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バックナンバー:2024年07月17日 配信号 収録

book ニーナ・シモンが噛んだガムのこと

『ニーナ・シモンのガム』という奇妙な題名の本を送っていただいた。「失われたものと見つかったものをめぐる回想」と副題がついている。著者のウォーレン・エリスはオーストラリア人のミュージシャンで、ニック・ケイヴと長く一緒に音楽をつくってきたことでも知られている。訳者の佐藤澄子さんは古い友人で、昔は超売れっ子コピーライターとしてスタイリッシュなコピーをつくっていたが、60歳を期に名古屋でひとり出版社「2ndLap」を立ち上げ、去年の1月に『スマック シリアからのレシピと物語』という大判の美しい料理本を出した。スマックというのはシリア料理でもっとも大切なスパイスで、これはおそらく日本初のシリア家庭料理に特化したレシピとエッセイの本だった。

2ndLap=2周目という出版社名は、佐藤さんの人生2周目の挑戦でもあるのだろうが、それにしてもシリア料理・・・・・・と驚いていたら(内容を見ればすごく腑に落ちるのだが)、2冊目はニーナ・シモン!ではなくてニーナ・シモンのガム!「おもしろい本を出すので読んでみて」と出版前の原稿を送ってくれるまで、この本の存在すら僕は知らなかった。ニーナ・シモンはもちろんずっと大好きでいたけれど。


「気に入ってくれたら推薦文を書いて」とお願いされて、先月の日本版リリース時にこんなことを書いて送った――

 往年の偉大なミュージシャンのリマスター・リイッシュー・ボックスセットや、分厚い伝記本が毎月のようにリリースされて、それはもうCDや書籍に何千円も払うのがオールド・ファンしかいないからなのかもしれないが、過去の音楽体験をおさらいすることばかりに時間を取られていいのか、という気持ちにもなる。
 でも、「ニーナ・シモンのガム」はそういうマニア向けのコレクションとはぜんぜんちがう!と強調しておかないと、ブルースやジャズやクラシック・ロック好きのひとしか手に取らないかもしれなくて、それがすごく悔しい。
 最晩年のニーナ・シモンが開いた伝説的なライブで、彼女が歌い出す前に噛んでいたガムをピアノの端っこにくっつけていたのを、ライブが終わってからステージに上がって剥がし、やはり彼女が汗をぬぐったタオルにくるんで大事に取っていた男がいた。それが20数年後に展覧会に出品されることになって、さまざまな騒動が巻き起こる・・・・・・というだけの話。ニーナ・シモンに興味のないひとにはそれがどうした!だろうが、あの、純粋な美しさと芸術的不服従の強度を兼ね備えた音楽を信仰する人間にとって、この本は簡潔な文章と、たくさんの写真によって織りなされた、再会の物語だ。
ニーナ・シモンという神がいて、聖骸布のごとき「ニーナ・シモンが噛んだガム」があって、その神聖なカケラを取り巻くひとびと――音楽という美の信者たち――があらわれ、消えてゆく。すべてが現代の、100パーセント実話でありながら、それはときに遠い国の神話のように幻想的だったりロマンチックだったりもする。
いちど描かれた絵画は、記された文章は、レコードに刻まれた音楽は、つくりてのもとを飛び立った瞬間に新たな、コントロールできないエネルギーを帯びて拡がりつづける。ニーナ・シモンが噛んだガムも、そんなふうにただのゴミから世界のだれかを揺さぶり、変えていくエネルギーになった。
この本は、そういう「生まれ直し」の奇跡の証言集なのだった。


あまり内容を説明しないほうがいいかもしれないけれど、ちょこっと書いたとおり熱狂的なニーナ・シモンのファンだった著者エリスが、若かりし日にライブ会場でニーナ・シモンが噛んだガムをそっと持ち去って、ずっとしまっておいたのを取り出す日がやってきて、という経緯にいろんなひとたちがいろんなふうにからまっていく。それだけの物語がそれぞれ短い文章と、効果的に挟まれる写真によってリズミカルに構成されていて、旅行記や航海記のようでもあるし、だれかの私的なノートブックを盗み見している気分にもなる。さっと読もうと思えばすぐに読めてしまうし、いろんなエピソードを何度も読み返したくもなる。お気に入りのアルバムを何度も聴き返すように。そういう意味では、これはすごく音楽的なつくりの本であるのかもしれない。ダブルアルバムか3枚組ぐらいのボリュームの。

