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2015年03月25日 Vol.157
movie
非現実の映像王国で
「とにかくすごいんです!」と、本メルマガで『案山子X』を連載してくれているai7nさんから伊勢田監督のことを聞いたのは、もう2年ほど前のことだった。アウトサイダーにも絵画とか文学とか建築とか、いろいろな分野があるけれど、「アウトサイダー映像作家」というのは、初めて聞くジャンルでもあった。いつかはお会いしたいと思いながら果たせないでいるうち、この4月に伊勢田監督が「PVデビュー」を飾ることになったと知った。それもプロデュースが、やはり本メルマガで『隙ある風景』をずっと連載してくれて、最近では「商店街ポスター展」でも注目されるケイタタ=日下慶太さん。そしてPVのアーティストは、なんと中田ヤスタカがPerfumeやきゃりーぱみゅぱみゅに続いてデビューさせる期待の新人・三戸なつめだという・・・信じられない。業界的にはかなりのプロジェクトのはずが、こんなふうに決まっちゃっていいんだろうか!(笑)
travel
ジワジワ来る関西奇行 02 強敵「堺市」にうかつに触れてみる(写真・文 吉村智樹)
「堺市」は大阪府内で人口・面積ともに第2の都市。が、単に2位というだけではなく、1位の大阪市とは趣がまるで異なる独特な文化・産業が存分にあるライバル。いわば「反大阪市都市」。堺市は、一般に「仁徳天皇陵」と呼ばれる大仙陵古墳をはじめ40基にも及ぶ古墳群がひしめく太古の歴史が横たわる街であり、茶の湯の流行の発端の地、キリスト教と南蛮文化が上陸し、南国の樹々がおいしげるエキゾチックタウン、鉄砲の製造を機会として刃物や自転車が作られるようになったという手工業の一大拠点、そして4つもの漁協を持つ漁師町だ。これほどまで際立った特徴があるアイテムを多数抱える市は、大阪の中ではほかにない。有事の際には自治も独立も、さらには敵対することも可能なほどのポテンシャルを秘める。大阪市・大阪府の維新軍がコントロールできない厄介な鬼っ子で、時に大阪市長と堺市長が舌戦を繰り広げることもある。そういう点で堺市は、実に痛快な存在なのだ。
lifestyle
老遊女 09 寝取られ老人とスケベ老女が出演する超熟AVメーカーに行ってみた!(文:中山美里 写真:谷口雅彦)
ルビーというAVメーカーがある。ご存知の方もおられるだろうが、圧倒的多数の方が知らないと思う。熟女AV女優が出演する作品を作っているメーカーで、今までの最年長AV女優は77歳とのこと。熟女というよりは、超熟女、高齢者と呼んだほうがいいような60~70代の女優も、年間約10本撮影・販売されている。50代の女優は“ざらにいる”と言ってもいいほど。ホームページを見ると、50~60代の女性たちが、ルビーから月に3人ほどデビューしているのが分かる。
2015年03月18日 Vol.156
travel
新連載:セーヌ川にアングラは流れる――マダム・マキコのパリ悪妻日記(写真・画・文:田中麻記子)
ずっと好きなアーティストに田中麻記子さんがいる。バリバリの現代美術でもなく、伝統的な洋画でもなく、なんともフワフワした、可愛らしさと怖さが混じりあって、そこにあの世感をふりかけたような、不思議な絵を描く不思議な画家だ。麻記子さんはたま~に気が向くとメールをくれたり、一緒に飲んでくれたりしていたけれど、いつのまにか結婚していて、いつのまにか「文化庁派遣在外研修員」なんて肩書で、パリに暮らしていた。そうしてまた、久しぶりに連絡が来たと思ったら、「研修」という言葉が赤面するほどの、スリリングなパリのアンダーワールド・トラベラーになっていた。これから不定期連載でお送りする、マダム・マキコの夜のトラベローグ。どんなに詳しいガイドブックにもぜったい出てこない、パリの深い水底に連れていってくれるはず。で、今夜はどこに?
