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ショビレヌ・K
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新連載! 新型コロナとフランス・アンダーグラウンド・シーン (画・文:ショビレヌ・K)
「K」さんはパリを拠点にアンダーグラウンド・ミュージック・シーンで活動する日本人アーティスト。友人の画家のダンナさんで、新型コロナ禍に揺れるヨーロッパにおける地下音楽界の状況を、現場の真っ只中からリポートしてくれることになった。おりしも春、夏に続いて3度目の感染拡大に襲われている最中のヨーロッパ。危機感に満ちた、しかし独特のユーモアと不遜な反抗精神も忘れない、ヨーロピアン・スタイルのニューノーマルがここにある。テレビや新聞のセンセーショナルな報道の外側にあるリアリティ。まだ、だれもコロナなんて気にしてなかった2月から始まる、激動の日々の記録にお付き合いいただきたい!
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新型コロナとフランス・アンダーグラウンドシーン 02 自宅待機令発令前夜:後編 (画・文:ショビレヌ・K)
こんにちは。ショビレヌ・Kです。前回の投稿では2月9日から22日までにジュネーブ、ストラスブール、シュトゥットガルトで行ったバンド・オフィシン(officine)の初アルバム『dieu』(絶賛発売中)のリリースツアーの様子をお伝えしました。 まだフランスでは新型コロナウィルスが流行していなかった時期です。第2回ではその後3月6日からロックダウンが開始された3月17日までに行ったライブ5本について綴ります。この辺りからフランスの新型コロナ情勢は大きく悪化します。
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新型コロナとフランス・アンダーグラウンドシーン 03 ロックダウン、そして解除 (画・文:ショビレヌ・K)
こんにちは。ショビレヌ・Kです。前回の投稿では3月6日からフランスでロックダウンが開始された3月17日までに行ったライブ5本について綴りました。 今回は人生で初めて経験するロックダウンの日常、その期間に始めた自分のプロジェクト等についてレポートします。 3月18日にブレストからパリに戻った翌日からロックダウンが始まった。 どんちゃん騒ぎツアーでは嫌という程、濃厚接触の機会に晒され、何度も危機感をしっかり持つよう自分に言い聞かせたものの結局、最後の最後までしっかり楽しんでいたので自分が感染しているか否かもちろん心配だった。しかし健康状態は至って良好だったので外出時のマスク着用とうがい手洗をしっかり行い、体が冷えるような格好はせずに、いかなる時でも睡眠を最優先することを心掛けた。そして2週間後にピンピンしていたらラッキーだったと捉えるよう心に決めた。
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新型コロナとフランス・アンダーグラウンドシーン 04 ロックダウン解除後 (画・文:ショビレヌ・K)
こんにちは。ショビレヌ・Kです。前回の記事では3月17日から5月11日にかけて実施されたロックダウン期間の日常などに関してレポートしました。今回はロックダウンが解除されてから行ったライブのうち2本の様子を綴ります。7月8日@パリ北東部郊外 Les Lilas ファビエンヌ邸――ロックダウン解除後1本目のライブは、我々オフィシンの友人のファビエンヌとアンヌがオーガナイズしたロックダウン解除パーティーで行うことになった。
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新型コロナとフランス・アンダーグラウンドシーン 05 ロックダウンの狭間で(画・文:ショビレヌ・K)
こんにちは。ショビレヌ・Kです。前回の記事ではフランスの1回目のロックダウンが解除されてから行った友人宅ガレージで行ったライブとレンヌのスクワットで行ったライブの様子を綴りました。今回は去年の10月15日にローザンヌ・アンダーグラウンド映画&音楽祭(LUFF)にて行ったライブの模様をレポートします。 10月15日@ローザンヌ・アンダーグラウンド映画&音楽祭(LUFF)――ローザンヌ・アンダーグラウンド映画&音楽祭(LUFF)は18年前から続いている欧州アンダーグラウンド・シーンの一大イベントで、世界中のマニアックな映画の上映会と音楽のライブが5日間に渡り開催される。
