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2024年01月31日 Vol.582
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気配りの勝手椅子
2018年だから6年近く前になる、風変わりなトークのお誘いをいただいた。場所は神戸のKITTO(デザイン・クリエイティブセンター神戸)という、もと生糸検査場を改修したお洒落な施設(2017年にロバート・フランク写真展を紹介した場所でもある)。そのときは「WHY PURPLE?展~髪を紫に染めた貴婦人たちの世界~」という……謎すぎるタイトルの、ようするに街なかでよく見かける髪を紫色に染めた中高年女性たち。あれはなんで紫色なのか?という奇妙な研究発表。会場には美しく撮影された市井のパープル・マダムたちのポートレートがずらっと並んでいて、趣旨を知らないで迷い込んだらコンセプチュアルな現代美術展と間違えそうな空間になっていた。いったいそこでなにを話したのかはもう忘れてしまったけれど(なぜスナックの看板には紫が多いのか、みたいな話をしたのかも)、そんな意表を突いた展覧会を企画して僕に声をかけてくれたのが山阪佳彦さん。1961年生まれ、広告から自治体のブランディングまでを手がけるクリエイティブ・ディレクターだ。
travel
地の橋、人の橋――イラン定住旅行記 08「ペルシャを見にいく シラーズ女子3人旅」 | 写真・文:ERIKO(定住旅行家・モデル)
イランへ来たら押さえておいたほうがいい場所はいくつもある。アルボルズ山脈を望む首都テヘラン、「世界の半分」と言われたイスファハーン、ゾロアスター教の遺産が残るヤズド、イスラム教の聖地マシュハド。自然のレジャーも豊富な選択に溢れている。カスピ海に面したヒルカニア森林へ行けば緑に生い茂ったジャングルが堪能でき、イラク国境のホラマバードでは名滝が巡り、ペルシャ湾の真珠と呼ばれるキーシュ島では海水浴を楽しめる。国内には27の世界遺産があるが、予備軍を含めると100件以上になるという。限られた滞在時間の中で、どこへ行くかを決めるのはかなり難しい。なんといってもこれだけ多様性に溢れていると、訪れる場所によってイランのイメージは偏ったものになってしまいそうだから。
photography
once upon a time ~ もうひとつのカリフォルニア・ドリーミン 10 オン・ザ・ストリーツ・オブ・ロサンジェルス | ブルース・オズボーン(写真家)
町中をうろつき回って面白いものを探すのが得意だった天才Paul(前回のシリーズに登場)のアイディアが的中し、Madam WongsでTHE POLICEなどメジャーなミュージシャンがライブをするようになった頃。パンク風情の若者が足繁く通っていたのがメルローズ・アベニューだった。すでに人気があったレコード店のAron’sやビンテージの洋品店Aaardvarksの周辺にはたくさんの新しいショップが連なった。Wacko/Soap Plant、Cowboys and Poodles、Vinyl Fetish、L.A. Eyeworks、Industrial Revolution…懐かしい店が次々にオープン。店内は刺激的なファッションで満ち溢れていて、今のようにネットなどない時代だったから、情報交換をするための大切な場所だった。ブラブラ歩いていると誰か知り合いに会える通りは、ただ歩き回るだけで楽しかった。
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編み物☆堀ノ内の「帰ってきた肖像編み物」第4回 りく(フレンチ・ブルドッグ) オーダーした人/関根優子(会社員) (写真:久富健太郎、関根優子/聞き書き:川上雅乃)
関根さんは音楽業界のいろいろな現場を長く渡り歩いてきたひと。アーティストのファンクラブの運営や音楽プロダクションのデスク業、レコーディングスタジオのブッキングマネージャー、ドラマ制作会社のデスクなどを経て音楽業界を卒業し一転、葬儀社の社員に転身! 音楽、筋トレ、服、英会話と好きなことがたくさんあって、いつも楽しそうな関根さんの愛犬、フレンチブルドッグのりくさんを編みました。
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暗黒絵日記 のり子の夢は夜ひらく 20話 追いかけてくる! (画・文:新開のり子)
広告で求人募集がありました。 応募要項に正社員・未経験者・やる気があれば誰でもOK!・昇給有り・賞与有りなど…… 早速、応募の電話をしました。 数日後、履歴書を持って面接場所に行くことになりました。 電車にゆらゆら揺られながら面接場所に向かいます。 頭の中では面接風景を想像しながら電車、バスと乗り継ぎ、ようやく到着します。 そこはマンションでした。