travel
圏外の街角から:宮城県白石市
仙台には年に数回は行っているが、東北新幹線でひとつ手前の駅、白石蔵王駅にはいちども降りたことがなかった。東京駅からちょうど2時間。あと15分で仙台に着いてしまう。白石(しろいし)市は宮城蔵王のふもとに広がる、福島県に隣接した宮城県最南端の市。蔵王エリアへの観光拠点であり、いくつか温泉もあるが・・・現在の白石市の人口は約3万5000人。新幹線の白石蔵王駅の利用者は一日数百人という寂しさ。しかも町なかにある東北本線・白石駅までは1時間に1本ほどしかないバスを利用するか、徒歩20分という微妙な距離。温泉場に旅館はいろいろあるけれど、白石の市内には駅前ビジネスホテルがひとつだけ。そしてここでも見事なまでのシャッター商店街が、しなびた血管のように街をくるんでいた。
movie
はぐれAV劇場 02 当たりハズレ付き まっ暗闇合同SEX 女5人vs男10人(文:大須蔵人)
「あんたんとこに柿の木あるの」「ハイ、あります」「よう実がなりますか」「ハイ、ようなります」「わたしが上って、ちぎってもよろしいか」「ハイ、どうぞちぎってください」「そんならちぎらせてもらいます」これは、反骨の民俗学者として知られる赤松啓介が、自身の実体験に基づいて記録した「柿の木問答」というやりとりからの一篇である。主に筆下ろしや、初夜に交わされたやりとりで、「要するに未知、未通の男女の初床入りの儀礼であった」(赤松啓介『夜這いの民俗学・夜這いの性愛論』筑摩書房)というように、初めて性交をおこなう男女が、この問答を通じてお互いの緊張、戸惑いを緩和し、初通をスムーズに達成するためのメソッドとなっていた。暗闇のなか、どんな相手かもわからないままに、作法の順番を柿の実取りに見立てて進んでいく。それが、性交の手引きであると同時に、コミュニケーションツールになるという、極めて合理的な役割をになっていたといえる。
travel
フィールドノオト 33 女風呂(文・畠中勝)
瞑想しながらゆったり湯船に浸かる人もいるだろうし、本を読みながら、音楽を聴きながら、スマートフォンが身近な現代では、ジップロックに入れたスマートフォンで、廃人さながらゲームに没頭する人もいる。中には半身浴をしながら、うどんやカレーを食べることが生活習慣化している人もいるようだ。いずれにせよ、パーソナルスペースとしてのバスタイムは、日本人にとって、とても重要であることに違いはない。 今回、知人の女性たちにレコーダーを渡し、彼女たちの神秘的なバスタイムを録音していただいた。そして、それらの音源を編集し、独創的な女風呂の世界を構成した。
art
たまにはアートフェアも
いまさら説明するまでもないが、展覧会とアートフェアのちがいは、展覧会がアートを展示する場所であるのに対して、フェアはアートの「見本市」、つまりアートを売り買いする場所ということ。アートを鑑賞するのではなくて、売ったり買ったりできるひとが集まるのがアートフェアだ。その最大のものであるスイスのアート・バーゼルなどは、いまやマイアミや香港でもフェアを開催。世界中からお金持ちと、お金持ちを探すお金持ち画廊が集結する。日本でも「アートフェア東京」という美術見本市が2005年から開かれていて、今年が10回目。好き嫌いとかではないけれど、売り買いの場という性格から、これまで本メルマガでは取り上げないでいたが、今年はメルマガでも紹介したアーティストの作品がいくつか出品されるので、この機会にさらりと紹介させていただく。
2015年03月11日 Vol.155
art
灰色の壁の少女
