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2022年07月27日 Vol.510
photography
どこにもない世界のうつゆみこ
ロードサイダーズにはおなじみ、中野区新井薬師前の写真ギャラリー(+カウンターバー)スタジオ35分でいま、うつ ゆみこ写真展『いかして ころして あたえて うばって』という奇妙な展覧会が開かれている。 うつさんは写真学校で講師を勤めたり、コマーシャルな撮影に関わったりしながら、自分の作品もつくりつづけていて、もう10数年にわたって個展、グループ展での発表、ZINEもたくさんリリースしてきた。今回の展示はそのタイトルが暗示するように生きもの(の死骸)をモチーフにした作品群。
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新宿区立総合天然宙屯地 4 埴輪ハウスに集う動物たち (画・写真・文:小指)
最初の異変に気づいたのは、ここへ引っ越して間もない頃のことだった。ひとりで部屋にいると、天井裏から「パタタタ……」と小さな足音のようなものが聞こえるのだ。私はテレビの音を消し、耳をすませた。 パタタタタ…… やはり何かがいる。だが、この家には私と埴輪のじいさんしかいないはずだ。一瞬、江戸川乱歩の小説「屋根裏の散歩者」のような屋根裏を徘徊するじいさんの姿を想像したが、下の階からジャーっとトイレを流す音がしたので、やっぱり上から聞こえてくる足音はじいさんのものではないようだ。
music
おかえり TOKYO ATOM vol.35 March 2001 ミルクシェイク (文:マーク・ロビンソン)
元妻の話しかたがいつも好きだった。みるくの創設者でありママであり、1998年から2001年まで毎月発行していたフリーペーパーTOKYO ATOMを僕と共同編集していたルリのことである。ルリはいまもまったく変わっていない。英語であれ日本語であれ、シンプルかつ要領よく、しばしば人生に対する独自の視点でものを語る。TOKYO ATOMのころ、ルリは僕の文章にいつもお世辞抜きで反応してくれた。時には耳の痛いこともあったけれど、その意見は貴重なものだったので、あるときルリに、みるくでの自分の体験を書くように薦めたのだった。今号のコラムのような文章を、ルリは何度か書いてくれている。「ミルクシェイク」と名づけたこのコラムで、ルリはみるくのほとんどのお客さんが知らないでいた、自分の内面をさらけ出してくれた。いまでも僕はルリのしゃがれた笑い声と「ポジティブ」な怒りが、僕には聞こえる。
lifestyle
蒲田リハビリ日記 第19回 花 (写真・文:リーサル・ウエポン金本)
新宿(都築響一さんの新拠点)には様々な思い出がある。南新宿や新宿御苑の近くで働いたこともあれば、花園神社の酉の市で大騒ぎしたこと(コロナ前)もある。だが俺にとって最も忘れられないのは、1988(昭和63)年5月からの2カ月間だ。当時、日雇い労働中の自損事故でアキレス腱を断裂した俺は仕事を失い、先輩AV監督の紹介で初めて特殊ビデオの撮影現場へ足を踏み入れた。肩書きは撮影助手、19歳のときのことである。都下山間部(なぜか東京都!)の商業施設を改装するため、徒歩2分のところにあった寮に転居したばかりだった俺は、職を失い、9月末日までに退去するよう命じられていた。そんななか生活費を稼ぐため、左足を引きずりながら、片道40km以上の道程を原付で東新宿の撮影現場まで通っていたのである。19歳だから出来たのだろう。53歳で半病人の現在、とてもそんな体力はない…。
art
不断ノ表現展@にしぴりかの美術館
先週号の告知でお伝えしたように、いま宮城県のにしぴりかの美術館で、「不断ノ表現」展が開催中だ。7月6日号で特集したばかりの「心のアート展」の、運営の中心となっている八王子・平川病院の〈造形教室〉で長く活動を続ける作家のなかから江中裕子、島崎敏司、長谷川亮介の3人をフィーチャーした展覧会である。仙台市中心部から1時間ほど、黒川郡大和町にあるにしぴりかの美術館は、これまで本メルマガで何度も紹介してきたが、平川病院の〈造形教室〉で活動するアーティストたちの展示を連続して開いていて、なんだかサテライト・ギャラリーのようでもある。ふだん、なかなかまとめて実作を見ることができないノン・プロフェッショナルのアーティストたちによる作品を、こうして展示し続けてくれるのはほんとうにありがたい。
2022年07月20日 Vol.509