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妄想芸術劇場 27 KUROノリオ
本連載「妄想芸術劇場」も、いよいよ大団円に近づいてきた。今週お送りするのは「散歩人」「カツ丼小僧」「ぴんから体操」などと並んで、ニャン2最初期からの超ベテラン投稿者である「KUROノリオ」である。 イラストレーターというよりは、本職のアニメーターのように、しばしば透明なセルに描かれた作品群。すばらしく明るく、クリアーな色彩で、よく見ればものすごく猟奇的なモチーフが描かれている、その奇妙すぎるアンバランス。
2024年01月24日 Vol.581
art
ロンドン・コーリング ――INAGAKIが描く都市景観と生きものたち
ときたま外国から作品や書籍について問い合わせをもらうことがあって、かつてはそれがFacebookだったのが、いまはほとんどInstagramだ。こちらもインスタをボーッと見ていて、思わぬ発見に出会うことが増えてきた。 いまから1年半ほど前、インスタの画像や動画ですごくおもしろいストリートアートを描いている若者を見つけて、そのセンスの良さに唸った。イーストロンドンのショアディッチやブリックレーン界隈のストリートが多くて、ネットで探してみるとロンドン在住。Inagakyという名前はもしかしたら「稲垣」?日本人かも?と思っていたら、ちょうど同じころに、ロードサイダーズで寄稿してくれているロンドン在住のアツコ・バルーさんも彼をインスタで見つけていた。
art
暗黒絵日記 のり子の夢は夜ひらく 19話 サウナでスッキリ? (画・文:新開のり子)
会社帰りや休日に行くサウナにハマっていた時期がありました。 疲れを取るには、ジンワリ汗が流せるサウナが一番いい!と思い探して行ってみたのですが・・・ スポーツクラブ、温泉施設、岩盤浴専門店、スーパー銭湯、銭湯。 サウナは、低温のミスト、スチームサウナもよいですが、熱々高温のサウナでスカーッと汗を流すのが気持ち良いです! 自分との限界まで戦う高温サウナが好みです。
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ニュー・シャッター・パラダイス 60 被写体に選ばれなくても (写真・文:オカダキサラ)
私は写真に撮られる機会があまりない星の元に生まれたようです。 たとえば学校行事。例えば会社での飲み会。例えば友達同士の集まり。例えばイベントの打ち上げなど。 絶対に写りたい!と強く願ってはいないのですが、イベントの後、写真を共有されたときに私が写っている写真がないと、それはそれで寂しく思ってしまうのです。 社会人になってから気づいたのですが、撮られる人の特徴としては、自分も撮っているというのがひとつあります。 「写真撮るよ~」と話しかければ、自然な流れで「じゃ、せっかくだから交代して一緒に写ろうよ」と撮影会が始まります。 もしくは「写真撮って~」と近くの人にカメラを預けたり、撮っているグループに「混ぜて!」と飛び込んだりする人もいます。 そうやって互いの記念写真は増えていくのでしょう。
art
妄想芸術劇場 26 肉奴隷大好き少年
今週お見せするのは、選び抜かれたニャン2のアンダーグラウンド・アーティストのうちでも、ビザール度と完成度において頂点に君臨するひとりと言える特選投稿者「肉奴隷大好き少年」。その絵自体も充分に変態なのだが、ほとんどすべての作品にトレーシングペーパーがかけられ、そこに手書きでみっちりとテキストが乗せられている状態は、投稿された雑誌『ニャン2』の掲載ページではまったく反映されることがなかったために、原画を手にして初めて知る驚きだった。今回はそうしたトレペかけの状態と、トレペを取った原画を並列してお見せする。できれば画面を拡大して、丹念に書き込まれた変態度満点のテキスト読み込んでほしい。
2024年01月17日 Vol.580
art
ギョウザとアートで満腹体験
僕的札幌二大名所のひとつ「大漁居酒屋てっちゃん」がコロナ禍の2020年4月に閉店したのはショックで(もうひとつがレトロスペース坂会館)、ニュースを聞いてすぐの4月15日号で特集「てっちゃんの記憶」を配信した。店を閉めたあとのてっちゃんは趣味の絵を描いたりジムに通ったり、通算45年間におよんだ居酒屋営業の疲れを癒やしていたようだだが、1990年代に大竹伸朗くんと僕をてっちゃんに連れていってくれたアーティスト上遠野敏さんが「てっちゃんが餃子屋を始めました!」という、うれしいニュースを1年ほど前に伝えてくれた。オープンから1年ほども経ってしまったが、先日ようやく初訪問をかなえられたので、さっそく報告させていただきたい。
art
暗黒絵日記 のり子の夢は夜ひらく 18 シュレッダー (画・文:新開のり子)
