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2013年11月27日 Vol.092
photography
ODO YAKUZA TOKYO――アントン・クスターズの歌舞伎町アンダーワールド
自費出版だというその写真集の噂を聞いたのは、2012年の初めごろだったと思う。Amazonなどの通販サイトには出まわらず、本人のウェブサイトから直接注文するしかないと知り、ベルギーの振込先にPayPalで送金、数週間後に届いたのが『ODO YAKUZA TOKYO』という大判の写真集だった。「ODO」とは「王道」のこと。そして「YAKUZA」と「TOKYO」はもちろん・・・これはベルギー人の若き写真家アントン・クスターズが新宿歌舞伎町で活動する、ある組の日常を撮影した写真集なのだ。「YAKUZA」という、とりわけ外国人にとってはもっともミステリアスな日本文化の一側面に深く寄り添いながら、あくまで客観的にその姿を捉えることに成功した、きわめて稀な作品である。
travel
案山子X 3:堀之内かかし芙蓉まつり(長野)/稲倉棚田かかしまつりコンテスト(長野)(ai7n)
こんにちは。ai7n(アイン)です。 今回は長野県の「堀之内かかし芙蓉まつり」と「稲倉棚田かかしまつりコンテスト」を紹介します。まずは長野県北安曇郡池田町堀之内地区の「堀之内かかし芙蓉まつり」を紹介します。今年で4回目を迎える「堀之内かかし芙蓉まつり」は、人間そっくりなリアル案山子で「かかし村」を作っている、とてもユニークなお祭りです。
travel
フィールドノオト04 岩手県~青森県(畠中勝)
「あまちゃん」で沸く久慈に通りかかった。町は見事に人の活気であふれていた。その後、十和田湖へ。どちらも本来の目的地ではなかったのだが、車窓から眺めた三陸海岸に、この数年、震災以降の個人的な想いが巡った。
music
ROADSIDE MUSIC:イースタンユース、極東最前線89・完全版!
インターFM・ROADSIDE RADIOの終了にともなってスタートした、新たな音楽ドキュメンタリーのプラットフォーム ROADSIDE MUSIC。先週は「あらかじめ決められた恋人たちへ」をお届けしましたが、今週は今年3月2日に渋谷クアトロで開催された『極東最前線89~mockingbird wish me luck~』から、イースタンユースのライブをノーカット完全版でお送りします! 当日のゲスト・ライブだった田我流も、まもなくお届けできるはず。お楽しみにお待ちください。
2013年11月20日 Vol.091
travel
ライフ・イズ・ジルバ!――驚愕のスーパースナック探訪記
「またひとつ、大物を見つけちゃいました!」――このメルマガでもたびたび登場してきた広島県福山市・鞆の津ミュージアムで『極限芸術 死刑囚の絵展』などを企画してきた櫛野くんから、興奮気味のメールが飛び込んできたのがいまから2ヶ月ほど前のこと。ちょうど香川県高松でトークの予定があったので、「ま、瀬戸内海の反対側だし」と無理矢理気味に寄り道。福山駅で櫛野くんのクルマに拾ってもらい向かった先は・・・福山市中心部から北上すること約30分、ものすごくのどかな郊外の、そのまた外れにぽつんとたたずむ倉庫・・・じゃなくて「ジルバ」という名前のスナックだった。
travel
高松アンダーグラウンド:国分寺町リポート2 山下さん(GABOMI)
どうもGABOMIです(珍しく連投です)。都築さんの国分寺町対談のネタのために、イロイロと町を調べてウロウロしていたころのお話のつづき。「国分寺町はカラオケ天国ですよ!」と、ある町民からの情報を入手した私は、カラオケ文化について取材を開始。カラオケ喫茶、カラオケ教室、カラオケ大会、カラオケ地蔵…などなどを経て、ついに、国分寺町カラオケ文化のルーツを突き止める!それは町外れの山の下にある「山下自動車」の整備工場であった! まさかの工場!
photography
隙ある風景 ROADSIDERS' remix 06 寝てる人 晩秋編(ケイタタ)
今週は『寝てる人 晩秋編』。10月2日配信のvol.085にて『寝てる人 初秋篇』を書いたのだが、今回は『晩秋編』である。寝てる人の写真がたくさんありすぎて「秋1つ」では収まり切らないボリュームだったのである。正直に言おう、ネタ切れが怖いので2つに分けておきたかったという事情もないことはなかった。まあ能書きはこれぐらいにして『隙ある風景 晩秋編』。49枚寝ている人だけ。見ている間にあなたも眠ってしまうはず。
music
ROADSIDE MUSIC:あらかじめ決められた恋人たちへ・リミックス完全版!