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新宿区立総合天然宙屯地 3 大島てる (画・写真・文:小指)
この家に引っ越してきてからしばらくした頃、私は「大島てる(管理人・大島てるさんが管理する事故物件情報共有サイト)」のサイトでこの家のことを少しばかり探りを入れてみたことがあった。ざっくりと、この辺りかな?という場所に地域を選択してみると、近所の新宿一帯は事故物件であることを表す炎マークが大炎上していた。さすが新宿、と思った。変に感心しながら、そこから更に拡大し、我が家のある場所にカーソルを合わせた。すると、どうやら意外なことに、この埴輪ハウスは事故物件には該当していないようだった。怪しい雰囲気の割には、たいしたことは起きていなかったようである。
photography
once upon a time ~ もうひとつのカリフォルニア・ドリーミン 02 写真家への第一歩 ブルース・オズボーン(写真家)
仕事探し――アートセンター卒業後に直面したのが職探しだった。アートを専攻した学生誰もが経験する難関。一筋縄ではいかない。電話でアポを取り、大きなケースに入れた作品を持って写真家に会いに行くというのが、写真家を志す当時の学生の定番。ちょうど同じ頃に職探をしていた仲良しのDotとVivとも、彼女たちのアパートに詰めて一緒に仕事を探したものだった。電話をかける先は写真家に限らずアートディレクター、デザイナー、レコード会社、雑誌、その他なんでも可能性がありそうな相手に電話をかけまくった。電話をかける先は3人で共有。3人が5分刻みでかけるので、先方も不思議に思ったろう。当然アポの時間も同じような時間帯。アポが取れるとポートフォリオを抱えて作品を見てもらいに行ったのは懐かしい思い出で、楽しかったこともたくさんあったけれど、仕事はそんなにたやすく探せなかった。
photography
ニュー・シャッター・パラダイス 24 もしもし言い訳もでんでん (写真・文:オカダキサラ)
2022年5月24日、アメリカ合衆国のニューヨーク市から最後の公衆電話が撤去されました。 ラジオから流れるニュースを耳にしたとき、私が思い出したのは前に勤めていた会社の先輩です。 彼は「公衆電話はいつかなくなると思うんだよね」と、公衆電話を見つけては携帯電話のカメラで記録していました。 10年前の話です。今でも撮り続けているのだろうかと、懐かしくなりました。
lifestyle
シブメグの人生小劇場 18 ごちそうさまが言いたくて (写真・文:シブヤメグミ)
ある朝、突然にブス期に入った。 目覚めて、ベッドからモゾモゾと這い上がって、それでも頭がぼんやりして動かない。身体をなんとか洗面所まで運ぶ。このダルさ、やる気のなさはいったいなんなのか。こんなことを思春期ぐらいから毎日のように思ってるなー。 冷たい水で顔を洗う。びしょびしょの顔を拭かずにそのまま上げる。と、鏡の中に超絶ブスな自分がいた。 うっわブス!どうしたブス? 昨日の自分、なにしたっけ?
travel
ROADSIDE CHINA 中国珍奇遊園地紀行 29 貴州省後編 (写真・文:関上武司)
大家好(中国語で皆さん、こんにちは!)。先日、胃腸風邪で久しぶりに傷病有給を使い、職場の同僚からも「珍しい」と驚かれた関上です。さすがに新型コロナのワクチンの副反応による発熱では病欠していますが、私はかなり頑丈な体なので、著作の中国取材もなんとかなっています。連載29回目は通常どおり、中国遊園地についてのレポートをご覧ください! 2016年12月29日。この日は広東省広州市での遊園地を撮影し、高速鉄道で貴州省貴陽市へ移動。貴州省は基本的に山地で、経済的にあまり発展した地域ではありません。
music
おかえり TOKYO ATOM vol.34 February 2001 ピグモンと良いバーの秘密 (文:マーク・ロビンソン)
みるくにいたる恵比寿の商店街の入口角にある、1階にハンバーガーショップ・ウェンディーズが入った普通のマンション。1998年から2000年にかけて、その上階に僕を寛がせてくれる秘密めいた場所があった。ルリがミルクにいるけれども、僕としては店に行くのが気乗りしない夜、エレベーターを上がって表札のないドアのベルを鳴らす。ドアが開くと暗い廊下を通って、ろうそくとオレンジ色の電球に照らされた薄暗い、木材で飾られた小部屋に通される。右手には、これも安っぽい原木を使ったバーカウンターがあり、背の高いバースツールが並んでいる。奥の棚には逆光に照らされた酒瓶の列。小林弘幸、明ちんこ五郎といった、みるくの常連客が何人か飲んでいる。弾む会話、絶えない笑い声。ソウルミュージックかレディオヘッドが流れる。時には静まりかえって、僕と伊藤さんのふたりきりになることもある。