入ったばかりの会社で私は、少し早めに出勤して、頼まれた大量の用紙をシュレッダーにかけます。 ゴロゴロガーガーと鈍い音を鳴らしながら、シュレッダーは、回転しています。 やってもやってもなかなか終わりません。 そこでなにか音が耳に入ってきました。 「ガラガラうっさいんだよーーーーー」 悲鳴に近い声です。 これは大変です! 慌ててシュレッダーのスイッチをオフにします。
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妄想ホテル room:034 開かれた結婚 オープンマリッジという選択 (写真・文:フクサコアヤコ)
オープンマリッジという言葉を知っているだろうか。 結婚相手の合意のもと、婚外恋愛はもちろん、夫婦以外で性的な関係を持っても良いという開かれた関係のことをいう。 性の革命の時代と呼ばれる1970年代に多く試みられ、1973年にはアメリカの社会学者の著書「オープンマリッジ」によって提唱されている。著名人ではウィル・スミス夫妻がオープンマリッジであることを公言していることなどで知られている。 このように夫婦が所有欲、独占欲、嫉妬心に妨げられず、自由に愛人を作れる、社会的、性的に独立した個人を認め合う結婚のスタイルは、結婚しても自由に恋愛を楽しみたい、一人の人に縛られたくないと思う人には理想的に思えるかもしれない。 けれど現実には、どうなのか。
art
妄想芸術劇場 25 サトニン
今週の妄想芸術劇場に登場するのは「サトニン」。一見、いまどきのアニメ・タッチだが、サトニンの特筆すべき点はその「物語性」にある。画面の中に長文の書き込みや台詞がちりばめられたり、あるときは裏面に、さらに長い「解説」が付されている。もちろん、こうしたテキストはもともと掲載された『ニャン2倶楽部』ではまったく反映されなかったものなので、今回初めて世に出ることになる。
art
根本敬+濱口健 二人展「カラトリヲ」
昨年9月には「蛭子能収 最後の展覧会」(9/13)のディレクションでも話題になって、あいかわらず飛ばしている根本敬が、14歳下のアーティスト濱口健と組んだ、ビザールなコラボレーション展「カラトリヲ」が1月20日から東京・北区田端のWISH LESS gallery で開催される。 東京のアート好きには「え、田端?」と訝るひともいるかと思うが、田端は戦前に「池袋モンパルナス」に対抗する「田端モンマルトル」と称された時代があり、明治の終わりに陶芸家・板谷波山がこの地に窯を作ったり、小杉放庵(画家)が移り住んだのをきっかけに、多くの芸術家が集まるようになった。
2024年01月10日 Vol.579
art
ダメだと言われても描き続けますから――102歳の水墨画家・高野加一さん訪問記
「沖縄ですごい画家と出会った!」と友人が興奮したメッセージを送ってきた。しかもそのひとは彼と同じ東京都葛飾区在住で、帰ってさっそくアトリエを訪ねていろいろ見せてもらったので、こんど一緒に行こう!という。ふーん、どんなひと?と、いちおう聞いてみたら「102歳の現役水墨画家!」と言われて一気に興味が沸騰した。 高野加一さんは1921(大正10)年10月10日、新潟県長岡市生まれ。太平洋戦争中は中国北部の軍事工場で働き、終戦後に葛飾区で自動車整備工場を立ち上げた。65歳で定年、と後進に道を譲って趣味で水墨画を始め、2017年に日展に初入選。21年には100歳で2度目の日展入選。
travel
地の橋、人の橋[ウクライナ特別編] 02 違和感の先にあるもの 写真・文:ERIKO(定住旅行家・モデル)
突然だが、皆さんは違和感を感じる人に出会ったことはあるだろうか。悪い人でも自分にとってマイナスになるわけでもない。だけどなんだかしっくりこないという人である。 これまでに掴み所のない、なんだか底が見えない不思議さを直感的に感じる人に出会ったことはあって、そういった雰囲気を持つ人たちとは積極的な関係を持とうとしなかった。よくわからないからだ。しかし、違和感というのは自分の行動思考範囲とは違う場所へ導いてくれるものかもしれないと思ったのが、今回のウクライナ経験である。 ウクライナへ誘ってくれた東昇(あずま のぼる)さんはまさに違和感の人だった。
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暗黒絵日記 のり子の夢は夜ひらく 17 コイン落としゲーム (画・文:新開のり子)
仕事でのこと。 まだ入って間もない頃 毎日このように声が聞こえてきます。 「あんな人!!早く辞めさせてください!!」 毎日毎日、繰り返される言葉。 私は、心の中でひどいこと言うなー 誰の事を言ってるんだろうー まったく、ひどいったらありゃしない。 ちょっと待った・・・・ 見渡すと・・・ あらあら 私のことではないですか!
