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2021年06月23日 Vol.458
art
BABU式 YES と NO
ロードサイダーズではもうおなじみ、北九州小倉を拠点に活動を続けるスケーター&グラフィティ・ライター&彫師&現代美術家であるBABU。東京では2017年新宿ビームスジャパン・Bギャラリーでの『BABU 展覧会 愛』から4年ぶりとなる個展『YES NO』が、渋谷PARCO内のギャラリー、OIL by 美術手帖で始まっている。オープニングパーティを兼ねた、先週6月17日のDOMMUNEでの特集をご覧になったかたもいらっしゃるだろうか。
art
アウトサイダー・キュレーター日記 vol.48 鴨江ヴンダーカンマー (写真・文:櫛野展正)
アウトサイダーアートの取材を続けながら、昨年末から静岡市に移住して、「アーツカウンシルしずおか」でも働き始めた。静岡県西部、遠州地方に位置する県内最大の都市・浜松市。駅から車で西へ5分ほど走ったところに、「鴨江観音」の名で知られる鴨江寺(かもえじ)がある。 この遠州地域では、かつて人が亡くなれば、その霊は鴨江寺へ行くと信じられており、死んだ霊をなぐさめるため、彼岸に「鴨江まいり」をする風習があった。鴨江寺で春と秋に開催されるこの彼岸会には、境内が参拝客で大賑わいとなり、サーカスや見世物小屋だけでなく、境内周辺の道路には瀬戸物市や植木市、玩具や飲食物を販売する屋台が立ち並んでいたという。
design
nobunobuと歩く東京ビル遺産 07 60~70年代、マンション草創期に都心に現れた最先端物件 中銀マンシオンと中銀カプセルタワー (写真・文:鈴木伸子)
メタボリズム建築の傑作、黒川紀章設計の「中銀カプセルタワー」(1972年築)が、解体されるか保存再生されるか。この問題にはここ20年ほどの間注目が集まっています。 60~70年代に建てられたシブいビルを愛するnobunobuも、この建物は日本の建築史上の傑作と認識し、新橋、築地、汐留方面に用がある時は、ちょっと遠回りしてでもカプセルタワーの絶好のビューポイントである海岸通りに架かる歩道橋上まで建物を眺めにいくのが定番コースとなっています。周辺では、建築マニアとみられる方や外国人観光客など見物の人を見かけることもたびたび。
music
新型コロナとフランス・アンダーグラウンドシーン 08 一時帰国II (画・文:ショビレヌ・K)
こんにちは。ショビレヌ・Kです。前回の記事では2月から日本に一時帰国した時に行ったライブと制作活動について述べましたが、未だに日本にいるので、引き続き日本滞在中の活動をレポートします。 私は今年の2月にフランスから一時帰国した。当初、1ヶ月間の滞在予定だったがフランスに戻るフライトがキャンセルになると、タイミング良くギターリストのオータケコーハンが阿佐ヶ谷・天というライブハウスでのライブ出演に誘ってくれた。
design
私の特別な人を編んでください! ――編み物☆堀ノ内の「肖像編み物」 第12回 レイチェル(映画『ブレードランナー』より)/増子直純(怒髪天 Vo.) (撮影:久富健太郎/聞き書き:川上雅乃)
【編み物☆堀ノ内よりお客様のご紹介】 2019年に結成35周年を迎えたバンド「怒髪天」のヴォーカル。映画やゲーム、おもちゃにも造詣が深く、世界レベルのヘドラソフビ人形のコレクターでもあります。若き日の数々の武勇伝が有名ですが、じっさい会うと、とても紳士的なひと。とにかくお話がメチャクチャ面白く、それも相手に対する増子さん流のもてなしなんだろうなと思ってます。そんな増子さんいわく「中2病男子が好きな物全部盛り映画」、『ブレードランナー』(1982)の登場人物レイチェルを編みました。
2021年06月16日 Vol.457
music
ため息のかなたに――「にっぽんセクシー歌謡史」発刊に寄せて (文:スナック・アーバンのママ)
メルマガ読者の方であればすでにチェック済みの方も多いと思いますが、ついこのあいだ馬飼野元宏さんが書かれた『にっぽんセクシー歌謡史』(リットー・ミュージック)が出版されました。表紙は我らが吉岡里奈さんの魅惑的なイラストだし、帯に書かれた「歌謡史の裏街道的な扱いを受けながらも脈々と生き続けてきたセクシー歌謡の100年史」なんて文章を読んだら、もういますぐ読まずにいられない592ページ!! わたしもSpotifyとYouTubeを駆使しながらハイボール(濃いめ)片手に思わず何時間もかけて読み込んでしまいました(至福)。 私ごとですが、ちょうど非常事態宣言でスナックアーバンがお休み中なので(涙)、この機に乗じて都築編集長と一緒に馬飼野さんから、セクシー歌謡曲についてじっくりお話を伺ってきました! 教えていただいた歌や、そのころの代表的なセクシー歌謡曲のリンクも文中で一緒にお届けしますので、ぜひ水割り片手にお楽しみください!
