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2015年09月23日 Vol.181

book

オブジェクト・レッスンズ:科学の墓場から

指名手配の容疑者を探すのに使われるモンタージュ。街頭でよく見かけるあれには写真と似顔絵があるが、実は写真よりも似顔絵のほうが容疑者を見つけやすい、と聞いたことがある。生物図鑑の図版も、いまだに絵のほうが写真より使いやすかったりする。創作活動ではなく、完全に実用的な絵画。それはある意味で視覚的な取捨選択をあらかじめ行うことで、見るものの意識をいくつかの特徴にフォーカスさせる効能があるのだろう。写真のようにすべての部分を等価に写すのではなく、「この部分を注視すべき」と画家が選ぶことによって。『珍世界紀行』などで、これまでヨーロッパの医学標本を何度か紹介してきた。ずっと以前にアートランダム・クラシックスというシリーズで、人体解剖図の画家として有名なジャック=ファビアン・ゴーティエ・ダゴティの画集を編集したこともある。見てくれたひとはどれくらいいるだろうか。

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art

詩にいたる病――平川病院と東京足立病院の作家たち 04 保護室の壁画

東京八王子の精神科病院・平川病院と、足立区竹塚の東京足立病院で安彦講平さんが主宰する〈造形教室〉から生まれた作家たちを紹介する短期集中連載。今週は1980年代に安彦さんによって記録された、貴重な作品をご覧いただく。この連載を始めるにあたって参考にさせてもらった著書『“癒し”としての自己表現』(2001年、エイブル・アート・ジャパン)の中で、とりわけ印象的だった箇所がある。それは閉鎖病棟の保護室に収容された重症患者が、差し入れられた絵の具を使って部屋中を絵で埋め尽くしたという、ちょっとした「事件」だった。病院側からすれば、それは困惑せざるを得ないエピソードだったろうが、彼(書中では「Iさん」と呼ばれている)の作品を見た安彦さんは、エネルギーの迸りに驚愕、その場で申し出て写真とビデオによる撮影記録を残すことになった。

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fashion

捨てられないTシャツ 11

カーミット・クライン/32歳男性(オルタナティブ建築家)/東京生まれ、10歳で親元を離れ、箱根で寮生活を行う。3年後に新宿へ舞い戻り、映像と音をコラージュしたノイズ作品の制作を始めた。当初は女性用スクール水着を着用し、肛門にホースを刺し脱糞する等の過激なパフォーマンスに明け暮れていたが、23歳のころにバンドを結成。以後、奇行に走っていた全エネルギーをバンドに注ぐようになる。

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art

アウトサイダー・キュレーター日記 06 滝本淳助(写真・文:櫛野展正)

滝本淳助という名前に、すぐに反応できる人はどれほどいるだろう。カメラマンで、1988年から2年ほど出演した『タモリ倶楽部』のコーナー「東京トワイライトゾーン」では、『孤独のグルメ』の漫画原作者・久住昌之さんとともにレギュラー出演。当時「VOW」に先駆けて街中にある「トワイライトなモノ」を紹介し、話題となった。その後は、その独特の思考や言葉遣いを取り上げた久住さんとの共著『タキモトの世界』が復刊を果たす。そんな滝本さんも現在61歳。東京都渋谷区の甲州街道に面した立派な自宅マンションで静かに暮らしている。

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travel

タナベ昭和館のこと

羽田から松山行きの飛行機に乗って、空港からバスでJR松山駅へ。そこから特急宇和海に乗って1時間ちょっと過ぎたころ、トンネルを抜けた先にいきなり海が広がる。また宇和島に来れたな、としみじみ思う。大竹伸朗くんのアトリエがあるので、宇和島には1年か2年にいちどは訪れるが、全国的に宇和島はどれくらい知られているのだろうか。「フェリーで行くんですか?」と、宇和島を島だと思ってるひとにも、これまでずいぶん会ってきた。人口9万人近い宇和島には「伊達十万石の城下町」というキャッチフレーズがついているが、例によって駅前商店街の疲弊ははなはだしい。

