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2022年06月22日 Vol.506
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探すのをやめたときに見つけたもの
今年1月22日(土)から 4月10日(日)まで渋谷公園通りギャラリーで開催された「Museum of Mom's Art ニッポン国おかんアート村」。いま考えるとオミクロン株が猛威を振るうさなかに、よく全日程無事に開催できたものだと思うけれど(中止になった展覧会もたくさんあったし)、同時期に制作していた作品集がようやく完成。今月30日あたりから書店に並ぶはず(Amazonなどではすでに予約開始)! 書名は「Museum of Mom's Art 探すのをやめたときに見つかるもの」。あえて「おかんアート」という言葉を入れなかったのは、展覧会でプチ炎上したからとかではなくて(笑)、公園通りギャラリーでの展覧会とはまた別物の作品集として見てもらえたら、という思いも込めている。 おかんの辞書に断捨離はない! 来るものは拒まず、去るものも去らせない。とりあえず取っておけば、いつか役に立つ。そしてある日、おかんにひらめきの瞬間が訪れる――アレをああやったら、かわいいのできるやん! こうしておかんアートは生まれた(たぶん)。
design
街にチラシがあったころ ――1985~90年代の日本のインディーズ・チラシとアンダーグラウンド文化 03 東京グランギニョルとの出会い、その後 (文:浜里堅太郎)
チラシ、それはアンダーグラウンドな世界へと誘う、みちしるべ…。 1985年、テクノやニューウェーブに夢中だった高校一年生のときに見に行った東京グランギニョルの「マーキュロ」という舞台に衝撃を受け、チラシ裏の「劇団員随時募集中!」を見たわたしは、気づいたらアンケート用紙に「劇団に入れてください」と書いていた。 数日後、座長の飴屋さんから電話があった。新宿駅東口改札で待ち合わせし、新宿アルタ近くの喫茶店の二階席で面接をすることになったのだが、舞台でしか見たことがなかった飴屋さんを目の前に、無知で浅はかな高校生は固まってしまい、演劇の世界に飛び込むことに二の足を踏んでしまったのだ……。 それから数ヶ月が経ち、高校二年生になったある日、一通の葉書が届いた。東京グランギニョルの新作公演「帝都物語・ガラチア」の案内葉書であった。プリントごっこで印刷された丸尾末広のイラストの横には「また見に来てください。飴屋」と手書きで記されていた。
travel
ROADSIDE CHINA 中国珍奇遊園地紀行 28 貴州省前編 (写真・文:関上武司)
大家好(中国語で皆さん、こんにちは!)。当連載を始める前に、都築編集長にお願いしていたことは「スキャンしたフィルムカメラの写真を使っていいでしょうか?」ということでした。連載28回目にして中国留学中、貴州省の山村で滞在していた写真で記事にします、今回は遊園地も動画もありません! 1999年の9月から2000年の7月にかけて、私は北京に留学し、中国語の学習をしていました。2000年の1月末から約1か月、学校が休みだったので、中国国内で一人旅をすることに。当時はお金もデジカメもなく、スマホや高速鉄道も存在しておりません。しかし、今よりも物価が安く、体力も時間もあったのが懐かしく思います。 2000年2月1日。貴州省貴陽市から雲南省昆明市へ寝台列車の硬臥(ハードシート)で向かう途中、近くの座席の周さん姉妹と仲良くなるのでした。
music
おかえり TOKYO ATOM vol.31 November 2000 恋のハスラー (文:マーク・ロビンソン)
僕らにとってクラブはなにか新しいことに挑戦したり、着飾ったり変装してみたり、いつもと違うキャラになってみたり、恋をしたり破局したりするのに最適な場所である。たとえば自分がゲイであることとか、ほんとうのアイデンティティと若いうちに折り合いをつけることができた人たちにとっては、クラブという場所がパラダイスとなり得る。でも、そこまで踏み切れない人にとっては、悪夢のような場所なのかもしれない。今月号のTOKYO ATOM ではハスラー・アキラと名乗るアーティストにインタビューしたている。アキラはずっと前から「外側の存在」であることを誇りにしていて、ゲイであることをオープンにしているだけでなく、男性売春婦として働いてきたことも包み隠さず話してくれた。
2022年06月15日 Vol.505
photography
盆栽という登山口に立って
