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バックナンバー:2022年09月28日 配信号 収録

art シング・ア・シンプル・ソング ――嶋暎子の昨日・今日・明日

今年1月から4月まで開催された「ニッポン国おかんアート村」(@東京都渋谷公園通りギャラリー)での、新聞紙バッグとコラージュ作品展示が大きな話題となった嶋暎子。嶋さんと出会ったのは展覧会の構成がほぼ固まった10月末のことだった。その出会いによって展示の内容をすっかり書き換えることになった経緯は、2022年2月2日号「おかんアート村の住人たち 1 嶋暎子さんのこと」で詳しく紹介した。

嶋さんと出会えたのはTwitterを眺めていて、世田谷美術館分館・市民ギャラリーで2021年10月27日から31日まで5日間だけ開かれていた「紙の船 嶋暎子個展」を知ったから。「どんなもんだろうなあ」くらいの軽い気持ちで行ってみた展示に驚愕、運良く会場にいらしていた嶋さんともお会いできたのだった。

その世田谷美術館分館・市民ギャラリーで、前回からちょうど1年後になる10月5日から9日までの5日間「嶋暎子 個展 昨日・今日・明日」が開催される。


大量に出展される名刺大のタグ・コラージュより、「言わぬが花」。判じ絵みたいなユーモアが溢れている

嶋さんは1942(昭和17)年生まれ、しかもこの夏には新型コロナウィルスに感染、陽性で自宅療養されていたと聞いて心配していたが、久しぶりに伺った世田谷区のご自宅で、嶋さんは百号の大型キャンバスに向かって元気に制作中なのだった。今週は展覧会を控えた近況と、展示予定の新作群をどさっと紹介する。市民ギャラリーでの展示はたった5日間。公園通りギャラリーで嶋さんの作品にノックアウトされたかたは、万難を排して駆けつけていただきたい。


自宅のリビングが嶋さんのアトリエ

都築:嶋さん、ごぶさたです! コロナ、もう大丈夫なんですか。

嶋:はい、おかげさまで。ちょっとおかしいなと思って、かかりつけのお医者さんから夫が解熱剤を一日分だけもらってきてくれて、翌日検査したら陽性だったんです。8月の終わりでしたね。でも最初がよかったのか、たいしたことなくて済みました。

都築:つい最近じゃないですか!

嶋:だからまだ先週「コロナ明け」になったばかりで、いまは展覧会に向けて大きな作品を全速力でやってます。ずっと版下仕事してたので、なにがなんでも締切を守る習性が身についちゃってるんですね(笑)。

都築:渋谷の展覧会のときに、世界堂で新しい百号のキャンバスを買ったのでこれから!って仰ってましたよね。

嶋:はい、実際に手をつけたのは今年5月にNHKの取材が来たときだったんですが(「no art, no life」)、そのあとちょっと展開を考えたりしていて、しばらく置いておくことにしたんです。そのあいだに小さなタグをいっぱいつくるようになりました。

都築:前の展覧会の、新聞紙バッグについてたコラージュ・タグですね。

嶋:そうそう、葉書大のコラージュもつくったけど、おもに小さなタグを。つくりはじめたら止まらなくなって、だいたい3週間で200枚以上できちゃいました。

都築:え!

嶋:新聞紙バッグはコロナ禍の、私なりの武漢日記というか河原温のデート・ペインティングみたいなものでしたから、今回はもう出さなくて、タグだけをそのままずらっと並べてお見せするつもりです。それに私のことは渋谷の展覧会で知っていただいたかたがほとんどだと思うので、昔つくった切り絵なんかも出してみたくて。それで旧作と新作を混ぜた展示ということで「昨日・今日・明日」というタイトルになりました。

都築:去年とずいぶんちがう感じになりますね。

嶋:そうですね~~気に入っていただけるか心配ですけど。


旧作の切り絵作品より:
《無題》2000 60号の大きな作品


《無題》2001 こちらも60号、大画面の全面を覆う精緻な切り絵


《無題》1960年代


(部分)