インターFM・ROADSIDE RADIOの終了にともなってスタートした、新たな音楽ドキュメンタリーのプラットフォーム ROADSIDE MUSIC。先週は初音階段/非常階段を62分30秒のノーカット完全版でお届けしましたが、今週聴いていただくのは、10月13日にラジオ放送したばかりの「あらかじめ決められた恋人たちへ」。ニューアルバム『DOCUMENT』の先行リリース・ライブとして、9月4日に下北沢シェルターで開催された人数限定の轟音ライブを、アンコールまで含めて1時間23分のノーカット完全版で。
art
スピリチュアルから最後のこんにちは
毎週のようにいろいろな展覧会を紹介してきて、なるべくなら毎回ちがう場所での企画を選びたいけれど、どうしても登場回数が多くなる美術館やギャラリーが出てきてしまう。本メルマガでは銀座ヴァニラ画廊と並んでヘヴィロテ度が高いかもしれない(笑)、福山県の鞆の津ミュージアム。このほど開館3周年を迎えて、いま開催中なのが『スピリチュアルからこんにちは』である。「ポニョの舞台になった町」といえば聞こえがいいが、なかなか訪れるのに気合いが必要なロケーション。しかも私立という立場でありながら、後述のように1年目から「死刑囚の絵」、2年目に「ヤンキー」と来て、今度は「スピリチュアル」・・・その企画力と実現力において、現在の日本でもっともエクストリームなミュージアムであることは間違いない。
2013年11月13日 Vol.090
fashion
下品な装いが最高の復讐である――会津若松のオールドスクール・ヒップホップ・コレクション
いまやFUKUSHIMAは世界共通語になってしまったが、福島県自体は太平洋側の「浜通り」、郡山や福島市がある「中通り」、そして西側の「会津」の3地域にわかれ、それぞれずいぶん異なる風土と歴史を持っている。今年は大河ドラマ『八重の桜』で久々に注目を浴びた、会津地方の中心地・会津若松市。「白虎隊」とか「鶴ケ城」とか「東山温泉」とか、観光要素には事欠かないものの、東北新幹線のルートから外れていることもあって、土地っ子が「若松」と呼び習わす会津若松市の中心部は、驚くほど寂しい雰囲気が漂っている。「大河ドラマが終わったら、どうなっちゃうんだろう」と思いつつシャッター商店街を歩いて行くと、しかしじきに君はもういちど驚くことになる。商店街の裏手はどこも、やたらに飲食店が多い。それもスナックからキャバクラ、風俗店まで、おびただしい数の「夜の店」が密集しているのだ。
travel
高松アンダーグラウンド:国分寺町リポート1 盆栽(GABOMI)
高松アンダーグラウンドのGABOMIです! おひさしぶりです。9月ごろ高松市の「国分寺町」という町を彷徨い歩いていました。高松の中心部から車で30分、国道沿いの郊外、三方を山に囲まれ、池が三百個もあったりする。まずは地図を頼りに、町の境界線ギリギリを探索して取材していった。隅の隅から攻めちゃおうというわけである。ここでそもそもの話をすると、その翌月の10月19日に都築さんとGABOMIのローカル対談がこの国分寺町で予定されていて、そのためのネタ探しなのであった。とはいえ今までの高松アングラの記事だけでも十分すぎるほど話すネタはあり、わざわざ新たに探す必要は無いといえば無かったけれど、開催場所が国分寺町にある国分寺ホールだし! というそれだけの理由で、国分寺町も取材することにした。
travel
フィールドノオト 03 新宿(畠中勝)
音を残そうと考えた時、それは楽器で作り上げる音楽だったり、自然豊かな場所での川のせせらぎの収録などを思い出す。今回は僕の身の回りの音だけを集めてみた。日々暮らし慣れ親しんでいる新宿のフィールドレコーディングだ。多国籍で無国籍なカラーがミックスする街の風貌もさることながら、新宿はいろんな音が絡み合う場所だと感じたからだ。
music
ROADSIDE MUSIC:初音階段/非常階段・完全版配信!