日本においてもグラフィティはれっきとした犯罪だ。軽犯罪法1条33号にある「工作物等汚わい罪」がそれで、「みだりに他人の家屋その他の工作物にはり札をし、若しくは他人の看板、禁札その他の標示物を取り除き、又はこれらの工作物若しくは標示物を汚した者」に対して、拘束または科料の支払いが規定されている。また、地方自治体が独自の落書き禁止条例をもうけている場合も多い。だから、これまでこのメルマガで何人かのグラフィティ・アーティストを取り上げてきたが、本名や顔写真を出せないこともあった。今回紹介する福岡のKYNE(キネ)もそうした厳しい環境の中で、アクティブであり続けようとしている若いアーティストだ。
art
頭上ビックバン!――帽子おじさん宮間英次郎 80歳記念大展覧会
本メルマガ読者にはもう説明の必要がない「帽子おじさん」宮間英次郎。その波乱に満ちた生涯は、宮間さんの発見者ともいうべき畸人研究学会の海老名ベテルギウス則雄さんの筆により、昨年9月に3回にわたって集中連載した。1934年生まれ、つまり去年80歳を迎えてますます元気いっぱいな宮間さんの、満を持した個展が今月21日から恵比寿NADiffで開催される。展覧会にあわせて畸人研究学会は久々の自主制作新刊『畸人研究30号 特集:宮間英次郎さん傘寿記念』を刊行。これは去年メルマガで連載した内容を、さらにボリュームアップした決定版になるはずだ。展覧会を畸人研究学会と一緒に構成させてもらう僕にとっても、去年5月の『独居老人スタイル展』に続いての、NADiffお達者くらぶ展シリーズ(笑)。クールなアートブックショップには申し訳ないが、老いてますます盛んな現役アウトサイダー・アーティストのほとばしるエネルギーを、過密な展示空間で体感していただけたら幸いである。
photography
自然が超自然になるとき――遠藤湖舟写真展によせて
身近に見つけた美しい自然の表情、動植物や天体、そして作品集の帯文は平山郁夫・・・このメルマガともっとも相性が悪い(笑)写真の数々が、目の前に開かれている。今月末から日本橋高島屋で写真展を開く、遠藤湖舟の作品だ。いわゆる「美しい風景」にこころ惹かれないのはなぜだろうと、ときどき考える。写真としてだけではなく、その場に立つことを含めて。夕陽に輝く富士山を眺めても、夜のグランドキャニオンで星々に包まれても、オレゴンの森深くで緑の濃さに窒息しそうになっても、ハワイの海にぷかぷか浮きながらコバルトブルーの空を眺めても。あ〜きれいだな〜とは思うけれど、5分で飽きてしまう。カメラを向けることも、ほとんどない。
archive
クラブハイツ最後の夜
もはやその存在すら本メルマガ内で忘れられつつある、単行本未収録原稿墓場「アーカイブ」。久しぶりにいきます! 今回お送りするのは2009年に『エスクァイア』誌のために書いた、『クラブハイツ最後の夜』。いまからちょうど6年前の出来事だけど、あれから文中にある札幌クラブハイツもすでに閉店してしまったし、「歌舞伎町ルネッサンス」は順調に進行中。コマ劇場跡はもう来月となる2015年4月に、都内最大級のシネコン「TOHOシネマズ新宿」とホテルグレイスリー新宿に生まれ変わって開業予定だ。そんなもん、歌舞伎町じゃなきゃいけないのか! クラブハイツでなじみだったホステスさんたちは、蒲田あたりのキャバレーに流れたりしていったが、もう営業電話もかかってこない。この6年間で銀座がすっかりダメになっていったように、これから東京オリンピックまでの5年間で、歌舞伎町もすっかり去勢されていくのだろうか・・・。
2015年03月04日 Vol.154
photography
駅もれ考現学(写真・文:萩原幸也)
「駅もれ」という言葉をご存知だろうか。駅で漏れるから「駅もれ」。駅構内で漏水が起きているときに、急場しのぎとしてビニールやホースなどで漏水を床やバケツに誘導する、その対処法を「駅もれ」と言うのである。日本中でこの「駅もれ」という言葉が通用しているわけではない。駅構内での漏水だけに、まず駅があって、それも多くの利用者がいる駅であって、さらに地下駅のほうが漏水は多いので地下鉄や地下駅があるところ=クルマ社会の田舎ではなく都会にしか、「駅もれ」は見ることができない。しかも、それは見られるためのものではない。むしろ駅の関係者にとっては見られたくないお漏らし、それが「駅もれ」である。
