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バックナンバー:2013年01月23日 配信号 収録

photography 可愛くて、やがて恐ろしき堕落部屋


森下ゆにこ
2)アイドル 3)さいたまけん 4)カードキャプターさくら、今井キラ作品、「ビッグ・フィッシュ」 5)近所のカフェめぐり。ねる、たべる、パソコンでなんかしらしてる。最近はアイマス。これからアイカツやりたい 6)給料: 7)ベリー系のおしゃれなケーキに見える(らしい)けど、食べたら唐揚げ味 8)自分が害をなすものと思ったらすべてきらい
【1)年齢、2)職業 3)出身地 4)好きなキャラ・作品等 5)趣味(休日の過ごし方) 6)給料 7)自分を食べ物に例えると 8)嫌いな動物――以下同】

久々に見た和洋折衷。ここはなかなか落ち着く。天井の白い部屋が多い中、無垢の木仕上げ。それが、部屋に落ちる光の色に影響し、謎の雰囲気を醸し出していた。

今週あたり全国の書店に行き渡っているだろう、話題の写真集がある。先行販売している一部書店やネットでは、すでにかなり盛り上がっているその一冊は『堕落部屋』という。デビューしたてのアイドルだったり、アーティストの卵だったり、アルバイトだったりニートだったり・・・さまざまな境遇に暮らす、すごく可愛らしい女の子たちの、あんまり可愛らしくない部屋を50も集めた、キュートともホラーとも言える写真集だ。

実はこの本、僕がオビを書かせてもらっている。ほかの文筆業の方々はどうなのかわからないが、僕にとって他人の本のオビを書くというのは、けっこうプレッシャーのかかる仕事で、ごく親しいひとの本以外はなるべく受けたくない。だから自分の本のオビも、かならず自分で書く。でも、この川本史織という若い写真家の作品集は、ゲラを見せてもらった時点で、なんとかキャッチーなオビを書いてあげたい、という気持ちになった。


愛☆まどんな
2)美術家 3)東京 4)AKIRA 5)あらゆる電化製品のスイッチを同時にONする贅沢な時間 家から 一步も出ないようにする。6)巨峰買おうか迷う程度 7)カレーが好き 9)ハムスター

仕事をテキパキと捌くその姿は美しい。グループ展で何度かご一緒した際も、搬入のスピードが非常に早い。ワタシは展示が始まっても、公開搬入している状態が常態化してるので、少しは見習おう・・・。関係ないけど、ジーン・シモンズばりに舌が長い。

『堕落部屋』とはもともと、アイドル予備軍の女の子たちが共同生活する寮の、すさまじい状態を自分たちで名づけたものだという。半分自虐的で、半分それを楽しんでいるような、陽性のヲタク感覚が、堅い漢字の輪郭から滲み出ているようだ。

50人の登場人物はそれぞれ室内の全景と数カットのディテール、それに本人のポートレイトというセットで、さらに巻末には名前と年齢、職業、好きなキャラや趣味、給料、「自分を食べ物にたとえると」、「嫌いな動物」なんてリストまで掲載されているので、読者は部屋主のキャラクターと、部屋のありようを正確にリンクして把握できるようになっている。


ナナイ
2)フリーライター、モデル 3)神奈川 4)ペルソナ4の主人公 5)インターネット。毎日が休日です。どうしたらいい… 6)仕事ください 7)ニラまんじゅう 8)日本猿。おっかない。猿、おっかない

几帳面に整理整頓されたゲームや漫画のキャラクターグッズが、素敵すぎる光に包まれていた。ポートレイトでは、いつもの格好ということで、ジャージを脱いでの撮影。


桜井テレジア紅
2)モデル 3)京都 4)山田詠美『ハーレムワールド』 5)奥さんごっこ。休日は好きな人と好きな事を 7)とうがらし 8)猿

お部屋に伺うと、結構なテンションで迎えてくれた。今回の撮影にあたり、やりとりをしてる際には全く気付かなかったのだが、そのテンションで話をしてる最中に実は10年くらい前に会ったことのある知人と判明・・・。ビビった(笑) お久しぶりでした・・・