旧知の写真家ノーバート・ショルナーがいまフランクフルトの応用美術館で「The Nature of Nature」という展覧会を開いている。いつもだったら現地で展示を見て記事をつくりたいけれど、まだ気軽にヨーロッパに行ける状況ではないし……と悩んでいた先月、ロンドンから鎖国明けの東京を訪れたノーバートに展覧会の写真を見せられ、少しでも早く紹介しなくては!と気持ちが焦った。 ノーバート・ショルナーはこのメルマガでも2012年07月18日号「サードライフにようこそ」、食品サンプルを美しくシュールな写真作品に仕立てた「食卓の虚実」(2017年05月17日号)など、何度か紹介してきた。
photography
once upon a time ~ もうひとつのカリフォルニア・ドリーミン 01 ブルース・オズボーン(写真家)
今年で40年周年を迎えた「親子」写真シリーズでもっともよく知られる写真家ブルース・オズボーン。僕もずっと前にいちど、亡き父と一緒に撮ってもらったことがあるけれど、1982年にスタートした「親子」のプロジェクトは、もう3代目の親子を撮影することもあるという超ロングシリーズとなって、いまも続行中だ。 この春、高輪の泉岳寺近くにあるアダンという店で、ブルースのカリフォルニア時代の写真展を開いていると聞き、懐かしくなって足を運んでみたら、ブルースと奥さんの佳子さんと店主の河内一作さんが、まだ外が明るいうちから飲んでいた。
photography
ニュー・シャッター・パラダイス 22 蛍光と電光 (写真・文:オカダキサラ)
ついつい口ずさんでしまう曲が私には2つあります。「ふるさと」と「蛍の光」です。 いつものように「蛍の光」を歌っていて、ふと私は蛍の光を見たことがないことに気づきました。気づいた途端、歌詞にあるように蛍の光は本が読めるくらい明るいものなのか確かめたくなり、先日千葉の清水渓流広場へと足を運びました。 清水渓流は、洞窟から差し込む光が水面に反射してハート型に見えると話題になった亀岩の洞窟がある観光スポットです。蛍の鑑賞地としても有名です。 役場の方から、羽化したばかりで蛍の数は少ないと事前に伺ってはいましたが、実際に見た蛍の光はなんとも儚いものでした。
music
おかえり TOKYO ATOM vol.30 October 2000 消えない墨をまとう (文:マーク・ロビンソン)
2000年10月号のTOKYO ATOMは、発行元の恵比寿みるく5周年記念号だった。若い読者のためのフリーマガジンを作り続けてきた僕らにとっては、感謝したいことがたくさんあった。編集部で働くインターンも寄稿者も、わずかな謝礼や無給で働いてくれてきたし、みるくのスタッフたちは毎月東京と日本全国の300もの店舗に、できあがった雑誌の束を手持ちで運んだり発送してくれたりしていた。 みるくは単なる水商売の場ではなく、スタッフたちがひとつの大きな家族のように結びついたチームになっていて、それがすごくよかった。
2022年06月08日 Vol.504
art 無料公開中
クイーン・オブ・バッドアート降臨! 後編
先週号「クイーン・オブ・バッドアート降臨! 前編」で紹介した新開のり子さん。お母さん、お姉さんとともに5月3日から8日まで世田谷美術館区民ギャラリーで開いたグループ展「女系家族 パート3」の様子を先週はお見せしたが、今週はいよいよ本編! 新開のり子さんのビザールな鉛筆ドローイング世界へとお連れする。 新開のり子は1972年東京都港区生まれ、今年50歳。長く暮らす世田谷区内のご自宅に伺い、お話を聞くことができた。
photography
妄想ホテル room:015 妄想ホテル出張編~どこにでも行くよ、撮ってと言ってくれる人がいる限り (写真・文:フクサコアヤコ)
その日、私は甲府へ向かう特急かいじの中にいた。 ゴールデンウィーク終盤ということもあり下りの車内はそこそこすいていた。電車で食べる用に買ったお菓子を立川あたりで早々に食べ終わってしまった私はすっかり手持ち無沙汰になり、今回の撮影依頼のメールを読み返した。 「フクサコさんに撮ってもらわなきゃ自死するな、と焦燥感に駆られながらメッセージを打っています(いつもお願いするタイミングが重めですみません)。交通費もろもろお支払いするので、山梨で撮っていただけませんか」 昨年4月、「東京をあきらめる」と言って地元山梨へ帰ったラッパー、浅葉爽香からの依頼だった。
music
おかえり TOKYO ATOM vol.29 September 2000 あったかいミルク (文:マーク・ロビンソン)
この話はある事件から始まる。2000年6月、腐敗したまま販売されていた雪印の牛乳を飲んだ1万5千人近くの消費者が食中毒を起こした(雪印集団食中毒事件)。そこで東京都内で牛乳屋を営んでいる女性を取材したところ、いまも雪印を応援しているし、賞味期限切れで腐敗した牛乳もよく飲んでいると言う! もちろん、この「ミルクママ」はTOKYO ATOMをの母体であるクラブ「みるく」のママ、僕の元妻でもあるルリではない。天才的な音楽家でありDJでもあった故ウッドマンから紹介された、80歳の素敵な女性だった。ウッドマンはよくみるくでプレイしていたし、実はこのミルクママは彼のおばあちゃんだったので、なにかとミルクに縁のある男ではあった。