2022年07月13日 Vol.508
movie
歌謡映画さえあればいい
日本映画といえばクロサワだのミゾグチだのが王道だろうが、僕がいちばん好きなのは昭和のいわゆる「歌謡映画」。ある歌謡曲がヒットすると、それにあわせて急いでつくられたB級娯楽映画のこと。ストーリーも脚本も撮影もぜんぶ適当、ただヒット曲に乗っかっただけの、映画として特筆すべき点ゼロの娯楽作品だ。うまく説明できないけれどそんな歌謡映画が昔からほんとうに大好きで、かつては平日の昼間のテレビで放映されていたのをこまめに録画したり、VHSやDVDを買い集めてきた。 6月の終わりに熊本市でトークイベントがあり、どこかに寄って帰りたいなと調べていたら、北九州の門司にある松永文庫という映画資料館で「歌謡映画資料展」と題された展示があり、うれしくなって寄り道してみることに。
lifestyle 無料公開中
新宿区立総合天然宙屯地 2 じいさんの埴輪 (画・写真・文:小指)
ここに住み始めてから一ヶ月ほど経ったある日、驚くべき事実を知ることとなった。なんと、あのいつも家の周りに置かれている大量の埴輪は、全て下の階に住むじいさんが自作しているものらしいというのだ。ただの度を超えた埴輪好きとしか認識していなかったので、まさかこんな職人、というか芸術家だったとは、全く想像もしていなかった。大家いわく、この家にはもう何十年も前から住んでいて、こうして一人で埴輪を作りながら生活しているのだという。家族は別の場所に住んでいるらしく、ここはアトリエのように使っているようだ。こんな人は、探そうと思ったってなかなか見つけられるものではない。私はすっかり一階のじいさんに対して尊敬の念を抱くようになった。 私はじいさんのことを、尊敬と親しみをこめて「埴輪のじいさん」と心の中で呼ぶようになった。
photography
妄想ホテル room:016 彼女の失踪 (写真・文:フクサコアヤコ)
土曜日の朝、こんがりと焼けたトーストとウインナーを、買ったばかりの小鳥の絵柄の皿に盛りつけた。記録のために写真を撮っておこうと携帯に手を伸ばして、メッセージが届いていることに気づいた。 「今日の撮影よろしくお願いします」。その日午後に撮影予定のモデルさんからだった。 2度のリスケを経ての今日の撮影である。しかし彼女を撮影するにあたって、撮影の中止やリスケは織り込み済みのことだった。 なぜなら彼女のプロフィールには、被写体をやっていることに加え、クローン病で体調が安定しないこともあると併記されていたからだ。 クローン病……調べてみると「大腸及び小腸の粘膜に慢性の炎症、または潰瘍をひきおこす疾患」とある。原因は不明、難病に指定されている。
music
おかえり TOKYO ATOM vol.33 Jaunary 2001 母のこと (文:マーク・ロビンソン)
父が新聞記者だったので、僕は6歳くらいのころから自分で新聞を作って遊んでいた。「ペットのネズミのトゥインキー死す!」「姉がパーティーに行くと発言!」など、地球を揺るがすようなニュースを太い鉛筆で、ドラマチックな1面記事に仕立てていた。また「ケネディの死」という見出しで暗殺事件を取り上げて、大統領の頭部を撃った弾丸の絵を描いたこともある。その記事はきっと本物の新聞から写したのだろう。ただ、特にジャーナリストになりたかったという記憶はなくて、劇場やロックバンドのライブの照明技師という、まったく別の分野で長年仕事をしてきた僕が、マスコミの世界に入ったのはほとんど偶然だった。言葉を活字にする仕事に就いたのは、きっと家庭環境によるものだったのだろう。 先週の7月7日、母が96歳で亡くなった。それからいろいろと思い出すのは、TOKYO ATOMの立ち上げも含め、僕の仕事が母がどれほど影響を受けたかということだった。毎月、母には最新号をオーストラリアまで送っていて、母は虫眼鏡で読みながらTOKYO ATOMのファンになっていた。「明ちんこ五郎の風俗探偵事務所」がお気に入りで、文章にメリハリとリズムがあるのがいいと言っていた。
art
波磨茜也香のおんなのこ散歩 第20回 ヘンリー・ダーガー・フィルター
