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2018年01月24日 Vol.293
food & drink
Neverland Diner 二度と行けないあの店で 08『煙が目にしみる』玉袋筋太郎(芸人)
「ほ~ら、エサの時間だよ~ぴぃ~ぴぃ~ぴぃ~って小鳥みたいに泣きな~」、5歳の息子は無邪気に小鳥の雛の真似をして「ぴぃ~ぴぃ~ぴぃ~」とさえずり、口を鳥の嘴のように尖らかせ、手を羽根のように羽ばたかせ、オレの箸から与えられるユッケをついばむ。「よ~し、よ~し、可愛い小鳥だなぁ……、美味しいか?」「おいしい、ぴぃ~ぴぃ~」「そうか、ならほら、またあげよう」「ぴぃ~ぴぃ~」 前に一緒に見た動物番組の鷹が雛に、捕らえたエサの動物の肉やら内臓を嘴でちぎって雛にエサを与える映像を、ユッケに見立てて真似るバカな親子の遊びを妻は「馬鹿な事やってんじゃないよ」と呆れていた。
music
佐藤ジンが見たUNDERGROUND MUSIC GIGS 70’s~80’s(取材・文 臼井悠)
去年の10月、高円寺の片隅で、佐藤ジンさんの写真展「GIG」を見た。1970年代後半から短い間、日本にはアンダーグラウンドな音楽シーンがあった。FRICTION、裸のラリーズ、LIZARD、ハナタラシ、ザ・スターリン、アーント・サリー……、名前をあげたらきりがないし、このメールマガジンの読者の皆さんなら、その時代を知っている方はもちろん、後から衝撃を覚えて聞きまくった!みたいな世代も多いと思う(わたしも!)。この文章を書いているわたしは1981年生まれで、時代的には後追いの渋谷系とTKサウンド全盛期、あとはビジュアル系とか。高校時代はだいたい「自転車に乗って 風を切ってルルルル~♫」みたいなヒットソングばっかで、そんなときに「裸のラリーズ」というバンドを、年上の友人が教えてくれた。あのときの、な、な、なんだよ、この変な音楽は!!!って、耳障りなのにサイケデリックなノイズが心地よくて、もっと爆音で聴きたいって思ったのをよく覚えている。
art
「趣味の殺人」リーおばあちゃんの事件簿
英語の「doll」は女性名のドロシーの省略形が語源で、それがのちに「人間の形をした子供用の玩具」になったと聞いて意外な思いをした。いっぽう日本語の「人形」はそのまま「ひとがた」とも読め、それが人形のかわいらしさと不気味さを同時に現しているようでもある。ワシントンDCのホワイトハウス近くにあるスミソニアン協会美術館(SAAM)分館レンウィック・ギャラリーは、アメリカ近現代の工芸装飾品をおもに展示するミュージアム。小ぶりだが意欲的な企画で知られていて、今月28日までは『MURDER IS HER HOBBY』という奇妙かつ魅力的な展覧会が開かれている。さすがに2泊3日で観に行ってきます!というわけにはいかず悔しがっていたら、ミュージアムから写真をたくさん貸していただけたので、ささやかな誌上展覧会をお送りしたい。
travel
Back in the ROADSIDE USA 65 The Shanti, Gunder, IA
見渡すかぎりのトウモロコシ畑と牧草地の中に埋もれてしまいそうな町、グンダー。現在の人口が32人、町というより集落だが、この町のただひとつの四つ角に面した小さな食堂に、アイオワはもとよりアメリカ中、さらにはヨーロッパやロシア、アフリカからも訪れる人たちがいる。彼らのお目当ては、食堂の名物「グンダーバーガー」。ようするに巨大なハンバーガーだが、なにしろ肉の量が1ポンド(約450グラム)。ちなみにマクドナルドのハンバーガーの肉が45グラムだから、だいたい10個分ということになる。これにオニオンだの、ポテトだのが小山のようについて、値段がたったの5ドルとちょっと。しかも地元産の素材だけを使用したバーガーは、大きいだけじゃなくて最高に美味なのです。
