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2019年03月27日 Vol.349
food & drink
Neverland Diner 二度と行けないあの店で 59『祇園の片隅で』いぬんこ(絵描き・絵本作家)
やたらおもろうて悲しゅうてわけわからん美大時代――そんな日々を、私は京都の下宿の四畳半で過ごした。神社や仏閣などにはまるで触れず、オールナイト上映やアングラライブ三昧の日々。当然のことながら、金が尽きる。下宿代として仕送りしてもらった分では全然足りない。遊興費を稼ぐために、バイトも色々こなしていた。せっかくするなら面白げなのをと、美大に貼り出されたバイトから、似顔絵描きや映画撮影所のエキストラ、忍者村のクノイチなんかをしたうち、比較的普通?な鉄板焼き屋のバイトをはじめたのは、場所柄からか時給が良かったという理由からだった。
art
欲望の風景画――林良文展「「変化の二乗」
どんな絵が好きなんですか、と聞かれて考え、「いかがわしい」という形容詞が褒め言葉に使える作家かな、と思ったことがあった。林良文はもう30年以上もいかがわしさに充ち満ちた鉛筆画を描き続けているパリ在住のアーティストだが、いま東京九段の成山画廊で、70歳にして初という油絵の展覧会を開いている。ずっと前からパリでお会いしたかったけれど果たせず、今回初めてゆっくりお話を聞くことができた。すでに日本でも数冊の画集が出ているし、展覧会も何度も開かれているので、ご存じのかたもいらっしゃると思う。「いかがわしい」の同義語が「反道徳的」や「みだら」なのだとすれば、徹底的にいかがわしい緻密なモノクロ宇宙を長いあいだ育んできた林さんが、思いもかけず見せてくれた油絵。それはねっとりした色彩のなかに、血液や体液が練り込められているような、粘着系の妄想が画中で暴れているような・・・・・・むしろどうしていままでこんな絵を描かないでいたのか、描かないでいられたのか、疑問のほうが膨らむのだった。
lifestyle
肉筆――ゆきこの日々これ風俗 07 ヤッてみないとわからないmessy桃源郷(文:ウズメゆきこ)
久しぶりの「肉筆」は、先週号でも告知したメッシー写真家ラマスキーさんとのセッション体験談! 若くしていろんな体験を積んでる(積みすぎてる?)ウズメちゃんですが、全身真っ黒になって、いったいどんな境地に達したのでしょうか。
travel
シカクたけしげの「ZINE世界紀行」第2回 中山イケてるショップ巡り編(写真・文:たけしげみゆき)
【前回までのあらすじ】大阪でインディーズ出版物のセレクトショップ「シカク」を営む筆者たけしげ。イベント出店のために訪れた台北で、自分の店と同じようにインディーズの本(ZINE)やCDを扱うショップを巡ることに。台北の最先端カルチャーシーンは一体どんなことになっているのか!?
travel
赤線酒場×ヤミ市酒場 ~盛り場のROADSIDERS~ 第5回 東京都台東区・浅草(文・写真:渡辺豪+フリート横田)
第5回を迎えた今回は、東京都・浅草。訪日外国人が多く訪れる日本を代表する観光地。今も賑々しい印象は強いが、雷門前~仲見世通り界隈から、六区ストリートへ目を転じてみれば、閑古帳が鳴いて久しい。浅草は観光地であると同時に大歓楽街であったはずだが、歓楽的な要素は絶無ではないにしろ、往時からすればあまりにも寂しいのが、現状の姿。今回は、長年“暴力”をテーマに第一線で取材活動を続け、昨年『サカナとヤクザ』を上梓した鈴木智彦氏をゲストにお招きした。同著帯文「食べてるあなたも共犯者!」が放つ強いメッセージ性を記憶している読者も多いのではないだろうか。昨年2018年には、戦前の浅草における象徴・凌雲閣の土台とみられるレンガも出土した、ひさご通り界隈で飲む。
art
柿本英雄展@東京銀座!
