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大竹 伸朗

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ドクメンタ13 日本からは大竹伸朗が参加して、6月9日より開催!

ドイツ連邦共和国のほぼ真ん中に位置するカッセル。フランクフルトからICE(インターシティ・エクスプレス=特急)で約1時間半ほどで到着するこの古都は、5年にいちど開かれる現代美術の祭典「ドクメンタ」の開催地として、あまりにも有名である。 実は今回のドクメンタ13には、日本から大竹伸朗が選ばれ、参加している。そこでロードサイダーズ・ウィークリーでは大竹伸朗に依頼し、今回のプロジェクトの制作ノートを連載してもらうことになった。

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特別集中連載: カッセルでの日々 2 (写真・文 大竹伸朗)

去年同様降り立ったフランクフルト空港で印象的だったのはいろいろな公共機器のデザインがクールでカッコいいこと、イギリスとも違う鉄壁のジャーマンセンス。しかしここにハマっていくと嫌みな「江戸っ子自慢」に似た妙な「ヨーロッパコンセプトかぶれ」「臭いアートセンス野郎」「一見進化系パソコン常備携帯バカ」「欧米語るがお前には黒船は永久にやって来ない野郎」へ急接近する危険性もあるので要注意だ。ドイツの時刻表よりオレは北千住のスナック看板を信じる!

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特別集中連載:カッセルでの日々4 (写真・文 大竹伸朗)

カッセルの路上ゴミ神様に身を委ねる日々においては、常に進行形の未知の作品に思いを向けていれはいいかというとそういう理屈にはならない。あまり思いつめるとカスばかりつかむことになる。そこには「間」といいますか見て見ぬ振りをするというのか本当は凄く欲しいのだがその思いをゴミ神様に察せられるとスルリと逃げてしまうと申しますか、ゴミとの微妙な距離感、気持ちの駆け引き、無言の折り合いが必須となる。

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特別集中連載:カッセルでの日々5 (写真・文 大竹伸朗)

ということで、「カッセルでの日々」5回目最終回です。 (中略)ドイツから帰国して2週間あまり、この回の写真の日々からすでにかなりの時間が経ってしまったような、夢の中の出来事であったような不思議な気持ちです。2カ月あまりのチャリの日々と屋外作業のツケか筋肉痛の回復が非常にとてつもなく遅い、というか原因はひとつだけど。がもちろん当然とてもいい経験をさせていただけたと感謝しています。

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新連載:日日 (大竹伸朗)

「気分」という言葉から人は何を思うのだろう、時々そんなことを考える。「気持ち」といってしまうと若干杓子定規な印象とでもいうのかどこかあたりさわりのない距離感を感じてしまう。が「気分」だと心の中に風船がユラユラ揺れ動いているような、問いつめられても笑っていればいいようなそんな気楽な印象が個人的にはある。例えば「携帯」というやつ、自分にとってこれが「気分」とは相性がいい。

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日日2 宇和島のぼり屋ブルース(大竹伸朗)

カッセルから帰国後、宇和島での初仕事は「布染め」で始まった。現在来春刊行予定の「ジャパノラマ完全版作品集」を制作中で、限定版の200部カバーをすべて異なる手染めの布で覆うというのが目的だ。染めの作業には近所の老舗「黒田のぼり店」の仕事場を御借りしている。200部+予備分カバーの布にはおおよそ巾70cmの綿布で合計100mほどを1人で染める必要があり黒田さんから不定期に「仕事場空いとるで~来るなら朝から来てや~!」との御声がかかれば極力駆けつけ作業にかかることにしている。

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日日 3 美は断面に宿る(大竹伸朗)

知らない街中を歩いているとグッと心を持っていかれる「ブツ」にときどき出会う。例えば煙突、看板、壁、鉄柱、鉄橋、窓枠、道を歩いていれば誰でも目にするものだ。個人的には時間を経た古いものに惹かれることが多いがペンキ塗り立てのギラギラでペラペラなブツのことも多々あり、それらの「ブツ底」には一筋縄では行かない共通項が潜んでいる。四の五の言わず仰ぎ見るブツをとりまく空間ごとスパッと切り取って持ち帰りたい! お宝との遭遇時には言葉にならないため息混じりの衝動がクックックと込み上げる。