10月30日のお知らせに書いたように、インターFM・ROADSIDE RADIOが終了してしまったので、新たな音楽リポートのプラットフォームとして、ROADSIDE MUSICという連載を始めました。すでにその第1回として088号で倉地久美夫さんの新録音・音源をお届けしましたが、そうした新ネタとともに、ラジオのために録音させてもらった音源を、アーティストの許可をいただけたものから再配信することにしました。ラジオでは1時間の枠に収めるためにカットを余儀なくされましたが(ナレーションなどあるので音楽は50分そこそこ)、今回はノーカットの完全版! ナレーションは入りませんが、いっしょにリポートのテキストと写真をご覧いただけたら、いっそう臨場感が高まるかと。
music
時代遅れの歌姫に――渚ようこDVDと記念リサイタル
歌謡曲が好きで渚ようこの名前を知らないひとはいないと思うが、彼女の歌をどう位置づけたらいいのか、よくわからないでいるひとも少なくない気がする。年齢不詳の歌謡曲歌手で、ゴールデン街のバーのママ。その醸しだすムードも、歌の世界もいまから40年以上前の歌謡曲全盛期、というか歌謡曲がダメになっていく直前の爛熟期を、意図的に再現したものばかり。『愛の化石』時代の浅丘ルリ子からちあきなおみ、GSまで、彼女はひたすら時の流れをむりやり遡っているようだ。クレイジーケンバンドや大西ユカリのような、「過去のスタイルを武器にした現代の音」を生み出そうなどという気が、彼女にはハナからないんじゃないかという気すらしてくる――もちろん僕だけの思い込みだろうが。
2013年11月06日 Vol.089
photography
閉じかけた世界のなかへ
だれかがFacebookでシェアしてくれた1枚の画像があまりに美しかったので、写真集を探してAmazonには見つからなかったけれど、写真家本人のサイトで直販しているのを見つけ、すぐに注文のメールを書いてPayPalで代金を送金。そのまま出張に出かけ、数日後に帰宅したらもう、カリフォルニアから大きな包みが玄関に届いていた。『ECHOLILIA』(エコリリア)というその大判の写真集は、サンフランシスコ在住の写真家ティモシー・アーチボールドが、自閉症である息子イライジャーと向きあい、写真という手段でその閉ざされたこころとつながりあおうと試みた、果敢な挑戦と、ほとんどスピリチュアルな表現の記録である。
design
つつましさの美学――チェコの映画ポスター展
今年4月から8月まで開催された『日本映画スチル写真の美学』に続いて、東京・京橋のフィルムセンターでは現在、『チェコの映画ポスター』展が開催中だ(12月1日まで)。コアな映画ファン以外はなかなか足を運ばない場所で、展示されているポスターも82点ほどだが、これがいま僕らが目にする「映画ポスター」と名乗るシロモノとはケタ違いの芸術性と完成度を誇る作品ばかり。ひとりでも多くの方に見ていただきたく、今週はたっぷりスペースを取って紹介してみたい。
travel
スナックショット 最終回 沖縄(平田順一)
どうも平田です。最終回となります今回は沖縄本島のスナック街を巡ります。かつては独立した貿易国であり、つねに近隣諸国の政治と経済に翻弄される沖縄。基地問題や高い失業率や経済格差などなど、複雑な県民感情を抱えつつも美しい自然環境や個性的な文化から本土の沖縄フリーク、「沖縄病」と呼ばれる移住者を大量に呼び寄せることになります。スナックという切り口から沖縄を見ると、やはり米軍や基地関係者のガス抜きという一面を少なからず意識しますが、強い直射日光や台風に耐えて存在する看板や建物自体が魅力的に映りました。
photography
隙ある風景 ロードサイダーズ・リミックス 05 ファッション(ケイタタ)
前回は「読書の秋・食欲の秋」がテーマでしたが、おっと何かを忘れていたじゃないか、そうだ、ファッションの秋だ、ということで今回は「ファッション」をテーマにお送りしよう。
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BOOKS
ROADSIDE LIBRARY
天野裕氏 写真集『わたしたちがいたところ』
(PDFフォーマット)
ロードサイダーズではおなじみの写真家・天野裕氏による初の電子書籍。というか印刷版を含めて初めて一般に販売される作品集です。
本書は、定価10万円(税込み11万円)というかなり高価な一冊です。そして『わたしたちがいたところ』は完成された書籍ではなく、開かれた電子書籍です。購入していただいたあと、いまも旅を続けながら写真を撮り続ける天野裕氏のもとに新作が貯まった時点で、それを「2024年度の追加作品集」のようなかたちで、ご指定のメールアドレスまで送らせていただきます。