都築:拝見したらコラージュの大作も、けっこう大詰めみたいですね。

嶋:はい、わたし映画がすごく好きなんで、「昨日・今日・明日」というのも、イタリア映画でありましたでしょ(ヴィットリオ・デ・シーカ監督、1963年)。この百号のは《明日に向かって撃て》にしようと思ってるの。

都築:え!笑 やっぱり素材は新聞の広告チラシですか。

嶋:そう、あと生協のカタログをよく使いますね。新聞はチラシを見てスーパーの特売とかチェックして、それから切り抜いて。一挙両得ですね。でも最近はチラシの紙が薄くなってるようで、ちょっと貼りにくいのね。
あと、以前に比べて大きな建物の広告が少なくなった気が……マンションとか。小さい家ばっかりだと画面がごちゃごちゃしちゃうので、それがちょっと困ります。食べ物の広告はいっぱいあるけど。


チラシを切り抜いた素材をストックしているケース

都築:なるほど~ステイホームとか、世相を反映してるんですかね。嶋さんはコラージュをつくるとき、チラシから建物なり食べ物なりの写真を切り抜いて、それを貼りつけていくじゃないですか。そのときに、切り抜いた写真を見ながら作品のイメージを膨らませていくんですか。それとも、まず頭の中にイメージがあって、それに合うような写真を探していくのか、どっちの場合が多いですか。

嶋:やっぱりまず作品のイメージがありますね。たとえば今回は大きなお日さまが中心にありますから、赤い色が欲しくてミニトマトやオレンジとかを探したり。その赤を引き立たせるのに、こんどは緑色の野菜や果物を探してみたり。だからわたしにとっては「紙が絵具」なのよね。


画面に当てて、収まりを見ていく


ノリとボンドを混ぜて使うのがいいそう。右下は貼ったあとにはみ出たノリを拭く布巾


仮に置いてみて位置が決まったら、


しっかり貼っていく


貼ってはからだを離しておさまりを見て、また貼って。その繰り返し

都築:ほんとにそうですね! 制作は「家族が寝静まった夜中に」って前に仰ってましたけど、いまもそうなんですか。

嶋:それが最近、すっかり朝方になっちゃった。前は午前2~3時ぐらいまでやってたんですが、いまは朝起きたらすぐやらなきゃ!ってベッドから出て。朝ご飯食べながら食卓でチラシの切り抜きしたり。ちょうどそのあたりで新聞が届きますし(笑)。
作業が進むときは切り抜きにノリをつけてパッとはまるし、どうしてもはまっていかないときもあるのね。そういときはいちど休んで気持ちを切り替えたり。だいたい2時間ぐらいは集中して、韓国ドラマ観て息抜き。夜は食事のあとちょっとやるくらいであんまり。やっぱり韓国ドラマ観ちゃったり(笑)。

都築:僕もです!

嶋:でもね、去年の個展で実は、そろそろ最後かな~って思ってたんですけど、おかんアート展でみなさんに見てもらって、励ましてもらったのがすごくうれしくて。それでもう一枚、大きなのをつくりたいな!って気持ちになったんですよ。


大量にお借りしたタグ作品をスキャンしながら、80歳を越えてこんなコラージュをつくり続けて倦むことをしらない創作力に思いを巡らせた。

前にこのメルマガでは嶋さんよりひと回り上のコラージュ・アーティスト岡上淑子さんを紹介した。岡上さんが活動したのは1950年代の数年間だけなので、比較するのもおかしいかもしれないけれど、岡上さんのエレガントな知的遊戯と対照的に、嶋さんのコラージュにはもっとシンプルな「組み合わせ貼りつけていくよろこび」の感覚が溢れている。ご本人が語るように「紙を絵具に」して、あるいは一枚の切り抜きをひとつの単語にして、絵による詩を書くように。あるときは俳句のように短い、あるときは長大な叙事詩のような。

そういう素直な楽しみと、もうひとつは素材にお金がかからないこと。長年おかんアートを取材してきて、作家のひとたちから異口同音に聞くのは「安上がりだから続くんです」という言葉だった。