佐藤さんに「どうやってこんな本と出会ったの?」と聞いてみたら、こんな文章を寄せてくれた――

 『ニーナ・シモンのガム』と出会ったのは偶然でした。これまで手がけた本との出会いは、偶然ばかりです。UKでの発売が2021年9月。10月に、愛読している音楽ジャーナル「Aquarium Drunkard」にこの本についてのウォーレン・エリスのインタビューが掲載されました。ウォーレンのことはよく知りませんでしたが、本のタイトルに惹かれました。London Review of Booksがやっている書店のベストセラーリストにも入っていました。注文して、私が手にしたのは11月ごろでしょうか。出版社に翻訳したい本を提案してから返答を待つことに飽きてしまって、自分で翻訳出版の版元を立ち上げることを決めた頃でもありました。
 この本は、ただ「読みたい!」と思って買いましたが、翻訳をなんとか仕事にしたいと考えていた私は、いつも本を探していました。訳したい本と読みたい本とはちがいます。訳す本を探しているときには、半ば無意識に、ふるいに掛けて本を見ています。題材(自分に訳せるだろうか、理解できるだろうか)、文体というか、語り手の声の聞こえ方(好きになれるか、つきあえるか)、本の大きさ(物理的なサイズではなく、メジャー感というか、手に負えるものかどうか)など。翻訳するにはかなり長く親密な時間をその本と過ごすことになるので、それを楽しめるか、ということかもしれません。そして、買ってみる。大抵はアマゾンでぽちっとします。洋書は高いので、そんなにたくさんは買えません。かなり迷って緊張してぽちっとします。到着してパラパラめくってみた時点で、ああ、ちがったな、と思う本が約半分。読んでみて、面白くなかったり、自分に合わないな、と思うものがさらに半分。これいいかも、と思うのは10冊に1冊くらいです。それでも、新しい本がどんどん出る中で、これはかなりの確率なのではないかと思います。


 『ニーナ・シモンのガム』は、とにかくかっこいい本でした。そして、予想もしなかった内容の本でした。かっこいいなあと思い、そのあとで、訳したいなあ、と思いました。
 当時、自分の版元からの1冊目、『スマック シリアからのレシピと物語』が進行中でした。その契約などを依頼していたエージェントに『ニーナ・シモンのガム』の日本における版権が空いているか調べてほしいとお願いすると、なんと「あ、その本はうちで扱っています。空いてますよ!」との返答。縁を感じました。他にも手を挙げている出版社があったようですが、運良く権利を取ることができました。
 この本は、なんというか、あらすじを読んだだけでは、本質が全くわからない。一度読んでもわからなかった。訳しながら何度も読み、最後に、ああ、と、スッと風が通るように分かったような気持ちになりました。翻訳というのは独特な作業で、著者の中に入り込んで、いっしょに息をしているような状態になることがあります。ウォーレン・エリスはこの初めての著書をかなり断片的に書き、編集者や友人など何人かの手を借りて、少しずつ今の形にまとめていったようです。ある時点でようやく、ああ、これでいい、できあがった、という気持ちになったのではないでしょうか。それを追体験した感じだったのかもしれません。
 あとがきに、ウォーレンがニーナ・シモンの生家に本とガムのレプリカを持って訪れるエピソードが記されています。そこでウォーレンが「ある円環が閉じられた」と感じていますが、私もその円環の無限ループの中に取り込まれたのかもしれません。ウォーレンがいうように、ガムが物語を書き続けているのです。


最高のコピーライターだった佐藤さんが、この本を「とにかくかっこいい」と言ってしまう気持ちが、僕にはわかる気がする。重々しくも、深みがあるふうでもコンセプチュアルでもなくて、軽いといえば軽い一冊だけど(本のつくりはハードカバーでしっかりしてる)、その軽さがすごくスタイリッシュ。食べやすいけど後からいろんな味が追いかけてくる料理のような。それがウォーレン・エリスの感性なのか、一冊にまとめるのに手を貸した編集者や友人たちのセンスでもあるのかはわからないけれど、簡単につくられたふうでいて、大変に時間をかけて丁寧に編まれたものであることは、読み手のだれしもが感じ取れるはずだ。