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日日4 美が足元にあり(大竹伸朗)

気がつけばいつの間にやら9月だ。今年から来年にかけて展覧会がたて込んでいてそれに伴う移動が多いためかことのほか時間感覚が妙だ。11月23日にスタートするソウルでの個展に始まり今後10カ月間にグループ展含め個展が断続的に続く。いや有り難いかぎり、すべて全力で切り抜けたいと肝に銘じています。ドイツのカッセルにて6月9日にスタートしたドクメンタも中旬に終了、それにあわせて再び現地で解体作業が始まる。今回現地に2カ月滞在制作した作品「モンシェリ/スクラップ小屋としての自画像」も、完成当初は終了と同時に解体廃棄の可能性もあったがなんとか持ち帰る流れにはなり、今から前向きに作品の行く末を探っていこうと思っている。

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ソウル日日:신로 오타케(大竹伸朗展)ソウル・ダイアリー1

11月23日から来年の1月20日までソウル市の三清洞に位置するアートソンジェセンターで韓国での初個展が始まる。あえてこの時期の初ソウル展で「日本景」展示となりました。 来る前の一抹の不安はどこそこ、韓国の皆さんにはとても熱く心底親切に協力していただき感謝の毎日です。今回の展覧会は、1階にポスター13点と本、先日のメルマガに登場したエディションノルトによるドクメンタ(13)出品作『モンシェリ/スクラップ小屋としての自画像』制作過程映像を、2階に20歳から30代にかけて、また最新作である「時憶シリーズ」8点を含む「コラージュ作品」42点、最新未発表スクラップブック3冊、3階に新作を含むジャパノラマシリーズ105点、そして制作中のネオンによる新作、合計150点以上の作品で構成します。「路上」から生まれ対極に位置する「内側と外側の景」による初めての試みです。

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ソウル日日:신로 오타케(大竹伸朗展)ソウル・ダイアリー2

約3週間のソウル滞在から戻った。今回は作品設置に加えネオン管による現地制作があり通常よりチト長めの滞在になった。二十歳から今年までに制作した作品百数十点を広いフロア2つを使っての展示になりました。 今回の展覧会は現地制作のネオン管新作を含め「路上」が軸となるテーマで組み立てました。路上に物質として落ちているモノによるコラージュ的作品と、路上に非物質として捨てられた音や光、また捨てられた気配をモチーフに描いた「ジャパノラマ・シリーズ」という自分の中で対極に位置する作品をあえて2フロアに分けて展示してみた。 年末から正月明け、航空運賃の安くなる極寒のソウルに是非とも足を運んでみて下さい。

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日日:女根(大竹伸朗)

2010年夏に初めて訪れた香川県の女木島にある休校状態の女木小学校。それから今年の瀬戸内国際芸術祭に向けて、中庭を作品化するプロジェクトがぼんやりとスタートした。この3月20日に展覧会は始まりその作品を「女根/めこん」と名付けた。作品はまだ未完成、今年夏と秋2回のオープンに向けて再び女木島での作業が始まる。香川県高松港から定期船「めおん」で20分北に位置し、鬼が島としても知られる女木島。その鷲ヶ峰展望台(標高188m)から高松を望む。春は瀬戸内の島々に咲く桜をグルリ360度見渡せる絶景が立ち現れる。画面中央右の緑色の屋根が「女根/めこん」(以降「女根」)のある女木小学校。チラリと椰子がのぞく。

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電気画帖13 ロンドン・コーリング・アゲイン(画・文:大竹伸朗 写真:大竹伸朗/大竹彩子)

