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バックナンバー:2012年03月21日 配信号 収録

art 人形愛に溺れて・・妖しのドールハウス訪問記

昨年末から今年初めにかけて、恵比寿のアートブックショップNADiffで『暗夜小路 上野~浅草アンダーグラウンド・トリップ』という小さな写真展を開いた。今号でも紹介する新刊『東京右半分』がテーマの写真展で、特別展示として上野御徒町にショールーム、葛飾区に工場を持つ、日本最高級のラブドール・メーカー「オリエント工業」のシリコン製ラブドールを展示させてもらったのを、御覧いただいた方もいらっしゃるだろう。

オープニングの夜だったか、トークショーのときだったか、いろんなお客さんに写真とラブドールの説明をしていたときに、じっとドールを見つめている、というか睨めまわしているひとりの男性が目に止まった。さっそく近づいていって、「これがオリエント工業という会社の最高級ラブドールで、お値段70万円・・」と得意になって説明しようとしたら、「知ってます、持ってますから」と返されてギャフン。それが「写真家兼模造人体愛好家」である兵頭喜貴さんとの出会いだった。


自費出版写真集『金剛寺ハルナとその姉妹 ― 模造人体とその愛好家が紡ぐ愛の写真世界』



その場で「これ、自分で作った作品集です」と手渡されたラブドール写真集の粘度とクオリティに驚愕、ぜひお話聞かせてくださいとお願いしたところ、「家に来てくれれば人形部屋もありますから」と言われて大興奮。日を改めて葛飾区内のアパートにお邪魔してみると・・・そこは予想を超えた驚愕のドール・インスタレーション空間だった。おまけにドールのうちの一体は動いてるし! よく見るとそれは「みーな」ちゃんという、そのスジでは有名な「着ぐるみアイドル」。兵頭さんはこちらの来訪にあわせ、そんなサプライズ・ゲストまで用意してくれていたのだった。


アパートの玄関を入ってすぐのドール・ルーム。左端がみーなちゃん、右端が部屋の主・兵頭さん。そして4体のラブドールとコレクションがからみあう、あまりに濃密なインスタレーション空間





兵頭 喜貴(ひょうどう よしたか)さんは活動、コレクションと同様、その半生もまたどうしようもなくドラマティックである。まずはご本人による略歴をお読みいただこう――

1973年、愛媛県 東宇和郡 野村町に生まれる。家業は建設業、祖父は県会議員副議長、父親は町議会議員を務めるような家庭に育ったために、少年時代は、暴力団との抗争、右翼団体による執拗な嫌がらせ、露骨な汚職、選挙違反、不正入試、恐喝、といったありとあらゆる悪徳にまみれて生き抜くことを余儀なくされる。未熟さから発生した描くことへの限界から、地元の県立高校入学と同時に、本格的に写真の世界にのめり込む。高校卒業後、陰惨な世界と関わりを絶つことだけを目的として、東海大学 工学部 建築学科に入学、大学時代は、映画サークルの会長を務め、主に8mm自主映画の製作に勤しむ。

大学卒業後、一旦帰郷、実の父親の死後、23歳にしてようやく自由の身となる。その後再び上京、違法建築専門の設計事務所員、夜勤工、印刷工といった隷属的労働に従事しながら、自らの心象を写真に記録し続ける。作品発表の場を確保しようと、公募展に応募するも20回連続落選、道端で写真を売ってみても反応はいま一つ、自分が間違っているのか、世間が間違っているのかを見極めるため2001年4月、日本大学大学院 映像芸術専攻に入学、否定せざるを得ない最高学府に相応しい教育指導体制のお陰で、自らの正統性をこれまで以上に確信し、2003年3月、同大学院修了。現在は、一労務者として社会に貢献しつつ、自らの変態活動の充実と、19世紀の視覚文化に漂うように存在する未分化の視線の検証・再生に、その精力の大半を傾ける。

生まれたのは、いまは西予市という名前になってる、愛媛の田舎です。けっこう内陸部に入ったところですね。子供時代は漫画じゃなくて、むしろテレビアニメに夢中でした。小学校に入る前、物心つくと同時にガンダムとゴレンジャーが流行って。

やっぱり、友だちと遊ぶよりはひとりでいるほうが好きな、暗い少年だったと思います。テレビ以外の趣味といえば工作と、あとは山で化石を集めてくるぐらいで。ちょうど小学校4、5年でファミコンが出てくるんですが、自分はやらなかったです。だからいまだに、家にはゲームも漫画もない。同世代では珍しいかもしれません。

