• TOP
  • 編集後記

AFTER HOURS
編集後記

2021年11月24日 Vol.478

今週も最後までお付き合いありがとうございました。内堀麻美さんの優しい木彫から、加納典明さんの暴れんぼう写真までいろいろでした。つくっているほうは楽しかったですが、みなさま気に入ってくれたでしょうか。

ご覧になったかたもいらっしゃるかもですが、先週SNSで、銀座松屋店頭のバレンシアガとグッチの「ザ ハッカー プロジェクト」ショーウィンドウに対する嫌悪感を書いたら、かなりの反応がありました。「同意!」と言ってくれるひとが多かったけれど、「かっこいいじゃん」「なにがいけないの」「シロウトが口出すんじゃねえ」という怒りの反応がずいぶんたくさんあって。


もともとは今週の編集後記でちょこっと触れよう、くらいに思ってたのですが、久しぶりに気合いを注入された気持ちになったので!来週じっくり書いてみるつもりです。お楽しみにお待ちください! しかしコロナが落ち着いたせいか、取材したい展覧会やイベントも、取材したのにまだ掲載できてない記事も、会期終了が迫ってるものも、このところ激増してきて困るほど。すでに取材させてもらった関係者のかたがたには、ほんとに申し訳ないです。

今週の後記は、告知にあふれた楽しいイベントをひとつご紹介。

本メルマガでは2013年2月13日号「ノリに巻かれた寿司宇宙」で紹介した「巻き寿司アーティスト」の清田貴代さん(通称・たまちゃん)。本業はイラストレーターですが、その驚異の重層巻き寿司技術と発想のオリジナリティで、いまや国内のみならず海外でも大人気! 2014年3月26日号「巻き寿司アートの陰日向」では「うんこ寿司」「合体寿司」「まんこ寿司」など……オトナの創作寿司を披露してくれたり、2020年2月26日号「笑う彫刻家」では、ムンクの《叫び》をテーマにした国際コンペで世界第2位、ご褒美に旅したノルウェーの記事を書いてくれもしました。ワークショップを開いても、つねに駿速で定員になってしまうそうですが、コロナ禍で控えめにしていたのが、ようやく完全復活!


消化しきれないトウモロコシ入りのうんこ寿司を切り分けるたまちゃん(2013年2月13日号より)


ワークショップに参加した外国人にも大受けだった合体寿司(2014年3月26日号より)

「こんど裸体をテーマにした巻き寿司ワークショップをやるんですが、キャンセルが3人出たのでメルマガで告知してもらえますか」と先日連絡があり。もちろん!とかメッセージをやりとりしているあいだに埋まってしまい、本日(11月24日)から募集開始予定の新たなワークショップを代わりにご紹介します。




たまちゃんが送ってくれた、先日の「エロ巻き寿司アート・ワークショップ」の作品から




生ハムの薄物……

「酢飯の上に具が乗ってるのはもう古い!酢飯の方から具に飛び込もう!」というコンセプトから生まれた、その名も「ダイヴ」。年末なのでイクラ付きだそうです。こちらはエロ寿司とちがって、クリスマスやお正月の一家団欒にも使えそうですね! すぐ定員になっちゃうと思うので、興味あるかたは急いで連絡を!






【「DIVE寿司」ワークショップ in. 薫風】(with イクラ)
12月18日(土)10:30-14:00頃(開場:10:15)
@和菓子薫風
https://wagashikunpu.com/index.html

持ち物:マスク、エプロン、てぬぐい(ハンドタオル)

参加費:税込5,500円/1人(当日現金)
【薫風ちゃんの季節のお菓子とお茶付き】

あなたの「DIVE寿司」を撮影して「#薫風ちゃんで巻き寿司アート」を付けてSNSにアップします!

このワークショップでは、個人で巻き寿司アートを楽しむ方の為に開催しています。
巻き寿司のお教室をされている方、またその団体の方のご参加はご遠慮ください。

主催:巻き寿司アーティストTama-chan

Instagram @smilingsushiroll39
Facebook @たまちゃんのにっこり寿司
ブログ:https://ameblo.jp/kururinzushi/

お問合せ、ご予約方法:

「巻き寿司アートワークショップ申込み」のタイトルのメールで、下記をご記入でメールでお申込み下さい。

*参加者氏名
*参加人数
*お電話番号
*メールアドレス
※ 複数人で申込みの場合は、参加者全員の氏名、ご連絡先(メールアドレス、お電話番号)をご記入ください。

お申込み先:tama@smilingsushiroll.com

  • TOP
  • 編集後記

AFTER HOURS BACKNUMBERS
編集後記バックナンバー

FACEBOOK

BOOKS

ROADSIDE LIBRARY
天野裕氏 写真集『わたしたちがいたところ』
(PDFフォーマット)