先月の告知でお伝えしてきたように、いまロンドンのパラソル・ユニットで大竹伸朗個展『Shinro Ohtake』が開催中だ(12月12日まで)。今週のロードサイダーズ・ウィークリーでは作家本人に連載中の「電気画帖」特別版として、写真と絵と文章によるロンドン滞在記を制作してもらった。このあとの展覧会リポートとあわせてお読みいただけたら幸いである。

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版画壁――シンガポールの大竹伸朗展

東南アジア最重要都市のひとつでありながら、東南アジア・フリークにはもっとも人気のないデスティネーション、それがシンガポールだ。マーライオンやナイトサファリ、みたいな定番観光地とショッピング。ひたすら清潔な街並みと欧米並みの物価・・・アジアの混沌に浸りたい旅人にとっては物足りないイメージしかないのだろうが、シンガポールは21世紀に入って「アートによる観光立国」を目指し、新たな美術館建設やビエンナーレの開催など、矢継ぎ早に大胆なプロジェクトを実現させている。「カネはあるけど文化はない」というイメージも今は昔。ソウルと並んで、アジアのアート・ハブを目指す競争の先頭を競っているのが、現在のシンガポールでもある。10月27日からは5回目となるシンガポール・ビエンナーレが始まったばかりだが(来年2月26日まで)、それに先行して9月末から11月5日までシンガポールSTPIで開催中なのが大竹伸朗展『Paper ― Sight』。会期末ぎりぎりになってしまい申し訳ないが、今週は作家自身による制作日記も含めて、このユニークな展覧会の模様をお伝えする。

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food & drink

Neverland Diner 二度と行けないあの店で 100(最終回) 『シドの酢漬け』 大竹伸朗(画家)

四国地図は左端中頃、予讃本線終着地「宇和島」でのコロナ式無移動軟禁生活が半年過ぎた。音を肴に新宿で呑んだのはたしか年明けだった。「ここから新宿三丁目は結構遠い」宇和島に来て30余年、いまだこのフレーズがふとこぼれ落ちる。郷愁色のボヤきのようなものだろう。「店」のひしめく歌舞伎町ビル群、押し寄せる靖国通り雑踏景もすでに他人事のように危うく消えかかる。 去年「ビル景巡回展」で展示した600点あまりの絵がスライドショーのように現実にオーバーラップして流れ去る。

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BOOKS

ROADSIDE LIBRARY
天野裕氏 写真集『わたしたちがいたところ』
(PDFフォーマット)

ロードサイダーズではおなじみの写真家・天野裕氏による初の電子書籍。というか印刷版を含めて初めて一般に販売される作品集です。

本書は、定価10万円(税込み11万円)というかなり高価な一冊です。そして『わたしたちがいたところ』は完成された書籍ではなく、開かれた電子書籍です。購入していただいたあと、いまも旅を続けながら写真を撮り続ける天野裕氏のもとに新作が貯まった時点で、それを「2024年度の追加作品集」のようなかたちで、ご指定のメールアドレスまで送らせていただきます。

旅するごとに、だれかと出会いシャッターを押すごとに、読者のみなさんと一緒に拡がりつづける時間と空間の痕跡、残香、傷痕……そんなふうに『わたしたちがいたところ』とお付き合いいただけたらと願っています。

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ROADSIDE LIBRARY vol.006
BED SIDE MUSIC――めくるめくお色気レコジャケ宇宙(PDFフォーマット)

稀代のレコード・コレクターでもある山口‘Gucci’佳宏氏が長年収集してきた、「お色気たっぷりのレコードジャケットに収められた和製インストルメンタル・ミュージック」という、キワモノ中のキワモノ・コレクション。

1960年代から70年代初期にかけて各レコード会社から無数にリリースされ、いつのまにか跡形もなく消えてしまった、「夜のムードを高める」ためのインスト・レコードという音楽ジャンルがあった。アルバム、シングル盤あわせて855枚! その表ジャケットはもちろん、裏ジャケ、表裏見開き(けっこうダブルジャケット仕様が多かった)、さらには歌詞・解説カードにオマケポスターまで、とにかくあるものすべてを撮影。画像数2660カットという、印刷本ではぜったいに不可能なコンプリート・アーカイブです!