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新型コロナとフランス・アンダーグラウンドシーン 06 第二回ロックダウンとラーメン・ワークショップ (画・文:ショビレヌ・K)
こんにちは。ショビレヌ・Kです。前回の記事では去年の10月15日にローザンヌ・アンダーグラウンド映画&音楽祭(LUFF)にて行ったライブの模様をレポートしました。今回はその1週間半後の10月28日にフランスで開始した2回目のロックダウン中の生活について触れます。 フランスでは第一次ロックダウンが昨年5月に解除されて以降、夏休みから新規感染者数が爆発的に増加したので、10月に入ると第二次ロックダウン実施の可能性についてメディアがしきりに取り上げるようになっていた。運良くスイスでのライブは実施されたが、案の定フランスに戻り1週間半が経った10月28日から第二次ロックダウンが実施された。
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新型コロナとフランス・アンダーグラウンドシーン 07 一時帰国 (画・文:ショビレヌ・K)
こんにちは。ショビレヌ・Kです。前回の記事では去年の10月28日にフランスで開始した2回目のロックダウン中の生活と解除直後に開催したラーメン・ワークショップについて触れました。今回は2月から日本に一時帰国した時に行ったライブと制作活動について述べます。 今年の2月、私は久しぶりに一時帰国した。フランスを発つ2日前に近所のPCR検査専用クリニックで検査を受け、陰性証明書を発行してもらった。フランスでは私のような外国人でもPCR検査は無料で受けられるのが驚きである。羽田に到着後、空港内で再びPCR検査を受けた。唾液を採取するブースには唾液の分泌を促すためにレモンの写真が貼ってあった。何とも親切だ。レモンをじっと眺めながらガブリと噛みつくシーンを想像すると確かに口の中に唾液がどんどん溜まっていった。
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新型コロナとフランス・アンダーグラウンドシーン 08 一時帰国II (画・文:ショビレヌ・K)
こんにちは。ショビレヌ・Kです。前回の記事では2月から日本に一時帰国した時に行ったライブと制作活動について述べましたが、未だに日本にいるので、引き続き日本滞在中の活動をレポートします。 私は今年の2月にフランスから一時帰国した。当初、1ヶ月間の滞在予定だったがフランスに戻るフライトがキャンセルになると、タイミング良くギターリストのオータケコーハンが阿佐ヶ谷・天というライブハウスでのライブ出演に誘ってくれた。
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新型コロナとフランス・アンダーグラウンドシーン 最終回 09 ノーマスク・イン・オールボー (画・文:ショビレヌ・K)
こんにちは。ショビレヌ・Kです。前回の記事は2021年6月に書きましたが、あれからもう1年弱が経ってしまいました。私がドラムを担当するバンド「オフィシン」(ギター・ボーカルのマリオンとベースのトフとのトリオ)は去年の夏、ヨーロッパ各地でライブを行う予定でしたが、どれもコロナが原因でキャンセルになってしまいました。しかし10月にデンマークのオールボーでライブができたので今回はその時の様子をレポートします。
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新連載! フランス雑草音楽図鑑 (文:ショビレヌ・K)
2020年1月、新型コロナウィルスの到来とともにスタートしたショビレヌKさんの不定期連載「新型コロナとフランス・アンダーグラウンドシーン」。前回の第9回が今年4月27日号だったので、早く次が読みたい!というファンのかたもいらっしゃったでしょう。僕もそう!ではありますが、ご存じのとおりフランスを含むヨーロッパ全域ではもはやウィズ・コロナがすっかり定着してしまい、コロナ出現以前の日常が完全復活。そこで新たな趣向で、ショビレヌさんがこれまで出会ったひとたちのことを書いてくれることになりました! 類は友を呼ぶ……じゃないけど、きっとヒトクセフタクセ系の人物が続々登場するはず。「雑草という名の植物はない!」と昭和天皇もおっしゃったそうですし。どんな面々が登場するのか、お楽しみに!