art
アウトサイダー・キュレーター日記 36 夜見陣八(写真・文:櫛野展正)
クシノテラスで18禁の『性欲スクランブル』展を開催している時、広島が誇る変態の「アキちゃん」など、これまで出会うことのなかった分野の人たちとたくさん出会うことが出来た。中でも印象的だったのが、緊縛ショーを撮影するカメラマンの夜見陣八(よみ・じんぱち)さんだ。ギャラリーでの立ち話に花が咲き、後日彼が独居生活を送る広島県尾道市南部にある向島を訪れた。向島にある夜見さんの借家は、どこにでもあるような普通の民家だ。ところが、一歩中に入ると作業場になっている1階のキッチン周りにたくさんの鞭が並んでいたり、2階の寝室には夜見さんの趣味で溢れた書庫があったりと、その外観とのギャップに思わず息を飲んでしまう。特に綺麗に整理整頓された書棚は、今では手に入れることの出来ない貴重な本も多いそうだ。
travel
ディープ・コリアふたたび 12 清州~水安堡温泉(画・写真・文:幻の名盤解放同盟)
ソウル南部の高速バスターミナルの2階は寝具屋だらけだった。何故だろう。あそこで買ったらすぐバスに積み込めるでしょう? その日から使えますよ。日本にこんなバスターミナルがありますか? と訊かれている気分にはもうならない。中にはそのような大韓人もおられるのでしょうね、もちろん日本にはそんな気のきいた寝具屋街付バスターミナルはありません。“気のきいた”店だの人だの物体が、大韓では数多く生み出されてきた。それは気が配られた結果なのだろう、と想像させるもの、ということであって、実際それが便利だとか使いやすいとか心地いいとか、そういうものであるわけではない。むしろその逆であることがほとんどである。何故そんなことに・・・と思うもの、人、ことのほうがたいへん多い。しかし、それは日本人が勝手にそう感じているだけだ、といわれれば、そうですね、というしかない。むしろ合理的快楽、ということを日本人は考慮しすぎだぞ、と大韓の人々のなさる“気のきいた”こと/もの/人その他は諭してくれているのだと、我々はしばしば思う。
2018年01月17日 Vol.292
food & drink
Neverland Diner 二度と行けないあの店で 07『北京に捨ててきた金正日』向井康介(脚本家)
北京で初めて北朝鮮料理を食べた。日記を辿ると2016年7月1日となっている。誘ってくれたのは、語学学校で知り合ったNさんという夫がトヨタだかスバルだかに勤める駐在員の奥さん。まもなく帰国することが決まっていて、帰る前にどうしても行っておきたかったのだという。北京に来る前はインドに駐在していたこともある人で、なかなかに好奇心が強い人だった。
art
佐伯俊男展『雲然』
佐伯俊男の絵に出会ったのは三上寛のレコードジャケットだった。1971年にデビュー作『三上寛の世界』が出ているが、僕が最初に買ったのは2枚目の『ひらく夢などあるじゃなし 三上寛怨歌集』で、72年だから高校2年だったか。当時は横尾忠則を筆頭とする「イラストレーター」が「アーティスト」よりも流行の職業とされていて、佐伯俊男も新進イラストレーターだったが(『平凡パンチ』のグラビアで衝撃的なデビューを果たしたのが70年)、三上寛の歌声と同じくらい、オシャレではとうていないし、ポップでもない、若々しくすらない、でもほかのだれともちがう画面にいきなり圧倒されたのだった。
travel
Back in the ROADSIDE USA 64 Field of Dreams Movie Site, Dyersville, IA