art
近江八幡の乱――『アール・ブリュット☆アート☆日本2』観覧記
先週の告知で少しだけお知らせしたが、日本のアウトサイダー・アートの聖地とも言うべき滋賀県近江八幡市でいま、『アール・ブリュット☆アート☆日本2』が開催中である。日本で最初のアウトサイダー・アート専門展示施設「ボーダレス・アートミュージアムNO-MA」を中心に、市街6ヶ所の町家や美術館、資料館、さらに商店のウインドウや店内にまで拡張した展覧会は、出展作家70数名、作品数1200点以上という大規模なもの。「2」とついているのは、「1」が昨年開催されたからで、その模様は本メルマガ2014年3月19日号で詳細にリポートした。初回に劣らず、アウトサイダー・アート/アール・ブリュット・ファンなら必見の充実した内容なので、今年もぜひ見逃すことなく、ゆっくり時間を取って訪れていただきたい。
travel
案山子X 19:かかしの里(青森)、鳥羽の素晴らしい作品達(三重)(写真・文:ai7n)
今回は青森県西津軽郡鰺ヶ沢町中村町の「かかしの里」と、三重県鳥羽で出会った素晴らしい作品を紹介します。鰺ヶ沢町(あじがさわまち)は青森県の西部に位置する日本海に面した町で、標高1,000m級の山々が連なる世界遺産の白神山地や、ブサかわ犬として有名になった秋田犬のわさおがいる七里長浜きくや商店等があります。鰺ヶ沢町から岩木山に向かう県道3号線沿いにある中村町では、毎年8月上旬〜9月中旬にかけて「かかしの里」が作られ道路沿いにかかしが立ち並びます。毎週日曜日には「かかし茶屋」が開かれ、地元の新鮮な野菜等を販売するそうです。13回目の開催となる2014年には、35体の大小様々なかかしが中村町ののどかな風景の中に立ち並びました。
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カテゴリ別バックナンバー
BOOKS
ROADSIDE LIBRARY
天野裕氏 写真集『わたしたちがいたところ』
(PDFフォーマット)
ロードサイダーズではおなじみの写真家・天野裕氏による初の電子書籍。というか印刷版を含めて初めて一般に販売される作品集です。
本書は、定価10万円(税込み11万円)というかなり高価な一冊です。そして『わたしたちがいたところ』は完成された書籍ではなく、開かれた電子書籍です。購入していただいたあと、いまも旅を続けながら写真を撮り続ける天野裕氏のもとに新作が貯まった時点で、それを「2024年度の追加作品集」のようなかたちで、ご指定のメールアドレスまで送らせていただきます。
旅するごとに、だれかと出会いシャッターを押すごとに、読者のみなさんと一緒に拡がりつづける時間と空間の痕跡、残香、傷痕……そんなふうに『わたしたちがいたところ』とお付き合いいただけたらと願っています。
ROADSIDE LIBRARY vol.006
BED SIDE MUSIC――めくるめくお色気レコジャケ宇宙(PDFフォーマット)
稀代のレコード・コレクターでもある山口‘Gucci’佳宏氏が長年収集してきた、「お色気たっぷりのレコードジャケットに収められた和製インストルメンタル・ミュージック」という、キワモノ中のキワモノ・コレクション。
1960年代から70年代初期にかけて各レコード会社から無数にリリースされ、いつのまにか跡形もなく消えてしまった、「夜のムードを高める」ためのインスト・レコードという音楽ジャンルがあった。アルバム、シングル盤あわせて855枚! その表ジャケットはもちろん、裏ジャケ、表裏見開き(けっこうダブルジャケット仕様が多かった)、さらには歌詞・解説カードにオマケポスターまで、とにかくあるものすべてを撮影。画像数2660カットという、印刷本ではぜったいに不可能なコンプリート・アーカイブです!
