADSIDE LIBRARY vol.002
LOVE HOTEL(PDFフォーマット)

――ラブホの夢は夜ひらく

新風営法などでいま絶滅の危機に瀕しつつある、遊びごころあふれるラブホテルのインテリアを探し歩き、関東・関西エリア全28軒で撮影した73室! これは「エロの昭和スタイル」だ。もはや存在しないホテル、部屋も数多く収められた貴重なデザイン遺産資料。『秘宝館』と同じく、書籍版よりも大幅にカット数を増やし、オリジナルのフィルム版をデジタル・リマスターした高解像度データで、ディテールの拡大もお楽しみください。
円形ベッド、鏡張りの壁や天井、虹色のシャギー・カーペット・・・日本人の血と吐息を桃色に染めあげる、禁断のインテリアデザイン・エレメントのほとんどすべてが、ここにある!

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ROADSIDE LIBRARY vol.001
秘宝館(PDFフォーマット)

――秘宝よ永遠に

1993年から2015年まで、20年間以上にわたって取材してきた秘宝館。北海道から九州嬉野まで11館の写真を網羅し、書籍版では未収録のカットを大幅に加えた全777ページ、オールカラーの巨大画像資料集。
すべてのカットが拡大に耐えられるよう、777ページページで全1.8ギガのメガ・サイズ電書! 通常の電子書籍よりもはるかに高解像度のデータで、気になるディテールもクローズアップ可能です。
1990年代の撮影はフィルムだったため、今回は掲載するすべてのカットをスキャンし直した「オリジナルからのデジタル・リマスター」。これより詳しい秘宝館の本は存在しません!

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捨てられないTシャツ

70枚のTシャツと、70とおりの物語。
あなたにも〈捨てられないTシャツ〉ありませんか? あるある! と思い浮かんだあなたも、あるかなあと思ったあなたにも読んでほしい。読めば誰もが心に思い当たる「なんだか捨てられないTシャツ」を70枚集めました。そのTシャツと写真に持ち主のエピソードを添えた、今一番おシャレでイケてる(?)“Tシャツ・カタログ"であるとともに、Tシャツという現代の〈戦闘服〉をめぐる“ファッション・ノンフィクション"でもある最強の1冊。 70名それぞれのTシャツにまつわるエピソードは、時に爆笑あり、涙あり、ものすんごーい共感あり……読み出したら止まらない面白さです。

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圏外編集者

編集に「術」なんてない。
珍スポット、独居老人、地方発ヒップホップ、路傍の現代詩、カラオケスナック……。ほかのメディアとはまったく違う視点から、「なんだかわからないけど、気になってしょうがないもの」を追い続ける都築響一が、なぜ、どうやって取材し、本を作ってきたのか。人の忠告なんて聞かず、自分の好奇心だけで道なき道を歩んできた編集者の言葉。
多数決で負ける子たちが、「オトナ」になれないオトナたちが、周回遅れのトップランナーたちが、僕に本をつくらせる。
編集を入り口に、「新しいことをしたい」すべてのひとの心を撃つ一冊。

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ROADSIDE BOOKS
書評2006-2014

こころがかゆいときに読んでください
「書評2006-2014」というサブタイトルのとおり、これは僕にとって『だれも買わない本は、だれかが買わなきゃならないんだ』(2008年)に続く、2冊めの書評集。ほぼ80冊分の書評というか、リポートが収められていて、巻末にはこれまで出してきた自分の本の(編集を担当した作品集などは除く)、ごく短い解題もつけてみた。
このなかの1冊でも2冊でも、みなさんの「こころの奥のかゆみ」をスッとさせてくれたら本望である。

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独居老人スタイル

あえて独居老人でいること。それは老いていくこの国で生きのびるための、きわめて有効なスタイルかもしれない。16人の魅力的な独居老人たちを取材・紹介する。
たとえば20代の読者にとって、50年後の人生は想像しにくいかもしれないけれど、あるのかないのかわからない「老後」のために、いまやりたいことを我慢するほどバカらしいことはない――「年取った若者たち」から、そういうスピリットのカケラだけでも受け取ってもらえたら、なによりうれしい。

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ヒップホップの詩人たち

いちばん刺激的な音楽は路上に落ちている――。
咆哮する現代詩人の肖像。その音楽はストリートに生まれ、東京のメディアを遠く離れた場所から、先鋭的で豊かな世界を作り続けている。さあ出かけよう、日常を抜け出して、魂の叫びに耳を澄ませて――。パイオニアからアンダーグラウンド、気鋭の若手まで、ロングインタビュー&多数のリリックを収録。孤高の言葉を刻むラッパー15人のすべて。

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東京右半分

2012年、東京右傾化宣言!
この都市の、クリエイティブなパワー・バランスは、いま確実に東=右半分に移動しつつある。右曲がりの東京見聞録!
576ページ、図版点数1300点、取材箇所108ヶ所!

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東京スナック飲みある記
ママさんボトル入ります!

東京がひとつの宇宙だとすれば、スナック街はひとつの銀河系だ。
酒がこぼれ、歌が流れ、今夜もたくさんの人生がはじけるだろう、場末のミルキーウェイ。 東京23区に、23のスナック街を見つけて飲み歩く旅。 チドリ足でお付き合いください!

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