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バックナンバー:2021年10月06日 配信号 収録

photography 気配の写真――酒航太『ZOO ANIMALS』


中野のすぐ隣とは思えない静かな(ひなびた)新井薬師駅かいわい。もともと写真屋さんだった店舗を使ったギャラリー&バー「スタジオ35分」は、これまで何度もメルマガに登場してもらった。写真屋時代の看板の「プリントスピード仕上げ35分」から、「プリントスピード仕上げ」の部分を削っただけという「35分」のネオン看板。しかもギャラリーなのに夜しか開かず、隣接のバー(もとラーメン屋)との壁をくり抜いたのでギャラリーからそのままバーカウンターに移動・飲酒可能という、いろいろユニークなギャラリーだ。

店主の酒航太(さけ・こうた)は1973年生まれ、サンフランシスコ・アート・インスティチュートを卒業した写真家であり、自身の制作を続けながら、2014年からスタジオ35分のギャラリーを運営、カウンターにも立っている。


酒航太、展覧会場にて








展示風景

その酒くん(と、よく会うので呼ばせていただく)が自分のスペースではなく、馬喰町のKANZAN GALLERY で写真展『ZOO ANIMALS』を開催中だ。ちなみにメルマガではこれまでKANZAN GALLERYでの梶井照陰展や天野裕氏展を取り上げている。

動物園にいる動物たちはアフリカの草原で生け捕りされ、
私たちの目の前にいるわけではない。

多くは動物園で生まれ育ち、外の世界を知らずに一生を終える。

幸か不幸か、
ここにいる動物たちはこの特殊な環境に選ばれた者たちである。

人工的な空間で寝起きする。食料は決められた時間に与えられる。
体調が悪いものには医者がついている。

そして、いつも人に見られている。

暗室の赤電球の下、
現像液の中でゆらゆらと浮かび上がってくる動物たちは、
何も言わずにただ佇んでいる。

僕はこの沈黙に、
自分自身の存在の深淵を覗いてしまったような気がした。

酒航太
(展覧会ステートメントより)






動物はもともと興味があって撮ってたけど、今回出したシリーズは2016~18年あたりに集中的に撮っていた写真です。前は動物と、たとえば道端のゴミとかを組み合わせて作品にしてたんですが、どうもわかりにくいと思うようになって、動物だけに集中してみようと。

最初は動物園にこだわっていたわけじゃないんですが、撮影した写真を見てみたら、空間の人工性がちょっとSFっぽいというか、自然界ではありえない環境というのに気がついて。












動物園は基本、上野動物園に行きます。動物園自体があんな街なかにあるのがまずすごいし、街が異常なのも好き(笑)。だいたいフィルム3本、2時間ぐらいで撮って、そのあとアメ横の居酒屋で一杯飲んで帰るパターンですね。ずっと撮影に集中してると、なんだか一瞬バグるみたいな気分になって、そんな精神状態で飲んでるうちに、まわりの人間もおもしろく見えてきたりして。

海外の動物園とか、自然を模した大規模なものがありますよね。でも、まず広すぎて回れない。動物園としては理想に近づけようとして、そういうふうにつくられているんでしょうが、自分の撮影したいイメージとは異なったものになってしまうというか。

あ、でもシンガポール・ズーとかは、とにかくものすごく清潔で、ほぼ無臭。動物園特有の臭いがないんです。で、目に見えない仕切りがあるんでしょうけど、シマウマのすぐ横にライオンがいたり。自然ではありえない光景が展開していて、なんだかディズニーランドのアトラクションみたいでした。










動物園って、日本全国にありますよね。それで、動物園を回りながらついでに一泊してみる旅にハマったこともありました。観光地とは限らないので、思ってもみなかった場所に行って、ひなびた温泉旅館とかに泊まってみたり。

そういう地方の動物園には、設備がすごく貧弱だったり、飼育環境としてひどいところもたくさんあるんですけど、被写体としてはそれに惹かれてしまうところもあって……。

若いころ写真を学び始めたときは当然フィルムカメラで、それからデジカメで撮るようになったんですが、いまはまたフィルムに戻って、そんなに大きくないプリントまでは自宅で現像・引き伸ばしもしてます。フィルムカメラって、たしかにデジカメに較べたら不便なところがたくさんあるけど、それがまた楽しいところでもある。それに暗室作業が好きなんですね。現像液に浸した印画紙からイメージが浮かび上がってくる、あの瞬間のワクワクした気持ちが。モニターでフォトショップとかだと、なんかお仕事みたいな感じになりませんか。