ROADSIDE LIBRARY vol.005
渋谷残酷劇場(PDFフォーマット)
プロのアーティストではなく、シロウトの手になる、だからこそ純粋な思いがこめられた血みどろの彫刻群。
これまでのロードサイド・ライブラリーと同じくPDF形式で全289ページ(833MB)。展覧会ではコラージュした壁画として展示した、もとの写真280点以上を高解像度で収録。もちろんコピープロテクトなし! そして同じく会場で常時上映中の日本、台湾、タイの動画3本も完全収録しています。DVD-R版については、最近ではもはや家にDVDスロットつきのパソコンがない!というかたもいらっしゃると思うので、パッケージ内には全内容をダウンロードできるQRコードも入れてます。
ROADSIDE LIBRARY vol.004
TOKYO STYLE(PDFフォーマット)
書籍版では掲載できなかった別カットもほとんどすべて収録してあるので、これは我が家のフィルム収納箱そのものと言ってもいい
電子書籍版『TOKYO STYLE』の最大の特徴は「拡大」にある。キーボードで、あるいは指先でズームアップしてもらえれば、机の上のカセットテープの曲目リストや、本棚に詰め込まれた本の題名もかなりの確度で読み取ることができる。他人の生活を覗き見する楽しみが『TOKYO STYLE』の本質だとすれば、電書版の「拡大」とはその密やかな楽しみを倍加させる「覗き込み」の快感なのだ――どんなに高価で精巧な印刷でも、本のかたちではけっして得ることのできない。
ROADSIDE LIBRARY vol.003
おんなのアルバム キャバレー・ベラミの踊り子たち(PDFフォーマット)
伝説のグランドキャバレー・ベラミ・・・そのステージを飾った踊り子、芸人たちの写真コレクション・アルバムがついに完成!
かつて日本一の石炭積み出し港だった北九州市若松で、華やかな夜を演出したグランドキャバレー・ベラミ。元従業員寮から発掘された営業用写真、およそ1400枚をすべて高解像度スキャンして掲載しました。データサイズ・約2ギガバイト! メガ・ボリュームのダウンロード版/USB版デジタル写真集です。
ベラミ30年間の歴史をたどる調査資料も完全掲載。さらに写真と共に発掘された当時の8ミリ映像が、動画ファイルとしてご覧いただけます。昭和のキャバレー世界をビジュアルで体感できる、これ以上の画像資料はどこにもないはず! マンボ、ジャズ、ボサノバ、サイケデリック・ロック・・・お好きな音楽をBGMに流しながら、たっぷりお楽しみください。
ROADSIDE LIBRARY vol.002
LOVE HOTEL(PDFフォーマット)
――ラブホの夢は夜ひらく
新風営法などでいま絶滅の危機に瀕しつつある、遊びごころあふれるラブホテルのインテリアを探し歩き、関東・関西エリア全28軒で撮影した73室! これは「エロの昭和スタイル」だ。もはや存在しないホテル、部屋も数多く収められた貴重なデザイン遺産資料。『秘宝館』と同じく、書籍版よりも大幅にカット数を増やし、オリジナルのフィルム版をデジタル・リマスターした高解像度データで、ディテールの拡大もお楽しみください。
円形ベッド、鏡張りの壁や天井、虹色のシャギー・カーペット・・・日本人の血と吐息を桃色に染めあげる、禁断のインテリアデザイン・エレメントのほとんどすべてが、ここにある!