今年の最初を飾る1月2日号「座禅と写経とフレディ・マーキュリーから生まれた絵」で特集、東京ドームシティでの「バッドアート展」都築響一コレクション・コーナーでも観客を震撼させた、名古屋のバッドアート・キング柿本英雄さん。なんと昨日(3月26日)から銀座・長谷川画廊にて初の東京展を開催中です! 会期、わずか6日間。これは万難を排して観に行っていただかないと!
2019年03月20日 Vol.348
food & drink
Neverland Diner 二度と行けないあの店で 58『飯能、おにぎりと磯辺餅だけの店』古賀及子(会社員)
なにを頼んだらいいのかまるでわからない。メニューをなんどみても見当がつかずどうしたものかとても困惑した。店は埼玉県の飯能駅に近い商店街にあった。店名や詳しい場所は覚えていない。私は小学5年生で、放課後だったか休日だったか、その日ははーちゃんという同級生の女の子と一緒だった。
design
イメージの散歩者、杉浦非水
これからずいぶん騒がしくなりそうな皇居に面して、しかし周囲は気の早い桜が蕾をほころばせつつある、のどかな竹橋の国立近代美術館でいま開催中なのが『イメージ・コレクター 杉浦非水展』。大正から昭和にかけて和風アール・ヌーボーのスタイルで一世を風靡、ポスターや雑誌の表紙、書籍の装幀など多くの商業美術作品で優美なデザインを展開した、日本におけるグラフィック・デザイナーの草分けの大規模回顧展である。多摩帝国美術学校(現:多摩美術大学)の創設に参加し、美術教育家としても多くの業績を残したが、いまどれほどのひとがその名を知るだろうか。
photography
地下台北の眼
先週号『圏外でつながった台湾』のなかで、台北きってのアンダーグラウンド中古レコードショップ「先行一車」で出会った大阪LVDB BOOKSのことを少しだけ書いた。LVDB BOOKSは大阪東住吉にあるインディペンデント・ブックストア。空襲で焼け残ったという古い住宅街の、築80年の一軒家を使って、しかし外からはまるで本屋とわからない店構えで営業しているLVDB――ちなみに店名はアキ・カウリスマキの映画『ラ・ヴィ・ド・ボエーム』の頭文字で、特に意味はないが、なるべく憶えにくい店名にしたかったとのこと――では、いま台北の若手写真家・陳藝堂(チェン・イータン)と、本メルマガ2015年7月22日号『写真の寝場所』で特集した大阪の写真家・赤鹿麻耶(あかしか・まや)の二人展を開催中だ。
travel
シカクたけしげの「ZINE世界紀行」第1回ZINEDAY TAIPEIレポート編(写真・文:たけしげみゆき)
初めて知ったころは梅田に近い中津商店街にあった小さなお店が、さらに下町感覚満載の此花区梅香に移転して、いまや大阪ミニコミ・リトルプレスの聖地として君臨する「シカク」。店長のたけしげみゆきさんが、台北のインディーズ出版シーンを案内する短期集中特別連載! さあ、どこに連れてってくれるんでしょう。
travel
Back in the ROADSIDE USA 101 Old West Miniature Village, Cody / Elkhorn Arch, Afton, WY
イエローストーン国立公園の西側からの入口として訪れる人の多いコーディ。画家のジャクソン・ポロックの出身地でもあり、町の中心部には年間20万人以上が訪れるというバッファロー・ビル・ヒストリカル・センターが世界最大、最良のウェスタン・コレクションを誇っている。コーディという町の名前自体、この地の開発に力を尽くしたウィリアム・“バッファロー・ビル”・コーディの名をとったものだ。
photography
イギリスの出口はどこに