このメルマガで一冊の本について書くのは久しぶりだけど、よかったら覗いてみてほしい。ちなみに本書のもとの版元であるロンドンのFaberでは書中にメンションされた曲を中心としたSpotifyのプレイリストを公開しているので(67曲、7時間15分!)、音源を流しながら読んでみるのも楽しいかと。逆にプレイリストのほうを先に聴くと、本が読みたくてウズウズしてくるかも!


https://open.spotify.com/playlist/3PK8sT9GBTA9UVCn6n3MJj?si=1f05acaf331d4fff


ニーナ・シモンのガム 失われたものと見つかったものをめぐる回想
ウォーレン・エリス著、佐藤澄子訳 2ndLap刊
https://2ndlap.jp/

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天野裕氏 写真集『わたしたちがいたところ』
(PDFフォーマット)

ロードサイダーズではおなじみの写真家・天野裕氏による初の電子書籍。というか印刷版を含めて初めて一般に販売される作品集です。

本書は、定価10万円(税込み11万円)というかなり高価な一冊です。そして『わたしたちがいたところ』は完成された書籍ではなく、開かれた電子書籍です。購入していただいたあと、いまも旅を続けながら写真を撮り続ける天野裕氏のもとに新作が貯まった時点で、それを「2024年度の追加作品集」のようなかたちで、ご指定のメールアドレスまで送らせていただきます。

旅するごとに、だれかと出会いシャッターを押すごとに、読者のみなさんと一緒に拡がりつづける時間と空間の痕跡、残香、傷痕……そんなふうに『わたしたちがいたところ』とお付き合いいただけたらと願っています。

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ROADSIDE LIBRARY vol.006
BED SIDE MUSIC――めくるめくお色気レコジャケ宇宙(PDFフォーマット)

稀代のレコード・コレクターでもある山口‘Gucci’佳宏氏が長年収集してきた、「お色気たっぷりのレコードジャケットに収められた和製インストルメンタル・ミュージック」という、キワモノ中のキワモノ・コレクション。

1960年代から70年代初期にかけて各レコード会社から無数にリリースされ、いつのまにか跡形もなく消えてしまった、「夜のムードを高める」ためのインスト・レコードという音楽ジャンルがあった。アルバム、シングル盤あわせて855枚! その表ジャケットはもちろん、裏ジャケ、表裏見開き(けっこうダブルジャケット仕様が多かった)、さらには歌詞・解説カードにオマケポスターまで、とにかくあるものすべてを撮影。画像数2660カットという、印刷本ではぜったいに不可能なコンプリート・アーカイブです!

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渋谷残酷劇場(PDFフォーマット)

プロのアーティストではなく、シロウトの手になる、だからこそ純粋な思いがこめられた血みどろの彫刻群。

これまでのロードサイド・ライブラリーと同じくPDF形式で全289ページ(833MB)。展覧会ではコラージュした壁画として展示した、もとの写真280点以上を高解像度で収録。もちろんコピープロテクトなし! そして同じく会場で常時上映中の日本、台湾、タイの動画3本も完全収録しています。DVD-R版については、最近ではもはや家にDVDスロットつきのパソコンがない!というかたもいらっしゃると思うので、パッケージ内には全内容をダウンロードできるQRコードも入れてます。

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ROADSIDE LIBRARY vol.004
TOKYO STYLE(PDFフォーマット)

書籍版では掲載できなかった別カットもほとんどすべて収録してあるので、これは我が家のフィルム収納箱そのものと言ってもいい

電子書籍版『TOKYO STYLE』の最大の特徴は「拡大」にある。キーボードで、あるいは指先でズームアップしてもらえれば、机の上のカセットテープの曲目リストや、本棚に詰め込まれた本の題名もかなりの確度で読み取ることができる。他人の生活を覗き見する楽しみが『TOKYO STYLE』の本質だとすれば、電書版の「拡大」とはその密やかな楽しみを倍加させる「覗き込み」の快感なのだ――どんなに高価で精巧な印刷でも、本のかたちではけっして得ることのできない。

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おんなのアルバム キャバレー・ベラミの踊り子たち(PDFフォーマット)

伝説のグランドキャバレー・ベラミ・・・そのステージを飾った踊り子、芸人たちの写真コレクション・アルバムがついに完成!