ROADSIDE LIBRARY vol.001
秘宝館(PDFフォーマット)
――秘宝よ永遠に
1993年から2015年まで、20年間以上にわたって取材してきた秘宝館。北海道から九州嬉野まで11館の写真を網羅し、書籍版では未収録のカットを大幅に加えた全777ページ、オールカラーの巨大画像資料集。
すべてのカットが拡大に耐えられるよう、777ページページで全1.8ギガのメガ・サイズ電書! 通常の電子書籍よりもはるかに高解像度のデータで、気になるディテールもクローズアップ可能です。
1990年代の撮影はフィルムだったため、今回は掲載するすべてのカットをスキャンし直した「オリジナルからのデジタル・リマスター」。これより詳しい秘宝館の本は存在しません!
捨てられないTシャツ
70枚のTシャツと、70とおりの物語。
あなたにも〈捨てられないTシャツ〉ありませんか? あるある! と思い浮かんだあなたも、あるかなあと思ったあなたにも読んでほしい。読めば誰もが心に思い当たる「なんだか捨てられないTシャツ」を70枚集めました。そのTシャツと写真に持ち主のエピソードを添えた、今一番おシャレでイケてる(?)“Tシャツ・カタログ"であるとともに、Tシャツという現代の〈戦闘服〉をめぐる“ファッション・ノンフィクション"でもある最強の1冊。 70名それぞれのTシャツにまつわるエピソードは、時に爆笑あり、涙あり、ものすんごーい共感あり……読み出したら止まらない面白さです。
圏外編集者
編集に「術」なんてない。
珍スポット、独居老人、地方発ヒップホップ、路傍の現代詩、カラオケスナック……。ほかのメディアとはまったく違う視点から、「なんだかわからないけど、気になってしょうがないもの」を追い続ける都築響一が、なぜ、どうやって取材し、本を作ってきたのか。人の忠告なんて聞かず、自分の好奇心だけで道なき道を歩んできた編集者の言葉。
多数決で負ける子たちが、「オトナ」になれないオトナたちが、周回遅れのトップランナーたちが、僕に本をつくらせる。
編集を入り口に、「新しいことをしたい」すべてのひとの心を撃つ一冊。
ROADSIDE BOOKS
書評2006-2014
こころがかゆいときに読んでください
「書評2006-2014」というサブタイトルのとおり、これは僕にとって『だれも買わない本は、だれかが買わなきゃならないんだ』(2008年)に続く、2冊めの書評集。ほぼ80冊分の書評というか、リポートが収められていて、巻末にはこれまで出してきた自分の本の(編集を担当した作品集などは除く)、ごく短い解題もつけてみた。
このなかの1冊でも2冊でも、みなさんの「こころの奥のかゆみ」をスッとさせてくれたら本望である。
独居老人スタイル
あえて独居老人でいること。それは老いていくこの国で生きのびるための、きわめて有効なスタイルかもしれない。16人の魅力的な独居老人たちを取材・紹介する。
たとえば20代の読者にとって、50年後の人生は想像しにくいかもしれないけれど、あるのかないのかわからない「老後」のために、いまやりたいことを我慢するほどバカらしいことはない――「年取った若者たち」から、そういうスピリットのカケラだけでも受け取ってもらえたら、なによりうれしい。
ヒップホップの詩人たち
いちばん刺激的な音楽は路上に落ちている――。
咆哮する現代詩人の肖像。その音楽はストリートに生まれ、東京のメディアを遠く離れた場所から、先鋭的で豊かな世界を作り続けている。さあ出かけよう、日常を抜け出して、魂の叫びに耳を澄ませて――。パイオニアからアンダーグラウンド、気鋭の若手まで、ロングインタビュー&多数のリリックを収録。孤高の言葉を刻むラッパー15人のすべて。
東京右半分
2012年、東京右傾化宣言!
この都市の、クリエイティブなパワー・バランスは、いま確実に東=右半分に移動しつつある。右曲がりの東京見聞録!
576ページ、図版点数1300点、取材箇所108ヶ所!