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2015年09月16日 Vol.180

photography

佐世保の夜の女と男――松尾修『誰かのアイドル』

見るだけで行った気になる写真と、見てるうちに行きたくてたまらなくなる写真がある。この6月に発表されたばかりの写真集『誰かのアイドル』をAmazon経由で手に入れて(自主制作なのでウェブか限られた書店でしか手に入らない)、僕は眼を見張るというより腰が浮く思いで、ウズウズを抑えかねた。『誰かのアイドル』は佐世保出身の写真家・松尾修が個人で進める「サセボプロジェクト」の、2冊めとなる出版物。去年(2014)11月には『坂道とクレーン』と名づけられたタブロイド式の写真集を、1冊めに発表している。

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travel

案山子X 25:気仙沼はるき(長野・大阪)(写真・文 ai7n)

長年住んだ広島を離れ大阪に引越して来て2年が経った。大阪に引越して少し立った頃、『隙ある風景』でおなじみのケイタタさんと知り合い、自分達のアジトだというお店に連れて行ってくれた。それが通天閣すぐ側の新世界市場内にある「イマジネーション ピカスペース」というお店だった。2013年8月にオープンしたこの飲み屋兼遊び場は、池田社長と気仙沼はるきの2人の店主によって切り盛りされている。

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art

組み立て式の女――植野康幸『現代女子図絵』

神田駅前に広がる混沌空間を抜けた先にある丸石ビルは1931(昭和6)年竣工、有形文化財に指定されている美しい西洋風建築。その3階にある日本に数少ないアウトサイダー・アート/アール・ブリュットに特化したギャラリー「YUKIKO KOIDE PRESENTS」では、いま『植野康幸 現代女子図絵展』を開催中だ(25日まで)。植野康幸(うえの・やすゆき)は1973年生まれ。1歳になっても言葉を発せず、重度の自閉症と診断される。大阪市立難波特別支援学校を卒業し、アトリエ・コーナスに通うようになった。

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fashion

捨てられないTシャツ 10

トニーそば/46歳男性(アパレル会社勤務)/ちょうどバブルの終焉と共に大阪芸大を卒業、就職活動をいっさいしていなかったため、そのまま無職に。その後、大阪の有名なソウルバーで働き始める。そこから服飾販売、運動靴の企画販売を経て、現在はジーンズアパレル会社で企画を担当。

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movie

はぐれAV劇場 07『特攻! 裏風俗ゲリラvol.9~完全体験潜入ルポ~』(文:大須蔵人)

ビデオには表と裏がある。ビデオは、もちろんメディアの名前だが、日本ではそれに「表」とくつと、アダルトビデオを意味し、「裏」とつけば非合法(わいせつ物頒布等の罪)の無修正エロビデオを意味する。したがって、基本的にAVと呼ばれるものは、いずれかの審査を経て流通している合法的なエロビデオの呼称であり、決して全てのエロビデオがアダルトビデオというわけではない。そういった意味で今回紹介する作品は、「裏」風俗の世界に迫った「表」ビデオ(AV)ということになるだろう。世の中には色々な表と裏があるが、私はこの作品で、街の裏をみたような思いがした。取り上げるのは、2004年にリリースされた作品『特攻! 裏風俗ゲリラvol.9~完全体験潜入ルポ~』(ATLAS21)。タイトルのとおり風俗産業の「裏」、というか裏風俗を、潜入盗撮という体当たり取材で迫ったサスペンスフルなリアルドキュメントである。

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2015年09月09日 Vol.179

movie

ヴィヴィアン・マイヤーを探して

この数年でもっとも話題になりながら、なぜか日本ではいちども展覧会が開かれず、輸入された写真集は大人気でありながら日本版が出版されることもない、知る人ぞ知る存在だった写真家、それがヴィヴィアン・マイヤーだ。メールマガジンでもずいぶん前から紹介したかったのだが、種々の理由でなかなか実現できないでいた。すでに各メディアで告知記事を読まれた方も多いと思うが、アカデミー賞長編ドキュメンタリー部門(第87回、今年2月開催)にもノミネートされた映画『ヴィヴィアン・マイヤーを探して』が、10月10日からの渋谷シアター・イメージフォーラムを皮切りに、各地で公開される。まさに待望!のリリースだろう。