今年も3月初旬に歯科衛生士国家試験がありました。 もうあれから1年経ったのか、としみじみしてしまいます。今年は簡単な年だったそう。そうか…なるほどね…そうなるよね…。去年の国家試験は人生の中でもトップクラスを争うレベルで最悪な日でして、削除問題が過去最高、(合格率が低く帳尻を合わすために)追加合格者も…という荒れた年の受験者でした。こういう運は強いんですよね、まったく嬉しくありません。 私達の代は数名が落ちてしまい(or卒業試験に受からず留年)、去年再び専門学校で受験対策をして今年再受験。数日後インスタにて合格(自己採点)・無事卒業の投稿を見て春が来たなあと思いつつ全力で「いいね」を押しまくるのでありました。
2022年07月06日 Vol.507
art
第8回・心のアート展を見て
体温を超えそうな猛暑に見舞われた東京で6月28日から7月3日までの6日間、池袋の東京芸術劇場内のギャラリーで恒例の「心のアート展」が開催された。先だって告知でもお知らせしたが、今年8回目になる「心のアート展」がスタートしたのが2009年。このメルマガでは2015年の第5回から毎回取材させてもらってきた。今回の第8回はもともと去年開催予定だったが、コロナ禍により1年延期を余儀なくされ、今年開催となった。
lifestyle 無料公開中
新連載! 新宿区立総合天然宙屯地 1 埴輪ハウスの思い出 (画・写真・文:小指)
「小指」と名乗るアーティストと出会ったのは1年ほど前だった。音楽の印象を絵にするというシリーズの展示で、その奇妙な美しさに惹かれつつ、自費出版でつくってきたイラスト入りの旅日記には、淡々とした文章のなかに、若さに似合わぬつげ義春的な昭和の哀愁が隠れていて、すっかり感心してしまった。こういうひとがメルマガに参加してくれたらいいな~と思い、喫茶店でおしゃべりしているうちに、むかし住んでいたという新宿のアパートの話にこころをつかまれ、寄稿をお願い。それからしばらく連絡が途絶えてしまい、どうしたんだろうと思っていたところ、友人の展覧会場で偶然再会。「あれからいろいろ書いてみたんですけど、書きたいことがありすぎてまとまらなくて……」と言うので、まとめなくていいからとにかく送ってください!と強くお願いしたら、4万字近い長編原稿を届けてくれた。
photography
ニュー・シャッター・パラダイス 23 虹に流星群、オーロラ、そして花火 (写真・文:オカダキサラ)
新型コロナウイルス感染拡大から3年が経ちました。 2020年は正体の分からない疫病に誰もが怯え警戒していましたが、ワクチン接種が全国的に行き渡ってからはかつての日常に戻りつつあります。 とは言っても不安が完全に払拭されたわけではなく、今年も大きな花火大会は中止となってしまいました。 夏の風物詩はしばらく諦めるしかないかと、肩を落としたのは私だけではないはずです。 もっとも私は花火よりも、花火を眺める人々を観察する方が目的だったりします。
music
おかえり TOKYO ATOM vol.32 December 2000 地上の楽園 (文:マーク・ロビンソン)
記憶というものはときどきおかしな細工をするもので、この連載でみるくのスタッフはみんなが仲良しの家族のようだったと数週間前に書いて、実際そう思っていたけれど、つい先日、みるくを立ち上げた元妻のルリと話をしていたら、いつもそんなわけでもなかったことを思い出した。みるくがオープンした数年後、ルリはスタッフを大幅に入れ替えた。みんなが日々の同じ繰り返しにすっかり慣れきってしまい、人間関係も複雑になっていた。みるくのオーナーである佐藤敏博が経営していた芝浦のクラブGOLDから、そのままみるくに移ってきたスタッフが多かったという事情もあったのだろう。みるくは1995年にオープンしたが、それはGOLDが閉店した同じ年でもあった。スタッフの多くは長年一緒に働いてきた仲間であり、当然ながらそこには好き嫌いや相性の善し悪しも生まれていく。
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カテゴリ別バックナンバー
BOOKS
ROADSIDE LIBRARY
天野裕氏 写真集『わたしたちがいたところ』
(PDFフォーマット)
ロードサイダーズではおなじみの写真家・天野裕氏による初の電子書籍。というか印刷版を含めて初めて一般に販売される作品集です。
本書は、定価10万円(税込み11万円)というかなり高価な一冊です。そして『わたしたちがいたところ』は完成された書籍ではなく、開かれた電子書籍です。購入していただいたあと、いまも旅を続けながら写真を撮り続ける天野裕氏のもとに新作が貯まった時点で、それを「2024年度の追加作品集」のようなかたちで、ご指定のメールアドレスまで送らせていただきます。