photography
陽はまた昇る この東京デルタ
『東京右半分』とかつくったくせに、ふだんから浅草や錦糸町に入り浸ってるわけではぜんぜんなくて、コロナ禍になってからはよけい足が遠のいているが、久しぶりに東武スカイツリーライン(伊勢崎線)に乗って東向島に行ってきた。玉ノ井カフェで開催中のマーク・ロビンソン写真展『東京の水辺 TOKYO SHORES』を見に行くためだった。 東向島、なんて風情のない名前だとピンとこないが、玉ノ井カフェのあるあたりはその名のとおり、かつて東京屈指の売春地帯だった玉ノ井である。永井荷風が入り浸り、『濹東綺譚』などでしつこく描いた場末の私娼街。隅田川の東側にあるから「濹(墨)東」なので(隅田川は古くから墨田川とも書かれた)、地理的には隅田川を挟んで西側、つまり浅草側に由緒も格式もある吉原があり、東側に由緒も格式もない玉ノ井や鳩の街が位置していた。
lifestyle
蒲田リハビリ日記 第14回 ルポ・デリヘル―最終章 (写真・文:リーサル・ウエポン金本)
リーサル・ウエポン金本(現在52歳)とは25年前、本名のほか、もうひとつ名前が必要になり、ジャンクカルチャー雑誌『GON!』の入稿間際に慌てて名付けたペンネームである。金本というのは小学生のころ、いつも一緒に遊んでいた年上の友人ふたりがともに在日韓国人で、それぞれ日本名を「金田」「金石」(本名はどちらも「金=キム」)と名乗っていたことに端を発する。もっとふたりと仲良くなれるよう、「じゃ俺、金本!」と口走ったのが金本の始まりだった。リーサル・ウエポンとは最終兵器という意味だが、なぜそんな呼称を掲げたのか、四半世紀たったいまでも、よくわかっていない。
design
私の特別な人を編んでください!――編み物☆堀ノ内の「肖像編み物」 第11回 シウマイ弁当/會田茂一(ギタリスト) (聞き書き:川上雅乃)
【編み物☆堀ノ内よりお客様のご紹介】 お名前を知ったのは「渋谷系の裏番長」エルマロ時代の30年前。そこから現在までずっと第一線のギタリストでソングライター・音楽プロデューサーでもあるアイゴンさんです。映画・CM音楽の制作や、木村カエラなど数多くのアーティストへの楽曲提供やプロデュース、最近ではあいみょんが5月にリリースしたシングルにギターで参加するなど、幅広く活躍。すごいギタリストなのに、初めてお会いしたときから気さくで優しく楽しいひとで、仕事と人柄ともに尊敬してます。アイゴンさんが大好きな、崎陽軒の「シウマイ弁当」を編みました。
travel
Paradise Lost 二度と行けない珍日本紀行 23 大阪1
ジャマイカは遠いけど、大阪なら近いぞ――かつて釜ヶ崎あいりん地区、新世界エリアと並んで大阪市内の「足を踏み入れてはいけない場所」と言われていた天王寺公園。1980年代からホームレスたちのブルーシートや段ボールハウスが並びはじめ、90年代にはカラオケ機材を持ち込んだ「青空カラオケ屋台」が週末ごとにずらりと店を出すようになった。最初の青空カラオケが出現したのは1967年と言われているが、爆発的に増加したのは90年代後半のこと。
2021年06月09日 Vol.456
lifestyle
8mmフィルムは銀河鉄道の線路だった――世田谷クロニクルと記憶の旅
「はな子」は吉祥寺の井の頭自然文化園にいた、もしかしたら日本でいちばん有名な(そして日本でいちばん長生きした)ゾウ。2016年に69歳(推定年齢)で死んだ彼女にまつわる記憶を、展覧会と一冊の本に封じ込めた「はな子のいる風景」を2018年04月18日配信号で紹介した。 ただのゾウの写真集ではなくて、はな子を見に動物園を訪れたひとびとから集められたはな子の記念写真や日記、写真アルバムに記されたメモなどを集めた、記憶の記録というユニークなプロジェクトを率いたのが大阪に拠点を置くAHA!(Archive for Human Activities/人類の営みのためのアーカイブ)。「8ミリフィルム、写真、手紙といった、市井の人びとの記録。そんな「小さな記録」に潜む価値に着目したアーカイブづくり」に長く取り組んできた。そのAHA!による市井の記憶と記録のプロジェクト、「世田谷クロニクル 1936 - 83」がいま、リニューアルされたウェブサイト上で展開されている。