ニュースを読むたびに不可解さが増すばかりのブレグジット問題。いつまでも先送りしておくわけにもいかないだろうし、どうなるんでしょうか。長い友人である写真家・金玖美(Koomi Kim)さんは、いまやファッションやポートレートで大人気ですが、いまから20年ちょっと前にマガジンハウスで働きはじめ、POPEYEやan・anの写真を撮っていたころ知り合いました。当時から仕事のかたわら、バンコクに通ってキックボクシングのジムに入り浸ったり、変わった作品を撮影してましたが、2004年には忙しい出版社生活を終わりにしてロンドンに移住。4年間滞在したあと帰国して、フリーランス・フォトグラファーとして活躍中です。そんな金さんがこつこつ通って撮りためたイギリスの、ふつうの場所のふつうのひとたちが一冊の写真集にまとまって、今月末に発刊。あわせて写真展が開催され、僕との公開対談も予定されてます。当初は「ブレグジットの期限にあわせてリリース!」というつもりだったらしいのが、こんな混迷状態に突入するとは……笑。
2019年03月13日 Vol.347
food & drink
Neverland Diner 二度と行けないあの店で 特別編 スナックの灯よ 闇夜を照らせ ―― 被災地スナックめぐり
2011年3月11日の東日本大震災から8年経って、いまだに5万人以上のひとが故郷を離れて避難生活を送っている。震災はまだぜんぜん、歴史上の出来事じゃない。 あの日、揺れが収まって被害のすさまじさがだんだん明らかになってきたときから、こういう仕事をしているものとして、被災地に行くことを考えない日はなかった。でも、マスコミのあとを追っかけて嘆き悲しみ怒りに震えている人々のただなかに土足で踏み込んでいくのも、異様に美しく見えてしまうに決まっている破壊された風景を撮影するのも嫌だった。ようやく重い腰を上げて被災地に初めて足を踏み入れたのは6月になってから。週刊朝日の記者と連れ立って、「被災地のスナックをめぐってみよう」という企画を立てたのだった。またそんなことを・・と笑われもしたけれど、それは僕なりに真剣に向き合った取材だった。 今週の「二度と行けないあの店で」は特別編として、あのとき通って取材した記事を、写真も増やして再録させていただく。訪れた店がいまも営業中なのかは、調べていないのでわからない。なくなってしまった店も、いまも元気に盛り上がっている店もあるだろう。でも、あのとき飛び込みの、それも東京からちょこっと訪れただけの取材記者にうんざりしていたにちがいないのに、あたたかく迎えてくれたママさんや常連さんと過ごした時間は、僕にとってかけがえのない記憶だ。その思いのカケラだけでも伝わってくれたらうれしい。
book
圏外でつながった地下台湾
「旅」と言うのがおこがましくて「出張」と言ってしまうのは、たいてい取材したい場所やひとがいくつか事前に決まっているからだけど、今月初め台北にいたのは「Perfumeのライブに誘われたから」というぜんぜん取材じゃない目的だった。たまには事前になにも調べずぶらついてみようと、ちょっと長めに台北のホテルを取って出かける少し前に、出版社の担当編集者から「なんか『圏外編集者』が誠品書店の書店員大賞みたいなのに内定したらしいですよ」と聞かされたが、まさかねと思って確かめもしなかった。本好きのひとならご存じだろうが、誠品書店は台湾の大手書店チェーン。書籍のほかにセレクトショップ的な機能があって、超高層ビル台北101のそばにある本店は24時間営業ということもあり、観光客にもおなじみ。代官山をはじめとする蔦屋書店の展開も、かなり誠品の影響を受けているはずだ。今年秋には東京日本橋にも初出店するらしいが、僕も台湾に通い始めたころから大好きだった書店に選んでもらうなんて、もしほんとうだったらうれしいけど・・と半信半疑で本店に行ってみたら、レジ脇に小さなコーナーができていた!
