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2023年04月26日 Vol.546
travel
仁川漫遊記1 高麗人参と秘宝館の島へ!
ようやくコロナが下火になって気軽に海外に行けるようになったから・・・・・・というのはもはや言い訳だったりするが、2月の台湾に続いて3月は韓国に行ってきた。ソウルでも釜山でもない、どこか地味な地方都市に行きたいなあと考えるうち、そういえば仁川(インチョン)はどうだろうと思いついた。ソウルに行くたびに到着するのが主に仁川国際空港だけど、いつもはまっすぐソウルに向かうだけ。東京と成田のような関係? たまには仁川市街に数日間、宿を取ってぶらぶらしてみようと決めた。仁川空港からソウル市街までは直通列車で1時間足らず。わざわざ仁川に泊まる酔狂な観光客は少ないだろうが(実際、仁川空港から仁川市街まではソウルと同じくらい時間がかかる)、意外なおもしろスポットがいくつも見つかったので、これから数回にわたって紹介していきたい。その第1回は漢江の河口にあって海を隔てて北朝鮮と向き合う江華島〔カンファド)の「世界春画博物館」から!
book
捨てられなかった本のこと 08 銀座社交料飲協会八十年史
先週の『銀座を彩る女たち』に続く、夜の銀座本特集。今週紹介するのは『銀座社交料飲協会八十年史』。A4に近いサイズでハードカバー函入りの豪華な仕様。定価が記載されていないので、協会員、関係者に配布された私家版なのかもしれない。奥付を見ると2005年12月25日発行とある(クリスマスに発行とは!)。 銀座社交料飲協会(GSK)は現在も活動を続ける銀座エリアの飲食業者たちの業界団体。
fashion
Tシャツをめくるシティボーイ 第22回 ストリートスナップ・肖像権・モザイク / 文:高畑鍬名(QTV)
Tシャツをめくるシティボーイ。 今回のテーマは「ストリートスナップ・肖像権・モザイク」です。 この連載では何度も「ストリートスナップ」を取り扱ってきました。 その中で私が繰り返してきたのが「カメラ目線の有無」についてです。 メンズノンノのファッションスナップ特集などに代表されるのが、 「カメラ目線のあるストリートスナップ」です。 そこにはおしゃれ自慢の若者たちの姿、つまり、「街の自意識」が表出します。 一方に、PARCO「ACROSS編集部」の定点観測があります。 街の若者を勝手に撮影する「カメラ目線のないストリートスナップ」です。 ここには「街の無意識」が表出しているはずだ、というのが私の仮説でした。
art
ワールド・クラスルーム ―― 菊地智子@森美術館
六本木ヒルズの森美術館で開館20周年を祝う記念展「ワールド・クラスルーム:現代アートの国語・算数・理科・社会」が4月19日から始まっている。 教室と言われても、学校の授業も学校も嫌いだったし・・・・・・というわけで正直スルーしそうな展覧会だったけれど、ロードサイダーズでは2017年1月18日号「菊地智子が歩くチャイニーズ・ワイルドサイド vol.1 重慶と夜のクイーンたち」をはじめとして何度も紹介している写真作家・菊地智子の展示室があるということで、さっそく覗いてきた。
2023年04月19日 Vol.545
book
捨てられなかった本のこと 07 銀座を彩る女たち
銀座のクラブ。踊るのではなくて、いい匂いのお姉さんと飲むほうのクラブ。これまでほとんど飲みに行く機会も資金もなかったし、これからもないだろう。でも銀座のクラブのことを聞きかじるのは大好き・・・・・・情報源は映画や漫画の『女帝』とかに限られてるが。なので銀座に関する本があるとつい買ってしまう。その数冊がいまも手元にあるので、これから数回にわたって紹介したい。 『銀座を彩る女たち』はA4サイズ、ハードカバーの豪華本。英語タイトルが「GINZA NIGHT CLUB GUIDE 116」とあって、こちらのほうがわかりやすい。
