• TOP
  • 編集後記

AFTER HOURS
編集後記

2020年08月26日 Vol.418

今週も最後までお付き合い、ありがとうございました。なかなか変化に富んだラインナップだったと思いますが・・・・・・お楽しみいただけたでしょうか。

「二度と行けないあの店で」は今週の大竹伸朗「シドの酢漬け」でついに完結。2017年12月から2年半にわたる長期連載でした。行きたくても行けない店100軒のコレクション・・・・・・食べログみたいに役立ちはしませんが、料理や酒をめぐる、それぞれの思いや記憶が詰まった、ひとつの時代の記録になったかなと思います。ただいま単行本化の作業が進行中、来年1月頃には分厚い本となってご覧いただけるはずなので、お楽しみにお待ちください!

そして今週はふたりの写真家を紹介しましたが、山田秀樹さんの『映画館』は、なんと教えてもらったのが今週月曜で、急げば間に合うかなと、すぐにギャラリーまで自転車を飛ばし、うまくご本人とも会えて、その場でインタビューさせてもらい、画像データも送ってもらって、無事会期中に記事にできたという・・・・・・週刊メルマガならではのスピードでした。間に合ってよかった!


さて、このところメルマガのLINEグループで、それまでこそこそ楽しんでた動画とかを紹介するのが楽しい作業になってるわけですが、月曜に配信したのが「Fundo de Quintal OFC」という、めちゃくちゃ変で笑えてパワーをもらえるバンド。ご覧いただけましたか?


FUNDO DE QUINTAL OFC - EU VOU TE PEGAR/DJ HENRIQUE DE FERRAZ

ポルトガル語はぜんぜんできないので、翻訳ソフトさまのお力を借りて情報を集めてみると、Fundo de Quintal OFC(Backyard Fund=「裏庭基金」という名前だそう)はブラジル、マランハオ州のるセントロ・ドス・ロドリゲスという、人口1万人にも満たない町の少年たち9人ほどによって、ほんとにメンバーのひとりの家の裏庭で「なかばジョークとして」結成されたバンド。

そのへんに転がってる廃材がおもな楽器で、音楽のタイプとしては「ファンクステップとプロレスをミックスしたダンスミュージック」・・・・・・ファンクとプロレスって!笑 しかしそのコンセプト(?)のとおり、平和なモッシュというのか、原初のパンクを思わせるハチャメチャぶりがたまらないですねえ。


FUNDO DE QUINTAL OFC - TUTS TUTS QUERO VER / EDY LEMOND


FUNDO DE QUINTAL OFC - PISEIRO NO ATOLEIRO - RAY PORTO

ネット以前の時代であれば、こんなバンドは地元民以外は知りようもなかったと思うけど、フンド・デ・キンタルはいまやYouTubeチャンネルも、Instagramも、半年足らずでフォロワー100万人超え! いまブラジルでもっとも注目されるバンドでもあり、YouTubeの音楽再生チャンネルでは世界第3位の規模だとか(ほんとか!)。ちなみにYouTubeチャンネルのフォロワーが10万人を超えた記念に盾が贈られ(そんなのもらえるんですね!)、メンバーのひとりが隣町の郵便局までバイクで取りに行く動画まであったりして。


ブラジルはもちろん新型コロナウィルス感染が深刻なわけですが、この子たちにはぜんぜん関係ない感じが・・・・・・。しかし演奏がどうとか、曲がどうとかじゃなくて、とにかく元気だけは目いっぱいもらえる、こういうのこそインターネット時代の産物なのかもしれないですねえ。夏バテのみなさま、どこにも行けないで淀んでるみなさま、ぜひブラジルの少年たちからパワーをお裾分けしてもらってください!


FUNDO DE QUINTAL OFC - MILU - GUSTTAVO LIMA

※同名で「FUNDO DE QUINTAL」という往年の名バンドもあるので注意!