アイオワを舞台にした映画のなかでも、よく知られているのが『フィールド・オブ・ドリームス』。ご存じケヴィン・コスナー扮する農夫が、もはやこの世にいない名野球選手の声を聞き、トウモロコシ畑をつぶして野球場を作るという、希代の名作というか怪作だ。「フィールド・オブ・ドリームス・ムービーサイト」は映画のロケ地がそのまま整備された観光スポット。映画に出てきたとおり、見渡すかぎりのトウモロコシ畑のあいだを走っていくと、突然、野球のダイヤモンドが出現。当然だが、あまりにも映画そのままなので、ちょっと感動。
photography
SIRARIKA 池田宏とアイヌ
ロードサイダーズにはすでになじみの深い東京新井薬師・スタジオ35分で池田宏写真展『SIRARIKA』が始まっている。今週は池田宏の写真を長く見てきた編集者の浅原裕久さんに、池田さんとその作品について書いていただいた。今回展示されるシリーズ以前に撮影された写真を交えたインタビュー、さらに「SIRARIKA」誌上写真展と3部構成で、いま、現在進行形としてのアイヌの生のありようをご覧いただきたい。
movie
はぐれAV劇場 23『ケンちゃんVSコンバット』(文:大須蔵人)
「さて本日は、かつて日本中の若者たちの人気を博しました、あの幻の『洗濯屋ケンちゃん』(……あ、これ違う)、失礼致しました。あの幻のグループ、サザンオールスターズ~」と、キャスターに扮した桑田佳祐が、ニュース原稿を取り違えるコントが繰り広げられていたのは、『東京シャッフル』(1988)のMVだった。私はまだ幼く、当時の状況を知るよしもないが、この映像を観た世の男たちは、ついニヤっとしてしまっただろうことは想像に難くない。『洗濯屋ケンちゃん』。それは、まさに「かつて日本中の若者たち」から中年層にいたるまで、世の男たちに絶大な衝撃を与えた“裏ビデオ”のタイトルにほかならない。
movie
DOMMUNEスナック芸術丸・キャバレー特集、購読者限定配信!
去年12月13日に配信したばかりのDOMMUNEスナック芸術丸、ベルリンから伝説のバーレスク・ダンサー、エロチカ・バンブーさんを迎えてお送りした『Life was a Cabaret ニッポンにキャバレーがあったころ』が、さっそくロードサイダーズ購読者限定でご覧いただけることになりました。宇川くん、どうもありがとう! 電子書籍になった北九州若松「ベラミ」のお話はもちろん、バンブーさん秘蔵の写真や楽屋裏話などもご披露。後半のDJタイムとあわせて、5時間以上のプログラムです。たっぷりお楽しみください!
2018年01月10日 Vol.291
food & drink
Neverland Diner 二度と行けないあの店で 06 『あってなくなる』俵万智(歌人)
歌集『サラダ記念日』の見本が出来た日、編集者が食事の後に連れて行ってくれた。新宿の厚生年金会館の裏側にある小ぢんまりしたバー。「英(ひで)」を一人で切り盛りしているのは、ママの英子さんだ。カウンターから見える位置に神棚のようなものがあって、そこに本を飾ってもらうと売れるという言い伝えがある。出来たてほやほやの一冊を、置いてもらった。
art
日常版画家・重野克明
中学のころに初めてアンディ・ウォーホル展を観たのは東京駅の大丸だった。アレン・ジョーンズ展を観たのは新宿伊勢丹だったし、美術書や写真集コレクションの泥沼に引き込んでくれたのは池袋西武にあったアールヴィヴァン(現・ナディッフ)だった。いま、「デパート画廊」というものは現代美術の一線から退いてしまった感があるけれど、それでも興味深い展覧会はずいぶん開かれている。ときどき気になるのが日本橋と新宿のタカシマヤで、日本橋店の6階美術画廊Xではきょう(10日)から『ザ・テレビジョン 重野克明展』を開催中だ。
photography
女装の目線
