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バックナンバー:2020年06月03日 配信号 収録

food & drink はばたけ!宴会芸!  緊急寄稿「リモート宴会芸に関する研究」 (写真・文 日本宴会芸学会)

はじめまして!ロブスター夫人です。ちょっと前までただのお裁縫好きな30代主婦(エビ好き)だったのですが、ひょんなことから日本宴会芸学会のお手伝いをするようになり、絶滅危惧宴会芸の研究などで衣装・小道具を担当してきました。近頃では、古典宴会芸を現代によみがえらせるパーティグッズ開発にいそしむなど、すっかり宴会芸の沼にはまっております。歴史ある日本宴会芸学会の中ではまだまだ若輩者ではございますが、御手洗会長からご指名をたまわり、今回の記事を書かせていただくことになりました。






絶滅危惧宴会芸の研究で衣装・小道具を担当






古典宴会芸を現代によみがえらせるパーティグッズ開発にいそしむ

さて、日本宴会芸学会における喫緊の課題といえば、お察しの通り「リモート飲みにおける宴会芸=リモート宴会芸」でございます。

ステイホームが浸透する中で、ズームなどのテレビ会議ツールを利用したリモート飲みは日本中に瞬く間に広がりました。私たちとしてもこれは一つの宴席のあり方として定着するのではないかと思っております。

それと同時に「リモート芸」としては、テレビやネット動画を通じたお笑い芸人による「リモート漫才」、俳優による「リモート芝居」、音楽家による「リモートコンサート」などが日々ネットニュースやSNSを賑わわせています。

どれも善意に根ざし、時流に即した素晴らしい取り組みだと思います。しかしながら、この「リモート飲み」と「リモート芸」を掛け合わせた「リモート宴会芸」についてはまだ誰も特筆すべき発信をしておりません。これは大変なことです。このままでは、宴会芸の存在感は急速に低下して、新常態(ニューノーマル)の世界には宴会芸の居場所がない(!)ということになりかねません。日本宴会芸学会としては、リモート宴会芸という、新しい生活様式にふさわしい宴会芸のあり方を研究・提案せねばならぬ理由がここにあります。

そこで日本宴会芸学会の若手研究員有志で(もちろんリモート会議で)リモート宴会芸に関する自主研究が行われました。

研究は、そもそもリモート宴会芸とは何か、という激しい議論から始まりました。まず争点になったのは宴会芸三原則にある「自らを安全な場所におくべからず」という言葉です。在宅というこれ以上ない安全な場所にいながら、安全な場所におかないとはどういうことか。その哲学的な問いにみんなが沈黙して終わった会議もありました。この大きな問いに関しては、スクショされるリスク、録画されるリスクなどがあるので安全ではない、というのが有力な説ではありますが、明確な結論はまだ出ておりません。

リモート宴会芸の開発に大きな示唆を与えてくれたのは、まさに新型コロナへの薬の開発状況でした。全くの新薬を開発するには長い時間がかかる、その前に、既存の薬を利用する、この発想が私たちの視野を広げてくれました。

新しいものをむやみに追うのではなく、今あるものを最大限に利用する。昭和の宴会のために開発された宴会芸が、令和のズーム飲みでも効くことがあるかもしれない。そこからの研究手法はとにかく泥臭いものでした。可能性を信じて、夜な夜なズームで集まり、しらみつぶしに宴会芸を試したのです。御手洗会長も人生初のズーム飲みに参加をしていただきました。その中で見つけた「宴会芸のアビガンたち」が、このレポートにまとまっています。

いずれも即効性が確認された宴会芸ですので、是非、今晩のズーム飲みでご活用ください!!

[顔芸]

日本宴会芸学会の御手洗会長は”顔芸の御手洗”と呼ばれるほどの顔芸愛好家です。十二支の干支を次々と繰り出す「顔面暦一回り」を得意としています。顔芸の練習のしすぎで表情筋をお怪我されたこともあるとか!