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ニュー・シャッター・パラダイス 59 指に頼らなくなりたい (写真・文:オカダキサラ)
笑顔の練習を始めました。 笑顔なんて簡単にできるでしょ、と思っていましたが、とんでもない間違いでした。 笑顔の素敵なタレントさんを真似してみましたが、頑張っても口の端っこが引き上がらず、唇を弧の形に作れなかったのです。 指先で頬肉を引っ張ればいい感じに整えられますがまさに小手先のテクニッで、手を離すとすぐ元に戻ってしまいます。 自力で口角を持ち上げられるようになりたくて何度も挑戦しましたが、しまいには頬肉がジンジンと痛くなり、口角は最初の1回よりも上がらなくなりました。
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妄想芸術劇場 24 夢男
ニャン2倶楽部、ニャン2Z倶楽部のベテラン名物投稿者「夢男」。ニャン2が誕生する以前から、その前身である『クラッシュ』を主な投稿の場としてきた。ここに紹介するのはいずれもいまから30年以上前の投稿作品である。 日本のSM雑誌が全盛期を迎えたのは1970年代末期から80年代初期かと思うが、夢男の画風にはそんな時代を思わせる、なんとも言えない渋みが漂っている。SMだけど、いまのサーカスみたいにハードなSMじゃない。苦痛よりも羞恥を尊ぶ、古き良きSM道がそこにあると見えてしまうのは、読み過ぎだろうか。
photography
KARAOKENATION @ゴールデン街ナグネ
最近はすっかりインバウンド観光客の、夜のナンバーワン・フェバリットスポットと化した感のある新宿ゴールデン街。写真ファンや関係者が集まる店としても知られるnagune ナグネでは開店20周年を迎えるのを記念して、「13の光」と題した展覧会シリーズが去年7月からスタートしています。ひとり/組1ヶ月、1年間かけて13の展示が続くなか、僕も呼んでもらえて1月8日から「KARAOKENATION」を開催中。もともとは2017年11月に新宿御苑前のRED Photo Galleryで1週間だけ開いた展示をもとにした、新プリントによる展示です。 KARAOKENATIONとはもちろん「カラオケ民族」のこと! もう十数年間、スナックでカラオケに興じるひとたちを、発売されたばかりのフルサイズ・デジタル一眼レフに20ミリの超広角レンズをつけて、ぐぐっと寄って撮影させてもらったシリーズ。そういえば「近寄りすぎ!」ってずいぶん嫌がられた思い出が……涙。
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BOOKS
ROADSIDE LIBRARY
天野裕氏 写真集『わたしたちがいたところ』
(PDFフォーマット)
ロードサイダーズではおなじみの写真家・天野裕氏による初の電子書籍。というか印刷版を含めて初めて一般に販売される作品集です。
本書は、定価10万円(税込み11万円)というかなり高価な一冊です。そして『わたしたちがいたところ』は完成された書籍ではなく、開かれた電子書籍です。購入していただいたあと、いまも旅を続けながら写真を撮り続ける天野裕氏のもとに新作が貯まった時点で、それを「2024年度の追加作品集」のようなかたちで、ご指定のメールアドレスまで送らせていただきます。
旅するごとに、だれかと出会いシャッターを押すごとに、読者のみなさんと一緒に拡がりつづける時間と空間の痕跡、残香、傷痕……そんなふうに『わたしたちがいたところ』とお付き合いいただけたらと願っています。
ROADSIDE LIBRARY vol.006
BED SIDE MUSIC――めくるめくお色気レコジャケ宇宙(PDFフォーマット)
稀代のレコード・コレクターでもある山口‘Gucci’佳宏氏が長年収集してきた、「お色気たっぷりのレコードジャケットに収められた和製インストルメンタル・ミュージック」という、キワモノ中のキワモノ・コレクション。
1960年代から70年代初期にかけて各レコード会社から無数にリリースされ、いつのまにか跡形もなく消えてしまった、「夜のムードを高める」ためのインスト・レコードという音楽ジャンルがあった。アルバム、シングル盤あわせて855枚! その表ジャケットはもちろん、裏ジャケ、表裏見開き(けっこうダブルジャケット仕様が多かった)、さらには歌詞・解説カードにオマケポスターまで、とにかくあるものすべてを撮影。画像数2660カットという、印刷本ではぜったいに不可能なコンプリート・アーカイブです!
