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バックナンバー:2023年10月11日 配信号 収録

lifestyle シブメグの人生小劇場 29  仰げば尊し (写真・文:シブヤメグミ)


お元気ですか?
先生が亡くなって何年目なのかなあ。

「俺が死んだあと、命日をもうひとつの誕生日みたいにしないでくれよな」

ホスピスに初めてお見舞いに行った日の帰り際、そう言ってましたよね。
先生、笑顔だったけどすごくすごく真剣な声だった。
私、ゾッとしたんですよ。
でも、だからこそ、死んでから何年目かな?なんて一度も数えてないです。

中学校に入学した私のクラス、1年1組の担任。
それが出会いでした。

先生は、クラス全員のフルネームを呼んで出席を取って、ひとりひとりに自己紹介をさせたあと、

「先生も自己紹介しなきゃな」

そう言って自分のことを話してくれました。

数学教師であること。
漫画やアニメが大好きで、そういう本棚だけの部屋があること。
奥さんとは大学の漫画研究会で出会ったこと。
小山ゆうの漫画・『おれは直角』が好きすぎて、息子さんに「直角」って名付けたこと。
中学生で始めたトランペットをいまでも続けていて、社会人ブラスバンドに参加していること。

そして、初恋のこと。

……先生の初恋は中1でした。
なにもなかったけど、3年間ずっと好きでした。

中2のキャンプの時、キャンプファイヤーでみんなでこの歌を歌ってたら、わけもわからず涙が出てきてどうにもできなかった。
こんな気持ち、生まれて初めてだった。

みんなにもこの中学生活でそんな歌に出会って欲しい。
たった1曲でいい。
一生自分のそばにいる、そんな歌を見つけて欲しい。

そう話したあと、極太マッキーをマイク代わりにして
『あの素晴らしい愛をもう一度』を熱唱してくれましたよね。

こんな話をしてくれる先生がいるなんて思ってもみなかったから、合唱コンクールの時、全員一致で自由曲はこの歌だ!ってなったんですよ。
練習しまくったなー。

誰かが、

「俺たち、加藤和彦より歌ってるかもしんないよね」

って真剣な顔で呟いて、んなわけねーだろ!って総ツッコミしたっけ。

「優勝のためじゃなくて、今日は先生のために歌おう」

コンクール当日、誰からともなくそう言いながら舞台に上がりました。
そして優勝しました。

優勝したクラスはもう一度歌うから、喜んでもいられなくってすぐにまた舞台へ。
教職員も保護者もみんな座ってたのに、先生ひとりだけが立ち上がって私たちに向かって指揮しながら歌ってましたよね。
指揮者のオガタ君に目配せして教えたら、オガタ君は指揮台から降りて並んで胸張ってこっち側で歌い始めて。
涙と鼻水ブンブン流しながら腕を大きく振って指揮してた先生の顔、いまでも覚えてます。

先生は、私たち生徒を子供扱いしませんでしたね。

私がいてもお構いなしに愛人とのセックスに明け暮れる母親が嫌で嫌で、学校のそばのバイク屋の10歳上のお兄さんの部屋に転がり込んだ私を、先生は一度も叱らなかった。

周りの先生たちやPTAの手前、彼を学校に呼び出した時も

「とにかく妊娠にだけは気をつけて欲しい」

それだけを繰り返し強く言われたと、家に帰るように言ってくれも、夜にライブハウスに行くのをやめさせろも、

「あの先生、何ひとつ言わなかったよ」

彼が笑いながら話してくれました。

私は驚いたあと、先生らしいなあって笑って少しだけ泣きました。

当時はまだあんまりいなかった母子家庭で、不幸な生い立ちのレッテルを周囲から貼られても、私がいわゆる不良にならなかったのはこの時の先生のおかげです。

先生、覚えていますか?

あれは中2の夏休み前。
クラスのお調子者のツカモト君が突然ピラミッドにかぶれて、『月刊ムー』や図書室にあったピラミッドの本を教室で広げて、お菓子食べながらエジプト講座を開いていた土曜日の放課後。

「お前ら何やってんだ!もうすぐ最終下校時刻だぞ!」

ボリボリ食べ散らかしてたお菓子を慌てて片付けていたら、誰かが机にぶつかって余計に散らかしちゃって。
怒られる!やらかした!どうしよう!っていう私たちの心の声が、教室中に響いていました。

だけど先生は、

「ツカモト、お前そんなにピラミッド好きなのか」

って呟いたあと、お菓子まみれになった『月刊ムー』を拾って、結局、ギリギリまで一緒にツカモト君の講義を聴きましたよね。

最終下校時刻を告げる放送委員会のアナウンスと、『今日の日はさようなら』のメロディが流れ始めて帰ろうとした時、

「ツカモト、お前はどうするんだよ?」

先生、厳しめな声でこう言いました。

私たちは何を言ってるのかわかりませんでした。
毎週お菓子を持参してこんなことをやってることを生徒指導室で謝罪するのか、いま先生に殴られて終わりにするかどっちか決めろってことなのかな?って思ってました。