そんな会長が宴席で常々愚痴ってらっしゃるのが「顔芸は、どうしても、地味なんだよなぁ」ということです。顔面という小さなキャンパス(会長の顔は人並外れて大きいですが)に制限される芸なので、遠くの人はよく見えないのです。どうしたら、顔芸というジャンルに光を当てられるか。これは、会長及び日本宴会芸学会の長年の課題でした。

コロナによる社会変化は、顔芸の地位向上に一役買うかもしれません。リモート飲みでは宴会の間中、お互いをアップで見つめあう必要があるからです。おじさんとおじさんが、これほど親密に見つめあったことは、人類史上一度も無かったのではないでしょうか。(余談ですが、これを機にスキンケアをはじめた、なんておじさんもいるとかいないとか。我が家では、オットが私の化粧水をジャブジャブ使っていて怒りに震えました。)

リモート飲みなら、歴史に埋もれた顔芸を復興できるかもしれません!文献に登場する演目をかたっぱしから試してみました。

①お歯黒

お歯黒とは、明治初期まで長い間続いていた女性の習慣です。江戸時代には既婚女性が白い歯を黒く染めることで「二夫にまみえず」とする意味合いがあったと言われています。時代劇や浮世絵などで見たことがある人も多いのではないでしょうか。

そんなお歯黒を、味付け海苔で表現するという演目が文献に登場します。やってみましょう。



普通の宴会では同じ卓の人にしか伝わらないですが、ズームであれば全員に見てもらえます。いきなりやってみんなを驚かせましょう!それにしても、歯を真っ黒にする発想はどこから出てきたのでしょうか。現実は宴会芸より奇なり、とはこのことです。(余談ですが、お歯黒には虫歯予防の効果もあるそうです。)

出典:『珍芸・奇芸・一瞬芸 宴会パフォーマンス 絶対うける面白メニュー100』 ホビット舎編著

②毛虫

顔芸の中でも特別狭い範囲で演じる「ミクロ顔芸」がこちら。なんと、眉毛だけで演じます!



この若手研究員の眉毛が毛虫っぽかったこともあり、なかなか盛り上がりました。思い切ってウェブカメラのギリギリまで近づきましょう。ギャルのお姉さんの細眉毛虫とか、白いものの混じったおじいさん毛虫とか、いろいろと見てみたいですね。季節が変わったら、大葉を紅葉に変えても良いですね!

出典:『宴会百科 かくし芸&余興』ぱーてぃ倶楽部編

③自虐のブタおに

バブル期宴会芸の文献に登場する顔芸です。私のお気に入り芸の一つで、記念撮影の時によく使っています。



普段は割りばしを折って使っているのですが、自分にぴったりな長さに切るのが難しかったり、木が鼻の奥に刺さって痛かったりして。ちょっと皆様にはお薦めしにくいなぁと思っていました。

そんなある日。おつまみのじゃがりこを食べていてひらめいたのです。

「これ、鼻に入れちゃう!?」



長さがちょうど良いのと、刺さっても痛くないので嬉しいですね。芸が終わったら美味しくいただきましょう。みんなで一緒にブタおにになれば、心の距離もぐっと近づくはずです。

ちなみに、葛飾北斎の『北斎漫画』にも「自虐のブタおに」は登場します。日本人は、箸の発明とともに自虐のブタおににたどり着いたのかもしれません。

出典:『ザ・一人芸』 マイウェイ昌彦

④エースのジョー

俳優の宍戸錠さんの顔真似芸です。宍戸さんは悪役を演じるために頬にシリコンを入れていたことで有名ですよね。そんな日本映画界に燦然と輝く頬の膨らみを、口の中に大量の氷を入れることで表現します!



とにかく言えるのは、歯が痛いということです。何秒間宍戸錠で居られるか?というのを競うゲームにも出来そうです。数年前に流行したアイスバケットチャレンジと似た趣がありますね。「#エースのジョーチャレンジ」でバトンを回してみようかしら!

⑤トド

宴会芸にはたくさんの動物が登場します。はばたけ!宴会芸で今までに紹介したところでは、


かさつむり


きつね歩行


絶体絶命のハエ


ラッコ

などがあります。これらは全て全身芸。バストアップだけでできるズーム映え動物芸がトドです!



この研究員はとりわけトドの才能に恵まれてますが、誰でもトドっぽくなるのでご安心を。動物園や水族館に行けるようになるのがいつになるか分かりません。ズーム帰省で、孫のためにジジがトドになる。なんてことがあったらいいなと思いました。

出典:『宴会・コンパ裏技パフォーマンス』中村仁

番外編:御手洗会長の「顔面暦一回り」より、ねずみとうさぎ

研究の一環で御手洗会長にもズームをインストールしてもらい(すごく大変でした)得意の顔芸を披露してもらいました!