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book

穴があればハメてきた――「顔ハメ看板ハマり道」

旅はひとりに限る――とは思うが、ひとりで旅するのが哀しくなるときもある。顔ハメを撮りたくて、「シャッター押してください」と頼めるひとが通りかかるのを、じっと待っている時間だ。日本の、世界の片隅で、これまでどれほど、そんな情けない時間を過ごしてきたろうか・・・。「顔ハメ看板ニスト」の肩書を持つ塩谷朋之(しおや・ともゆき)さんは、おそらく日本でいちばん「顔ハメにハマった男」だ。これまでハマった穴が2千枚以上! 感動的でありつつ、だれもが絶賛はしないかもしれない、その成果の集大成が8月末に発売された『顔ハメ看板ハマり道』である(自由国民社刊)。

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fashion

捨てられないTシャツ 09

デュランデュラン/33歳女性(ゲーム会社勤務)/アニメのセーラームーンをきっかけにオタクの世界に足を突っ込み、その後、幽☆遊☆白書でどっぷり。小学校後半からは隣駅のアニメイトに毎日自転車で通う。アニメイト各店には交流の場としてノートが置いてあり、そこで同じようなアニメが好きな、学校とは別の友達が増えた。中学に入ると今度は雑誌『QUICK JAPAN』を読み出し、音楽が好きに。最初はオザケン、コーネリアス、電気グルーヴ。そこからテレビの歌番組を見るようになり、ビジュアル系にハマる。

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travel

新連載! 地図にない街 釜ヶ崎 Vol.1 「あいりんセンター」(文:水野阿修羅 写真:日下慶太)

お久しぶりです。ケイタタこと日下慶太です。新連載始まりました。前の連載(『隙ある風景 ROADSIDERS’ remix』)が終ってなんだか1年近くが経ってしまいました。「新連載を始めねば、始めねば」というプレッシャーからようやく開放されて、この文章を書いている気分はサイコー! 今回の連載のテーマは「釜ヶ崎」。文章が水野阿修羅さん、写真がぼくです。阿修羅さんとの出会いは「釜ヶ崎ツアー」であった。毎年お盆の時期に行われる釜ヶ崎夏祭りにあわせて特別に釜ヶ崎のツアーが催されるのだ。阿修羅さんはもう釜ヶ崎には30年以上住んでいる。釜ヶ崎の生き字引だ。

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art

詩にいたる病――平川病院と東京足立病院の作家たち 03 石原峯明

東京八王子の精神科病院・平川病院と、足立区竹塚の東京足立病院で安彦講平さんが主宰する〈造形教室〉から生まれた作家たちを紹介する短期集中連載、先週の江中裕子に続いて、今週は石原峯明の作品を見ていただく(先週までは「平川病院の」と連載タイトルをつけていたが、これから東京足立病院でおもに制作する作家も紹介していく予定なので、今週から変更させていただいた)。まず、予備知識なしにこの絵を見ていただきたい。鮮やかな色彩と、ピカソやホアン・ミロを思わせるような画想が、100号(162x130センチ)の大画面に踊っている。これが76年間の人生のうち、のべ40年近くを精神病院で暮らした男の、死の4年前、72歳で描いた作品だと、だれが想像できようか。

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2015年09月02日 Vol.178

art

アウトサイダー・キュレーター日記 05 稲村米治(文:櫛野展正 写真:都築響一)

都心から60キロの場所にある群馬県の東の端・群馬県邑楽郡板倉町。東武日光線「板倉東洋大前駅」付近は開発が進んでいたニュータウンの面影が残り、街のほとんどは広大な農地がいまも広がっている。遠くに見える浅間山を横目にのどかな田園風景を車で走ること10分、とある民家の床の間に飾られていたのは、高さ80cmほどのガラスケースに入った武者人形だった。目を凝らして見ると、驚くべきことに、カブトムシやクワガタムシやコガネムシなど同じ種類のたくさんの昆虫の死骸が左右対称にピンで付けられている。