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フランス雑草音楽図鑑 02 サマンサ・ニッキー・ホートン(Samantha Nikki Horton 41歳) (文:ショビレヌK)
今回は私が2013年に渡仏して間もない頃、パリのとあるジャムセッションで出会い、その後、彼(彼女)がニューヨークへ旅立つ2017年間近まで一緒にバンド活動をした友人をインタビューしました。現在、彼女はニューヨーク在住のため、インタビューはネット上で行いました。
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フランス雑草音楽図鑑 03 ミッシェル・ヘンリッツィ(Michel Henritzi 63歳) (文:ショビレヌK)
ある日の夕方、私はパリ在住のドラマー、村山政二郎とリハーサル後にパリ郊外のカフェでお茶をしていました。そこに偶然、村山氏の知り合いが通りかかり、彼に声をかけました。ギタリスト、音楽ライター、レーベルAKTの主催者のミッシェル・ヘンリッツィであります。この時の出会いをきっかけに友人となった彼を今回、インタビューしました。
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フランス雑草音楽図鑑 番外編01 さよならAtomic City (文・写真・音楽:ショビレヌK)
皆さま、明けましておめでとうございます。どうぞ今年もよろしくお願いいたします。新年一発目はいきなり通常のインタビューから脱線して、最近閉鎖されたパリ市内にあるスクワットの写真レポートで始めようと思います。 昨年の12月初旬に私はデュオグループ・Wash Clubと3人でミニツアーを行った。フランス北西部ルーアンで開始し、二日後にパリ、その二日後にストラスブールで演奏をするというツーマン・ライブ3本立てだったが、結構な長距離移動となった。
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フランス雑草音楽図鑑 04 Emiko Ota 太田恵美子 (文:ショビレヌK)
太田恵美子さんに初めてお会いしたのは私が渡仏して間もない頃(2014年頃)に故Mami Chanのライブを観に行った時だった。物静かでおおらかであると同時に強烈なエネルギーの持ち主というのがその時の印象だった。大阪の伝説のパンクバンドOXZのドラマーだった彼女は90年代にフランスへ移り、今日まで様々なバンドで歌手、ドラマー、また俳優としても活躍してきた。今回はパリ郊外の彼女の自宅を訪れ、お話を聞いた。
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フランス雑草音楽図鑑 05 Thomas Le Lay aka Dom Tom (文:ショビレヌK)
Dom Tomに初めて会ったのは2020年3月、新型コロナがいよいよフランスでも猛威を振るい始め、全土で自宅待機令が発令される2日前にブルターニュのブレストでライブパーティーを行った時だった。そのパーティーのオーガナイザーがDom Tomだった。本来は大きなハコで行う予定だったがコロナの影響で中止となった。しかし自宅待機令がひょっとして長期化するかもしれないと、Dom Tomがゴリ押しに最後に一発、派手にやろうと動いたのだ。この時の様子はRoadsiders’ Weeklyの「新型コロナとフランスアンダーグラウンドシーン」という連載の第2話「自宅待機令発令前夜:後編」で取り上げているので、是非バックナンバーも読んでみて下さい。今回はブルターニュの山奥にある彼の自宅まで行って、インタビューを行った。
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BOOKS
ROADSIDE LIBRARY
天野裕氏 写真集『わたしたちがいたところ』
(PDFフォーマット)
ロードサイダーズではおなじみの写真家・天野裕氏による初の電子書籍。というか印刷版を含めて初めて一般に販売される作品集です。
本書は、定価10万円(税込み11万円)というかなり高価な一冊です。そして『わたしたちがいたところ』は完成された書籍ではなく、開かれた電子書籍です。購入していただいたあと、いまも旅を続けながら写真を撮り続ける天野裕氏のもとに新作が貯まった時点で、それを「2024年度の追加作品集」のようなかたちで、ご指定のメールアドレスまで送らせていただきます。
旅するごとに、だれかと出会いシャッターを押すごとに、読者のみなさんと一緒に拡がりつづける時間と空間の痕跡、残香、傷痕……そんなふうに『わたしたちがいたところ』とお付き合いいただけたらと願っています。
ROADSIDE LIBRARY vol.006
BED SIDE MUSIC――めくるめくお色気レコジャケ宇宙(PDFフォーマット)
稀代のレコード・コレクターでもある山口‘Gucci’佳宏氏が長年収集してきた、「お色気たっぷりのレコードジャケットに収められた和製インストルメンタル・ミュージック」という、キワモノ中のキワモノ・コレクション。
1960年代から70年代初期にかけて各レコード会社から無数にリリースされ、いつのまにか跡形もなく消えてしまった、「夜のムードを高める」ためのインスト・レコードという音楽ジャンルがあった。アルバム、シングル盤あわせて855枚! その表ジャケットはもちろん、裏ジャケ、表裏見開き(けっこうダブルジャケット仕様が多かった)、さらには歌詞・解説カードにオマケポスターまで、とにかくあるものすべてを撮影。画像数2660カットという、印刷本ではぜったいに不可能なコンプリート・アーカイブです!