travel
パーフェクト・セレクトショップ・イン・台湾(写真・文:スナック・アーバンのママ)
暇さえあればどこかに行きたいと思っているのだけど、じゃあ、旅先で何をするかというと、ここ数年は東南アジアに多いアルミのベコベコの食器、ホーローやメラミンで作られた屋台食器、特に最近はメイドインチャイナと書かれた古い家庭用食器を探しあるいている。なんだそれは・・・、というわけで写真に撮ってみました、こういうやつです! たまんないなあ。しかし大問題。そもそもアルミ・ホーロー・メラミンは永遠に壊れない(割れない)エターナル素材なんだということに業者がようやく気づき(遅い笑!)、「だからみんな買い換えないんだ!」と最近では生産も減少してガラス製品に変わっているそう・・・シクシク。そして世の中からどんどん必要されなくなった愛しい食器たちは、都市部のスーパーではなかなか見つからない孤高の存在に・・・シクシク。だからわたしは、わざわざ数時間をかけて郊外の超ローカルな日用品店まで出かけ、奇跡的に品揃えがよかったら爆買いするしかないという状況におかれております(涙)。もし同好の士がいたら情報交換したいです、連絡ください!!
travel
Back in the ROADSIDE USA 100 Devil's Rope Museum, McLean, TX
いにしえのルート66沿いに残る、ロードムーヴィーそのままのように美しく寂れた町、テキサス州マクリーン。5分も走らないうちに通りすぎてしまうようなサイズだが、町の中央に小さいながらユニークな博物館がある。『デヴィルズロープ・ミュージアム』は、入口にモニュメントのように飾られた巨大な「鉄条網の球」が目印。デヴィルズロープとは、鉄条網の別名なのだ。開拓時代、牧場主とカウボーイたちにとって、鉄条網は非常に大事なものだった。この博物館には、アメリカ南部、西部の開拓と運命をともに歩んできた鉄条網が、およそ2,000種類も展示されていて、鉄条網ファンにはたまらない〈そんなひと、いるのだろうか)。
music
旅する少女歌劇団を探して
「日本少女歌劇団」あるいは「日本少女歌劇座」と銘打たれた謎の元祖アイドルに魅せられた鵜飼さんの長い探索は、2016年2月に奈良県大和郡山で開催された『日本少女歌劇座展』に結実し、そのいきさつは本メルマガの同年2月24日号「旅する少女歌劇団」に寄稿していただいた。 見世物小屋や大衆演劇の研究家である鵜飼さんの少女歌劇団調査はその後も続けられて、今月19日から宮崎市で新たな展覧会『旅する少女歌劇団 日本少女歌劇座展』が開催される。なぜ宮崎かといえば、大正10年に生まれた「日本少女歌劇(団)」が昭和11年に宮崎市内に劇場を開場し、戦前から戦後の昭和30年代初めまで、宮崎ではお正月の風物詩としておなじみの存在であったからだ。 少女歌劇(団)が誕生した大正10年から、全国巡演の時代とトップスターの出現、さらに少女歌劇の生みの親にして、戦前戦後の政治裏面史にも顔を出す謎多き人物・島幹雄のプロフィールまで、これまでほとんど知られることのないままでいた「旅する少女歌劇団」を振り返る、本展は貴重な機会になるはずである。
2019年03月06日 Vol.346
food & drink
Neverland Diner 二度と行けないあの店で 57『ハマーの味』大井由紀子(編集業)
初めての台湾行きは「牯嶺街少年殺人事件」のリバイバル上映を観たあとだから、確か1998年。隣町に行くくらいの気軽さで台湾に通い始めてからは12年ほどになる(ここ数年は手元不如意と円安も手伝ってそうもいっていられないが)。もっと頻繁に台湾に渡り、より深くかかわっている人は身近にもたくさんいる。私はこの間、一貫して旅行者だった。中国語も情けないほどに上達していない。
travel
香港団地宇宙
