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AFTER HOURS
編集後記

2016年09月07日 Vol.226

今週も最後までお付き合いありがとうございました。気に入ってもらえた記事、あったでしょうか。今週はかなりアダルティ(笑)なテイストでもありましたが、通勤途中で思わず画面を伏せる・・・なんてことがなかったらいいのですが。

先週は武道館で高校生ラップ選手権を見て感激したり(9月26日午後9時から、BSスカパー! BAZOOKA!!!で放送だそうです、お見逃しなく)、ヴァニラ画廊で中田柾志さんとタイの女子大生制服について語り合ったり、その翌日は新装なった恵比寿の東京都写真美術館(TOP MUSEUMって・・・)で、杉本博司さん、浅田彰さんと激アツ・トークしたりと、振り幅の大きな1週間でありました。

これを書いているのは5日(月)の深夜ですが、明日からは熊本。「東京するめクラブ」で去年、熊本を訪れたあとに大地震があったことから、文藝春秋の『CREA』編集部と村上春樹さんが「CREA〈するめ基金〉熊本」を立ち上げ、その活動の一環として熊本市でチャリティ・イベントを行うための熊本再訪です。9月8日には村上さんと吉本由美さん、僕の3人によるトークが熊本市内の早川倉庫であり、村上さんは自作の朗読をしてくれるそう。チケットは抽選で、当然ながらすごい競争率になったのですが、幸運にも当選したみなさまは、お楽しみにお待ちください!

あまりにも忙しくて映画館にも久しく行けず、そういうときの救いはケーブルTVなのですが、最近ハマったのはネットフリックスのオリジナル・シリーズ『GET DOWN』。


『ゲットダウン』ファーストシリーズ予告編

1977年のサウスブロンクスを舞台に、ヒップホップ・カルチャーが生まれる瞬間を描いたドラマで、なんといっても監督は『ムーラン・ルージュ』や『ロミオ+ジュリエット』で音楽物には異才を発揮するバズ・ラーマンだし、プロデューサー陣にはグランドマスター・フラッシュやDJクール・ハーク、アフリカ・バンバータといったヒップホップ創生期の神様たちが参加。そして劇中のラップを書き下ろしたのはナズ! ダンスの振り付けはマイケル・ジャクソンやマドンナの振り付け師であるリッチ&トーン! あ~、すごすぎ。

『GET DOWN』は、ヒップホップ版のミュージカルとも言えそうな音楽劇なのですが、選曲の鋭さ、ミックスやリリックの完璧さはともかくとして、荒廃しきったサウスブロンクスで、未来に通じる道を探してもがく若者たちを描いた、とてもよくできた青春群像劇でもあり。

1977年というのは「スクラッチ」というDJテクニックが生まれた、まさにヒップホップ誕生の時期で、今年はその40周年にあたるわけですが、77年は同時にロンドンでセックスピストルズが結成された、パンク誕生の年でもありました。ニューヨークもロンドンも、この時代は高い失業率と犯罪率に彩られた(というより血塗られた)「荒廃都市」の代表格だったのですが、そういう場所から完璧に新しい音楽が、なにも持たない貧しい若者たちによって同じタイミングで生み出されたというのは、すごく考えさせられます。ヒップホップもパンクも、異なる言葉で歌った「アナーキー」なのでした。

1977年は僕がPOPEYE編集部で働きだして、アルバイトからフリー編集者に昇格、海外取材に連れて行ってもらえるようになった時期でもありました。特にこの時期から数年は、毎年ニューヨーク取材があったので、ラップ・ミュージックはもちろん、グラフィティやブレイクダンスなど、ヒップホップの誕生から発展にいたる現場に立ち会えたことは、すごく幸運でした。

当時、雑誌で掲載した写真を僕が使うことはできないのが悔しいところですが、自分の見聞きした経験からしても、このドラマはかなり、リアルな出来だと思います。いまや巨大なビジネスとなったヒップホップ・カルチャーが、こんなふうに青臭く、荒々しく生まれたということを、『GET DOWN』はシンパシーを込めて描き出してくれているのです。

ネットフリックスはパソコンでもタブレットでもスマホでも視聴可能。いま「1ヶ月無料体験」キャンペーン中みたいなので、急いでがっつり観てください!

https://www.netflix.com/jp/

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BOOKS

ROADSIDE LIBRARY vol.003
おんなのアルバム キャバレー・ベラミの踊り子たち(PDFフォーマット)

伝説のグランドキャバレー・ベラミ・・・そのステージを飾った踊り子、芸人たちの写真コレクション・アルバムがついに完成!