art
サエボーグとうんこの城
特異なラバー造形作家サエボーグの展覧会が渋谷PARCOミュージアムで先週末から始まっている。 2012年に自宅アトリエ訪問記を書いたのをはじめに(「突撃! 隣の変態さん」、2014年の「Slaughterhouseスローターハウス」、2016年の「ピッグペン」、2018年の「Wastelandウェイストランド」、そして2019年にはオーストラリア・タスマニアDARK MOFOでのパフォーマンスなど、ロードサイダーズではその活動をずっと追いかけてきた。
design
私の特別な人を編んでください! ――編み物☆堀ノ内の「肖像編み物」 第10回 アフリカ・バンバータ/井出 靖(音楽プロデューサー) (聞き書き:川上雅乃)
【編み物☆堀ノ内よりお客様のご紹介】 音楽にアート、ファッションとジャンルを跨ぎ、国内・国外も問わず「面白い」と思った人にガシガシ声かけて企画を立ち上げ形にし、販売まで一気通貫でやってしまう人。1980年にいとうせいこうさんと音楽制作会社「エムパイヤスネークビルディング」を設立し、90年代にはオリジナル・ラヴ、Bonnie Pink、クレモンティーヌ、小沢健二を手がけ、現在は音楽レーベル「GRAND GALLERY」とギャラリー+ショップ「Grand Gallery」を運営されてます。昨年(2020年)夏、僕の展示会を開いてくださった井出さんにアフリカ・バンバータ、それからチェット・ベイカーの肖像を編みました。
photography
妄想ホテル room:003「もうこれで死んだ後のことを頼まれなくてもいいんだね」と彼女は言った (写真・文:フクサコアヤコ)
今回は少しプライベートな話をしたいと思う。 私フクサコアヤコが、ここ数年体験したこと、そしてそれをおそらく一番近くで見守っていたであろうモデルの話である。 長い間コンスタントに撮り続けているモデルがいる。名前はテレジア、商業コスプレイヤーでもある彼女はれっきとしたプロのモデルだ。 そんな彼女との出会いは7年前。 撮影の現場で何度か顔を合わせてはいたが、言葉を交わすほどではなかった。 そんな中、彼女がネットで見かけた私の作品を気に入ってくれて、私の出版イベントに来てくれたり、撮影中もいろいろ話すようになったりと、2人の距離は徐々に近づいていった。
art
「ドラマチック!」吉岡里奈個展@VINYLE GALLERY
もはやメルマガではおなじみ、寝苦しい夜のお色気ムンムンといえばこのひとしか!という吉岡里奈さん。馬飼野元宏さんの新刊『にっぽんセクシー歌謡史』表紙画も評判ですが(近々メルマガで特集予定!)、来週からは東京駅構内のVINYLE GALLERYで個展が始まります。
2021年06月02日 Vol.455
movie
タイムトンネルを抜けるとそこは昭和の映画館だった ――大阪ミナミの映画絵看板と絵師たち
「映画館はダメでパブリックビューイングはいいんか!」という怒りをそらすためでもなかろうが、緊急事態宣言下で臨時休館を強いられてきた大都市圏の映画館もようやく再開できそうでホッと一息、という絶好のタイミングで6月16日にリリースされる『昭和の映画絵看板 ~看板絵師たちのアートワーク~』。かつて大阪なんば千日前にひしめいていた映画館に掲げられていた絵看板の写真を集めた、映画ファンにはたまらない、手描きデザイン・ファンにもたまらない貴重な資料集である。
design
私の特別な人を編んでください!――編み物☆堀ノ内の「肖像編み物」 第9回 車 寅次郎/鳥谷貴子(ブティック「ジェーンマープル福岡店」経営)(聞き書き:川上雅乃)