先日、新宿PLACE Mの写真展で、ひとりの女性に声をかけられた。ワークショップに通うアマチュア写真家で、日本三大寄せ場のひとつ、横浜寿町で炊き出しを手伝ううちに帽子おじさん=宮間英次郎とも仲良くなったという。どんな写真を撮ってるんですかと聞くと、「横浜の女装おじさんたち・・」と小さな声で話してくれて、がぜん興味が湧いてきた。ポートフォリオを見せてもらったら、すごくいい。いまどきの女装子のような可愛さはないけれど、そのぶん愛嬌があるし、それをファインダー越しに見る視線のあたたかみがじんわりと伝わってくる。矢崎とも子さんは1960(昭和35)年東京生まれの横浜育ち。多摩美大の油絵科を卒業し、ギャラリーで働いたあと、いまは専業主婦。その矢崎さんは今月15日からPLACE Mで『女装放浪記』と題した写真展を開く。
lifestyle
肉筆――ゆきこの日々これ風俗 02 フードルという女神たち(文:ウズメゆきこ)
いまから15年ほど前にフードルが誕生した。文字どおり風俗業界のアイドルである。元祖フードルと言われたのが「可愛手翔(かわいでしょう)」。人気が頂点に達したころは、在籍していた風俗店で彼女目当てのお客たちが連日、開店前から長蛇の列をつくったほど。現役風俗嬢の私としては羨ましいかぎりである。可愛手翔の人気はテレビ業界にまで波及、『ボキャブラ天国』にも出演して脚光を浴びた。彼女以外でも、当時のフードルにはCDを出した子もいたそうだし、風俗情報誌『ナイタイ』は日本一のフードルを決める!というスローガンで「ミスシンデレラコンテスト」を毎年開催していた。
travel
Back in the ROADSIDE USA 64 Loony Lagoon, Bath, ME
アメリカ最大の造船基地として名を馳せたメイン州バース。ヨーロッパのような古い町並みを訪れる観光客でにぎわっているが、高速道路の裏手にひっそり花咲く、通称ルーニー・ラグーンまで足を伸ばす人は少ない。道路脇の窪地にある池の周囲に、あたかも路傍の花のように点々と配された立体作品。メイン州名物のロブスター、ヘラジカ、木の枝に吊された飛行機。池に釣り糸を垂れる男。すべてがフィリップ・デイという老人ひとりの手によって生み出されたものだ。
2018年01月03日 Vol.290
food & drink
Neverland Diner 二度と行けないあの店で 05『まちがいなく生きものがいた』いしいしんじ(小説家)
二十代から三十代にかけて、浅草から、隅田川にかかる赤い橋をわたった東側の、本所吾妻橋に住んでいた。年号は平成に変わっていたが、いまだ昭和、東京の匂いが、色濃く残っているように思った。当時まだ珍しかった、高層公団マンションの十七階。日が暮れて帰り着くと、ドアの前にホームレスのおっさんが座って待っていたり、あるいは、勝手に部屋にはいりこんだイラン人四人が、ペルシア語のビデオを見たりしていた。鍵をかけると絶対外でなくすのでかけたことがなかったのだ。食事はほぼ百パーセント外食だった。武闘派のオヤジがやっている鰻屋、夏は冷やし中華しか出さない中華屋、鉄板で唾を焼きつつ喋りまくる店主のもんじゃ屋。吾妻橋界隈はいろんな意味で濃厚な料理屋が多かった。
book
健全な本づくりとは――インド・タラブックスの挑戦
先週、告知で小さくお知らせしたが、いま東京・板橋区立美術館でインドの出版社タラブックスの展覧会が開かれている。『世界を変える美しい本 インド・タラブックスの挑戦』と題されたこの展覧会は、12月22日には皇后さまが訪れたこともニュースになった。このメルマガで、皇族が観賞するような展覧会を扱うのは、もしかしたら初めてかも・・・。タラブックス展は開幕前から気になっていたが、正直言って行くのを迷ってもいた。見てしまったら、あんなふうに手作り本をつくりたくてたまらなくなるだろうし、それはいま僕が進もうとしている本づくりとはずいぶんちがう方向だと思ったから。でも、もちろんこの展覧会は、どんなかたちでも本づくりに、いや物づくりに興味ある人間にとって、最高度に刺激的な体験になってくれる。
travel