それで写真なんですけど、小学校のころからカメラをいじってたんです。小4のころ、親父が急にクリスマスプレゼントだって、カメラをくれまして。別にこっちは欲しいとも言ってないのに(笑)。なので山に行っては、地層とか撮ってた。ほんとは自分が採集した化石を撮りたかったんですが、コンパクトカメラで接写ができなかったので、化石が出る地層とかを。同級生の女の子とかじゃ、なかったですねぇ。

18歳、高校までは地元なんですが、とにかく家にいたくないと、ずーっと思ってたんです。田舎はなにもなかったし、家もすごく変わってて・・。子供のころに住んでいたのが、ボウリング場を改造した建物で、家の中に土俵と剣道場と柔道場があって(笑)。その中に何世帯も住んでるし、親父たちの事務所もあるし、家の周りには犬、牛、孔雀がいるというぐあいで。動物の世話だけでも大変でした。

うちは祖父が海軍相撲の超有名力士だったらしんですが・・・海軍相撲と言ったって、わかりませんよね。当時は戦艦ごとに相撲部、柔道部、剣道部があって、艦の名誉を賭けて戦ってたんです。相撲が強い兵隊は、下ヒラでも士官より偉かったらしいですから。まあ、ある種の特権階級ですよね。船が陸に着いてるときには無条件で上陸自由、外出自由だったらしいし。とはいえ当時の軍隊は徴兵制で、プロの相撲取りもいたりしましたから、そこで勝ち続けるのは並大抵のことじゃなかったらしいですけど。

そういうわけで、家にもいつも高校生の相撲取りがいっぱいいて、さすがに組み合ったりはしないですが、稽古はむちゃくちゃ厳しいですし、そういうのがほんとにイヤで、高卒後に家を出て、正直ほっとしましたねー。




僕は小学校のころから人工生命体フェチというか。小学4年生でしたか、ボトムズというアニメがあって(装甲騎兵ボトムズ 83~84年放映)、アンドロイドの女戦士にときめいたのが、始まりかなあ。それで東海大に進学しまして、特撮研という特撮系の映画サークルに入るんです。そこにはかなりやばい先輩がいっぱいいて、教育されましたねえ。自分の見たいアニメが映画館にかかると朝イチに行って、5連続で見てるとか。

それで卒業したあと、東宇和の実家に帰って家業を継ぐんですが・・・そこで親父が農薬飲んで自殺しちゃうんです。もう、商売がめちゃくちゃだったのに、こちらがいろいろ言っても聞く耳持たずで、最終的には僕が追い込んだようなものかもしれません。帰って1年もたたずに死んだので、自分にとっては自由の身になったという気持ちでもありますが・・・。

で、また東京に戻って建築事務所に入りました。もう100%、違法建築専門です(笑)。商業物件も、個人宅もやってました、容積率ごまかしたりして。そこを辞めたあともバイトしながら、写真はずっと撮ってて。公募展にもたくさん応募したんですが、ことごとく落選ました。まったく引っかからずに。

それで悔しくなって、日大芸術学部の大学院に進学するんです。写真の知識をしっかり勉強しようと。というか、評論家たちに言い負けないための言葉を勉強したかった。そのころは奨学金と、アパート立ち退きの金、株で儲けた金があっったので、バイトはほとんどしないですんだんです。

大学院は2年間でしたが、学校と自分の考えはぜんぜん合わなかった。自分のやりたいことと校風というんですか、それがまったく合わずに。日芸はかつて学生運動のすごく激しいところでしたから、その反動で学生を抑えすぎてたんですね。

なんとか2003年に大学院を修了して、それからはずっと掃除屋(ビル・メンテナンス)で働いてます。ドールと出会ったのはその前です。日付も実は覚えてるんですが、2000年10月21日です。当時は高円寺に住んでて、写真を撮りに亀有に来たら、亀有駅近くに怪しい原っぱがあって、そこで不法投棄されたゴミの中から、足だけ飛び出していたマネキンを拾ったんです。近所のワルガキが火をつけたらしくて、黒焦げになってて。それを見たときに、「あ、向こうから来たな!」という感じでした。

そこからドールを(写真)作品に使うようになって。大学院に入る直前に拾ってから、1年半ぐらいかけて撮影、卒業制作として提出した。当然ながら、まったく評価されませんでしたが。でも、自分としてはそれでやりきったという感じがあって、次はオリエント工業のラブドールに行くしかないなと思ったんです。オリエント工業のドールのことは、雑誌の広告で前から知ってましたから。