アップになったり離れたり、映像ならではの演出で芸の魅力が一段上がりました!来年の新年会がリモート飲みになったら「顔面暦一回り」全部やっていただけるとのことです。この動画をお見せしたら大変喜んでおり、TikTokにもアップするそうです。ティーンたちの反応は、いずれまたご報告させていただきます!

[中座芸]

やったことある人はお分かりかと思いますが、リモート飲みはとにかく中座が多いです。トイレはもちろん、お酒のおかわり、おつまみの補充、その全てで席を外すことになります。私は2時間のリモート飲みで8回も中座してしまいました!

中座するのは仕方がないのですが、誰かが中座することによって場の温度が少し下がります。リモート飲みが盛り上がりきらないのは、中座が多いからかもしれません。

そこで、私たちはバブル期のサラリーマンの知恵を借りることにしました。携帯電話が普及していなかったバブルの時代。宴会で唯一許される中座の理由はトイレでした。トイレはさすがに我慢できない。でも、場を盛り下げるのは申し訳ない。そこで生まれたのが「冷めた宴席を温め直す宴会芸=中座芸」です。経済が右肩上がりじゃないと出てこない、やけにポジティブな発想ですね!

例えば、

トイレで骨折しちゃいました!



とか。

ハンカチが頭を貫通しちゃいました!



とか。

バキューム聖火ランナー!



とか。

バブル期の宴会芸文献にはこういった中座芸が無数に記載されています。どれも、今晩のズーム飲みで活躍できるものばかりです。今回の研究で検証したのは中でも印象的な二つの宴会芸です。

⑥ミイラ

トイレットペーパーを全身に巻き付けて、ミイラになって帰ってきます。その華やかさからキング・オブ・宴会芸と称されています。



トイレでミイラになるという点にストーリーがあるし、迎えに行った人もまたミイラになれば「ミイラとりがミイラになる」という諺を体現することもできます。トイレにあるもので出来るというのもポイントです!



夜風に揺られるミイラは涼し気ですね。ズームはバストアップしか写らないので、手間もトイレットペーパーも最小限に抑えることができます。リモート向き宴会芸とも言えるかもしれません。


(この撮影の時は、2人がかりで20分かかりました。)

出典:珍芸・奇芸・一瞬芸 宴会パフォーマンス 絶対うける面白メニュー100 他多数

⑦ジャガバター

バブル期宴会芸の文献に実際に登場する奇芸です。平和な宴席に突然、ジャガバターが登場します。





ミイラの時も少し思いましたが、覆面の人がズームに入ってくると誘拐犯みたいで怖いです。顔がだんだん明らかになるとほっとします。そんな緊張と緩和がこの芸のスパイスになっていると思いました。なんといっても「この人、家で一人でやってるんだなぁ」と思うとしみじみと笑えます。

出典:『ザ・宴会芸』立川竜介

⑧指ばあちゃん

たくさんの文献に登場する古典芸です。手のひらにおばあちゃんの顔を描き腹話術をします。顔芸で紹介した「毛虫」と同様のミクロ芸で、どれだけ一生懸命やっても隣の人にしか伝わらないことが課題でした。



こんなに存在感のある指ばあちゃんがこれまで居たでしょうか。ズームであれば、指もまた顔なのです! 膝に顔を描いて躍らせる「踊る膝小僧」など、他の身体拡張系宴会芸も試してみたくなりました。


踊る膝小僧

出典:『宴会幹事虎の巻』三山次郎

[ゲーム型宴会芸]

古来、宴会にはゲームがつきものでした。明治の文献『宴会お座敷芸』の約半分はお座敷の風情を感じるゲーム型宴会芸です。


額の水茶碗


闇のつぶて


片足で火を消す

70~80年代の文献では「社員旅行のバスでやるゲーム」が数多く紹介され、バブル期は身体を危険にさらしたり権威をからかったりするゲームが目立ちます。


グラグラ相撲


名刺カルタ

リモート飲みはずっと話しているだけなのでテンションが一定になりがちです。メリハリがつけられるゲーム型宴会芸との相性は良いはず!検証を重ねた結果、リモート飲みでも盛り上がりそうな演目が二つ見つかりました!