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ROADSIDE LIBRARY vol.005
渋谷残酷劇場(PDFフォーマット)

プロのアーティストではなく、シロウトの手になる、だからこそ純粋な思いがこめられた血みどろの彫刻群。

これまでのロードサイド・ライブラリーと同じくPDF形式で全289ページ(833MB)。展覧会ではコラージュした壁画として展示した、もとの写真280点以上を高解像度で収録。もちろんコピープロテクトなし! そして同じく会場で常時上映中の日本、台湾、タイの動画3本も完全収録しています。DVD-R版については、最近ではもはや家にDVDスロットつきのパソコンがない!というかたもいらっしゃると思うので、パッケージ内には全内容をダウンロードできるQRコードも入れてます。

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ROADSIDE LIBRARY vol.004
TOKYO STYLE(PDFフォーマット)

書籍版では掲載できなかった別カットもほとんどすべて収録してあるので、これは我が家のフィルム収納箱そのものと言ってもいい

電子書籍版『TOKYO STYLE』の最大の特徴は「拡大」にある。キーボードで、あるいは指先でズームアップしてもらえれば、机の上のカセットテープの曲目リストや、本棚に詰め込まれた本の題名もかなりの確度で読み取ることができる。他人の生活を覗き見する楽しみが『TOKYO STYLE』の本質だとすれば、電書版の「拡大」とはその密やかな楽しみを倍加させる「覗き込み」の快感なのだ――どんなに高価で精巧な印刷でも、本のかたちではけっして得ることのできない。

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ROADSIDE LIBRARY vol.003
おんなのアルバム キャバレー・ベラミの踊り子たち(PDFフォーマット)

伝説のグランドキャバレー・ベラミ・・・そのステージを飾った踊り子、芸人たちの写真コレクション・アルバムがついに完成!

かつて日本一の石炭積み出し港だった北九州市若松で、華やかな夜を演出したグランドキャバレー・ベラミ。元従業員寮から発掘された営業用写真、およそ1400枚をすべて高解像度スキャンして掲載しました。データサイズ・約2ギガバイト! メガ・ボリュームのダウンロード版/USB版デジタル写真集です。
ベラミ30年間の歴史をたどる調査資料も完全掲載。さらに写真と共に発掘された当時の8ミリ映像が、動画ファイルとしてご覧いただけます。昭和のキャバレー世界をビジュアルで体感できる、これ以上の画像資料はどこにもないはず! マンボ、ジャズ、ボサノバ、サイケデリック・ロック・・・お好きな音楽をBGMに流しながら、たっぷりお楽しみください。

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ROADSIDE LIBRARY vol.002
LOVE HOTEL(PDFフォーマット)

――ラブホの夢は夜ひらく

新風営法などでいま絶滅の危機に瀕しつつある、遊びごころあふれるラブホテルのインテリアを探し歩き、関東・関西エリア全28軒で撮影した73室! これは「エロの昭和スタイル」だ。もはや存在しないホテル、部屋も数多く収められた貴重なデザイン遺産資料。『秘宝館』と同じく、書籍版よりも大幅にカット数を増やし、オリジナルのフィルム版をデジタル・リマスターした高解像度データで、ディテールの拡大もお楽しみください。
円形ベッド、鏡張りの壁や天井、虹色のシャギー・カーペット・・・日本人の血と吐息を桃色に染めあげる、禁断のインテリアデザイン・エレメントのほとんどすべてが、ここにある!

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ROADSIDE LIBRARY vol.001
秘宝館(PDFフォーマット)

――秘宝よ永遠に

1993年から2015年まで、20年間以上にわたって取材してきた秘宝館。北海道から九州嬉野まで11館の写真を網羅し、書籍版では未収録のカットを大幅に加えた全777ページ、オールカラーの巨大画像資料集。
すべてのカットが拡大に耐えられるよう、777ページページで全1.8ギガのメガ・サイズ電書! 通常の電子書籍よりもはるかに高解像度のデータで、気になるディテールもクローズアップ可能です。
1990年代の撮影はフィルムだったため、今回は掲載するすべてのカットをスキャンし直した「オリジナルからのデジタル・リマスター」。これより詳しい秘宝館の本は存在しません!

