地の橋、人の橋[ウクライナ特別編] 01 前線ザポリージャへ 写真・文:ERIKO(定住旅行家・モデル)
イラン定住旅行記を連載してくれているERIKOさんから、少し前にウクライナに行ってきますという連絡をいただいた。世間の眼はすっかりパレスチナのほうに向いてしまっているけれど、ウクライナの戦争だって変わ…
travel 幼児に還るお正月@八潮秘宝館 |
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秘宝館の絶滅を嘆くひとは多いけれど、「なら自分でつくればいいじゃん!」という単純明快な真理に則って、自宅を秘宝館にしてしまった兵頭喜貴の『八潮秘宝館』。すでに本メルマガではおなじみだが、その「第5回一般公開」が年明け1月1日元旦!より約1ヶ月間(仕事が休みの日のみ)、にわたって開催されることが決定した。今回のテーマは『幼児プレイルーム・未熟園再稼働』・・・かつて高円寺でひっそり営業していた伝説の幼児プレイルームを、「独自解釈で再現し、再稼働させる」という、これまでに増してビザールな試みとなる。 |
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一般にアダルトビデオの第1号は、1981年に発売された「ビニ本の女/秘奥覗き」「OLワレメ白書/熟した秘園」とされていますが、それは表向きの話で、よりアンダーグラウンドな領域では先の2作に先立ち、オムツプレイビデオが存在していたという話を聞いたことがあります。 |
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いまも見られる多くの幼児プレイ系ビデオは、モデルが女の子です。しかし、現実に幼児プレイしているのはオッサンですから、この時点で実態と完全にかけ離れています。しかし、オッサンは、オッサンがオムツしてウンコしているところなんて見たくもない。だからそこを美化するために、あえて女の子を使うわけです。 |
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女の子がウンコしたり、放尿したり、オムツした姿を欲する層もいますが、それはスカトロマニアやオムツマニアであって、幼児プレイの愛好家ではありません。コアな幼児プレイの愛好家は、自分の中の自分にしか興味がありませんから、共感とか理解とは遠い世界にいます。おそらく、この世でもっとも尖った変態の一種でしょう。 |
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極端な場合はプレイ時間中、寝てるだけという客もいたそうです。オシメプレイに特化している人は1時間に何度もオシッコしたりと、要望やプレイ内容は客それぞれまったく異なります。そのため未熟園には、それぞれの客の特性を詳細に記したカルテがあったそうです。 |
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聞いた話では、オムツカバーのボタンをパチッと止める瞬間が、勃起ポイントである人が多かったそうです。大小便の放出は、疑似的な射精ではあるんでしょうが、話はそう単純ではないはず。このあたりは当事者でないとわかりませんし、愛好家によって事情はまったく異なります。 |
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続いて未熟園のおおまかな歴史について記しておきます。 |
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いわゆる売春行為は無いのですが、接客業であることは確かで、風営法に抵触していたのです。きちんと法的手続きをすればなんの問題もなかったのですが、それを怠っていたことがアダとなりました。 |
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この何年かは経営的にまったく成り立っていませんでしたので、かねてより知り合いだった経営者から「楽園」の破壊と不用品回収を依頼されたわけです。ベビーベッド、ベビーカー、ゆりかご、タンス、机といった大物をいただいたのですが、それらを処理する過程で、この什器類とうちの人形・玩具を合わせれば幼児プレイルームが再現できるじゃないかと、ふと思いつきました。 |
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さらに最後の常連客が未熟園の閉鎖を告げられて、ママのひざの上で号泣した話を聞かされ、これまで関わったたくさんの人達の思いを鎮めるためにも、臨終に立ち会った自分がなにかやらねばという思いにも駆られたのでした(こういうときに神社や石碑が作られる理由がよくわかります)。 |