ROADSIDE LIBRARY vol.005
渋谷残酷劇場(PDFフォーマット)
プロのアーティストではなく、シロウトの手になる、だからこそ純粋な思いがこめられた血みどろの彫刻群。
これまでのロードサイド・ライブラリーと同じくPDF形式で全289ページ(833MB)。展覧会ではコラージュした壁画として展示した、もとの写真280点以上を高解像度で収録。もちろんコピープロテクトなし! そして同じく会場で常時上映中の日本、台湾、タイの動画3本も完全収録しています。DVD-R版については、最近ではもはや家にDVDスロットつきのパソコンがない!というかたもいらっしゃると思うので、パッケージ内には全内容をダウンロードできるQRコードも入れてます。
ROADSIDE LIBRARY vol.004
TOKYO STYLE(PDFフォーマット)
書籍版では掲載できなかった別カットもほとんどすべて収録してあるので、これは我が家のフィルム収納箱そのものと言ってもいい
電子書籍版『TOKYO STYLE』の最大の特徴は「拡大」にある。キーボードで、あるいは指先でズームアップしてもらえれば、机の上のカセットテープの曲目リストや、本棚に詰め込まれた本の題名もかなりの確度で読み取ることができる。他人の生活を覗き見する楽しみが『TOKYO STYLE』の本質だとすれば、電書版の「拡大」とはその密やかな楽しみを倍加させる「覗き込み」の快感なのだ――どんなに高価で精巧な印刷でも、本のかたちではけっして得ることのできない。
ROADSIDE LIBRARY vol.003
おんなのアルバム キャバレー・ベラミの踊り子たち(PDFフォーマット)
伝説のグランドキャバレー・ベラミ・・・そのステージを飾った踊り子、芸人たちの写真コレクション・アルバムがついに完成!
かつて日本一の石炭積み出し港だった北九州市若松で、華やかな夜を演出したグランドキャバレー・ベラミ。元従業員寮から発掘された営業用写真、およそ1400枚をすべて高解像度スキャンして掲載しました。データサイズ・約2ギガバイト! メガ・ボリュームのダウンロード版/USB版デジタル写真集です。
ベラミ30年間の歴史をたどる調査資料も完全掲載。さらに写真と共に発掘された当時の8ミリ映像が、動画ファイルとしてご覧いただけます。昭和のキャバレー世界をビジュアルで体感できる、これ以上の画像資料はどこにもないはず! マンボ、ジャズ、ボサノバ、サイケデリック・ロック・・・お好きな音楽をBGMに流しながら、たっぷりお楽しみください。
ROADSIDE LIBRARY vol.002
LOVE HOTEL(PDFフォーマット)
――ラブホの夢は夜ひらく
新風営法などでいま絶滅の危機に瀕しつつある、遊びごころあふれるラブホテルのインテリアを探し歩き、関東・関西エリア全28軒で撮影した73室! これは「エロの昭和スタイル」だ。もはや存在しないホテル、部屋も数多く収められた貴重なデザイン遺産資料。『秘宝館』と同じく、書籍版よりも大幅にカット数を増やし、オリジナルのフィルム版をデジタル・リマスターした高解像度データで、ディテールの拡大もお楽しみください。
円形ベッド、鏡張りの壁や天井、虹色のシャギー・カーペット・・・日本人の血と吐息を桃色に染めあげる、禁断のインテリアデザイン・エレメントのほとんどすべてが、ここにある!