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art

詩にいたる病――平川病院の作家たち 02 江中裕子

東京八王子の精神科病院・平川病院で安彦講平さんが主宰する〈造形教室〉から生まれた作家たちを紹介する短期集中連載、先週の名倉要造に続いて、今週は江中裕子の作品を見ていただく。〈造形教室〉を取材した8月19日号の記事『詩にいたる病』で、トップに置いた夏目漱石のコラージュ肖像画、その作者が江中裕子さんだ。安彦さんによれば、平川病院の入院中に出会った江中さんは、小さいころから家庭内の葛藤に巻き込まれ、小学生時代からいじめにも遭い、就職した会社の過酷な仕事環境によって精神に変調をきたし、入院こそしていないものの、いまだに通院が欠かせない状態だという。

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fashion

捨てられないTシャツ 08

アバークロンビー/38歳男性(アパレル会社勤務)/岩手県出身、小学校低学年のころリカちゃん人形を裸にして遊んでいたら、それを見た家族からヤバいと思われ、家族会議の結果すべて取り上げられる。しょうがないので、それ以降は自分で少女漫画を描き出す。岩手出身ということもあり、憧れは池野恋。高学年で自分に才能がないことを自覚し、漫画の参考に買っていたファッション雑誌から洋服に興味を持つ。当時のブームはアイビー系とストリート系、藤原ヒロシの影響が大きい。

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travel

エロパイプのけむり(写真・文:{さや鼻})

UFOおじさん景山八郎から神霊歌手・青樹亜依、宇川直宏まで異常なミックスのグループ展『スピリチュアルからこんにちは』にあわせて、7月19日に福山・鞆の津ミュージアムでトークをやらせてもらった。ずいぶんたくさんのかたに参加していただき感謝感激だったが、トークから少したってそのうちのひとりから、「あのあと尾道に寄って、おもしろいおっちゃんと遭遇しました!」と報告をいただいた。レポートの主である{さや鼻}さんは大阪在住。Facebookのメッセージに続いて更新されたブログを読ませてもらうと、めちゃくちゃおもしろい! 鞆の津ミュージアムのスタッフに見せると、「隣町みたいなものなのに、全然知らなかった!」と唖然。

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art

開催中&まもなく開催の展覧会、一挙紹介

9月になると展覧会が集中するのは、やっぱり「芸術の秋」だからなのか・・こっちは「食欲」だけど。本メルマガで紹介してきた作家たちを中心に、今週は3本の展覧会をまとめて紹介します!/村上仁一『雲隠れ温泉行』@ガーディアン・ガーデン/三条友美 処女個展 少女裁判@カフェ百日紅/横倉裕司展「輪郭を描く」@ヴァニラ画廊

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BOOKS

ROADSIDE LIBRARY
天野裕氏 写真集『わたしたちがいたところ』
(PDFフォーマット)

ロードサイダーズではおなじみの写真家・天野裕氏による初の電子書籍。というか印刷版を含めて初めて一般に販売される作品集です。

本書は、定価10万円(税込み11万円)というかなり高価な一冊です。そして『わたしたちがいたところ』は完成された書籍ではなく、開かれた電子書籍です。購入していただいたあと、いまも旅を続けながら写真を撮り続ける天野裕氏のもとに新作が貯まった時点で、それを「2024年度の追加作品集」のようなかたちで、ご指定のメールアドレスまで送らせていただきます。

旅するごとに、だれかと出会いシャッターを押すごとに、読者のみなさんと一緒に拡がりつづける時間と空間の痕跡、残香、傷痕……そんなふうに『わたしたちがいたところ』とお付き合いいただけたらと願っています。

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ROADSIDE LIBRARY vol.006
BED SIDE MUSIC――めくるめくお色気レコジャケ宇宙(PDFフォーマット)

稀代のレコード・コレクターでもある山口‘Gucci’佳宏氏が長年収集してきた、「お色気たっぷりのレコードジャケットに収められた和製インストルメンタル・ミュージック」という、キワモノ中のキワモノ・コレクション。

1960年代から70年代初期にかけて各レコード会社から無数にリリースされ、いつのまにか跡形もなく消えてしまった、「夜のムードを高める」ためのインスト・レコードという音楽ジャンルがあった。アルバム、シングル盤あわせて855枚! その表ジャケットはもちろん、裏ジャケ、表裏見開き(けっこうダブルジャケット仕様が多かった)、さらには歌詞・解説カードにオマケポスターまで、とにかくあるものすべてを撮影。画像数2660カットという、印刷本ではぜったいに不可能なコンプリート・アーカイブです!