⑨羅漢だ羅漢だ

明治の文献『宴会お座敷芸』他、多くの文献に登場する代表的なゲーム型宴会芸です。ルールが少し複雑なので文献から引用します。
一座の人数は何人でもよく、この遊びは五百羅漢の色々な像にある身振りをするので、一座の人々は口々に「羅漢だ羅漢だ」と囃子立てれば、一座は羅漢にある身振りをちょっとして見せるのです。その中に、一度やった身振りが出る。その時には、それをやった人が罰杯を受けるのです。羅漢の真似が最もうまく出来る人が賞を受けるのであります。(一部仮名遣い等改変)







このルールを文字通りに受け取ると、全員が五百羅漢の全ポーズを覚えていないといけないことになります。かなり高度な教養が必要であり庶民が遊ぶのは難しいです。何故この芸が数多くの文献に登場するか?というのは宴会芸七不思議の一つとされています。

今回はそういう細かいことは気にせず【五百羅漢の身振り=人が考え得るすべてのポーズ】とゆるく解釈して、やってみました!



上半身だけのポーズにはそんなにバリエーションがないことが分かりました! 限界が来た人が投げやりな合掌を繰り返したり、「見ざる言わざる聞かざる」が流行ったり、動きでなんとかしようとする人が現れたり。人間の業がリズミカルに現れるのが楽しくて、なかなか盛り上がりました!

勝負が長引くとだれてくるので「同じポーズは1回しかできない」「長引くほど罰杯を増やす」というルールを加えることが必要かもしれません。全然違う話題の時に「羅漢だ羅漢だ!」といきなり始めるのも刺激的です。

出典:『宴会お座敷芸』大通散士 他多数

⑩割りばしにらめっこ

バブル期の文献に登場するゲーム型宴会芸です。ルールは簡単。割りばしを下唇に挟んで、にらめっこをします。割りばしが落ちたら負けです。

にらめっこは「笑ったら負け」の真剣勝負ですが、笑うの定義が人によって違うので勝敗が曖昧になりがちという弱点がありました。



割りばしを下唇に挟むことで、にらめっこは一気にストイックになります。そして、割りばしを下唇に挟んで笑いをこらえている顔はとても面白いです。見る方もやる方も面白いこと。これは良いゲーム型宴会芸の条件です。

出典:『みんなで楽しめる ザ・宴会芸』マイウェイ昌彦

[終宴芸]

リモート飲みは終わり方が難しいと言われています。楽しいおしゃべりに水を差したくないから誰も終わりを言い出せない。結果、だらだら夜中まで続けてしまった。なんて経験のある人も多いのではないでしょうか。私たちがいかに終電やラストオーダーに助けられてきたかがよく分かります。

⑪解散!指ばあちゃん

みんなが終わりを言い出せないのなら、言える人を召喚すれば良いのです。先ほどの指ばあちゃんですに再度登場していただきましょう!



指ばあちゃんは大抵の人より年上なので、目上の人が居ても角が立ちません。こんなに力強く言われたら「よし、解散しよう!」という気持ちになりますね。

⑫割りばしにらめっこ×蛍の光

別れを切り出すのは寂しいもの。「最後にもう一つゲームをしましょう」と切り出せば、楽しくさよならできます! 先ほどの割りばしにらめっこに<負けた人から退室する>というルールを追加してみました。



笑顔で手を振りながらお別れできるのが良いですね。小さい頃、夕焼けこやけのチャイムでバイバイした時間を思い出しました。良い夢見れること間違いなしです。

いかがでしょうか。最初はリモート宴会芸なんて宴会芸と呼べないのではと不安な気持ちだったのですが、やってみたらとても楽しく、時間を忘れてしまいました。今晩のリモート飲みで、是非試してみてください!他にも良いリモート宴会芸が見つかりましたら、日本宴会芸学会までお知らせいただけますと幸いです。

[お知らせ]

学術団体・日本宴会芸学会が編纂する「宴会芸の教科書」がKindleで発売になりました! 第1巻のテーマは“20世紀宴会芸史”です。激動の世紀の中、どのような宴会芸が生まれて消えていったのか。そして、私たちにとって宴会芸とは何者か。56の芸を豊富な写真とともに解説する、初学者必携の一冊です。


宴会芸の教科書(1)20世紀宴会芸史 (日本宴会芸学会)Kindle版
アンリミテッドなら無料で読み放題!