ニューヨーク以上に「窓からいろんな人生が覗ける場所」があるとしたら、それは香港だろう。異常なまでの高層ビルや住宅が、異常なまでに肩を寄せ合いひしめくさまを、他人はどう思うか分からないが、僕にとってそれはなにより楽しく興奮させられる光景だ。窓の外に美しい自然が広がる場所よりも、はるかに。世界で1、2を争う人口過密な都市である香港は、ありとあらゆる生態の世界有数に過密なコレクションでもあるのだし。『TOKYO STYLE』みたいな『HONG KONG STYLE』ができたらなあと思ったこともあったけれど、それは僕の役割ではないだろう。街をぶらぶら、ホテルの部屋でだらだらしながら向かいのビルの窓の中を覗いているだけで僕は楽しいが、香港のふつうの暮らしって、いったいどんな感じだろう。そう思っていたら、『メイホーハウス生活館』(Heritage of Mei Ho House)という「香港の団地の暮らし博物館」があるのを知った。
art
波磨茜也香のおんなのこ散歩 第2回 モーニング娘。と性癖の扉
小さい頃、私は自分の好きなモノやコトを人に話すことが恥ずかしくて恥ずかしくて、モジモジしてしまう女児でした。家族や親戚にも。テレビでサザンオールスターズを見た両親が「良い曲だねえ」と言ったのに、全身全霊の勇気を振り絞って「うん」と頷いたのを今でも鮮明に覚えています。多分、自分自身がガキという自覚があったのでしょう。「小学生の自分がサザン良いなんて、HOTEL PACIFICの良さわかりますなんて、恥ずかしくて言えません(でも素敵だと思います)」という気持ちで。しかし今はどうでしょうか、股を開いてる女子をみずから進んで絵に描き、初対面の方にニコニコ説明しているではありませんか! 時の流れって残酷! モジモジ女児がどうして下ネタニコニコ女になったのか。その原因は「モーニング娘。」です。「モーニング娘。'19」では無く「モーニング娘。」。
travel
Back in the ROADSIDE USA 99 The Nelson Museum of the West, Cheyenne / Stagecoach Museum, Lusk, WY
先週に続いてワイオミング州のオールドウェスト・スポットをご紹介。シャイアンといえば自動的に思い出すのが西部劇だ。開拓時代のカウボーイ・タウンの賑わいと、牛成金たちの華麗なライフスタイルの余韻が、いまだ町のあちこちに残っている。歴史的建築物が並ぶダウンタウンの一角にあるのがネルソン・ミュージアム・オヴ・ザ・ウェスト。弁護士であり、熱心な狩猟家でもあったロバート・ネルソンのコレクションを一同に展示した、その名のとおり西部劇の世界を実物で味わえる、ウェスタン・ファンにはたまらないミュージアムだ。
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BOOKS
ROADSIDE LIBRARY
天野裕氏 写真集『わたしたちがいたところ』
(PDFフォーマット)
ロードサイダーズではおなじみの写真家・天野裕氏による初の電子書籍。というか印刷版を含めて初めて一般に販売される作品集です。
本書は、定価10万円(税込み11万円)というかなり高価な一冊です。そして『わたしたちがいたところ』は完成された書籍ではなく、開かれた電子書籍です。購入していただいたあと、いまも旅を続けながら写真を撮り続ける天野裕氏のもとに新作が貯まった時点で、それを「2024年度の追加作品集」のようなかたちで、ご指定のメールアドレスまで送らせていただきます。
旅するごとに、だれかと出会いシャッターを押すごとに、読者のみなさんと一緒に拡がりつづける時間と空間の痕跡、残香、傷痕……そんなふうに『わたしたちがいたところ』とお付き合いいただけたらと願っています。
ROADSIDE LIBRARY vol.006
BED SIDE MUSIC――めくるめくお色気レコジャケ宇宙(PDFフォーマット)
稀代のレコード・コレクターでもある山口‘Gucci’佳宏氏が長年収集してきた、「お色気たっぷりのレコードジャケットに収められた和製インストルメンタル・ミュージック」という、キワモノ中のキワモノ・コレクション。
1960年代から70年代初期にかけて各レコード会社から無数にリリースされ、いつのまにか跡形もなく消えてしまった、「夜のムードを高める」ためのインスト・レコードという音楽ジャンルがあった。アルバム、シングル盤あわせて855枚! その表ジャケットはもちろん、裏ジャケ、表裏見開き(けっこうダブルジャケット仕様が多かった)、さらには歌詞・解説カードにオマケポスターまで、とにかくあるものすべてを撮影。画像数2660カットという、印刷本ではぜったいに不可能なコンプリート・アーカイブです!