music
フランス雑草音楽図鑑 04 Emiko Ota 太田恵美子 (文:ショビレヌK)
太田恵美子さんに初めてお会いしたのは私が渡仏して間もない頃(2014年頃)に故Mami Chanのライブを観に行った時だった。物静かでおおらかであると同時に強烈なエネルギーの持ち主というのがその時の印象だった。大阪の伝説のパンクバンドOXZのドラマーだった彼女は90年代にフランスへ移り、今日まで様々なバンドで歌手、ドラマー、また俳優としても活躍してきた。今回はパリ郊外の彼女の自宅を訪れ、お話を聞いた。
photography
ニュー・シャッター・パラダイス 42 ノーグッド・バイ (写真・文:オカダキサラ)
手のひらを相手に向けて振る仕草は、日本では「サヨナラ」や「ここだよ」という合図ですが、韓国では「めんどくさい」「あなたと関わりたくない」という意味で使われると知って驚きました。 他にも、親指を上に向けて立てて握る、いわゆる「いいね」や、人差し指と親指をくっつけて円を作る「OK」も、国によってはNGサインとのこと。 iPhoneの絵文字に登録されているので、世界共通なのかと勘違いしていました。 絵文字は元々は日本で開発されたもので、喜怒哀楽を1文字で表現できる便利さに、AppleとGoogleが注目し取り入れたようです。
travel
地獄よいとこいちどはおいで――タイ地獄寺巡礼記 # 16~17 ワット・カオソムポートとワット・チャイヤプームピタック วัดเขาสมโภชน์และวัดชัยภูมิพิทักษ์ (写真・文:椋橋彩香)
2016年9月7日~8日 この日向かったのは、宿泊しているナコンラーチャシーマー県の隣、ロッブリー県にあるワット・カオソムポート。本堂の壁画の一部に地獄が描かれているという情報を得ている。 ナコンラーチャシーマー県の中心部から、さっそくロッブリー県行きのロットゥー(乗り合いバン)へ乗り込む。隣県だし、今日の調査はそんなに時間はかからないだろうとふんだ。 ワット・カオソムポートは1937年に建立された寺院で、「カオ(=山)」の名前からもわかるように周囲を山々に囲まれている。
fashion
Tシャツをめくるシティボーイ 第21回 東京の若者たちが2012年にTシャツの裾を入れたのは、なぜなのか / 文:高畑鍬名(QTV)
Tシャツをめくるシティボーイ。 連載も残すところ、あと3回です。 前回、前々回は、2つの定点観測を紐解きながら、 東京の若者たちがTシャツの裾を出し始めたタイミングと、 入れ始めたタイミングを明らかにしていきました。 1990年~2020年におけるTシャツの裾のうねりをおさらいすると、 Tシャツの裾を出し始めたのが1989年、一般化したのが1991年でした。 一般化するまでの3年間をタックアウトの「テクニック期」と呼んでいます。
2023年04月12日 Vol.544
art
林田嶺一のポップ・ワールド@NO-MA
先週号で紹介した「甲斐荘楠音の全貌」展を京都国立近代美術館で取材した翌日、おとなり滋賀県の近江八幡・ボーダレス・アートミュージアムNO-MAで「林田嶺一のポップ・ワールド」展を観た。 林田嶺一(はやしだ・れいいち)は1933年、当時の満州国生まれ。去年(2022)7月に88歳で死去している。20代のころから趣味で油絵を描いていたが、2001年になってキリンアートアワードで優秀賞を68歳で受賞。それからおもにアウトサイダー・アート/アール・ブリュット関連のグループ展などでの出展が増えていった。僕が初めて林田さんの作品に出会ったのは同じNO-MAで2006年に開催されたグループ展「快走老人録~老ヒテマスマス過激ニナル~」でのこと。以来、いくつかの展覧会で数点ずつ作品は見てきたが、これだけまとまった個展の開催は生前も没後も初めてのはずだ。