travel
博多の衛生博覧会
福岡の名所、ではもちろんないけれど、奇所として一部に名高い「不思議博物館」。本メルマガでは10年前の2012年10月24日号での特集以来のご縁であり、館長であるアーティスト/造形師の角孝政さんが天神の駅から徒歩1分という場所に開いた分館「喫茶/ギャラリー サナトリウム」も2015年07月01日号で紹介させてもらった。サナトリウムのほうも華やかな福岡市天神の街なかに隠されたブラックホールのようなおもむきで、マニアの憩いの場となっている。 そのサナトリウムで今月初めからスタートしているのが「福岡衛生博覧会」。衛生博覧会、という単語だけで反応してしまうかたも、メルマガ購読者のなかにはきっといらっしゃるかと。
2022年06月01日 Vol.503
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クイーン・オブ・バッドアート降臨! 前編
つい先月、5月の連休の終わりごろ。世田谷区用賀の都立砧公園はオミクロン株も一段落という気分の老若男女で大賑わい、公園内の世田谷美術館も出版120周年を記念したピターラビット展で活気に溢れていた。その賑わいを横目に僕が向かったのは、閑散とした区民ギャラリーの一室。ここで5月3日から8日までのたった6日間、「女系家族 パート3」という小さな展覧会が開かれていたのだった。
photography
禁猟区の女神たち
神田馬喰町の写真専門ギャラリーKKAGできょう6月1日から「柊一華写真展 禁猟区」が始まる。2019年4月に「ラマスキー写真展 肌見の宴」で始まった連続企画「都築響一の眼」が、同年9月「石井陽子 鹿の惑星」、2020年3月「許曉薇(シュウ・ショウウェイ) 花之器」、2021年6月「portraits 見出された工藤正市」と回を重ね、今回が5回目となる。 一華さんと会うたびに、東京の夜の匂いってこういうのかと思う。 ホステス、風俗カメラマン、ギャラリーバー勤務、ミストレス、緊縛師、SMクラブオーナーまで、いろんな顔をして東京の夜の海を泳ぎながら、たくさんの出会いをカメラですくいとってきた。
music
おかえり TOKYO ATOM vol.28 August 2000 怪獣たちの夏 (文:マーク・ロビンソン)
2000年8月号は夏の季節感を出したくて、怪談とはいかないけれど、おぞましい怪物クリエーターのインタビューを掲載した。特撮アーティストの原口智生さんにお会いしたのは、渋谷の坂を上った昭和の香りが漂う薄暗いマンションの一室だった。ちょうど自主制作映画『さくや妖怪伝』が公開されるタイミングで、ご自宅の雑然としたリビングで仕事道具や使用済みの怪獣のパーツ、映画のポスター、飼い猫などに囲まれながら、原口さんはハリウッドと東京での制作経験、50kgのラテックスとウレタンで作ったガメラの衣装のこと、低予算映画の可能性といった話を聞かせてくれた。また、CGが伝統的な怪獣映画の手作り要素を消し去る、時代の変化についても語ってくれた。
photography
ニュー・シャッター・パラダイス 21 三社祭り2022 (写真・文:オカダキサラ)
去年の三社祭はトラックにお神輿を乗せて町内を巡回したことで話題になりましたが、今年もまた違った工夫でお祭を開催していました。 本来であれば、3基あるお神輿は浅草神社を中心に、南側と西側と北側をそれぞれが巡回しますが、今年は台車にお神輿を乗せて、3基連ねて町内を巡回したのです。 たくさんのひと、ひと、ひと…。新型コロナウイルス感染拡大以降、こんなにもたくさんの人々が集まっている浅草を見るのは久しぶりでした。 コロナ禍であることを顔にかかったマスクがかろうじて示していましたが、それも初夏の陽気と祭の熱気にみんな外しがち。笑顔が溢れる下町は、とても魅力的でした。
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BOOKS
ROADSIDE LIBRARY
天野裕氏 写真集『わたしたちがいたところ』
(PDFフォーマット)
ロードサイダーズではおなじみの写真家・天野裕氏による初の電子書籍。というか印刷版を含めて初めて一般に販売される作品集です。