かつて日本一の石炭積み出し港だった北九州市若松で、華やかな夜を演出したグランドキャバレー・ベラミ。元従業員寮から発掘された営業用写真、およそ1400枚をすべて高解像度スキャンして掲載しました。データサイズ・約2ギガバイト! メガ・ボリュームのダウンロード版/USB版デジタル写真集です。
ベラミ30年間の歴史をたどる調査資料も完全掲載。さらに写真と共に発掘された当時の8ミリ映像が、動画ファイルとしてご覧いただけます。昭和のキャバレー世界をビジュアルで体感できる、これ以上の画像資料はどこにもないはず! マンボ、ジャズ、ボサノバ、サイケデリック・ロック・・・お好きな音楽をBGMに流しながら、たっぷりお楽しみください。

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ROADSIDE LIBRARY vol.002
LOVE HOTEL(PDFフォーマット)

――ラブホの夢は夜ひらく

新風営法などでいま絶滅の危機に瀕しつつある、遊びごころあふれるラブホテルのインテリアを探し歩き、関東・関西エリア全28軒で撮影した73室! これは「エロの昭和スタイル」だ。もはや存在しないホテル、部屋も数多く収められた貴重なデザイン遺産資料。『秘宝館』と同じく、書籍版よりも大幅にカット数を増やし、オリジナルのフィルム版をデジタル・リマスターした高解像度データで、ディテールの拡大もお楽しみください。
円形ベッド、鏡張りの壁や天井、虹色のシャギー・カーペット・・・日本人の血と吐息を桃色に染めあげる、禁断のインテリアデザイン・エレメントのほとんどすべてが、ここにある!

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ROADSIDE LIBRARY vol.001
秘宝館(PDFフォーマット)

――秘宝よ永遠に

1993年から2015年まで、20年間以上にわたって取材してきた秘宝館。北海道から九州嬉野まで11館の写真を網羅し、書籍版では未収録のカットを大幅に加えた全777ページ、オールカラーの巨大画像資料集。
すべてのカットが拡大に耐えられるよう、777ページページで全1.8ギガのメガ・サイズ電書! 通常の電子書籍よりもはるかに高解像度のデータで、気になるディテールもクローズアップ可能です。
1990年代の撮影はフィルムだったため、今回は掲載するすべてのカットをスキャンし直した「オリジナルからのデジタル・リマスター」。これより詳しい秘宝館の本は存在しません!

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圏外編集者

編集に「術」なんてない。
珍スポット、独居老人、地方発ヒップホップ、路傍の現代詩、カラオケスナック……。ほかのメディアとはまったく違う視点から、「なんだかわからないけど、気になってしょうがないもの」を追い続ける都築響一が、なぜ、どうやって取材し、本を作ってきたのか。人の忠告なんて聞かず、自分の好奇心だけで道なき道を歩んできた編集者の言葉。
多数決で負ける子たちが、「オトナ」になれないオトナたちが、周回遅れのトップランナーたちが、僕に本をつくらせる。
編集を入り口に、「新しいことをしたい」すべてのひとの心を撃つ一冊。

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ROADSIDE BOOKS
書評2006-2014

こころがかゆいときに読んでください
「書評2006-2014」というサブタイトルのとおり、これは僕にとって『だれも買わない本は、だれかが買わなきゃならないんだ』(2008年)に続く、2冊めの書評集。ほぼ80冊分の書評というか、リポートが収められていて、巻末にはこれまで出してきた自分の本の(編集を担当した作品集などは除く)、ごく短い解題もつけてみた。
このなかの1冊でも2冊でも、みなさんの「こころの奥のかゆみ」をスッとさせてくれたら本望である。

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独居老人スタイル

あえて独居老人でいること。それは老いていくこの国で生きのびるための、きわめて有効なスタイルかもしれない。16人の魅力的な独居老人たちを取材・紹介する。
たとえば20代の読者にとって、50年後の人生は想像しにくいかもしれないけれど、あるのかないのかわからない「老後」のために、いまやりたいことを我慢するほどバカらしいことはない――「年取った若者たち」から、そういうスピリットのカケラだけでも受け取ってもらえたら、なによりうれしい。

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ヒップホップの詩人たち

いちばん刺激的な音楽は路上に落ちている――。
咆哮する現代詩人の肖像。その音楽はストリートに生まれ、東京のメディアを遠く離れた場所から、先鋭的で豊かな世界を作り続けている。さあ出かけよう、日常を抜け出して、魂の叫びに耳を澄ませて――。パイオニアからアンダーグラウンド、気鋭の若手まで、ロングインタビュー&多数のリリックを収録。孤高の言葉を刻むラッパー15人のすべて。

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東京右半分

2012年、東京右傾化宣言!
この都市の、クリエイティブなパワー・バランスは、いま確実に東=右半分に移動しつつある。右曲がりの東京見聞録!
576ページ、図版点数1300点、取材箇所108ヶ所!

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東京スナック飲みある記
ママさんボトル入ります!

東京がひとつの宇宙だとすれば、スナック街はひとつの銀河系だ。
酒がこぼれ、歌が流れ、今夜もたくさんの人生がはじけるだろう、場末のミルキーウェイ。 東京23区に、23のスナック街を見つけて飲み歩く旅。 チドリ足でお付き合いください!

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