地図にない街 釜ヶ崎 Vol.2 釜ヶ崎の食(文章:水野阿修羅 写真:ケイタタ)
今回のテーマは「釜ヶ崎の食」。もう、精神的にも物理的にもお腹いっぱいになりすぎて吐きそうになるかもしれません。体調がよろしい時にお読みください。それでは行ってみましょう。Google Mapのおまけつきです。
travel
ROADSIDE CHINA 中国珍奇遊園地紀行 02 海南省(写真・文:関上武司)
大家好!(中国語で皆さん、こんにちは!) 軟体トラベラーの関上武司です。寒い日が続きますので、今回は冬でも暖かい海南省のお話をしたいと思います。海南省はもともと広東省に属していた島でしたが、1988年に省に格上げされました。中国の最南部の省でもあり、ベトナムとも近く、省内の三亜市は『中国のハワイ』といわれるほど冬でも温暖です。昔は流刑地でしたが、最近は中国の大気汚染もひどくなってきている影響で「肺をきれいにする旅(洗肺游)」の旅行先として、新鮮な空気を求める中国人旅行客が大勢訪問します。
travel
Back in the ROADSIDE USA 63 Hobo Museum, Britt, IA
2017年7月5日号で紹介した驚異の宗教空間『グロット・オブ・リデンプション』があるアイオワ州ウェストベンドから30分足らず、ハイウェイ18号線沿いに現れ消える小さな町のひとつがブリット。2、3分で走りすぎてしまうようなサイズだが、年にいちど開かれる『ナショナル・ホーボー・コンベンション』の開催地として知られている。なにしろはじめて開催されたのが1974年というから、かなりの歴史を誇るイベントだ。貨物列車に只乗りしてアメリカを北に南に、東へ西へと流れつづけたホーボーは、アメリカ人にとってある種のロマンチシズムを喚起させる存在だった。
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カテゴリ別バックナンバー
BOOKS
ROADSIDE LIBRARY
天野裕氏 写真集『わたしたちがいたところ』
(PDFフォーマット)
ロードサイダーズではおなじみの写真家・天野裕氏による初の電子書籍。というか印刷版を含めて初めて一般に販売される作品集です。
本書は、定価10万円(税込み11万円)というかなり高価な一冊です。そして『わたしたちがいたところ』は完成された書籍ではなく、開かれた電子書籍です。購入していただいたあと、いまも旅を続けながら写真を撮り続ける天野裕氏のもとに新作が貯まった時点で、それを「2024年度の追加作品集」のようなかたちで、ご指定のメールアドレスまで送らせていただきます。
旅するごとに、だれかと出会いシャッターを押すごとに、読者のみなさんと一緒に拡がりつづける時間と空間の痕跡、残香、傷痕……そんなふうに『わたしたちがいたところ』とお付き合いいただけたらと願っています。
ROADSIDE LIBRARY vol.006
BED SIDE MUSIC――めくるめくお色気レコジャケ宇宙(PDFフォーマット)
稀代のレコード・コレクターでもある山口‘Gucci’佳宏氏が長年収集してきた、「お色気たっぷりのレコードジャケットに収められた和製インストルメンタル・ミュージック」という、キワモノ中のキワモノ・コレクション。
1960年代から70年代初期にかけて各レコード会社から無数にリリースされ、いつのまにか跡形もなく消えてしまった、「夜のムードを高める」ためのインスト・レコードという音楽ジャンルがあった。アルバム、シングル盤あわせて855枚! その表ジャケットはもちろん、裏ジャケ、表裏見開き(けっこうダブルジャケット仕様が多かった)、さらには歌詞・解説カードにオマケポスターまで、とにかくあるものすべてを撮影。画像数2660カットという、印刷本ではぜったいに不可能なコンプリート・アーカイブです!