旅するごとに、だれかと出会いシャッターを押すごとに、読者のみなさんと一緒に拡がりつづける時間と空間の痕跡、残香、傷痕……そんなふうに『わたしたちがいたところ』とお付き合いいただけたらと願っています。
ROADSIDE LIBRARY vol.006
BED SIDE MUSIC――めくるめくお色気レコジャケ宇宙(PDFフォーマット)
稀代のレコード・コレクターでもある山口‘Gucci’佳宏氏が長年収集してきた、「お色気たっぷりのレコードジャケットに収められた和製インストルメンタル・ミュージック」という、キワモノ中のキワモノ・コレクション。
1960年代から70年代初期にかけて各レコード会社から無数にリリースされ、いつのまにか跡形もなく消えてしまった、「夜のムードを高める」ためのインスト・レコードという音楽ジャンルがあった。アルバム、シングル盤あわせて855枚! その表ジャケットはもちろん、裏ジャケ、表裏見開き(けっこうダブルジャケット仕様が多かった)、さらには歌詞・解説カードにオマケポスターまで、とにかくあるものすべてを撮影。画像数2660カットという、印刷本ではぜったいに不可能なコンプリート・アーカイブです!
ROADSIDE LIBRARY vol.005
渋谷残酷劇場(PDFフォーマット)
プロのアーティストではなく、シロウトの手になる、だからこそ純粋な思いがこめられた血みどろの彫刻群。
これまでのロードサイド・ライブラリーと同じくPDF形式で全289ページ(833MB)。展覧会ではコラージュした壁画として展示した、もとの写真280点以上を高解像度で収録。もちろんコピープロテクトなし! そして同じく会場で常時上映中の日本、台湾、タイの動画3本も完全収録しています。DVD-R版については、最近ではもはや家にDVDスロットつきのパソコンがない!というかたもいらっしゃると思うので、パッケージ内には全内容をダウンロードできるQRコードも入れてます。
ROADSIDE LIBRARY vol.004
TOKYO STYLE(PDFフォーマット)
書籍版では掲載できなかった別カットもほとんどすべて収録してあるので、これは我が家のフィルム収納箱そのものと言ってもいい
電子書籍版『TOKYO STYLE』の最大の特徴は「拡大」にある。キーボードで、あるいは指先でズームアップしてもらえれば、机の上のカセットテープの曲目リストや、本棚に詰め込まれた本の題名もかなりの確度で読み取ることができる。他人の生活を覗き見する楽しみが『TOKYO STYLE』の本質だとすれば、電書版の「拡大」とはその密やかな楽しみを倍加させる「覗き込み」の快感なのだ――どんなに高価で精巧な印刷でも、本のかたちではけっして得ることのできない。
ROADSIDE LIBRARY vol.003
おんなのアルバム キャバレー・ベラミの踊り子たち(PDFフォーマット)
伝説のグランドキャバレー・ベラミ・・・そのステージを飾った踊り子、芸人たちの写真コレクション・アルバムがついに完成!
かつて日本一の石炭積み出し港だった北九州市若松で、華やかな夜を演出したグランドキャバレー・ベラミ。元従業員寮から発掘された営業用写真、およそ1400枚をすべて高解像度スキャンして掲載しました。データサイズ・約2ギガバイト! メガ・ボリュームのダウンロード版/USB版デジタル写真集です。
ベラミ30年間の歴史をたどる調査資料も完全掲載。さらに写真と共に発掘された当時の8ミリ映像が、動画ファイルとしてご覧いただけます。昭和のキャバレー世界をビジュアルで体感できる、これ以上の画像資料はどこにもないはず! マンボ、ジャズ、ボサノバ、サイケデリック・ロック・・・お好きな音楽をBGMに流しながら、たっぷりお楽しみください。
ROADSIDE LIBRARY vol.002
LOVE HOTEL(PDFフォーマット)
――ラブホの夢は夜ひらく
新風営法などでいま絶滅の危機に瀕しつつある、遊びごころあふれるラブホテルのインテリアを探し歩き、関東・関西エリア全28軒で撮影した73室! これは「エロの昭和スタイル」だ。もはや存在しないホテル、部屋も数多く収められた貴重なデザイン遺産資料。『秘宝館』と同じく、書籍版よりも大幅にカット数を増やし、オリジナルのフィルム版をデジタル・リマスターした高解像度データで、ディテールの拡大もお楽しみください。
円形ベッド、鏡張りの壁や天井、虹色のシャギー・カーペット・・・日本人の血と吐息を桃色に染めあげる、禁断のインテリアデザイン・エレメントのほとんどすべてが、ここにある!