ROADSIDE LIBRARY vol.005
渋谷残酷劇場(PDFフォーマット)
プロのアーティストではなく、シロウトの手になる、だからこそ純粋な思いがこめられた血みどろの彫刻群。
これまでのロードサイド・ライブラリーと同じくPDF形式で全289ページ(833MB)。展覧会ではコラージュした壁画として展示した、もとの写真280点以上を高解像度で収録。もちろんコピープロテクトなし! そして同じく会場で常時上映中の日本、台湾、タイの動画3本も完全収録しています。DVD-R版については、最近ではもはや家にDVDスロットつきのパソコンがない!というかたもいらっしゃると思うので、パッケージ内には全内容をダウンロードできるQRコードも入れてます。
ROADSIDE LIBRARY vol.004
TOKYO STYLE(PDFフォーマット)
書籍版では掲載できなかった別カットもほとんどすべて収録してあるので、これは我が家のフィルム収納箱そのものと言ってもいい
電子書籍版『TOKYO STYLE』の最大の特徴は「拡大」にある。キーボードで、あるいは指先でズームアップしてもらえれば、机の上のカセットテープの曲目リストや、本棚に詰め込まれた本の題名もかなりの確度で読み取ることができる。他人の生活を覗き見する楽しみが『TOKYO STYLE』の本質だとすれば、電書版の「拡大」とはその密やかな楽しみを倍加させる「覗き込み」の快感なのだ――どんなに高価で精巧な印刷でも、本のかたちではけっして得ることのできない。
ROADSIDE LIBRARY vol.003
おんなのアルバム キャバレー・ベラミの踊り子たち(PDFフォーマット)
伝説のグランドキャバレー・ベラミ・・・そのステージを飾った踊り子、芸人たちの写真コレクション・アルバムがついに完成!
かつて日本一の石炭積み出し港だった北九州市若松で、華やかな夜を演出したグランドキャバレー・ベラミ。元従業員寮から発掘された営業用写真、およそ1400枚をすべて高解像度スキャンして掲載しました。データサイズ・約2ギガバイト! メガ・ボリュームのダウンロード版/USB版デジタル写真集です。
ベラミ30年間の歴史をたどる調査資料も完全掲載。さらに写真と共に発掘された当時の8ミリ映像が、動画ファイルとしてご覧いただけます。昭和のキャバレー世界をビジュアルで体感できる、これ以上の画像資料はどこにもないはず! マンボ、ジャズ、ボサノバ、サイケデリック・ロック・・・お好きな音楽をBGMに流しながら、たっぷりお楽しみください。
ROADSIDE LIBRARY vol.002
LOVE HOTEL(PDFフォーマット)
――ラブホの夢は夜ひらく
新風営法などでいま絶滅の危機に瀕しつつある、遊びごころあふれるラブホテルのインテリアを探し歩き、関東・関西エリア全28軒で撮影した73室! これは「エロの昭和スタイル」だ。もはや存在しないホテル、部屋も数多く収められた貴重なデザイン遺産資料。『秘宝館』と同じく、書籍版よりも大幅にカット数を増やし、オリジナルのフィルム版をデジタル・リマスターした高解像度データで、ディテールの拡大もお楽しみください。
円形ベッド、鏡張りの壁や天井、虹色のシャギー・カーペット・・・日本人の血と吐息を桃色に染めあげる、禁断のインテリアデザイン・エレメントのほとんどすべてが、ここにある!