music
ルーツ・レゲエとラヴァーズ・ロックは同じコインの裏表? 80年代初頭UKブラックの軌跡 ――石田昌隆「RELAXIN’ WITH LOVERS ~photographs~」 @神泉JULY TREE (文:薮下 晃正)
今月、3月25日に神泉の閑静な住宅街にオープンしたばかりの坂本慎太郎がロゴ・デザインを手掛ける音楽をテーマとした展示を標榜する小さなギャラリーJULY TREE(ジュライ・トゥリー)。 ギャラリー名のJULY TREEはポール・トーマス・アンダーソンの映画『リコリス・ピザ』の冒頭でも使用されていたニーナ・シモンの同名曲に由来する。 “7月には大きく育った木に真実の愛が花開く”というリフレインの歌詞は当時の60年代の黒人や女性を取り巻く状況のおそらくメタファーであり、いにしえのフォークソングのような美しさを持つ『JULY TREE』は、ニーナのために進歩的な二人の女性が書き下ろした新曲だった。 不安や絶望、憤りを感じる事が多い今日この頃、静かに厳かに、真実の愛、希望が時間をかけて7月には実る様子を描き出すこの楽曲のような思いを託したく命名したのだという。 今月のロードサイダーズではこちらのこけら落としとして開催されているフォトグラファー石田昌隆(いしだ まさたか)による「RELAXIN’ WITH LOVERS ~photographs~」をご紹介したい。
photography
妄想ホテル room:025 懺悔 歌舞伎町やさぐれシスターへの告解 許されたい罪と揺れる真っ赤な嘘 (写真・文:フクサコアヤコ)
大都会東京、人々の欲望渦巻く歌舞伎町のはずれに、時折現れる懺悔バーがあるのをご存じだろうか。 そこはシスターアンネの懺悔バー。罪を背負った人々の前に気まぐれに扉を開くその店ではやさぐれシスターがあなたの告解を聞いてくれる。 懺悔したい人は懺悔をしてその罪を少しでも軽くすることもできるし、もちろんなにもせずだまって酒を飲むだけでも構わない。もちろんノンアルコールでもOKだ。 そこではただやさぐれシスターが静かに微笑んであなたの罪に優しく寄り添ってくれるのだ。
photography
once upon a time ~ もうひとつのカリフォルニア・ドリーミン 07 ネパール ブルース・オズボーン(写真家)
ネパールの首都カトマンズは、 通称「ヒッピー トレイル」と言われていたヒッピーたちの旅の最終ポイントだ。 頭のなかで壊れたレコードのように流れていたのは、ボブ・シーガー&ザ・シルバー・ブレット・バンドの「カトマンズ」という名曲 。1975年にリリースされた「美しき旅立ち(Beautiful Loser)」の中の一曲だ。 日本にいる佳子に会うためにロサンゼルスを出発してから数ヶ月。 その頃の僕の心情にピッタリな曲だった。
art
BABU個展「TRASH IMPROV」@銀座蔦屋書店
最近は本屋だかアートギャラリーだかよくわからなくなってる観のある銀座蔦屋書店。もともと松坂屋デパートがあった銀座中央通り沿いにできたGINZA SIXはヨーロッパのハイブランドがずらりと並ぶ複合商業施設。能楽堂まで入っているし、6階の蔦屋書店もいまどきのポップなアーティストの作品や、高価な大型豪華作品集がずらずら。その一角にあるFOAM CONTEMPORARYで、ロードサイダーズではおなじみ小倉のスケーター&彫師&グラフィティライター&アーティストのBABUによる個展「TRASH IMPROV」が始まった。まさか銀座でBABUの展覧会が実現するとは!