ROADSIDE LIBRARY vol.001
秘宝館(PDFフォーマット)
――秘宝よ永遠に
1993年から2015年まで、20年間以上にわたって取材してきた秘宝館。北海道から九州嬉野まで11館の写真を網羅し、書籍版では未収録のカットを大幅に加えた全777ページ、オールカラーの巨大画像資料集。
すべてのカットが拡大に耐えられるよう、777ページページで全1.8ギガのメガ・サイズ電書! 通常の電子書籍よりもはるかに高解像度のデータで、気になるディテールもクローズアップ可能です。
1990年代の撮影はフィルムだったため、今回は掲載するすべてのカットをスキャンし直した「オリジナルからのデジタル・リマスター」。これより詳しい秘宝館の本は存在しません!
捨てられないTシャツ
70枚のTシャツと、70とおりの物語。
あなたにも〈捨てられないTシャツ〉ありませんか? あるある! と思い浮かんだあなたも、あるかなあと思ったあなたにも読んでほしい。読めば誰もが心に思い当たる「なんだか捨てられないTシャツ」を70枚集めました。そのTシャツと写真に持ち主のエピソードを添えた、今一番おシャレでイケてる(?)“Tシャツ・カタログ"であるとともに、Tシャツという現代の〈戦闘服〉をめぐる“ファッション・ノンフィクション"でもある最強の1冊。 70名それぞれのTシャツにまつわるエピソードは、時に爆笑あり、涙あり、ものすんごーい共感あり……読み出したら止まらない面白さです。
圏外編集者
編集に「術」なんてない。
珍スポット、独居老人、地方発ヒップホップ、路傍の現代詩、カラオケスナック……。ほかのメディアとはまったく違う視点から、「なんだかわからないけど、気になってしょうがないもの」を追い続ける都築響一が、なぜ、どうやって取材し、本を作ってきたのか。人の忠告なんて聞かず、自分の好奇心だけで道なき道を歩んできた編集者の言葉。
多数決で負ける子たちが、「オトナ」になれないオトナたちが、周回遅れのトップランナーたちが、僕に本をつくらせる。
編集を入り口に、「新しいことをしたい」すべてのひとの心を撃つ一冊。
ROADSIDE BOOKS
書評2006-2014
こころがかゆいときに読んでください
「書評2006-2014」というサブタイトルのとおり、これは僕にとって『だれも買わない本は、だれかが買わなきゃならないんだ』(2008年)に続く、2冊めの書評集。ほぼ80冊分の書評というか、リポートが収められていて、巻末にはこれまで出してきた自分の本の(編集を担当した作品集などは除く)、ごく短い解題もつけてみた。
このなかの1冊でも2冊でも、みなさんの「こころの奥のかゆみ」をスッとさせてくれたら本望である。
独居老人スタイル
あえて独居老人でいること。それは老いていくこの国で生きのびるための、きわめて有効なスタイルかもしれない。16人の魅力的な独居老人たちを取材・紹介する。
たとえば20代の読者にとって、50年後の人生は想像しにくいかもしれないけれど、あるのかないのかわからない「老後」のために、いまやりたいことを我慢するほどバカらしいことはない――「年取った若者たち」から、そういうスピリットのカケラだけでも受け取ってもらえたら、なによりうれしい。
ヒップホップの詩人たち
いちばん刺激的な音楽は路上に落ちている――。
咆哮する現代詩人の肖像。その音楽はストリートに生まれ、東京のメディアを遠く離れた場所から、先鋭的で豊かな世界を作り続けている。さあ出かけよう、日常を抜け出して、魂の叫びに耳を澄ませて――。パイオニアからアンダーグラウンド、気鋭の若手まで、ロングインタビュー&多数のリリックを収録。孤高の言葉を刻むラッパー15人のすべて。
東京右半分
2012年、東京右傾化宣言!
この都市の、クリエイティブなパワー・バランスは、いま確実に東=右半分に移動しつつある。右曲がりの東京見聞録!
576ページ、図版点数1300点、取材箇所108ヶ所!