2004年にオリエントのドールを最初に買いに行ったときは、たしかまだ「特殊ダミー」という言葉が、看板のどこかに書いてあったはずです。シリコンは高すぎたので、ソフビのモデルをを購入しまして。こちらとしては、最初から「三姉妹」という設定で考えてたんですね。それで2人目までは順調に買えたんですが、3人目を買うお金がなかなかできなくて・・。まあ、絵的な構図とかで、3人というのがいいだろうと思っただけなんですが。それで、3人目のドールが買えなかったから、やむをえず自分が入って写真に撮ったりしてたんです。言ってみれば、写真と廃墟と人形、好きなものをつなぎあわせただけですけどね・・。


ドール部屋の隣は整然とした作業室。デスクの脇に座っているのが、兵頭さんが最初に入手したラブドールだ




コタツと大型モニターが居心地良さそうなリビングルーム


書棚には戦争物、民族系から新左翼系の資料までが並び、好奇心の幅広さを物語っている

「ところで」と、インタビューが一段落したところで、兵頭さんが奥から分厚いアルバムの束を持ってきた。聞いてみると、数年前にものすごく変わったオッサンと出会い、それが実は超・下着マニアで兵頭さんと意気投合(笑)。で、オッサンが死去したあとに、残された膨大で役に立たないコレクションを持てあました息子さんから、「オヤジの趣味を理解できるのは兵頭さんしかいないので・・」と、コレクションのすべてを託されたと言うのだ。

で、見せられたのが絶句というか圧巻の下着写真コラージュ&セルフ・ポートレート(自分履き&自分撮り)。作品集とか、なにかかたちになるといいですねぇと話していたら、なんとそのオッサンの作品展が開催されるとのこと。これは行かないと! とりあえず兵頭さん本人によるオッサン=「Uのオヤジ」の、コレクション解説をお読みいただきたい――。


下着のカタログを大量に使用、細くカットしたものを貼り合わせてつくられたコラージュ作品。これはめくるめくビジュアル・ダブ・ミュージックなのか・・・








大震災の翌日、新宿の自宅でUのオヤジが息を引き取りました。享年61。便所に入ったら、急に具合が悪くなり、そのままあっと言う間に亡くなったそうですから、比較的楽な死に方だったようです。 5年程前に肥大化した心臓を半分にブッタ切る大手術を受け、以後半分廃人みたいな感じだったんですけど、やはり長生きは出来ませんでした。マッドドクターに「余命3ヶ月を3年に伸ばすだけです」と言われて「金も無いし、痛い思いはしたくないのでこのままでいいです」と駄々こねながらも手術したんですが、本当に医者に言われた通りになりました。 
Uのオヤジは、はっきり言えばキチガイでした。高校の修学旅行で酒盛りやって、翌年の修学旅行を中止にしたとか、人生で勤労した経験がほとんど無く、この四半世紀は完全にニートだったとか(奥さんも子供もいるのに)、子供の頃から目茶苦茶三昧の乱暴者で、趣味に生きる大騒がせ野郎だったそうですから、わざわざ、世間が大騒ぎしている真っ最中に死ぬというのは、いかにもあのオヤジらしかったようにも思います。

後日、「オヤジの趣味を理解出来るのは、兵頭さんしかいないので、とりあえず見てもらって、その後を判断して下さい」 と息子に頼まれ、オヤジの部屋に通されたのですが・・・出るわ、出るわ、次々と出てくる婦人下着、ストッキングの現物と写真ファイルの山、山、山・・・息子もこんなに溜め込んでいたとは、この瞬間まで知らなかったそうです。Uのオヤジは、ニートだっただけあって、趣味に投入している念の深いこと。もう、これは本当に凄い。今にして思えば、このオヤジの下に、オイラが遣わされたのは運命だったんでしょう。しかし、お気に入りのエロ写真を大量のファイルにまとめたり、コレクションをビニール袋に小分けしたり、やってることが自分と全く同じなんで、笑っちゃいますよ。本当に大笑いですけど、 変態が死ぬと後始末が大変です。







この度、一周忌の供養を兼ねて、遺品の一部と膨大な量の下着写真ファイルを公開することに致しました。Uのオヤジの生き様に触れてみたいという方は、是非ご観覧下さいます様よろしくお願い致します。