フィルムに戻ったときから、モノクロ写真ばかりになってます。たとえば現像のプロセスでちょっと光が入って感光しちゃうとか、いろんな失敗があるし。デジカメにはありえない偶然性がフィルムの撮影にはよくあって、そういうところがおもしろいと思うようになったんですね。








写真展『ZOO ANIMALS』とともに、同名の薄手の写真集がリリースされている。グラフィック・デザイナーの町口覚が手がける写真集レーベル「M label」からの出版で、こちらのほうが実は先に進行していて、いろんなひとにリリース情報を送ったら急にギャラリーでの展覧会が決まり、いそいで準備したのだそう。

動物園というのは、かならずしも撮影に適した環境とはかぎらない。動物はつねにじっとしているわけではないし、明るさが充分ではないときもたくさんある。最新の高性能デジカメならともかく、モノクロのフィルムでは感度の点からも厳しい場面が多いはずだ(動物相手ではフラッシュも使えないだろうし)。






そういう難しい撮影環境で、酒くんは一見、ピントにもブレにも無頓着なようにシャッターを押している。いまのデジカメではオートフォーカスが定まらなくて、シャッターが切れないような場面でも。ネイチャー・フォトグラフィーは撮影機材のスペックがもっとも要求される分野だと思うけれど、いわゆる動物写真にはありえないボケやブレが、プリントを見つめているうちに、かすかな「生命のしるし」みたいに見えてくる。そのボケやブレは写真家が意図した効果であるよりも、まず被写体である動物が生み出したものなのだし。

『ナショナル・ジオグラフィック』に載るような動物写真は、ものすごく遠くの野生動物を目の前にいるようにシャープに見せたり、飛び去る鳥の羽ばたきを高性能のストロボで見事に止めてみせたりするけれど、僕らはあんなふうに自分の眼で動物を見られはしない。草原で獲物を追い回し全力疾走する必要もなく、ただエサが与えられるのを待ちながら、コンクリート壁の薄暗い部屋をむなしくうろついたり、ただぼーっとしている観賞用の動物たち。酒くんが印画紙の上に移植してみせる生きものは、僕らが観光地の動物園を時間つぶしにぶらつきながら檻のなかに目をやる、そんな見えかたにけっこう近いのかもしれない。檻の向こう側の動物そのものよりも、その気配に。






なお酒くんは中野区の「鬱蒼とした広い庭と古風な平家」に住んでいて、玄関先にトレイルカメラを設置中(動物の熱を感知して自動撮影してくれるカメラ)。野良猫ぐらい写るかなと思っていたら、タヌキだのハクビシンだの、ここは中野区!?と驚きの訪問者たちがたくさん写っていたので、「玄関日記」と名づけてツイッターで公開中。動物園とは真反対の「都会の野生」を、『ZOO ANIMALS』と併せてご覧いただきたい。


酒 航太 写真展 ZOO ANIMALS
~10月24日(日)まで開催中
@馬喰町KANZAN GALLERY  月曜定休
https://kanzan-g.jp

11月5日からは大阪 gallery 176 に巡回!
11月5日(金)~11月16日(火) 11月10日(水)、11日(木)休廊
https://176.photos/exhibitions/211105/


写真集『ZOO ANIMALS』は展覧会場のほか、bookshop M のサイトでも販売中:
https://bookshopm.base.ec/items/49404084 (限定700部!)


玄関日記:https://twitter.com/sakekota

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BOOKS

ROADSIDE LIBRARY
天野裕氏 写真集『わたしたちがいたところ』
(PDFフォーマット)

ロードサイダーズではおなじみの写真家・天野裕氏による初の電子書籍。というか印刷版を含めて初めて一般に販売される作品集です。

本書は、定価10万円(税込み11万円)というかなり高価な一冊です。そして『わたしたちがいたところ』は完成された書籍ではなく、開かれた電子書籍です。購入していただいたあと、いまも旅を続けながら写真を撮り続ける天野裕氏のもとに新作が貯まった時点で、それを「2024年度の追加作品集」のようなかたちで、ご指定のメールアドレスまで送らせていただきます。

旅するごとに、だれかと出会いシャッターを押すごとに、読者のみなさんと一緒に拡がりつづける時間と空間の痕跡、残香、傷痕……そんなふうに『わたしたちがいたところ』とお付き合いいただけたらと願っています。