【編み物☆堀ノ内よりお客様のご紹介】 ガーリーでロマンティックだけどパンクでもある伝説的ブランド「ジェーンマープル」(https://www.janemarple-stmm.co.jp)のブティックを1人で切り盛りする鳥谷さん。和洋問わずノスタルジックな音楽や世界観を好み、趣味はウクレレやスウィングダンス。渋い酒場や老舗バーも大好き。そんな鳥谷さんが「心の太陽」と敬愛する寅さんの肖像を編みました。
photography
我的香港 Vol.009 我的劏房(写真・文:ERIC)
僕は香港で生まれ、香港で育った。数年前から、僕は香港の住宅、中でもまるで物置のように狭い部屋と、そこに住む人を撮影している(とは言え、新型コロナウィルスの影響で昨年の2月以降、香港へは帰れていないのだけれど)。部屋の写真を撮ってみたいと思ったのは、ヘリコプターに乗って空の上から香港の街を見下ろしている時だった。2014年の秋から冬にかけて、雨傘革命と呼ばれる香港の若者たちによるデモ活動を撮影するため、僕は頻繁に香港を訪れていた。その時、ある出来事をきっかけに出会った女性が、香港ヘリコプター協会なるものに所属していて、彼女の仲間が操縦するヘリに僕も便乗させてもらえることになったのだった。その翌年の初夏、僕は初めて香港の上空をヘリコプターから見下ろした(香港でヘリに乗るまでの経緯と空撮については本連載Vol. 003 & 004をご覧ください)。
travel
Paradise Lost 二度と行けない珍日本紀行 22 兵庫2
数ある珍スポットのなかで、サイズ的には小ぶりながら妙にこころに残る場所というのがいくつかある。そのひとつが淡路島の「静の里」(しずのさと)公園だ。 バブル期に日本全国の弱小市町村を舞い上がらせた「ふるさと創生基金」によって、淡路島の津名町は1億円の金塊をゲット(購入でなくリースだったそうだが)。それを「見て触ってみよう!」という金塊見物館をつくってみたところ、全国各地から数百万人のお客さんが押し寄せ,予想外の大人気。
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カテゴリ別バックナンバー
BOOKS
ROADSIDE LIBRARY
天野裕氏 写真集『わたしたちがいたところ』
(PDFフォーマット)
ロードサイダーズではおなじみの写真家・天野裕氏による初の電子書籍。というか印刷版を含めて初めて一般に販売される作品集です。
本書は、定価10万円(税込み11万円)というかなり高価な一冊です。そして『わたしたちがいたところ』は完成された書籍ではなく、開かれた電子書籍です。購入していただいたあと、いまも旅を続けながら写真を撮り続ける天野裕氏のもとに新作が貯まった時点で、それを「2024年度の追加作品集」のようなかたちで、ご指定のメールアドレスまで送らせていただきます。
旅するごとに、だれかと出会いシャッターを押すごとに、読者のみなさんと一緒に拡がりつづける時間と空間の痕跡、残香、傷痕……そんなふうに『わたしたちがいたところ』とお付き合いいただけたらと願っています。
ROADSIDE LIBRARY vol.006
BED SIDE MUSIC――めくるめくお色気レコジャケ宇宙(PDFフォーマット)
稀代のレコード・コレクターでもある山口‘Gucci’佳宏氏が長年収集してきた、「お色気たっぷりのレコードジャケットに収められた和製インストルメンタル・ミュージック」という、キワモノ中のキワモノ・コレクション。
1960年代から70年代初期にかけて各レコード会社から無数にリリースされ、いつのまにか跡形もなく消えてしまった、「夜のムードを高める」ためのインスト・レコードという音楽ジャンルがあった。アルバム、シングル盤あわせて855枚! その表ジャケットはもちろん、裏ジャケ、表裏見開き(けっこうダブルジャケット仕様が多かった)、さらには歌詞・解説カードにオマケポスターまで、とにかくあるものすべてを撮影。画像数2660カットという、印刷本ではぜったいに不可能なコンプリート・アーカイブです!