プレイルームの閉鎖を手伝いながら、「そこで初めて秘宝館とプレイルームの親和性に気がついた」という兵頭館長が独自解釈でリブートする、伝説の変態空間。公式サイトで開館日を参照の上、ご予約いただきたいが、すでに大晦日から元旦にかけての予約が入っているそう・・・来年も変態界に幸あれ! |
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八潮秘宝館 第5回一般公開 - 幼児プレイルーム・未熟園再稼働 |
イラン定住旅行記を連載してくれているERIKOさんから、少し前にウクライナに行ってきますという連絡をいただいた。世間の眼はすっかりパレスチナのほうに向いてしまっているけれど、ウクライナの戦争だって変わ…
ずっと好きなアーティストに田中麻記子さんがいる。バリバリの現代美術でもなく、伝統的な洋画でもなく、なんともフワフワした、可愛らしさと怖さが混じりあって、そこにあの世感をふりかけたような、不思議な絵を描…
『軍国酒場』へやってくると、陽子さんは店の奥でタライを配備していた。こちらにまだ気付いていない。店の扉は古い民家によくある引き戸なので、どうしてもガラガラ音が鳴り響く。しかし彼女の耳は、雨漏りから発せ…
どうも平田です。今回のスナックショットは前回に続いて鳥取県の西、境港市と島根県松江市・出雲市のスナックを巡ります。妖怪の町から神話の町まで、よろしくお付き合い願います。県庁所在地の鳥取市よりも交通の便…
本メルマガでおなじみ「八潮秘宝館」を見学に行ったとき、館主の兵頭喜貴くんが教えてくれたのがゑびすや商店/ABS卸売りセンター、通称「ABS屋」だった。足立区辰沼に本社・本店を構え、葛飾、江戸川、三郷、…
ロードサイダーズではおなじみの写真家・天野裕氏による初の電子書籍。というか印刷版を含めて初めて一般に販売される作品集です。
本書は、定価10万円(税込み11万円)というかなり高価な一冊です。そして『わたしたちがいたところ』は完成された書籍ではなく、開かれた電子書籍です。購入していただいたあと、いまも旅を続けながら写真を撮り続ける天野裕氏のもとに新作が貯まった時点で、それを「2024年度の追加作品集」のようなかたちで、ご指定のメールアドレスまで送らせていただきます。
旅するごとに、だれかと出会いシャッターを押すごとに、読者のみなさんと一緒に拡がりつづける時間と空間の痕跡、残香、傷痕……そんなふうに『わたしたちがいたところ』とお付き合いいただけたらと願っています。
稀代のレコード・コレクターでもある山口‘Gucci’佳宏氏が長年収集してきた、「お色気たっぷりのレコードジャケットに収められた和製インストルメンタル・ミュージック」という、キワモノ中のキワモノ・コレクション。
1960年代から70年代初期にかけて各レコード会社から無数にリリースされ、いつのまにか跡形もなく消えてしまった、「夜のムードを高める」ためのインスト・レコードという音楽ジャンルがあった。アルバム、シングル盤あわせて855枚! その表ジャケットはもちろん、裏ジャケ、表裏見開き(けっこうダブルジャケット仕様が多かった)、さらには歌詞・解説カードにオマケポスターまで、とにかくあるものすべてを撮影。画像数2660カットという、印刷本ではぜったいに不可能なコンプリート・アーカイブです!
プロのアーティストではなく、シロウトの手になる、だからこそ純粋な思いがこめられた血みどろの彫刻群。
これまでのロードサイド・ライブラリーと同じくPDF形式で全289ページ(833MB)。展覧会ではコラージュした壁画として展示した、もとの写真280点以上を高解像度で収録。もちろんコピープロテクトなし! そして同じく会場で常時上映中の日本、台湾、タイの動画3本も完全収録しています。DVD-R版については、最近ではもはや家にDVDスロットつきのパソコンがない!というかたもいらっしゃると思うので、パッケージ内には全内容をダウンロードできるQRコードも入れてます。
書籍版では掲載できなかった別カットもほとんどすべて収録してあるので、これは我が家のフィルム収納箱そのものと言ってもいい
電子書籍版『TOKYO STYLE』の最大の特徴は「拡大」にある。キーボードで、あるいは指先でズームアップしてもらえれば、机の上のカセットテープの曲目リストや、本棚に詰め込まれた本の題名もかなりの確度で読み取ることができる。他人の生活を覗き見する楽しみが『TOKYO STYLE』の本質だとすれば、電書版の「拡大」とはその密やかな楽しみを倍加させる「覗き込み」の快感なのだ――どんなに高価で精巧な印刷でも、本のかたちではけっして得ることのできない。
伝説のグランドキャバレー・ベラミ・・・そのステージを飾った踊り子、芸人たちの写真コレクション・アルバムがついに完成!