2023年04月05日 Vol.543
art
優雅な作品が最高の復讐である ――「甲斐荘楠音の全貌」展@京都国立近代美術館
春うらら、桜満開の週末。京都に行くには最悪のタイミングでありながら、いそいそと朝の新幹線に乗り込んだのは、4月9日で終わってしまう京都国立近代美術館の開館60周年記念「甲斐荘楠音の全貌―絵画、演劇、映画を越境する個性」を観ておきたかったから。この展覧会、実は7月1日から東京ステーションギャラリーに巡回するが、京都で生まれて京都で亡くなった、その画風も生きざまも陰影に満ちた生粋の京都人だった甲斐荘楠音(かいのしょう ただおと)は、やっぱり京都の地で観たかった。
design
一緒にこちらも!「昭和のモダンガール展」@細辻伊兵衛美術館
祇園、四条、京都駅など京都に数店舗をかまえる手ぬぐいや風呂敷の永楽屋。江戸時代初期の元和元年(1615年)に創業した日本最古の綿布商であり、京都の地で400年あまり商いを続け、現在は十四代目の当主・細辻伊兵衛が継いでいる。 その永楽屋が去年(2022)5月にオープンしたばかりなのが中京区室町通三条上ルの細辻伊兵衛美術館。烏丸通のすぐ西側に位置する室町通は江戸時代に呉服問屋街として発展し、現在でも老舗が軒を連ねるイトヘンの街。僕が初めて京都に住んだのも室町通のマンションだったので、ちょっと懐かしい。
music
極東アフリカン・オルタナティブ・ブルーズ (文:ウエダテツヤ)
このメルマガでもおなじみ、バンド「ベッド・イン」のドラマーとして紹介され仲良くなったウエダテツヤさんから、ある時「カメルーンのミュージシャンから連絡がきて、一緒に楽曲を作っている」と聞いた。ときはコロナ真っ最中、東京とカメルーンで会うことはままならなかったが、だからこそ圧倒的な熱意のなかで生まれた楽曲にはふたりのルーツが描かれているように聞こえる。 4月にはすべての曲が完成し、カメルーンからパートナーのHervé Ngueboさんも来日、まずは日本で、続いてカメルーンをふくむワールドツアーが計画されている。来日公演を記念して、ウエダさんに彼の波乱万丈な音楽人生から始まる、この壮大なプロジェクトについての抒情詩を書いていただいた。
photography
ニュー・シャッター・パラダイス 41 ワン・ダブル (写真・文:オカダキサラ)
「わんちゃんとうまく接せられない」というコラムを以前掲載しましたが、嬉しいことに、あれからわんちゃんと触れ合える機会がたくさん増えました。 ROADSIDERS' weeklyには、書いた願望を叶えてくれる不思議な力があるのかもしれません。(ホントか?) まぁ、恐らくですが…、私の願いを察してわんちゃんが心を開いてくれた、わけではなく、そのわんちゃんと飼い主さんがいい関係を築けているからでしょう。そういう安心感があるから、初対面の私にも警戒することなく、愛嬌よく近寄ってくれるのだと思います。
travel
地獄よいとこいちどはおいで――タイ地獄寺巡礼記 #15 ワット・パーヤップ วัดพายัพ (写真・文:椋橋彩香)
2016年9月6日 前日、ワット・バーンプリーヤイグラーンの調査を終えて下宿先へ帰宅。 この日の夜から念願のタイ東北、イサーン地方へ入ることになっていた。なので下宿先ともしばしお別れ。おばさんたち家族に見送られながら、荷物をバックパックに詰めて、夕方ふたたびバンコクへ向かった。 バンコクに着いて、バスターミナルからイサーン地方の玄関口、ナコンラーチャシーマー県へ向かう高速バスに乗り込む。
fashion
Tシャツをめくるシティボーイ 第20回 Tシャツの裾と二つの定点観測・2020年代編 / 文:高畑鍬名(QTV)
Tシャツをめくるシティボーイ。 前回は二つの定点観測を追いかけながら、1990年ごろの若者たちの姿を見ていきました。 今回は2010年代から現在までに起きた、Tシャツの裾の変化に注目します。 東京の若者たちがTシャツの裾を入れ始めたタイミングについても、 前回と同様、 メンズノンノとACROSS 編集室の「定点観測」、この2つの定点観測が基準になります。 おしゃれ意識の高い若者たちの裾はメンズノンノで。 街の無意識はACROSS 編集室の定点観測で。 今回は先に「街の無意識」から見ていきましょう。
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BOOKS
ROADSIDE LIBRARY
天野裕氏 写真集『わたしたちがいたところ』
(PDFフォーマット)
ロードサイダーズではおなじみの写真家・天野裕氏による初の電子書籍。というか印刷版を含めて初めて一般に販売される作品集です。
本書は、定価10万円(税込み11万円)というかなり高価な一冊です。そして『わたしたちがいたところ』は完成された書籍ではなく、開かれた電子書籍です。購入していただいたあと、いまも旅を続けながら写真を撮り続ける天野裕氏のもとに新作が貯まった時点で、それを「2024年度の追加作品集」のようなかたちで、ご指定のメールアドレスまで送らせていただきます。
旅するごとに、だれかと出会いシャッターを押すごとに、読者のみなさんと一緒に拡がりつづける時間と空間の痕跡、残香、傷痕……そんなふうに『わたしたちがいたところ』とお付き合いいただけたらと願っています。
ROADSIDE LIBRARY vol.006
BED SIDE MUSIC――めくるめくお色気レコジャケ宇宙(PDFフォーマット)
稀代のレコード・コレクターでもある山口‘Gucci’佳宏氏が長年収集してきた、「お色気たっぷりのレコードジャケットに収められた和製インストルメンタル・ミュージック」という、キワモノ中のキワモノ・コレクション。
1960年代から70年代初期にかけて各レコード会社から無数にリリースされ、いつのまにか跡形もなく消えてしまった、「夜のムードを高める」ためのインスト・レコードという音楽ジャンルがあった。アルバム、シングル盤あわせて855枚! その表ジャケットはもちろん、裏ジャケ、表裏見開き(けっこうダブルジャケット仕様が多かった)、さらには歌詞・解説カードにオマケポスターまで、とにかくあるものすべてを撮影。画像数2660カットという、印刷本ではぜったいに不可能なコンプリート・アーカイブです!