オビ裏の記述によれば、それは「ゲーム機器と珍味が同居する、歌って踊れるゲームアイドル」「手作りの仮面が散乱するデザイナー」「楽屋が本日のマイルーム、ゴスっ娘大衆演劇役者」「男根がインテリア、豪邸に住む主婦」「ホラーゲームの研究をする東大院生」「お宝は、潰れたティッシュ箱の劇団員(社畜)」「大阪の馬好きポニー娘」「BL好きOL」「蒐集癖が止まらないパティシエ」「服に埋もれるアイドル」・・・と、あまりなバラエティに富んでいるのだが、こんなに興味深い女の子たちの生活空間を、顔と体の写真付きで覗き見できる! というのが本書の最大の魅力であることは間違いない。そうしてその覗き見感覚にドキドキウキウキするのは、意外に女性読者のほうが多いんじゃないかという気もする。


橘鈴丸
1)23歳 2)役者 3)福井県 4)山本タカト 5)音楽鑑賞、絵を描く。休日は自分のいきたいところに行く 6)ぷろろろ万です 7)りんご 8)ワニ

ゴスファッションと髑髏を愛する鈴丸さん。全国を行脚しながらの公演は、生活環境もその都度変化するとのこと。今回は、楽屋が部屋。ここで寝泊まりしておられるそうです。タイミングよく、このような貴重な機会を与えてもらい感謝しております!

川本史織という名前は女性と間違われそうだが、1973(昭和48)年生まれ、今年40歳のれっきとした男性カメラマンだ。生まれたのは京都、大学に入るまでは金沢で育ち、卒業後は京都でフリーカメラマンとして働いたあと、いまから7年前に上京。浅草に住み暮らしながら、撮影の仕事を続けている。

うちは父親の仕事が染色で、母も織物をやっていたので、小さいころから嫌がる僕を美術館に連れて行く、みたいな美術環境の充実した家庭でした(笑)。両親は金沢美大の同級生だったんですね。

それで僕も漫画や絵を描くのは小さいころから好きだったんですが、それよりもキャプテン翼の影響でサッカーにハマったり、少年野球をやってみたりという、わりに活発な子供だったんです。


さくらこ
2)学生ニート 3)静岡県 4)愚問です 5)美少女観察。休日は家に籠もる 6)親に死なれたら困る 7)ピザ 8)虫全般

幼女好き。上下左右360°に広がる萌えアイテムは、ちょっとしたテーマパーク状態。グッズに囲まれてれば、ひとりで居ても寂しくないという。さくらこちゃんのお部屋がなかったら、今回の写真集はなかったことでしょう。この写真集の象徴的存在。


にじいろポニー
1)34歳 2)メルヘソ代表 3)奈良県 4)Lisa Frank 5)馬を集める、馬を探す 7)納豆 8)ゲジゲジ

出会ってすぐに、ランチ飲みを開催した大阪の女。駅での待ち合わせでも、すぐにその人とわかりました。さすがメルヘソ三人娘のにじいろポニー。とりあえず、派手。とりあえず、馬好き。

高校は工業高校の工芸科に進学しまして、そこでガラス・陶芸・染色と、伝統工芸をひととおり勉強しました。あと、当時はめちゃくちゃ釣りが好きで、ブラックバスがブームになる前だったんですが、一時はバスプロになろうと思ったぐらい。それで大学は、琵琶湖が近い京都精華大学を選んだんです(笑)。

まあ、親のやってる染色は外したいなあと思って、ビジュアルコミュニケーションデザイン学科というのに入ったんですが、学科の中に写真コースがあって、そこで写真を専攻したんですね。「美大に行くなら、写真ぐらいちゃんと撮れたほうがいいぞ」って、親に言われてたのもあって。

大学を出たあと、金沢美大の大学院に進むんですが、その理由っていうのが・・電通のADになりたかったんですよ!(笑) ADになれば、自分の思いどおりに好きなことができるって友達にささやかれて、それを鵜呑みにしちゃって。でも精華からクリエイティブに行くのは就職難もあって大変だったので、美大の院に行ったほうが有利かもと思って進学したんですね。


ヒロこてん
1)31歳 2)メルヘソデザイナー 3)大阪府 4)Henry Dargerのやつ 5)猫や犬や鳥と戯れる。休日はメルヘソの誰かと戯れる 6)50000000VND 7)ウエディングケーキ(食べられません) 8)毛が生えてないやつ

事前に3回ほど伝えてたのだが、会うまでワタシのことを女だと思っていたメルヘンガール。だが、駅での待ち合わせで、どう見ても男のワタシに、遠く離れた所から、オーバーアクションで手を振ってくれたファーストコンタクトは、恐らく一生忘れまへん(笑) 

でも、(金沢美大には)通いはじめてすぐ、違和感があって。自分がしたいのは制作であって、勉強じゃなかったから。それであっというまに休学・・自分の気持ちとしては退学ですね。