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捨てられないTシャツ

70枚のTシャツと、70とおりの物語。
あなたにも〈捨てられないTシャツ〉ありませんか? あるある! と思い浮かんだあなたも、あるかなあと思ったあなたにも読んでほしい。読めば誰もが心に思い当たる「なんだか捨てられないTシャツ」を70枚集めました。そのTシャツと写真に持ち主のエピソードを添えた、今一番おシャレでイケてる(?)“Tシャツ・カタログ"であるとともに、Tシャツという現代の〈戦闘服〉をめぐる“ファッション・ノンフィクション"でもある最強の1冊。 70名それぞれのTシャツにまつわるエピソードは、時に爆笑あり、涙あり、ものすんごーい共感あり……読み出したら止まらない面白さです。

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圏外編集者

編集に「術」なんてない。
珍スポット、独居老人、地方発ヒップホップ、路傍の現代詩、カラオケスナック……。ほかのメディアとはまったく違う視点から、「なんだかわからないけど、気になってしょうがないもの」を追い続ける都築響一が、なぜ、どうやって取材し、本を作ってきたのか。人の忠告なんて聞かず、自分の好奇心だけで道なき道を歩んできた編集者の言葉。
多数決で負ける子たちが、「オトナ」になれないオトナたちが、周回遅れのトップランナーたちが、僕に本をつくらせる。
編集を入り口に、「新しいことをしたい」すべてのひとの心を撃つ一冊。

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書評2006-2014

こころがかゆいときに読んでください
「書評2006-2014」というサブタイトルのとおり、これは僕にとって『だれも買わない本は、だれかが買わなきゃならないんだ』(2008年)に続く、2冊めの書評集。ほぼ80冊分の書評というか、リポートが収められていて、巻末にはこれまで出してきた自分の本の(編集を担当した作品集などは除く)、ごく短い解題もつけてみた。
このなかの1冊でも2冊でも、みなさんの「こころの奥のかゆみ」をスッとさせてくれたら本望である。

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独居老人スタイル

あえて独居老人でいること。それは老いていくこの国で生きのびるための、きわめて有効なスタイルかもしれない。16人の魅力的な独居老人たちを取材・紹介する。
たとえば20代の読者にとって、50年後の人生は想像しにくいかもしれないけれど、あるのかないのかわからない「老後」のために、いまやりたいことを我慢するほどバカらしいことはない――「年取った若者たち」から、そういうスピリットのカケラだけでも受け取ってもらえたら、なによりうれしい。

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ヒップホップの詩人たち

いちばん刺激的な音楽は路上に落ちている――。
咆哮する現代詩人の肖像。その音楽はストリートに生まれ、東京のメディアを遠く離れた場所から、先鋭的で豊かな世界を作り続けている。さあ出かけよう、日常を抜け出して、魂の叫びに耳を澄ませて――。パイオニアからアンダーグラウンド、気鋭の若手まで、ロングインタビュー&多数のリリックを収録。孤高の言葉を刻むラッパー15人のすべて。

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東京右半分

2012年、東京右傾化宣言!
この都市の、クリエイティブなパワー・バランスは、いま確実に東=右半分に移動しつつある。右曲がりの東京見聞録!
576ページ、図版点数1300点、取材箇所108ヶ所!

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東京スナック飲みある記
ママさんボトル入ります!

東京がひとつの宇宙だとすれば、スナック街はひとつの銀河系だ。
酒がこぼれ、歌が流れ、今夜もたくさんの人生がはじけるだろう、場末のミルキーウェイ。 東京23区に、23のスナック街を見つけて飲み歩く旅。 チドリ足でお付き合いください!

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