ROADSIDE LIBRARY vol.005
渋谷残酷劇場(PDFフォーマット)
プロのアーティストではなく、シロウトの手になる、だからこそ純粋な思いがこめられた血みどろの彫刻群。
これまでのロードサイド・ライブラリーと同じくPDF形式で全289ページ(833MB)。展覧会ではコラージュした壁画として展示した、もとの写真280点以上を高解像度で収録。もちろんコピープロテクトなし! そして同じく会場で常時上映中の日本、台湾、タイの動画3本も完全収録しています。DVD-R版については、最近ではもはや家にDVDスロットつきのパソコンがない!というかたもいらっしゃると思うので、パッケージ内には全内容をダウンロードできるQRコードも入れてます。
ROADSIDE LIBRARY vol.004
TOKYO STYLE(PDFフォーマット)
書籍版では掲載できなかった別カットもほとんどすべて収録してあるので、これは我が家のフィルム収納箱そのものと言ってもいい
電子書籍版『TOKYO STYLE』の最大の特徴は「拡大」にある。キーボードで、あるいは指先でズームアップしてもらえれば、机の上のカセットテープの曲目リストや、本棚に詰め込まれた本の題名もかなりの確度で読み取ることができる。他人の生活を覗き見する楽しみが『TOKYO STYLE』の本質だとすれば、電書版の「拡大」とはその密やかな楽しみを倍加させる「覗き込み」の快感なのだ――どんなに高価で精巧な印刷でも、本のかたちではけっして得ることのできない。
ROADSIDE LIBRARY vol.003
おんなのアルバム キャバレー・ベラミの踊り子たち(PDFフォーマット)
伝説のグランドキャバレー・ベラミ・・・そのステージを飾った踊り子、芸人たちの写真コレクション・アルバムがついに完成!
かつて日本一の石炭積み出し港だった北九州市若松で、華やかな夜を演出したグランドキャバレー・ベラミ。元従業員寮から発掘された営業用写真、およそ1400枚をすべて高解像度スキャンして掲載しました。データサイズ・約2ギガバイト! メガ・ボリュームのダウンロード版/USB版デジタル写真集です。
ベラミ30年間の歴史をたどる調査資料も完全掲載。さらに写真と共に発掘された当時の8ミリ映像が、動画ファイルとしてご覧いただけます。昭和のキャバレー世界をビジュアルで体感できる、これ以上の画像資料はどこにもないはず! マンボ、ジャズ、ボサノバ、サイケデリック・ロック・・・お好きな音楽をBGMに流しながら、たっぷりお楽しみください。
ROADSIDE LIBRARY vol.002
LOVE HOTEL(PDFフォーマット)
――ラブホの夢は夜ひらく
新風営法などでいま絶滅の危機に瀕しつつある、遊びごころあふれるラブホテルのインテリアを探し歩き、関東・関西エリア全28軒で撮影した73室! これは「エロの昭和スタイル」だ。もはや存在しないホテル、部屋も数多く収められた貴重なデザイン遺産資料。『秘宝館』と同じく、書籍版よりも大幅にカット数を増やし、オリジナルのフィルム版をデジタル・リマスターした高解像度データで、ディテールの拡大もお楽しみください。
円形ベッド、鏡張りの壁や天井、虹色のシャギー・カーペット・・・日本人の血と吐息を桃色に染めあげる、禁断のインテリアデザイン・エレメントのほとんどすべてが、ここにある!