旅するごとに、だれかと出会いシャッターを押すごとに、読者のみなさんと一緒に拡がりつづける時間と空間の痕跡、残香、傷痕……そんなふうに『わたしたちがいたところ』とお付き合いいただけたらと願っています。
ROADSIDE LIBRARY vol.006
BED SIDE MUSIC――めくるめくお色気レコジャケ宇宙(PDFフォーマット)
稀代のレコード・コレクターでもある山口‘Gucci’佳宏氏が長年収集してきた、「お色気たっぷりのレコードジャケットに収められた和製インストルメンタル・ミュージック」という、キワモノ中のキワモノ・コレクション。
1960年代から70年代初期にかけて各レコード会社から無数にリリースされ、いつのまにか跡形もなく消えてしまった、「夜のムードを高める」ためのインスト・レコードという音楽ジャンルがあった。アルバム、シングル盤あわせて855枚! その表ジャケットはもちろん、裏ジャケ、表裏見開き(けっこうダブルジャケット仕様が多かった)、さらには歌詞・解説カードにオマケポスターまで、とにかくあるものすべてを撮影。画像数2660カットという、印刷本ではぜったいに不可能なコンプリート・アーカイブです!
ROADSIDE LIBRARY vol.005
渋谷残酷劇場(PDFフォーマット)
プロのアーティストではなく、シロウトの手になる、だからこそ純粋な思いがこめられた血みどろの彫刻群。
これまでのロードサイド・ライブラリーと同じくPDF形式で全289ページ(833MB)。展覧会ではコラージュした壁画として展示した、もとの写真280点以上を高解像度で収録。もちろんコピープロテクトなし! そして同じく会場で常時上映中の日本、台湾、タイの動画3本も完全収録しています。DVD-R版については、最近ではもはや家にDVDスロットつきのパソコンがない!というかたもいらっしゃると思うので、パッケージ内には全内容をダウンロードできるQRコードも入れてます。
ROADSIDE LIBRARY vol.004
TOKYO STYLE(PDFフォーマット)
書籍版では掲載できなかった別カットもほとんどすべて収録してあるので、これは我が家のフィルム収納箱そのものと言ってもいい
電子書籍版『TOKYO STYLE』の最大の特徴は「拡大」にある。キーボードで、あるいは指先でズームアップしてもらえれば、机の上のカセットテープの曲目リストや、本棚に詰め込まれた本の題名もかなりの確度で読み取ることができる。他人の生活を覗き見する楽しみが『TOKYO STYLE』の本質だとすれば、電書版の「拡大」とはその密やかな楽しみを倍加させる「覗き込み」の快感なのだ――どんなに高価で精巧な印刷でも、本のかたちではけっして得ることのできない。
ROADSIDE LIBRARY vol.003
おんなのアルバム キャバレー・ベラミの踊り子たち(PDFフォーマット)
伝説のグランドキャバレー・ベラミ・・・そのステージを飾った踊り子、芸人たちの写真コレクション・アルバムがついに完成!
かつて日本一の石炭積み出し港だった北九州市若松で、華やかな夜を演出したグランドキャバレー・ベラミ。元従業員寮から発掘された営業用写真、およそ1400枚をすべて高解像度スキャンして掲載しました。データサイズ・約2ギガバイト! メガ・ボリュームのダウンロード版/USB版デジタル写真集です。
ベラミ30年間の歴史をたどる調査資料も完全掲載。さらに写真と共に発掘された当時の8ミリ映像が、動画ファイルとしてご覧いただけます。昭和のキャバレー世界をビジュアルで体感できる、これ以上の画像資料はどこにもないはず! マンボ、ジャズ、ボサノバ、サイケデリック・ロック・・・お好きな音楽をBGMに流しながら、たっぷりお楽しみください。
ROADSIDE LIBRARY vol.002
LOVE HOTEL(PDFフォーマット)
――ラブホの夢は夜ひらく
新風営法などでいま絶滅の危機に瀕しつつある、遊びごころあふれるラブホテルのインテリアを探し歩き、関東・関西エリア全28軒で撮影した73室! これは「エロの昭和スタイル」だ。もはや存在しないホテル、部屋も数多く収められた貴重なデザイン遺産資料。『秘宝館』と同じく、書籍版よりも大幅にカット数を増やし、オリジナルのフィルム版をデジタル・リマスターした高解像度データで、ディテールの拡大もお楽しみください。
円形ベッド、鏡張りの壁や天井、虹色のシャギー・カーペット・・・日本人の血と吐息を桃色に染めあげる、禁断のインテリアデザイン・エレメントのほとんどすべてが、ここにある!