ROADSIDE LIBRARY vol.005
渋谷残酷劇場(PDFフォーマット)
プロのアーティストではなく、シロウトの手になる、だからこそ純粋な思いがこめられた血みどろの彫刻群。
これまでのロードサイド・ライブラリーと同じくPDF形式で全289ページ(833MB)。展覧会ではコラージュした壁画として展示した、もとの写真280点以上を高解像度で収録。もちろんコピープロテクトなし! そして同じく会場で常時上映中の日本、台湾、タイの動画3本も完全収録しています。DVD-R版については、最近ではもはや家にDVDスロットつきのパソコンがない!というかたもいらっしゃると思うので、パッケージ内には全内容をダウンロードできるQRコードも入れてます。
ROADSIDE LIBRARY vol.004
TOKYO STYLE(PDFフォーマット)
書籍版では掲載できなかった別カットもほとんどすべて収録してあるので、これは我が家のフィルム収納箱そのものと言ってもいい
電子書籍版『TOKYO STYLE』の最大の特徴は「拡大」にある。キーボードで、あるいは指先でズームアップしてもらえれば、机の上のカセットテープの曲目リストや、本棚に詰め込まれた本の題名もかなりの確度で読み取ることができる。他人の生活を覗き見する楽しみが『TOKYO STYLE』の本質だとすれば、電書版の「拡大」とはその密やかな楽しみを倍加させる「覗き込み」の快感なのだ――どんなに高価で精巧な印刷でも、本のかたちではけっして得ることのできない。
ROADSIDE LIBRARY vol.003
おんなのアルバム キャバレー・ベラミの踊り子たち(PDFフォーマット)
伝説のグランドキャバレー・ベラミ・・・そのステージを飾った踊り子、芸人たちの写真コレクション・アルバムがついに完成!
かつて日本一の石炭積み出し港だった北九州市若松で、華やかな夜を演出したグランドキャバレー・ベラミ。元従業員寮から発掘された営業用写真、およそ1400枚をすべて高解像度スキャンして掲載しました。データサイズ・約2ギガバイト! メガ・ボリュームのダウンロード版/USB版デジタル写真集です。
ベラミ30年間の歴史をたどる調査資料も完全掲載。さらに写真と共に発掘された当時の8ミリ映像が、動画ファイルとしてご覧いただけます。昭和のキャバレー世界をビジュアルで体感できる、これ以上の画像資料はどこにもないはず! マンボ、ジャズ、ボサノバ、サイケデリック・ロック・・・お好きな音楽をBGMに流しながら、たっぷりお楽しみください。
ROADSIDE LIBRARY vol.002
LOVE HOTEL(PDFフォーマット)
――ラブホの夢は夜ひらく
新風営法などでいま絶滅の危機に瀕しつつある、遊びごころあふれるラブホテルのインテリアを探し歩き、関東・関西エリア全28軒で撮影した73室! これは「エロの昭和スタイル」だ。もはや存在しないホテル、部屋も数多く収められた貴重なデザイン遺産資料。『秘宝館』と同じく、書籍版よりも大幅にカット数を増やし、オリジナルのフィルム版をデジタル・リマスターした高解像度データで、ディテールの拡大もお楽しみください。
円形ベッド、鏡張りの壁や天井、虹色のシャギー・カーペット・・・日本人の血と吐息を桃色に染めあげる、禁断のインテリアデザイン・エレメントのほとんどすべてが、ここにある!