ROADSIDE LIBRARY vol.005
渋谷残酷劇場(PDFフォーマット)
プロのアーティストではなく、シロウトの手になる、だからこそ純粋な思いがこめられた血みどろの彫刻群。
これまでのロードサイド・ライブラリーと同じくPDF形式で全289ページ(833MB)。展覧会ではコラージュした壁画として展示した、もとの写真280点以上を高解像度で収録。もちろんコピープロテクトなし! そして同じく会場で常時上映中の日本、台湾、タイの動画3本も完全収録しています。DVD-R版については、最近ではもはや家にDVDスロットつきのパソコンがない!というかたもいらっしゃると思うので、パッケージ内には全内容をダウンロードできるQRコードも入れてます。
ROADSIDE LIBRARY vol.004
TOKYO STYLE(PDFフォーマット)
書籍版では掲載できなかった別カットもほとんどすべて収録してあるので、これは我が家のフィルム収納箱そのものと言ってもいい
電子書籍版『TOKYO STYLE』の最大の特徴は「拡大」にある。キーボードで、あるいは指先でズームアップしてもらえれば、机の上のカセットテープの曲目リストや、本棚に詰め込まれた本の題名もかなりの確度で読み取ることができる。他人の生活を覗き見する楽しみが『TOKYO STYLE』の本質だとすれば、電書版の「拡大」とはその密やかな楽しみを倍加させる「覗き込み」の快感なのだ――どんなに高価で精巧な印刷でも、本のかたちではけっして得ることのできない。
ROADSIDE LIBRARY vol.003
おんなのアルバム キャバレー・ベラミの踊り子たち(PDFフォーマット)
伝説のグランドキャバレー・ベラミ・・・そのステージを飾った踊り子、芸人たちの写真コレクション・アルバムがついに完成!
かつて日本一の石炭積み出し港だった北九州市若松で、華やかな夜を演出したグランドキャバレー・ベラミ。元従業員寮から発掘された営業用写真、およそ1400枚をすべて高解像度スキャンして掲載しました。データサイズ・約2ギガバイト! メガ・ボリュームのダウンロード版/USB版デジタル写真集です。
ベラミ30年間の歴史をたどる調査資料も完全掲載。さらに写真と共に発掘された当時の8ミリ映像が、動画ファイルとしてご覧いただけます。昭和のキャバレー世界をビジュアルで体感できる、これ以上の画像資料はどこにもないはず! マンボ、ジャズ、ボサノバ、サイケデリック・ロック・・・お好きな音楽をBGMに流しながら、たっぷりお楽しみください。
ROADSIDE LIBRARY vol.002
LOVE HOTEL(PDFフォーマット)
――ラブホの夢は夜ひらく
新風営法などでいま絶滅の危機に瀕しつつある、遊びごころあふれるラブホテルのインテリアを探し歩き、関東・関西エリア全28軒で撮影した73室! これは「エロの昭和スタイル」だ。もはや存在しないホテル、部屋も数多く収められた貴重なデザイン遺産資料。『秘宝館』と同じく、書籍版よりも大幅にカット数を増やし、オリジナルのフィルム版をデジタル・リマスターした高解像度データで、ディテールの拡大もお楽しみください。
円形ベッド、鏡張りの壁や天井、虹色のシャギー・カーペット・・・日本人の血と吐息を桃色に染めあげる、禁断のインテリアデザイン・エレメントのほとんどすべてが、ここにある!