ROADSIDE LIBRARY vol.001
秘宝館(PDFフォーマット)
――秘宝よ永遠に
1993年から2015年まで、20年間以上にわたって取材してきた秘宝館。北海道から九州嬉野まで11館の写真を網羅し、書籍版では未収録のカットを大幅に加えた全777ページ、オールカラーの巨大画像資料集。
すべてのカットが拡大に耐えられるよう、777ページページで全1.8ギガのメガ・サイズ電書! 通常の電子書籍よりもはるかに高解像度のデータで、気になるディテールもクローズアップ可能です。
1990年代の撮影はフィルムだったため、今回は掲載するすべてのカットをスキャンし直した「オリジナルからのデジタル・リマスター」。これより詳しい秘宝館の本は存在しません!
捨てられないTシャツ
70枚のTシャツと、70とおりの物語。
あなたにも〈捨てられないTシャツ〉ありませんか? あるある! と思い浮かんだあなたも、あるかなあと思ったあなたにも読んでほしい。読めば誰もが心に思い当たる「なんだか捨てられないTシャツ」を70枚集めました。そのTシャツと写真に持ち主のエピソードを添えた、今一番おシャレでイケてる(?)“Tシャツ・カタログ"であるとともに、Tシャツという現代の〈戦闘服〉をめぐる“ファッション・ノンフィクション"でもある最強の1冊。 70名それぞれのTシャツにまつわるエピソードは、時に爆笑あり、涙あり、ものすんごーい共感あり……読み出したら止まらない面白さです。
圏外編集者
編集に「術」なんてない。
珍スポット、独居老人、地方発ヒップホップ、路傍の現代詩、カラオケスナック……。ほかのメディアとはまったく違う視点から、「なんだかわからないけど、気になってしょうがないもの」を追い続ける都築響一が、なぜ、どうやって取材し、本を作ってきたのか。人の忠告なんて聞かず、自分の好奇心だけで道なき道を歩んできた編集者の言葉。
多数決で負ける子たちが、「オトナ」になれないオトナたちが、周回遅れのトップランナーたちが、僕に本をつくらせる。
編集を入り口に、「新しいことをしたい」すべてのひとの心を撃つ一冊。
ROADSIDE BOOKS
書評2006-2014
こころがかゆいときに読んでください
「書評2006-2014」というサブタイトルのとおり、これは僕にとって『だれも買わない本は、だれかが買わなきゃならないんだ』(2008年)に続く、2冊めの書評集。ほぼ80冊分の書評というか、リポートが収められていて、巻末にはこれまで出してきた自分の本の(編集を担当した作品集などは除く)、ごく短い解題もつけてみた。
このなかの1冊でも2冊でも、みなさんの「こころの奥のかゆみ」をスッとさせてくれたら本望である。
独居老人スタイル
あえて独居老人でいること。それは老いていくこの国で生きのびるための、きわめて有効なスタイルかもしれない。16人の魅力的な独居老人たちを取材・紹介する。
たとえば20代の読者にとって、50年後の人生は想像しにくいかもしれないけれど、あるのかないのかわからない「老後」のために、いまやりたいことを我慢するほどバカらしいことはない――「年取った若者たち」から、そういうスピリットのカケラだけでも受け取ってもらえたら、なによりうれしい。
ヒップホップの詩人たち
いちばん刺激的な音楽は路上に落ちている――。
咆哮する現代詩人の肖像。その音楽はストリートに生まれ、東京のメディアを遠く離れた場所から、先鋭的で豊かな世界を作り続けている。さあ出かけよう、日常を抜け出して、魂の叫びに耳を澄ませて――。パイオニアからアンダーグラウンド、気鋭の若手まで、ロングインタビュー&多数のリリックを収録。孤高の言葉を刻むラッパー15人のすべて。
東京右半分
2012年、東京右傾化宣言!
この都市の、クリエイティブなパワー・バランスは、いま確実に東=右半分に移動しつつある。右曲がりの東京見聞録!
576ページ、図版点数1300点、取材箇所108ヶ所!