ROADSIDE LIBRARY vol.001
秘宝館(PDFフォーマット)
――秘宝よ永遠に
1993年から2015年まで、20年間以上にわたって取材してきた秘宝館。北海道から九州嬉野まで11館の写真を網羅し、書籍版では未収録のカットを大幅に加えた全777ページ、オールカラーの巨大画像資料集。
すべてのカットが拡大に耐えられるよう、777ページページで全1.8ギガのメガ・サイズ電書! 通常の電子書籍よりもはるかに高解像度のデータで、気になるディテールもクローズアップ可能です。
1990年代の撮影はフィルムだったため、今回は掲載するすべてのカットをスキャンし直した「オリジナルからのデジタル・リマスター」。これより詳しい秘宝館の本は存在しません!
捨てられないTシャツ
70枚のTシャツと、70とおりの物語。
あなたにも〈捨てられないTシャツ〉ありませんか? あるある! と思い浮かんだあなたも、あるかなあと思ったあなたにも読んでほしい。読めば誰もが心に思い当たる「なんだか捨てられないTシャツ」を70枚集めました。そのTシャツと写真に持ち主のエピソードを添えた、今一番おシャレでイケてる(?)“Tシャツ・カタログ"であるとともに、Tシャツという現代の〈戦闘服〉をめぐる“ファッション・ノンフィクション"でもある最強の1冊。 70名それぞれのTシャツにまつわるエピソードは、時に爆笑あり、涙あり、ものすんごーい共感あり……読み出したら止まらない面白さです。
圏外編集者
編集に「術」なんてない。
珍スポット、独居老人、地方発ヒップホップ、路傍の現代詩、カラオケスナック……。ほかのメディアとはまったく違う視点から、「なんだかわからないけど、気になってしょうがないもの」を追い続ける都築響一が、なぜ、どうやって取材し、本を作ってきたのか。人の忠告なんて聞かず、自分の好奇心だけで道なき道を歩んできた編集者の言葉。
多数決で負ける子たちが、「オトナ」になれないオトナたちが、周回遅れのトップランナーたちが、僕に本をつくらせる。
編集を入り口に、「新しいことをしたい」すべてのひとの心を撃つ一冊。
ROADSIDE BOOKS
書評2006-2014
こころがかゆいときに読んでください
「書評2006-2014」というサブタイトルのとおり、これは僕にとって『だれも買わない本は、だれかが買わなきゃならないんだ』(2008年)に続く、2冊めの書評集。ほぼ80冊分の書評というか、リポートが収められていて、巻末にはこれまで出してきた自分の本の(編集を担当した作品集などは除く)、ごく短い解題もつけてみた。
このなかの1冊でも2冊でも、みなさんの「こころの奥のかゆみ」をスッとさせてくれたら本望である。
独居老人スタイル
あえて独居老人でいること。それは老いていくこの国で生きのびるための、きわめて有効なスタイルかもしれない。16人の魅力的な独居老人たちを取材・紹介する。
たとえば20代の読者にとって、50年後の人生は想像しにくいかもしれないけれど、あるのかないのかわからない「老後」のために、いまやりたいことを我慢するほどバカらしいことはない――「年取った若者たち」から、そういうスピリットのカケラだけでも受け取ってもらえたら、なによりうれしい。
ヒップホップの詩人たち
いちばん刺激的な音楽は路上に落ちている――。
咆哮する現代詩人の肖像。その音楽はストリートに生まれ、東京のメディアを遠く離れた場所から、先鋭的で豊かな世界を作り続けている。さあ出かけよう、日常を抜け出して、魂の叫びに耳を澄ませて――。パイオニアからアンダーグラウンド、気鋭の若手まで、ロングインタビュー&多数のリリックを収録。孤高の言葉を刻むラッパー15人のすべて。
東京右半分
2012年、東京右傾化宣言!
この都市の、クリエイティブなパワー・バランスは、いま確実に東=右半分に移動しつつある。右曲がりの東京見聞録!
576ページ、図版点数1300点、取材箇所108ヶ所!