ROADSIDE LIBRARY vol.001
秘宝館(PDFフォーマット)
――秘宝よ永遠に
1993年から2015年まで、20年間以上にわたって取材してきた秘宝館。北海道から九州嬉野まで11館の写真を網羅し、書籍版では未収録のカットを大幅に加えた全777ページ、オールカラーの巨大画像資料集。
すべてのカットが拡大に耐えられるよう、777ページページで全1.8ギガのメガ・サイズ電書! 通常の電子書籍よりもはるかに高解像度のデータで、気になるディテールもクローズアップ可能です。
1990年代の撮影はフィルムだったため、今回は掲載するすべてのカットをスキャンし直した「オリジナルからのデジタル・リマスター」。これより詳しい秘宝館の本は存在しません!
捨てられないTシャツ
70枚のTシャツと、70とおりの物語。
あなたにも〈捨てられないTシャツ〉ありませんか? あるある! と思い浮かんだあなたも、あるかなあと思ったあなたにも読んでほしい。読めば誰もが心に思い当たる「なんだか捨てられないTシャツ」を70枚集めました。そのTシャツと写真に持ち主のエピソードを添えた、今一番おシャレでイケてる(?)“Tシャツ・カタログ"であるとともに、Tシャツという現代の〈戦闘服〉をめぐる“ファッション・ノンフィクション"でもある最強の1冊。 70名それぞれのTシャツにまつわるエピソードは、時に爆笑あり、涙あり、ものすんごーい共感あり……読み出したら止まらない面白さです。
圏外編集者
編集に「術」なんてない。
珍スポット、独居老人、地方発ヒップホップ、路傍の現代詩、カラオケスナック……。ほかのメディアとはまったく違う視点から、「なんだかわからないけど、気になってしょうがないもの」を追い続ける都築響一が、なぜ、どうやって取材し、本を作ってきたのか。人の忠告なんて聞かず、自分の好奇心だけで道なき道を歩んできた編集者の言葉。
多数決で負ける子たちが、「オトナ」になれないオトナたちが、周回遅れのトップランナーたちが、僕に本をつくらせる。
編集を入り口に、「新しいことをしたい」すべてのひとの心を撃つ一冊。
ROADSIDE BOOKS
書評2006-2014
こころがかゆいときに読んでください
「書評2006-2014」というサブタイトルのとおり、これは僕にとって『だれも買わない本は、だれかが買わなきゃならないんだ』(2008年)に続く、2冊めの書評集。ほぼ80冊分の書評というか、リポートが収められていて、巻末にはこれまで出してきた自分の本の(編集を担当した作品集などは除く)、ごく短い解題もつけてみた。
このなかの1冊でも2冊でも、みなさんの「こころの奥のかゆみ」をスッとさせてくれたら本望である。
独居老人スタイル
あえて独居老人でいること。それは老いていくこの国で生きのびるための、きわめて有効なスタイルかもしれない。16人の魅力的な独居老人たちを取材・紹介する。
たとえば20代の読者にとって、50年後の人生は想像しにくいかもしれないけれど、あるのかないのかわからない「老後」のために、いまやりたいことを我慢するほどバカらしいことはない――「年取った若者たち」から、そういうスピリットのカケラだけでも受け取ってもらえたら、なによりうれしい。
ヒップホップの詩人たち
いちばん刺激的な音楽は路上に落ちている――。
咆哮する現代詩人の肖像。その音楽はストリートに生まれ、東京のメディアを遠く離れた場所から、先鋭的で豊かな世界を作り続けている。さあ出かけよう、日常を抜け出して、魂の叫びに耳を澄ませて――。パイオニアからアンダーグラウンド、気鋭の若手まで、ロングインタビュー&多数のリリックを収録。孤高の言葉を刻むラッパー15人のすべて。
東京右半分
2012年、東京右傾化宣言!
この都市の、クリエイティブなパワー・バランスは、いま確実に東=右半分に移動しつつある。右曲がりの東京見聞録!
576ページ、図版点数1300点、取材箇所108ヶ所!