家に帰って1年間は親元でニート生活しながら、部屋に暗室を作って、撮影してはプリント、それを公募展に出すという繰り返しでした。毎日かならず撮る、みたいなスナップだったんですが、それが徐々に賞をもらうようになっていきました。

当時は女の子写真家がわっと出てきた時代でしょ。それで影響をけっこう受けましたね。それまで、ほんとは写真ってやりたくなかったんですよ。だって写真には修業が必要って聞いてて。奴隷みたいなスタジオやアシスタント生活を経て、ようやく独り立ちできる、みたいな・・。そんな痛い思いをしてまでなるのはイヤだなって、ずっと思ってたんですが、女の子写真家が次々に賞を取ったり、美大を出てすぐに、自分から売り込んでフリーとして働き始めたりするのを見て、ああ、そういう道もあるのかって気づいたんです。

それで自分でもいろんな賞に応募するようになって。3年ぐらいして大阪で賞をもらったのをきっかけに、1997(平成9)年に金沢から京都に出てきました。


深海誉
1)ヒーローなんで 2)ヒーロー 3)神奈川県湘南 4)BLEACH 5)昆虫採集、現実逃避と言う名の妄想世界での戦闘 6)…ヒーローなんで 7)パセリ 8)みんな可愛い。でもしいていうなら孔雀

隣の駅まで「ラーメンを食いに行く」と、便所でしか使わないだろうサンダルに手ぶらという出で立ちで外出してしまうのは、もちろん仮の姿で、実は世を忍ぶヒーローなのです。世界、いや、宇宙平和のためにがんばれホマレンジャー!

でも、師匠についてたわけじゃないから、師匠の仕事のおこぼれもないでしょ。それで大変でしたが、最初からフリーで、おもにブライダル写真とか、東京の雑誌の京都特集の写真とか撮ってました。

京都にはけっきょく5年ぐらいいるんですが、やっぱり小さい社会ですから難しいことがいっぱいあるし、僕はそんなに関西弁じゃなかったので、コミュニケーションもイマイチだし。だいいち東京と京都では、ギャラが3倍以上ちがうんですよ! それで、そのころ大きな賞をふたつ取ったのもきっかけになって、32歳で東京に出てくるんです。ダメなら半年で帰ってくればいいやって。


kurt
2)素材屋 3)江戸 4)究極超人あ~る、Magnum Photos、Jamie Hewlett、HR Giger 5)写真、家庭菜園、釣り、船舶、バス 7)大豆 8)動物というより虫全般

お邪魔したら「昼食う?」って、カフェめしみたいなパスタランチが出てきた。ミリタリー、ネトゲ、アメリカンプロレス、特撮、DJと趣味人でヲタ。とはいえ、料理上手で早朝から畑仕事するような謎の乙女である。上京して最初に出来た、江戸の友人である。

最初の半年はひたすら営業で。仕事はぜんぜんなくて、貯金の取り崩し生活で焦りましたが、徐々に仕事をもらうようになって。そこで大きな転機になったのが、台東区がクリエイティブ系の起業支援でやってる、デザイナーズビレッジというのがありますよね。その第2期に入って2年間いまして、そこで一気に人脈が広がったんです。

もともと秋葉原は大好きで遊びに行ったりしてたんですが、当時はメイド喫茶の出始めで、いつかメイドを撮りたいとか思ってたんですね。そのうちディアステージ(秋葉原にある、アイドルのライブスペース&喫茶)と知り合って、そこのアイドルの子たちを撮るようになったんです。

もともと僕はメイドやアイドル文化自体には、ほとんど興味はないんですよ。でも、撮影に来てくれる子がみんなおもしろくて。それでアイドルというより、ひとりの女の子として応援したくなる。


マコ・プリンシパル
2)アイドル+芸術家 3)東京都 4)グル~ミ~、汎用うさぎ 5)コスプレ。休日はアニメ一気見、猫と遊ぶ 7)ストロベリィ 8)毛虫、イジワルする人

彼女とは、とある撮影で出会い、その後は色々な局面で一緒に制作することが増えた。ぽわんとしてて、何も考えてないように見えるが、実はしっかりしてたりする。未だにどこまでが天然なのかわからない。

そうやって写真が貯まってきて、自分でジンとかも作ってたんですが、やっぱり写真集にしたくなりますよね。そのときにいまの出版社(グラフィック社)から、ポーズ集をアイドルでできないかというお話が来たんです。