カタログのコラージュや自画撮り写真をスキャンして貼ってはみましたが、本来の凄さは全く伝わりません。現物は画像の100倍の破壊力と思っておいて下さい。会場には祭壇を設け、オヤジの欲望世界を曼荼羅のように具現化する予定です。それで何とか概要が伝わるのではないかと考えておりますが、暇な変態が一生掛けてやった所業ですから、そう簡単に理解したり、消化出来るわけがありません。見る方にもそれなりの覚悟を要します。実際、オヤジの遺品と関わって、もうすぐ1年になりますが、謎と疑問は日々深まるばかりです。

代表世話人:兵頭喜貴
(展覧会紹介ブログ:http://blog.livedoor.jp/hyodo_shasin/archives/50655523.html

ちなみに展覧会の会場となる「どっきん実験室」とは、コスプレ・ダンサー&パフォーマーとして、そのスジでは知らぬもののない井原秀和円奴S(イハラヒデカズまるやっこスーパー)らが主催する、よくわからないけどすごそうなスペース。

世界的なカメラマン篠山紀信、蜷川実花などの試写体でもあり、東京クラブカルチャーの夜明け[芝浦GOLD]や[西麻布Yellow]などで数々の伝説を産み、現在、[新木場ageHa]が産んだダンサー代名詞とも言える《東京☆キャバニー 》の"おきてヤブリの可愛い娘ちゃん" = YaCcOこと、変身変化変体芸術家=井原秀和円奴S(イハラヒデカズまるやっこスーパー)a.k.a. MARU-YaCcO(円奴 まるやっこ)と、大手ゼネコンで人生労働を学び、渡米後Artの本場ニューヨークと東京で《芸術市場の喜びと苦しみ》を長年に渡り体感してきた樋脇“丁稚奉公”康介が発信する、どっきん個性が強すぎ、独創的すぎてイキすぎる…そんな奇才的でやり過ぎであり、様々の偏見を飛び越えた、これからの新生ニッポンの芸術界に希望を願い、求め、始めてみる実験室。どんな形であれ、人に愛される、愛くるしい作品達を発表し続ける所存。個性溢れるアーティストをフューチャーし、繰り広げられるこだわりオープニングレセプションパーティ(毎月第2土曜日)は世界の芸術界(宇宙)に向け、あの軍艦ビルより発進!!

僕もまだ実験室には行ったことないけれど、会場がある新宿歌舞伎町の通称「軍艦ビル」(ニュースカイビル)は、異端の建築家・渡邊洋治によるビザールな傑作集合住宅であり、いまでも海外の建築家が東京に来ると、いちばん見に行きたがる作品のひとつ。今回は軍艦ビルの内部に入れる貴重なチャンスでもあるので、変態に興味あるかたも、建築に興味あるかたも、ぜひ足を運んでみるべし!

(軍艦ビルについては、 http://silentbox.web.fc2.com/newskybldg/1.html など参照)


晩年に制作されたと思われる、高級ストッキングを履いたセルフ・ポートレート

Uのオヤジ遺品展 —— オカマになれなかったオッサンの夢の残骸
2012年3月30日(金)~4月8日(日)  4月2日(月)休廊
開廊時間16:00~19:00  ※最終日は13:00~19:00
会場:どっきん実験室 
https://dokkin-jikken.com/
(どっきん実験室はアポイント制です。建物のセキュリティーの関係上、以下の番号に電話して入場して下さい。080-4688-1091 )
※最終日にいらした方には展示品の一部を進呈させて頂きます。

兵頭喜貴 http://homepage1.nifty.com/ikon/

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ROADSIDE LIBRARY
天野裕氏 写真集『わたしたちがいたところ』
(PDFフォーマット)

ロードサイダーズではおなじみの写真家・天野裕氏による初の電子書籍。というか印刷版を含めて初めて一般に販売される作品集です。

本書は、定価10万円(税込み11万円)というかなり高価な一冊です。そして『わたしたちがいたところ』は完成された書籍ではなく、開かれた電子書籍です。購入していただいたあと、いまも旅を続けながら写真を撮り続ける天野裕氏のもとに新作が貯まった時点で、それを「2024年度の追加作品集」のようなかたちで、ご指定のメールアドレスまで送らせていただきます。

旅するごとに、だれかと出会いシャッターを押すごとに、読者のみなさんと一緒に拡がりつづける時間と空間の痕跡、残香、傷痕……そんなふうに『わたしたちがいたところ』とお付き合いいただけたらと願っています。