そんな顔して動けなくなってるツカモト君に向かって、

「ピラミッドの写真を眺めてるだけの人生にするのか、それとも、ピラミッドに行ったことある人生にするのか、どうするんだよ」

先生の真剣な顔も忘れられませんが、あの時のツカモト君のハッとした眼差しが忘れられません。

「俺さあ、バイトできる高校にしか行かねーんだ」
「ピラミッド行くから貯金しなきゃなんねーの」

あの日からツカモト君の口グセはこれになりました。

それから6年後。
うちの中学校名物の成人式前の夏の同窓会で、ツカモト君は大きなカバンをクロークに預けないで会場に入ってきました。

「先生!行ってきたよピラミッド!」

カバンの中から出てきたのは、ボロボロになっていまにも崩れそうな『月刊ムー』。
ツカモト君が授業中にずっと眺めていた、ピラミッドの絵葉書や切抜きがたくさん挟まれている下敷き。
そしてツカモト君が、切抜きや絵葉書や『月刊ムー』のグラビアとおんなじアングルで撮影してきた大量の写真。

あの放課後のように、私たちはツカモト君を囲んで話を聴きました。
たくさん質問もしました。
ツカモト君が全部にしっかり答えるたび、

「俺、行ってきた人生にしたからさー」

照れながら、でも得意げにそう言っているのを見て、

「ツカモトは俺の最高の教え子だよ」

って、酔っ払った先生が大きな声で他の先生たちに自慢してました。私たちも嬉しくて酔っ払って、『ピラミッド音頭』だかなんだか、適当にも程がある適当な音頭をその場で作ったのを覚えてます。

それから25年後、先生がホスピスに入所したとツカモト君から連絡がありました。

「ステージ4の胃がんだけど抗がん剤治療をしないでその時を待つ、って、先生からの伝言」

そう言うとツカモト君は電話を切りました。

海がきれいに見えるホスピス。
先生の奥様が駐車場で待っててくれました。

「メグちゃん、ほんとに着てきてくれたのね」

あの日、私は先生に「偶然だよ」なんて言いましたけど、お見舞いに行きたいって手紙を奥様に出したら、

「『捨てられないTシャツ』で書いてたあのTシャツで来てほしい」

って返事を頂いたんです。

「本を持つのもしんどいくらい弱ってるのに、あの本だけはどうしても持って行くんだって聞かなくてねえ」
「看護師さんや仲良くなったひとにね、メグちゃんのエピソードを息切れしながら朗読して、俺の自慢の、一番の教え子だっていつも言ってるの」

先生に会う前に、この話を駐車場のベンチで教えてもらいました。
そしてひとしきり大泣きしてから部屋に行きました。
だからあの時、先生とずっと笑顔で過ごせたんです。

「なあ、この話をお前の口からみんなに話してくれよ」

吹抜けの団らんスペースで、ジョーイ・ラモーンとTシャツ交換したことを病棟のみなさまに話しました。先生は他の誰よりも痩せこけてるのに、涙を流して誰よりも大きな声で笑ってました。

「酸素足りなくなって苦しいじゃんか!殺す気か!」

なんて、こっちの顔色が悪くなるギャグまで飛ばして。
嬉しかった。
先生にやっと、本当にやっと恩返しができたんだなあって。

棺桶の中で眠る先生の胸元。
木製のトランペットとツカモト君のピラミッドの写真と一緒に『捨てられないTシャツ』の本。

「遺言の最後に、この3っつを胸元に置いてくれってあったのよ」

お花を入れようとした時、奥様が私にそっと教えてくれました。

「シブメグはいつも、俺には理解できないものを全力で好きになるよなあ」

先生が何年か前に私の店・浮かぶに来てくれた時、ある画集を眺めてこう言いました。覚えてますか?

私、富山県に行きました。
この「宇和島駅」っていう文字の裏側をこの目で見るためだけに。
あの夜に先生が「理解できない」って笑って言ってた、大竹伸朗さんの展覧会ツアーの最終日に。

私がいま連載しているメルマガで、大竹さんの作品の中でもシンボリックなこれの裏側に行ける!って記事が載ってたんです。

「これ凄いな!」って思ったのと同時に、ツカモト君に

「お前はどうするんだよ?」

って言った先生の顔が思い浮かびました。

最終日。
朝イチの新幹線で行った富山。
滞在時間は3時間。
でも私にとって、忘れられない3時間になりました。
これで私は先生自慢の、一番の教え子のまんまで死ねるって身体中で実感できたからです。

先生、これからも「どうするんだよ?」って聞いてくださいね。
私はずっと、あなた自慢の、一番の教え子です。

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編集に「術」なんてない。
珍スポット、独居老人、地方発ヒップホップ、路傍の現代詩、カラオケスナック……。ほかのメディアとはまったく違う視点から、「なんだかわからないけど、気になってしょうがないもの」を追い続ける都築響一が、なぜ、どうやって取材し、本を作ってきたのか。人の忠告なんて聞かず、自分の好奇心だけで道なき道を歩んできた編集者の言葉。
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編集を入り口に、「新しいことをしたい」すべてのひとの心を撃つ一冊。

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書評2006-2014

こころがかゆいときに読んでください
「書評2006-2014」というサブタイトルのとおり、これは僕にとって『だれも買わない本は、だれかが買わなきゃならないんだ』(2008年)に続く、2冊めの書評集。ほぼ80冊分の書評というか、リポートが収められていて、巻末にはこれまで出してきた自分の本の(編集を担当した作品集などは除く)、ごく短い解題もつけてみた。
このなかの1冊でも2冊でも、みなさんの「こころの奥のかゆみ」をスッとさせてくれたら本望である。

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あえて独居老人でいること。それは老いていくこの国で生きのびるための、きわめて有効なスタイルかもしれない。16人の魅力的な独居老人たちを取材・紹介する。
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