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AFTER HOURS
編集後記

2014年05月17日 Vol.115

今週も最後までお付き合いありがとうございました。長かったですね~、笑。告知もいっぱいあったし。

Facebookでも書きましたが、先週は木曜日のDOMMUNEスナック芸術丸で、広島のゴトウイズミさん、福岡のボギーさんを迎えた楽しい2時間、終わってからも長時間打ち上げで興奮冷めやらぬまま、翌日は横浜に帽子おじさん・宮間英次郎さんの「男だけに聞かせたい告白シリーズ」を拝聴しに行ってきました。同行いただいたのはもちろん、日本最強の「宮間さん番」である畸人研究学会・海老名ペテルギウス則雄さん。

宮間さんは長らく寿町のドヤ住まいでしたが、去年市営住宅の抽選に当たり! 現在はオートロックの立派なマンションにお住い。しかし冷蔵庫や電子レンジの電源もふだんは抜いて、あいかわらずの倹約生活です。


で、お宅に着いてみると、なんと手づくり記者会見場が設営済み! 僕もいろんな取材で、いろんな家を訪問してきて、お茶や食事が出てくることもありましたが、記者会見場が用意されてたのは初めてです!


段ボール箱でつくられた演台に、ぐっと離れた場所に折りたたみテーブル。その上には封筒を破って広げたメモ用紙とボールペン(涙)。よく見ればメモ用紙には「メモ用紙 告白タイム」なるヘッダーまで記載済み!


で、おしゃべりもそこそこにさっそく「都築さんたちも時間ないだろうから」と告白トーク開始。演台の背後には、これも段ボール箱を開いた白板がガムテ留めされ、すでにタイトルとリード文章が・・・。「足跡」には「アシアト」のルビまで振られる配慮まで。




しかしトークはいきなり白熱。宮間さんは演台の向こうでじっとしていられず、しばしば降壇しては記者(僕たちふたり)席に近寄り、さらなる熱弁を振るってくれます。




ときにはマジックで図解をまじえつつ、




下半身のお話にはトイレットペーパーの芯をフル活用!


そしてこれまでいちども語られることのなかった、孤独なアウトサイダー・アーティストのこころの奥の真情に、じーんとなってしまうのでした。


ちなみに宮間さんのお部屋は立派な1DKですが、持ち物はほんの少しの衣類と、小さなテレビと、カップ麺がいくつか。それだけ。あとのスペースはすべて作品(帽子)に捧げられています。


押し入れはかっこうの展示スペース。こうしてみると、どんなお洒落なギャラリーより、かっこいいですね!








若いアーティストのひとたちは、展示してもらえる画廊がなくて苦労したりするわけですが、なかったら自宅をギャラリーにすればいいんだよ! そう無言のうちに教えてくれるような、簡潔にして高貴な空間でしたし、それは簡潔にして高貴な日常のみが生み出せるものなのでしょう。


「男だけに聞かせたい告白」、これからどういうふうに発表したらいいのか、いまのところ熟慮中です。いつの日か、ちゃんとお伝えできる機会もあると思うので、それまで気長にお待ちください!


『珍日本超老伝』ちくま文庫、カバーはもちろん宮間さん

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BOOKS

ROADSIDE LIBRARY vol.002
LOVE HOTEL(PDFフォーマット)

――ラブホの夢は夜ひらく

新風営法などでいま絶滅の危機に瀕しつつある、遊びごころあふれるラブホテルのインテリアを探し歩き、関東・関西エリア全28軒で撮影した73室! これは「エロの昭和スタイル」だ。もはや存在しないホテル、部屋も数多く収められた貴重なデザイン遺産資料。『秘宝館』と同じく、書籍版よりも大幅にカット数を増やし、オリジナルのフィルム版をデジタル・リマスターした高解像度データで、ディテールの拡大もお楽しみください。
円形ベッド、鏡張りの壁や天井、虹色のシャギー・カーペット・・・日本人の血と吐息を桃色に染めあげる、禁断のインテリアデザイン・エレメントのほとんどすべてが、ここにある!