こちらはいらなくなった植物図鑑でつくったポチ袋


植物図鑑封筒セット

作品を売って画材を買い生活をしていくという意味では、おかんアーティストたちも嶋暎子さんもプロではまったくない。たまにバザーに作品を並べて、お小遣いていどの売上げがあればいいくらいのもの。だからこそ「安上がりにできること」がそのまま持続力につながる。

プロフェッショナルなアートの世界では素材の高級感が作品の高級感に直結することがよくあるけれど、売れることを前提としないアマチュアの世界はそういう「素材のしばり」から解放された創作の場所であるともいえる。コンセプトや戦略としてではなく、お金をかけずにずっと続けていきたいから安価な素材を選ぶだけ。そこに溢れる純粋な「手を動かすことの楽しみ」の大切さを、僕は渋谷のおかんアート展でもいちばん伝えたかったし、嶋暎子さんのコラージュに背中を押される気持ちになるのも、そういうことなのだと思う。




嶋暎子個展『昨日・今日・明日』
10月5日(水)~9日(日)
am10:00-pm18:00(最終日は16:00まで)
@世田谷美術館分館 清川泰次記念ギャラリー内 区民ギャラリー
https://kiyokawataiji-annex.jp/

嶋暎子:https://instagram.com/eiko_shima_paperarts/

[嶋暎子 タグ・コラージュ 誌上展覧会]





キス/あらら


入学


陽にあたる/常備


その手で/お座敷小唄/ホーム


予感/マンションに住んでいても


おいで/ブローチつけてお出かけ/現れる


引っ越し/贅沢貧乏


アップル/油断大敵


ワインをどうぞ/おめかし


密集


明るい家庭/ポリフェノール/テニポン


セレブな生活/東京でデモをしていたら猫があらわれた。(石牟礼道子を読んで)/飾る


住宅街通行禁止/砂上の楼閣


よじのぼる/護美箱


バナナの叩き売り/頭が良くなる食べ物


マジックショー


背負い水


気をつけないと掬われる/空飛ぶ魚


お魚くわえて


非常袋、入れた!?


傘下/整地


スイートマウンテン


美味しいすりおろし/スタミナごはん


似たもの/王将/今日のランチは?


そこそこの家


洗濯日和


お弁当/駐車場ビル


世界一周


しっかり食べて


ザルに小判/干物


(無題)/つかまえて/(無題)


1/8/節句


三時のおやつ/スクラップ


楽しくて 嬉しくて/車に注意


寄らば大樹/お供え


てふてふひらひら裏から表へ(山頭火)/災難は忘れた頃にやってくる


洗濯


要介護/お菓子食べながら読書


巻物/オムライス/丸


遙かなる山の呼び声/苺パフェ/食べ合わせ 鰻に梅干し


お月さま 傘かぶる/教室にて/お洒落


海/守り


走らなくていいよ


ジュエリー/パッチワーク/待って


僕にも頂だい/バラ・ばら/よく見てネ


質素にお買物/蹴飛ばす/にらめっこ


音が飛ぶ/備えあれば憂いなし/ソーダ水


高価買取/僕 偉いかな?/穿く


ピース/役に立つ/シンク磨いて


切り抜き/きのこ鍋


修理/資源ゴミ


お手紙書きましょ/監視カメラ


日和


リング


揺れる/何処へ?


サァ 仕事へ/白物


憂さ晴らし/子供時代(庭先で雀を捕まえる)/観光船


お絵描き/忙しくて/断捨離


ゴールキーパー/金魚すくい/頑張ろう


風邪ひかないように/塔/油がはねる


猫に小判/出た!/爪とぎ


泥だらけ/タコ足配線


灯/手洗いとマスク


汚れを取る


花がある風景/下見


お金持ち?小金持ち?/黒い雨/お茶しましょ


畑はビルの中/忘れないで/観光旅行


夏に限る/若い女性


成長/庭仕事


ゴールド/震度/事故


足/アッチッチ/一本釣り


ひっくり返る/踊ろうョ


お片付け/視覚検査


三兄弟


建売り住宅


美味しいパンが焼けました(パンが好き)