特設販売サイトへ


ROADSIDE LIBRARY vol.006
BED SIDE MUSIC――めくるめくお色気レコジャケ宇宙(PDFフォーマット)

稀代のレコード・コレクターでもある山口‘Gucci’佳宏氏が長年収集してきた、「お色気たっぷりのレコードジャケットに収められた和製インストルメンタル・ミュージック」という、キワモノ中のキワモノ・コレクション。

1960年代から70年代初期にかけて各レコード会社から無数にリリースされ、いつのまにか跡形もなく消えてしまった、「夜のムードを高める」ためのインスト・レコードという音楽ジャンルがあった。アルバム、シングル盤あわせて855枚! その表ジャケットはもちろん、裏ジャケ、表裏見開き(けっこうダブルジャケット仕様が多かった)、さらには歌詞・解説カードにオマケポスターまで、とにかくあるものすべてを撮影。画像数2660カットという、印刷本ではぜったいに不可能なコンプリート・アーカイブです!

SHOPコーナーへ


ROADSIDE LIBRARY vol.005
渋谷残酷劇場(PDFフォーマット)

プロのアーティストではなく、シロウトの手になる、だからこそ純粋な思いがこめられた血みどろの彫刻群。

これまでのロードサイド・ライブラリーと同じくPDF形式で全289ページ(833MB)。展覧会ではコラージュした壁画として展示した、もとの写真280点以上を高解像度で収録。もちろんコピープロテクトなし! そして同じく会場で常時上映中の日本、台湾、タイの動画3本も完全収録しています。DVD-R版については、最近ではもはや家にDVDスロットつきのパソコンがない!というかたもいらっしゃると思うので、パッケージ内には全内容をダウンロードできるQRコードも入れてます。

SHOPコーナーへ


ROADSIDE LIBRARY vol.004
TOKYO STYLE(PDFフォーマット)

書籍版では掲載できなかった別カットもほとんどすべて収録してあるので、これは我が家のフィルム収納箱そのものと言ってもいい

電子書籍版『TOKYO STYLE』の最大の特徴は「拡大」にある。キーボードで、あるいは指先でズームアップしてもらえれば、机の上のカセットテープの曲目リストや、本棚に詰め込まれた本の題名もかなりの確度で読み取ることができる。他人の生活を覗き見する楽しみが『TOKYO STYLE』の本質だとすれば、電書版の「拡大」とはその密やかな楽しみを倍加させる「覗き込み」の快感なのだ――どんなに高価で精巧な印刷でも、本のかたちではけっして得ることのできない。

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ROADSIDE LIBRARY vol.003
おんなのアルバム キャバレー・ベラミの踊り子たち(PDFフォーマット)

伝説のグランドキャバレー・ベラミ・・・そのステージを飾った踊り子、芸人たちの写真コレクション・アルバムがついに完成!

かつて日本一の石炭積み出し港だった北九州市若松で、華やかな夜を演出したグランドキャバレー・ベラミ。元従業員寮から発掘された営業用写真、およそ1400枚をすべて高解像度スキャンして掲載しました。データサイズ・約2ギガバイト! メガ・ボリュームのダウンロード版/USB版デジタル写真集です。
ベラミ30年間の歴史をたどる調査資料も完全掲載。さらに写真と共に発掘された当時の8ミリ映像が、動画ファイルとしてご覧いただけます。昭和のキャバレー世界をビジュアルで体感できる、これ以上の画像資料はどこにもないはず! マンボ、ジャズ、ボサノバ、サイケデリック・ロック・・・お好きな音楽をBGMに流しながら、たっぷりお楽しみください。

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ROADSIDE LIBRARY vol.002
LOVE HOTEL(PDFフォーマット)

――ラブホの夢は夜ひらく

新風営法などでいま絶滅の危機に瀕しつつある、遊びごころあふれるラブホテルのインテリアを探し歩き、関東・関西エリア全28軒で撮影した73室! これは「エロの昭和スタイル」だ。もはや存在しないホテル、部屋も数多く収められた貴重なデザイン遺産資料。『秘宝館』と同じく、書籍版よりも大幅にカット数を増やし、オリジナルのフィルム版をデジタル・リマスターした高解像度データで、ディテールの拡大もお楽しみください。
円形ベッド、鏡張りの壁や天井、虹色のシャギー・カーペット・・・日本人の血と吐息を桃色に染めあげる、禁断のインテリアデザイン・エレメントのほとんどすべてが、ここにある!