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ROADSIDE LIBRARY vol.005
渋谷残酷劇場(PDFフォーマット)

プロのアーティストではなく、シロウトの手になる、だからこそ純粋な思いがこめられた血みどろの彫刻群。

これまでのロードサイド・ライブラリーと同じくPDF形式で全289ページ(833MB)。展覧会ではコラージュした壁画として展示した、もとの写真280点以上を高解像度で収録。もちろんコピープロテクトなし! そして同じく会場で常時上映中の日本、台湾、タイの動画3本も完全収録しています。DVD-R版については、最近ではもはや家にDVDスロットつきのパソコンがない!というかたもいらっしゃると思うので、パッケージ内には全内容をダウンロードできるQRコードも入れてます。

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ROADSIDE LIBRARY vol.004
TOKYO STYLE(PDFフォーマット)

書籍版では掲載できなかった別カットもほとんどすべて収録してあるので、これは我が家のフィルム収納箱そのものと言ってもいい

電子書籍版『TOKYO STYLE』の最大の特徴は「拡大」にある。キーボードで、あるいは指先でズームアップしてもらえれば、机の上のカセットテープの曲目リストや、本棚に詰め込まれた本の題名もかなりの確度で読み取ることができる。他人の生活を覗き見する楽しみが『TOKYO STYLE』の本質だとすれば、電書版の「拡大」とはその密やかな楽しみを倍加させる「覗き込み」の快感なのだ――どんなに高価で精巧な印刷でも、本のかたちではけっして得ることのできない。

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ROADSIDE LIBRARY vol.003
おんなのアルバム キャバレー・ベラミの踊り子たち(PDFフォーマット)

伝説のグランドキャバレー・ベラミ・・・そのステージを飾った踊り子、芸人たちの写真コレクション・アルバムがついに完成!

かつて日本一の石炭積み出し港だった北九州市若松で、華やかな夜を演出したグランドキャバレー・ベラミ。元従業員寮から発掘された営業用写真、およそ1400枚をすべて高解像度スキャンして掲載しました。データサイズ・約2ギガバイト! メガ・ボリュームのダウンロード版/USB版デジタル写真集です。
ベラミ30年間の歴史をたどる調査資料も完全掲載。さらに写真と共に発掘された当時の8ミリ映像が、動画ファイルとしてご覧いただけます。昭和のキャバレー世界をビジュアルで体感できる、これ以上の画像資料はどこにもないはず! マンボ、ジャズ、ボサノバ、サイケデリック・ロック・・・お好きな音楽をBGMに流しながら、たっぷりお楽しみください。

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ROADSIDE LIBRARY vol.002
LOVE HOTEL(PDFフォーマット)

――ラブホの夢は夜ひらく

新風営法などでいま絶滅の危機に瀕しつつある、遊びごころあふれるラブホテルのインテリアを探し歩き、関東・関西エリア全28軒で撮影した73室! これは「エロの昭和スタイル」だ。もはや存在しないホテル、部屋も数多く収められた貴重なデザイン遺産資料。『秘宝館』と同じく、書籍版よりも大幅にカット数を増やし、オリジナルのフィルム版をデジタル・リマスターした高解像度データで、ディテールの拡大もお楽しみください。
円形ベッド、鏡張りの壁や天井、虹色のシャギー・カーペット・・・日本人の血と吐息を桃色に染めあげる、禁断のインテリアデザイン・エレメントのほとんどすべてが、ここにある!