ROADSIDE LIBRARY vol.005
渋谷残酷劇場(PDFフォーマット)
プロのアーティストではなく、シロウトの手になる、だからこそ純粋な思いがこめられた血みどろの彫刻群。
これまでのロードサイド・ライブラリーと同じくPDF形式で全289ページ(833MB)。展覧会ではコラージュした壁画として展示した、もとの写真280点以上を高解像度で収録。もちろんコピープロテクトなし! そして同じく会場で常時上映中の日本、台湾、タイの動画3本も完全収録しています。DVD-R版については、最近ではもはや家にDVDスロットつきのパソコンがない!というかたもいらっしゃると思うので、パッケージ内には全内容をダウンロードできるQRコードも入れてます。
ROADSIDE LIBRARY vol.004
TOKYO STYLE(PDFフォーマット)
書籍版では掲載できなかった別カットもほとんどすべて収録してあるので、これは我が家のフィルム収納箱そのものと言ってもいい
電子書籍版『TOKYO STYLE』の最大の特徴は「拡大」にある。キーボードで、あるいは指先でズームアップしてもらえれば、机の上のカセットテープの曲目リストや、本棚に詰め込まれた本の題名もかなりの確度で読み取ることができる。他人の生活を覗き見する楽しみが『TOKYO STYLE』の本質だとすれば、電書版の「拡大」とはその密やかな楽しみを倍加させる「覗き込み」の快感なのだ――どんなに高価で精巧な印刷でも、本のかたちではけっして得ることのできない。
ROADSIDE LIBRARY vol.003
おんなのアルバム キャバレー・ベラミの踊り子たち(PDFフォーマット)
伝説のグランドキャバレー・ベラミ・・・そのステージを飾った踊り子、芸人たちの写真コレクション・アルバムがついに完成!
かつて日本一の石炭積み出し港だった北九州市若松で、華やかな夜を演出したグランドキャバレー・ベラミ。元従業員寮から発掘された営業用写真、およそ1400枚をすべて高解像度スキャンして掲載しました。データサイズ・約2ギガバイト! メガ・ボリュームのダウンロード版/USB版デジタル写真集です。
ベラミ30年間の歴史をたどる調査資料も完全掲載。さらに写真と共に発掘された当時の8ミリ映像が、動画ファイルとしてご覧いただけます。昭和のキャバレー世界をビジュアルで体感できる、これ以上の画像資料はどこにもないはず! マンボ、ジャズ、ボサノバ、サイケデリック・ロック・・・お好きな音楽をBGMに流しながら、たっぷりお楽しみください。
ROADSIDE LIBRARY vol.002
LOVE HOTEL(PDFフォーマット)
――ラブホの夢は夜ひらく
新風営法などでいま絶滅の危機に瀕しつつある、遊びごころあふれるラブホテルのインテリアを探し歩き、関東・関西エリア全28軒で撮影した73室! これは「エロの昭和スタイル」だ。もはや存在しないホテル、部屋も数多く収められた貴重なデザイン遺産資料。『秘宝館』と同じく、書籍版よりも大幅にカット数を増やし、オリジナルのフィルム版をデジタル・リマスターした高解像度データで、ディテールの拡大もお楽しみください。
円形ベッド、鏡張りの壁や天井、虹色のシャギー・カーペット・・・日本人の血と吐息を桃色に染めあげる、禁断のインテリアデザイン・エレメントのほとんどすべてが、ここにある!