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ROADSIDE LIBRARY
天野裕氏 写真集『わたしたちがいたところ』
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ロードサイダーズではおなじみの写真家・天野裕氏による初の電子書籍。というか印刷版を含めて初めて一般に販売される作品集です。

本書は、定価10万円(税込み11万円)というかなり高価な一冊です。そして『わたしたちがいたところ』は完成された書籍ではなく、開かれた電子書籍です。購入していただいたあと、いまも旅を続けながら写真を撮り続ける天野裕氏のもとに新作が貯まった時点で、それを「2024年度の追加作品集」のようなかたちで、ご指定のメールアドレスまで送らせていただきます。

旅するごとに、だれかと出会いシャッターを押すごとに、読者のみなさんと一緒に拡がりつづける時間と空間の痕跡、残香、傷痕……そんなふうに『わたしたちがいたところ』とお付き合いいただけたらと願っています。

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ROADSIDE LIBRARY vol.006
BED SIDE MUSIC――めくるめくお色気レコジャケ宇宙(PDFフォーマット)

稀代のレコード・コレクターでもある山口‘Gucci’佳宏氏が長年収集してきた、「お色気たっぷりのレコードジャケットに収められた和製インストルメンタル・ミュージック」という、キワモノ中のキワモノ・コレクション。

1960年代から70年代初期にかけて各レコード会社から無数にリリースされ、いつのまにか跡形もなく消えてしまった、「夜のムードを高める」ためのインスト・レコードという音楽ジャンルがあった。アルバム、シングル盤あわせて855枚! その表ジャケットはもちろん、裏ジャケ、表裏見開き(けっこうダブルジャケット仕様が多かった)、さらには歌詞・解説カードにオマケポスターまで、とにかくあるものすべてを撮影。画像数2660カットという、印刷本ではぜったいに不可能なコンプリート・アーカイブです!

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渋谷残酷劇場(PDFフォーマット)

プロのアーティストではなく、シロウトの手になる、だからこそ純粋な思いがこめられた血みどろの彫刻群。

これまでのロードサイド・ライブラリーと同じくPDF形式で全289ページ(833MB)。展覧会ではコラージュした壁画として展示した、もとの写真280点以上を高解像度で収録。もちろんコピープロテクトなし! そして同じく会場で常時上映中の日本、台湾、タイの動画3本も完全収録しています。DVD-R版については、最近ではもはや家にDVDスロットつきのパソコンがない!というかたもいらっしゃると思うので、パッケージ内には全内容をダウンロードできるQRコードも入れてます。

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TOKYO STYLE(PDFフォーマット)

書籍版では掲載できなかった別カットもほとんどすべて収録してあるので、これは我が家のフィルム収納箱そのものと言ってもいい

電子書籍版『TOKYO STYLE』の最大の特徴は「拡大」にある。キーボードで、あるいは指先でズームアップしてもらえれば、机の上のカセットテープの曲目リストや、本棚に詰め込まれた本の題名もかなりの確度で読み取ることができる。他人の生活を覗き見する楽しみが『TOKYO STYLE』の本質だとすれば、電書版の「拡大」とはその密やかな楽しみを倍加させる「覗き込み」の快感なのだ――どんなに高価で精巧な印刷でも、本のかたちではけっして得ることのできない。

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おんなのアルバム キャバレー・ベラミの踊り子たち(PDFフォーマット)

伝説のグランドキャバレー・ベラミ・・・そのステージを飾った踊り子、芸人たちの写真コレクション・アルバムがついに完成!