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ROADSIDE LIBRARY vol.001
秘宝館(PDFフォーマット)

――秘宝よ永遠に

1993年から2015年まで、20年間以上にわたって取材してきた秘宝館。北海道から九州嬉野まで11館の写真を網羅し、書籍版では未収録のカットを大幅に加えた全777ページ、オールカラーの巨大画像資料集。
すべてのカットが拡大に耐えられるよう、777ページページで全1.8ギガのメガ・サイズ電書! 通常の電子書籍よりもはるかに高解像度のデータで、気になるディテールもクローズアップ可能です。
1990年代の撮影はフィルムだったため、今回は掲載するすべてのカットをスキャンし直した「オリジナルからのデジタル・リマスター」。これより詳しい秘宝館の本は存在しません!

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捨てられないTシャツ

70枚のTシャツと、70とおりの物語。
あなたにも〈捨てられないTシャツ〉ありませんか? あるある! と思い浮かんだあなたも、あるかなあと思ったあなたにも読んでほしい。読めば誰もが心に思い当たる「なんだか捨てられないTシャツ」を70枚集めました。そのTシャツと写真に持ち主のエピソードを添えた、今一番おシャレでイケてる(?)“Tシャツ・カタログ"であるとともに、Tシャツという現代の〈戦闘服〉をめぐる“ファッション・ノンフィクション"でもある最強の1冊。 70名それぞれのTシャツにまつわるエピソードは、時に爆笑あり、涙あり、ものすんごーい共感あり……読み出したら止まらない面白さです。

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圏外編集者

編集に「術」なんてない。
珍スポット、独居老人、地方発ヒップホップ、路傍の現代詩、カラオケスナック……。ほかのメディアとはまったく違う視点から、「なんだかわからないけど、気になってしょうがないもの」を追い続ける都築響一が、なぜ、どうやって取材し、本を作ってきたのか。人の忠告なんて聞かず、自分の好奇心だけで道なき道を歩んできた編集者の言葉。
多数決で負ける子たちが、「オトナ」になれないオトナたちが、周回遅れのトップランナーたちが、僕に本をつくらせる。
編集を入り口に、「新しいことをしたい」すべてのひとの心を撃つ一冊。

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ROADSIDE BOOKS
書評2006-2014

こころがかゆいときに読んでください
「書評2006-2014」というサブタイトルのとおり、これは僕にとって『だれも買わない本は、だれかが買わなきゃならないんだ』(2008年)に続く、2冊めの書評集。ほぼ80冊分の書評というか、リポートが収められていて、巻末にはこれまで出してきた自分の本の(編集を担当した作品集などは除く)、ごく短い解題もつけてみた。
このなかの1冊でも2冊でも、みなさんの「こころの奥のかゆみ」をスッとさせてくれたら本望である。

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独居老人スタイル

あえて独居老人でいること。それは老いていくこの国で生きのびるための、きわめて有効なスタイルかもしれない。16人の魅力的な独居老人たちを取材・紹介する。
たとえば20代の読者にとって、50年後の人生は想像しにくいかもしれないけれど、あるのかないのかわからない「老後」のために、いまやりたいことを我慢するほどバカらしいことはない――「年取った若者たち」から、そういうスピリットのカケラだけでも受け取ってもらえたら、なによりうれしい。

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ヒップホップの詩人たち

いちばん刺激的な音楽は路上に落ちている――。
咆哮する現代詩人の肖像。その音楽はストリートに生まれ、東京のメディアを遠く離れた場所から、先鋭的で豊かな世界を作り続けている。さあ出かけよう、日常を抜け出して、魂の叫びに耳を澄ませて――。パイオニアからアンダーグラウンド、気鋭の若手まで、ロングインタビュー&多数のリリックを収録。孤高の言葉を刻むラッパー15人のすべて。

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東京右半分

2012年、東京右傾化宣言!
この都市の、クリエイティブなパワー・バランスは、いま確実に東=右半分に移動しつつある。右曲がりの東京見聞録!
576ページ、図版点数1300点、取材箇所108ヶ所!

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東京スナック飲みある記
ママさんボトル入ります!

東京がひとつの宇宙だとすれば、スナック街はひとつの銀河系だ。
酒がこぼれ、歌が流れ、今夜もたくさんの人生がはじけるだろう、場末のミルキーウェイ。 東京23区に、23のスナック街を見つけて飲み歩く旅。 チドリ足でお付き合いください!

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