ロードサイダーズではおなじみの写真家・天野裕氏による初の電子書籍。というか印刷版を含めて初めて一般に販売される作品集です。

本書は、定価10万円(税込み11万円)というかなり高価な一冊です。そして『わたしたちがいたところ』は完成された書籍ではなく、開かれた電子書籍です。購入していただいたあと、いまも旅を続けながら写真を撮り続ける天野裕氏のもとに新作が貯まった時点で、それを「2024年度の追加作品集」のようなかたちで、ご指定のメールアドレスまで送らせていただきます。

旅するごとに、だれかと出会いシャッターを押すごとに、読者のみなさんと一緒に拡がりつづける時間と空間の痕跡、残香、傷痕……そんなふうに『わたしたちがいたところ』とお付き合いいただけたらと願っています。

特設販売サイトへ


ROADSIDE LIBRARY vol.006
BED SIDE MUSIC――めくるめくお色気レコジャケ宇宙(PDFフォーマット)

稀代のレコード・コレクターでもある山口‘Gucci’佳宏氏が長年収集してきた、「お色気たっぷりのレコードジャケットに収められた和製インストルメンタル・ミュージック」という、キワモノ中のキワモノ・コレクション。

1960年代から70年代初期にかけて各レコード会社から無数にリリースされ、いつのまにか跡形もなく消えてしまった、「夜のムードを高める」ためのインスト・レコードという音楽ジャンルがあった。アルバム、シングル盤あわせて855枚! その表ジャケットはもちろん、裏ジャケ、表裏見開き(けっこうダブルジャケット仕様が多かった)、さらには歌詞・解説カードにオマケポスターまで、とにかくあるものすべてを撮影。画像数2660カットという、印刷本ではぜったいに不可能なコンプリート・アーカイブです!

SHOPコーナーへ


ROADSIDE LIBRARY vol.005
渋谷残酷劇場(PDFフォーマット)

プロのアーティストではなく、シロウトの手になる、だからこそ純粋な思いがこめられた血みどろの彫刻群。

これまでのロードサイド・ライブラリーと同じくPDF形式で全289ページ(833MB)。展覧会ではコラージュした壁画として展示した、もとの写真280点以上を高解像度で収録。もちろんコピープロテクトなし! そして同じく会場で常時上映中の日本、台湾、タイの動画3本も完全収録しています。DVD-R版については、最近ではもはや家にDVDスロットつきのパソコンがない!というかたもいらっしゃると思うので、パッケージ内には全内容をダウンロードできるQRコードも入れてます。

SHOPコーナーへ


ROADSIDE LIBRARY vol.004
TOKYO STYLE(PDFフォーマット)

書籍版では掲載できなかった別カットもほとんどすべて収録してあるので、これは我が家のフィルム収納箱そのものと言ってもいい

電子書籍版『TOKYO STYLE』の最大の特徴は「拡大」にある。キーボードで、あるいは指先でズームアップしてもらえれば、机の上のカセットテープの曲目リストや、本棚に詰め込まれた本の題名もかなりの確度で読み取ることができる。他人の生活を覗き見する楽しみが『TOKYO STYLE』の本質だとすれば、電書版の「拡大」とはその密やかな楽しみを倍加させる「覗き込み」の快感なのだ――どんなに高価で精巧な印刷でも、本のかたちではけっして得ることのできない。

SHOPコーナーへ


ROADSIDE LIBRARY vol.003
おんなのアルバム キャバレー・ベラミの踊り子たち(PDFフォーマット)

伝説のグランドキャバレー・ベラミ・・・そのステージを飾った踊り子、芸人たちの写真コレクション・アルバムがついに完成!

かつて日本一の石炭積み出し港だった北九州市若松で、華やかな夜を演出したグランドキャバレー・ベラミ。元従業員寮から発掘された営業用写真、およそ1400枚をすべて高解像度スキャンして掲載しました。データサイズ・約2ギガバイト! メガ・ボリュームのダウンロード版/USB版デジタル写真集です。
ベラミ30年間の歴史をたどる調査資料も完全掲載。さらに写真と共に発掘された当時の8ミリ映像が、動画ファイルとしてご覧いただけます。昭和のキャバレー世界をビジュアルで体感できる、これ以上の画像資料はどこにもないはず! マンボ、ジャズ、ボサノバ、サイケデリック・ロック・・・お好きな音楽をBGMに流しながら、たっぷりお楽しみください。

SHOPコーナーへ


ROADSIDE LIBRARY vol.002
LOVE HOTEL(PDFフォーマット)

――ラブホの夢は夜ひらく

新風営法などでいま絶滅の危機に瀕しつつある、遊びごころあふれるラブホテルのインテリアを探し歩き、関東・関西エリア全28軒で撮影した73室! これは「エロの昭和スタイル」だ。もはや存在しないホテル、部屋も数多く収められた貴重なデザイン遺産資料。『秘宝館』と同じく、書籍版よりも大幅にカット数を増やし、オリジナルのフィルム版をデジタル・リマスターした高解像度データで、ディテールの拡大もお楽しみください。
円形ベッド、鏡張りの壁や天井、虹色のシャギー・カーペット・・・日本人の血と吐息を桃色に染めあげる、禁断のインテリアデザイン・エレメントのほとんどすべてが、ここにある!