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ROADSIDE LIBRARY vol.001
秘宝館(PDFフォーマット)

――秘宝よ永遠に

1993年から2015年まで、20年間以上にわたって取材してきた秘宝館。北海道から九州嬉野まで11館の写真を網羅し、書籍版では未収録のカットを大幅に加えた全777ページ、オールカラーの巨大画像資料集。
すべてのカットが拡大に耐えられるよう、777ページページで全1.8ギガのメガ・サイズ電書! 通常の電子書籍よりもはるかに高解像度のデータで、気になるディテールもクローズアップ可能です。
1990年代の撮影はフィルムだったため、今回は掲載するすべてのカットをスキャンし直した「オリジナルからのデジタル・リマスター」。これより詳しい秘宝館の本は存在しません!

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捨てられないTシャツ

70枚のTシャツと、70とおりの物語。
あなたにも〈捨てられないTシャツ〉ありませんか? あるある! と思い浮かんだあなたも、あるかなあと思ったあなたにも読んでほしい。読めば誰もが心に思い当たる「なんだか捨てられないTシャツ」を70枚集めました。そのTシャツと写真に持ち主のエピソードを添えた、今一番おシャレでイケてる(?)“Tシャツ・カタログ"であるとともに、Tシャツという現代の〈戦闘服〉をめぐる“ファッション・ノンフィクション"でもある最強の1冊。 70名それぞれのTシャツにまつわるエピソードは、時に爆笑あり、涙あり、ものすんごーい共感あり……読み出したら止まらない面白さです。

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圏外編集者

編集に「術」なんてない。
珍スポット、独居老人、地方発ヒップホップ、路傍の現代詩、カラオケスナック……。ほかのメディアとはまったく違う視点から、「なんだかわからないけど、気になってしょうがないもの」を追い続ける都築響一が、なぜ、どうやって取材し、本を作ってきたのか。人の忠告なんて聞かず、自分の好奇心だけで道なき道を歩んできた編集者の言葉。
多数決で負ける子たちが、「オトナ」になれないオトナたちが、周回遅れのトップランナーたちが、僕に本をつくらせる。
編集を入り口に、「新しいことをしたい」すべてのひとの心を撃つ一冊。

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ROADSIDE BOOKS
書評2006-2014

こころがかゆいときに読んでください
「書評2006-2014」というサブタイトルのとおり、これは僕にとって『だれも買わない本は、だれかが買わなきゃならないんだ』(2008年)に続く、2冊めの書評集。ほぼ80冊分の書評というか、リポートが収められていて、巻末にはこれまで出してきた自分の本の(編集を担当した作品集などは除く)、ごく短い解題もつけてみた。
このなかの1冊でも2冊でも、みなさんの「こころの奥のかゆみ」をスッとさせてくれたら本望である。

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独居老人スタイル

あえて独居老人でいること。それは老いていくこの国で生きのびるための、きわめて有効なスタイルかもしれない。16人の魅力的な独居老人たちを取材・紹介する。
たとえば20代の読者にとって、50年後の人生は想像しにくいかもしれないけれど、あるのかないのかわからない「老後」のために、いまやりたいことを我慢するほどバカらしいことはない――「年取った若者たち」から、そういうスピリットのカケラだけでも受け取ってもらえたら、なによりうれしい。

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ヒップホップの詩人たち

いちばん刺激的な音楽は路上に落ちている――。
咆哮する現代詩人の肖像。その音楽はストリートに生まれ、東京のメディアを遠く離れた場所から、先鋭的で豊かな世界を作り続けている。さあ出かけよう、日常を抜け出して、魂の叫びに耳を澄ませて――。パイオニアからアンダーグラウンド、気鋭の若手まで、ロングインタビュー&多数のリリックを収録。孤高の言葉を刻むラッパー15人のすべて。

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東京右半分

2012年、東京右傾化宣言!
この都市の、クリエイティブなパワー・バランスは、いま確実に東=右半分に移動しつつある。右曲がりの東京見聞録!
576ページ、図版点数1300点、取材箇所108ヶ所!

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東京スナック飲みある記
ママさんボトル入ります!

東京がひとつの宇宙だとすれば、スナック街はひとつの銀河系だ。
酒がこぼれ、歌が流れ、今夜もたくさんの人生がはじけるだろう、場末のミルキーウェイ。 東京23区に、23のスナック街を見つけて飲み歩く旅。 チドリ足でお付き合いください!

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