ROADSIDE LIBRARY vol.001
秘宝館(PDFフォーマット)
――秘宝よ永遠に
1993年から2015年まで、20年間以上にわたって取材してきた秘宝館。北海道から九州嬉野まで11館の写真を網羅し、書籍版では未収録のカットを大幅に加えた全777ページ、オールカラーの巨大画像資料集。
すべてのカットが拡大に耐えられるよう、777ページページで全1.8ギガのメガ・サイズ電書! 通常の電子書籍よりもはるかに高解像度のデータで、気になるディテールもクローズアップ可能です。
1990年代の撮影はフィルムだったため、今回は掲載するすべてのカットをスキャンし直した「オリジナルからのデジタル・リマスター」。これより詳しい秘宝館の本は存在しません!
捨てられないTシャツ
70枚のTシャツと、70とおりの物語。
あなたにも〈捨てられないTシャツ〉ありませんか? あるある! と思い浮かんだあなたも、あるかなあと思ったあなたにも読んでほしい。読めば誰もが心に思い当たる「なんだか捨てられないTシャツ」を70枚集めました。そのTシャツと写真に持ち主のエピソードを添えた、今一番おシャレでイケてる(?)“Tシャツ・カタログ"であるとともに、Tシャツという現代の〈戦闘服〉をめぐる“ファッション・ノンフィクション"でもある最強の1冊。 70名それぞれのTシャツにまつわるエピソードは、時に爆笑あり、涙あり、ものすんごーい共感あり……読み出したら止まらない面白さです。
圏外編集者
編集に「術」なんてない。
珍スポット、独居老人、地方発ヒップホップ、路傍の現代詩、カラオケスナック……。ほかのメディアとはまったく違う視点から、「なんだかわからないけど、気になってしょうがないもの」を追い続ける都築響一が、なぜ、どうやって取材し、本を作ってきたのか。人の忠告なんて聞かず、自分の好奇心だけで道なき道を歩んできた編集者の言葉。
多数決で負ける子たちが、「オトナ」になれないオトナたちが、周回遅れのトップランナーたちが、僕に本をつくらせる。
編集を入り口に、「新しいことをしたい」すべてのひとの心を撃つ一冊。
ROADSIDE BOOKS
書評2006-2014
こころがかゆいときに読んでください
「書評2006-2014」というサブタイトルのとおり、これは僕にとって『だれも買わない本は、だれかが買わなきゃならないんだ』(2008年)に続く、2冊めの書評集。ほぼ80冊分の書評というか、リポートが収められていて、巻末にはこれまで出してきた自分の本の(編集を担当した作品集などは除く)、ごく短い解題もつけてみた。
このなかの1冊でも2冊でも、みなさんの「こころの奥のかゆみ」をスッとさせてくれたら本望である。
独居老人スタイル
あえて独居老人でいること。それは老いていくこの国で生きのびるための、きわめて有効なスタイルかもしれない。16人の魅力的な独居老人たちを取材・紹介する。
たとえば20代の読者にとって、50年後の人生は想像しにくいかもしれないけれど、あるのかないのかわからない「老後」のために、いまやりたいことを我慢するほどバカらしいことはない――「年取った若者たち」から、そういうスピリットのカケラだけでも受け取ってもらえたら、なによりうれしい。
ヒップホップの詩人たち
いちばん刺激的な音楽は路上に落ちている――。
咆哮する現代詩人の肖像。その音楽はストリートに生まれ、東京のメディアを遠く離れた場所から、先鋭的で豊かな世界を作り続けている。さあ出かけよう、日常を抜け出して、魂の叫びに耳を澄ませて――。パイオニアからアンダーグラウンド、気鋭の若手まで、ロングインタビュー&多数のリリックを収録。孤高の言葉を刻むラッパー15人のすべて。
東京右半分
2012年、東京右傾化宣言!
この都市の、クリエイティブなパワー・バランスは、いま確実に東=右半分に移動しつつある。右曲がりの東京見聞録!
576ページ、図版点数1300点、取材箇所108ヶ所!