SHOPコーナーへ


ROADSIDE LIBRARY vol.001
秘宝館(PDFフォーマット)

――秘宝よ永遠に

1993年から2015年まで、20年間以上にわたって取材してきた秘宝館。北海道から九州嬉野まで11館の写真を網羅し、書籍版では未収録のカットを大幅に加えた全777ページ、オールカラーの巨大画像資料集。
すべてのカットが拡大に耐えられるよう、777ページページで全1.8ギガのメガ・サイズ電書! 通常の電子書籍よりもはるかに高解像度のデータで、気になるディテールもクローズアップ可能です。
1990年代の撮影はフィルムだったため、今回は掲載するすべてのカットをスキャンし直した「オリジナルからのデジタル・リマスター」。これより詳しい秘宝館の本は存在しません!

SHOPコーナーへ


捨てられないTシャツ

70枚のTシャツと、70とおりの物語。
あなたにも〈捨てられないTシャツ〉ありませんか? あるある! と思い浮かんだあなたも、あるかなあと思ったあなたにも読んでほしい。読めば誰もが心に思い当たる「なんだか捨てられないTシャツ」を70枚集めました。そのTシャツと写真に持ち主のエピソードを添えた、今一番おシャレでイケてる(?)“Tシャツ・カタログ"であるとともに、Tシャツという現代の〈戦闘服〉をめぐる“ファッション・ノンフィクション"でもある最強の1冊。 70名それぞれのTシャツにまつわるエピソードは、時に爆笑あり、涙あり、ものすんごーい共感あり……読み出したら止まらない面白さです。

amazonジャパン


圏外編集者

編集に「術」なんてない。
珍スポット、独居老人、地方発ヒップホップ、路傍の現代詩、カラオケスナック……。ほかのメディアとはまったく違う視点から、「なんだかわからないけど、気になってしょうがないもの」を追い続ける都築響一が、なぜ、どうやって取材し、本を作ってきたのか。人の忠告なんて聞かず、自分の好奇心だけで道なき道を歩んできた編集者の言葉。
多数決で負ける子たちが、「オトナ」になれないオトナたちが、周回遅れのトップランナーたちが、僕に本をつくらせる。
編集を入り口に、「新しいことをしたい」すべてのひとの心を撃つ一冊。

amazonジャパン


ROADSIDE BOOKS
書評2006-2014

こころがかゆいときに読んでください
「書評2006-2014」というサブタイトルのとおり、これは僕にとって『だれも買わない本は、だれかが買わなきゃならないんだ』(2008年)に続く、2冊めの書評集。ほぼ80冊分の書評というか、リポートが収められていて、巻末にはこれまで出してきた自分の本の(編集を担当した作品集などは除く)、ごく短い解題もつけてみた。
このなかの1冊でも2冊でも、みなさんの「こころの奥のかゆみ」をスッとさせてくれたら本望である。

amazonジャパン


独居老人スタイル

あえて独居老人でいること。それは老いていくこの国で生きのびるための、きわめて有効なスタイルかもしれない。16人の魅力的な独居老人たちを取材・紹介する。
たとえば20代の読者にとって、50年後の人生は想像しにくいかもしれないけれど、あるのかないのかわからない「老後」のために、いまやりたいことを我慢するほどバカらしいことはない――「年取った若者たち」から、そういうスピリットのカケラだけでも受け取ってもらえたら、なによりうれしい。

amazonジャパン


ヒップホップの詩人たち

いちばん刺激的な音楽は路上に落ちている――。
咆哮する現代詩人の肖像。その音楽はストリートに生まれ、東京のメディアを遠く離れた場所から、先鋭的で豊かな世界を作り続けている。さあ出かけよう、日常を抜け出して、魂の叫びに耳を澄ませて――。パイオニアからアンダーグラウンド、気鋭の若手まで、ロングインタビュー&多数のリリックを収録。孤高の言葉を刻むラッパー15人のすべて。

amazonジャパン


東京右半分

2012年、東京右傾化宣言!
この都市の、クリエイティブなパワー・バランスは、いま確実に東=右半分に移動しつつある。右曲がりの東京見聞録!
576ページ、図版点数1300点、取材箇所108ヶ所!

amazonジャパン


東京スナック飲みある記
ママさんボトル入ります!

東京がひとつの宇宙だとすれば、スナック街はひとつの銀河系だ。
酒がこぼれ、歌が流れ、今夜もたくさんの人生がはじけるだろう、場末のミルキーウェイ。 東京23区に、23のスナック街を見つけて飲み歩く旅。 チドリ足でお付き合いください!

amazonジャパン