本書は、定価10万円(税込み11万円)というかなり高価な一冊です。そして『わたしたちがいたところ』は完成された書籍ではなく、開かれた電子書籍です。購入していただいたあと、いまも旅を続けながら写真を撮り続ける天野裕氏のもとに新作が貯まった時点で、それを「2024年度の追加作品集」のようなかたちで、ご指定のメールアドレスまで送らせていただきます。
旅するごとに、だれかと出会いシャッターを押すごとに、読者のみなさんと一緒に拡がりつづける時間と空間の痕跡、残香、傷痕……そんなふうに『わたしたちがいたところ』とお付き合いいただけたらと願っています。
ROADSIDE LIBRARY vol.006
BED SIDE MUSIC――めくるめくお色気レコジャケ宇宙(PDFフォーマット)
稀代のレコード・コレクターでもある山口‘Gucci’佳宏氏が長年収集してきた、「お色気たっぷりのレコードジャケットに収められた和製インストルメンタル・ミュージック」という、キワモノ中のキワモノ・コレクション。
1960年代から70年代初期にかけて各レコード会社から無数にリリースされ、いつのまにか跡形もなく消えてしまった、「夜のムードを高める」ためのインスト・レコードという音楽ジャンルがあった。アルバム、シングル盤あわせて855枚! その表ジャケットはもちろん、裏ジャケ、表裏見開き(けっこうダブルジャケット仕様が多かった)、さらには歌詞・解説カードにオマケポスターまで、とにかくあるものすべてを撮影。画像数2660カットという、印刷本ではぜったいに不可能なコンプリート・アーカイブです!
ROADSIDE LIBRARY vol.005
渋谷残酷劇場(PDFフォーマット)
プロのアーティストではなく、シロウトの手になる、だからこそ純粋な思いがこめられた血みどろの彫刻群。
これまでのロードサイド・ライブラリーと同じくPDF形式で全289ページ(833MB)。展覧会ではコラージュした壁画として展示した、もとの写真280点以上を高解像度で収録。もちろんコピープロテクトなし! そして同じく会場で常時上映中の日本、台湾、タイの動画3本も完全収録しています。DVD-R版については、最近ではもはや家にDVDスロットつきのパソコンがない!というかたもいらっしゃると思うので、パッケージ内には全内容をダウンロードできるQRコードも入れてます。
ROADSIDE LIBRARY vol.004
TOKYO STYLE(PDFフォーマット)
書籍版では掲載できなかった別カットもほとんどすべて収録してあるので、これは我が家のフィルム収納箱そのものと言ってもいい
電子書籍版『TOKYO STYLE』の最大の特徴は「拡大」にある。キーボードで、あるいは指先でズームアップしてもらえれば、机の上のカセットテープの曲目リストや、本棚に詰め込まれた本の題名もかなりの確度で読み取ることができる。他人の生活を覗き見する楽しみが『TOKYO STYLE』の本質だとすれば、電書版の「拡大」とはその密やかな楽しみを倍加させる「覗き込み」の快感なのだ――どんなに高価で精巧な印刷でも、本のかたちではけっして得ることのできない。
ROADSIDE LIBRARY vol.003
おんなのアルバム キャバレー・ベラミの踊り子たち(PDFフォーマット)
伝説のグランドキャバレー・ベラミ・・・そのステージを飾った踊り子、芸人たちの写真コレクション・アルバムがついに完成!
かつて日本一の石炭積み出し港だった北九州市若松で、華やかな夜を演出したグランドキャバレー・ベラミ。元従業員寮から発掘された営業用写真、およそ1400枚をすべて高解像度スキャンして掲載しました。データサイズ・約2ギガバイト! メガ・ボリュームのダウンロード版/USB版デジタル写真集です。
ベラミ30年間の歴史をたどる調査資料も完全掲載。さらに写真と共に発掘された当時の8ミリ映像が、動画ファイルとしてご覧いただけます。昭和のキャバレー世界をビジュアルで体感できる、これ以上の画像資料はどこにもないはず! マンボ、ジャズ、ボサノバ、サイケデリック・ロック・・・お好きな音楽をBGMに流しながら、たっぷりお楽しみください。
ROADSIDE LIBRARY vol.002
LOVE HOTEL(PDFフォーマット)
――ラブホの夢は夜ひらく
新風営法などでいま絶滅の危機に瀕しつつある、遊びごころあふれるラブホテルのインテリアを探し歩き、関東・関西エリア全28軒で撮影した73室! これは「エロの昭和スタイル」だ。もはや存在しないホテル、部屋も数多く収められた貴重なデザイン遺産資料。『秘宝館』と同じく、書籍版よりも大幅にカット数を増やし、オリジナルのフィルム版をデジタル・リマスターした高解像度データで、ディテールの拡大もお楽しみください。
円形ベッド、鏡張りの壁や天井、虹色のシャギー・カーペット・・・日本人の血と吐息を桃色に染めあげる、禁断のインテリアデザイン・エレメントのほとんどすべてが、ここにある!