ROADSIDE LIBRARY vol.001
秘宝館(PDFフォーマット)
――秘宝よ永遠に
1993年から2015年まで、20年間以上にわたって取材してきた秘宝館。北海道から九州嬉野まで11館の写真を網羅し、書籍版では未収録のカットを大幅に加えた全777ページ、オールカラーの巨大画像資料集。
すべてのカットが拡大に耐えられるよう、777ページページで全1.8ギガのメガ・サイズ電書! 通常の電子書籍よりもはるかに高解像度のデータで、気になるディテールもクローズアップ可能です。
1990年代の撮影はフィルムだったため、今回は掲載するすべてのカットをスキャンし直した「オリジナルからのデジタル・リマスター」。これより詳しい秘宝館の本は存在しません!
捨てられないTシャツ
70枚のTシャツと、70とおりの物語。
あなたにも〈捨てられないTシャツ〉ありませんか? あるある! と思い浮かんだあなたも、あるかなあと思ったあなたにも読んでほしい。読めば誰もが心に思い当たる「なんだか捨てられないTシャツ」を70枚集めました。そのTシャツと写真に持ち主のエピソードを添えた、今一番おシャレでイケてる(?)“Tシャツ・カタログ"であるとともに、Tシャツという現代の〈戦闘服〉をめぐる“ファッション・ノンフィクション"でもある最強の1冊。 70名それぞれのTシャツにまつわるエピソードは、時に爆笑あり、涙あり、ものすんごーい共感あり……読み出したら止まらない面白さです。
圏外編集者
編集に「術」なんてない。
珍スポット、独居老人、地方発ヒップホップ、路傍の現代詩、カラオケスナック……。ほかのメディアとはまったく違う視点から、「なんだかわからないけど、気になってしょうがないもの」を追い続ける都築響一が、なぜ、どうやって取材し、本を作ってきたのか。人の忠告なんて聞かず、自分の好奇心だけで道なき道を歩んできた編集者の言葉。
多数決で負ける子たちが、「オトナ」になれないオトナたちが、周回遅れのトップランナーたちが、僕に本をつくらせる。
編集を入り口に、「新しいことをしたい」すべてのひとの心を撃つ一冊。
ROADSIDE BOOKS
書評2006-2014
こころがかゆいときに読んでください
「書評2006-2014」というサブタイトルのとおり、これは僕にとって『だれも買わない本は、だれかが買わなきゃならないんだ』(2008年)に続く、2冊めの書評集。ほぼ80冊分の書評というか、リポートが収められていて、巻末にはこれまで出してきた自分の本の(編集を担当した作品集などは除く)、ごく短い解題もつけてみた。
このなかの1冊でも2冊でも、みなさんの「こころの奥のかゆみ」をスッとさせてくれたら本望である。
独居老人スタイル
あえて独居老人でいること。それは老いていくこの国で生きのびるための、きわめて有効なスタイルかもしれない。16人の魅力的な独居老人たちを取材・紹介する。
たとえば20代の読者にとって、50年後の人生は想像しにくいかもしれないけれど、あるのかないのかわからない「老後」のために、いまやりたいことを我慢するほどバカらしいことはない――「年取った若者たち」から、そういうスピリットのカケラだけでも受け取ってもらえたら、なによりうれしい。
ヒップホップの詩人たち
いちばん刺激的な音楽は路上に落ちている――。
咆哮する現代詩人の肖像。その音楽はストリートに生まれ、東京のメディアを遠く離れた場所から、先鋭的で豊かな世界を作り続けている。さあ出かけよう、日常を抜け出して、魂の叫びに耳を澄ませて――。パイオニアからアンダーグラウンド、気鋭の若手まで、ロングインタビュー&多数のリリックを収録。孤高の言葉を刻むラッパー15人のすべて。
東京右半分
2012年、東京右傾化宣言!
この都市の、クリエイティブなパワー・バランスは、いま確実に東=右半分に移動しつつある。右曲がりの東京見聞録!
576ページ、図版点数1300点、取材箇所108ヶ所!