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ROADSIDE LIBRARY vol.001
秘宝館(PDFフォーマット)

――秘宝よ永遠に

1993年から2015年まで、20年間以上にわたって取材してきた秘宝館。北海道から九州嬉野まで11館の写真を網羅し、書籍版では未収録のカットを大幅に加えた全777ページ、オールカラーの巨大画像資料集。
すべてのカットが拡大に耐えられるよう、777ページページで全1.8ギガのメガ・サイズ電書! 通常の電子書籍よりもはるかに高解像度のデータで、気になるディテールもクローズアップ可能です。
1990年代の撮影はフィルムだったため、今回は掲載するすべてのカットをスキャンし直した「オリジナルからのデジタル・リマスター」。これより詳しい秘宝館の本は存在しません!

SHOPコーナーへ


圏外編集者

編集に「術」なんてない。
珍スポット、独居老人、地方発ヒップホップ、路傍の現代詩、カラオケスナック……。ほかのメディアとはまったく違う視点から、「なんだかわからないけど、気になってしょうがないもの」を追い続ける都築響一が、なぜ、どうやって取材し、本を作ってきたのか。人の忠告なんて聞かず、自分の好奇心だけで道なき道を歩んできた編集者の言葉。
多数決で負ける子たちが、「オトナ」になれないオトナたちが、周回遅れのトップランナーたちが、僕に本をつくらせる。
編集を入り口に、「新しいことをしたい」すべてのひとの心を撃つ一冊。

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ROADSIDE BOOKS
書評2006-2014

こころがかゆいときに読んでください
「書評2006-2014」というサブタイトルのとおり、これは僕にとって『だれも買わない本は、だれかが買わなきゃならないんだ』(2008年)に続く、2冊めの書評集。ほぼ80冊分の書評というか、リポートが収められていて、巻末にはこれまで出してきた自分の本の(編集を担当した作品集などは除く)、ごく短い解題もつけてみた。
このなかの1冊でも2冊でも、みなさんの「こころの奥のかゆみ」をスッとさせてくれたら本望である。

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独居老人スタイル

あえて独居老人でいること。それは老いていくこの国で生きのびるための、きわめて有効なスタイルかもしれない。16人の魅力的な独居老人たちを取材・紹介する。
たとえば20代の読者にとって、50年後の人生は想像しにくいかもしれないけれど、あるのかないのかわからない「老後」のために、いまやりたいことを我慢するほどバカらしいことはない――「年取った若者たち」から、そういうスピリットのカケラだけでも受け取ってもらえたら、なによりうれしい。

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ヒップホップの詩人たち

いちばん刺激的な音楽は路上に落ちている――。
咆哮する現代詩人の肖像。その音楽はストリートに生まれ、東京のメディアを遠く離れた場所から、先鋭的で豊かな世界を作り続けている。さあ出かけよう、日常を抜け出して、魂の叫びに耳を澄ませて――。パイオニアからアンダーグラウンド、気鋭の若手まで、ロングインタビュー&多数のリリックを収録。孤高の言葉を刻むラッパー15人のすべて。

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東京右半分

2012年、東京右傾化宣言!
この都市の、クリエイティブなパワー・バランスは、いま確実に東=右半分に移動しつつある。右曲がりの東京見聞録!
576ページ、図版点数1300点、取材箇所108ヶ所!

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東京スナック飲みある記
ママさんボトル入ります!

東京がひとつの宇宙だとすれば、スナック街はひとつの銀河系だ。
酒がこぼれ、歌が流れ、今夜もたくさんの人生がはじけるだろう、場末のミルキーウェイ。 東京23区に、23のスナック街を見つけて飲み歩く旅。 チドリ足でお付き合いください!

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