かつて日本一の石炭積み出し港だった北九州市若松で、華やかな夜を演出したグランドキャバレー・ベラミ。元従業員寮から発掘された営業用写真、およそ1400枚をすべて高解像度スキャンして掲載しました。データサイズ・約2ギガバイト! メガ・ボリュームのダウンロード版/USB版デジタル写真集です。
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新風営法などでいま絶滅の危機に瀕しつつある、遊びごころあふれるラブホテルのインテリアを探し歩き、関東・関西エリア全28軒で撮影した73室! これは「エロの昭和スタイル」だ。もはや存在しないホテル、部屋も数多く収められた貴重なデザイン遺産資料。『秘宝館』と同じく、書籍版よりも大幅にカット数を増やし、オリジナルのフィルム版をデジタル・リマスターした高解像度データで、ディテールの拡大もお楽しみください。
円形ベッド、鏡張りの壁や天井、虹色のシャギー・カーペット・・・日本人の血と吐息を桃色に染めあげる、禁断のインテリアデザイン・エレメントのほとんどすべてが、ここにある!

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――秘宝よ永遠に

1993年から2015年まで、20年間以上にわたって取材してきた秘宝館。北海道から九州嬉野まで11館の写真を網羅し、書籍版では未収録のカットを大幅に加えた全777ページ、オールカラーの巨大画像資料集。
すべてのカットが拡大に耐えられるよう、777ページページで全1.8ギガのメガ・サイズ電書! 通常の電子書籍よりもはるかに高解像度のデータで、気になるディテールもクローズアップ可能です。
1990年代の撮影はフィルムだったため、今回は掲載するすべてのカットをスキャンし直した「オリジナルからのデジタル・リマスター」。これより詳しい秘宝館の本は存在しません!

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捨てられないTシャツ

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圏外編集者

編集に「術」なんてない。
珍スポット、独居老人、地方発ヒップホップ、路傍の現代詩、カラオケスナック……。ほかのメディアとはまったく違う視点から、「なんだかわからないけど、気になってしょうがないもの」を追い続ける都築響一が、なぜ、どうやって取材し、本を作ってきたのか。人の忠告なんて聞かず、自分の好奇心だけで道なき道を歩んできた編集者の言葉。
多数決で負ける子たちが、「オトナ」になれないオトナたちが、周回遅れのトップランナーたちが、僕に本をつくらせる。
編集を入り口に、「新しいことをしたい」すべてのひとの心を撃つ一冊。

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書評2006-2014

こころがかゆいときに読んでください
「書評2006-2014」というサブタイトルのとおり、これは僕にとって『だれも買わない本は、だれかが買わなきゃならないんだ』(2008年)に続く、2冊めの書評集。ほぼ80冊分の書評というか、リポートが収められていて、巻末にはこれまで出してきた自分の本の(編集を担当した作品集などは除く)、ごく短い解題もつけてみた。
このなかの1冊でも2冊でも、みなさんの「こころの奥のかゆみ」をスッとさせてくれたら本望である。

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独居老人スタイル

あえて独居老人でいること。それは老いていくこの国で生きのびるための、きわめて有効なスタイルかもしれない。16人の魅力的な独居老人たちを取材・紹介する。
たとえば20代の読者にとって、50年後の人生は想像しにくいかもしれないけれど、あるのかないのかわからない「老後」のために、いまやりたいことを我慢するほどバカらしいことはない――「年取った若者たち」から、そういうスピリットのカケラだけでも受け取ってもらえたら、なによりうれしい。

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ヒップホップの詩人たち

いちばん刺激的な音楽は路上に落ちている――。
咆哮する現代詩人の肖像。その音楽はストリートに生まれ、東京のメディアを遠く離れた場所から、先鋭的で豊かな世界を作り続けている。さあ出かけよう、日常を抜け出して、魂の叫びに耳を澄ませて――。パイオニアからアンダーグラウンド、気鋭の若手まで、ロングインタビュー&多数のリリックを収録。孤高の言葉を刻むラッパー15人のすべて。

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東京右半分

2012年、東京右傾化宣言!
この都市の、クリエイティブなパワー・バランスは、いま確実に東=右半分に移動しつつある。右曲がりの東京見聞録!
576ページ、図版点数1300点、取材箇所108ヶ所!

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東京スナック飲みある記
ママさんボトル入ります!

東京がひとつの宇宙だとすれば、スナック街はひとつの銀河系だ。
酒がこぼれ、歌が流れ、今夜もたくさんの人生がはじけるだろう、場末のミルキーウェイ。 東京23区に、23のスナック街を見つけて飲み歩く旅。 チドリ足でお付き合いください!

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