ROADSIDE LIBRARY vol.001
秘宝館(PDFフォーマット)
――秘宝よ永遠に
1993年から2015年まで、20年間以上にわたって取材してきた秘宝館。北海道から九州嬉野まで11館の写真を網羅し、書籍版では未収録のカットを大幅に加えた全777ページ、オールカラーの巨大画像資料集。
すべてのカットが拡大に耐えられるよう、777ページページで全1.8ギガのメガ・サイズ電書! 通常の電子書籍よりもはるかに高解像度のデータで、気になるディテールもクローズアップ可能です。
1990年代の撮影はフィルムだったため、今回は掲載するすべてのカットをスキャンし直した「オリジナルからのデジタル・リマスター」。これより詳しい秘宝館の本は存在しません!
捨てられないTシャツ
70枚のTシャツと、70とおりの物語。
あなたにも〈捨てられないTシャツ〉ありませんか? あるある! と思い浮かんだあなたも、あるかなあと思ったあなたにも読んでほしい。読めば誰もが心に思い当たる「なんだか捨てられないTシャツ」を70枚集めました。そのTシャツと写真に持ち主のエピソードを添えた、今一番おシャレでイケてる(?)“Tシャツ・カタログ"であるとともに、Tシャツという現代の〈戦闘服〉をめぐる“ファッション・ノンフィクション"でもある最強の1冊。 70名それぞれのTシャツにまつわるエピソードは、時に爆笑あり、涙あり、ものすんごーい共感あり……読み出したら止まらない面白さです。
圏外編集者
編集に「術」なんてない。
珍スポット、独居老人、地方発ヒップホップ、路傍の現代詩、カラオケスナック……。ほかのメディアとはまったく違う視点から、「なんだかわからないけど、気になってしょうがないもの」を追い続ける都築響一が、なぜ、どうやって取材し、本を作ってきたのか。人の忠告なんて聞かず、自分の好奇心だけで道なき道を歩んできた編集者の言葉。
多数決で負ける子たちが、「オトナ」になれないオトナたちが、周回遅れのトップランナーたちが、僕に本をつくらせる。
編集を入り口に、「新しいことをしたい」すべてのひとの心を撃つ一冊。
ROADSIDE BOOKS
書評2006-2014
こころがかゆいときに読んでください
「書評2006-2014」というサブタイトルのとおり、これは僕にとって『だれも買わない本は、だれかが買わなきゃならないんだ』(2008年)に続く、2冊めの書評集。ほぼ80冊分の書評というか、リポートが収められていて、巻末にはこれまで出してきた自分の本の(編集を担当した作品集などは除く)、ごく短い解題もつけてみた。
このなかの1冊でも2冊でも、みなさんの「こころの奥のかゆみ」をスッとさせてくれたら本望である。
独居老人スタイル
あえて独居老人でいること。それは老いていくこの国で生きのびるための、きわめて有効なスタイルかもしれない。16人の魅力的な独居老人たちを取材・紹介する。
たとえば20代の読者にとって、50年後の人生は想像しにくいかもしれないけれど、あるのかないのかわからない「老後」のために、いまやりたいことを我慢するほどバカらしいことはない――「年取った若者たち」から、そういうスピリットのカケラだけでも受け取ってもらえたら、なによりうれしい。
ヒップホップの詩人たち
いちばん刺激的な音楽は路上に落ちている――。
咆哮する現代詩人の肖像。その音楽はストリートに生まれ、東京のメディアを遠く離れた場所から、先鋭的で豊かな世界を作り続けている。さあ出かけよう、日常を抜け出して、魂の叫びに耳を澄ませて――。パイオニアからアンダーグラウンド、気鋭の若手まで、ロングインタビュー&多数のリリックを収録。孤高の言葉を刻むラッパー15人のすべて。
東京右半分
2012年、東京右傾化宣言!
この都市の、クリエイティブなパワー・バランスは、いま確実に東=右半分に移動しつつある。右曲がりの東京見聞録!
576ページ、図版点数1300点、取材箇所108ヶ所!