かつて日本一の石炭積み出し港だった北九州市若松で、華やかな夜を演出したグランドキャバレー・ベラミ。元従業員寮から発掘された営業用写真、およそ1400枚をすべて高解像度スキャンして掲載しました。データサイズ・約2ギガバイト! メガ・ボリュームのダウンロード版/USB版デジタル写真集です。
ベラミ30年間の歴史をたどる調査資料も完全掲載。さらに写真と共に発掘された当時の8ミリ映像が、動画ファイルとしてご覧いただけます。昭和のキャバレー世界をビジュアルで体感できる、これ以上の画像資料はどこにもないはず! マンボ、ジャズ、ボサノバ、サイケデリック・ロック・・・お好きな音楽をBGMに流しながら、たっぷりお楽しみください。

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LOVE HOTEL(PDFフォーマット)

――ラブホの夢は夜ひらく

新風営法などでいま絶滅の危機に瀕しつつある、遊びごころあふれるラブホテルのインテリアを探し歩き、関東・関西エリア全28軒で撮影した73室! これは「エロの昭和スタイル」だ。もはや存在しないホテル、部屋も数多く収められた貴重なデザイン遺産資料。『秘宝館』と同じく、書籍版よりも大幅にカット数を増やし、オリジナルのフィルム版をデジタル・リマスターした高解像度データで、ディテールの拡大もお楽しみください。
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1990年代の撮影はフィルムだったため、今回は掲載するすべてのカットをスキャンし直した「オリジナルからのデジタル・リマスター」。これより詳しい秘宝館の本は存在しません!

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編集に「術」なんてない。
珍スポット、独居老人、地方発ヒップホップ、路傍の現代詩、カラオケスナック……。ほかのメディアとはまったく違う視点から、「なんだかわからないけど、気になってしょうがないもの」を追い続ける都築響一が、なぜ、どうやって取材し、本を作ってきたのか。人の忠告なんて聞かず、自分の好奇心だけで道なき道を歩んできた編集者の言葉。
多数決で負ける子たちが、「オトナ」になれないオトナたちが、周回遅れのトップランナーたちが、僕に本をつくらせる。
編集を入り口に、「新しいことをしたい」すべてのひとの心を撃つ一冊。

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書評2006-2014

こころがかゆいときに読んでください
「書評2006-2014」というサブタイトルのとおり、これは僕にとって『だれも買わない本は、だれかが買わなきゃならないんだ』(2008年)に続く、2冊めの書評集。ほぼ80冊分の書評というか、リポートが収められていて、巻末にはこれまで出してきた自分の本の(編集を担当した作品集などは除く)、ごく短い解題もつけてみた。
このなかの1冊でも2冊でも、みなさんの「こころの奥のかゆみ」をスッとさせてくれたら本望である。

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あえて独居老人でいること。それは老いていくこの国で生きのびるための、きわめて有効なスタイルかもしれない。16人の魅力的な独居老人たちを取材・紹介する。
たとえば20代の読者にとって、50年後の人生は想像しにくいかもしれないけれど、あるのかないのかわからない「老後」のために、いまやりたいことを我慢するほどバカらしいことはない――「年取った若者たち」から、そういうスピリットのカケラだけでも受け取ってもらえたら、なによりうれしい。

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ヒップホップの詩人たち

いちばん刺激的な音楽は路上に落ちている――。
咆哮する現代詩人の肖像。その音楽はストリートに生まれ、東京のメディアを遠く離れた場所から、先鋭的で豊かな世界を作り続けている。さあ出かけよう、日常を抜け出して、魂の叫びに耳を澄ませて――。パイオニアからアンダーグラウンド、気鋭の若手まで、ロングインタビュー&多数のリリックを収録。孤高の言葉を刻むラッパー15人のすべて。

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東京右半分

2012年、東京右傾化宣言!
この都市の、クリエイティブなパワー・バランスは、いま確実に東=右半分に移動しつつある。右曲がりの東京見聞録!
576ページ、図版点数1300点、取材箇所108ヶ所!

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東京スナック飲みある記
ママさんボトル入ります!

東京がひとつの宇宙だとすれば、スナック街はひとつの銀河系だ。
酒がこぼれ、歌が流れ、今夜もたくさんの人生がはじけるだろう、場末のミルキーウェイ。 東京23区に、23のスナック街を見つけて飲み歩く旅。 チドリ足でお付き合いください!

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