打合せの席で、アイドルの子たちが堕落部屋っていうのに住んでて・・という話をしたら、いきなり編集さんが盛り上がってくれまして(笑)。それで「ポーズ集はどうせいっぱいあるから、堕落部屋の写真集にしましょう!」と。それが実は去年の8月末、そこで「3か月で50人撮影してください」ってなったんですね(笑)。


山崎もえ
1)永遠の21歳 2)作家兼なんでも屋 3)横浜市 4)モヤモヤさまぁ~ず 5)DVD鑑賞、睡眠 6)たくさん欲しい 7)ビシソワーズ 8)アルパカ

隙間なく畳み掛けてくるヲタウォールやジャンプタワー。こういう部屋に伺うと、時間を忘れてしまいます。通常、撮影が終わると安心するものですが、不安で仕方ない(撮り漏れないかと不安になるのです)。先生、次作期待しております。

だからもう、決まってからは必死でした。交渉から撮影まで、ぜんぶひとりでやったので。11月の半ばになって、やっと目処がついたぐらいです。発売が1月なのにギリギリで・・。

知らない子の部屋に行くんですから、最初はもちろんおもしろいんですけど、やっぱり気を遣うし、ひとり60~90分ってお願いしてたので、時間の配分も大変。事前に説明してるのに、史織っていう名前だから女のひとが来るのかと思いました、って驚かれたり。そうやって毎日2~3軒回ってたんですが、そのうち部屋に行くまでの道のりがおもしろくなってきて、道中のスナップ撮影を楽しむようにもなりましたね。


YaKo(やぁこ)
1)平成生まれ 2)クリエイター 3)東京都 4)「アメリ」、メアリー・ブレアのアートワーク。カラフルで少しくすんでいて、物語のあるものが好き 5)作ること、創ること。休日は次に何を作るか考える 6)その日その日を生きていくのにちょうど良い程度 7)りんご 8)ゴキブリ(理由をせつめいするまでもなく)、両生類(じとじと、ヌメヌメした感じが嫌)

お世話になってるファンキーな美容師さんに紹介いただいた方その2。取材時、都内蔵前に手作りでお店を施工中。そのお店、人形と百貨【Mademoiselle Yako】。この写真集が出てるころには、素敵なお店が完成していることでしょう。

上野御徒町の裏手、古いビルの上階に川本さんはスタジオを構えている。がらんとした部屋の片隅には姿見とホットカーペットが敷いてあって、「ここは冬、寒いんで、待ってるあいだに風邪引かないようにと思って敷いてるんですけど、このうえで寝ちゃう子とかいるんですよ」という、なんともフレンドリーな雰囲気だ。

こういう環境と、川本さんの明るいキャラクターが、ああいう写真を生み出しているのだろう。いやらしいけど過度にエロくはなくて。男の目をちゃんと意識しているけれど、媚びてはいなくて。明るく朗らかそうだけど、ちゃんと闇も抱えていて。

そうしてそれが、芸能界がずっと再生産しつづけてきた、男たちの手による幻想の産物とは根本的に異なる、21世紀型のアイドルというまったく新しい存在のありようであることは、もはや指摘するまでもない。


川本史織
1)39歳 2)フォトグラファー 3)京都 4)酒場放浪記シリーズ、メタル 5)散歩、ギター、キッチンドランキング。休日はどこかに行くついでに写真撮影、ついでにお酒。ハワイ、LAのことを考える 6)多くはない・・ 7)ピッツァかお蕎麦 8)こっちに飛んでくるやつ

作業環境、生活環境があまり良くないので、引っ越したいです。その前に断捨離しなさいって話ですが・・。


堕落部屋 [大型本]
川本史織

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BOOKS

ROADSIDE LIBRARY
天野裕氏 写真集『わたしたちがいたところ』
(PDFフォーマット)

ロードサイダーズではおなじみの写真家・天野裕氏による初の電子書籍。というか印刷版を含めて初めて一般に販売される作品集です。

本書は、定価10万円(税込み11万円)というかなり高価な一冊です。そして『わたしたちがいたところ』は完成された書籍ではなく、開かれた電子書籍です。購入していただいたあと、いまも旅を続けながら写真を撮り続ける天野裕氏のもとに新作が貯まった時点で、それを「2024年度の追加作品集」のようなかたちで、ご指定のメールアドレスまで送らせていただきます。