特設販売サイトへ


ROADSIDE LIBRARY vol.006
BED SIDE MUSIC――めくるめくお色気レコジャケ宇宙(PDFフォーマット)

稀代のレコード・コレクターでもある山口‘Gucci’佳宏氏が長年収集してきた、「お色気たっぷりのレコードジャケットに収められた和製インストルメンタル・ミュージック」という、キワモノ中のキワモノ・コレクション。

1960年代から70年代初期にかけて各レコード会社から無数にリリースされ、いつのまにか跡形もなく消えてしまった、「夜のムードを高める」ためのインスト・レコードという音楽ジャンルがあった。アルバム、シングル盤あわせて855枚! その表ジャケットはもちろん、裏ジャケ、表裏見開き(けっこうダブルジャケット仕様が多かった)、さらには歌詞・解説カードにオマケポスターまで、とにかくあるものすべてを撮影。画像数2660カットという、印刷本ではぜったいに不可能なコンプリート・アーカイブです!

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ROADSIDE LIBRARY vol.005
渋谷残酷劇場(PDFフォーマット)

プロのアーティストではなく、シロウトの手になる、だからこそ純粋な思いがこめられた血みどろの彫刻群。

これまでのロードサイド・ライブラリーと同じくPDF形式で全289ページ(833MB)。展覧会ではコラージュした壁画として展示した、もとの写真280点以上を高解像度で収録。もちろんコピープロテクトなし! そして同じく会場で常時上映中の日本、台湾、タイの動画3本も完全収録しています。DVD-R版については、最近ではもはや家にDVDスロットつきのパソコンがない!というかたもいらっしゃると思うので、パッケージ内には全内容をダウンロードできるQRコードも入れてます。

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ROADSIDE LIBRARY vol.004
TOKYO STYLE(PDFフォーマット)

書籍版では掲載できなかった別カットもほとんどすべて収録してあるので、これは我が家のフィルム収納箱そのものと言ってもいい

電子書籍版『TOKYO STYLE』の最大の特徴は「拡大」にある。キーボードで、あるいは指先でズームアップしてもらえれば、机の上のカセットテープの曲目リストや、本棚に詰め込まれた本の題名もかなりの確度で読み取ることができる。他人の生活を覗き見する楽しみが『TOKYO STYLE』の本質だとすれば、電書版の「拡大」とはその密やかな楽しみを倍加させる「覗き込み」の快感なのだ――どんなに高価で精巧な印刷でも、本のかたちではけっして得ることのできない。

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ROADSIDE LIBRARY vol.003
おんなのアルバム キャバレー・ベラミの踊り子たち(PDFフォーマット)

伝説のグランドキャバレー・ベラミ・・・そのステージを飾った踊り子、芸人たちの写真コレクション・アルバムがついに完成!

かつて日本一の石炭積み出し港だった北九州市若松で、華やかな夜を演出したグランドキャバレー・ベラミ。元従業員寮から発掘された営業用写真、およそ1400枚をすべて高解像度スキャンして掲載しました。データサイズ・約2ギガバイト! メガ・ボリュームのダウンロード版/USB版デジタル写真集です。
ベラミ30年間の歴史をたどる調査資料も完全掲載。さらに写真と共に発掘された当時の8ミリ映像が、動画ファイルとしてご覧いただけます。昭和のキャバレー世界をビジュアルで体感できる、これ以上の画像資料はどこにもないはず! マンボ、ジャズ、ボサノバ、サイケデリック・ロック・・・お好きな音楽をBGMに流しながら、たっぷりお楽しみください。

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ROADSIDE LIBRARY vol.002
LOVE HOTEL(PDFフォーマット)

――ラブホの夢は夜ひらく

新風営法などでいま絶滅の危機に瀕しつつある、遊びごころあふれるラブホテルのインテリアを探し歩き、関東・関西エリア全28軒で撮影した73室! これは「エロの昭和スタイル」だ。もはや存在しないホテル、部屋も数多く収められた貴重なデザイン遺産資料。『秘宝館』と同じく、書籍版よりも大幅にカット数を増やし、オリジナルのフィルム版をデジタル・リマスターした高解像度データで、ディテールの拡大もお楽しみください。
円形ベッド、鏡張りの壁や天井、虹色のシャギー・カーペット・・・日本人の血と吐息を桃色に染めあげる、禁断のインテリアデザイン・エレメントのほとんどすべてが、ここにある!