Fundo de Quintal OFC:
YouTubeチャンネル https://www.youtube.com/channel/UCQYk0Gi-EFHnl7jGgegwL2Q
(すごい数の動画あり!)
Instagram https://www.instagram.com/fundodequintal_ofc/
Facebookページ https://www.facebook.com/fundodequintalofc/

  • TOP
  • 編集後記

AFTER HOURS BACKNUMBERS
編集後記バックナンバー

FACEBOOK

BOOKS

ROADSIDE LIBRARY vol.006
BED SIDE MUSIC――めくるめくお色気レコジャケ宇宙(PDFフォーマット)

稀代のレコード・コレクターでもある山口‘Gucci’佳宏氏が長年収集してきた、「お色気たっぷりのレコードジャケットに収められた和製インストルメンタル・ミュージック」という、キワモノ中のキワモノ・コレクション。

1960年代から70年代初期にかけて各レコード会社から無数にリリースされ、いつのまにか跡形もなく消えてしまった、「夜のムードを高める」ためのインスト・レコードという音楽ジャンルがあった。アルバム、シングル盤あわせて855枚! その表ジャケットはもちろん、裏ジャケ、表裏見開き(けっこうダブルジャケット仕様が多かった)、さらには歌詞・解説カードにオマケポスターまで、とにかくあるものすべてを撮影。画像数2660カットという、印刷本ではぜったいに不可能なコンプリート・アーカイブです!

SHOPコーナーへ


ROADSIDE LIBRARY vol.005
渋谷残酷劇場(PDFフォーマット)

プロのアーティストではなく、シロウトの手になる、だからこそ純粋な思いがこめられた血みどろの彫刻群。

これまでのロードサイド・ライブラリーと同じくPDF形式で全289ページ(833MB)。展覧会ではコラージュした壁画として展示した、もとの写真280点以上を高解像度で収録。もちろんコピープロテクトなし! そして同じく会場で常時上映中の日本、台湾、タイの動画3本も完全収録しています。DVD-R版については、最近ではもはや家にDVDスロットつきのパソコンがない!というかたもいらっしゃると思うので、パッケージ内には全内容をダウンロードできるQRコードも入れてます。

SHOPコーナーへ


ROADSIDE LIBRARY vol.004
TOKYO STYLE(PDFフォーマット)

書籍版では掲載できなかった別カットもほとんどすべて収録してあるので、これは我が家のフィルム収納箱そのものと言ってもいい

電子書籍版『TOKYO STYLE』の最大の特徴は「拡大」にある。キーボードで、あるいは指先でズームアップしてもらえれば、机の上のカセットテープの曲目リストや、本棚に詰め込まれた本の題名もかなりの確度で読み取ることができる。他人の生活を覗き見する楽しみが『TOKYO STYLE』の本質だとすれば、電書版の「拡大」とはその密やかな楽しみを倍加させる「覗き込み」の快感なのだ――どんなに高価で精巧な印刷でも、本のかたちではけっして得ることのできない。

SHOPコーナーへ


ROADSIDE LIBRARY vol.003
おんなのアルバム キャバレー・ベラミの踊り子たち(PDFフォーマット)

伝説のグランドキャバレー・ベラミ・・・そのステージを飾った踊り子、芸人たちの写真コレクション・アルバムがついに完成!

かつて日本一の石炭積み出し港だった北九州市若松で、華やかな夜を演出したグランドキャバレー・ベラミ。元従業員寮から発掘された営業用写真、およそ1400枚をすべて高解像度スキャンして掲載しました。データサイズ・約2ギガバイト! メガ・ボリュームのダウンロード版/USB版デジタル写真集です。
ベラミ30年間の歴史をたどる調査資料も完全掲載。さらに写真と共に発掘された当時の8ミリ映像が、動画ファイルとしてご覧いただけます。昭和のキャバレー世界をビジュアルで体感できる、これ以上の画像資料はどこにもないはず! マンボ、ジャズ、ボサノバ、サイケデリック・ロック・・・お好きな音楽をBGMに流しながら、たっぷりお楽しみください。

SHOPコーナーへ


ROADSIDE LIBRARY vol.002
LOVE HOTEL(PDFフォーマット)

――ラブホの夢は夜ひらく

新風営法などでいま絶滅の危機に瀕しつつある、遊びごころあふれるラブホテルのインテリアを探し歩き、関東・関西エリア全28軒で撮影した73室! これは「エロの昭和スタイル」だ。もはや存在しないホテル、部屋も数多く収められた貴重なデザイン遺産資料。『秘宝館』と同じく、書籍版よりも大幅にカット数を増やし、オリジナルのフィルム版をデジタル・リマスターした高解像度データで、ディテールの拡大もお楽しみください。
円形ベッド、鏡張りの壁や天井、虹色のシャギー・カーペット・・・日本人の血と吐息を桃色に染めあげる、禁断のインテリアデザイン・エレメントのほとんどすべてが、ここにある!