かつて日本一の石炭積み出し港だった北九州市若松で、華やかな夜を演出したグランドキャバレー・ベラミ。元従業員寮から発掘された営業用写真、およそ1400枚をすべて高解像度スキャンして掲載しました。データサイズ・約2ギガバイト! メガ・ボリュームのダウンロード版/USB版デジタル写真集です。
ベラミ30年間の歴史をたどる調査資料も完全掲載。さらに写真と共に発掘された当時の8ミリ映像が、動画ファイルとしてご覧いただけます。昭和のキャバレー世界をビジュアルで体感できる、これ以上の画像資料はどこにもないはず! マンボ、ジャズ、ボサノバ、サイケデリック・ロック・・・お好きな音楽をBGMに流しながら、たっぷりお楽しみください。
――ラブホの夢は夜ひらく
新風営法などでいま絶滅の危機に瀕しつつある、遊びごころあふれるラブホテルのインテリアを探し歩き、関東・関西エリア全28軒で撮影した73室! これは「エロの昭和スタイル」だ。もはや存在しないホテル、部屋も数多く収められた貴重なデザイン遺産資料。『秘宝館』と同じく、書籍版よりも大幅にカット数を増やし、オリジナルのフィルム版をデジタル・リマスターした高解像度データで、ディテールの拡大もお楽しみください。
円形ベッド、鏡張りの壁や天井、虹色のシャギー・カーペット・・・日本人の血と吐息を桃色に染めあげる、禁断のインテリアデザイン・エレメントのほとんどすべてが、ここにある!
――秘宝よ永遠に
1993年から2015年まで、20年間以上にわたって取材してきた秘宝館。北海道から九州嬉野まで11館の写真を網羅し、書籍版では未収録のカットを大幅に加えた全777ページ、オールカラーの巨大画像資料集。
すべてのカットが拡大に耐えられるよう、777ページページで全1.8ギガのメガ・サイズ電書! 通常の電子書籍よりもはるかに高解像度のデータで、気になるディテールもクローズアップ可能です。
1990年代の撮影はフィルムだったため、今回は掲載するすべてのカットをスキャンし直した「オリジナルからのデジタル・リマスター」。これより詳しい秘宝館の本は存在しません!
70枚のTシャツと、70とおりの物語。
あなたにも〈捨てられないTシャツ〉ありませんか? あるある! と思い浮かんだあなたも、あるかなあと思ったあなたにも読んでほしい。読めば誰もが心に思い当たる「なんだか捨てられないTシャツ」を70枚集めました。そのTシャツと写真に持ち主のエピソードを添えた、今一番おシャレでイケてる(?)“Tシャツ・カタログ"であるとともに、Tシャツという現代の〈戦闘服〉をめぐる“ファッション・ノンフィクション"でもある最強の1冊。 70名それぞれのTシャツにまつわるエピソードは、時に爆笑あり、涙あり、ものすんごーい共感あり……読み出したら止まらない面白さです。
編集に「術」なんてない。
珍スポット、独居老人、地方発ヒップホップ、路傍の現代詩、カラオケスナック……。ほかのメディアとはまったく違う視点から、「なんだかわからないけど、気になってしょうがないもの」を追い続ける都築響一が、なぜ、どうやって取材し、本を作ってきたのか。人の忠告なんて聞かず、自分の好奇心だけで道なき道を歩んできた編集者の言葉。
多数決で負ける子たちが、「オトナ」になれないオトナたちが、周回遅れのトップランナーたちが、僕に本をつくらせる。
編集を入り口に、「新しいことをしたい」すべてのひとの心を撃つ一冊。
こころがかゆいときに読んでください
「書評2006-2014」というサブタイトルのとおり、これは僕にとって『だれも買わない本は、だれかが買わなきゃならないんだ』(2008年)に続く、2冊めの書評集。ほぼ80冊分の書評というか、リポートが収められていて、巻末にはこれまで出してきた自分の本の(編集を担当した作品集などは除く)、ごく短い解題もつけてみた。
このなかの1冊でも2冊でも、みなさんの「こころの奥のかゆみ」をスッとさせてくれたら本望である。
あえて独居老人でいること。それは老いていくこの国で生きのびるための、きわめて有効なスタイルかもしれない。16人の魅力的な独居老人たちを取材・紹介する。
たとえば20代の読者にとって、50年後の人生は想像しにくいかもしれないけれど、あるのかないのかわからない「老後」のために、いまやりたいことを我慢するほどバカらしいことはない――「年取った若者たち」から、そういうスピリットのカケラだけでも受け取ってもらえたら、なによりうれしい。
いちばん刺激的な音楽は路上に落ちている――。
咆哮する現代詩人の肖像。その音楽はストリートに生まれ、東京のメディアを遠く離れた場所から、先鋭的で豊かな世界を作り続けている。さあ出かけよう、日常を抜け出して、魂の叫びに耳を澄ませて――。パイオニアからアンダーグラウンド、気鋭の若手まで、ロングインタビュー&多数のリリックを収録。孤高の言葉を刻むラッパー15人のすべて。
2012年、東京右傾化宣言!
この都市の、クリエイティブなパワー・バランスは、いま確実に東=右半分に移動しつつある。右曲がりの東京見聞録!
576ページ、図版点数1300点、取材箇所108ヶ所!