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秘宝館(PDFフォーマット)

――秘宝よ永遠に

1993年から2015年まで、20年間以上にわたって取材してきた秘宝館。北海道から九州嬉野まで11館の写真を網羅し、書籍版では未収録のカットを大幅に加えた全777ページ、オールカラーの巨大画像資料集。
すべてのカットが拡大に耐えられるよう、777ページページで全1.8ギガのメガ・サイズ電書! 通常の電子書籍よりもはるかに高解像度のデータで、気になるディテールもクローズアップ可能です。
1990年代の撮影はフィルムだったため、今回は掲載するすべてのカットをスキャンし直した「オリジナルからのデジタル・リマスター」。これより詳しい秘宝館の本は存在しません!

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捨てられないTシャツ

70枚のTシャツと、70とおりの物語。
あなたにも〈捨てられないTシャツ〉ありませんか? あるある! と思い浮かんだあなたも、あるかなあと思ったあなたにも読んでほしい。読めば誰もが心に思い当たる「なんだか捨てられないTシャツ」を70枚集めました。そのTシャツと写真に持ち主のエピソードを添えた、今一番おシャレでイケてる(?)“Tシャツ・カタログ"であるとともに、Tシャツという現代の〈戦闘服〉をめぐる“ファッション・ノンフィクション"でもある最強の1冊。 70名それぞれのTシャツにまつわるエピソードは、時に爆笑あり、涙あり、ものすんごーい共感あり……読み出したら止まらない面白さです。

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圏外編集者

編集に「術」なんてない。
珍スポット、独居老人、地方発ヒップホップ、路傍の現代詩、カラオケスナック……。ほかのメディアとはまったく違う視点から、「なんだかわからないけど、気になってしょうがないもの」を追い続ける都築響一が、なぜ、どうやって取材し、本を作ってきたのか。人の忠告なんて聞かず、自分の好奇心だけで道なき道を歩んできた編集者の言葉。
多数決で負ける子たちが、「オトナ」になれないオトナたちが、周回遅れのトップランナーたちが、僕に本をつくらせる。
編集を入り口に、「新しいことをしたい」すべてのひとの心を撃つ一冊。

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書評2006-2014

こころがかゆいときに読んでください
「書評2006-2014」というサブタイトルのとおり、これは僕にとって『だれも買わない本は、だれかが買わなきゃならないんだ』(2008年)に続く、2冊めの書評集。ほぼ80冊分の書評というか、リポートが収められていて、巻末にはこれまで出してきた自分の本の(編集を担当した作品集などは除く)、ごく短い解題もつけてみた。
このなかの1冊でも2冊でも、みなさんの「こころの奥のかゆみ」をスッとさせてくれたら本望である。

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独居老人スタイル

あえて独居老人でいること。それは老いていくこの国で生きのびるための、きわめて有効なスタイルかもしれない。16人の魅力的な独居老人たちを取材・紹介する。
たとえば20代の読者にとって、50年後の人生は想像しにくいかもしれないけれど、あるのかないのかわからない「老後」のために、いまやりたいことを我慢するほどバカらしいことはない――「年取った若者たち」から、そういうスピリットのカケラだけでも受け取ってもらえたら、なによりうれしい。

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ヒップホップの詩人たち

いちばん刺激的な音楽は路上に落ちている――。
咆哮する現代詩人の肖像。その音楽はストリートに生まれ、東京のメディアを遠く離れた場所から、先鋭的で豊かな世界を作り続けている。さあ出かけよう、日常を抜け出して、魂の叫びに耳を澄ませて――。パイオニアからアンダーグラウンド、気鋭の若手まで、ロングインタビュー&多数のリリックを収録。孤高の言葉を刻むラッパー15人のすべて。

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東京右半分

2012年、東京右傾化宣言!
この都市の、クリエイティブなパワー・バランスは、いま確実に東=右半分に移動しつつある。右曲がりの東京見聞録!
576ページ、図版点数1300点、取材箇所108ヶ所!

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東京スナック飲みある記
ママさんボトル入ります!

東京がひとつの宇宙だとすれば、スナック街はひとつの銀河系だ。
酒がこぼれ、歌が流れ、今夜もたくさんの人生がはじけるだろう、場末のミルキーウェイ。 東京23区に、23のスナック街を見つけて飲み歩く旅。 チドリ足でお付き合いください!

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