SHOPコーナーへ


ROADSIDE LIBRARY vol.001
秘宝館(PDFフォーマット)

――秘宝よ永遠に

1993年から2015年まで、20年間以上にわたって取材してきた秘宝館。北海道から九州嬉野まで11館の写真を網羅し、書籍版では未収録のカットを大幅に加えた全777ページ、オールカラーの巨大画像資料集。
すべてのカットが拡大に耐えられるよう、777ページページで全1.8ギガのメガ・サイズ電書! 通常の電子書籍よりもはるかに高解像度のデータで、気になるディテールもクローズアップ可能です。
1990年代の撮影はフィルムだったため、今回は掲載するすべてのカットをスキャンし直した「オリジナルからのデジタル・リマスター」。これより詳しい秘宝館の本は存在しません!

SHOPコーナーへ


捨てられないTシャツ

70枚のTシャツと、70とおりの物語。
あなたにも〈捨てられないTシャツ〉ありませんか? あるある! と思い浮かんだあなたも、あるかなあと思ったあなたにも読んでほしい。読めば誰もが心に思い当たる「なんだか捨てられないTシャツ」を70枚集めました。そのTシャツと写真に持ち主のエピソードを添えた、今一番おシャレでイケてる(?)“Tシャツ・カタログ"であるとともに、Tシャツという現代の〈戦闘服〉をめぐる“ファッション・ノンフィクション"でもある最強の1冊。 70名それぞれのTシャツにまつわるエピソードは、時に爆笑あり、涙あり、ものすんごーい共感あり……読み出したら止まらない面白さです。

amazonジャパン


圏外編集者

編集に「術」なんてない。
珍スポット、独居老人、地方発ヒップホップ、路傍の現代詩、カラオケスナック……。ほかのメディアとはまったく違う視点から、「なんだかわからないけど、気になってしょうがないもの」を追い続ける都築響一が、なぜ、どうやって取材し、本を作ってきたのか。人の忠告なんて聞かず、自分の好奇心だけで道なき道を歩んできた編集者の言葉。
多数決で負ける子たちが、「オトナ」になれないオトナたちが、周回遅れのトップランナーたちが、僕に本をつくらせる。
編集を入り口に、「新しいことをしたい」すべてのひとの心を撃つ一冊。

amazonジャパン


ROADSIDE BOOKS
書評2006-2014

こころがかゆいときに読んでください
「書評2006-2014」というサブタイトルのとおり、これは僕にとって『だれも買わない本は、だれかが買わなきゃならないんだ』(2008年)に続く、2冊めの書評集。ほぼ80冊分の書評というか、リポートが収められていて、巻末にはこれまで出してきた自分の本の(編集を担当した作品集などは除く)、ごく短い解題もつけてみた。
このなかの1冊でも2冊でも、みなさんの「こころの奥のかゆみ」をスッとさせてくれたら本望である。

amazonジャパン


独居老人スタイル

あえて独居老人でいること。それは老いていくこの国で生きのびるための、きわめて有効なスタイルかもしれない。16人の魅力的な独居老人たちを取材・紹介する。
たとえば20代の読者にとって、50年後の人生は想像しにくいかもしれないけれど、あるのかないのかわからない「老後」のために、いまやりたいことを我慢するほどバカらしいことはない――「年取った若者たち」から、そういうスピリットのカケラだけでも受け取ってもらえたら、なによりうれしい。

amazonジャパン


ヒップホップの詩人たち

いちばん刺激的な音楽は路上に落ちている――。
咆哮する現代詩人の肖像。その音楽はストリートに生まれ、東京のメディアを遠く離れた場所から、先鋭的で豊かな世界を作り続けている。さあ出かけよう、日常を抜け出して、魂の叫びに耳を澄ませて――。パイオニアからアンダーグラウンド、気鋭の若手まで、ロングインタビュー&多数のリリックを収録。孤高の言葉を刻むラッパー15人のすべて。

amazonジャパン


東京右半分

2012年、東京右傾化宣言!
この都市の、クリエイティブなパワー・バランスは、いま確実に東=右半分に移動しつつある。右曲がりの東京見聞録!
576ページ、図版点数1300点、取材箇所108ヶ所!

amazonジャパン


東京スナック飲みある記
ママさんボトル入ります!

東京がひとつの宇宙だとすれば、スナック街はひとつの銀河系だ。
酒がこぼれ、歌が流れ、今夜もたくさんの人生がはじけるだろう、場末のミルキーウェイ。 東京23区に、23のスナック街を見つけて飲み歩く旅。 チドリ足でお付き合いください!

amazonジャパン