旅するごとに、だれかと出会いシャッターを押すごとに、読者のみなさんと一緒に拡がりつづける時間と空間の痕跡、残香、傷痕……そんなふうに『わたしたちがいたところ』とお付き合いいただけたらと願っています。

特設販売サイトへ


ROADSIDE LIBRARY vol.006
BED SIDE MUSIC――めくるめくお色気レコジャケ宇宙(PDFフォーマット)

稀代のレコード・コレクターでもある山口‘Gucci’佳宏氏が長年収集してきた、「お色気たっぷりのレコードジャケットに収められた和製インストルメンタル・ミュージック」という、キワモノ中のキワモノ・コレクション。

1960年代から70年代初期にかけて各レコード会社から無数にリリースされ、いつのまにか跡形もなく消えてしまった、「夜のムードを高める」ためのインスト・レコードという音楽ジャンルがあった。アルバム、シングル盤あわせて855枚! その表ジャケットはもちろん、裏ジャケ、表裏見開き(けっこうダブルジャケット仕様が多かった)、さらには歌詞・解説カードにオマケポスターまで、とにかくあるものすべてを撮影。画像数2660カットという、印刷本ではぜったいに不可能なコンプリート・アーカイブです!

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ROADSIDE LIBRARY vol.005
渋谷残酷劇場(PDFフォーマット)

プロのアーティストではなく、シロウトの手になる、だからこそ純粋な思いがこめられた血みどろの彫刻群。

これまでのロードサイド・ライブラリーと同じくPDF形式で全289ページ(833MB)。展覧会ではコラージュした壁画として展示した、もとの写真280点以上を高解像度で収録。もちろんコピープロテクトなし! そして同じく会場で常時上映中の日本、台湾、タイの動画3本も完全収録しています。DVD-R版については、最近ではもはや家にDVDスロットつきのパソコンがない!というかたもいらっしゃると思うので、パッケージ内には全内容をダウンロードできるQRコードも入れてます。

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ROADSIDE LIBRARY vol.004
TOKYO STYLE(PDFフォーマット)

書籍版では掲載できなかった別カットもほとんどすべて収録してあるので、これは我が家のフィルム収納箱そのものと言ってもいい

電子書籍版『TOKYO STYLE』の最大の特徴は「拡大」にある。キーボードで、あるいは指先でズームアップしてもらえれば、机の上のカセットテープの曲目リストや、本棚に詰め込まれた本の題名もかなりの確度で読み取ることができる。他人の生活を覗き見する楽しみが『TOKYO STYLE』の本質だとすれば、電書版の「拡大」とはその密やかな楽しみを倍加させる「覗き込み」の快感なのだ――どんなに高価で精巧な印刷でも、本のかたちではけっして得ることのできない。

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ROADSIDE LIBRARY vol.003
おんなのアルバム キャバレー・ベラミの踊り子たち(PDFフォーマット)

伝説のグランドキャバレー・ベラミ・・・そのステージを飾った踊り子、芸人たちの写真コレクション・アルバムがついに完成!

かつて日本一の石炭積み出し港だった北九州市若松で、華やかな夜を演出したグランドキャバレー・ベラミ。元従業員寮から発掘された営業用写真、およそ1400枚をすべて高解像度スキャンして掲載しました。データサイズ・約2ギガバイト! メガ・ボリュームのダウンロード版/USB版デジタル写真集です。
ベラミ30年間の歴史をたどる調査資料も完全掲載。さらに写真と共に発掘された当時の8ミリ映像が、動画ファイルとしてご覧いただけます。昭和のキャバレー世界をビジュアルで体感できる、これ以上の画像資料はどこにもないはず! マンボ、ジャズ、ボサノバ、サイケデリック・ロック・・・お好きな音楽をBGMに流しながら、たっぷりお楽しみください。

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ROADSIDE LIBRARY vol.002
LOVE HOTEL(PDFフォーマット)

――ラブホの夢は夜ひらく

新風営法などでいま絶滅の危機に瀕しつつある、遊びごころあふれるラブホテルのインテリアを探し歩き、関東・関西エリア全28軒で撮影した73室! これは「エロの昭和スタイル」だ。もはや存在しないホテル、部屋も数多く収められた貴重なデザイン遺産資料。『秘宝館』と同じく、書籍版よりも大幅にカット数を増やし、オリジナルのフィルム版をデジタル・リマスターした高解像度データで、ディテールの拡大もお楽しみください。
円形ベッド、鏡張りの壁や天井、虹色のシャギー・カーペット・・・日本人の血と吐息を桃色に染めあげる、禁断のインテリアデザイン・エレメントのほとんどすべてが、ここにある!