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天野裕氏 写真集『わたしたちがいたところ』
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ロードサイダーズではおなじみの写真家・天野裕氏による初の電子書籍。というか印刷版を含めて初めて一般に販売される作品集です。

本書は、定価10万円(税込み11万円)というかなり高価な一冊です。そして『わたしたちがいたところ』は完成された書籍ではなく、開かれた電子書籍です。購入していただいたあと、いまも旅を続けながら写真を撮り続ける天野裕氏のもとに新作が貯まった時点で、それを「2024年度の追加作品集」のようなかたちで、ご指定のメールアドレスまで送らせていただきます。

旅するごとに、だれかと出会いシャッターを押すごとに、読者のみなさんと一緒に拡がりつづける時間と空間の痕跡、残香、傷痕……そんなふうに『わたしたちがいたところ』とお付き合いいただけたらと願っています。

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ROADSIDE LIBRARY vol.006
BED SIDE MUSIC――めくるめくお色気レコジャケ宇宙(PDFフォーマット)

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TOKYO STYLE(PDFフォーマット)

書籍版では掲載できなかった別カットもほとんどすべて収録してあるので、これは我が家のフィルム収納箱そのものと言ってもいい

電子書籍版『TOKYO STYLE』の最大の特徴は「拡大」にある。キーボードで、あるいは指先でズームアップしてもらえれば、机の上のカセットテープの曲目リストや、本棚に詰め込まれた本の題名もかなりの確度で読み取ることができる。他人の生活を覗き見する楽しみが『TOKYO STYLE』の本質だとすれば、電書版の「拡大」とはその密やかな楽しみを倍加させる「覗き込み」の快感なのだ――どんなに高価で精巧な印刷でも、本のかたちではけっして得ることのできない。

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おんなのアルバム キャバレー・ベラミの踊り子たち(PDFフォーマット)

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ROADSIDE LIBRARY vol.002
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新風営法などでいま絶滅の危機に瀕しつつある、遊びごころあふれるラブホテルのインテリアを探し歩き、関東・関西エリア全28軒で撮影した73室! これは「エロの昭和スタイル」だ。もはや存在しないホテル、部屋も数多く収められた貴重なデザイン遺産資料。『秘宝館』と同じく、書籍版よりも大幅にカット数を増やし、オリジナルのフィルム版をデジタル・リマスターした高解像度データで、ディテールの拡大もお楽しみください。
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圏外編集者

編集に「術」なんてない。
珍スポット、独居老人、地方発ヒップホップ、路傍の現代詩、カラオケスナック……。ほかのメディアとはまったく違う視点から、「なんだかわからないけど、気になってしょうがないもの」を追い続ける都築響一が、なぜ、どうやって取材し、本を作ってきたのか。人の忠告なんて聞かず、自分の好奇心だけで道なき道を歩んできた編集者の言葉。
多数決で負ける子たちが、「オトナ」になれないオトナたちが、周回遅れのトップランナーたちが、僕に本をつくらせる。
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書評2006-2014

こころがかゆいときに読んでください
「書評2006-2014」というサブタイトルのとおり、これは僕にとって『だれも買わない本は、だれかが買わなきゃならないんだ』(2008年)に続く、2冊めの書評集。ほぼ80冊分の書評というか、リポートが収められていて、巻末にはこれまで出してきた自分の本の(編集を担当した作品集などは除く)、ごく短い解題もつけてみた。
このなかの1冊でも2冊でも、みなさんの「こころの奥のかゆみ」をスッとさせてくれたら本望である。

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たとえば20代の読者にとって、50年後の人生は想像しにくいかもしれないけれど、あるのかないのかわからない「老後」のために、いまやりたいことを我慢するほどバカらしいことはない――「年取った若者たち」から、そういうスピリットのカケラだけでも受け取ってもらえたら、なによりうれしい。

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