ROADSIDE LIBRARY vol.001
秘宝館(PDFフォーマット)
――秘宝よ永遠に
1993年から2015年まで、20年間以上にわたって取材してきた秘宝館。北海道から九州嬉野まで11館の写真を網羅し、書籍版では未収録のカットを大幅に加えた全777ページ、オールカラーの巨大画像資料集。
すべてのカットが拡大に耐えられるよう、777ページページで全1.8ギガのメガ・サイズ電書! 通常の電子書籍よりもはるかに高解像度のデータで、気になるディテールもクローズアップ可能です。
1990年代の撮影はフィルムだったため、今回は掲載するすべてのカットをスキャンし直した「オリジナルからのデジタル・リマスター」。これより詳しい秘宝館の本は存在しません!
捨てられないTシャツ
70枚のTシャツと、70とおりの物語。
あなたにも〈捨てられないTシャツ〉ありませんか? あるある! と思い浮かんだあなたも、あるかなあと思ったあなたにも読んでほしい。読めば誰もが心に思い当たる「なんだか捨てられないTシャツ」を70枚集めました。そのTシャツと写真に持ち主のエピソードを添えた、今一番おシャレでイケてる(?)“Tシャツ・カタログ"であるとともに、Tシャツという現代の〈戦闘服〉をめぐる“ファッション・ノンフィクション"でもある最強の1冊。 70名それぞれのTシャツにまつわるエピソードは、時に爆笑あり、涙あり、ものすんごーい共感あり……読み出したら止まらない面白さです。
圏外編集者
編集に「術」なんてない。
珍スポット、独居老人、地方発ヒップホップ、路傍の現代詩、カラオケスナック……。ほかのメディアとはまったく違う視点から、「なんだかわからないけど、気になってしょうがないもの」を追い続ける都築響一が、なぜ、どうやって取材し、本を作ってきたのか。人の忠告なんて聞かず、自分の好奇心だけで道なき道を歩んできた編集者の言葉。
多数決で負ける子たちが、「オトナ」になれないオトナたちが、周回遅れのトップランナーたちが、僕に本をつくらせる。
編集を入り口に、「新しいことをしたい」すべてのひとの心を撃つ一冊。
ROADSIDE BOOKS
書評2006-2014
こころがかゆいときに読んでください
「書評2006-2014」というサブタイトルのとおり、これは僕にとって『だれも買わない本は、だれかが買わなきゃならないんだ』(2008年)に続く、2冊めの書評集。ほぼ80冊分の書評というか、リポートが収められていて、巻末にはこれまで出してきた自分の本の(編集を担当した作品集などは除く)、ごく短い解題もつけてみた。
このなかの1冊でも2冊でも、みなさんの「こころの奥のかゆみ」をスッとさせてくれたら本望である。
独居老人スタイル
あえて独居老人でいること。それは老いていくこの国で生きのびるための、きわめて有効なスタイルかもしれない。16人の魅力的な独居老人たちを取材・紹介する。
たとえば20代の読者にとって、50年後の人生は想像しにくいかもしれないけれど、あるのかないのかわからない「老後」のために、いまやりたいことを我慢するほどバカらしいことはない――「年取った若者たち」から、そういうスピリットのカケラだけでも受け取ってもらえたら、なによりうれしい。
ヒップホップの詩人たち
いちばん刺激的な音楽は路上に落ちている――。
咆哮する現代詩人の肖像。その音楽はストリートに生まれ、東京のメディアを遠く離れた場所から、先鋭的で豊かな世界を作り続けている。さあ出かけよう、日常を抜け出して、魂の叫びに耳を澄ませて――。パイオニアからアンダーグラウンド、気鋭の若手まで、ロングインタビュー&多数のリリックを収録。孤高の言葉を刻むラッパー15人のすべて。
東京右半分
2012年、東京右傾化宣言!
この都市の、クリエイティブなパワー・バランスは、いま確実に東=右半分に移動しつつある。右曲がりの東京見聞録!
576ページ、図版点数1300点、取材箇所108ヶ所!