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ROADSIDE LIBRARY vol.001
秘宝館(PDFフォーマット)

――秘宝よ永遠に

1993年から2015年まで、20年間以上にわたって取材してきた秘宝館。北海道から九州嬉野まで11館の写真を網羅し、書籍版では未収録のカットを大幅に加えた全777ページ、オールカラーの巨大画像資料集。
すべてのカットが拡大に耐えられるよう、777ページページで全1.8ギガのメガ・サイズ電書! 通常の電子書籍よりもはるかに高解像度のデータで、気になるディテールもクローズアップ可能です。
1990年代の撮影はフィルムだったため、今回は掲載するすべてのカットをスキャンし直した「オリジナルからのデジタル・リマスター」。これより詳しい秘宝館の本は存在しません!

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捨てられないTシャツ

70枚のTシャツと、70とおりの物語。
あなたにも〈捨てられないTシャツ〉ありませんか? あるある! と思い浮かんだあなたも、あるかなあと思ったあなたにも読んでほしい。読めば誰もが心に思い当たる「なんだか捨てられないTシャツ」を70枚集めました。そのTシャツと写真に持ち主のエピソードを添えた、今一番おシャレでイケてる(?)“Tシャツ・カタログ"であるとともに、Tシャツという現代の〈戦闘服〉をめぐる“ファッション・ノンフィクション"でもある最強の1冊。 70名それぞれのTシャツにまつわるエピソードは、時に爆笑あり、涙あり、ものすんごーい共感あり……読み出したら止まらない面白さです。

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圏外編集者

編集に「術」なんてない。
珍スポット、独居老人、地方発ヒップホップ、路傍の現代詩、カラオケスナック……。ほかのメディアとはまったく違う視点から、「なんだかわからないけど、気になってしょうがないもの」を追い続ける都築響一が、なぜ、どうやって取材し、本を作ってきたのか。人の忠告なんて聞かず、自分の好奇心だけで道なき道を歩んできた編集者の言葉。
多数決で負ける子たちが、「オトナ」になれないオトナたちが、周回遅れのトップランナーたちが、僕に本をつくらせる。
編集を入り口に、「新しいことをしたい」すべてのひとの心を撃つ一冊。

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書評2006-2014

こころがかゆいときに読んでください
「書評2006-2014」というサブタイトルのとおり、これは僕にとって『だれも買わない本は、だれかが買わなきゃならないんだ』(2008年)に続く、2冊めの書評集。ほぼ80冊分の書評というか、リポートが収められていて、巻末にはこれまで出してきた自分の本の(編集を担当した作品集などは除く)、ごく短い解題もつけてみた。
このなかの1冊でも2冊でも、みなさんの「こころの奥のかゆみ」をスッとさせてくれたら本望である。

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独居老人スタイル

あえて独居老人でいること。それは老いていくこの国で生きのびるための、きわめて有効なスタイルかもしれない。16人の魅力的な独居老人たちを取材・紹介する。
たとえば20代の読者にとって、50年後の人生は想像しにくいかもしれないけれど、あるのかないのかわからない「老後」のために、いまやりたいことを我慢するほどバカらしいことはない――「年取った若者たち」から、そういうスピリットのカケラだけでも受け取ってもらえたら、なによりうれしい。

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ヒップホップの詩人たち

いちばん刺激的な音楽は路上に落ちている――。
咆哮する現代詩人の肖像。その音楽はストリートに生まれ、東京のメディアを遠く離れた場所から、先鋭的で豊かな世界を作り続けている。さあ出かけよう、日常を抜け出して、魂の叫びに耳を澄ませて――。パイオニアからアンダーグラウンド、気鋭の若手まで、ロングインタビュー&多数のリリックを収録。孤高の言葉を刻むラッパー15人のすべて。

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東京右半分

2012年、東京右傾化宣言!
この都市の、クリエイティブなパワー・バランスは、いま確実に東=右半分に移動しつつある。右曲がりの東京見聞録!
576ページ、図版点数1300点、取材箇所108ヶ所!

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東京スナック飲みある記
ママさんボトル入ります!

東京がひとつの宇宙だとすれば、スナック街はひとつの銀河系だ。
酒がこぼれ、歌が流れ、今夜もたくさんの人生がはじけるだろう、場末のミルキーウェイ。 東京23区に、23のスナック街を見つけて飲み歩く旅。 チドリ足でお付き合いください!

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