ROADSIDE LIBRARY vol.001
秘宝館(PDFフォーマット)
――秘宝よ永遠に
1993年から2015年まで、20年間以上にわたって取材してきた秘宝館。北海道から九州嬉野まで11館の写真を網羅し、書籍版では未収録のカットを大幅に加えた全777ページ、オールカラーの巨大画像資料集。
すべてのカットが拡大に耐えられるよう、777ページページで全1.8ギガのメガ・サイズ電書! 通常の電子書籍よりもはるかに高解像度のデータで、気になるディテールもクローズアップ可能です。
1990年代の撮影はフィルムだったため、今回は掲載するすべてのカットをスキャンし直した「オリジナルからのデジタル・リマスター」。これより詳しい秘宝館の本は存在しません!
捨てられないTシャツ
70枚のTシャツと、70とおりの物語。
あなたにも〈捨てられないTシャツ〉ありませんか? あるある! と思い浮かんだあなたも、あるかなあと思ったあなたにも読んでほしい。読めば誰もが心に思い当たる「なんだか捨てられないTシャツ」を70枚集めました。そのTシャツと写真に持ち主のエピソードを添えた、今一番おシャレでイケてる(?)“Tシャツ・カタログ"であるとともに、Tシャツという現代の〈戦闘服〉をめぐる“ファッション・ノンフィクション"でもある最強の1冊。 70名それぞれのTシャツにまつわるエピソードは、時に爆笑あり、涙あり、ものすんごーい共感あり……読み出したら止まらない面白さです。
圏外編集者
編集に「術」なんてない。
珍スポット、独居老人、地方発ヒップホップ、路傍の現代詩、カラオケスナック……。ほかのメディアとはまったく違う視点から、「なんだかわからないけど、気になってしょうがないもの」を追い続ける都築響一が、なぜ、どうやって取材し、本を作ってきたのか。人の忠告なんて聞かず、自分の好奇心だけで道なき道を歩んできた編集者の言葉。
多数決で負ける子たちが、「オトナ」になれないオトナたちが、周回遅れのトップランナーたちが、僕に本をつくらせる。
編集を入り口に、「新しいことをしたい」すべてのひとの心を撃つ一冊。
ROADSIDE BOOKS
書評2006-2014
こころがかゆいときに読んでください
「書評2006-2014」というサブタイトルのとおり、これは僕にとって『だれも買わない本は、だれかが買わなきゃならないんだ』(2008年)に続く、2冊めの書評集。ほぼ80冊分の書評というか、リポートが収められていて、巻末にはこれまで出してきた自分の本の(編集を担当した作品集などは除く)、ごく短い解題もつけてみた。
このなかの1冊でも2冊でも、みなさんの「こころの奥のかゆみ」をスッとさせてくれたら本望である。
独居老人スタイル
あえて独居老人でいること。それは老いていくこの国で生きのびるための、きわめて有効なスタイルかもしれない。16人の魅力的な独居老人たちを取材・紹介する。
たとえば20代の読者にとって、50年後の人生は想像しにくいかもしれないけれど、あるのかないのかわからない「老後」のために、いまやりたいことを我慢するほどバカらしいことはない――「年取った若者たち」から、そういうスピリットのカケラだけでも受け取ってもらえたら、なによりうれしい。
ヒップホップの詩人たち
いちばん刺激的な音楽は路上に落ちている――。
咆哮する現代詩人の肖像。その音楽はストリートに生まれ、東京のメディアを遠く離れた場所から、先鋭的で豊かな世界を作り続けている。さあ出かけよう、日常を抜け出して、魂の叫びに耳を澄ませて――。パイオニアからアンダーグラウンド、気鋭の若手まで、ロングインタビュー&多数のリリックを収録。孤高の言葉を刻むラッパー15人のすべて。
東京右半分
2012年、東京右傾化宣言!
この都市の、クリエイティブなパワー・バランスは、いま確実に東=右半分に移動しつつある。右曲がりの東京見聞録!
576ページ、図版点数1300点、取材箇所108ヶ所!